「平成28年度償却資産(固定資産)申告の手引き」(PDF

平成28年度
償却資産(固定資産)申告の手引き
本市市税につきまして、日頃からご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、土地や家屋に対し固定資産税が課税されますことは、すでにご承知のとおりですが、事業用の
償却資産に対しましても固定資産税が課税されます。
固定資産税が課税されます償却資産は、土地、家屋及び無形償却資産等を除く、事業の用に供されて
いる構築物、機械、器具及び備品等の資産となります。
固定資産税の課税対象である償却資産を所有されている方は、地方税法第383条の規定によりまして、
毎年1月1日現在所有している償却資産について、その償却資産が所在する市町村長に申告しなければ
ならないものとされています。
つきましては、この手引きをご参照の上、申告書等必要書類を作成していただき、期限内に提出して
いただきますようお願いいたします。
平成28年1月20日(水)
提 出 期 限
地方税法第383条の規定による提出期限は、2月1日となっていますが、事務
処理上、上記期限までに提出していただきますようご協力をお願いいたします。
<本庁>
〒679-4192
兵庫県たつの市龍野町富永1005番地1
たつの市総務部税務課資産税係
<支所>
提
出
先
新宮総合支所
地域振興課税務係
揖保川総合支所
地域振興課税務係
御津総合支所
地域振興課税務係
※郵送の場合は、本庁にお送りください。窓口での提出は、本庁・各総合支所
いずれでも受け付けます。
お問合せ先
たつの市総務部税務課資産税係
℡(0791)64-3146(直通)
申告書を郵送される場合に、控用の申告書に受付印の押印が必要な方は、切手を貼った返信用封筒を
同封してください。
資産の増加も減少もない場合は、申告書中「18備考」欄の「1増減なし」に○をつけてください。
また、申告する資産がない場合は、同じく「2資産なし」に○をつけてください。
目
Ⅰ
次
償却資産の申告について
1
申告をしていただく方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
2
提出期限・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
3
提出先・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
4
お問合せ先・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
5
お越しいただくときの持ち物・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
6
提出書類・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
7
電子申告について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
8
申告をされない方、虚偽の申告をされた方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
Ⅱ
償却資産のあらまし
1
償却資産の範囲・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
2
償却資産の種類と主な事例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
3
申告の対象となるもの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
4
申告の対象とならないもの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
5
家屋の建築設備と償却資産の区分・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
6
賃貸ビルなどに付加された内装と付帯設備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
7
少額資産の取扱い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
8
国税と固定資産税の取扱いの相違・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
Ⅲ
償却資産の評価と課税の仕組み
1
