269号(PDF形式 445キロバイト)

日立市教育研究所報
269 号
平成 28 年 1月 19 日発行
〒317-0064 日立市神峰町1-6-11
日立市教育研究所 所長 大沢 靖司
12 月 20 日(日)に、日立市教育会館にて、東洋
大学ライフデザイン学部 是枝喜代治教授を講師に迎
え、発達障害の理解と支援のための実技研修会 を
開催しました。年末にもかかわらずたくさんの参
加者が集まり、実技を交えての活動ということも
あって活気に包まれた研修会となりました。講師
の是枝先生からは「発達障害のある子どもへのム
ーブメント教育」という演題で、ムーブメント教
育を活用した感覚運動面や対人関係面の支援方法について講話をいただきました。ムーブメン
ト教育では子どもの自主性、自発性を大切にしながら自分の身体を動かすこと、その動きを通
して「あたま」と「こころ」も使って学ぶことを大切にしているそうです。講話の後、参加者
全員で支援プログラムのいくつかを実際に身体を動かしながら体験しました。大人でも笑顔が
こ ぼ れ る 活 動 に、 参 加者 か ら は 「 教 具を 準 備し て 子 ど も たち と や って み た い 。」 とい う 声 が聞
かれました。
《研修会参加者の感想より》
○小学校中・高学年の子をもつ母親です。今回の研修で、
他者と合わせることの大切さや協力することの大切さ
について支援方法を学ぶことができました。
(保護者)
○これまで教材が高いものと思っていましたが代用品や
購入方法を教えていただき、参考になりました。アレ
ンジしながら取り入れたいと思います。
(学校関係職員)
2月 21 日(日)9:00 から、日立市教育会館にて茨城キリスト教
大学文学部 石田隆雄教授を講師に迎え、「気になる子どもの行動の意
味を知る~その子らしさ応援団~」というテーマで研修会を開催します。
講話のあと、希望される保護者を対象に保護者ミーティングも行う予定
です。詳しくは園や学校から配布される研修案内のチラシや、本研究所ホームページをご
覧ください。
こども発達相談センターでは、お子さんのすこやかな成長と発達を願って、さまざまな
内容の相談や支援を行っています。お子さんの発達について不安や相談がある方は、こど
も発達相談センター(22-2525)にお電話ください。
○対象となるのは
市内在住または通学する4歳から 15 歳の
お子さんとその保護者、教職員等です。
○相談の内容例
・発育や発達に遅れの疑いがある
・落ち着きがない
・手や足の動かし方がぎこちない
・指示や話の内容が理解できない
・集団生活が苦手である
・学校に登校できない
など
○相談の方法は
電話相談と来所相談があります。来所相談は予約制です。
※相談の費用は無料です。
○利用時間
電話相談 月曜日~金曜日
来所相談 月曜日~金曜日
第2・4土曜日
9:50~16:30
9:50~16:30
9:50~15:10
編集後記
新しい年が訪れました。子どもたちは新たな希望を胸に、新学期を迎えていることでしょう。
寒さにも負けず元気いっぱい走り回る子どもたち、勉強に運動に頑張っている子どもたちを見ながら、
笑顔を分けてもらっているような気がします。
今年も、子どもたちとともに笑顔いっぱいで過ごしたいものです。皆様にとって実り多い1年になり
ますように。
(村上)