虐待防止の取組みに関する報告 - 一般財団法人サービス付き高齢者向け

虐待防止の取組みに関する報告
2016年1月
高齢者住まい事業者連合会
業界団体(高住連)としての取組み
2015年10月5日発表
① 「高齢者住まいにおける虐待防止等のための強化ポ
イント」の高齢者住まい事業所への発信
② 虐待防止のための職員向け研修資料等の情報提供
【四団体ホームページにてダウンロード可能】
③ 経営層向け「高齢者住まい虐待防止研修」の開催
(全国8会場)
対策③
経営層
管理者
管理者
経営層向け
「高齢者住まい虐待防止研修」
管理者
事業所
事業所
事業所
各職員
各職員
各職員
対策②
虐待防止のための
職員向け研修資料等の
情報提供
1
虐待防止のための職員向け研修資料等の情報提供
1.虐待防止のための職員向け研修資料(高住連作成)
認知症介護研究・研修仙台センターが作成された「介護現場のための高齢者虐
待防止教育システム」を基礎として作成した、高齢者住まい(サ高住・有老)に
おいて現場職員を対象とする研修を行う場合の研修資料
2.「介護現場のための高齢者虐待防止教育システム」
厚労省が推奨する認知症介護研究・研修仙台センターが平成20年度に作成され
た資料
(1)『高齢者虐待防止学習テキスト』を用いた講義
①高齢者虐待防止法の理解、②高齢者虐待に対する考え方、③高齢者虐待防
止の基本の三部構成で、学習者用テキスト、Microsoft Power Pointのスライ
ド(講義用)のほか、「企画・運営者向け教育プログラム」第Ⅱ部に講義の進
め方の解説
(2)虐待防止事例演習
学習者に配布する「事例シート」「解説シート」、Microsoft Power Point
のスライド(事例概要・事例解説)のほか、「企画・運営者向け教育プログラ
ム」第Ⅲ部に演習の進め方の解説
(3)ストレスマネジメント
「ストレスマネジメント支援テキスト」のほか、「企画・運営者向け教育プ
ログラム」第Ⅳ部にストレスマネジメントの学習の進め方の解説
2
高齢者住まい虐待防止研修
【札幌会場の例】
日時:11月20日(金)13:30-17:30
場所:TKP札幌駅カンファレンスセンター
カンファレンスルーム3D
主催:高齢者住まい事業者団体連合会
公益社団法人全国有料老人ホーム協会
一般社団法人全国特定施設事業者協議会
一般財団法人サービス付き高齢者向け住宅協会
一般社団法人高齢者住宅推進機構
1.開会の挨拶 (13:30~13:35)
高齢者住まい事業者団体連合会 代表幹事 市原 俊男
2.「高齢者住まい業界からの虐待の根絶に向けて」(13:35~13:50)
説明:高齢者住まい事業者団体連合会 事務局長 長田 洋
3.講義1「虐待防止のための組織的取組み」(13:50~15:30)
講師:認知症介護研究・研修仙台センター 吉川 悠貴 主任研究員
【10分休憩】
4.講義2「認知症ケアの組織的取組み」(15:40~17:20)
講師:日本福祉大学福祉経営学部 綿 祐二 教授
5.アンケート記入
6.閉会
3
「高齢者住まい虐待防止研修」のスケジュール・講師
担当
有老協
開催地
札幌
日程案
会場
仙台
日本福祉大学
福祉経営学部 綿教授
仙台センター
吉川主任研究員
仙台センター
吉川主任研究員
仙台センター
加藤センター長
日本福祉大学
福祉経営学部 綿教授
(216)
日本虐待防止研究・研
修センター 梶川室長
東京都健康長寿医療セン
ター研究所 伊東研究員
11月25日(水)午後
波止場会館5
階多目的ホー
ル(108)
虐待防止の基礎(虐待行為が会社に及ぼす影響など)
日本大学文理学部社会福祉学科 山田祐子教授
横浜弁護士会 小川佳子弁護士
12月7日(月)
TKP
仙台センター
阿部研究・研修部長
日本福祉大学
福祉経営学部 綿教授
福岡県社会福祉士会福
岡高齢者・障害者虐待
対応チーム 稲吉理事
認知症介護研究・研修東
京センター 小森客員研
究員
仙台センター
矢吹主任研修研究員
仙台センター
矢吹主任研修研究員
社会医療法人慈薫会
介護老人保健施設大阪
緑ヶ丘 柴尾事務長
日本福祉大学
福祉経営学部 綿教授
TKP
11月30日(月)
TKP
(150)
有老協
東京
講義2(認知症ケア)
仙台センター
吉川主任研究員
11月20日(金)
(177)
有老協
講義1(虐待防止)
12月14日(月)
ニッショー
ホール
(シアター742)
特定協
横浜
かなふく主催
「虐待防止シン
ポジウム」
特定協
名古屋
12月21日(月)
TKP
(270)
有老協
大阪
12月4日(金)