評価額・税額の計算方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8
2
減価残存率表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
3
主な業種別の償却資産・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
4
主な償却資産の耐用年数表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
5
課税標準の特例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13
6
非課税・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13
7
免税点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13
Ⅳ
1
Ⅴ
償却資産申告書等の記入
償却資産申告書等の記入方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14
償却資産のQ&A・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
18
Ⅰ
償却資産の申告について
1
申告をしていただく方
平成28年1月1日現在、たつの市内に土地、家屋及び無形償却資産等以外の事業用の償却資産を所有され
ている個人及び法人。なお、対象の事業用の資産は、自己が使用するもののほか、他に貸し付けているもの
も含まれます。
また、資産の多少にかかわらず(償却資産を所有されていない方含む。)、申告書は必ず提出していただき
ますようお願いいたします。
2
提出期限
平成28年1月20日(水)
法定の提出期限は2月1日ですが、事務処理上、できるだけ上記期限までに提出していただきますようご
協力をお願いいたします。
3
提出先
<本庁>
〒679-4192
兵庫県たつの市龍野町富永1005番地1
たつの市総務部税務課資産税係
<支所>
新 宮 総 合 支 所 地域振興課税務係
揖保川総合支所
地域振興課税務係
御 津 総 合 支 所 地域振興課税務係
※郵送の場合は、本庁にお送りください。窓口での提出は、本庁・各支所いずれでも受け付けます。
※申告書等の記入方法がわからない場合は、お早めに本庁税務課資産税係にお越しください。
4
お問合せ先
たつの市総務部税務課資産税係
℡(0791)64-3146(直通)
※申告書等の書き損じ等のため、書類が必要な場合は、ご連絡ください。
5
お越しいただくときの持ち物
① 印鑑
② 市から送付した申告書等一式
③ 税務署へ提出された法人税又は所得税の申告書などの一式
④ 決算書
⑤ 固定資産台帳
⑥ その他減価償却資産の明細がわかるもの
1
6
提出書類
提出していただく書類は、申告内容により異なりますので、下記を参考にしてください。
申告書等は、できるだけ本市から送付したものをご使用ください。なお、独自の様式で提出される場合
は、申告書右上に記載の「所有者コード」を転記していただくとともに、増加及び減少がわかる明細書を
添付していただきますようお願いいたします。
提出書類等
概
償却資産申告書
要
申告の対象となる資産がない方、資産の増減がない方も必ず提出してく
(償却資産課税台帳)
種類別明細書
ださい。
2枚複写になっています。増加した資産の申告又は資産の全部を申告さ
(増加資産・全資産用)
種類別明細書
れる場合は、1枚目を提出してください。
2枚複写になっています。減少した資産を申告される場合は、1枚目を
(減少資産用)
提出してください。
税務署に提出した最新の減価償却資産の明細がある場合は、写しを添付
添付書類
してください。
申告書の各様式については、たつの市ホームページ(http://www.city.tatsuno.lg.jp)からダウンロー
ドすることもできます。
⑴初めて申告される方
申告の内容により、○印のついている書類を提出してください。
種類別明細書
申告の内容
申告する資産
がある場合
申告する資産
がない場合
申告書
注意事項
増加資産用 減少資産用
(草色)
(赤色)
○
○
×
○
×
×
平成28年1月1日現在所有している資産の全
部を記入してください。
申告書「18備考」欄の「2資産なし」に○印
を付けてください。
⑵前年度までに申告された方
平成28年1月1日現在に所有されている資産と、平成27年1月1日現在に所有されていた資産(昨年の
申告内容を添付している場合は参考にしてください)を照合していただき、資産の増減を確認の上、申告
