患者さん用 - 四国がんセンター

四国がんセンター
婦人科
1
婦人科手術を
受けられる方へ
さま
単純・拡大子宮全摘術
病棟
主治医/担当医【
受け持ち看護師【
】
】
2015..8.19 改訂
私たちは
Ⅰ.入院や手術に対する不安を軽減し、最良の状態で
手術が受けられるようにお手伝いいたします
Ⅱ.手術後の苦痛を軽減し、合併症を起こさず順調に
回復され、安心して退院を迎えられるよう
お手伝いいたします
あなたのからだや気持ちのつらさについてお伺いします
1.からだの症状についてお伺いします
2.気持ちのつらさについてお伺いします
3.気がかりなことや心配していることがあればチェックしてください
□ 今の不安な気持ちや心配なことを相談したり聞いてほしいと思う
□ 仕事のことや治療費など経済的なことで相談したいと思う
□ 治療に伴い日常生活や通院など困ることがある
□ 家族(特に子ども)への病気の伝え方について相談したい
□ その他
4. 気がかりなことや心配なことについて専門のチームへの相談を希望しますか?
□ からだの痛みや気持ちのつらさに対応する緩和ケアの医師や看護師や心理士
□ 仕事や経済的な問題、制度について対応する医療ソーシャルワーカー
□ 自宅での生活を支援するための介護保険の利用やかかりつけ医について
□ 現時点では希望しないが、今後必要時に相談したい
月
日
担当看護師:______
ダイアリー
このパンフレットには、病気や手術、日常生活で注意していただきたいポイント
などを記載しています
また、日々の目標として「医療スタッフの目標」をあげ、さらによりよい状態で
退院を迎えられるよう「患者さんご自身の目標」もあげています
入院は約2週間を予定しています
私達は、あなたが不安なく入院生活を送れるよう、サポートさせていただきます
このパンフレットの内容は当院での標準的な医療を記載しています
手術後の回復の様子は、個人差が大きいため、あなたの身体の状態によっては
内容どおりに進まないこともありますが、私達医療スタッフは、その都度対応して
いきますのでご安心ください
入院・手術前の準備について
腹腔鏡下手術 ・
入院予定日:
手術予定日:
開腹術 ・
月
日(
月
日(
その他
)
)
≪入院に必要なもの≫
「入院のご案内」のパンフレットを参考にご用意ください
≪手術に必要なもの≫
・個包装のオムツ 2枚
・夜用ナプキン
・腹帯 2~3枚
・大きくゆとりのある、締め付けない下着(パンツ)
・浴衣タイプの寝巻 2枚
・術衣 1枚 (1枚180円)
「くろ~ば~」でレンタル、購入することもできます
・曲がるストロー 2~3本
・コップ
・袋(スーパーのナイロン袋)3枚
・前開きの上着 1枚 (手術着の上に着用)
≪お薬について≫
◆他の医療機関で処方され、現在服用中のお薬(内服薬・目薬・湿布等)は、
入院予定期間分を含め、余裕を持ってご持参ください
【入院までの準備】
*たばこを吸われる方は、入院予約をした日から必ず禁煙をしてください
喫煙していると咳や痰が多くなり、肺炎をおこすことがあります
また、咳がでるため、創にひびき痛む原因にもなります
*便秘気味の方、血液凝固を予防する薬(血液をサラサラにするお薬)を
内服している方は、外来看護師にお伝えください
*入院される時は、爪を切り、マニキュア・ペディキュア・ジェルネイル・
スカルプネイルをされている方は落としておいてください
また、まつげのエクステンション、タトゥーをされている方は
お知らせください
【入院当日】
*入院当日の来院する時間は、事前に連絡がありますのでその時間に病院受付に
お越しください
*入院受付(1番窓口)で入院の手続きをします
手続きが終わりましたら、病棟スタッフがお迎えに行きます
*病棟では、スタッフが病棟内を案内し、入院生活について説明します
また、入院前の生活についてお話を聞かせていただきます
