FUJITSU Cloud Service K5 PFサービス機能概要

FUJITSU Cloud Service K5
PFサービス機能概要
2016年1月
富士通株式会社
・本資料の無断複製、転載を禁じます。
・本資料は予告なく内容を変更する場合がございます。
本資料の位置づけ
 本資料は、FUJITSU Cloud Service K5(以下、K5と記載)にて提供するPaaS領域のサービスのうち、
「PF」の説明資料です。
基幹(既存)システム :SoR
IaaS
PaaS
業種・業務
共通サービス
新規ビジネスのためのシステム:SoE
業種特有の部品・サービス・テンプレート
在庫管理・受発注管理など
システム
共通サービス
API Management(WebAPI管理サービス)
アプリケーション
基盤サービス
PF(基幹業務基盤サービス)
プロセス・ルール・データを統合管理
ワークロード管理
基盤サービス
SystemFactory(システム自動構築サービス)
システム構成・運用を設計・構築しパッケージ化
WebAPIの公開・管理
ビジネス支援・運用支援サービス
ID/課金/認可管理/バックアップ/ログ
CF(クラウドネイティブ基盤サービス)
Cloud Foundryベースの開発/実行環境
汎用コンポーネント (RDB、メッセージ、メール等)
シ
ス
テ
ム
自
律
運
用
支
援
サ
ー
ビ
ス
システムリソース (仮想共有、仮想専有、物理専有)
 K5全体については、以下をご参照ください。
 FUJITSU Cloud Service K5 サービスご紹介資料
• http://jp.fujitsu.com/solutions/cloud/k5/brochures/
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更新履歴
更新日
版
2016/1/18
初版
更新内容
-
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目次
 PFとは
 基幹業務の要求に応えるアプリケーション開発
 試用サービスでの制限事項
別紙)システム構成パッケージ一覧
 アプリケーション構造の定型化
 業務機能のサービス化
 設計品質の維持
 ビジネス・ルールの定義化
 モレのない影響調査の実現
 リカバリ、障害解析、外部連携を容易に実現
• データ保証(リカバリ)機能
• データストア機能
• 性能障害解析支援
• 外部サービス連携機能
 提供プラグイン
 迅速・堅牢な実行基盤構築・配備
 アプリケーション実行基盤
 ユーザー資産管理
 稼働状況の監視/運用
 ログ管理
 データベース
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PFとは
レガシー化した資産をモダナイズでき、ビジネスへの変化対応力と堅牢性を備えたシ
ステムを実現するサービスです。
 基幹業務の要求に応えるアプリケーション開発をサポート
開発期間の大幅短縮、保守性・運用性の向上、開発規模の圧縮を実現します。
 迅速・堅牢な実行基盤構築・配備をサポート
実行環境定義を選択し開発した資産を配備するだけでシステム構築が完了します。
基幹業務の要求に応えるアプリケーション開発
UseCase
UC
API
サービスIF
設計要素が
繋がる手法
DB設計
BPM
ロジック データ
迅速・堅牢な実行基盤構築・配備
アプリ
資産
実行環境
定義の選択
設計→実装
が追跡可能
アプリ
資産
プロセス
運用を
考慮
短サイクルで
高品質なCI/CD
漏れのない
影響調査
開発資産の配備
構築完了⇒ユーザー公開
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基幹業務の要求に応えるアプリケーション開発
PFが提供する開発手法・ツールにより、保守性・運用性の高いアプリケーション開発を実現し
ます。
 PFを利用したアプリケーション開発の特徴
アプリケーション構造の定型化
設計でアプリ構造を型決めし、実行構造を管理することで設計と実装が乖離しないアプリケーション構造を実現します。
業務機能のサービス化
業務機能の最小単位であるサービス単位で設計・実装を管理します。サービスの機能をモデル/ルールで実装し、サービス間
の連携フローを定義・管理することでサービスの移植性を向上させます。
設計品質の維持
変化する設計情報間の関係性を保持することにより、設計品質を維持します。
ビジネス・ルールの定義化
業務判断の原理・原則を規定するビジネス・ルールを設計デザインツールにて定義し、ルールエンジンにて評価することで、条
件と結果をシンプルに正規化することができます。
モレのない影響調査の実現
設計デザインツールとJava資産のコード・チェッカにより標準化制約を厳密に規制することで、資産修正時にモレのないイン
パクト分析(影響調査)ができます。
リカバリ、障害解析、外部連携を容易に実現
データ保証、性能障害解析、データ・ストア連携、外部サービス連携を容易に実現できます。