クレオ大阪
中央ホール
(シアター996)
特定協
広島
12月1日(火)
TKP
(246)
特定協
福岡
12月11日(金)
※11:00-16:00
(特定協ブロック会議開催のため)
天神ビル
(270)
4
高齢者住まい虐待防止研修
申込・参加実績状況
■事前申込状況
会場
札幌
仙台
広島
大阪
名古屋
福岡
東京
横浜
合計
申込者数
165
132
181
642
243
332
654
231
2,580
うち会員
60
52
87
258
85
113
461
153
1,269
うち非会員 非会員比率
105
63.6%
80
60.6%
94
51.9%
384
59.8%
158
65.0%
219
66.0%
193
29.5%
78
33.8%
1,311
50.8%
定員
170
150
220
1,000
250
250
700
210
2,950
定員充足率
97.1%
88.0%
82.3%
64.2%
97.2%
132.8%
93.4%
110.0%
87.5%
■当日参加実績
会場
札幌
仙台
広島
大阪
名古屋
福岡
東京
横浜
合計
参加者数
152
119
166
542
206
283
523
188
2,179
うち会員
54
45
82
206
82
95
367
132
1,063
うち非会員
98
74
84
336
124
188
156
56
1,116
定員
170
150
220
1,000
250
250
700
210
2,950
定員充足率
89.4%
79.3%
75.5%
54.2%
82.4%
113.2%
74.7%
89.5%
73.9%
参加率
92.1%
90.2%
91.7%
84.4%
84.8%
85.2%
80.0%
81.4%
84.5%
5
当日アンケート結果 ①参加事業所属性(加入団体)
会場
参加者数
回収枚数
回収率
札幌
仙台
広島
大阪
名古屋
福岡
東京
横浜
合計
152
119
166
542
206
283
523
188
2,179
128
102
145
409
184
239
435
173
1,815
84.2%
85.7%
87.3%
75.5%
89.3%
84.5%
83.2%
92.0%
83.3%
11/20札幌
128枚
50%
40%
30%
20%
21.9
% 13.3
%
10%
37.5
% 28.1
%
7.8%
0.8%
0%
①
②
③
12/7名古屋
④
⑤
⑥
184枚
50%
39.7%
40%
30%
21.7%
19.0%
20%
12.5%
8.2%
3.3%
10%
0%
① ② ③ ④ ⑤ ⑥
11/30仙台
全体
50%
40%
33.4%
30%
20.4%
23.4%
20%
19.1%
11.7%
10%
1.1%
0%
①
有
老
協
102枚
43.1%
50%
40%
30%
21.6%
14.7%
13.7%
20% 11.8%
10%
0.0%
0%
① ② ③ ④ ⑤ ⑥
12/11福岡
1815枚
239枚
44.4
50%
% 26.4
40%
%
16.7
30%
%
20%
9.2%
10% 5.9%
0.4%
0%
① ② ③ ④ ⑤ ⑥
②
特
定
協
12/1広島
③
サ
住
協
住
宅
推
進
機
構
④
高
齢
者
145枚
34.5
50%
29.7
%
40%
%
17.2
14.5
30%
%
%
20%
6.9%
10%
1.4%
0%
① ② ③ ④ ⑤ ⑥
12/14東京
435枚
50% 36.3 34.5
40% % %
20.5
30%
14.3
%
%
20%
9.4%
10%
1.4%
0%
① ② ③ ④ ⑤ ⑥
⑤
未
加
入
⑥
無
回
答
12/4大阪
409枚
50%
37.9%
40%
23.2%
30% 21.5%
14.7%
20%
9.8%
10%
0.5%
0%
① ② ③ ④ ⑤ ⑥
12/21横浜
173枚
37.0
50%
%
40% 26.0
23.7
% 13.9
30% %
12.1
%
20%
%
10%
1.2%
0%
① ② ③ ④ ⑤ ⑥
6
当日アンケート結果 ①参加事業所属性(中心となる事業所)
全体
1815枚
⑤無回答, 5.5%
④その他,
6.6%
①特定施設,
40.6%
③サ高住(特
定施設以外),
28.4%
11/20札幌
④,
10.9%
128枚
⑤,
4.7%
①,
38.3%
11/30仙台
④,
10.8%
③,
35.9%
12/7名古屋
184枚
⑤, 9.8%