の内容別に○印が付いている書類を提出してください。なお、独自の様式で提出される場合は、申告書右
上に記載の「所有者コード」を転記していただくとともに、増加及び減少がわかる明細書を添付していた
だきますようお願いいたします。また、申告漏れなどの資産がある場合は、合わせて申告してください。
種類別明細書
申告の内容
平成28年1月1日現在の資産
申告書
増加資産用 減少資産用
(草色)
(赤色)
○
×
×
増加した資産のみある場合
○
○
×
減少した資産のみある場合
○
×
○
○
○
○
が昨年と同じ場合
増加資産と減少資産の両方が
ある場合
2
注意事項
申告書「18備考」欄の「1増減なし」
に○を付けてください。
増加した資産のみ記入してくださ
い。(申告漏れ含む)
減少した資産のみ記入してくださ
い。(一部減少含む)
増加資産と減少資産の両方の種類
別明細書に記入してください。
⑶平成28年1月1日現在、たつの市で事業を行っていない方
次の表の理由に該当される方は、申告書の「18備考」欄に記入例のようにご記入の上、申告書のみ提出
してください。
理
由
申告書「18備考」欄の記入例
廃業・解散
該当箇所に○を付け、廃業等の年月日を記入。
市外転出
「転出」に○を付け、転出日と転出先を記入。
個人死亡・個人引継ぎ
個人廃業・法人設立
休業
市内に事業所なし
「○年○月○日本人死亡につき、○○が資産引継ぎ」等と記入。
「○年○月○日法人設立。法人名○○㈱」等と記入。
「○年○月○日休業」と記入。
「たつの市内に事業所なし。登記簿上の所在地はたつの市であるが、○○市
で営業」等と記入。
⑷自社電算により申告される方
自社電算により申告される方は、必ず納税義務者番号(同封している申告書右上に記載の所有者コード)
を記入するとともに同封の申告書を添付してください。
平成28年1月1日現在所有されている全部の資産の評価額を計算した全資産の種類別明細書を提出して
ください。
また、増加資産と減少資産の種類別明細書がある場合は、添付してください。
償却資産申告書
(償却資産課税台帳)
地方税法施行規則第26号様式(規格A4版)の要件を満たす書類を提出し
てください。
①地方税法施行規則第26号様式別表1(規格A4版)の要件を満たす書類を
提出してください。
種類別明細書
②平成28年1月1日現在所有されている全資産について、1行に資産1件ず
(増加資産・全資産用)
つ評価額を計算してください。なお、評価額については、8ページの計算方
法により求めてください。
⑸その他添付書類
国税局長から短縮耐用年数の承認を受けた資産がある場合は、「耐用年数の短縮承認申請の承認通知書」
の写しを添付してください。(法人税法施行令第57条第1項、所得税法施行令第130条第1項)
税務署長に増加償却の届出を行った場合は、「増加償却の届出書」の写しを添付してください。(法人税
法施行令第60条、所得税法施行令第133条)
7
電子申告について
たつの市では、地方税電子化協議会が運営する地方税ポータルシステム(eLTAX:エルタックス)
を利用し、インターネットによる固定資産税(償却資産)の電子申告の受付を行っています。詳しくは
「eLTAX」のページ(http://www.eltax.jp/)をご覧ください。
「eLTAX」の操作に関することに
ついては、
「eLTAXヘルプデスク」
(TEL:0570-081459、左記の電話番号でつながらない場合は、TEL:
03-5500-7010、受付時間 午前9時~午後5時 ※土日祝、年末年始を除く)までお問い合わせください。
申告内容に関することについては、たつの市役所税務課(資産税係)までお問い合わせください。
なお、必ず納税義務者番号(同封している申告書右上に記載の所有者コード)を入力し、申告ください。
※ 電子申告を行う場合は、電子証明書等を取得された上で、eLTAXのホームページに利用の届出
を行い、地方公共団体の審査を事前に受けていただくことが必要です。
3
8 申告をされない方、虚偽の申告をされた方
正当な理由がなく申告をされなかった場合は、地方税法第386条の規定により過料が課されることがあります。
虚偽の申告をされた場合は、地方税法第385条の規定により罰金刑に処されることがあります。
これらの場合、過年度に申告すべき資産がある場合は、5年間さかのぼって課税されるほか、延滞金を徴収さ
れることがありますのでご注意ください。
4
Ⅱ 償却資産のあらまし
1 償却資産の範囲
固定資産税が課税される償却資産とは、土地と家屋を除き、事業の用に供することができる有形の減価償却