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参考)保守性を維持するための概念構造
 保守性の高いシステム=変化に強いシステム に必要なものは「拡張性」と「柔軟性」
事前に想定可能な機能追加や変更を最低限のコストと期間で実現する
柔軟性 (=技術が救う)
予測できなかった機能追加や変更を最低限のコストと期間で実現する
保守性とは
拡張性 (=設計で作る)
拡張性
(設計で作る)
柔軟性
(技術が救う)
モデル
(概念設計)
ビジネス構造をモデルへ表現する
ルール
(原理・原則)
原理・原則(≠現象)を導き本質をルール化
高い生産性
作らないアーキテクチャ
防錆性
(ぼうしょうせい)
システムを錆びつかせない
防ぐ 構造崩壊させない
構造崩壊
機能の実装箇所を明確化
防ぐ 資産肥大させない
資産肥大
重複ロジック散在を防止
防ぐ 関係纏繞させない
纏繞*(てんじょう):まとわりつくこと。
からまりついて邪魔をすること(大辞林 第二版より)
関係纏繞
スパゲッティ化防止、追跡可能
(かんけいてんじょう)*
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アプリケーション構造の定型化(1/2)
 高い保守性・生産性を実現
アプリケーション構造を型決めし、業務アプリケーションが壊れにくい構造とすることで、高い保守性や高品質なアプリケーション
開発を実現します。設計内容がそのまま定義体や実行資産として生成されるため、開発量を抑え、生産性の高いアプリ
ケーション開発が可能となります。
 モデル/ユースケース/ビジネスルールの定義化により、アプリケーション構造を型決め
業務一覧
業務
「モデル」「ユースケース」
「ビジネスルール」で整理
すると、アウトプットが決まる
通信キャリアユースケース
一般契約(サービス開始)
○
新規申し込みを行う
契約者情報訂正
○
契約者を変更する
○
契約者情報を変更する
主なルール
名義変更可否
名義変更、
住所変更 等
要素の抽出
抽出したデザインパターンの例
(業務)モデル
グループ
契約者
利用者
基本契約
電話番号
ユースケース(API)
支払請求者
(ビジネス)ルール
1. ルール概要
料金プラン
割引サービス
ルールID
xxx 10001
ルール名
名義変更可否
ルール種別
名義
概要
お客様の名義変更の可否を判定する
2.入力・出力情報
携帯電話
顧客契約モデル
利用者
振る舞い
入力情報
契約者ID、変更後契約者姓、変更後契約者名
出力情報
名義変更可否 1:変更可能 0:変更不可
条件
振る舞い
他システム
準正常・異常
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アプリケーション構造の定型化(2/2)
 設計ツールから定義体・実行資産を自動生成
①アプリケーション構造が型決めされ、設計と製造が乖離せずアプリケーションが壊れにくいため保守性が高い。
②設計内容がそのまま実行資産となるために、開発量を抑え、アプリケーション開発の生産性の向上が図れる。
ビジネス層
サービス
インタフェース
ビジネスプロセス
設計ツール 自動生成
API
API
API
モデルデータ
ビジネスロジック(業務実装)
Model α
Model α
振る舞い
モデル項目A
モデル項目B
Model β
Model γ
振る舞い
振る舞い
ルール
【凡例】
設計ツールから
生成される定義体・
実行資産
ルール
エンジン
データ層
外部接続サービス
Model γ
モデル項目F
モデル項目G
モデル項目H
ルール
コンテンツ
データ変換
外部サービス
8
Model β
モデル項目C
モデル項目D
モデル項目E
データアクセス
DBマッピング
DB
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業務機能のサービス化
 サービスの移植性を向上
業務機能の最小単位であるサービス単位で設計・実装を管理します。サービスの機能をモデル/ルールで実装し、サービス間
の連携フローを定義・管理することでサービスの移植性を向上させます。
ビジネスプロセスのフロー制御により、複数のサービスを関係付けることで粒度の大きなサービスも提供が可能です。
例)PFを用いてサービス開始業務をサービス化したイメージ
フロントエンド層
ビジネス層
データ層
外部サービス
契約サービス
セッション情報
サービス
インタフェース
ビジネスプロセス
開始する
モデルデータ
ビジネスロジック(業務実装)
基本契約
基本契約
お客さま
API
開始する
API
開始Action
営業端末
サービス
「開始
する」を
呼び出
す
サービス開始指示
契約番号
お客様番号
事業種別コード
契約種別コード
契約を作成する
データ
変換
DBサーバ
データアクセス
支払方法
支払方法
DB
契約番号
適用開始日
適用終了日
支払方法コード
支払方法を設定す
る
