司会 ただいまより、サポーターズミーティングを始め

司会 ただいまより、サポーターズミーティングを始めさせていただきます。まず、登壇者をご紹介さ
せていただきます。代表取締役社長、鈴木茂。
鈴木 大宮アルディージャの鈴木です。今日は、よろしくお願いします。
司会 取締役事業本部長、久保田剛。
久保田 こんばんは。今シーズンもよろしくお願いします。
司会 取締役管理本部長、小笠原清孝。
小笠原 小笠原です。よろしくお願いします。
司会 強化本部長、松本大樹。
松本 松本です。よろしくお願いします。
司会 育成普及本部長、岡本武行。
岡本 岡本です。よろしくお願いします。
司会 司会進行役を務めさせていただきます、事業本部 広報・プロモーショングループの小島で
す。どうぞよろしくお願いします。まず、代表取締役社長 鈴木よりご挨拶させていただきます。
鈴木 あらためまして、新年おめでとうございます。また、2016 サポーターズミーティングにお集まり
いただきありがとうございます。有意義な時間になるよう、真摯な討論になるように努めていきたいと
思います。昨シーズンは J2 の戦いでしたが、優勝して 1 年で J1 に戻ることができました。ファン・サ
ポーターの皆さまの後押し、力添えのおかげです。本当に感謝いたします。そして、今シーズンは
J1 の戦いになります。先程、新体制発表会見を行いましたが、J1 は簡単なリーグではないと思いま
す。昨年以上に厳しい戦いが続くと思いますが、皆さんの後押しを受けて、しっかり頑張っていきた
いと思います。
司会 ここからは登壇者、着席して進行させていただきたいと思います。本日の流れを簡単に説明
させていただきます。まず、代表取締役社長 鈴木と強化本部長 松本、育成普及本部長 岡本よ
り、2016 シーズンのクラブの方針と強化方針、育成方針についてご説明させていただきます。その
後で一度、質疑応答の場を設けさせていただきます。次に、取締役事業本部長 久保田、取締役
管理本部長 小笠原より事業全般、コンプライアンス面について説明させていただき、質疑応答の
場を設けさせていただきます。最後に、あらためて全般について質疑応答の時間にさせていただ
きます。よろしくお願いいたします。今日の場が皆さまとの有意義な意見交換の場となるよう、事前
にいただいた質問数に応じて、質疑応答の時間配分を設定しております。それでは、これよりミー
ティングに移りたいと思います。社長の鈴木より、2016 年のクラブ方針について説明させていただ
きます。
鈴木 私からクラブ方針を説明させていただきます。今スクリーンに出ているのが、「Ardija Vision
2020」です。ちょうど昨年で 5 年が過ぎました。地域の未来、クラブの未来、チームの未来というテ
ーマで取り組んでいます。この 5 年を振り返り、できたこと・できなかったことをオフシーズンにスタッ
フ全員で話し合いました。それに基づき、今年何をやるかをご説明したいと思います。先ほど申しま
したように地域、クラブ、チームという観点から、私たちの今後の取り組みを説明していく中でクラブ
経営基盤の安定化、そして、その点にも関連しますが、皆さまからすごく質問の多かったスタジアム
の件も話をしたいと思います。
では 1 点目のホームタウンの貢献、地域の未来ついてお話ししたいと思います。我々5 年間にわ
たって、色々なホームタウン活動を推進してきました。結果、一昨年くらいから地元商店会なり、自
治会の皆さまにもまとまっていただき、様々な活動が一緒にできるようになりました。ビジターのお客
様を快く迎え入れ、ビジターのお客さんが喜んで帰ってもらう施策として、大旗や横断幕を出すと
いうことを地元商店街の方に自立的にやっていただいています。また、オレンジの街づくりということ
で、街もすごくオレンジになってきています。昨年は大宮ラクーンよしもと劇場と手を組み、大宮を
中心に活動する芸人チーム「大宮セブン」と地域の盛り上がりを作ろうという取り組みも行いました。
また、昨年は大宮駅 130 周年や北陸新幹線の開通もあり、JR大宮駅を中心に「チーム大宮」が結
成され高島屋さん、丸井さんなどの大型店舗、また東口、西口の商店会の皆様、そして私たち大
宮アルディージャも一緒に、どうやったら大宮が活性化してお客さまに喜んでいただけるかという取
り組みをホームタウン活動の一つとしてスタートしています。J1 で戦うにあたっても、チーム大宮の
皆さまから開幕に向けて色々なことをやろうという話をいただいています。また、皆さんご存知かと
思いますが、「大宮ナポリタン」は当初 5・6 店舗でスタートしたのですが、現在 60 店舗くらいまで広
がっています。これは、オレンジのナポリタンで盛り上げようということで昨年からスタートしています。
こういうことを含め、私たちは大宮でホームタウン活動をやってきた結果、街の皆さまも色々なことを
考えてくれるようになってきています。12 年前に始めた「クリーン作戦」は昨年、通算 300 回を超えま
した。引き続き、こういう活動を今年もしっかりやっていきます。今年出ている話では、ホームの浦和
戦のときに街と一緒に色々なイベントをやっていこうという案も出ています。これはまだ具体的に言
えませんが、決まり次第、クラブ公式サイトなどで、お知らせしたいと思っています。
2 点目は、クラブ経営基盤の安定化についてお話させていただきます。2015 年は、入場者数は
若干 J1 の頃より落ちていますが、優勝したこともあって入場料収入は、2014 年と比べてもそれほど
激しく落ち込みませんでした。つまり、経営的には 2015 年は悪くありませんでした。ただし、入場料
収入の先行きがいいかというと、大宮アルディージャは入場料収入よりスポンサー収入の割合が多
くなっています。J クラブの収入は大きく分けて 4 つで、入場料収入、スポンサー収入、グッズ収入、
放映権収入です。この 4 つの中で何が大事かというと、スポンサー収入も大事ですが、入場料収入
を高めないといけません。それが安定した経営基盤につながります。しかし 1 万 3,000 人収容の
NACK5 スタジアム大宮では、安定した経営基盤にはならないと思います。また、AFC のクラブライ
センスの基準にも合っていないので、その基準に合う全席に屋根の付いた 3 万人、4 万人規模のス
タジアムが欲しいという思いでいます。しかし、具体的な話が出ているかというと出ていません。大
宮東口プロジェクトという東口を再開発するプロジェクトをつくり、市民が動いている活動があります。
その中では大宮公園の中にスタジアムを作った方がいいのではないかというアイディアも出ていま
す。また、先ほどお話ししたチーム大宮でも街の活性化を図るためには、今のスタジアムより大きい
ものが必要ではないかという話が出ています。しかし、いつ何をやって、いつ完成するという具体的
な話は全くありません。住民の盛り上がり、商店街の盛り上がりを、もっと大きくするために、いかに
チームが成績を残すかが大事だと思います。後ほど、松本強化本部長からチーム強化について話
をしてもらいますが、やはり我々が J1 でタイトルを取って盛り上がることで、県なり、市なり、住民の
方がより大きなスタジアムをという話になると思います。私たちは経営基盤安定のために、もう少し
大きいスタジアムが欲しいという気持ちはありますが、そこは我々が成績を残して、ファン・サポータ
ーを含めた気運の盛り上がりができなければ難しい問題かなと思っています。
トップチームの強化ついては後程、松本強化本部長から詳しく説明してもらいますが、渋谷監督
にも続投してもらうことになりました。去年同様に「堅守多攻」で戦っていきます。しっかりボールを
保持し、しっかり守って、チャンスがあれば速攻も遅攻もやるというスタイルは変えずにやります。先
程、新体制を発表しましたが、7 名の新しい選手を獲得しました。プラス地元大宮、地元埼玉の選
手を育てて、できれば東京オリンピック、ワールドカップに代表選手を送り出そうという強い思いもあ
り、今年はアカデミーから 4 名トップチームに上げました。ちょうど 2020 年の東京オリンピック世代の
選手たちです。2020 年のメンバーに選ばれるように、ユース監督だった伊藤をトップチームコーチ
に上げました。今年は 31 人中 13 人が埼玉県出身です。地元の選手たちでできるだけ上位を目指
そうということで、引き続きやっています。
現在、NACK5 スタジアム大宮の芝生を改修しています。一昨年はベストピッチ賞を受賞したよう
に非常に良い芝だったのでが、昨年は天候の事情もあり特に夏場は維持できませんでした。基本
的には 10 点満点中、平均 9.9 だったのが、夏場は 8.4 くらいまで落ちました。これでは選手の技術
や戦術が有効に働かないということで、クラブが投資を行い芝を張り替え、市に寄付させていただ
きます。さらに、アカデミーの拠点となる堀崎グラウンドも 2006 年に人工芝にしましたが、古くなって
劣化しています。アカデミーにより頑張ってもらうために、そこも今年の夏に張り替えをするように話
を進めています。また、アカデミーのもうひとつの拠点である志木のクラブハウスにも色々な機器を
取りそろえ、アカデミーの選手も頑張れる仕組みを継続してやる予定です。今年は 4 人がトップチ
ームに昇格しましたが、来年以降もアカデミーからトップチームに上がれるように、引き続き強化を
していきたいと思います。
また、アカデミーとは若干、話が変わるのですが、アジアでも色々な取り組みをしています。後程、
岡本育成普及本部長から話をさせていただきますが、大宮アルディージャが、アジアの子どもさん
たちや指導者を教えたりすることで、普及やレベルアップを図るような取り組みです。これも継続し
てやっていきます。「Ardija Vision 2020」の 5 年間を振り返り、何をやっていくかを説明させてもらい
ましたが、色々なことを考えるとチームがどれだけ結果を出すかで入場者数も増えますし、チーム
の認知も高まると思います。そちらもしっかりやっていくことが一番なのだろうと思っています。ただ、
今までやってきている地域の未来、クラブの未来を含めてしっかりやっていくつもりなので、ぜひ、
ご協力・ご支援をお願いいたします。
最後にチームのスローガンです。ここにあるように「挑む より高みへ、未来へ」です。去年と同じ
「挑む」ですが、「より高みへ」というところで考え方を少し変えています。渋谷監督が新体制発表会
見で説明しましたが、J1 になっても継続して挑戦者という気持ちで挑む。挑むというのは一つでも
上を目指すことが大事ということで、渋谷監督を中心にスローガンを決めました。私たちは J1 に戻り
ましたが、やはり高みを目指すことが大事だと思うので、渋谷監督が決めた「挑む」は、社長の私と
しても全くその通りだと考えており、今季もこのスローガンでいくことにしました。皆さま、よろしくお願
いします。私からは以上です。
司会 続きまして強化本部長の松本大樹より、2016 シーズンの強化方針について説明させていた
だきます。
松本 あらためまして、こんばんは。今日は謝罪会見ではないですよね?降格した直後の去年み
たいな雰囲気で始まっていますが(笑)、よろしくお願いします。先程クラブハウスで記者会見を行
いました。メディアの皆さんの前では色々な話をさせてもらいましたが、こういう機会を設けていただ
いたので、ファン・サポーターの皆さんにもお伝えしたいと思います。今年 J1 に上がることができま
したので、大宮はこういう形で J1 に挑むのだということを、皆さんにも聞いていただければと思いま
す。
社長からスローガンは「挑む」になると発表がありました。記者会見でも目標として数字を聞かれま
したし、メディアやファン・サポーターの方は、すごく数字に興味を持たれるのですが、あくまでも数