資産で、その減価償却額(減価償却費)が、法人税法又は所得税法の規定による所得の計算上、損金又は必要
な経費に算入されるものです。
(法人税又は所得税を課されない者が所有するものを含む。)
2 償却資産の種類と主な事例
資産の
種 類
内
容
構築物
門、塀、ドック、橋、岸壁、桟橋、軌道、貯水池、坑道、緑化施設、煙突、広告塔、舗装路面(駐
車場の舗装も含む。
)
、その他土地に定着する土木設備や工作物など
賃貸ビルなどに付加された内装と建物附属設備
機械及
び装置
機械式駐車場設備、クリーニング設備、土木建設機械(ブルドーザー、パワーショベルなどの自
走式作業用機械設備)
、洗車業用設備、運搬設備(ベルトコンベア、クレーンなど)
、食料品加工、
印刷、木材・木工製品、化学製品、繊維製品、その他製造、加工等に使用する設備、その他各種
産業用機械及び装置など
船 舶
漁船、客船、貨物船、モーターボートなど
航空機
飛行機、ヘリコプター、グライダーなど
車 両
及 び
運搬具
フォークリフト、ショベルローダーなどの大型特殊自動車、台車など(自動車税、軽自動車税が
課税されるものは該当しません。
)
工具、
器具及
び備品
測定工具、検査工具、取付工具、レジスター、ステレオ、ロッカー、金庫、陳列ケース、厨房用
品、テレビ、冷暖房用機器、パソコン、ネオンサイン、理容・美容機器、医療機器、冷蔵庫など
3 申告の対象となるもの
① 耐用年数を経過した資産で、法定の減価償却期間が満了し、帳簿上残存価値のみが計上されている資産
であっても事業の用に供することができる又は事業の用に供している資産
② 帳簿に記載されていない、いわゆる簿外資産
③ 建設仮勘定で経理中の資産であっても、1月1日現在にその全部又は一部を事業の用に供している資産
④ 遊休・未稼働であっても、事業の用に供することができる資産
⑤ 減価償却を行っていないが、本来、減価償却が可能な資産
⑥ 従業員の福利厚生の用に供されている設備、備品などの資産
⑦ 他の事業所に貸し付けている資産(リース資産)
⑧ 割賦購入資産で、割賦金を完済していない場合であっても、すでに事業の用に供することができる資産
⑨ 資産の価値を増加させるために実施した修理、改良などの費用
⑩ 清算中の法人が、清算事務のために使用、または他の事業所に貸し付けている資産
⑪ 大型特殊自動車(車両番号の分類番号が、
「0、00~09、000~099」「9、90~99、900~999」のもの)
⑫ ビルなどを借り受けて事業を行っている場合、自費で内装、電気、ガスその他の設備を施工した時は、
その資産
5
4
申告の対象とならないもの
① 一時に損金(必要な経費)に算入された、取得価額が10万円未満の資産
② 3年間で一括して損金(必要な経費)に算入された、取得価額が20万円未満の資産(一括償却資産)
③ 自動車税が課税される自動車、軽自動車税が課税される軽自動車等
④ 牛、馬、果樹その他の生物(観賞用、興行用の動植物は除く。)
⑤ 無形固定資産(電話加入権、特許権、実用新案権、ソフトウェアなど)
⑥ 書画骨董(複製のようなもので、単に装飾的目的にのみ使用されるものは除く。)
⑦ 家庭用にのみ使用される資産(家庭用にも事業用にも使用される資産は申告対象)
⑧ 土地、家屋
⑨ 棚卸資産(商品、製品、半製品、消耗品で貯蔵中のものなど)
⑩ 繰延資産(創業費、開業費など)
5
家屋の建築設備と償却資産の区分
家屋の建築設備については、
家屋に取り付けられ、家屋と構造上一体となって家屋の効用を高めるものは、
原則として家屋に含めて取り扱います。
以下の表は、償却資産と家屋の一般的な区分を示しています。表中の「償却資産とするもの」は、原則と
して申告対象ですが、すでに家屋に含めて評価されている場合は申告対象外となり、
「家屋に含めるもの」で
も、後付けの場合は申告対象となります。
設備の種類
発変電設備
動力配線配管設備
電灯照明設備
電話・インターホン
設備
償却資産とするもの
家屋に含めるもの
自家用発電設備・受変電設備など
(配線などを含む)
特定の生産又は業務用設備
左記以外のもの
ネオンサイン、投光器、スポットライト、水銀灯などの
屋内照明設備、配分電盤
屋外照明設備
電話機、交換機、インターホン器具、マイクロホン、
配線
アンプなどの装置・器具類
電気時計設備
時計、配電盤などの装置・器具類
配線
火災通報装置
屋外の装置(配線などを含む)
屋内の装置
消火設備のホース・ノズル、消火器
消火栓設備、スプリンクラー
消火装置
中央監視制御装置
し尿浄化槽設備
給湯設備
ガス・給排水設備
冷暖房設備
厨房設備・洗濯設備
運搬設備
店舗などの事業用
造作設備