お客さま
API
サービス作成・開始サービス
ビジネスロジック(業務実装)
基本契約
モデルデータ
サービス
サービス
サービスを作成す
る
【凡例】
サービス(業務機能の最小
単位)
外部接続サービス
契約番号
サービスコード
サービス開始日
サービス終了日
サービス状態コード
サービス可否
ルール
ルール
エンジン
DB
マッピン
グ
支払方法
サービス
サービス可否
コンテンツ
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設計品質の維持
 設計品質の維持
変化する設計情報間の関係性を保持することにより、設計品質を維持します。
 設計資産の関係性を保証する設計プラグインを提供します。
① 設計プラグインにおける設計情報を一元管理することで、変化する設計情報間の関係性を随時更新
② 影響する設計書の関係性が、階層構造で可視化可能
Eclipse プラグインによる上流設計
情報間の関係性を保持
設計情報
XML
XML
XML
要求分析
設計担当
モデル・デザイン
影響確認
XML
XML
XML
概要設計
ビジネスフロー・デザイン
ルール・デザイン
WEBフローデザイン
設計資産分析
XML
XML
XML
ルール
詳細設計
結果
テーブル・デザイン
ビジネスプロセス
フロー
テーブル
10
ルール
モデル
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ビジネス・ルールの定義化(1/2)
 条件と結果をシンプルに正規化
ビジネス・ルールを設計ツールで定義することにより、条件と結果をシンプルに正規化することができます。
 ルールエンジンは、ルール定義に従ってデータモデル内容を評価し結果を返却します。
① ルール定義にはビジネスデータの項目名をそのまま記述でき、ルールの内容がより明確化
② ルール定義から別のルール定義を階層的に呼び出し可能なため、類似ルールを共通化可能
モデルデータ
ビジネスロジック(業務実装)
ビジネスルールは設計
ツールにより定義
Model α
Model α
振る舞い
モデル項目A
Model β
Model γ
振る舞い
振る舞い
ルール
評価
設計
プラグイン
Model β
Model γ
モデル項目B
モデル項目C
モデル項目D
モデル項目E
モデル項目F
モデル項目G
生成
開発者
結果
参照
モデルの状態をルール定義で
評価し結果を受け取る
ルール
エンジン
ルール定義
結果
ルール定義
共通ルールXXX
条件
ルールは階層化
定義が可能
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ビジネス・ルールの定義化(2/2)
 ルールコンテンツは「評価判定テーブル」と「デシジョンテーブル」をサポート
ビジネスの原理原則に応じてシンプルに定義することができます。
1.ルールの定義方法は「評価判定テーブル」と「ディシジョンテーブル」があり、ルール内容により使い分ける
2.変動要素の高い項目はマスタ化する
3.原理・原則を導き出し、条件と結果をシンプルにできるだけ正規化する
ルールコンテンツ化
指針
(例) 駐車場サービス仕様
適用料金表
①
1回の駐車期間
基本料金(1日あたり)
②
料金表A
税込
料金表B
料金表C
1日までの場合
2日から3日までの場合
4日以上
1,200円
1,000円
800円 (上限なし)
オプション条件 ① 当該駅施設発着の特急列車の利用
⇒
⇒
⇒
⇒
② 30,000円以上の商品を購入している場合
③ 施設内の映画を利用している場合
④ ②③両方を使用している
ルールコンテンツ作成
①
ルールコンテンツ
マスタ
デシジョンテーブル
②
評価判定テーブル
凡例(実装方針)
※必須条件
買い物割
シネマ割
セット割
パターン指定
駐車料金オプション条件判定
駐車料金適用ランク判定
結果
条件
ランクA
駐車期間(日) between 0 and 1
ランクB
駐車期間(日) between 2 and 3
ランクC
駐車期間 > 3
条件
駅発着の特急電車の利用=“あり”
N
Y
Y
Y
30,000円以上の商品購入=“あり”
-
Y
N
Y
映画利用=“あり”
-
N
Y
Y
買い物割
結果
シネマ割
セット割
12
X
X
X
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モレのない影響調査の実現(1/3)
 モレのないインパクト分析(影響調査)
設計デザインツールとJava資産のコード・チェッカにより標準化制約を厳密に規制することで、資産修正時にモレのないインパ
クト分析(影響調査)ができます。
従来の影響調査
の問題点
1.Eclipse+Javaが持つ階層Viewerでは、メッセージングやデータ保持(XML型への変換など)により限界がある。
2.内部変数などの命名は自由度が高く標準化規約では100点はとれない。= JDT※1による入力規制。