④, 6.0%
③, 27.2%
①,
31.0%
②,
32.6%
①,
26.5%
12/1広島
145枚
④,
8.3%
⑤,
0.7%
①,
38.6%
③,
44.8%
②,
25.5%
12/11福岡
④,
6.3%
102枚
⑤,
2.9%
③,
34.3%
②,
21.9%
②住宅型
有老,
24.8%
239枚
⑤,
3.8%
①,
③,
25.1%
26.4%
②,
39.3%
12/4大阪
④, 4.4%
⑤, 10.8%
①,
34.0%
③, 27.6%
②,
18.6%
12/14東京
④,
6.0%
③,
26.0%
②,
14.0%
435枚
⑤,
1.8%
①,
57.0%
409枚
②, 29.6%
12/21横浜
④,
6.9%
③,
17.3%
②,
19.7%
173枚
⑤,
8.1%
①,
57.8%
7
当日アンケート結果 ②参加者属性
全体
⑨無回答, 3.7%
1815枚
①法人の代表・役員,
16.4%
⑧事業所その他,
14.5%
②本社コンプライアンス
担当, 2.7%
③本社研修担当,
2.0%
⑦事業所事務長または
リーダー等, 14.8%
④本社その他, 4.2%
⑥事業所管理者,
36.2%
11/20札幌
⑨, 2.3%
128枚
11/30仙台
①, 23.4%
⑧, 8.8%
⑨, 4.9%
⑧, 17.2%
⑦, 13.3%
⑥,
36.7%
12/7名古屋
⑨, 3.3%
⑦, 7.8%
⑥,
40.2%
④, 2.3%
⑤, 3.9%
184枚
12/11福岡
⑨, 6.7%
①, 17.9%
⑧, 17.9%
⑦, 15.2%
②, 0.0%
③, 0.8%
⑥,
37.0%
②, 2.2%
③, 1.6%
④, 0.5%
⑤, 4.3%
⑧, 15.9%
⑦, 15.1%
⑥,
36.4%
102枚
①,
25.5
%
②, 2.0%
③, 2.9%
④, 5.9%
⑤, 2.0%
239枚
12/1広島
⑨, 9.0%
⑧, 17.9%
⑤エリア事業部長・エリアマネージャー・
スーパーバイザー等, 4.6%
145枚
①, 11.7%
②, 2.8%
③, 1.4%
④, 4.8%
⑦,
15.2
%
⑥,
33.1%
12/14東京
①, 17.6%
⑧, ⑨, 1.4%
12.0%
②, 0.8%
⑦,
③, 1.7%
④, 2.5%
14.7%
⑤, 3.3%
⑤, 4.1%
435枚
①,
②,
16.3% 4.1%
⑥,
33.8%
③,
2.8%
④, 7.1%
⑤,
5.5%
12/4大阪
409枚
⑨, 3.7%
①, 12.7%
②, 2.2%
③, 1.7%
⑧,
15.9%
⑦,
17.1%
④, 2.9%
⑥,
39.1%
12/21横浜
⑨, 5.2%
⑧, 11.0%
⑦,
13.3
%
⑤, 4.6%
173枚
①, 15.0%
②, 5.8%
③, 2.9%
⑥,
34.1%
④, 6.4%
⑤, 6.4%
8
当日アンケート結果 ②虐待に関する現状認識
全体
1815枚
①虐待行為は起
こっていると思う,
13.0%
④無回答,
2.8%
②起こらないと
思う, 14.2%
③起こるかもし
れない, 69.8%
11/20札幌
④, 3.9%
128枚
①, 7.0%
11/30仙台
④, 2.9%
102枚
①, 8.8%
②, 18.8%
12/1広島
145枚
④, 1.4%
②,
12.7%
①,
13.1%
12/4大阪
④,
2.2%
①,
8.3%
②,
14.7%
②, 9.7%
③,
70.3%
12/7名古屋
④, 4.3%
184枚
①, 21.2%
12/11福岡
239枚
④, 2.9%
①, 13.4%
12/14東京
③,
62.5%
②, 12.0%
435枚
④, 2.5%
②, 13.4%
③,
70.3%
③,
74.8%
③,
75.9%
③,
75.5%
③,
62.8%
409枚
①,
17.0%
②,
17.7%
12/21横浜
④, 5.2%
173枚
①,
11.6%
②, 9.2%
③,
74.0%
9
当日アンケート結果 ③過去1年の研修実施状況
全体
1815枚
⑤無回答, 3.3%
④その他, 6.0%
①全社で管理者向けに
実施, 14.8%
③実施してい
ない, 21.0%
②各事業所で職員
向けに実施, 54.8%
11/20札幌
⑤, 3.9%
128枚
①, 6.3%
④, 10.9%
11/30仙台
⑤, 2.9%
④, 3.9%
102枚
①, 13.7%
③, 24.2%
②,