*外来で手術の説明を受けていない場合は入院当日に医師から説明があります
ので、ご家族と一緒にお越しください
検査・外来の都合上、後日になる可能性もあります
*説明を受けている場合は、同意書に署名(本人・家族)をし、外来でお渡し
したすべての書類(手術・輸血・麻酔・研究などの説明書やパンフレットも
含む)と共に封筒に入れてご持参ください
【手術日の注意事項】
*手術日には次の準備をお願いします
・化粧を落とす
・装飾品を外す(ヘアピン、指輪、ネックレス、ピアス、ミサンガなど)
・義歯を外す
・コンタクトレンズを外す
≪ご家族の方へ≫
*手術当日は、ご家族の方が来られてから手術室に行きます
*午前の手術予定の場合は8時30分、午後の手術予定の場合は10時までに
病棟にお越しください
*手術中は必ず病室または病棟談話室で待機してください
ご不明な点があれば、下記の番号にご連絡下ください
◆四国がんセンターの連絡先◆
【平日】 8:30~17:15
四国がんセンター がん相談支援センター
(直通番号) 089-999-1114
【平日上記時間外および土、日、祝祭日】
日直/夜間当直師長
(代表番号) 089-999-1111
入院日・手術3日前
月
日
今日の目標
入院生活、病気、手術について医師・看護師の説明が
理解できる
<時間>
13:00
<予定>
入院
シャワー浴ができます
活動に制限はありません
18:00
21:00
21:30
食事
【以下のことを予定しています】
・病棟案内
・身体測定、体温・血圧・酸素飽和度測定
・入院、手術オリエンテーション
・手術室入室方法の確認
・歯科受診
<内服薬>
・お手持ちのお薬は、全て看護師にお見せください
(内服薬、外用薬、点眼薬、点鼻薬、点耳薬など)
・また、入院1ヶ月前までに使用していたお薬があれば
お知らせください
・便秘傾向の方は看護師に申し出てください
*手術3日前の眠る前に下剤(粉薬・錠剤)を内服します
<食事>
・特に制限はありません(医師の指示がある場合を除く)
<説明>
下剤の内服
・外来で手術の説明を受けていない場合は医師から
【手術3日前】
説明があります
・説明を聞いた後、納得し同意できれば同意書に署名を
消灯
して看護師にお渡しください
手術に必要な物を準備しましょう
□術衣1枚
□病衣2枚
*2階売店「くろ~ば~」でも
□腹帯2枚
販売・レンタルしています
□オムツ2枚
□夜用ナプキン
□吸いのみ(曲がるストローとコップも可)
□必要時、付き添い用寝具
【医療スタッフの目標】
入院生活の説明を行います
手術に向けての説明・準備を行います
手術2日前
月
日
今日の目標
手術について医師・看護師の説明が理解できる
<時間>
<予定>
6:00
起床
7:30
食事
10:00
検温
12:00
食事
シャワー浴ができます
活動に制限はありません
うがいと深呼吸の練習を行います
18:00
食事
21:00
下剤の内服
眠る前に下剤(粉薬・錠剤)を内服します
21:30
消灯
MEMO
気になることや症状など書き留めておきましょう
【医療スタッフの目標】
手術に向けての説明・準備を行います
手術に備えての練習
手術後は、傷の痛みがあり深呼吸がしにくくなったり
痰が出しにくくなることがあります
その為、肺炎が起きやすくなり回復が遅れますので
十分練習しましょう
1.深呼吸<深呼吸の上手な仕方>
1)胸式呼吸
2)腹式呼吸
ラジオ体操の深呼吸のようにします
①仰向けに寝て、全身の力を抜く
②鼻から大きく息を吸う
③口からゆっくり息を吐く
ラジオ体操の深呼吸のようにします
ウエストを太くしたり細くしたりする気持ち
でします
①手をおなかの上に置き、息をゆっくり吐く
②お腹に当てた手を押し上げるようにして
息を吸う
③おなかを引っ込めるように息を吐く
2 .痰の出し方
傷口を押さえて、小さな咳を2~3回することで痰を徐々にのどの方向に近づけます