3.Grepなどの文字列検索では、対象外資産などの判断が必要であり作業効率が悪い。
※1
問題点を解決
JDT(Java Development Toolsの略):Javaソースのコンパイルやコード補完などを実現するツール機能
設計デザインツール、コード・チェッカによる資産の規制と、インパクト分析Viewerにより、モレのない影響調査を実現。
インパクト分析結果(関係性のイメージ)
XML
XML Commit
XML
Eclipse+JDT
コーディング
構成管
理資産
インパクト分析 Viewer
:変更要素
:関係資産
:リレーション
:利用者が資産修正箇所であると判断した範囲(例)
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モレのない影響調査の実現(2/3)
 インパクト分析Viewer
設計デザインツールにて「モデル項目」を中心に全てをリレーションする構造を設計することで、「どの機能」が「どこから利
用」されているか、「何の目的」で「誰から利用されているか」が自明であるため、モレのない影響調査が実現できます。
単なる言葉の発見ではなく 意味のある関係性を発見することができ、多階層分析が可能です。
 モデルデータを軸に全てがリレーションする仕組みで影響度の正確な把握が可能
プレゼンテーション
○○内容変更画面
サービス
インタフェース
氏名:○○ ××
住所:
○○県××市・・・・
YY:
×× :
: ○○ 項目Y
OK
CANCEL
サービス(ビジネスロジック)
API
モデルデータ
Model α
Model α
振る舞い
モデル項目A
モデル項目B
項目Y
Model γ
遷移
Model β
Model γ
Model β
Model γ
振る舞い
振る舞い
モデル項目C
モデル項目X
モデル項目D
モデル項目Y
モデル項目E
モデル項目Z
○○内容確認画面
氏名:○○××
住所:○○県××市・・・・
YY:
項目Y
OK
ビジネスルール
項目Y
CANCEL
モデル項目X
モデル項目Y
モデル項目Z
PF
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モレのない影響調査の実現(3/3)
 モレのない影響調査の実施例
① 設計情報からClass生成することにより、モデル項目の属性をClass変数として管理する。
② 業務Javaは、Keys Classを利用してモデル項目の操作を実装する。
③ モデル項目のチェックや変数は内部変数へのインスタンス設定でリレーションが切れないように管理す
る機構で関係保証を実現。
Catalog Class(plugin生成)
Eclipse Plugin
契約.model
項目リスト
I
I
I
契約ID
契約種別
契約者名
・
・
②
①
項目属性
項目属性
契約種別
種別
Long
最少
0
最大
9999
必須
false
末尾空白埋め false
暗号化
Java Class(MBC コーディング)
③
30
31
32
33
// 操作対象のモデル(契約モデル)を取り出す
Contract contract = (Contract) this.getModelBase(Keys.契約);
// Interfaceデータの値をモデルへ設定する
contract.setValue(Keys.契約ID, contractInput.getLong(Keys.契約ID));
34
35
// Interfaceデータ上の契約種別
設計情報をそのまま
String 契約種別_input = contractInput.getString(Keys.契約種別);
×36
利用して実装する。
String str = contractInput.getString(Keys.契約種別);
false
[E140-08]インスタンス変数名は*モデル項目名(IFデータ項目名)、
または、*モデル項目名(IF項目名)_*にしてください。 エラーによりコンパイル不可
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リカバリ、障害解析、外部連携を容易に実現
 データ保証、性能障害解析、データ・ストア連携、外部サービス連携を
容易に実現できます。以下の機能を提供します。
①
②
③
④
データ保証(リカバリ)機能
データストア機能
性能障害解析支援
外部サービス連携機能
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データ保証(リカバリ)機能(1/3)
 データ保証(リカバリ)機能
・リカバリ時のDB更新・メッセージ更新を含むトランザクションの一貫性を保証できます。
・キャンセルリカバリ、フォワードリカバリの選択が可能です。
キャンセルリカバリ制御のイメージ
同期処理中に異常が発生した場合、後続処理をスキップし、データベースのデータ更新を
ロールバックします。
APサーバ
EVENT FLOW フロー定義からサービス振分を実施
データ層
クラスタ振分
