鉄鋼需給の動き - JISF 一般社団法人日本鉄鋼連盟

VER 1-4
鉄鋼需給の動き
2016 年 1 月
一般社団法人日本鉄鋼連盟
〔概
況〕注：概況本文は、1 月 18 日（月）開催の市場委員会にて報告した内容。
2016.1.22
日本経済は、一部指標が弱含んでおり、足踏み状態が続いている。雇用環境は良好な状態が続いており、賃金も持
ち直しているが、11 月の全世帯消費支出は３ヵ月連続の減少となるなど、個人消費は依然として盛り上がりを欠いて
いる。企業活動については、11 月の鉱工業生産は前月比で３ヵ月ぶりの低下となったほか、12 月の日銀短観におけ
る大企業製造業の先行きの景況感も、新興国経済の不透明感を反映して悪化した。海外経済をみると、米国は堅調な
景気回復を背景に９年半ぶりの利上げに踏み切り、欧州も緩やかな回復基調を維持している。一方、中国では各種の
景気対策の効果が一部では窺われるものの、景気は下振れ圧力に直面している。ASEAN 等の新興国も景気は減速して
いるほか、中東情勢の不安定化が世界経済に与える影響も懸念される。
国内鉄鋼需要産業の関連指標をみると、一服感がみられた住宅着工が再び持ち直し傾向を辿りつつある一方、土木
は公共工事の減速から低迷している。製造業では、自動車は普通車を中心に回復しつつあるものの、産業機械は外需
の停滞を受けて多くの機種で前年実績割れが続いている。こうしたなか、国内鉄鋼需給をみると、11 月の粗鋼生産は
15 ヵ月連続、普通鋼鋼材国内出荷は 13 ヵ月連続で前年を下回った。鉄鋼貿易は、11 月の全鉄鋼輸出は４ヵ月連続で
減少となり、鋼材輸入は３ヵ月ぶりの増加となった。
海外鉄鋼需給に関しては、11 月の世界粗鋼生産（66 ヵ国）は前年同月比 4.1％減の 1 億 2,683 万トンとなり、主要
国の多くで減少となった。
中国の 11 月の粗鋼生産は前年同月比 1.6％減の 6,332 万トンと年初来の減少が続くものの、
12 月の鋼材輸出は同 4.8％増の 1,066 万トンと９月（1,125 万トン）に次ぐ月間過去２番目、通年では 1 億 1,240 万
トンと史上初の 1 億トン突破となるなど高水準で推移しており、国際市場に多大な影響をもたらしている。
国内外の各種指標が弱含む中、国内製造業は新興国の景気減速による輸出の鈍化を背景に、下振れリスクを抱えて
いる。こうしたなか、中国の高水準な鋼材輸出から世界的な需給緩和がさらに進み、各地で通商問題が頻発しており、
加えて、原油安に伴うエネルギー関連鋼材需要の回復遅れなど、日本鉄鋼業を取り巻く環境は厳しさを増している。
15 年度補正予算執行による景気押上げや、16 年度以降の法人税引き下げによる効果が期待されるものの、引き続き
景況をより慎重に見定め、国内外の経済動向および鋼材需要の動向に注意を払う必要がある。
1.経済動向
・11 月鉱工業生産は前月比で 3 ヵ月ぶりの低下。先行きは、12 月は 0.9％上昇、1 月は 6.0％上昇予測。基調判断は「一進一退で推移している」から
据え置き。
・11 月機械受注は前月比で 3 ヵ月ぶりの減少。基調判断は「持ち直しの動きがみられるものの、11 月の実績は大きく減少した」に修正。
・個人消費は、12 月の乗用車販売は 12 ヵ月連続のマイナス。11 月小売業販売額は 2 ヵ月ぶりの減少、11 月全世帯消費支出も 3 ヵ月連続の減少。
・11 月完全失業率は 3.3％となり、前月からは悪化も低水準で推移。11 月有効求人倍率は 1.25 倍となり、92 年 1 月以来 23 年 10 ヶ月ぶりの高水準。
・12 月の日銀短観・大企業製造業の業況判断指数は、プラス 12 と前回（9 月）から横這いも、新興国経済の先行き不透明感による企業の慎重姿勢
から先行きはプラス 7 と低下。
2.鉄鋼需要産業動向
（建設部門）
・土木：11 月土木工事受注額は、公共土木（前年同月比▲5.3％）が 3 ヵ月連続のマイナスの一方、民間土木（+44.6％）は 2 ヵ月連続のプラス。
・建築：11 月住宅着工（前年同月比+1.7％）は 2 ヶ月ぶり増、年率換算着工戸数は約 89 万戸と 2 ヵ月連続で 90 万戸を下回る。
・建築：非住宅（▲6.8％）は、公益事業用が増加した一方、商業・サービス用、公務文教用の減少が続き 4 ヵ月連続のマイナス。
（製造業部門）
・自動車：11 月の四輪車生産（前年同月比+6.0％）は、17 ヵ月ぶりのプラス。軽自動車は 11 ヵ月連続で減少も、普通車は 6 ヵ月連続で増加。