57.8%
②, 54.7%
⑤, 3.3%
184枚
③,
35.9%
12/11福岡
①, 8.7%
239枚
⑤, 3.8%
④, 4.2%
④, 6.0%
④, 6.2% ⑤, 1.4%
③,
22.1%
③, 21.6%
12/7名古屋
12/1広島
①, 14.2%
③, 19.2%
145枚
①,
13.8%
12/4大阪
⑤, 4.6%
①, 15.2%
④, 6.1%
③, 17.1%
②, 57.0%
②, 56.6%
12/14東京
⑤, 2.5%
④, 6.4%
409枚
435枚
①, 18.2%
12/21横浜
④, 4.6%
③,
22.0%
③, 17.7%
173枚
⑤, 2.9%
①, 20.8%
②, 46.2%
②, 58.6%
②, 55.2%
②, 49.7%
10
当日アンケート結果 ③研修後の明日からの行動
全体
1815枚
8.5%
12/7名古屋
184枚
80%
43.5%
33.2%
40%
14.1%
11.4%
35.3%
80%
53.2
43.4
% 39.9
60%
60%
30.6 %
39.3%
%
37.2%
25.4
19.7
40%
40% %
26.2% 22.8%
%
%
12.4%
20%
9.8%
4.1% 20%
0%
0%
① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦
① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦
63.4%
12/11福岡
239枚
80%
60%
53.3%
12/14東京
66.5%
40%
80%
38.9%
29.3% 30.5%
24.7%
20%
0%
① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦
435枚
60% 35.6
32.2
% %
23.0
40%
14.3 %
%
7.9% 20%
43.5%
4.9%
0%
145枚
②
③
④
⑤
⑥
⑦
12/4大阪
409枚
80%
60%
40%
56.5%
43.0%
33.0%
20.5%
8.8%
37.7%
36.2%
20%
0%
①
②
③
④
12/21横浜
⑤
⑥
⑦
173枚
80%
53.2
43.4
% 39.9
30.6 %
%
25.4
19.7
40% %
%
10.8
%
% 20%
9.8%
57.0
% 40.5
%
0%
①
⑦その他
① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦
12/1広島
⑥認知症ケアの
研修を行う
102枚
⑤虐待防止の
研修を行う
11/30仙台
④職員等の
面談を行う
0%
20%
25.8%
17.6%
80%
52.0%
60% 46.1%
39.2%
31.4% 24.5%
40%
22.5%
13.7%
20%
39.3%
33.3%
③夜勤の様子を
確認する
80%
38.6%
②現場を訪問し
フロアを見回る
128枚
57.2%
①現場を訪問し
管理者・
職員等と
話す
11/20札幌
60%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
60%
0%
① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦
① ② ③ ④ ⑤ ⑥ 1
⑦1
当日アンケート結果 ④講義の評価
講義1 虐待防止のための組織的取組み
【役立ち度】
【難易度】
⑤全く役立たない 0%
④あまり役立たない 1%
⑥無回答 1%
⑤無回答, 7.3%
④簡単すぎた, 2.1%
①とても難しかった,
3.0%
③普通
11%
②役立つ
46%
①とても役
立つ
41%
②少し難し
かった, 20.4%
③ちょうど良い,
66.7%
12
当日アンケート結果 ④講義の評価
講義2 認知症ケアの組織的取組み
【役立ち度】
【難易度】
⑤全く役立たない, 0.1%
④あまり役立た
ない
, 0.3%
⑤無回答 12%
④簡単すぎた
1%
③普通,
6.3%
②役立つ,
30.6%
①とても難しかった
4%
⑥無回答, 6.5%
①とても役
立つ, 55.0%
②少し難しかった
13%
③ちょうど
良い
70%
13
当日アンケート結果 ④講義の全体評価
全体
【満足度】
1815枚
⑤不満 0%
④やや不満 1%
⑥無回答
8%
③普通
8%
①とても満足
38%
②満足
45%