そして、最後にさっきよりもう少し大きな咳をして出すと楽です
3.うがいの練習
水を口に含み、寝たままで顔を横に向けてブクブクうがいをした後、ゆっくり口の
横から流すように吐き出しましょう
うがいを度々行い、口腔内を清潔にしましょう
うがいをすることによって、痰も出しやすくなります
4.身体の動かし方
身体を動かすことは
1)痰を出しやすくし
2)血液循環を良くして傷の治りを早め
3)腸の動きを良くしてガスを出す
回復を早めることができます
手術後に身体を動かすことは、痛みをともない
つらいと思いますが、積極的にがんばりましょう
手術前日
月
日
今日の目標
手術に向けて体調を整えることができる
手術についての医師・看護師の説明が理解できる
<時間>
6:00
<予定>
起床
7:30
食事
(低残渣食)
10:00
検温
手術前処置
シャワー浴
時間については
担当看護師と
相談しましょう
12:00
食事
(低残渣食)
13:00
下剤の内服
18:00
食事
(流動食)
21:00
安定剤の
内服
21:30
消灯
いよいよ明日は手術です
今日は手術の準備をします
<手術前処置>
・おへその掃除をします
・上腹部から下腹部にかけて除毛します
・手術前の準備が終わればシャワー浴をしましょう
爪を切り、マニキュア・ペディキュア・ジェルネイル・
スカルプネイルをされている方は落としておいてください
また、まつげのエクステンションをされている方は、
お知らせください
・排便を促すため13時頃に下剤を飲んでいただきます
(水薬2種類 200ml)
・水分はできるだけ多く摂取しましょう
(1000ml以上)
・手術に必要な物品の確認をします
<食事>
・治療食のため病院食以外の食事は食べないように
してください
・21時以降は絶食です
(翌朝6時30分まで水200ml程飲んでも構いません)
・うがいや歯磨きは21時以降もしていただけます
<活動>
・活動に制限はありません
・必要な方には安定剤(睡眠剤)を準備しております
・21時頃に少量の水で服用していただきます
ゆっくりお休みください
【医療スタッフの目標】
手術に向けての説明・準備を行います
手術当日(手術前)
月
日
今日の目標
リラックスして安全に手術を受けることができる
<時間>
<予定>
6:00
起床
排便がありましたら流さずに看護師にお知らせください
(必要時には浣腸をします)
7:00
検温、血圧測定
洗面・歯磨き・うがいはできます
引き続き食事ができません
※6時30分以降、飲水もできません
指示された薬がある方は少量の水でお飲み下さい
(薬名:
)
9時以外の手術の方は点滴を2本行います
手術
30分前
準備
連絡があればトイレを済ませてください
看護師が準備する手術衣に着替えて頂きます
検温、血圧測定
手術
5分前
出発
準備ができたら選択した入室方法(歩行・車椅子・ストレッチャー)
で手術室へ行きます
・手術室へ行く前は、身に付けている貴金属をはずして準備してください
(指輪、ネックレス、ピアス、ヘアピン、時計、義歯、コンタクトレンズなど)
・貴重品は ご家族の方が保管して下さい
・お化粧はしないでください
・ご家族の方は(
)時にはお越しください
・手術中ご家族は病室にてお待ちください
病室を離れる際は、必ずスタッフに声をかけてください
手術当日(手術後)
月
日
今日の目標
痛みを我慢しないようにしましょう
手術が終わり、あなたが病室に戻ったら、医師・看護師は、あなたの状態を
最善に保つため、以下のことを行います
検温・血圧測定
・状態観察のため、血圧計を腕に巻き、帰室時・帰室後15分、30分、
1時間後、以降は2時間ごとに測定をします
酸素吸入・深呼吸
・翌朝8時頃まで酸素吸入を行います
・目覚めたときは深呼吸をしましょう
心電図モニター
・手術後の状態を安全に管理するために、翌日まで心電図モニターがつきます