避雷設備・換気設備
・衛生設備
制御装置一式(配線などを含む)
家屋と一体となっていない設備
家屋と一体となっている設備
局所式給湯設備
中央式給湯設備
特定の生産又は業務用設備(配管などを含む)
、屋外設備 左記以外の設備
可動式のパッケージエアコン、ルームクーラーなど
家屋と一体となっている設備
給食設備、洗濯機など顧客の求めに応じる(百貨店、
旅館、飲食店、病院など)サービス設備
サービス設備以外の設備
生産ライン用リフト、工場などのベルトコンベア
エレベーター、リフト、
エスカレーター設備
カウンター、陳列棚、簡易間仕切りなどで容易に取り
外しができるもの
設備一式
6
6
賃貸ビルなどに付加された内装と付帯設備
貸ビル、貸店舗などで、賃借人など家屋の所有者と異なる方(テナントなど)が、自費で施工し取得した
内装、造作、建築設備などは、借主の方の償却資産として取り扱いますので、借主の方が申告してください。
7
少額資産の取扱い
少額償却資産の国税での会計処理
固定資産税の取扱い
10万円未満の資産の内、一時に損金(必要な経費)に算入されたもの
課税対象外
20万円未満の資産の内、3年で均等償却されたもの(一括償却資産)
課税対象外
8
国税と固定資産税の取扱いの相違点
項
目
償却計算の期間
国税の取扱い
事業年度
固定資産税の取扱い
賦課期日(1月1日)
平成19年3月31日以前に取得の資産 原則として『固定資産評価基準』
(地方
減価償却の方法
前年中の新規取得資産
圧縮記帳制度
特別償却・割増償却制度
(租税特別措置法)
増加償却
(所得税、法人税)
耐用年数の短縮
評価額の最低限度
改良費
は、定率法・定額法の選択制度(建物 税法第388条に基づく総務大臣の告示)
は定額法)
に定める減価率による。
月割償却
半年償却
認められます。
認められません。
認められます。
認められません。
認められます。
認められます。
認められます。
認められます。
備忘価額(1円)
取得価額の5%
合算評価
区分評価
7
Ⅲ
償却資産の評価と課税の仕組み
1
評価額・税額の計算方法
⑴評価額の計算方法
申告された資産について、取得年月、取得価額、耐用年数に応じ、次のとおり1件ずつ評価額を計算しま
す。
なお、算出した評価額が取得価額の5%より小さい場合は、取得価額の5%となります。
また、平成20年度の税制改正により、評価額と理論帳簿価額を比較し、いずれか高い方が決定価格として
課税する方法が廃止になりましたので、評価額が決定価格となります。
前年中に取得された資産
前年前に取得された資産
取得価額×(1-減価率/2)
前年度評価額×(1-減価率)
※「減価率/2」は小数点以下第3位までとします。
※「減価率」は耐用年数により異なります。(次ページ参照)
平成20年度の税制改正において、減価償却資産の耐用年数に関する省令が改正され、機械及び装置を中心
に、資産区分が整理されるとともに、法定耐用年数の見直しが行われています。
改正後の耐用年数は、既存の減価償却資産を含め、平成20年4月1日以後開始する事業年度について適用
されます。
上記の改正に伴う耐用年数の変更につきましては、平成21年度に変更を申告していただき、評価額の計算
上、当該変更を反映させて計算しておりますが、申告漏れ等がある場合は、変更がわかるように表記してく
ださい。
⑵税額の計算方法
1件ずつ算出した決定価格の合計(課税標準額)に税率(1.4%)を乗じたものが固定資産税額となりま
す。
ただし、課税標準の特例が適用される場合は、特例により軽減される額を差し引いた額が課税標準額とな
ります。
固定資産税額=課税標準額×税率(1.4%)
8
2
減価残存率表
減価残存率
耐用
年数
減価率
減価残存率
前年中取得
前年前取得
耐用
のもの
のもの
年数
1-減価率/2
1-減価率
減価率
前年中取得
前年前取得
のもの
のもの
1-減価率/2
1-減価率
2
0.684
0.658
0.316
25
0.088
0.956
0.912
3
0.536
0.732
0.464
26
0.085
0.957
0.915
4
0.438
0.781
0.562
27
0.082
0.959
0.918
5
0.369
0.815
0.631
28
0.079
0.960
0.921
6
0.319
0.840
0.681
29
0.076
0.962
0.924
7
0.280
0.860
0.720
30
0.074
0.963
0.926
8
0.250
0.875
0.750
31
0.072
0.964
0.928
9
0.226
0.887
0.774
32
0.069