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当日アンケート結果 ⑤研修の意見・感想
意見・感想
学んだこと
 不適切ケアの積み重ねが虐待につながっていく点。高齢者虐待防止法が施設側が行ってはいな
いものの規定ではなく、高齢者の尊厳保持、権利利益の擁護する枠組であることを理解できた点
は新しい学びでした。
 虐待の法律をかなり安易に考えており、反省させられました。経営層向けにやったのは有意議
だったと思います。
 虐待にしろ、認知症ケアにしても、トップが率先して勉強して行く必要があると痛感しました。
 経営層が現場を訪問し管理者・リーダーに確認。防止のための取り組みが大事である。
 メンタルヘルス・リスクマネジメントの重要性を改めて考えさせられた。
 職員に対する教育の仕方が所々で具体例として挙げてもらって、とても参考になりました。チーム
としてのあり方を考えるきっかけになりました。
 虐待が個人ではなく、組織全体の問題であるという点が強調されており、参考になった。
 個別に職員を研修に出しているが、施設全体としての研修会が行われていない(2年前に実施以
降)、何が虐待なのか、そのグレーゾーンについて、職員自身が意識してもらう事で防止につなが
ると学んだ。同じく、認知症の方への支援方向・姿勢についても、管理者が正しい判断があってこ
そ、現場をリードできる。じゃましてはいけない。
 組織的な認知症ケアが虐待防止につながるカギになると分かった。
 虐待をしてしまった個人だけが悪いのではなく、組織として虐待防止に取り組んでいくことが重要。
スタッフには、業務に追われる環境から、本当の介護の楽しさ、やりがいを持ってもらえるように、
考えていきたい。
 認知症を正しく理解することで、その方へのふさわしいケアが統一できれば、虐待をする必要は
発生しない。ストレスフルな職場でいかにチームケアでストレスを軽減し合えるかだと思いました。
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当日アンケート結果 ⑤研修の意見・感想
意見・感想
決意表明
 虐待防止については今事業所で取り組む研修内容では不足していることがわかったことが大き
い。
 今回学んだことを復習し、まずは管理者層と共有しながら、より良い内容を構築したい。虐待や認
知症について、わかっていると思っていましたが、わかっていない事が沢山あったので、明日、施
設へ行き研修を計画したいと思います。
 自分だけではなく職場の職員と常に入居者様の事を話し合う(→お互いに注意しあう)。入居者様
になるべく出来る事はやっていただく。
 虐待が起こらないよう会社全体を取り組んでいくこと、小さな事でも見逃さない姿勢を持っていくこ
との重要性を考えていくことを実施していきたい。
 職員が相談しやすい環境、施設全体で取り組む事が大切。次回の研修会で職員へ話していきた
いと思う。
 部下を評価してほめる研修が必要だというお話を聞き、早速導入したいと思いました。どちらかと
いうと評価し、指摘することが多く、リーダーの職員も、チームのスタッフをほめるということが足り
なかったように思います。早速やってみます。
 先生自身、「認知症の方から料理を教わった」という話を聞き、人生の先輩であるという事の再認
識をする事ができた。この事をスタッフに対しても認識して貰う方法を考えたいと思う。
 認知症ケアの事例について対処療法を行っているので改善していきたいと強く感じた。
 虐待をしてしまった個人だけが悪いのではなく、組織として虐待防止に取り組んでいくことが重要。
スタッフには、業務に追われる環境から、本当の介護の楽しさ、やりがいを持ってもらえるように、
考えていきたい。
 白・黒の判断は根拠が大切!自分の考え(法人の考え)をしっかり根拠づけてスタッフに伝えてい
きたい。
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当日アンケート結果 ⑤研修の意見・感想
意見・感想
要望
 具体的な事例やグループワーク等を取り入れ、現場の「生」の声をもっと聴きたい。
 研修参加対象者と研修内容が多少アンマッチなような気がする。講義1の後半(虐待の背景、防
止の為の取組み等)について、もっと重点的に行った方が良いと思った。
 虐待について、もう少し具体的な内容が欲しかったです、組織として、どう対処するかとか(おきて
しまった事に対して)
 虐待防止や認知症については様々な研修の中で勉強されている方が殆んどだと思います。出来