点滴
・飲んだり食べたりすることが出来ないため、手術後から持続して点滴をします
尿管
・手術中に尿をとる管が入ります
・手術後1日目頃に管を抜きます
傷について
・傷の上には透明のテープを貼っています
・手術後数日は貼ったままで傷の観察をします
痛み
・背中に痛み止めのために管が入っています
・痛みを我慢せずにお伝えください
状態によっては、追加で痛み止めを行います
うがい
・麻酔が覚めたのを確認できればうがいができます
(初めは看護師が行います)
・翌朝、医師許可があるまで飲水はしないでください
運動
・手術より帰室直後よりベットの頭元を少し上げます
・手術後2時間頃より横向きになれます
・手術後6時間頃より枕ができます
・血栓を予防する器械を翌朝8時まで足に着けます
血栓予防のために膝を立てたり足を動かしましょう
血栓予防の注射をします(帰室時間により時間は異なります)
*ご家族の方へ*
・手術中は病棟の談話室または病室にてお待ちください
・手術後、主治医から手術の結果について説明があります
説明があるまでお待ちください
・夜間、病室で付き添いされる方は、お一人でお願いいたします
・布団、食事は各自でご用意下さい
なお、布団は2階「くろ~ば~」でレンタルできます
詳しくは看護師におたずね下さい
MEMO
気になることや症状など書き留めておきましょう
【医療スタッフの目標】
手術後の合併症を起こさないように注意します
手術後1日目
月
日
今日の目標
安静にしているときの痛みがない
ベッド上で座る、ベッドの横で立つことができる
室内を歩くことができる
<時間>
<予定>
2:00
検温
4:00
検温
6:00
起床、検温
温かいタオルをお持ちします
ベッド上で座って洗面、歯磨きをしましょう
8:00
酸素吸入と足の器械を止めます
9:00
血液検査があります
血栓予防の注射をします
点滴があります
本日は食事はできません
医師の許可が出れば
水分をとることができます
医師の指示で内服薬
(血液をサラサラにする薬以外)を
再開する場合はお知らせします
10:00
検温
医師の許可があれば、看護師の見守りのもと水分をとってみましょう
尿の管を抜きます
※尿の管を抜いた後、翌朝10時まで尿量飲水量を記載してください
14:00
検温
午前:ベッドの横に立ってみます
午後:お部屋の中を歩く練習をします
看護師が身体を拭きます
19:00
検温
洗面、歯磨きをしましょう
21:00
検温
21:30
消灯
・ガス、便が出たときは、時間・回数・量をお知らせください
・チューブ類は引っ張らないように気をつけてください
・最初にベッドから動くときは、看護師が一緒に行います
【医療スタッフの目標】
手術後の合併症を起こさないように注意します
手術後 水分出納表
月
日 (
)
(朝
:
~翌朝
:
水分(ml)
時間
量
時
分
時
分
時
分
時
分
時
分
時
分
時
分
時
分
時
分
時
分
時
分
時
分
時
分
時
分
計
までを1日分とします)
尿(ml)
量
計
便
(回)
備
考
手術後2日目
月
日
今日の目標
安静にしているときの痛みがない
病棟内を歩くことができる
<時間>
<予定>
6:00
起床
7:00
検温
本日の食事は
5分粥食です
医師の指示で内服薬
(血液をサラサラにする薬以外)を
再開する場合はお知らせします
7:30
朝食
9:00
点滴があります
MEMO
10:00
検温
12:00
昼食
14:00
検温
病棟内を歩くことができます
身体を拭きます
できるところは自分で
拭いてみましょう
18:00
夕食
19:00
検温
21:30
消灯
気になることや症状など
書き留めておきましょう
・ガス、便が出たときは、時間・回数・量をお知らせください
・チューブ類は引っ張らないように気をつけてください
【医療スタッフの目標】