0.965
0.931
10
0.206
0.897
0.794
33
0.067
0.966
0.933
11
0.189
0.905
0.811
34
0.066
0.967
0.934
12
0.175
0.912
0.825
35
0.064
0.968
0.936
13
0.162
0.919
0.838
36
0.062
0.969
0.938
14
0.152
0.924
0.848
37
0.060
0.970
0.940
15
0.142
0.929
0.858
38
0.059
0.970
0.941
16
0.134
0.933
0.866
39
0.057
0.971
0.943
17
0.127
0.936
0.873
40
0.056
0.972
0.944
18
0.120
0.940
0.880
41
0.055
0.972
0.945
19
0.114
0.943
0.886
42
0.053
0.973
0.947
20
0.109
0.945
0.891
43
0.052
0.974
0.948
21
0.104
0.948
0.896
44
0.051
0.974
0.949
22
0.099
0.950
0.901
45
0.050
0.975
0.950
23
0.095
0.952
0.905
50
0.045
0.977
0.955
24
0.092
0.954
0.908
55
0.041
0.979
0.959
『固定資産評価基準』別表第15「耐用年数に応ずる減価率表」から作成
9
3
主な業種別の償却資産
業
種
各業種共通のもの
小売店
旅館、ホテル
飲食店
理容・美容業
クリーニング業
食品製造業
医院・歯科医院
鉄工・製造業
皮革製造業
パチンコ店
ゲームセンター
印刷業
建設業
自動車整備業
ガソリン販売業
食肉販売業
ゴルフ練習場
償却資産(例)
駐車場設備、舗装路面、庭園、門、塀、外溝、外灯、看板、広告塔、ネオンサイン、
簡易間仕切、応接セット、ロッカー、キャビネット、中央監視制御装置、エアコン、
パソコン、コピー機、金庫、受変電設備など
商品陳列ケース、陳列棚、レジスター、自動販売機、冷蔵庫、冷凍庫など
厨房設備、自動食器洗浄器、レジスター、接客用家具・備品、洗濯設備、ボイラー、
放送設備、テレビ、自動販売機、冷蔵庫、冷凍庫、製氷機、カラオケセットなど
理容・美容いす、洗面設備、タオル蒸器、レジスター、テレビなど
洗濯機、脱水機、乾燥機、プレス機、ビニール包装設備など
窯、オーブン、スライサー、あん練機、ミキサー、厨房設備、ビニール包装設備、
カケバ機、ワケ機、コネ機、麺圧機、自動巻機、ボイラー、金属検出器、小割機、
シール機など
医療機器(ベッド、手術台、X線装置、電気血圧計、CTスキャン、脳波測定器、
心電計)
、キャビネットなど
旋盤、ボール盤、プレス機、金型、洗浄給水設備、溶接機、貯水設備、スライス盤、
研削盤、鋸盤、せん断機など
タイコ、バットル、スプレーマシン、コンプレッサー、シェービング機、計量機、
ポリッシング機など
パチンコ台、パチスロ台、ゲームマシン、両替機、玉貸機、還元機など
印刷機、活字盤鋳造機、裁断機など
ブロックゲージ、トランスショッパー、ポンプ、ポータブル発電機、ブルドーザー、
パワーショベル、コンクリートカッター、ミキサーなど
プレス、スチームクリーナー、テスター、オイルチェンジャー、コンプレッサー、
オートリフト、洗車機、ジャッキ、溶接機、地下槽、ガソリン計量機、照明設備、
レジスター、自動販売機、独立キャノピーなど
冷凍・冷蔵設備、冷凍・冷蔵ケース、肉切機、ミンチ機など
フェンス、ネット設備、照明設備、芝刈機、ボール洗浄機、ボール自動貸出機、
レジスター、集球設備など
不動産業
駐輪施設、駐車設備、リフォーム等の工事費用など
漁業
船舶、船外機、巻上機、養殖施設、魚群探知機など
農業
ビニールハウス、乾燥機、草刈機、加温機、選別機など
林業
動力伐採機、自動穴掘機、乾燥用バーナーなど
10
4
主な償却資産の耐用年数表
資産の
種
資産の名称
類
構造又は用途及び細目
耐用
年数
(受変電盤、変圧器、配電施設、照明設備等)
電気設備
・蓄電池電源設備
・その他のもの
給排水設備
建
物
付
属
設
備
給水用・排水用ポンプ、配管、建物に付属する給水用
タンク、その他の付属品など
6
15
15
衛生設備
(用水管、水槽、便器、配管、これらの付属品)
15
ガス設備
(ガス配管、その付属品)
15
(冷凍機、冷却機、送風装置、配管設備、ポンプ、ダ
冷房、暖房、通風又はボイラー設備
構築物
可動間仕切り
看板
緑化施設及び庭園
舗装道路及び舗装路面
