カタログ【604KB】

メカニカルスプライス・
現場組立光コネクタ
メカニカルスプライス
メカニカル
スプライス素子
■ φ 0.25mm 心線同士専用の素子とφ 0.25mm とφ 0.9mm 心線の両方に対応した
素子の 2 種類を用意しています。(0.9mm 光ファイバ心線は熱可塑性樹脂被覆のものをご
使用ください。
■ 50 個単位でのご納入となります。
メカニカルスプライス素子
項目
型番
φ 0.25mm 単心
φ 0.25mm 単心およびφ 0.9mm 単心
FMSEZ-025
FMSEZ-025/09
40 × 4 × 4(mm)
平均 0.1dB 以下 最大 0.4dB 以下
40dB 以上
3N 以下
単心 MS/EZ 接続工具
サイズ
接続損失
反射減衰量
ファイバ引留力
必要工具
025-025
025-09
09-09
接続適用
○
×
○
○
×
○
025: φ 0.25mm 単心 09: φ 0.9mm 単心
2 ご注文 型番例
FMSEZ-025 0.25mm
FMSEZ-025/09 0.25mm
(φ
用)
(φ
FMSEZ-025(左)と FMSEZ-025/09(右)
およびφ 0.9mm 兼用)
メカニカルスプライス接続の原理と注意点
■ メカニカルスプライス接続の原理
メカニカルスプライス接続は、メカニカルスプライス素子(図 1)を用います。内部は図 2 の様な構造になっており、V 溝により光ファイバ素線の軸を合わせ、
押さえ部材により押圧を掛けることで、接続されるファイバ同士の状態を維持します。素子中央部には、光の反射を抑え、良好な接続値を得るために屈折率整合
剤が充填されており、ファイバ端面は屈折率整合剤を介し接続されます。接続作業には、図 3 のような組立工具を使用します(必要な工具につきましては、P.109
をご覧ください)
。
押さえ部材(3 分割)
接続に必要な工具および
工具セットにつきましては、
P.109 をご覧ください。
メカニカルスプライス素子
U 型スリーブ
光ファイバ素線
(外径 250μm)
V 溝部材
クサビ挿入用の溝
屈折率整合剤
光ファイバ素線
光ファイバ素線(被覆除去部:外径 125μm)
図 2 メカニカルスプライスの内部構造
図 1 メカニカルスプライス素子
図 3 単心メカニカルスプライス接続工具
■ メカニカルスプライス接続作業
メカニカルスプライス接続作業は、図 4 のように接続工具によりメカニカルスプライス素子にクサビを挿入し、V 溝の間隔を広げファイバを挿入可能な状態に
しておこないます。ファイバは、図 5 のようにたわみを利用してファイバ同士が押し付け合うようにします。素子の内部では、250µm(または 0.9mm)ファイバ部、
125µm 被覆除去部とも押さえ部材により押圧が掛かった状態で維持されます。したがいまして、被覆除去長、ファイバ切断長が規定値からずれた場合、良好な接
続を得ることができなくなります。
センタ
クサビを挿す
U 型スリーブ
V 溝部材、
押さえ部材を
U 型スリーブのバネで
押圧をかけます。
押さえ部材
メカニカルスプライス素子
挿入
(止まるまで)
光ファイバ
光ファイバホルダ
挿入
(止まるまで)
クサビ
メカニカルスプライス
素子内部
250μm ファイバ部
挿入
ホルダロックで止まる
たわむ
光ファイバホルダ
ホルダロックで止まる
V 溝部材
光ファイバ素線
クサビを挿入することで、
V 溝部の隙間が広がり、
ファイバを挿入可能な状態
となります。
125μm 被覆除去挿入部
たわみを上から押す
(左右のたわみが均等になるまで)
たわむ
押す
250μm ファイバ部
クサビを抜く
図 4 クサビ挿入
図 5 接続作業
接続箇所
125μm 被覆除去部
(被覆が被っていない状態:ガラス部)
図 6 メカニカルスプライスの内部
■ メカニカルスプライス接続における注意点
施工後の検査で損失不良となる原因として、①ファイバ端面が突き当たっていない、②メカニカルスプライス素子内に異物を巻き込んでいる、③ファイバ端面
の状態が悪い場合、が考えられます。接続手順および方法を十分確認して、作業することが必要です。
①ファイバ端面が突き当たっていない
ファイバ端面間隔が広がると接続損も大きくなる
②メカニカルスプライスに異物を巻き込んでいる
光ファイバ
(被覆除去部)
光ファイバ
(被覆除去部)
コア
③ファイバ端面の状態が悪い
光ファイバ
(被覆除去部)
メカニカルスプライス
内の V 溝
光ファイバ端面間隔
コア
端面に異物が付着
コア
メカニカルスプライス
内の溝
側面に異物が付着
ご注文、価格のお問い合わせは、フジクラ担当営業・各支店、販売代理店へ
100
web : http://www.fujikura.co.jp
ファイバ端面の欠け
コア