稼働中クラスタの判断
ビジネスプロセス
DBセション管理
サービス
インタフェース
ビジネスロジック
モデルデータ
セッションプール制御
DBサーバ
API
業務異常を検知
フロントサーバ
API
リカバリログ
後続
スキップ
テーブル
異常リターン
ロールバック
非同期切り離し
実行ログ
フロー定義
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Copyright 2016 FUJITSU LIMITED
データ保証(リカバリ)機能(2/3)
フォワードリカバリ制御のイメージ
非同期処理中に異常が発生した場合、イベントの再投入による非同期部分のみの再実行
が可能です。
 フォワードリカバリの動き(続く)
①非同期処理中に異常が発生
②システム管理者に通知
APサーバ
データ層
EVENT
FLOW
ビジネスプロセス
クラスタ振分
ビジネスロジック
モデルデータ
DBセション管理
サービス
インタフェース
リカバリログ
投入イベントの格納
API
フロントサーバ
DBサーバ
テーブル
API
実行ログ
正常完了通知
非同期切り離し
②
監視通知
(リカバリ要)
同期完了時点の
イベントを格納
外部接続サービス
外部サービス
データ変換
異常通知
①
システム管理者
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データ保証(リカバリ)機能(3/3)
 フォワードリカバリの動き(続き)
③システム管理者は、パッチなどによりリカバリログ上のデータを補正
④システム管理者により異常が発生したイベントを再投入
⑤データ保証機能により、リカバリログ・実行ログから正常完了部分をスキップし、非同期部分が再実行される
③
※ パッチなどによるリカバリログ上のデータ補正
システム管理者
APサーバ
EVENT FLOW
④
システム管理者によるイベント
再投入
データ層
DBサーバ
クラスタ振分
ビジネスプロセス
ビジネスロジック
モデルデータ
DBセション管理
実行ログ確認による
同期部の正常スキップ
リカバリログ
投入イベントの格納
テーブル
⑤
実行ログ
同期完了時点の
イベントを格納
外部接続サービス
外部サービス
データ変換
リカバリ連携投入
(例)ではデータ変換での外部サービス連携であるがシステム内の非同期更新もありえる。
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Copyright 2016 FUJITSU LIMITED
データストア機能
 データストア機能
・データストアの切り替えが、アプリケーションを変更することなく容易に行えます。
・モデル定義のモデル項目を暗号化対象に設定することにより、データを暗号化して格納可能です。
APサーバ
データ層
EVENT
FLOW
ビジネスプロセス
DBサーバ
DBマッピング
ビジネスロジック
リクエスト
マッピング
モデルデータ
商用 RDBMS(今後提供)
Oracle
DBアクセサ
Oracle
OSS RDBMS
PostgreSQL
PostgreSQL
MongoDB
Document Data(今後提供)
MongoDB
データの暗号化が可能
検索結果
マッピング
データストアを容易に切替可能
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性能問題解析支援(1/2)
 SQL発行時のQueryコメント挿入機能
SQL発行時の電文IDを埋め込むことにより、性能問題発生箇所が特定しやすくなり、性能問題の調査工
数を削減できます。
APサーバ
EVENT
FLOW
DBサーバ
ビジネスロジック
データ層
RDBMS
リクエストマッピング
ビジネスプロセス
RDBMS
tableA
DBアクセサ
SQL文作成
モデルデータ
PostgreSQLログ
[SQLテキスト]
select columnA, columnB
from tableA
where ・・・・・・・・・・・・・・・・
[日時]
[処理時間] [SQLテキスト]
04/01 10:00 9999ms select columnA, columnB
from tableA where ・・・・・・・・・・・・・・・・
※
Queryコメント機能による電文ID埋込
[電文ID] [SQLテキスト]
電文ID select columnA,
columnB from tableA
where ・・・・・・・・・・・・・・・・
『EAW』 イベントログ
04/01,10:00,RA,D= 電文ID , T=%@{192.168.xxx.xx},
start=2xxxxx, sendTime=xxxxxxx, KEY=[, ] xxxxxxx,
04/01,10:23,RA,D=電文ID2 , T=%@{192.168.xxx.xx},
start=2xxxxx, sendTime=xxxxxxx, KEY=[, ] xxxxxxx,
検索結果マッピング