字は数字です。数字も大切ですが、今年の我々は、J1 でスタイルの構築、安定というところを目指
します。渋谷監督は堅守多攻、色々なバリエーションで点を取ることを掲げてきたので、これを J1 で
もやり続けることが目標です。「Ardija Vision 2020」を見据え、J1 で安定して戦えるチームの土台づ
くりを考えています。「なんで勝点 48 なのか」と言われると思いますが、大宮アルディージャは 10 シ
ーズン J1 にいて勝点 45 以上を取ったことがありません。昨年 J1 は 2 ステージ制に変わりましたが、
年間 8 位の湘南ベルマーレが勝点 48 でした。我々もまずは 45 を越える。これを超えることができ
れば、あまり言いたくないですが、J1 残留はできるだろうと考えています。選手たちにも伝えていま
すが、12 位から 7 位と言っている順位目標も、やるからには上を目指してやります。色々なことを考
え、足元を見つめて、こういった目標を出させてもらいました。しかし、あくまでも目標はスタイルの
構築、大宮がこういうサッカーをやるんだというところを見てもらいたいと思います。
次に、昨シーズンを振り返りたいと思います。攻撃は得点 72、1 試合平均 1.7 はリーグ 1 位でした。
守備は失点 37、1 試合平均 0.9 でリーグ 4 位。目標がほぼ達成できたので、こういう結果が出たの
かと思います。また、主力の選手が残留し、J1 で実績のある選手が加入しました。昨季は J2 に落ち
たこともあり、しっかり選手補強をしないといけないというところで、しっかり実績・経験のある選手を
獲得しました。播戸選手、塩田選手、加藤選手、大屋選手らは、各クラブで選手会長をやっていま
したが、そういった人間性も含めて補強しました。昨シーズン、選手の言葉の中でもクラブが 1 つに
なって戦えたという言葉が数多く聞かれましたが、夏場に勝てなかった時期もスタイルを崩さずに
みんなで頑張ってやろうと 1 つになれました。結果的に、そこがうまくいったと思うので評価していた
だけると嬉しいです。
会場 (笑い声と拍手)
松本 今年は総合力アップを考えています。昨シーズン今井智基選手が柏へ移籍した際に、補強
をどうするんだという話が出ました。ただ、このメンバーでシーズンを戦おうとスタートした中で、片岡
洋介選手をコンバートするなど、みんなで力を合わせて頑張ってやり続けたことが、全体の底上げ
につながり、結果にもつながったと思っています。マイナス面のところでは、選手の高齢化がありま
した。平均年齢 27.4。これは昨シーズンの全 28 選手の平均年齢ですが、先程言ったとおり土台づ
くりということで、人間性も含めて年齢の高い選手を獲得したので止むを得ない部分もあります。ス
タメンの平均年齢が 30 歳を超えた試合もありましたが、計算通りというか、覚悟した上での事象でし
た。ただ、2016 年に臨む上では課題として捉えているのでマイナスとして挙げさせてもらいました。
終盤の苦戦もあり、メディアでも「大宮どうしたんだ」と言われましたが、簡単に言うと、第 15 節からト
ップを走る大宮を何とか負かそうと、J2 のチームは自分たちのスタイルを崩してまでやってきました。
我々も、そこを上回ることができませんでした。しかし J1 は、自分たちのやり方を崩してまでやってく
るチームがないので、そこはしっかり見つめながらやっていきます。それがすべてではないですが、
結果的に勝てなかった時期があったので、今シーズンはしっかり考えてやっていけたらと思いま
す。
今年も「堅守多攻スタイル」の強化をやっていきたいと思い、昨年リーグが終わってから契約交渉
をしました。期限付き移籍を含めて 8 名の選手が大宮を離れています。その中で現有戦力の維持
に向けて交渉を続けてきました。渋谷監督とも話をし、J1 でもスタイル構築をやっていこうと決め、選
手たちともこれを軸に交渉しました。選手に伝えたのは、まず渋谷監督の続投が決まったことで、今
シーズンも堅守多攻をやり続けるということに、多くの選手たちが共感して残ってくれています。多く
の選手が移籍を考えることなく、残ってくれたと言っておきます。本当は色々あるんですけどね(笑)。
まず、選手の若返りですが、今シーズン 30 代の新加入選手は GK の松井謙弥選手、千葉のネイ
ツ・ペチュニク選手(ともに 30 歳)で、それ以外は中堅の選手を獲得し、過去最多 4 名がアカデミー
から昇格しました。これもしっかり若返りを含めて、昨シーズンに土台が作れたからです。ベテラン
の播戸選手や塩田選手らが一生懸命に頑張ってくれているので中堅のところを獲得しました。これ
は 1 年、2 年で簡単にできる話ではありません。少しずつやっていきたいと考えています。
次に、得点パターンを数字で示します。皆さんも数字を出せば納得してくださるだろうということで
データを作りました。水色が 2014 年、オレンジが 2015 年です。J1 と J2 で違うため比べることは難し
いですが、PK、セットプレー、ドリブル、クロス、スルーパスからと、全体を通して 2014 年よりは色々
な形から得点ができました。渋谷監督のやろうとするサッカーができたと思います。
次にどこからでも得点できるということを示す図がこちらです。左から大宮、磐田、福岡、C 大阪の
図です。アシストエリア、つまり、ゴールにつながるパスがどのエリアからどれだけあったかというもの
を示しています。黒が 0、1、2 本ですが、大宮は全くありません。色々な角度から、色々なバリエー
ションで得点ができたのが、これを見れば一目瞭然です。
今年もフォーメーションは基本的に 4-2-3-1 で考えています。各ポジションのバランスを考え
ながら補うところを補強ました。まず、新卒で加入したのが、ユースから昇格した4名と明治大から加
入した山越康平選手の計 5 名。移籍で獲得した選手は、各ポジションのバランスを取りながら補強
をしました。例えば、カルリーニョス選手のところに岩上祐三選手。まったくの代わりというわけでは
ないですが、監督と話した中で、こういう選択をしています。プロの世界ですので、条件、タイミング、
本人の意思という 3 つが合わないと移籍は成立しません。私もいろいろ言いたいことがあるのです
が、そういうことがあるのだと踏まえていただければと思います。左サイドバックは昨年、大屋翼選手
と和田拓也選手の 2 人でやっていました。2 選手に対して不満があるわけではないのですが、ここ
に左利きの選手の左足のクロスという選択肢も欲しかったので沼田圭悟選手を獲得しました。また、
FW と MF でペチェニク選手を獲得しましたが、ヘディングも得意です。江坂任選手も MF 登録です
が FW ができる。右サイドバックでは渡部選手に加え、神戸から奥井諒選手を獲得しています。奥
井選手には早い段階で目を付けていました。私もスカウトを 7 年やっていて結構、見る目はあるの
で(笑)。ポジションや年齢のバランスを考えてやっているんだということはご理解いただきたいと思
います。
平均年齢は、27.4 歳から 26.8 歳に若干下げることができました。ただ、試合に出ている選手が移
籍加入の選手で年齢が高いということがあったので、そこもしっかり考えて取り組んでいきたいと思
っています。社長からも話がありましたが、県内出身選手が 13 名。アカデミー出身が 9 名、生え抜
きは山越選手、清水慎太郎選手、福田俊介選手、泉澤仁選手で、中でも清水選手と福田選手は
埼玉出身です。生え抜きという意味では 31 人中、半数の 15 名を生え抜きで構成しています。どこ
と比べてなのかなんて言われると困りますが、私たちは地元密着でやっているということです。
しっかり育成と連携するという点で、昨年も話をさせてもらいましたが、まず指導者を育成しないと
選手が伸びません。また、U-23 の選手をどうするのか。ユースや業務提携をしている東洋大学との
連携をどうするのかを、しっかり考えてやってきました。指導者育成については岡本育成普及本部
長と連携を取りながらですが、まず伊藤コーチに S 級ライセンスを取りに行ってもらっています。また、
コーチを 4 名体制で考えています。昨年は U-24 チームを立ち上げ、東洋大&ユースとの混合チー
ムを作りました。スケジュールの兼ね合いもあって試合は年間 2 回しかできませんでしたが、ユース
との合同トレーニングを 2 回。練習生の受け入れも行いました。ユースから来てくれた選手は年間
14 回で 24 名、東洋大からは 12 回やって 22 名。こういう取り組みを昨年度しっかりやりました。これ
をやったから結果が出るという世界ではないのですが、こういう取り組みも考えながらやっていきた
いと考えています。
すでに何度も言っていますが、今季に向けてブレない戦術の進化を掲げ、堅守多攻を組織的に
やります。攻守でイニシアチブを握ることはブレずにやっていきたいと思います。カルリーニョス選
手以外のスタメン全員が残留してくれました。即戦力で獲得したネイツ選手は、ムルジャ選手とベ
オグラードで一緒にやっていました。スロベニア代表ではキャプテンを務め、昨年代表は引退しま
したが、実はズラタン選手よりも代表での出場試合数は多いです。試合経験が豊富な若手・中堅
選手の獲得に関しても、あまり J1 の選手が獲得できていませんよねとか、いろいろあると思います
が、ここは実績もあり、昨シーズン戦った中で本当に嫌な相手だったということで江坂選手と沼田選
手を獲得しました。彼らは J1 でも十分にできるというところで来てもらいました。あまりにも図抜けた
選手の補強は、既存の選手とのバランスを崩します。そういうところも意識しながら、競争意識を生
むメンバーで組んでいますので、ケガ人や出場停止が出たときにも補えるように考えています。ま
た、明治大からはセンターバックの山越選手を獲得しました。山越選手は複数の J1 クラブからオフ
ァーがあった中で、5 月の段階で大宮入りを決めてくれました。昨年からスカウトに西脇徹也を置き
ましたが、非常に見る目がある人材です。5 月に決めてくれるということは、一般的にはほぼありま
せん。山越選手もホームゲームに何試合か見に来てくれましたが、大宮のサッカーをやりたい、こう
いうサッカーをしたいというのが、移籍加入の選手を含めて、今年はほとんどでした。移籍交渉でも
めることはなく、スムーズに決まりました。お金だけで選手が大宮を選んでくれているわけではない
んです。ユースからは 4 人昇格は過去最多です。黒川淳史選手、川田拳登選手、藤沼拓夢選手、
加藤有輝選手です。彼らの世代はジュニア時代から結果も出していて、個人としても非常にクオリ
ティーが高い。FW の川田選手は昨年のキャンプに参加していますが、宮崎キャンプの得点王です。
育成からも良い選手が出始めているので、しっかり大事に育てていきたい。そのために伊藤コーチ
を、ユース監督からトップのコーチへ変わってもらいました。彼とは現役時代に一緒にやっていて、
僕の 5 つ上の先輩ですが、選手を育てる部分をやってもらおうと思っています。
組織的、堅守多攻、ブレない大宮スタイル。目標は「大宮スタイル」の構築です。大宮が、こういう
サッカーをやっていきたいということを示しながら、J1 でどれだけ通用するかを見てもらえたらと思い
ます。昨年も言いましたが、移籍・獲得依存の体質から、育成、大卒、高卒、移籍のバランス型へ
移行しています。これは何度も言いますが、このようなことは 1 年、2 年でできることではありません
ので、長い目で見てもらえたらと思います。どんどん移籍で取ってしまうチームにはならないように
気を付けます。昨年とビジョンは変えていません。なぜなら、目標を達成できたからです。2016-17
はスタイルの構築、安定を目指します。勝点 48 という数字を言うと、選手からは「何で上を目指さな