・産業機械：11 月のはん用・生産用・業務用機械の生産指数は、前年同月比 2.1％減と 3 ヵ月連続で減少。
・造船：12 月の輸出船契約量は前年同月比 86.3％増の 226 万G/Tと 8 ヵ月連続で増加。12 月末の手持ち工事量は前月末比で 5 ヵ月連続の増加。
3.鋼材受注
・普通鋼：11 月の内需は前年同月比 1.4％減の 353 万トンと 16 ヵ月連続の減少。建設向けは 14 ヶ月連続で減少も、製造業向けは微増ではあるが
13 ヵ月ぶりプラス。
・特殊鋼：11 月の内需は同 1.2％減の 100 万トンと 6 ヵ月連続の減少。産機・次工程用はマイナス継続も、自動車は 2 ヶ月連続のプラス。
4.鉄鋼需給（生産・出荷・在庫）
・粗鋼生産：11 月の粗鋼生産は前年同月比 4.7％減の 874 万トン、15 ヵ月連続のマイナス。
・鋼材生産：11 月の普通鋼鋼材生産は 597 万トン・13 ヵ月連続のマイナス。11 月の特殊鋼鋼材生産は 146 万トン・12 ヵ月連続のマイナス。
・出荷：11 月の普通鋼鋼材国内出荷は 372 万トン・13 ヵ月連続のマイナス。11 月の特殊鋼鋼材国内出荷は 98 万トン・13 ヵ月連続のマイナス。
・在庫：11 月末の普通鋼鋼材在庫、特殊鋼鋼材在庫はいずれも 3 ヵ月ぶりの増加。
5.鋼材輸入、鋼材流通
・11 月の鋼材輸入は前年同月比 7.9％増の 45 万トンと 3 ヵ月ぶりの増加。韓国は 3 ヵ月連続の減少の一方、中国は 2 ヵ月ぶりの増加。
6.鉄鋼輸出
・11 月の全鉄鋼輸出は前年同月比 1.8％減の 324 万トンと 4 ヵ月連続の減少。ASEAN 向けは 4 ヵ月ぶりに増加も、中国向けは 15 ヵ月連続の減少。
7.海外市場
・世界粗鋼生産：11 月は前年同月比 4.1％減の 1 億 2,683 万トンと 11 ヵ月連続のマイナス。
・中国：12 月の粗鋼生産は、同 5.2％減の 6,437 万トン。2015 暦年では前年比 2.3％減の 8 億 383 万トンとなり、3 年連続の 8 億トン超も、34 年ぶり
のマイナス。12 月の鋼材輸出は 1,066 万トンとなり、暦年では 1 億 1,240 万トンと史上初の 1 億トン超。
1
１．経済動向
－11月の鉱工業生産は3ヵ月ぶりの低下、先行きは12月若干増の後、1月は高い伸びを予測－
・11月の鉱工業生産（確報）は、前月比0.9％減の97.9と3ヵ月
ぶりに低下した。内訳では、プラスチック製品工業、非鉄金属
工業等が上昇した一方、はん用･生産用･業務用機械工業、化
学工業等が低下した。先行きは、12月が0.9％の上昇、1月は
6.0％の上昇と予測。基調判断は、前月の「一進一退で推移し
ている」から据え置かれた。
・出荷は2.4％低下、在庫は0.4％上昇、在庫率は3.1％上昇。
・11月の機械受注（船舶・電力を除く民需）は、製造業（前月比
10.2％減）がパルプ・紙・紙加工品、その他輸送用機械、鉄鋼業
等の減少により2ヵ月ぶりの減少、非製造業（同18.0％減）は運輸
業・郵便業、金融業・保険業等の減少から3ヵ月ぶりの減少となっ
た。全体では同14.4％減の7,738億円と3ヵ月ぶりの減少となった。
基調判断は「持ち直しの動きがみられる」から「持ち直しの動きが
みられるものの、11月の実績は大きく減少した」に修正された。
（億円）
9,500
〔図１〕鉱工業生産･出荷･在庫指数 (2010年=100、季調済)
130
生産指数
在庫指数
在庫率指数
出荷指数
〔図２〕機械受注 (船舶・電力を除く民需・季調済)
9,000
120
（+3.1)
8,500
（+0.4)
110
8,313
(+0.6)
8,000
7,738
(▲14.4)
7,500
100
（▲0.9)
（▲2.4)
90
11
2
2012年
5
8
11
2
2013年
5
8
11
2014年
2
5
7,000
6,500
8 11月
2015年
(出所）経済産業省
11
2
2012年
5
8
11
2
2013年
5
8
11
2
2014年
5
8 11月
2015年
(出所）内閣府
・12月の乗用車販売（除・輸入車）は前年同月比14.8％減と12ヵ
月連続の減少。うち軽乗用車は同36.1％減と12ヵ月連続の減少。
・11月の小売業販売額は同1.1％減と2ヵ月ぶりの減少。燃料小売
業等が減少した。一方、同月の全世帯消費支出は同2.9％減と
3ヵ月連続で減少した。
（％）
40