スロークエリ (or Oracle AWR※等)
Automatic Workload Repository
Queryコメント機能による電文ID出力
[日時]
[処理時間] [サーバ+アプリ名] [電文ID]
[SQL]
電文ID
04/01 10:00 9999ms svX+appliA
select columnA, columnB from tableA
where ・・・・・・・・・・・・・・・・
性能問題を起こしたSQLから、『EAW』ログとの突合で、発行アプリケーションと
発行時間帯、サーバ名など発行時のオペレーションが追跡可能
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性能問題解析支援(2/2)
 実行計画自動出力機能
SQL発行時の実行計画を出力することで、問題となっているアプリケーションやSQLを特定でき、性能問題
の調査工数を削減できます。
APサーバ
EVENT
FLOW
DBサーバ
ビジネスロジック
データ層
RDBMS
リクエストマッピング
ビジネスプロセス
RDBMS
tableA
DBアクセサ
高負荷分析/長時間アプリの検出
モデルデータ
実行計画自動出力機能による出力
[実行計画出力]=ON
[SQLテキスト]
電文ID select columnA,
columnB from tableA where ・・・
『EAW』 イベントログ
Queryコメント機能による電文ID出力
[日時]
[処理時間] [サーバ+アプリ名] [電文ID]
[SQL]
電文ID
04/01 10:00 9999ms svX+appliA
select columnA, columnB from tableA
where ・・・・・・・・・・・・・・・・
実行計画の自動出力機能による実行計画の出力
duration: 4016.724 ms plan:
Aggregate (cost=14.90..14.91 rows=1 width=0)
-> Hash Join (cost=3.91..14.70 rows=81 width=0)
Hash Cond: (pg_class.oid = pg_index.indrelid)
-> Seq Scan on pg_class (cost=0.00..8.27 rows=227 width=4)
-> Hash (cost=2.90..2.90 rows=81 width=4)
-> Seq Scan on pg_index (cost=0.00..2.90 rows=81 width=4)
Filter: indisunique
STATEMENT: select columnA, columnB from tableA where ・・・
検索結果マッピング
04/01,10:00,RA,D= 電文ID , T=%@{192.168.xxx.xx},
start=2xxxxx, sendTime=xxxxxxx, KEY=[, ] xxxxxxx,
04/01,10:23,RA,D=電文ID2 , T=%@{192.168.xxx.xx},
実行計画の自動出力機能により、性能障害アプリケーションの特定やSQLの
start=2xxxxx, sendTime=xxxxxxx, KEY=[, ] xxxxxxx,
問題点をすぐに特定可能
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外部サービス連携機能
 外部サービスとのデータ連携を容易にする仕組みを提供
データ変換機能、リクエスト送受信機能を提供します。
APサーバ
ビジネス層
データ層
Webサーバ
サービス
サービス
インタフェース
契約番号
サービスコード
サービス開始日
サービス終了日
サービス状態コード
データ変換~送信電文作成(上り)
IFデータから、『EAW』が、指定された形
式にあわせたデータ変換を行い送信電文
を作成する。
API
開始する
AP
サーバ
連携
クライアント
トランスレータ
モデルデータ
IFデータセット (モデルデータ → IFデータ)
API
R
E
S
T
通
信
ビジネスプロセス
開始する
ビジネスロジック(業務実装)
モデルデータ
サービス
サービス
IFデータにセットする
契約番号
サービスコード
サービス開始日
サービス終了日
サービス状態コード
連携データを連携する
IF変換対応フォーマット
GET形式
PUT形式
JSON
フォーム
multi-part
KeyValue
XML
XML-RPC
ファイル
ファイル添付
リクエスト送受信機能
業務処理の中で、
[モデルデータ→IFデータ]
[IFデータ→モデルデータ]
のセットを行う。
M2M
IFデータ
データ変換~受信電文解析(下り)
サービス
受信電文から、 『EAW』 が必要な形式
にあわせたデータ変換を行いIFデータを作
成する。
契約番号
サービスコード
サービス開始日
サービス終了日
サービス状態コード
(ネィティブアプ
リ)
more
..