いんだ」という言葉も出るかもしれませんが、ここはクラブとして足元を見つめて、この 2 年間はスタ
イル構築と安定で考えています。2018 年、2020 年の部分については、ロシアでのワールドカップも
ありますし、東京オリンピックもあるので加えさせていただきましたが、他は変えていません。これは
ブレずにやっていく。選手との交渉の上でも、「ビジョンはどうするんですか」「どういうスタイルでや
るんですか」という話はありました。これを踏まえた上で選手たちは残ってくれていますので、信じて
支えてもらえると嬉しいです。
皆さんからは 80 項目近く質問をいただきました。お手元の資料に「この場でお話しする」と書いて
あると思うのですが、スクリーンに示した 9 項目にほとんど入ってくるかなと思います。まず、残留す
るための考えについてですが、スタイルの構築、一つになって選手とブレることなくやり続ける、勝
てないからといってスタイルを変えることをせずにやり通す、ということです。あまり残留するためのこ
とは考えていなくて、しっかりスタイルを構築することを考えています。それができれば、おのずと残
留できるはずです。
ケガ人が多く、フィジカル面についてどう考えているかという質問もありました。昨年、理学療法士
の堀田泰史さんに JISS から来ていただきましたが、2014 年と 2015 年を比べると、ケガ人は素晴ら
しく減っています。これは他クラブとも話しましたが、大宮は少ない方です。例えば菊地光将選手も
昨年、1 度肉離れがありましたが、2 年前と比べると格段にケガが減り、全体の約 7 割の試合に出て
くれています。ケガ人についてはどこもあることで、大宮だけが多いわけではありませんし、実は少
ない方だったということがデータで出ています。メンタルトレーナーの配置については、クラブとして
考えていません。逆に強気な選手が多いくらいです。特に 41 番の選手とか、あの状況で PK を蹴っ
ちゃうくらいですからね。どちらかというと強い選手が多いので、そこは考えていません。
契約更新のリリースについて、特に退団選手を早く知らせてほしいという要望がありました。リーグ
戦終了後 5 日以内に選手に更新通知を渡すルールになっています。仲介人を付けている選手が
ほとんどですが、仲介人と会話をする中で、契約満了で出してほしいという選手もいれば、出すこと
で言葉は悪いですが商品価値が落ちるため、移籍先が決まるまでは出さないでほしいと要望を受
けることもあります。それは、仲介人と選手の想いです。クラブがいじわるをしているのではないので、
ご理解いただければと思います。クラブは何をやっているんだと思われるかもしれませんが、そうい
う経緯があることを理解していただきたいです。僕のところで情報を止めているということはありませ
ん。選手のことを第一に考えてやっています。ファン・サポーターの方々からは、最後の挨拶をした
かったと多くのご意見をいただきました。しかし、選手自身がリリース内でコメントしてくれていること
のが本音なので、ご理解いただきたいです。
また、キャンプ地がグアムから沖縄へ変更になりました。具体的な話をするとグアムに失礼なので、
トータルに考えましたと説明させてください。1 つ挙げるとすれば、グアムでキャンプを張っているチ
ームが少なくなってきていて、練習試合をしたいといったときにグアムではなかなか組めません。こ
う言うと「沖縄で練習試合をやるんだな」と分かってしまうかもしれませんが、練習試合を 2 試合ほど
組んでいます。沖縄では 21 クラブがキャンプを張りますし、そういうところから総合的に判断しまし
た。
以下の項目については次のページで説明しますが、補強はバランスを考えてやっており、基本
的には複数のポジションをこなせる選手がいます。セカンドチームの J3 参戦については、まだその
段階ではないと判断しました。試合に出る選手数の制限、交代要員の制限があったとき、明らかに
出られない選手が発生します。では、その選手はどうするかというときに、クラブとして練習試合を
やれば、45 分×3 本など通常の試合形式と異なる形でも試合をすることができます。選手によって
は 30 分だけしかプレーできない選手もいるかもしれませんが、J3 に参戦すると公式戦になるので、
30 分だけ出場させてベンチに下げるようなことはなかなか難しくなります。いずれ、参戦する可能性
があるかもしれませんが、今の段階では考えていません。これに関しては、J1 育成マッチというサテ
ライトリーグが始まります。参加クラブがこの 9 クラブです。我々は浦和、柏、甲府と、色々と話し合
いながら、うまく選手のプレー機会を増やしていこうと内々で話しています。遠方のチームでは、な
かなか J クラブと練習試合ができないことで始まった話です。関東は公式戦より練習試合で 45 分×
3 本、4 本やったりすることができますが、45 分ハーフの公式戦となると出られない選手がでてきて
しまいます。J3 に参戦しないのは、そういう理由からです。他クラブに聞いても選手の人数が多くな
るようです。今年、我々は 31 人ですが、さらに 5、6 人以上入ってくると 40 人近くなってきます。そう
なると、今度はどう練習するかという問題が出ます。また、選手獲得の面でも、各ポジションに 4、5
人の選手がいると、なかなか新しい選手が来てくれなくなります。そこも考えた上での判断だという
ことをご理解いただけたらと思います。
終盤戦で勝てなかった時期は、やはり第 15 節から首位に立っている大宮を食ってやろうという相
手を、なかなか打開できませんでした。5 バックのクラブが多い J2 で、人数を掛けて点を取りにいく
ため、空いたスペースのギャップを突かれました。左サイドからのクロスで 7 点入れられていて、セッ
トプレーから 12 失点。これで 35 失点中 19 点をやられています。一概には言えませんが、数的優
位をつくったところで先手を取れず、カウンターを食らう。家長選手も言っていましたが、どこも大宮
を研究していました。ただ、J1 ではそこまで「大宮対策」をしてきません。これまでだと逆に、こっち
が対策するくらいです(苦笑)。ですから、今年はバチバチできるかなと。あとは平均年齢が高いこ
とで夏場の疲れなど、いろいろなことがあったと思います。28 節の栃木戦までは 21 勝 4 分 3 敗、53
得点 15 失点だったのに、29 節からは 14 戦で 5 勝 5 分 4 敗です。数字で実際に出ているので、そ
こは監督としっかり話をして、今シーズンに向けて修正したいと思います。ある程度の分析はできて
いるので、そこをしっかりやっていくように考えています。
それから外国籍選手の考え方ですが、規定で外国籍選手 3 名、アジア枠 1 名、在日枠 1 名、提
携 9 ヶ国でプラス1名です。これは全体バランスを考え、どうしてもというところには外国籍選手を獲
得します。それでも、できれば日本人選手を中心にやりたい気持ちはあります。枠を使い切ればい
いと思うかもしれませんが、それでは既存の日本人選手は面白くない。外国籍選手で補強すれば、
そのポジションでは試合に出られませんよねと。絶対的な選手がいると、他の選手がなかなか来て
くれません。ですから、本当に必要であれば獲得するという考えでやっているので、ご理解いただ
けたらと思います。以上、松本からでした。ご清聴ありがとうございました。
司会 続きまして、育成普及本部長の岡本より、2016 シーズンの育成方針をお願いします。
岡本 あらためまして、こんばんは。育成普及本部長の岡本です。皆さまには、トップチームだけで
はなく、アカデミーの試合にも応援に来ていただき、誠にありがとうございます。この場を借りて、お
礼を申し上げます。ありがとうございます。
では、アカデミーについて話をさせていただきます。まずアカデミーの基本方針、目指すところの
一つとして、チームとして感動的なフットボールです。組織的な堅守多攻で、トップチームと同じよう
に見ている人を感動させるサッカーができればと思っています。そこには組織的ということもあるの
ですが、全員が守備をして、全員が攻撃をするハードワークも含まれています。2 つ目に、大宮から
世界に羽ばたく選手という点で、今年はユースから 4 名がトップに昇格しています。しかし、まだア
カデミー育ちでトップで中心になる選手あまり出ていません。そういう部分で、これから大宮アルデ
ィージャのトップでも中心になって活躍し、世界で活躍する選手を輩出できればと思っています。3
つ目は、サッカー選手としてだけではなく、社会のリーダーになれるように人間形成もできればと思
っています。やはり社会性を含め、リーダー的存在になれる選手をつくっていければと。これがアカ
デミーの目指すところです。
育成の基本方針ですが、育成としては個の育成が一番大事だと思っています。それには、1 つ目
にオン・ザ・ピッチ、2 つ目にオフ・ザ・ピッチがあります。オン・ザ・ピッチではパーフェクトスキルの
獲得。これはテクニックだけではなく、個人戦術であったり、チーム戦術であったりを多く身に付け、
18 歳になったときには育成選手として、いろんなことできる選手に育成できればと思っています。も
う 1 つはウィナーズメンタリティーです。試合をやる以上、勝たなければいけません。1 試合 1 試合、
常に勝つことを目指して努力することを植え付けさせればと思います。さらに人間教育のところでは、
常識のある人間性、社会性の育成で、人権研修など、サッカーだけではなく人間性を高める研修
もできればと思っています。
良い選手を育てるためには、この 4 つが重要だと考えています。1 つは若年層のタレント発掘、選
手の発掘がポイントです。もう 1 つは一貫指導。だいぶ、そういうことができてきていまして、成績も
出てきています。ジュニアからユースまで、しっかりした育成プログラムをつくることが大事だと思い
ます。3 つ目として指導者の充実。先ほど、伊藤コーチが S 級ライセンス取得中という話がありました
が、育成の中でもコーチの配置を考えて、いろんな経験をさせて、子どもたちにいろいろなアプロ
ーチができればと思います。4 つ目が環境の充実です。
今、志木クラブハウスを使わせてもらっていますが、Jリーグ他クラブと比べてもアカデミーではトップ
クラスの環境です。昨年、ようやくユースの全学年が寮に入って生活を始めました。トレーニングを
やった後に食事をとって、休養する。その環境がやっと整ってきたのが現状です。この 4 つを充実
させて、きめ細かなエリート教育ができればと思います。先程、話した環境の充実というところでは、
良いトレーニングをして休養をとる。そして、栄養補強をして、選手としてたくましくすることが我々の
仕事だと思っています。Jr.ユースができてからは海外遠征を重視しています。昨年は、何年も海外
に行っている実績が認められ、夏休みにオランダの PSV 主催のオッテンカップという大会に出場さ
せてもらいました。バルセロナや PSV など、世界トップレベルのクラブと試合をやらせてもらっていま
す。子どもたちに海外経験を積ませることで、世界との差や、海外での生活を通じて人間性を高め
ていければと思っています。今年もジュニア、Jr.ユース、ユースで、海外得遠征をやっていければ
と思います。
続きまして、昨年までの振り返りです。1999 年にユース、02 年に Jr.ユース、07 年にジュニアが立
ち上がっています。08 年に私は強化育成部長をやらせていただいていた時期がありましたが、当
時のトップチームは移籍型のチームだったので、育成をもっと大事にしなければいけないと考え、
09 年からは選手のスカウティングやプログラミングに力を入れてきました。それが実り、12 年に Jr.