クト、冷風発生機器等)
・冷凍機の出力が22kw以下のもの
13
・その他のもの
15
・簡易なもの
・その他のもの
15
・金属造のもの
20
・その他のもの
10
・工場緑化施設
7
・その他の緑化施設及び庭園
20
・コンクリート敷のもの
15
・アスファルト敷のもの
10
食料品製造業用設備
印刷業用設備
3
10
・デジタル印刷システム設備
・その他の設備
なめし革又はなめし革製品製造業
4
10
9
用設備
金属製品製造業用設備
10
農業用設備
7
び
林業用設備
5
置
漁業用設備
5
機
械
及
装
電気業用設備
(ソーラー発電設備)
・その他の設備 主として金属製のもの
17
水道業用設備
18
洗濯業、理容又は美容業用設備
13
自動車整備業用設備
15
機械式駐車設備
10
11
資産の
種
資産の名称
類
構造又は用途及び細目
耐用
年数
モーターボート
4
漁船(FRP)
7
漁船(鋼船)
9
航空機
グライダー、ヘリコプター
5
車 両
及 び
運搬具
フォークリフト
4
船
舶
事務机、事務いす及びキャビネット
応接セット
陳列だな及び陳列ケース
主として金属製のもの
その他のもの
8
・接客業用のもの
5
・その他のもの
8
・冷凍機付又は冷蔵機付のもの
6
・その他のもの
8
ラジオ、テレビ、ステレオその他の
5
音響機器
冷房用又は暖房用機器
6
電気冷蔵庫、電気洗濯機その他これ
らに類する電器又はガス機器
6
測定工具及び検査工具
工具、
器
具
及
び
備
品
15
看板及び広告器具
(電器又は電子を利用するものを含む。
)
5
・看板、ネオンサイン及び気球
3
・マネキン人形及び模型
2
その他のもの
・主として金属製のもの
金庫
電子計算機
・その他のもの
5
手さげ金庫
5
その他のもの
20
パーソナルコンピュータ(サーバー用のものを除く。
)
4
その他のもの
5
理容又は美容機器
医療機器
10
5
・歯科診療用ユニット
7
・手術機器
5
・調剤機器
6
漁具
3
自動販売機
5
12
5
課税標準の特例
地方税法第349条の3、地方税法附則第15条に規定する資産については、課税標準の特例が適用され、税負
担の軽減が図られています。該当する資産を所有されている方は、それを証明する関係書類と「固定資産(償
却資産)課税標準の特例又は非課税の適用申請書」を提出してください。
主な課税標準の特例は、次のとおりです。
適用条文
特例の適用を受ける資産
送電用資産(電気事業用)
第1項
法
第
349
条
の
3
法
附
則
第
15
条
6
変電所(電気事業用)
適用期間
課税率
取得後5年度分
1/3
その後5年度分
2/3
取得後5年度分
3/5
その後5年度分
3/4
取得後5年度分
1/3
その後5年度分
2/3
第3項
ガス事業用資産
第6項
内航船舶
1/2
第4号
ごみ処理施設、一般廃棄物最終処分場
1/2
第5号
産業廃棄物処理施設
1/3
第6号
公共下水道除害施設
3/4
第2項
第11項
低公害車燃料等供給施設
取得後3年度分
2/3
第25項
バイオ燃料製造設備
取得後3年度分
1/2
第33項
再生可能エネルギー発電設備
取得後3年度分
2/3
非課税
地方税法第348条に規定する資産については、非課税となります。該当する資産を所有されている方は、そ
れを証明する書類と「固定資産(償却資産)課税標準の特例又は非課税の適用申請書」を提出してください。
(例)国、都道府県、市町村、特別区、これらの組合及び財産区が公用又は公共の用に供するもの
7
免税点
地方税法第351条の規定により課税標準額の合計額が150万円未満の場合は、固定資産税は課税されません。
150万円未満であるかどうかは、市が申告していただいた内容で計算し判断いたしますので、資産の多少にか
かわらず必ず申告してください。
13
Ⅳ
償却資産申告書等の記入
1
償却資産申告書等の記入方法
⑴償却資産申告書等の記入における注意点
①申告書等は、複写用紙を用いていますので、ボールペンでご記入ください。
②ご提出いただいた種類別明細書(増加資産・全資産用及び減少資産用)は、そのまま本市の電子計算
機に入力しますので、ていねいに記入してください。
③資産の増加も減少もない場合は、申告書「18備考」欄の「1増減なし」に○を付け、申告書のみ提出
してください。
④申告する資産がない場合は、申告書「18備考」欄の「2資産なし」に○を付け、申告書のみ提出して
ください。
⑤本市から送付いたしました申告書等を使用されない場合は、申告書右上に記載しています所有者コー
ドを転記していただくとともに、本市から送付しています申告書も併せて提出していただきますよう