機械受注 (船舶・電力除く)
前３ヵ月平均
〔図３〕個人消費関連指標（前年同月比増減率・％）
20
10
（倍）
1.50
1.25
2
▲2.9
▲1.1
0
〔図４〕失業率と有効求人倍率（季節調整値）
（％）
1
乗用車国内販売台数
小売業販売額
全世帯消費支出（実質）
30
・11月の完全失業率は前月から0.2ポイント悪化の3.3％となっ
た。一方、同月の有効求人倍率は前月から0.01ポイント上昇の
の1.25倍と92年1月以来23年10ヵ月ぶりの高水準を記録した。
新規求人を主要産業別にみると、医療・福祉、宿泊業・飲食
サービス業等が前年水準を上回って推移している。
1.20
有効求人倍率（右目盛）
3
0.90
4
3.3 0.60
5
0.30
-10
▲14.8
-20
-30
12
2
4
6
2013年
8
10
12
2
4
6
2014年
8
10
6
12月
2015年
・11月の輸出数量指数（確報・原指数）は前年同月比
3.1％減と5ヵ月連続のマイナスとなった。季調済指数は前
月比で3ヵ月ぶりのマイナス、向先別では、EU向けが3ヵ月
連続のプラスとなった一方、米国向けが2ヵ月連続、アジ
ア向けが3ヵ月ぶりのマイナスとなった。
・実質輸出（日銀）は前月比1.6％の上昇、3ヵ月連続のプ
ラスとなった。
・日銀の12月短観によると、企業の景況感を示す業況判断指数（DI）
は、大企業製造業がプラス12と前回（9月）から横ばいとなった。先行
きは5ポイント悪化のプラス7の見込みとなり、新興国経済の先行き不
透明感等による企業の慎重姿勢が窺われる。なお、大企業非製造業
はプラス25と前回から横ばい（先行きは7ポイント悪化のプラス18）、
中小企業製造業が0で前回から横ばい（先行きは4ポイント悪化のマ
イナス4）、中小企業非製造業は5で前回から2ポイント改善（先行きは
5ポイント悪化の0）となった。
〔図５〕輸出数量指数（2010年=100、季調済）
103.7※
米国向
合計
EU向
ｱｼﾞｱ向
90
80
70
1
7
12
1
7
1
13
7
1
14
7 11月
15年
（出所）財務省「貿易統計」を元に日本鉄鋼連盟にて季節調整。
※は日銀「実質輸出指数」（2010年=100、季調済）。
〔図６〕企業の業況判断指数 (ＤＩ：「良い」－「悪い」)
30
20
110
100
0.00
年
（出所）総務省、厚生労働省。
（注）帯の期間は景気後退期。12年3月は景気の山、12年11月は景気の谷。
11年3～8月の完全失業率は、補完推計値を用いて計算した参考値。
(出所）自販連、経済産業省、総務省
120
失業率（左目盛）
91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15
25
12
5
0
10
0
-10
-20
-30
-40
-50
-60
大企業製造業
大企業非製造業
中小企業製造業
中小企業非製造業
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15年
（出所）日本銀行「短観（短期経済観測調査）」
（注）15年3月調査で調査対象企業が見直された。
14年9月までが旧ベース、 14年12月以降は、見直し後の新ベースの値。
2
２．鉄鋼需要産業動向
－11 月の四輪車生産は輸出の増加等を背景に 17 ヵ月ぶりのプラス－
＜土木＞－11 月の公共土木工事受注額は前年同月比 5.3％減、民間土木工事受注額は同 44.6％増－
〇12 月の公共土木工事前払金保証請負金額は前年同月比 0.3％増の 4,853 億円。
・国の機関が 6.5％増と２ヵ月ぶりに増加したものの、地方の機関は 1.6％減と２ヵ月ぶりに減少し、
全体では 0.3％増の 4,853 億円と６ヵ月ぶりに増加した。2015 暦年計では国・地方の機関ともに前
年を下回り、全体では前年比 5.9％減の 7 兆 6,424 億円となった。
〇11 月の公共土木工事受注額は前年同月比 5.3％減の 7,077 億円。
・国の機関（10.5％増）は、道路等が減少したものの、治山・治水、農林水産、下水道等が増加しプ
ラス。地方の機関（16.6％減）は、治山・治水、農林水産、道路、上・工業水道等が減少しマイナ
ス。全体では 5.3％減の 7,077 億円と３ヵ月連続で減少した。
〇11 月の民間土木工事受注額は前年同月比 44.6％増の 2,561 億円。
・運輸通信業（45.1％増）