ユースでは、初めて取った選手たちが全国で準優勝し、その翌年は優勝しています。そのメンバー
の年齢が上がり、今は 18 歳、17 歳になっています。全体の振り返りでは、3 カテゴリーともチームの
戦い方が向上しています。ただ、日本国内で戦うには自信がありますが、海外クラブとの試合では、
例えばバルセロナやレッドブルとの試合では、より強さや速さが必要になってくると感じています。
フィジカルトレーニングは年代別に入れてきてはいますが、やはりこれからの現代サッカーには、そ
ういうところをもっともっと追及する必要があると感じています。一方で、各カテゴリーの中で選手の
長期離脱が発生しております。どうしてもフィジカルを高めたいと、トレーニングをどんどん入れてい
くと、オーバートレーニングになってきていたり、それに耐えられる体ができていないことも要因にな
っていると思います。そうしたことを踏まえ、今年はケガをしない体づくりの徹底し、フィジカルトレー
ニングに耐え得る体を、小学生からつくっていかなければいけないと思っています。今まではトレー
ナー1 名体制でしたが、3 カテゴリーの選手を合わせると全部で 100 人以上います。それを 1 人で
やるのは難しいため、今年は 2 名体制でケアし、加えてコアトレーニング、体幹のトレーニングを強
化します。発育・発達に合わせて、どういうフィジカルを鍛えていくかを追求していけたらと思ってい
ます。
2 つ目は、カテゴリー別のフィジカルプログラムの確立です。これまでもフィジカルプログラムはや
っていましたが、どうしてもケガが出てしまうこともあります。トレーナーと連係し、小学校から高校卒
業するまでのフィジカルトレーニングを確立できればと思います。3 つ目はさらなるスカウトの充実で
す。世界では 12 歳の選手の取り合いになっています。アルディージャも関東ですので競争相手が
非常に多いところです。特に小学校 6 年生から中学へ上がるときのスカウトは、どのチームも積極
的です。そこで私たちも遅れをとらないように、しっかりやっていければと思います。我々の強みとし
てジュニアがあります。昨年の統計では、プロ選手の輩出は、東京、神奈川、埼玉が多い地域でし
た。埼玉には、もっともっと良い逸材がいっぱいいると思うで、そこをくまなくスカウティングできれば
と思っています。今もジュニアの取り組みで年間を通してセレクションをしていますが、多くの選手を
見て判断できればと思いますし、自分たちでも足を運び、良い選手を発掘できればと考えておりま
す。
今年のカテゴリー別のスタッフ体制ですが、ユースは伊藤彰監督がトップチームのコーチになりま
したので、大塚真司コーチが監督に就任します。Jr.ユースは昨年と同じく奥野誠一郎監督。ジュニ
アには丹野友輔監督がユースコーチになりましたので、森田浩史監督が今年から指導します。2 カ
テゴリーで新たな監督を迎え、選手たちにもリフレッシュしてやってもらえたらと思います。各年代別
の指導指針について質問もありましたが、各年代別で抑えるポイントをつくっています。スクリーン
右に「TIC」とあるのですが、これはオランダ協会がやっているものです。「T」はテクニック、「I」はイ
ンテリジェンス、インサイト、「C」はコミュニケーション、コーチングです。トレーニング構築で何を重
視していくかというと、常にこの 3 つがなければいけないのですが、若い年代では技術をしっかり高
めていく。最後に 17 歳、18 歳になったときは、すべてにおいて練習に取り入れないといけません。
育成年代の最後は、すべてを向上させるため常に勝利を目指していく。タフなタイトルを争う試合
の中で個を高めることが目標です。監督、コーチが変わったときも同じようにコーチングできるように
システムを構築しています。これは具体的な各年代の特徴や、トレーニングの構築に対してのアプ
ローチです。発育・発達は非常に大事で、ゴールデンエイジもある中でいつウェイトトレーニングを
入れていくのか。エアロビックや器具を使ってどこを鍛えることが一番効率的なのか。こういう指針を
つくって、コーチがそれに従ってやっていく形ができてきた状況です。
また、我々は半年に 1 回、選手たちに対して監督が評価しています。選手に何が足りないかをア
プローチし、気づかせて、選手自身がそれにアプローチしていく形をとっています。「TIPS」という項
目で評価しています。「T」はテクニック、「I」は洞察力、賢さ、「P」はパーソナリティー、リーダーシッ
プ、「S」は身体的スピードもありますが、判断のスピードも重視しています。先程「TIC」はありました
が、「T」はテクニック、「I」は個人戦術、「C」がチーム戦術です。18 歳では私たちが得意としている
ゾーンディフェンスなど、ベーシックの考え方をいろいろと身に着けて、その中で監督の要求に合
わせた自分のパフォーマンスを出す。多くのことを身に付けさせることを、18 歳までにできればと考
えています。
最後に、ジュニアから Jr.ユース、Jr.ユースからユースという昇格選手についてです。13 年、14 年
は、ジュニアからなかなか上に上がれませんでした。それが今、年間を通してスカウティング、セレ
クションなどをやったことで、昨年が 10 名、今年は 11 名がジュニアから Jr.ユースへ昇格します。そ
の中で外部から獲得した選手と競争し、またユースにチャレンジしてもらえたらと思います。ユース
へは Jr.ユースから 17 名中 11 名が上がります。Jr.ユースから一貫教育で 6 年間やるようになる以
前、私がユース監督のときは、Jr.ユースから上がってくる選手はほとんどいませんでした。この 4、5
年で Jr.ユースからユースに上がり、個人戦術を一貫して教育できるようになった結果が、チームの
結果にも出ていると思います。今年は 4 選手がトップに上がりますが、来年以降も複数の選手が上
がれるように、常にそういう選手を育てていければと思います。以上で育成の説明を終わります。
続きまして、アジアでの普及活動を紹介させてもらいます。アジアの活動を 2014 年から始めまし
た。J リーグでもアジア戦略という形で、色々な国と提携していますが、我々もアジアの子どもたちに
国際貢献できればと取り組んでいます。1 つは、JCB さん等にスポンサーに付けていただきサッカ
ー教室を開催しています。2014 年から全 8 回開催し、1,000 人以上の子どもたちにサッカーの楽し
さを学んでもらいました。今後もサッカーをやる環境がない子どもたちに、スポーツの楽しさをお伝
えできればと思っています。2 つ目、3 つ目は、日本国際交流基金、日本国際交流センターという
国の施策ですね。国が東南アジアへの施策として、国際交流やコーチ派遣もやっており、そういう
ところと連携しています。日本国際交流センターでは、昨年 11 月にユースが国際交流の一環でベ
トナム遠征に行きました。ベトナム代表の三浦俊也監督は、以前アルディージャの監督もやってい
ましたが、三浦さんともお会いしました。試合は 1 試合だけでしたが、文化交流で日本の良さ、ベト
ナムの良さをお互いに話し、そうしたところから人間教育にもつながると思います。2014 年にはユー
スの青少年サッカー交流として、アジアの 5 ヶ国の高校生が志木グラウンドに来て交流を深めまし
た。そういうことも含めて、今後も国際交流を続けていければと思います。
こちらは昨年、私が行ってきました国際交流基金講習会です。2020 年の東京オリンピックで東南
アジアの国にも金メダルを取らせようということで指導者を派遣しており、これはラオス、カンボジア
のナショナルチームの始動をさせていただきました。私自身も良い経験になりましたし、みんなすご
くサッカーに対してハングリーで、うまくなりたい気持ちが強かったです。カンボジアでは講義もやら
せていただきました。今までは政治が安定してなかったため、なかなか夢を持つことができなかった
ようです。日本では Jr.ユースを対象に「J リーグ版[よのなか]科」というのをやっていますが、目標設
定をして将来的に何になりたいかを、カンボジアの選手にも考えてもらいました。そこから、5 年後の
ために何をすればいいかを逆算してもらったのですが、そうしたことはやったことがないらしく、コー
チの方々にも喜んでもらいました。子どもたち一人ひとりに発表してもらい、5 年後はどうなっている
のと聞くと、プレミアリーグで活躍したいとか、オリンピックでメダル獲るとか、2019 年に開催されるシ
ーゲーム(東南アジア競技大会)選手として活躍したいなどといった夢を子どもたちに語ってもらい、
目標設定をしてもらいました。
昨年はシンガポールスポーツスクールと提携しました。これは育成年代の相互交流です。シンガ
ポールスポーツスクールが日本に遠征してきたときに試合をやり、我々のサッカーに対し非常に興