手術後の合併症を起こさないように注意します
手術後3日目
月
日
今日の目標
安静にしているときの痛みがない
病棟内を歩くことができる
食事をゆっくりと食べることができる
<時間>
<予定>
本日の食事は
全粥食です
6:00
起床
7:00
検温
7:30
朝食
9:00
背中の痛み止めの管を抜きます
傷に貼ってあるテープをはがします
10:00
検温
12:00
昼食
14:00
検温
病棟内を歩くことができます
自分で身体を拭いてみましょう
管が何もなければシャワー浴は可能です
(初回は必ず看護師がお手伝いします)
18:00
夕食
浴槽につかるのは
退院後の初回外来まで禁止です
19:00
検温
21:00
下剤の内服
下剤(粉薬・錠剤)の内服を再開します
21:30
消灯
・ガス、便が出たときは、時間・回数・量をお知らせください
・チューブ類は引っ張らないように気をつけてください
【医療スタッフの目標】
手術後の合併症を起こさないように注意します
手術後4日目
月
日
今日の目標
病棟内を歩くことができる
全身シャワー浴ができる
食事をゆっくりと食べることができる
排便のコントロールができる
<時間>
<予定>
6:00
起床
7:00
検温
7:30
朝食
9:00
点滴があります
10:00
検温
12:00
昼食
14:00
検温
本日の食事から
普通食です
病棟内を歩くことができます
シャワー浴ができます
(必要に応じて看護師がお手伝いします)
浴槽につかるのは
退院後の初回外来まで禁止です
18:00
夕食
19:00
検温
21:00
下剤の内服
下剤(粉薬・錠剤)を内服します
21:30
消灯
・ガス、便が出たときは、時間・回数・量をお知らせください
【医療スタッフの目標】
手術後の合併症を起こさないように注意します
手術後5日目
月
日
今日の目標
病院内を歩くことができる
シャワー浴ができる
食事をゆっくりと食べることができる
排便のコントロールができる
<時間>
<予定>
6:00
起床
7:30
朝食
MEMO
10:00
検温
医師が傷をとめている金具をはずします
12:00
昼食
病院内を歩くことが
できます
シャワー浴ができます
18:00
夕食
21:00
下剤の内服
下剤(粉薬・錠剤)を内服します
21:30
消灯
気になることや症状など
書き留めておきましょう
【医療スタッフの目標】
傷やお腹の観察を行い、異常の早期発見に努めます
手術後6日目
月
日
今日の目標
病院内を歩くことができる
シャワー浴ができる
食事をゆっくりと食べることができる
排便のコントロールができる
<時間>
<予定>
6:00
起床
7:30
朝食
10:00
検温
12:00
昼食
MEMO
病院内を歩くことが
できます
シャワー浴ができます
18:00
夕食
21:00
下剤の内服
下剤(粉薬・錠剤)を内服します
21:30
消灯
気になることや症状など
書き留めておきましょう
【医療スタッフの目標】
傷やお腹の観察を行い、異常の早期発見に努めます
手術後7日目
月
日
今日の目標
病院内を歩くことができる
シャワー浴ができる
食事をゆっくりと食べることができる
排便のコントロールができる
<時間>
<予定>
6:00
起床
7:30
朝食
MEMO
血液検査と尿検査があります
医師が傷を止めている糸を抜きます
10:00
検温
12:00
昼食
病院内を歩くことが
できます
シャワー浴ができます
18:00
夕食
21:00
下剤の内服
下剤(粉薬・錠剤)を内服します
21:30
消灯
気になることや症状など
書き留めておきましょう
【医療スタッフの目標】
傷やお腹の観察を行い、異常の早期発見に努めます
手術後8日目~退院前日
月
日~
月
日
今日の目標
退院後の日常生活についての説明を受けることが
できる
排便のコントロールができる
体力回復に向け散歩をすることができる