、電気・ガス業（21.8％増）、製造業･鉱業･建設業（67.3％増）、不動産業（128.3％
増）等がいずれも増加し、全体でも 44.6％増の 2,561 億円と２ヵ月連続で増加した。
＜建築＞－11 月は住宅が２ヵ月ぶりのプラス、非住宅は４ヵ月連続のマイナス－
〇11 月の新設住宅着工戸数は前年同月比 1.7％増の 8.0 万戸と２ヵ月ぶりのプラス。
・持家（3.5％増）の増加が７ヵ月連続で続いたほか、貸家（2.6％増）が２ヵ月ぶり、分譲（2.5％増）
が３ヵ月ぶりに増加に転じ、全体では 1.7％増の 8.0 万戸と２ヵ月ぶりのプラスとなった。
・国土交通省では、
「住宅着工は、昨年４月の消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動の影響が大き
かった持家についても、前年同月比で７ヵ月連続の増加となる等、全体として持ち直しの傾向が続
いている。分譲マンションについては、全体としては減少したが、中部圏及び近畿圏で大規模な物
件が減少したことによるものであり、首都圏及びその他の地域では増加となっている」とコメント
している。
・年率換算着工戸数は 88.6 万戸（前月比 2.8％増）と、２ヵ月連続で 90 万戸割れとなった。
〇11 月の非住宅着工床面積は前年同月比 6.8％減の 380 万㎡と４ヵ月連続のマイナス。
・鉱工業用（10.8％増）
、公益事業用（51.1％増）が増加した一方、商業・サービス用（19.0％減）、
公務文教用（11.6％減）の減少が続き、全体では 6.8％減と４ヵ月連続で前年同月を下回った。
・使途別では、事務所（3.8％増）
、工場（17.1％増）
、倉庫（14.5％増）が前年同月を上回ったものの、
店舗（44.8％減）は前年同月を下回った。
・年率換算着工床面積は 4,764 万㎡と、４ヵ月連続で５千万㎡を下回った。
〔表１〕建設関連統計指標
(単位：億円，千戸，％)
公共土木工事前払金保証請負金額
国の機関
2013年度
2014年度
2014年10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2015年 10月
11月
12月
2013年度
2014年度
2014年10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2015年 10月
11月
12月
1月からの累計
前年同期
増減量
前年同期比
82,652
79,839
17,495
14,670
22,759
22,273
16,721
7,160
4,708
4,853
11.0
▲3.4
▲8.1
▲8.6
▲4.5
▲6.5
▲4.4
▲5.3
▲7.6
0.3
76,424
81,222
▲4,799
▲5.9
27,122
24,955
3,852
4,819
9,835
5,696
3,613
1,758
651
1,204
15.2
▲8.0
▲2.9
▲23.5
▲0.8
▲10.6
▲6.2
12.8
▲44.0
6.5
23,964
26,435
▲2,471
▲9.3
地
方
土木工事受注額
公
共
55,530
103,046
54,884
108,640
13,643
25,377
9,851
25,739
12,923
18,078
16,577
28,911
13,108
5,402
9,746
4,057
7,077
3,649
9.1
19.3
▲1.2
5.4
▲9.5
0.0
1.0
▲8.9
▲7.2
▲31.7
▲5.0
▲6.8
▲3.9
▲10.0
▲4.4
3.1
▲5.3
▲1.6
52,459
89,551
54,787
103,434
▲2,328 ▲13,883
▲4.2
▲13.4
民
新設住宅着工戸数
間
合
28,743
28,802
5,576
9,485
7,279
7,349
2,079
2,561
18.1
0.2
▲15.4
28.2
12.4
1.1
5.9
44.6
28,752
24,874
3,879
15.6
計
987.3
880.5
234.0
205.2
235.5
236.4
77.2
79.7
10.6
▲10.8
▲13.8
▲5.4
7.6
6.2
▲2.5
1.7
833.8
815.8
18.0
2.2
持
家
352.8
278.2
72.4
62.4
72.5
75.9
24.8
25.3
11.5
▲21.1
▲27.9
▲10.1
2.2
4.8
2.4
3.5
260.9