お願いします。
⑥マイナンバー制度の開始により、個人の方は、申告書「3個人番号又は法人番号」欄に12桁の個人番
号を記入してください。法人の方は、申告書「3個人番号又は法人番号」欄に13桁の法人番号を記入
してください。
14
15
16
年号は対応する数字を
記入してください。
1.明治
2.大正
3.昭和
4.平成
例)平成27年7月
「42 707」
1.構築物
2.機械及び装置
3.船舶
4.航空機
5.車両及び運搬具
6.工具、器具及び備品
1.新品取得
2.中古品取得
3.移動による受入れ
4.その他
対応する数字に
○を付けてください。
・申告もれの場合、その旨の表示
・課税標準の特例がある資産について、その適用条項
・耐用年数の変更があった場合、その旨の表示
摘要には、次のような事項を記入してください。
「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」
に掲げる耐用年数を記入してください。
資産の種類により対応する
数字を記入してください。
初めて申告する方は「全資産用」を○で囲み
全資産の申告をしてください。
自社電算により申告される方のみ記入してください。
⑶種類別明細書(増加資産・全資産用)の記入例
17
1.構築物
2.機械及び装置
3.船舶
4.航空機
5.車両及び運搬具
6.工具、器具及び備品
資産の種類により対応する
数字を記入してください。
1.明治
2.大正
3.昭和
4.平成
例)平成27年7月
「
」
年号は対応する数字を
記入してください。
数量、取得価額等は、資産の一部が減少した場合、 摘要には、次のような事項を記入してください。
当該資産の減少した部分に対応する数量と
・資産が売却された場合、その売却先
取得価額を記入してください。
・資産移動の場合、その移動先
・その他の場合、その具体的事由等
⑷種類別明細書(減少資産用)の記入例
Ⅴ
償却資産のQ&A
Q1
当社は、近年業績不振による赤字が続いているため、当期の決算では減価償却を行わないこと
にしましたが、減価償却を行っていない資産に対しても、固定資産税は課税されますか。
固定資産税が課税される償却資産の要件の一つに、その減価償却額(減価償却費)が法人税法
(所得税法)の規定による所得の計算上、損金(必要な経費)に算入される資産であることとあ
A1
ります。これは、現実に減価償却を行っている資産はもとより、現実には減価償却を行っていな
い資産であっても、本来減価償却を行うべき性格のものであれば足りると解されています。した
がって、現実に減価償却を行っていない資産であっても、本来減価償却が可能な資産であれば、
償却資産として固定資産税が課税されることになります。
Q2
耐用年数を経過し、減価償却可能限度額まで減価償却を終わった減価償却資産も、固定資産税
が課税されますか。
税務会計においては、その耐用年数を経過して減価償却が終わり、帳簿時用は取得価額から減
価償却可能限度額(一般の減価償却資産の場合は、取得価額の100分95に相当する金額)を控除し
て得た金額のみが計上されている資産については、減価償却を継続することはできませんが、こ
A2
のような資産も、その帳簿上の金額に達するまで減価償却が行われてきたものであり、本来なら
ば減価償却が可能な性格のものであることに変わりありません。したがって、このような償却済
となった資産でも、事業の用に供されている状態にある限り、固定資産税の償却資産に該当する
ことになります。
当社は、リースにより機械を導入しました。リース期間終了後は、当社に無償譲渡されること
Q3
になっています。この場合、償却資産の申告は、当社とリース会社のどちらが行わなければなら
ないのでしょうか。
リース期間終了後に無償譲渡されることになっている場合は、リース会社と借主が連帯して固
定資産税の納付義務を負うこととされていますが、社会の納税意識に合致するよう原則として借
A3
主が申告するよう取り扱うこととされています。したがって借主である貴社がその機械について
申告を行ってください。ただし、ただ単に償却資産のリースを受けているだけの場合は、リース
会社が申告を行うことになります。
Q4
太陽光発電パネルを設置した場合、償却資産の申告は必要ですか。
太陽光発電設備を設置し電力会社と売電契約している場合、償却資産として申告してください。
A4
なお、10kW未満の太陽光発電設備を設置し、かつ、家庭のみで使用する電力の余剰分を電
力会社と売電契約している場合は、申告不要です。
また、太陽光発電パネルが屋根材の一部となっている場合は、家屋として評価します。
18