<時間>
<予定>
6:00
起床
7:30
朝食
10:00
検温
12:00
昼食
MEMO
病院内を歩くことが
できます
シャワー浴ができます
18:00
夕食
21:00
下剤の内服
下剤(粉薬・錠剤)を内服します
21:30
消灯
【手術後8日目】
看護師より『退院後の生活』
について説明があります
・医師が診察(内診、手術の実際、退院生活の説明)
し、退院が許可されると、退院日を調整します
気になることや症状など
書き留めておきましょう
【医療スタッフの目標】
退院指導(日常生活・継続ケアについて)を行います
退院日
月
日
今日の目標
退院後の日常生活について理解できる
日常生活が自立できる
<時間>
<予定>
6:00
起床
7:30
朝食
退院日は10時には退室できるように準備をお願いします
10:00
退院
退院前にお忘れ物がないかご確認ください
次回外来受診日は
月
日(
)時の予定です
退院前に気になること、
心配なことがあれば
遠慮なくお尋ねください
【医療スタッフの目標】
退院後の生活について説明します
手術後の身体の変化
一日も早く健康を回復していただくために
退院後の注意等、説明します
手術の内容や結果については、医師から説明があります
わからないこと、気になることなどありましたら
遠慮なくご相談ください
卵巣や子宮をとったところには腸が入り込むため、空洞にはなりません
□片方の卵巣を取った場合は、残された卵巣が今までどおり二つ分の卵巣の
働きをします
女性ホルモンの分泌の変化はありません
排卵もあります
排卵期に起こっていた症状は同じように出ます
□両方取った場合、卵巣からのホルモンの分泌・排卵は起こりません
そのため更年期症状が起こり易くなりますが、女性ホルモンにかわる
ホルモン分泌が副腎からも多少はありますので、必ずしも症状が出るとは
限りません
更年期症状の強いときは、ホルモン補充療法をすることもあります
子宮を摘出しても腟からの分泌物があるのでおりものは今までどおり
ありますが、月経はありません
閉経前で卵巣が残っている場合は、月経はなくても更年期症状は起きません
手術後の排尿について
手術の際に多少なりとも尿管や膀胱の壁を触っていますので、尿が出にくかった
り、下腹部に不快を感じる事がありますが、これらの症状には個人差があります
尿意を我慢しすぎたり、水分を取る量が少ないときに膀胱炎になりやすい状態に
なっています
膀胱炎症状が現れた時は、水分を多くとって暖かくして下さい
それでも良くならない時は受診しましょう
膀胱炎について
膀胱炎症状(しみる、残った感じがする、尿がにごっている
尿が出にくい、度々尿に行きたい感じがする)など
手術前から便通を調節しておきましょう
1日に1回排便がない又は日頃から便秘気味な方は看護師に申し出てください
手術後の創部の経過を良くする為に、手術の3日前から下剤の内服を開始します
便通を円滑にするためにも、手術前から普段よりやや多めに水分をとるよう
にして下さい
手術後は、腸の動きを良くするために、可能な範囲内で早めにベッド上で動く
ようにしてください
手術後食事が始まる頃から、下剤の内服を再開します
無理に腹圧をかけなくても、少なくとも2日に1回は排便があるように
調節しましょう
下剤を内服しても排便のない場合は、看護師にお知らせ下さい
排便の時間を決め、周期的にトイレに座る習慣をつけましょう
便が出にくい時は、無理に腹圧をかけず、看護師にご相談ください
無理に腹圧をかけると不正性器出血の原因になります
食事は、消化の良い物をお召し上がり下さい
また、よく噛んでから飲み込むようにしましょう
退院後の日常生活について
●家事について
退院後1週間まで:家の中で過ごすことを中心にしましょう
炊事、洗濯等の家事はかまいませんが、長時間立つことは避けましょう
約2時間に1度は休みながら、疲れないように行うようにしましょう