れば組織として、どのように取り組んで行けば、防止出来るのか未然に防げるのか認知症のある
方の生活や命が守れるのか職員のストレスをどうしたら軽減出来るのか具体的な方法やツール
について知りたかった。
 認知症の方々のBPSDに対しての対処方法をもっと聞きたかった。
 認知症と別にせず、組合わせての内容にしていただければ、良いと思いました。
 身体拘束に関する考え方、取りくみ方がよく理解できた、しかしもう少しサービス付高齢者住宅に
対しての内容があってもよかったかと思う。
 休み時間をもう少しほしい、座学のみだと、眠くなりやすい、時間を小刻みに。
 行政は市町村によって見解がやや異なるため、地域ごとの特長をつかんだ規模のやや小さい研
修をしてほしい。
 今後も行政と連携して、現場職員向け研修を増やしてほしい。
 ディスカッション出来る人数での研修希望。これからも社内研修に利用出来る資料の提供をお願
いしたい。
 研修だけでなく、事業所で、皆で見ることができるDVD等があれば、いつでもミーティングをもつこ
とができると思う。資料がダウンロードできるのはとても便利。増えるとありがたい。
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当日アンケート結果 ⑥虐待防止の困りごと
虐待防止について、法人又は事業所で困っていること
教育面
 言葉の乱れが、虐待防止の初めだとの認識ですが、指導する場面で職員の人格否定でなく行っ
ている行為が間違っているとの方法をとっているつもりですが、効果が思った程あがっていない。
 スタッフの言葉づかいについて困っています。入居者様に仲良くしている事はすごく良いことです
が、友人の様な話し方をしていることに困まっています。友人のようにケンカのようなこともしてい
るので。
 組織としてのストレスマネジメントの工夫、相談の内容や応待。
 職員に対しての教育方法、理解のさせ方。
 職員の離職・人材不足による職員のストレス負担が心配。
 虐待につながりうる職員の言動に気付いていたとしても、それを指適し合えない風土、例えばそう
いう人が年配だったりベテランだったりすると言いにくい、ということが発生した場合。
 教育を現場レベルまで徹底させることが時間的に巖しい。今回のテキストを用いて計画立てて進
めようと思う。
 虐待についての各スタッフやトップとの意識の違い。不適切ケアがあった場合の改善への取り組
みと話し合いの進め方。スタッフの意欲を落とさないようにしたい。
ケアの在り
方
 不適切なケアについて、研修の度毎日の対応を見直すが、時間が経つと戻ってしまっているかも、
をくりかえしている様に思います。
 身体拘束をせざる得ない入居者の対応を今後どのようにしていくか。
 人手不足から、「ちょっと待って」が当たり前になってしまってる所があり、それも虐待のグレーな
部分だとすると・・・その場合、どう対応すれば良いのか。
 人員不足にて職員がつかれきっている。自分も現場に入っている。
 不適切な介護や言葉使い家族等への説明不足、連携不足等情報がきちんと伝わっていない事
が多い、大きな問題に発展しないよう努力している。
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当日アンケート結果 ⑥虐待防止の困りごと
虐待防止について、法人又は事業所で困っていること
認知症ケ
ア
 入所され3ヶ月経過の女性利用者様が帰宅願望が病的な位に訴えがある。職員が疲れきってい
る状態も見られる、色々な原因要素については、アセスメント再見直し等も行っているが、先生が
話された対処型になっている。
 本日研修を参考とさせて頂き、利用者様が不安なく居場所のある生活の場となれる様努めてい
きたい。虐待に関して、関係する各事業所が行っているケアを振り返ってみてグレーゾーンに当
たるものがいくつかあることに気づいた。グレーゾーンに当たる行為を白黒つけるための根拠を
職員と話し合いたいと思いました。
家族の意
思
 本人の意志よりも、家族の意志表示の方が強く、本人の立場に立って家族と話し合いを持っても、
どうしても家族の意志が尊重されてしまう。どう解決したらいいでしょうか。
 家族の方から拘束した方が安全な為、身体拘束を希望される。「施設では出来ません」と伝える
が、事故が起きた場合の責任はどうなるのか疑問。
 ご家族が経済的虐待を行っている可能性がある。
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