261.5
▲0.6
▲0.2
貸
家
分
370.0
358.3
98.8
82.8
94.4
101.5
32.8
33.5
15.3
▲3.1
▲6.8
▲4.4
5.3
16.5
▲2.6
2.6
345.0
329.7
15.3
4.6
（出所）保証事業会社協会、国土交通省
（注）1.土木工事受注額の公共土木は公共工事計から教育病院・住宅宿舎・庁舎その他を除いたもの。
（注）2. 年率換算着工戸数は前月（期）比増減率。
3
譲
259.1
236.0
60.4
58.0
67.2
57.7
18.8
20.5
3.8
▲8.9
▲5.1
▲2.3
18.8
▲5.4
▲9.5
2.5
222.3
217.8
4.5
2.0
年率換算
着工戸数
(ﾏﾝｼｮﾝ)
123.5
110.2
28.5
28.6
36.6
25.3
8.7
8.9
▲0.4
▲10.7
4.3
▲0.9
52.6
▲13.1
▲17.2
▲4.1
108.1
101.8
6.4
6.2
880.3
896.4
952.5
915.3
862.1
886.2
-
2.3
1.8
6.3
▲3.9
▲4.3
2.8
-
〔図７〕公共土木工事前払金保証請負金額（億円）
〔図８〕公共土木工事受注額（前年同月比寄与度・％）
10
0
9,000
▲ 10
-5.3
▲ 20
7,000
▲ 30
5,000
国の機関
2013年
▲ 40
2014年
4,853
2015年
3,000
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
地方の機関
▲ 50
合計
▲ 60
11 12月
14.11 12 15.1 2
〔図９〕新設住宅着工戸数
3
4
5
6
7
8
9
10
11 月
〔図１０〕非住宅用途別着工床面積
年率換算値（万戸,右目盛）
年率換算値（10万㎡,右目盛）
110
600
100
500
90
20
10
89
持家
給与
合計
貸家
分譲
476
400
80
20
1.7
0
0
▲6.8
▲ 20
▲ 10
前年同月比寄与度（％）
▲ 20
14.11 12 15.1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
鉱工業
公益
その他
▲ 40
14.11 12 15.1 2
11 月
商業･ｻｰﾋﾞｽ
公務･文教
前年同月比寄与度（％）
合計
3
4
5
6
7
8
9
10
11 月
(単位：万㎡，％)
鋼構造建築着工床面積
建築着工
床面積計
居住用非居住用
用　途　別
(鉱工業)
2013年度
2014年度
2014年 7- 9月
10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
2015年 9月
10月
11月
2013年度
2014年度
2014年 7- 9月
10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
2015年 9月
10月
11月
4月からの累計
前年同期
増減量
前年同期比
14,846
13,079
3,345
3,356
2,999
3,436
3,334
1,075
1,091
1,074
9.6
▲11.9
▲14.2
▲13.7
▲9.7
1.7
▲0.3
▲1.2
▲11.8
▲1.4
8,935
9,050
▲115
▲1.3
9,220
7,818
2,008
2,031
1,797
2,068
2,036
672
666
693
10.5
▲15.2
▲17.5
▲18.8
▲10.1
4.4
1.4
▲0.8
▲3.7
1.9
5,464
5,362
101
1.9
5,626
5,261
1,336
1,325
1,202
1,368
1,298
403
425
380
8.1
▲6.5
▲8.6
▲4.6
▲9.1
▲2.2
▲2.9
▲2.0
▲22.1
▲6.8
3,471
3,688
▲217
▲5.9
906
919
222
227
233
264
291
95
73
69
4.7
1.5
▲3.1
▲3.3
7.3
11.2
31.2
29.4
▲25.3
10.8
698
619
78
12.6
(商業・
ｻｰﾋﾞｽ)
2,338
2,042
482
512
446
524
539
165
156
135
11.5
▲12.7
▲14.7
▲9.7
▲20.3
▲13.0
11.7
3.0
▲22.3