味を持ってもらって、こうした交流が始まりました。シンガポールは英語圏ですし、育成の子どもた
ちが英語を覚えるのをサポートしてもらえます。そういうところでも、人間形成でいろんなことを身に
つけさせたいと思っています。
また、海外の活動が認められ、各国の大臣や首相に呼ばれ、晩さん会にも呼ばれるなど大使館と
も関係を持つことができました。各国のサッカー協会とも関係を築いています。この前、日本でも経
済産業省の方やスポーツ・フォー・トゥモローなどの施策があるので、何か協力できることはないかと
話もいただいています。私たちとしても国際交流のところで、アルディージャのスポンサーさんがア
ジア選出する際に何かお手伝いできればと思いますし、今後もアジアでの活動を広げていけたらと
思います。私からは以上です。本日はありがとうございました。
司会 それでは、これまで説明差し上げたことについて、質疑応答に移らせていただきます。皆さ
まから事前にいただいたご質問に関しては、お配りした資料に解答を記載させていただいておりま
すので、お手元の資料をご確認ください。質問のある方は挙手にて、私よりご指名させていただき
ます。マイクをお渡ししますので、お名前をおっしゃってから質問をお願いします。時間の都合もあ
りますので、お一人さま 3 分以内でお願いします。
質問者1 目標の順位についてですが、勝点 48、7 位から 12 位と拝見させてもらいました。昨年、
特に盛り上がった ACL やプレーオフに関して、サポーターの一人としても ACL に出てもらいたい・
出たいと思います。あくまで数字ということですが、やはりゴールに対して逆算していかないといけ
ないと思う中で、優勝、ACL 出場という明確な目標を、メディアを通じて、個人としてはそういう目標
を掲げた方がいいのではないかなと思っています。そのあたり今回、その順位を目標に付けられた
基準を教えてもらいたいです。
松本 先程、話をさせていただきましたが、あくまで数字です。大宮アルディージャというクラブは
2005 年に J1 に昇格して、勝点 45 以上いったことがありません。2 年前には 53 と目標の勝点をあ
げましたが、しっかり足元を見ながら目標を立てました。もちろん、やるからには戦います。負けてい
い試合はありません。渋谷監督も言うように、一戦必勝でやりますが、トータルで考えると、まずはこ
こをベースに考えないといけません。先程も言いましたが、まずは 2020 年に向けてやっていますの
で、しっかり足元を見つめてやる。選手には話しますが、あくまで 12 位から 7 位に入ればいいという
わけではありません。やるからには上を目指しますが、いろいろなバランスを考えると、まずはここを
目指さないといけませんし、45 の壁を超えたい。これで 1 年戦って、また J2 降格とならないように、
しっかり土台をつくることを考えました。消極的に思うかもしれませんが、「Ardija Vision 2020」に向
けていると考えていただけたらうれしいです。十分に気持ちは分かりますが、適当に数字を決めた
わけではないので、長い目で見てほしいなと思います。
質問者2 質問の前に、J2 で優勝できたのは、選手だけではなくクラブの皆さんのおかげだと思い
ます。優勝の感動をいただき、ありがとうございます。2016 年の考え方も、先程の説明でよく分かり
ました。チームの構築を目指すということなので、それであれば皆さんも若い選手をもっと積極的に
使っていただきたいという気持ちを持っているのではないかなと。今回移籍した藤井悠太選手、富
山貴光選手は、昨年あまり試合に出られずにチームを離れていっています。失敗もあるかもしれま
せんが、ぜひ使っていただきたい。また、質問は今回新しい選手が多く入った中で、背番号が良い
番号になっています。スタメンの確約や出場の確約は、契約の部分であるのかもしれませんが、実
際にそういうことがあるのでしょうか? また今回、背番号 10 番にかなり期待する部分があるのか?
そこの考え方を教えてほしいです。
松本 まず若手のところですが、これは選手批判では決してありません。しっかり J リーグで戦える
選手というところで、昨年から西脇徹也というスカウトを置いて選手の獲得をしています。これは契
約の世界ですが、監督がメンバーを選ぶ中で、その実力が達していないと試合には出られません。
ただ、試合に出ている選手が移籍加入であったり、年齢が高い選手が多かったりという部分も十分
に理解しています。これは 1 年、2 年で簡単にできることではなく 3 年、4 年かかるかもしれません。
しっかり土台を作っていきますので、そこは長い目で見てほしい。私自身も渋谷監督も分かった上
でスタートしているので、そこは理解してほしいです。
背番号については、まずは在籍している選手が番号を持っています。今は偶然、大きい番号を
欲しがる選手が多く、たまたま若い番号が空いていました。この番号がいいから番号を変えてくれと
いうのは、うちは少ないです。あとは試合に出られるから、うちに来てくれというのは私自身、一言も
言ったことがありません。「うちに来ても勝負だよ」と。ただ、いろいろなバランス、クオリティーを考え
て選手にはオファーしています。ただ、来たら試合に出られるという世界ではありません。それは僕
がスカウトをやっているときから、試合で使うから来てなんて言ったこともありません。他のチームは
分かりませんが、契約条項に「必ず使います」などというのは、考えたこともありません。(岡本を見
て)元 GM もないと言っているので、そういうことはありません。皆さんがおっしゃっているように、若
手のところはしっかり考えていきますので、そこは長い目で見てもらえたらと思います。
質問者3 若手選手の出場機会についてご質問したいと思います。試合で出られるかどうかという
ことで、サテライトや U-23 のチームを持たないと判断したということでしたが、一方で昨年まであっ
た J-22 選抜がなくなりました。そこで高山和真選手は出場機会をたくさん得て成長したと思うので
すが、そうした実戦の機会がどうしても少なくなるのではないかと危惧しています。J-22 選抜がなく
なったことで、大宮としてはどうやって実戦の機会を確保しようと考えているかを教えてください。
松本 昨年で J-22 選抜が廃止されました。大宮としては、ぜひやってほしい。続けてほしいという話
はしましたが、結果的になくなることになりました。おっしゃる通り公式戦で、プレッシャーのある中
でプレーさせたい気持ちはありますが、基本的には土曜に J1 の公式戦が終わって日曜に J3 があり、
そこに 16 名の選手を出すとなったとき、なかなかメンバーを組むのが難しい。コンディションも考え
つつですが、公式戦なので選手交代の制限もあります。また、ケガ人で重なってしまうとなど、いろ
いろと考えて判断しました。他クラブはユースと連携し、ユースの選手を 2 種登録しながら、ルール
では 5 名使えますが、対応するようです。J3 にセカンドチームを参戦させるビッグクラブの 3 チーム
はそれができますし、それでも選手が来てくれるクラブだと思います。一方、我々はまだ、U-23 や
サテライトでやるのは難しいと思います。サテライトの試合は、普通にスタジアムでやるチームと、う
ちでいうと高木のような普通のグラウンドでやるチームもありますが、練習試合形式が多くなる、結
果的にほとんどになると思います。必ずしも J3 の公式戦でと言う形ではないので、参加しないチー
ムを含めて、そこまで公式戦色が強くないかと。J リーグでも強化担当者会議があるのですが、浦和、
柏、甲府さんと相談した中で決めました。もちろん 31 名の選手がいますし、若手選手の出場機会を
という気持ちはわかるのですが、そこを含めて U-24 の活動で、ユースと東洋大と提携して、いろい
ろ工夫しながらやっていますので、そこはご理解いただければと思います。チャンスがありましたら、
U-23 やサテライトのことも考えていこうと思いますが、今の時点では難しいと判断しました。
司会 次の質問で、一旦、このパート最後の質問にさせてもらおうと思います。
質問者4 強化本部長に質問です。今回カルリーニョス選手が出てしまい、これは仕方がない話で
すが、補強は結構、良かったと思うのですが、J2 の試合を見ていてもカルリーニョス選手から決定
的なパスから得点に至ったシーンはあったと思います。今回パサーを外国籍選手で取るかと思っ
ていたのですが、今の感じだと特に補強する予定もなさそうですし、日本人選手で代わりにやること
もなさそうなので心配なのですが、そこの具体的な話をしてほしい。あと社長に 1 点、さいたまシティ
カップの話が来ていると思うのですが、いつも浦和ばかりがやっているので、ぜひ大宮も、市長さん
が後援会の仕事をやられているので、大宮も海外のクラブとやれる環境をつくっていただけないで
しょうか?