外部サービス
ビジネスプロセス
モデルセット (IFデータ → モデルデータ)
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外部サービス
IF解析対応フォーマット
JSON
XML
multi-part
ファイル
KeyValue
XML-RPC
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提供プラグイン
 提供プラグイン一覧
プラグイン名称
概要
モデル・ルール定義
モデル、ルール、及びモデルに紐づくデータベース上のテーブルとそのテーブルに対
する操作(検索条件等)を定義する
SimpleEventFlow(BPM)定義
ユースケース単位にモデルの実行順序(フロー制御)を定義する
Web画面遷移
Web画面の遷移を定義する
URIマッピング定義
外部公開用のRESTI/Fと契約者が開発したアプリケーションの紐づけを定義す
る
コードチェッカー
Java資産がコード規約に則っているかチェックする
インパクト分析
モデル定義、ルール定義、Java資産等の分析を行い資産修正による影響範
囲を分析する
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迅速・堅牢な実行基盤構築・配備
基幹システムも稼動させることができるアプリケーション実行基盤を提供します。実行
環境定義(システム構成パッケージ)を選択し開発した資産を配備するだけでシステ
ム構築が完了します。稼働状況の監視/運用画面やログ閲覧機能も提供します。
アプリケーション実行基盤
開発資産
war
システム構成パッケージの提供
実行基盤の構築
ユーザー資産管理
管理者/運用者/開発者
PF
ポータル
開発資産の登録/配備
システム稼働状況表示
起動/停止/再起動
ログ管理
システムログの取得
実行環境定義選択・構築
システム運用
稼働状況の
監視/運用
アプリケーション実行基盤
ログ取得
データベース接続
ログ管理
データベース
Web・AP
ログ
war
中継
情報
【業務】 war
【業務】 war
ELB
【AP基盤】
【MW】
【OS】
ELB
【AP基盤】
【MW】
【OS】
RDB
【LB】
【Web】
【LB】
【AP】
【RDB】
データベース
データベース接続情報の提供
資産配備
ユーザー資産管理
…
稼働状況の監視/運用
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アプリケーション実行基盤(1/3)
 規模や信頼性などの条件に合わせて、PaaSポータルのカタログからアプリケーショ
ン実行環境定義(システム構成パッケージ)を選択できます。
 システム構成パッケージから、アプリケーション実行基盤を簡単に構築でき、即座
に利用することができます。
 各システム構成パッケージはオートスケーリングに対応しています。
検証済のシステム構成パッケージ
システム構成
・Web/AP/DB or AP/DB
・必要なサーバ台数
信頼性
性能
システム構成/性能/信頼性
の要件を確定
要件に適したシステム構成パッケージを
選択・配備
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即座に公開・利用
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アプリケーション実行基盤(2/3)
 お客様が設定したしきい値に応じてWeb/APの増加(減少)を自動で行う
オートスケーリング機能に対応しています。
平常時
高負荷時
利用者
利用者
アプリケーション
実行基盤
アプリケーション
実行基盤
・・・
インスタンス
インスタンス
選択したシステム構成パッケージの
インスタンス数で稼働
負荷状況に合わせて自動でインスタンスを増加
負荷軽減時はインスタンスを減少
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アプリケーション実行基盤(3/3)
 システム構成パッケージとは
Web/AP/DB、ロードバランサの環境定義を含むアプリケーション実行基盤構築
の総合パッケージです。堅牢性・運用性の観点から検証済のパッケージであるため、
お客様ご自身で環境の設計を行う必要がありません。
 システム構成パッケージの特徴
カテゴリ
システム構成パッケージでの対応
性能・拡張性
・システム規模に応じたシステム構成を用意
・オートスケーリングに対応(今後提供)
信頼性
・複数AZ(Availability Zone)間にシステムを分散配置(今後提供)
・データベースの冗長化(今後提供)
・複数リージョン構成による災害対策(今後提供)
セキュリティ
・富士通によるセキュリティ監査済
・他顧客と論理的に分離された構造
・セキュリティグループによるアクセス制限を設定済
・IDS/IPSサービスを選択可能(今後提供)
外部接続
・マルチAZ/リージョン、他拠点との通信手段(インターネット接続、IPsec VPN接続、専用
線接続) (今後提供)
運用・保守
・アプリケーションの監視、運用
・システムログ、アプリケーションログの取得
