別 紙 新たな財務目標の達成に向けた経営の力点について 当社は、東日本大震災で受けた甚大な設備被害から復旧を果たし、最大限の経営効率化などにより、大きく傷ついた経営基盤も回復の道を歩みつつあります。 一方、4月からの小売全面自由化を迎えるにあたり、当社が、競争に打ち勝ち、事業をより発展させていくためには、経営基盤の回復への歩みをより力強いものと し、収益拡大やコスト競争力強化、さらには地域の復興・発展などに係る各施策について、さらにスピード感を持って展開していく必要があります。 このため、当社は、新たな財務目標の達成に向けて、「Ⅰ 収益拡大施策の展開」、「Ⅱ バランスのとれた電源構成とコスト競争力の強化」、「Ⅲ 地域の復興・ 発展への貢献」を3つの柱として、各施策を確実に実施することで、さらなる成長を果たしてまいります。 ■ 成長に向けた3つの柱 ■ 事業展開イメージ バランスのとれた電源構成 コスト競争力の強化 成長戦略を展開するための土台 (組織づくり) 企業価値向上 Ⅲ 地域の復興・発展への貢献 成長戦略 の実現 Ⅱ 利益 の蓄積 Ⅰ収益拡大施策の展開 現在 将来的には 自己資本比率(連結) 30% 2020年度 小売全面自由化 を目指す ≪財務目標≫ 復旧期 経営基盤回復期 (~2013年度) (2014~2018年度) 震災 設備復旧 供給力回復 <将来> 法的分離 さらなる 成長へ 財務体質回復 を最優先 自己資本比率(連結) 25%以上 成長に向けた 施策を展開 財務体質の 大幅な悪化 [2020年度] Ⅰ 収益拡大施策の展開 新コーポレートスローガン「より、そう、ちから。」の実現に向け、東北電力だからお役に立てる新サービスを展開してまい ります。 <域内> 会員制Webサービス ◆お客さまのご要望に“より沿う”サービスを提供します。 Webで料金がすぐわかる -お客さまのライフスタイルにあわせた新料金プランの設定やお客さまの利便性向上 につながるWebサービスサイト「よりそうeねっと」の開設、お得なポイントサービス 「よりそうeポイント」の開始 -省エネ・省コストにつながるヒートポンプ機器を活用したソリューション提案を 実施していくとともに、エネルギーマネジメントシステム、スマートメーターを 活用した新サービス・新料金プランなどお客さまサービスの充実 -「東北電力ブランド」の効果的な展開・強化 最適な料金プランがわかる ライフプランにあわせて選べる3つの新料金プラン 各種手続きが簡単 ヒートポンプ機器を導⼊するオール電化住宅 を新築されるお客さまに「ぴったり」 共働きのご夫婦の方など夜間の電気の ご使用が多いお客さまに「ぴったり」 「よりそうeポイント」がたまる 単身でお住まいの社会人の方など夜間・休日 の電気のご使用が多いお客さまに「ぴったり」 (例) [ 冬季(12月~翌年の2月)の料金設定イメージ ] 「よりそうeねっと」会員向けポイントサービス 検針票を Webに切替 <域外> 電力量料金単価 会員登録 ポイント が貯まる クレジット カード払い ポイントを使う オフピーク時間が長いので、 昼間に電気の使用量が多くな るヒートポンプ暖房がお得に タイマー機能で 夜間にまとめて洗濯 オフ エコキュートで 夜間に湯沸し ◆アライアンス等を活用した域外供給により収益拡大を図ります。 -当社と東京ガス両社の事業ノウハウと競争力のある電源、販売チャネルを最大限活用 し、新会社「(株)シナジアパワー」を通じた、北関東を中心とする関東圏の高圧・ 特別高圧のお客さまへの電力販売 -新たな事業展開で得られた知見は、域内のお客さまに提案する料金プランやサービス 開発へ活用するなど好循環サイクルを形成 -卸電力取引を含むエネルギートレーディングの活用など新たな収益機会の獲得に向け た検討の加速化 ピーク時間はエアコン の設定温度を下げる ピーク 冬季 ピーク ・Amazonギフト券 ・Pontaポイント ・EdyギフトID ・Suicaポイントギフト ・ iTunesギフトコード ・WAONポイント ・ nanacoギフト 0時 「 ・ ・ ・ ・ 1 JCBギフトカード QUOカード こども商品券 全国百貨店共通商品券 8時 」に比べ オフ ピーク 夜間 16時 18時 夜間 22時 24時 年間約19,700円おトクに! ≪電気料⾦試算条件≫ 契約種別: と 契約容量:8kVA(主開閉器契約) ⽉平均使⽤電⼒量: 約970kWh を比較 夜間の使⽤割合:約57% ※電気料⾦の比較は試算値であり、お客さまの使⽤状況により変動いたします。 ※電気料⾦には、燃料費調整額および再⽣可能エネルギー発電促進賦課⾦が加算されます。 <主な火力発電所と開発計画> Ⅱ バランスのとれた電源構成とコスト競争力の強化 【能代3号】 2016年1月着工 出力:60万kW 熱効率:44.8%[低位発熱量基準] 燃料:石炭 運転開始:2020年6月予定 【原子力発電所の再稼働と最適な電源構成の実現】 ◆原子力再稼働に向けた全社を挙げた取り組みを着実に展開します。 -新規制基準適合性審査への的確な対応と設備・運用面におけるさらなる安全性向上の取り組み -国や自治体と連携した原子力防災の取り組みに加え、適切な情報発信や双方向のコミュニケーションな どを通じた理解活動の強化 【資材・役務調達における調達改革の推進】 ◆調達改革委員会の下、調達価格の低減、競争発注の拡大に向けた取り組みを進めます。 【上越1号】 2019年5月着工予定 出力:57.2万kW 熱効率:60.0%以上(設計中) 燃料:LNG 運転開始:2023年6月予定 東新潟 新潟 上越 [低位発熱量基準] 燃料:LNG 運転開始:2016年7月予定 仙台 [49万kW] ※半量(49万kW)は運転開始済み 新仙台 新地 原町 勿来 当社火力 共同火力 <燃料調達方法の多様化> <原子力再稼働に向けた取り組み> 【新仙台3号系列】 出力:98万kW※ 熱効率:60.0%以上 秋田 酒田 ◆戦略的な電源構成と燃料調達の多様化などによりコスト競争力を一層強化します。 -新仙台3号系列、能代3号、上越1号などコスト競争力に優れる高効率火力発電設備の着実な開発 -燃料調達の多様化や、柔軟なLNG取引の実現などを通じた燃料調達コストのさらなる低減 八戸 能代 米国 エンジー社と米国キャメロンLNGに係る長期売買契 約を締結。2018年(予定)より約20年間にわたり、 年間約27万トンを購入。購入価格はヘンリーハブ価 格に連動。仕向地変更や第三者への転売も可能。 石炭 ・調達ソース・手法の多様化 ・上流権益獲得の追求 東アフリカ 約29mの防潮堤工事が進む女川原子力発電所 全交流電源喪失時を想定したシミュレーターに よる運転操作訓練 双方向のコミュニケーションを通じて、 地域の方々のご意見に耳を傾ける Ⅲ 地域の復興・発展への貢献 東アフリカのモザンビークLNGプロジェク トについて、積極的に検討を進めている。 オーストラリア オーストラリアウィートストーンLNGプロジェクトから調達 するLNGに関して、調達の柔軟性ならびに経済性の向 上を目指し、当社、東京電力および売主の間で共同調達 に関する合意文書を締結。 (2017年度供給開始) <主な再生可能エネルギー発電設備と スマートコミュニティ事業等> 【当社八戸太陽光発電所】 【東北自然エネルギー㈱能代風力発電所】 【地域の復興・発展に対するエネルギーサービス面等からの支援】 ◆再生可能エネルギーの導入拡大に向け、積極的に取り組みます。 -大型蓄電池システムの実証事業などを通じ、地域特性を活かした再生可能エネルギーの導入拡大 -「東北自然エネルギー(株)」における東北に豊富に賦存する再生可能エネルギーの有効活用 ◆地域との連携によるスマートコミュニティ事業や自治体の復興施策へ支援、参画します。 -震災復興に向けた重要な取り組みである宮城県石巻市、福島県会津若松市、宮城県大衡村の各スマート コミュニティ事業におけるマスタープラン作成から設備構築まで一貫した対応 -原子力災害の被災地域をはじめとする自治体などの再生可能エネルギー導入拡大に向けた取り組みへの 協力 -次世代層支援プロジェクト「放課後ひろば」や、まちづくり支援制度「まちづくり元気塾」の展開等 ソーラーパワー久慈(株) 大衡村F-グリッドを核としたスマートコミュニティ事業 石巻スマートコミュニティ導入促進事業 最上町スマートコミュニティ構想策定事業 (東北緑化環境保全(株)) 当社仙台太陽光発電所 粟島スマートコミュニティ構築実証事業 【西仙台変電所蓄電池システム】 【南相馬変電所蓄電池システム】 【新たな時代における地域貢献】 ◆東北・新潟の将来の成長・発展に資するプロジェクトや地域活性化施策を支援します。 当社原町太陽光発電所 会津若松地域スマートコミュニティ導入促進事業 【成長戦略を展開するための土台(組織づくり)】 ◆全社員がお客さまや社会の目線に立ち、新たな発想で行動できる人材の育成を図るとともに、女性社員等多様な人材がより一層活躍できる挑戦意欲に 満ちた職場風土づくりを進めます。 ◆電力システム改革で求められている送配電部門の中立性・公平性をより一層確保しつつ、当社の競争力を高めるため、販売部門と発電部門が連携し、 総合力を発揮できる新しい組織づくりを進めます。 2 以 上
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