第2期「みやぎ食と農の県民条例基本計画」(素案)に対する意見

第2期「みやぎ食と農の県民条例基本計画」(素案)に対する意見提出手続(パブリック
コメント)の結果と御意見・御提言に対する宮城県の考え方
平成28年1月25日
宮城県では,第2期「みやぎ食と農の県民条例基本計画」(素案)について,平成27年9月30日から
平成27年10月9日の間,ホームページ等を通じ県民のみなさまの御意見等を募集しました。
この結果,2人から合計11件の貴重な御意見・御提言を頂きました。
頂きました御意見等につきましては,この計画案策定の参考とさせていただきました。御協力ありがとう
ございました。
頂きました御意見等に対する宮城県の考え方につきまして,以下のとおり回答いたします。
項目
御意見・御提言の内容(要旨)
宮城県の考え方
計 画 で 目 指 「農業を若者があこがれる魅力ある産業に」 農業・農村の活性化と持続的発展のために
す将来像
と あるが,高齢 化社会を迎 えて,若者だ けで は,若者の参画が必要であるため,このよう
農 業を支えてい くことはで きない。また ,あ な将来像を掲げております。
こがれの持ち方は人それぞれ。今後に向けて, しかし,御指摘のように,皆で支える農業
テーマを検討すべき。
・農村という考え方も重要であることから,
5年後の第3期計画に向けて検討いたしま
す。
担い手支援
機械・施設等 を長持ちさ せる支援が必 要。
限られた財源を農業振興のために有効にか
認 定農業者のメ リット対策 として,機械 ・施 つ効果的に使っていくためには,規模拡大や
設 を長持ちさせ る支援事業 をお願いした い。 再編,経営の多角化のための導入経費の負担
( 5年以上使用 したハウス の張り替え助 成, 軽減を図ることが肝要と考えております。
機械・施設のメンテナンス支援等)
女性農業者
女性農業者が 益々活躍で きる環境を支 援す
本計画に以下の表現を追加記載いたしまし
ることが必要。
た。女性農業者同士の連携についても支援を
計画には,家 族経営協定 の締結を支援 する 検討してまいります。
と あるが,一般 の商店街の 経営において ,あ
「次世代のリーダーとなる女性農業者の育
まり聞いたことがない。
成や女性農業者同士の連携促進,新たな経営
むしろ,「農業女子プロジェクト」を育て, 展開や取組への支援のほか,働きやすい環境
支援する取り組みを仕掛けていくことが必要。整備を推進。」
加えることを検討してほしい。
中山間地域
中山間地域の 農業振興が 弱い。県オリ ジナ
御指摘の内容については,県としても重要
の農業振興 ルの支援拡充が求められる。
な課題と考えており,中山間地域の農業・農
県が考える競争力のある経営体の育成とは,村の活性化支援策について,今後充実を図っ
農 協ばなれを生 み出すこと なのか。JA と一 てまいります。
緒 に取り組み, 農業の底上 げを図る支援 メニ
ュ ーを構築すべ き。特に, 中山間地域の 農業
・ 農村の活性化 支援をJA と連携して実 施す
べき。
中山間地域の 農業振興に 弱さを感じる 。国
の 事業におんぶ するばかり でなく,県独 自の
支 援事業により 振興を図る べき。例えば ,中
山 間地域に限定 した,機械 ・施設の導入 支援
や 6次産業化へ の取組に対 する支援メニ ュー
が必要。
関連計画
県で作成して いる農業に 関する他の計 画が
県が策定している主な関連計画・方針等の
あ れば,今回の 計画へ記載 (紹介)し, 周知 概要を掲載いたしました。
すべきと思われる。
圏域計画
各地 方機関が取り組む計画は無くなったよ
各地方機関が取り組む圏域計画について
う であるが,そ れぞれが作 成し,関係機 関と は,パブリック・コメント募集時点では作成
一緒になって取り組むべきである。
途中のため掲載しておりませんでしたが,最
終案では掲載いたしました。
概要版
現在の計画と 比較して, 図表や写真等 もあ
御意見のとおり,概要版も掲載することと
り,見やすくイメージもしやすいと思います。 いたしました。
取 組の内容につ いても,簡 潔な表現でわ かり
やすくなりました。
概要版も付属 しており, 取組の内容が 把握
で き,良いと思 います。も う少し字を大 きく
するなどして,活かしていくべきと思います。
概要版は分か りやすいこ とから,本体 と一
体的に掲載した方が良い。
農業経営モ
新た に策定された国の計画においては,農
県が別に定める「農業経営基盤の強化の促
デル
業経営モデルが示されている。
進に関する基本方針」において,農業所得目
検討中の県の 計画にも, 県内の一般的 なモ 標や,営農類型・経営形態ごとの経営規模・
デ ル経営を示し てほしい。 目標として, 誘導 生産方式等の指標を示しております。
なり支援していくことが必要。
本計画へ も,「活力ある担い手の確保・育
(500万の経営,1,000万円の経営等:園芸, 成に向けた 農業経営モデル」として,「当面
水田営農,畜産経営)
の目標となる経営モデル」と「経営の発展に
向けたモデル」を新たに掲載いたしました。
計画の周知
「みやぎ食と 農の県民条 例」や同基本 計画
が あることを, 市町村・農 協等,我々農 業者
も含めてどのくらい知っているのでしょう
か ?計画を作っ て終わりで はなく,多く の農
業 関係者に知っ てもらう広 報活動等が必 要と
思われる。
御意見のとおり,農業・農村の振興のため
には,農業者・関係者・県民・行政が一体と
なった施策の推進が重要です。今後とも,条
例や基本計画の周知を図るとともに,県民理
解を促進するため,地産地消や消費者交流等
の取組を効果的に展開してまいります。