松本 カルリーニョス選手のことは言われるだろうと思いましたが、これはプロの世界ですから条件、
タイミング、本人の意思というところしか、個人情報ですし、ここでは答えられません。契約が切れて
しまったとか、オファーしたのに来てくれなかったとかは、こういう世界なので言えません。ただ、実
際に彼は移籍していますので、ボランチのところはしっかり考えて、和田拓也選手のボランチ起用、
岩上祐三選手も十分にできます。岩上選手は彼が高校時代から見ています。私がスカウトをやっ
ていた当時は前橋育英の青木(現浦和)か、前橋商業の岩上かでした。青木選手はうちに来てくれ
ましたが、岩上は東海大に行き、ずっとボランチで出ています。多分、松本山雅でのポジションが
少し前めなのでそういうイメージがあるのかもしれませんが、ボランチも十分にできます。横谷繁選
手もボランチをできますし、いろんなバランスを考えています。ここでは誰々が良かったから、ダメだ
ったからというのは控えさせていただきたいと思いますが、それをしっかり考えてやっていますし、
十分に戦えるメンバーでスタートしますので、期待していただけたらとしか、言えないんです。
社長 平成 27 年度のさいたまシティカップの件ですが、さいたま市役所さんから打診をいただきま
した。どこと対戦するかは、私たちと市役所さんで協議をさせていただきましたが、その際に我々が
検討したのは、イングランドのクラブでした。1 月末に今シーズンの全日程が発表されますが、J1 リ
ーグが 2 ステージ制になり、ワールドカップ予選、さらにチャンピオンシップなどを考えると、8 月の
下旬まではいっぱいになっているんです。一方、欧州などのリーグは秋春制で、5 月でシーズンが
終わって 8 月からシーズンがスタートします。そうすると、日程が合わないので呼べるクラブがありま
せん。8 月末で J1 リーグ戦の 8 割が終わり、シーズンが 11 月上旬に終わってしまいます。そのあと
に ACL の準決勝、決勝、チャンピオンシップが入ってきますので、さいたまシティカップやプレシー
ズンマッチをやる日程を取ることは非常に難しい状況です。ですから、市役所さんも悩んでいます。
さいたまシティカップを毎年(*)やるという方針を立てているのですが、Jリーグのクラブが試合を行
える 9 月、10 月は、欧州はシーズン中なので、呼べるチームがないんです。私たちもNACK5スタ
ジアム大宮に海外のクラブをお招きして試合をやりたいのですが、今はそういう状況です。
*さいたまシティカップの開催について、さいたま市は隔年開催を前提としています。本議事録に
て、訂正させていただくとともにお詫び申し上げます。
司会 会の最後に、あらためて質疑応答の時間を取らせていただきます。それでは、次の議題に
進ませていただきます。取締役事業本部長の久保田より事業全般について、また、取締役管理本
部長の小笠原より、コンプライアンス面などについて説明させていただきます。
久保田 あらためまして、事業本部長の久保田です。いつもスタジアムで熱い声援をありがとうござ
います。ホームだけではなく、昨年はアウェイにも本当にたくさんのお客様に来ていただき、本当に
チームの力になったと思います。すでにアウェイでのリーグ開幕が発表されていますが、ぜひ、たく
さんのファン・サポーターの皆さまに来ていただければありがたいと思います。それでは事業関係
の報告をしたいと思います。
ここ何年かの報告では、事業関係のサマリー報告をさせていただいています。鈴木社長から多く
のお客さまに来ていただいたという話がありましたが、最終的にリーグ戦の平均来場者数は 9,490
名。2014 年は 10,811 名でしたので-12.2%です。ご心配のご質問もいただいて、そちらにも書か
せていただきましたが、いろいろ分析すると平均 1,000 人がビジターのお客様に相当し、ホームの
お客さまはほとんど減っておらず、座ったままで恐縮ですが感謝をお伝えさせていただきます。
シーズンシートに関しては、ハーフシーズンが伸びたことで、むしろ 2014 年を超えております。ファ
ンクラブも同様ですので、数字としては非常に良かったと言えると思います。これを経年のグラフで
見ていくと、入場者数は 2011 年に震災の影響がかなりありました。13 年は 21 戦負けなしで非常に
良かった。14 年は降格、そして 15 年が J2 での戦いですので、右肩下がりではと捉えられなくもな
いのですが、シーズンシートで見ていただくと、13 年を契機にそのままぐっと下がることはなく、一定
のレベルで上がっています。クラブとしての成長は、ある程度見られるんじゃないかと。
さらにファンクラブは、2 年前からスクール会員を加えたこともあり、ズンズンズンと右肩で上がって
います。特に 10 年の時点では 1,200 名だったファンクラブ会員が、今では 6,000 弱にきています。
いろいろな数字を見ていきますと、まだまだ J1 の中では下位に属する部分ではあると思いますが、
大宮は本当にお客さんが少ないよねというところからは脱しつつあります。
今日どうしてもお話ししたかったことは、その支えになっている施策が、皆さまにご紹介いただいて
いる「お友達紹介」だということです。いろいろな招待施策をやっている中で、最終的にシーズンシ
ートを買っていただくことをゴールにした場合、“その他”が 2%を切るくらいで、お友達紹介は 5%、
ファンクラブであれば 6%と大変多くの方に、より深くクラブの応援に入ってきていただいています。
5 年間やってきて、非常に成果をいただいています。本当にありがとうございます。
それらを踏まえまして今シーズン、何を事業として目指すかが次のページです。事業としては、来
場者数を 11,000 名で考えています。これは前年比で 1,500 人のプラスです。最終的には 2013 年
の 11,138 名が近年では最高ですが、正直今のNACK5スタジアム大宮ではそれを上回ることは厳
しいと感じています。屋根がなく雨も降りますし、限界に近付いてきていると思います。もう 1 つはシ
ーズンシートとファンクラブ会員の数をそれぞれ 5,000 席、7,000 人という数であげています。こうい
った数字が達成できてくると、結果的に半分以上の試合は満員、予定販売枚数終了という形にで
きると思います。そういう積み上げの中、先程スタジアムの話もでてきましたが、チームが成績を出
す、スタジアムが満員という状況が生まれて、皆さまから「新しいスタジアムを」という声が上がれば
未来につながると思いますので、ご協力をお願いします。
具体的に何をやるかは、ご協力をいただいているお友達紹介を継続させていただきます。すでに
シーズンシートのご案内、割引券という形での案内をさせていただいていますが、ここをベースに、
いくつかの招待施策を交えながらやっていきます。強化する部分では、地元のメディアさん、施設、
イベント、駅などとどんどんコラボレーションをして、大宮の街全体と盛り上げていく。スタジアムはコ
ンパクトではありますが、街全体を含めてオレンジで盛り上がっている状態をつくり、より新しい方に
も来てもらえる雰囲気づくりをしたいと思っています。また、時々ご質問をいただくのですが、さいた
ま市北部を中心にしながらも、埼玉県下でもう少し広げて、今年はプロモーションにチャレンジして
いきたいと思います。ぜひご協力いただければと思います。
もう 1 つ違う視点の話をします。クラブの基盤を強化するという話が、これも鈴木社長からありまし
たが、チームが頑張ってスタジアムを満員にすると同時に、もう少し別の観点で、試合以外の 345
日をどう過ごすかということで、サッカースクールにより力を入れていきます。一時期 1,500 人くらい
まで落ち込んだスクールの会員が、ここ数年で 1,800 人くらいまで戻ってきています。当面の目標
は 2,000 人くらいです。FC 東京さん、横浜 FM さんは 3,000 人から 4,000 人のボリュームでやられ
ています。ゆくゆくはそれくらいを目指したい。さらにスポーツクラブの活動として、これも毎年のよう
に言っていますが、なかなか具体的に見えておりませんでした。けれども具体的な形で、できれば
近いうちに発表したいのですが、スポーツを一緒にできる会社さんと協業するようなお話を進めて
おりますので、ぜひ期待していただきたいと思います。次にさいたま市内になりますが、フットサル
コートを作っていただこうと。普段は志木以外の場所でコートを借りてやっているのですが、違う形
でできないかということで、もっと言うと、大宮アルディージャのエンブレムやカラーに彩られた象徴
となる場所をつくり、そこに皆さんに集まってボールを蹴っていただく。そこでスクールもやっていた
だくことを、形としてお見せしたいと思っています。これもそう遠くない未来にやっていきたいことの 1
つですので、ご理解、ご協力、ご利用を、ぜひお待ちしています。よろしくお願いします。以上が事
業関係の説明です。ご清聴ありがとうございました。
小笠原 あらためて皆さん、こんばんは。管理本部長の小笠原と申します。昨年 4 月に管理本部長
の任につきました。皆さんとこういった形でお会いするのは初めてですが、今後ともよろしくお願い
いたします。
私からは安心、安全、信頼の向上についてご説明します。まず 1 つは防火対策です。ご存知の
通り、昨年 3 月に志木クラブハウスで火災を発生させてしまいました。本当に多くの方々に多大な
ご迷惑、ご心配をお掛けしたことについて、この場を借りてお詫びします。発生後は、志木のクラブ
ハウスは当然のことながら、アルディージャ全施設の設備点検を実施しました。不具合な箇所、老
朽化部分の交換、修理をしまして、ハード面についてはかなり改善をはかってきました。合わせて
備品の持ち込み、使用ルール。小さなことですが、例えばコーヒーメーカーのつけっぱなしとか、火
元になる危険性のあるものについては、きちんとルールを作り、確認をして再発しないようなソフト
面の改善もはかってきました。加えて、防火管理体制も整備して、毎年訓練を実施して、こういった
取り組みが形骸化しないように、継続して取り組んでいるところです。
もう 1 点は交通事故の関係です。昨年末も皆さんに情報共有させてもらいましたが、2015 年に 2
件の交通事故が発生しました。幸い 2 件とも物損事故で、大事に至っていないのですが、一歩間
違うと重大事故につながると重く受け止め、改善に努めたいと思っています。常日頃からいろんな
時期をとらえて注意喚起はしているものの、なかなか撲滅にいたっていないため、コンプライアンス
全般、それから交通安全講習を実施し、継続的に意識を高めていきたいと思っています。いずれ
にしても、地域の皆さんとか、サポーターの皆さんにご心配をお掛けすることがないように、安心安
全の取り組みを強化した運営を進めていきたいと思っていますので、引き続き、ご支援ご協力をお
願いいたします。私からは以上です。
司会 それでは事業面、管理面についての質疑応答に移らせていただきます。
質問者 5 昨年も発言させていただきましたが、そのときには今思えば大変失礼なことを言いました。
「目標を達成したことがあるのか」とか、「大宮という名前を付けたチームが降格して不名誉で不愉
快だ」とか。しかし、2015 年は目標を達成していただいて、本当にありがとうございました。とても楽
しかったシーズンでした。質問はスタジアムの計画がどうなっているのかを伺いたいと思います。個
人的な希望は、大宮公園に 3 万人から 4 万人収容のスタジアムが作れれば一番いいと思います。
大宮を大きく半分に分け、西側は高木のクラブハウス、東側は大宮公園の NACK5スタジアム大宮
を残してもらえたらと思います。いろいろな制約あるかと思いますが、NACK を残していただきたい
ですし、その詳細を聞かせてもらえたらと思います。
鈴木 スタジアムの件は、私から回答させていただきます。冒頭でもお話ししたのですが、今の
NACK5スタジアム大宮のスタジアム基準ですと、ACL のスタジアムの基準からは間違いなくライセ
ンスがもらえなくなります。屋根、VIP 席、記者席の広さもあり、将来的にはダメになります。すでに、
その情報は行政にも入れていますが、だからといって、現在スタジアムに屋根を付けるとか、代わり
のスタジアムという話にはなっていません。ただ、私たちクラブの要望としては、ライセンスがもらえ
ないと私たちのホームスタジアムが使えなくなるので、私たちは大宮公園の中で、3 万なのか 4 万な
のかは分かりませんが、そうしたスタジアムを作っていただきたいという要望は出しています。
それと、氷川さまのところに今年と去年、降格のお詫び、昇格したことでの支援に対する感謝のお
礼に 2 年連続でうかがっています。氷川さまからは、大宮から離れないでくれとはっきり言わ
れます。大宮公園から離れないでくださいと言っていただいています。商店会の人や先程のチー
ム大宮の人は、やっぱりあの大宮公園のエリアに新スタジアムが欲しいと言ってくれています。しか
し、具体的な構想がいつできるかというのは、アルディージャの成績で周囲が盛り上がらないと、案
は出ないと思うんです。私からクラブとしての要望は伝えていますが、市民全体、地域自治体が盛
り上がるように、我々が一生懸命に頑張ることが大事じゃないかと思います。時期がくれば皆さんに、
署名活動をお願したり、ガンバ大阪さんのように寄付をお願いすることがあるかもしれません。そう
いうことでご理解いただければと思います。
質問者 6 前にも少しお話したのですが、アウェイ側のゴール裏ですが、あのネーミングがおまけの
席のように感じます。「追加席」って何か変じゃないですか。せっかく満員にしようとしているので、
呼び方をぜひ改善していただきたいと思います。また今度は J1 ですから、今のアウェイ側のゴール
裏を全部開放するゲームと分離帯をつくるケースと、予想はつくのですが、間違いなく相手次第で
変えているということでしょうか?