・ブルーグリーン・デプロイメントが可能(今後提供)
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ユーザー資産管理
 作成したアプリケーション資産(warファイル)の新規登録、配備、履歴保存
を簡単に操作でき、管理者、運営者のオペレーション負荷を軽減します。
 登録された資産はボタン一つですぐに配備が可能です。また、履歴保存により
世代管理が行われるため、資産のロールバックも即座に行うことができます。
 配備グループ設定では資産配備時のダウンタイムを考慮し、Web/AP再起動
のスケジューリングを行うことができます。
新規登録
履歴保存
配備
配備グループ設定(今後提供)
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稼働状況の監視/運用
 ダッシュボード画面でアプリケーション実行基盤の稼働状況をリアルタイムに
表示します。利用者はアプリケーション実行基盤全体の稼働状況をアイコンで
視覚的に簡単に把握できます。
 Web/APの起動/停止/再起動を行うことができます。
稼働状況の監視
Web/APの操作(起動/停止/再起動)(今後提供)
正常な状態
注意が必要な状態
異常な状態
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ログ管理
 管理者、利用者はサーバの種類や台数を意識することなく、ブラウザから全ての
システムログ(※)、アプリケーションログ(業務ログ)をZIP形式で簡単に一括ダウン
ロードすることができます。 ※httpd、tomcat、アプリケーションログ、OSシステムログ(messagesなど)
ログの取得(業務ログ/全システムログ)
ダウンロード
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データベース
 データベースにアクセスするための情報を表示します。
管理者や運営者はこの情報を利用し、コンソール経由でデータベースを柔軟に
操作することができます。
 データベースへのアクセスにはセキュリティを考慮し、中継サーバを配置しています。
アプリケーション実行基盤
【業務】 war
【AP基盤】
【MW】
【OS】
管理者
ELB
データベース情報
【LB】
【Web】
ELB
【LB】
【業務】 war
【AP基盤】
【MW】
【OS】
【AP】
RDB
【RDB】
①情報の取得
運営者
中継サーバ
②DBアクセス
SSH認証用の鍵ファイル
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試用サービスでの制限事項
 以下は試用サービスでは提供されません。
 システム構成パッケージのオートスケーリング機能
 ダッシュボードOverviewのWeb/APの操作(起動/停止/再起動)
 ユーザー資産管理-ユーザー資産一覧の削除機能
 ユーザー資産管理の配備グループ設定
 ログ閲覧の管理者ログ取得
 システム構成パッケージは、試用サービスでは「Application(API)-DB
小規模」「Web-Application(API)-DB小規模」のみの提供となりま
す。
※システム構成パッケージの一覧は別紙をご参照ください。
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別紙)システム構成パッケージ一覧
 提供するシステム構成パッケージは以下の通りです。
Web構成
Web
Web-Application-DB
AP
Web
AP
DB
②
Web
②
AP
①
DB
Web
AP
小規模
Web
Web-Application-DB
(DB冗長化)
Web
Web
・・・
AP
Web
AP
⑩
Web
⑥
AP
①
DB
Web
AP
Web
AP
Web
AP
Web
Web
AP
AP
②
AP
AP
DB
DB
②
DB
DB
小規模
Web
・・・
AP
Web
Web
Web
Web
⑳
AP
AP
AP
AP
⑩
①
中規模
②
・・・
大規模
Web
AP
⑩
Web
AP構成
Web
⑥
AP
AP
②
DB
DB
Web
AP
Web
AP
・・・
CPU:2
メモリ:8GB
Web
Web
Web
Web
⑳
AP
AP
AP
AP
⑩
②
中規模
大規模
CPU:2
メモリ:16GB
Application-DB
AP
AP
DB
②
AP
①
DB
AP
小規模
Application-DB
(DB冗長化)
DB構成
・・・ AP
AP
⑥
AP
①
DB
AP
AP
AP
AP
②
AP
AP
DB
DB
②
DB
DB
・・・ AP
AP
AP
AP
⑩
①
中規模
AP
・・・ AP
大規模
AP
⑥
AP
AP
②
DB
DB
AP
AP
・・・ AP
AP
AP
⑩
②
小規模
中規模
大規模
CPU:4
メモリ:32GB
CPU:8
メモリ:64GB
CPU:16
メモリ:128GB
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AP
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