▲19.0
1,353
1,451
▲98
▲6.7
使　途　別
(公益事業) (公務文教)
497
636
174
152
202
191
110
31
64
55
▲16.1
27.9
28.8
50.5
60.2
77.5
▲37.2
▲17.7
▲16.5
51.1
419
395
24
6.2
1,558
1,341
361
347
266
289
275
83
106
98
17.6
▲13.9
▲19.0
▲13.2
▲24.0
▲21.5
▲23.8
▲21.8
▲25.2
▲11.6
768
982
▲214
▲21.8
4
(事務所) (店　舗) (工　場) (倉　庫)
609
619
147
120
172
178
180
37
49
44
▲0.5
1.5
▲1.3
▲20.4
37.2
▲0.5
22.1
▲39.2
7.6
3.8
452
415
37
8.8
835
713
151
211
152
170
178
53
39
37
12.3
▲14.6
▲20.1
25.4
▲25.9
▲14.5
17.9
3.5
▲59.4
▲44.8
424
513
▲89
▲17.3
804
771
182
199
201
225
261
77
69
60
▲5.2
▲4.0
▲7.8
▲4.3
13.0
19.0
43.5
25.2
▲24.6
17.1
615
513
101
19.7
703
820
223
209
209
230
169
80
74
68
8.5
16.7
5.8
39.1
15.2
28.2
▲24.2
60.8
▲21.7
14.5
542
557
▲16
▲2.8
ＳＲＣ
347
302
75
64
70
71
71
9
29
8
29.4
▲12.9
7.2
▲41.9
▲20.7
▲23.2
▲6.0
▲68.5
▲22.6
▲22.0
179
216
▲37
▲17.1
ＲＣ
2,968
2,565
668
638
575
690
531
168
187
171
▲1.8
▲13.6
▲15.4
▲7.2
▲21.5
1.0
▲20.6
▲18.6
▲26.2
▲14.3
1,578
1,803
▲226
▲12.5
Ｓ
5,234
4,855
1,214
1,243
1,159
1,292
1,280
409
401
397
13.2
▲7.2
▲11.3
▲4.4
▲5.5
4.3
5.4
7.7
▲16.1
▲0.3
3,370
3,329
41
1.2
＜自動車＞－15 暦年の国内新車販売（輸入車含む）は４年ぶりのマイナス、軽自動車は２桁減－
○12 月の国産車販売は前年同月比 14.7％減の 33.7 万台と 12 ヵ月連続のマイナス
・ 12 月の国内販売（輸入車除く）は、乗用車（14.8％減）は、普通車が２ヵ月連続のプラスも、小
型車が２ヵ月連続、軽が 12 ヵ月連続のマイナスとなり、全体で 12 ヵ月連続のマイナス。トラック
（15.1％減）は、小型車が３ヵ月連続のプラスも、普通車が２ヵ月連続、軽が４ヵ月連続のマイナ
スとなり、全体で４ヵ月連続のマイナス。バス（33.4％増）は、全体で 10 ヵ月連続のプラス。四
輪車計（輸入車除く）では、15 年４月の軽自動車税増税に伴う駆込み需要の反動等で軽乗用車が大
幅減となったことから、前年同月比 14.7％減の 33.7 万台と 12 ヵ月連続のマイナスとなった。
・ 15 暦年の国内販売（輸入車除く）は前年比 9.7％減の 472 万台と２年ぶりのマイナス。また、輸入
車を含む総計では同 9.3％減の 505 万台と４年ぶりのマイナスとなった。
○11 月の完成車輸出は前年同月比 12.7％増の 41.5 万台と３ヵ月連続のプラス
・ 11 月の完成車輸出は、アフリカ向け（15.3％減・５ヵ月連続）が減少したものの、販売が好調な
北米向け（10.7％増・９ヵ月連続）のほか、アジア向け（3.9％増・２ヵ月連続）
、中近東向け（13.4％
増・６ヵ月連続）、欧州向け（37.9％増・２ヵ月連続）
、中南米向け（1.4％増・２ヵ月連続）
、オセ
アニア向け（16.9％増・２ヵ月連続）も増加し、全体では前年同月比 12.7％増の 41.5 万台と３ヵ
月連続のプラスとなった。
・ 12 月の米国新車販売は、前年同月比 9.0％増の 163 万台と４ヵ月連続のプラス（季調済・年率換算は
1,722 万台と前月（1,805 万台）から減少）
。15 暦年では、前年比 5.8％増の 1,739 万台と 00 年（1,735 万