久保田 ホーム追加席という表現については、「じゃあ、なくします」とするかどうかは、ちょっと考え
ます。思いの部分も必要だと思いますが、一方で分かりやすくする必要もあるという考えもあります
ので、お預かりさせていただいて、考えさせていただきたいと思います。それから、相手チームを見
ながら追加席の設定をしているというのは、まさにおっしゃられているとおりです。過去の対戦であ
る程度の集客数が分かっていますので、それを前提にしているのが 1 つ、あとはチケットの売れ行
きを見ながら対応しています。ですから、時に「売れていないので大丈夫だろう」と詰めてしまうと、
例えばある九州のクラブのお客様が来たときに当日券が一気に売れて、狭いところに閉じ込めてか
わいそうだというご意見をいただいたりします。前日までは残席に全然余裕がある場合だったことも
あり、そういうところがなかなか難しいのですが、何とか空席を作らず満員にするような考えでやって
います。対戦相手と前売りの状況を見ながら動かしているのが事実です。お答えになっていますで
しょうか?
質問者 6 真ん中に分離エリアがあるだけもったいないですからね。でも、極端かなという気もしま
すが、相手の販売数に合わせて席の割り当てを設定するのではなく、クラブとしてアウェイ側スタン
ドの割合を決めてもいいのではないでしょうか。浦和には、ゴール裏を半分しかあげないとか(笑)。
いずれにしてもダービーなら満員にはできるから。浦和や FC 東京だと、いっぱい来るからたくさん
開けますよと最初からスタンドの全部を開けているのも悔しいです。さんざん浦和にはやられている
ので、ぜひやってみたいね(笑)。要望です。
久保田 ご要望、お気持ちは、しかと受け止めました。
質問者 7 久保田さん、こんにちは。いつもいつもありがとうございます。事業面の Q&A では、判を
押したようにスタジアム外の敷地が、公共の設備が公園の設備であり、改善ができないという言葉
が並んでいます。すごく感じるのですが、アウェイのサポーターの HP を見ると、こんなグルメがあっ
た、こんなおいしいものがあった、こんなサービスがあったという言葉が見られる機会が多いんです。
でも、NACK5スタジアム大宮に来られたアウェイの方からは、ほとんどこのような声が出てこない、
写真すらも出てこない。結局のところスタジアムグルメの環境、味、設備、そういったものの狭さ。そ
れが公園の公共設備で難しいという回答になってくると思うのですが、例えば友人を誘って 3 時間
前、2 時間前に楽しみに入ります。当日のイベントに並ぶと、階段の下をくぐり、女性用トイレの前を
通過して、また階段を登って、外はすごく良い天気なのに。また、女性から見ると女性トイレの前に
人がたくさん並んでいる。それをどのように感じているのか。階段の下や隅っこに集まり、酒盛りして
いるグループも時には見受けられます。このようなことを放置し、われわれがスタジアムの中で本当
に楽しみにしている時間を、もう行っても仕方がない、同じイベントだ、並ぶことも、食べるものも一
緒だ、サービスも低下している。このような状況で公共の設備なので対応ができないという回答が
並ぶのは、少しサービス業として、イベントアミューズメントとしての設備、また事業設備という意味
では、再考をお願いできないでしょうか。それともう 1 点、HP が旧態依然としていまして、他のチー
ムさまの HP を見ると非常に面白い内容です。違う企業、他業種の HP ではクイズあり、ゲームもある。
このようなことがあるので、ぜひ HP の対応もお考えください。
久保田 ご質問ありがとうございました。回答の仕方がよろしくないという点は、申し訳ありません。
今のいくつかいただいた質問を私なりに受け止め、解釈させていただきますと、まずスタジアムの
躯体にかかわるような設備は所有者にかかわってきます。そこは我々がお借りしている状態になっ
てしまっているので、そこは難しいという意味で書かせてもらうべきだったと思います。すぐにはいか
ないことをご理解いただきたいと思いますが、NACK5スタジアム大宮をうまく使っていく工夫をしな
いといけないことはよく分かります。例えば女性トイレの前に、皆さんシートを引いて場所取りをして
いますが、それもそこを開けるようにとか、実際にお願いもしているのですが、なかなか声掛けが十
分ではなかったりするので、もっとしっかり運営できるようにしたいと思います。酒盛りのお話があり
ましたが、お酒を飲むこと自体を禁止することは、それを楽しみにされているお客さんもおられると
思いますので、申し上げにくいです。周りに迷惑をかけない程度でやっていくように、注意喚起して
いくように工夫はしていきたいと思います。
グルメに関しては、これも賛否両論あるでしょうが今、売店の審査を HP に出させていただいてい
ますが、我々が勝手に決めるのではなくて、皆さんに選んでもらう仕組みは継続したいと思います。
スタグルの質問も来ていましたが、今年はそんなにはできないと思いますが、場所の入れ替えとい
った形で違った味を楽しんでもらう工夫。加えて、昨年のように 1 ゲートの入った目の前に企画ブー
スという形で、地元のフーズ、アウェイ側のフーズをなど工夫させてもらい、違った楽しみを味わっ
てもらうことで努力を続けさせていただきたいと思いますので、ご理解ください。
最後に HP に関してもいくつか頂戴していますが、工夫、内容はこれから日々、切磋琢磨して良く
なるように、あるいは周りのクラブさんとも比較してやらせていただきたいと思います。しかし、満足し
ているという意味ではないのですが、今の HP の形式は、かなり先進的な仕組みです。プレミアリー
グのクラブなどと同じような形でやっています。デバイスによって別々に更新するようなことをしてお
らず、一気に対応できるような形で導入しています。むしろそれが見にくくしている課題もあるので
努力はしていきますが、意識は高めてやっていきたいと思いますので、ぜひ今後ともよろしくお願
いいたします。
鈴木 グルメの関係ですが、大宮公園が 130 周年を迎えています。昨年そういうこともあり、私たち
もイベントに協力するということで、ご存知かもしれませが、キッチンカーを公園内の動物園と遊園
地のあるところに初めて出させていただきました。これが子どもさん含め、遊園地や動物園に来て
いる子どもたちに非常に喜んでもらいました。公園事務所からもすごく良かったと、私たちのホーム
ゲームのときやそうじゃないときでも、できるだけあそこにキッチンカーを入れられませんかというお
願いをしています。スタジアムはコンコースもあまりなく、移動もああいう形になるのでご迷惑をおか
けしているのですが、あそこに売店を増やせません。したがって、外にキッチンカーを置いています
が、それ以外にも外でキッチンカー、皆さんが並んでいるときにも食べていただけるようなことも可
能にすることを頭に入れつつ今、大宮の公園事務所と話をしています。ただ、非常に厳しいです。
公園で火を使うのはどうなのかという話もあります。ただ、昨年に実績もつくっているので、どうなる
かは分かりませんが、そういう動きを私たちがとっていることは、補足させていただきます。
司会 それでは、残り 20 分は全般について質問を受け付けたいと思います。
質問者 8 今年度、我々は J1 で初めて 2 ステージ制に挑戦します。そこに対応するクラブの戦い方。
それと事業、管理の面でうかがいたいと思います。あと答えが難しいかと思いますが、2 ステージ制
に対して、クラブ的に賛成なのか、反対なのかを聞きたいです。
松本 2 ステージ制を戦う上で、記者会見で渋谷監督からも話がありましたがスタートダッシュだと。
要は山が 2 つ、1st と 2nd ステージであります。当然、負けて良いゲームはないので、スタートダッシ
ュで最初から全力でいきます。もちろん毎回全力ですが、結果を求めて戦っていきます。未知な世
界ですが、山が 2 つあるので、常にタイトルを目指しながらいきます。13 年で言えば 1st ステージは
優勝しているので、そこを目指しながらになります。昨年 J1 で戦っていて移籍してきてくれた選手は
経験があると思いますが、そういう経験のない選手たちが今シーズン戦いますので、一戦必勝でや
っていきます。選手のモチベーションは高いと思います。年間ずっと流れでいくわけではないので、
いろんな意味で見ている人も、楽しみじゃないかなという印象は受けています。
久保田 賛成かどうかは社長からお答えするとして、事業では特に 2 ステージ制だからということは、
あまり考えていません。むしろ開幕が早いこと、2 ステージ制の影響かもしれませんが、今後スケジ
ュールが発表されるのであまり詳しくは言えないですが、中断期間があまりなさそうです。そこで、フ
ァンフェスティバルをいつやるかが決められていません。去年もできていないので、何とか皆さんに
ファンフェスティバルのような形で、どこでできるかが悩みどころです。話を戻しますと、最初の何試
合かがすごく大事です。J リーグ全般に言えることですが、春先の数試合の集客が例年厳しい。し
っかりとお客さんに来ていただき、チームを後押ししてもらえるホームの熱い雰囲気に、いかにする
かが事業としてやるべきことだと感じています。新体制発表もあったので、これからどんどん PR をや
りますので、ぜひ「いいね」とか、言っていただけるとうれしいです。
鈴木 2 ステージ制の賛否を端的に回答するのは非常に難しいです。私は社長なので J リーグの
実行委員にもなっていますが、2 ステージ制は J1、J2、J3 のクラブを含めて全員で話し合い、4 年前
に決めた話です。理由は J リーグの試合に対する関心が低く、テレビにも出ない、スポンサーも減っ
ている、このままだとクラブもリーグも収入がどんどん減っていく。クラブの存続にもつながりかねな
いという議論から 2 ステージ制を取り入れました。チャンピオンシップのやり方は改善が必要な部分
があると思いますし、一方で改善を加えながら、1 回やったことは続けていいと思います。問題はシ
ーズン日程がどうなるかです。シーズンが 11 月上旬で終わります。その後、チャンピオンシップを
戦うチームは試合が続きます。ですが、年間スケジュールを考えた時に、本当に春秋制がいいの
か、秋春制がいいのかを含めて議論し、2 ステージ制を継続するのがいいのか、1 ステージ制に戻