1週目以降:家の中の家事に慣れたら買い物等で外に出るようにしましょう
(人ごみは避けましょう)
2週間目以降:外出可能ですお腹に負担のかかる家事はひかえましょう
(重い荷物を持つ、運ぶ、布団の上げ下ろし等)
●清潔について
浴槽に入らないでシャワーだけにしましょう
冬は浴室を湯気で温めてシャワーするといいでしょう
石鹸は使用してもかまいませんが、傷口や外陰部は強く
こすらないようにしましょう
傷口のかさぶたは無理にとらないようにして下さい
初回の外来受診日に入浴(浴槽に入る)許可をもらってください
ウォシュレットは使用しても結構です
●腹帯について
□開腹手術の場合、腹帯は手術後7日間くらい使用して下さい
□腹腔鏡下手術の場合、腹帯着用の必要はありません
●活動・移動について
階段の昇降や重い荷物を持つなど、腹圧をかけるような活動はひかえてください
また、自転車・原付・バイク・自動車の乗車なども腹圧のかかる活動ですので、
初回の受診まで待ちましょう
それまでは、できるだけ公共の交通機関などを利用するようにしてください
また、社会復帰(特に重労働;荷物運びや長時間の立ち仕事、長期の旅行、
スポーツ)については、医師と相談して下さい
●食事について
特に制限はありませんが、過食・間食に注意して
栄養バランスの良い食事をとるようにしましょう
●夫婦生活について
手術で子宮は取り除いていますが、腟は今まで通り残っています
今後の夫婦生活には、殆ど支障はありません
しかし、夫婦生活には精神的な要素が大きく影響します
誤った知識や子宮が無くなったことで引け目を感じたりする事で、消極的に
なったりする事がありますが、恐がっていつまでも夫婦生活をもたないでいると
腟が萎縮し硬くなったり狭くなったりします
時期は、初回の外来受診で主治医の許可があれば大丈夫です
手術によって、腟も殆ど変化ありませんし、性交により破れたり、出血したり
することもありません
腟からの分泌物は今まで通りあり、湿潤不足による痛みは殆どありませんので
自信を持ちましょう
・分泌物が少ない時は潤滑油、ゼリー等の使用を
お勧めします
・夫婦生活は性交だけでなく思いやりのある
コミュニケーションやスキンシップの方がより
大切かと思われます
今まで以上にお互いを思いやる気持ちを持つことが、
今後の夫婦生活をより円滑により充実させることに
なるでしょう
●退院後の受診について
退院後の定期受診は必ず受けて下さい
この検診は、今後の生活を進めていく上で大切なものです
主治医から受診日を確認しておきましょう
・次回受診日は大体2週間後で、
それ以降は3~6ヶ月毎になっています
こんな症状がある場合は早めにご相談ください
●
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更年期症状が強い
身体がだるい
貧血の症状がある(顔色が悪い、疲れやすい、めまい、動悸)
性出血が生理量(2日目)以上にある
おりものに悪臭や痒みがある
頑固な便秘(お腹が張る・痛む、ガスや便が一度にすっきり
出ない)
高熱が出る(38.0℃以上)
膀胱炎症状が続く
症状がある場合や、気になることがあれば
昼間のうちに連絡しましょう
ご心配な点があれば、がん相談支援センターにご連絡ください
◆四国がんセンターの連絡先◆
【平日】 8:30~17:15
四国がんセンター がん相談支援センター
(直通番号) 089-999-1114
【平日上記時間外および土・日・祝祭日】
日直/夜間当直師長
(代表番号) 089-999-1111
*外来受診日や検査予約日の変更については、
予約センターにご連絡ください
【平日】 8:30~17:15
(直通番号)089-999-1112
単純・拡大子宮全摘術を受けられる方へ
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