台）以来 15 年ぶりに過去最高を記録した。一方、12 月の中国新車販売（中国汽車工業協会発表）は、
10 月から排気量 1600cc 以下の小型車の自動車取得税が 10％から 5％に引き下げられたことから、
前年同月比 15.4％増の 279 万台と４ヵ月連続のプラス（取得税減税は 16 年末迄）。15 暦年では、前年
比 4.7％増の 2,460 万台と過去最高を更新も、伸び率は 14 年（同 6.9％増）と比べ低下した。
○11 月の四輪車生産は前年同月比 6.0％増の 78.8 万台と 17 ヵ月ぶりのプラス
・ 11 月の生産は、乗用車（8.3％増）は、軽が 11 ヵ月連続のマイナスも、普通車が６ヵ月連続、小
型車が２ヵ月ぶりのプラスとなり、全体で２ヵ月連続のプラス。トラック（5.8％減）は、小型車
が２ヵ月連続のプラスも、普通車が４ヵ月連続、軽が 15 ヵ月連続のマイナスとなり、全体で７ヵ
月連続のマイナス。
四輪車計では前年同月比 6.0％増の 78.8 万台と 17 ヵ月ぶりのプラスとなった。
〔表２〕四輪車国内販売台数
(単位：千台，％)
国産車販売
四輪車計
2013年度
2014年度
2014年10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2015年 10月
11月
12月
2013年度
2014年度
2014年10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2015年 10月
11月
12月
1月からの累計
前年同期
増減量
前年同期比
5,330
4,973
1,159
1,485
1,024
1,148
1,060
359
364
337
9.0
▲6.7
▲4.5
▲14.6
▲6.7
▲6.7
▲8.5
▲4.0
▲6.7
▲14.7
4,718
5,227
▲509
▲9.7
乗用車
4,490
4,145
947
1,254
838
948
863
295
290
277
8.6
▲7.7
▲6.0
▲15.8
▲8.6
▲7.8
▲8.9
▲3.8
▲7.7
▲14.8
3,903
4,380
▲477
▲10.9
ﾄﾗｯｸ
普通車小型車軽四輪
1,249
1,420
1,821
1,087
1,298
1,761
236
291
420
336
388
530
228
292
317
277
329
341
249
291
323
83
103
109
81
98
111
84
89
104
10.2
▲0.6
15.9
▲13.0
▲8.6
▲3.3
▲15.7
▲12.7
6.6
▲21.9
▲13.8
▲12.9
2.4
0.7
▲21.4
▲4.9
0.4
▲16.4
5.4
▲0.2
▲23.0
▲2.1
3.1
▲10.7
2.6
▲1.4
▲18.3
17.5
▲2.4
▲36.1
1,091
1,301
1,511
1,181
1,360
1,839
▲90
▲59
▲328
▲7.6
▲4.3
▲17.8
828
816
210
227
184
197
194
63
72
59
11.2
▲1.5
2.8
▲7.9
2.5
▲1.4
▲7.5
▲5.0
▲2.5
▲15.1
802
835
▲33
▲4.0
輸
普通車小型車軽四輪
152
236
441
167
237
412
41
55
113
52
69
105
35
56
93
44
62
91
40
59
95
12
20
31
14
21
38
14
18
27
15.0
11.6
9.8
9.6
0.5
▲6.5
11.3
2.1
0.3
7.0
▲2.1
▲16.9
17.5
6.3
▲4.1
1.1
3.8
▲5.7
▲3.8
7.1
▲15.8
0.9
1.7
▲10.9
▲1.8
7.5
▲7.4
▲9.1
13.0
▲29.4
171
246
385
163
238
434
8
8
▲49
4.6
3.4
▲11.3
（出所）日本自動車販売協会連合会、全国軽自動車協会連合会、日本自動車輸入組合
5
バ
入
ス
12
12
3
4
3
3
3
1
1
1
5.0
3.0
6.5
3.9
30.1
4.1
21.1
11.3
19.7
33.4
13
12
1
11.9
362
324
86
94
74
83
78
21
25
32
12.7
▲10.5
▲3.1
▲11.3
16.2
1.7
▲8.3
▲6.6
▲5.3
▲11.6