すのか、そういう議論がされるべきというか、するべきだと思います。今は NHK も TBS なども地上波
で放送してくれています。2014 シーズンに比べて、2 ステージとなった 2015 シーズンは、リーグの
協賛金が 10 億円ほど増えました。この 10 億円は 2016 シーズンにおいて、これまでお金をかけら
れなかった育成分野など、未来への投資に使われることになっています。よって、J リーグ全体を考
えると、ある程度の成果は出たと思います。2 ステージ制をどうするかという点では、ある程度の成果
が出ているので、クラブとして賛成とか反対とかいうことではないのだろうと思います。
大宮アルディージャとしてはどうなのかとなると、松本強化本部長と渋谷監督にも言ったのですが、
1st ステージ、2nd ステージ、ナビスコカップ、天皇杯、成績が良ければチャンピオンシップと、5 つ
のタイトルを獲得する可能性があります。その可能性がある限り、勝点 48 に目標を設定するのは問
題ないけど、可能性がある限りはタイトルを目指すという意識合わせはしました。1st ステージで成
績が良ければ、皆さんも相当応援してくれるでしょうし、商店会、自治会の方々も非常に喜んでくれ
るだろうと思います。2 ステージになってタイトルのチャンスは増えましたので、しっかり戦って、結果
を取りたい、結果を出したいと思います。いずれにしても、2 シーズン制についても議論しないとい
けないと思います。日本サッカー協会の会長選で、原さんと田嶋さんが 2 月の末、どちらが会長に
なるか選挙をやりますが、どちらも「今のシーズンスケジュールでいいのか」と言っています。シーズ
ンを春秋制から、秋春制にすべきではないかとも言っています。J1 クラブの実行委員の皆さんも、
シーズン移行もやむなしではないかという意見を持っています。ただ、雪国のクラブの設備、練習
や試合ができなかったりしますので、そこをどう解決するかが一番の課題だろうと思っています。
質問者 9 松本強化本部長、13 年、14 年と計 5 人の大学生を獲得しましたが、残っているのは泉
澤仁選手一人だけです。どこに見込み違いがあったのか、率直なところを教えてほしいです。とい
うのは、5 人は主力・準主力と見込んで獲得したのだと思っていましたし、J2 に落ちたこともあり、そ
の選手たちが主力になってくれるかと期待していた分、放出という結果がショックだったので教えて
いただけたらと思います。
松本 ちなみに、泉澤選手を獲得したのは僕です(笑)。昨年からスカウトに西脇を置き、今年は山
越選手を獲得できました。選手獲得のところもしっかりやろうと考えています。ですから、今後は期
待していただいてという答えでご理解いただけないでしょうか?そうでないと、誰かの批判につなが
る話になってしまいます。獲得するときは、スカウトの言葉を信じてくれる強化部長もいますし、最後
は自分が決めるんだという強化部長もいますが、しっかりそこも考えてやっていくので、理解してい
ただければと思います。
質問者 10 松本強化本部長、今回もワクワクするような強化をありがとうございます。言葉のあやか
も知れませんが、大宮アルディージャは対策されるとどうしても勝てなくなる。サッカーの世界なの
でアルディージャに限らないと思いますが、以前の無敗時代も含め、対策されると連敗が続いてし
まう。2015 年はそれで多攻というテーマなのかと思ったのですが、残念ながら J2 でも対策されると
勝点が取れない、負け試合が続いてしまった。あれを見て、大宮アルディージャの言う多攻とは何
かと。それを共有していただけると、例えばピッチ内で同じ選手がいたときに、いろんな攻め手があ
るので多攻なのか、さまざまな選手がいるので、スーパーサブとかの選手交代、スタメンの選手の
起用の仕方とか、ゲームごとの入り方、選手交代を使っていくことでの多攻なのか。要は、負けない
試合づくりで見たときに、多攻は何を目指しているのかを共有していただけるとうれしいです。
松本 「多攻」は、いろいろなバリエーションで点が取れるということです。J2 では断トツで大宮が良
かったというところだったのですが、もっと良くしてほしかったということですよね。それは J1 で頑張り
たいと思います。あとは、家長選手がいなかった愛媛戦以降の数試合で勝点が取れなかったところ
で、昨年頑張ってくれた選手には失礼かもしれませんが、選手層の厚さは他のチームに比べると
少し薄かったのかなと。これは 1 年、2 年でできることではないですが、今後に期待していただけた
らと思います。J2 ではありますが、いろんなバリエーションで点を取れたことも事実ですので、2013
年も経験しているので、連敗しないように頑張るので期待していただけたらと思います。ネイツ・ペ
チュニク選手を獲得できましたし、江坂任選手もいますので、期待してもらえたらと思います。
質問者 11 新スタジアムの件が出ましたが、地元の盛り上がりがないと、チーム自体が強くならない
と、という話が出ていましたが、13 人地元の選手がいます。これらの選手が活躍しないと盛り上がり
に欠けます。でも、選手を育てる場になりそうなサテライトリーグには参戦しないと言う。かつてサテ
ライトリーグの試合をやっていたときは見に行っていましたが、みんな若手は必死でした。あの必死
さは練習試合とは違います。そういう場をつくってあげないと、底上げにならないのではないでしょう
か。ネイツ選手が獲れた、江坂選手がいいといっても、彼らは埼玉の選手じゃありませんよね。活躍
しているのが埼玉の選手ではないと。泉澤選手だって松戸の選手です。そこに力を入れて強化し
ないと、若手の育成にはならないのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
鈴木 J3 参加とかサテライトの話だと思うのですが先週、実行委員会がありましたが、U-23 チーム
を J3 に参加させたいと手を挙げたのは、実は 4 チームでした。そこで、なぜ1チームだけ外れたかと
いう説明を受けたのですがが、J3 に参戦が決まった G 大阪さん、C 大阪さん、FC 東京さんは、約
40 名の選手を抱え、プラスでアンダーカテゴリーから何人か入れます。先程、松本本部長がお話し
た意図は、40 人を抱えてもトップでやる選手と、J3 サテライトでやる選手を明確に分けるということで
す。「あなたは今年、J3 で頑張って」と。私たちも、そういうやり方でいいのかと相当に悩みました。
それよりもトップチームの中で、レギュラーになるというか、試合に出られるように育てた方がいいの
ではないか。地元の選手は、ユースを含めて 13 名います。最初からそういう風に選手たちを分けず
に一生懸命、頑張らせて競争させた方がいいのではないかと考えました。そのために何が一番い
いかと考え、ユースの伊藤監督をトップチームのコーチに入れました。試合経験がないことについ
ては、提携している東洋大との対戦や、浦和さん、甲府さん、柏さんと連携して、同じ年齢層の選手
が向こうにもいますので、練習試合を頻繁にやろうと。45 分ハーフの試合ではなくて、30 分の試合
を 3 本などにし、練習試合ですから全員出られるというようにした方がいいのではないかと。また、
岡本さんからも少しありましたが、若い世代にもケガ人が多いです。フィジカルが足りないんですね。
そこで、いろいろな機材を入れたり、トレーナーを充実させたりする。そしてトップにあがったら伊藤
コーチが、同じ堅守多攻でやっていますし、しっかり面倒を見ると。それで、ある程度形になったら、
FC 東京、G 大阪、C 大阪みたいに、私たちも J3 に参画しますと手を挙げるかもしれません。悩みま
したが、2016 年はそういった形でいこうと決めさせていだきました。
松本 サテライトリーグや U-23 の公式戦については、実は選手たちはそれほど重要視していませ
ん。J-22 選抜が昨年でなくなりましたが、その背景に選手が行きたがらないという理由もあります。
自分のチームを離れてまで行きたくないと。サテライトだから、公式戦だから、経験を積ませた方が
いいという考え方も理解できますが、一方でそれほどではないという考え方もあります。U-23 やサ
テライトに参加した方が選手にはいいのではないかという考えもあるかもしれませんが、実際に所
属する選手の人数が増えれば、それだけ練習も難しくなります。いろいろなことを考えての判断で
すし、僕はプレーヤーズファースト、選手のことを一番に考えているので、そこは理解をしてもらい
たいです。
質問者 12 J2 勝おめでとうございます。埼玉県選手権以来の優勝ではないかと思いますが、優勝
は非常にいいと感じています。最後にどうでもいい質問になってしまうのですが、オレンジ軍団とし
て、アウェイでもオレンジのユニフォームで戦うことはできないのでしょうか。できれば、アウェイでも
オレンジで戦う日が増えるといいのではないかと思うのですが、それをどういうふうに決めているの
でしょうか?
久保田 ユニフォームの計画があり、基本的にホームのユニフォームが優先で、そこと視認上で問
題ないかということになります。例えば磐田さんがホームなら、ブルー系だから我々がオレンジでも
問題ありません。そういう形で決まっていきます。我々がオレンジで戦いたいというのは、アウェイで
は優先順位として下がってしまいます。最終的には私たちの判断ではなく、J リーグの競技運営部
で判断しています。
社長 レフェリーのウェアも関係してきます。ホームとアウェイのチームのユニフォーム、それに審判
のユニフォーム、試合中の見分けがはっきり見えるようにということを念頭に入れて、J リーグが、審
判委員会が、審判委員会は日本サッカー協会の中にありますが、その 3 点で決めているので、
我々がオレンジでやりたいと言っても、相手のユニフォームだけでなく審判のユニフォームとの兼ね
合いもあるから、セカンドの白でやってほしいとなってしまいますので、ご理解をしていただきたいと
思います。
司会 ご満足に質疑応答の時間を取れなかったところもあるかもしれませんが、こちらで本日のサ
ポーターズミーティングを終了させていただけたらと思います。お忙しい中、ご参加いただきありが
とうございました。今シーズンも大宮アルディージャに熱い声援をお願いします。