329
336
▲7
▲2.2
国
内
販売計
5,692
5,297
1,245
1,579
1,098
1,232
1,138
380
389
369
9.2
▲6.9
▲4.4
▲14.4
▲5.5
▲6.2
▲8.5
▲4.1
▲6.6
▲14.5
5,047
5,563
▲516
▲9.3
〔図１１〕国産車販売台数・前年同月比寄与度（％）
トラック
乗用車
30
20
10
0
-10
-20
-30
四輪車計
▲14.7
(万台)
80
国産車販売台数
60
33.7
40
20
0
12 1
2014年
2
3
4
5
6 7 8
2015年
9
〔図１２〕四輪車輸出台数・前年同月比寄与度（％）
その他
アジア
(万台)
50
40
30
20
10
0
10 11 12 月
欧州
輸出台数
11 12
2014年
〔図１３〕四輪車生産台数・前年同月比寄与度（％）
北米
合計
1
2
3
4
5
6 7
2015年
8
9
10 11 月
〔図１４〕米国新車販売・前年同月比寄与度（％）（％）
日本ブランド車シェア（右目盛）
トラック
乗用車
合計
6.0
(万台)
100
80
60
40
20
0
生産台数
11 12
2014年
30
20
10
0
-10
-20
-30
78.8
30
12.7 20
10
0
-10
-20
-30
41.5
38.1
37.2
25
20
その他
日本ブランド車
ﾃﾞﾄﾛｲﾄ3
米国新車販売計
45
40
35
30
15
9.0
10
5
0
-5
-10
1
2
3
4
5
6 7
2015年
8
9
10 11 月
12 1
2014年
2
3
4
5
6 7 8
2015年
9
10 11 12 月
〔表３〕四輪車仕向地別輸出・生産台数
(単位：千台、%)
輸　出
合
2013年度
2014年度
2014年 7- 9月
10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
2015年 9月
10月
11月
2013年度
2014年度
2014年 7- 9月
10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
2015年 9月
10月
11月
4月からの累計
前年同期
増減量
前年同期比
計
4,632
4,491
1,147
1,150
1,105
1,073
1,157
419
416
415
▲0.6
▲3.1
▲3.5
▲4.4
2.3
▲1.4
0.9
2.2
3.8
12.7
3,062
3,005
57
1.9
アジア
555
552
147
138
124
122
138
50
50
50
3.3
▲0.6
3.8
▲7.1
▲6.6
▲14.0
▲5.5
▲2.6
2.7
3.9
361
386
▲25
▲6.4
中近東
582
650
162
180
168
153
170
66
65
65
8.4
11.6
14.9
17.8
16.8
9.4
5.0
0.5
3.6
13.4
453
422
31
7.4
欧州
712
735
200
160
190
150
180
66
72
68
▲13.3
3.3
13.7
▲8.7
▲4.6
▲19.0
▲10.0
▲4.6
17.2
37.9
470
496
▲26
▲5.2
(ＥＵ)
北
396
468
125
110
123
106
130
46
51
50
4.4
18.2
23.8
▲1.6
14.9
▲2.9
3.7
6.1
32.1
51.6
338
307
31
10.1
生　産
米
1,863
1,672
404
450
408
430
447
158
153
152
2.7
▲10.3
▲15.2
▲11.5
2.4
4.8
10.7
12.6
2.7
10.7
1,182
1,100
82
7.4
（出所）日本自動車工業会、ウォード自動車情報社
6
(米国)
1,711
1,546
376
421
370
391
412
145
141
141
4.5
▲9.7
▲14.9
▲10.2
2.3
2.9
9.7
11.3
0.6
10.5
1,085
1,024
62
6.0
オセアニア
396
378
103
93
93
96
101
37
34
40
▲7.7
▲4.6
▲5.4
4.7
2.7
8.3
▲2.7
▲2.0
2.8
16.9
271
260
11
4.4
米国新車
四輪車計乗用車トラック販売台数
9,912
9,591
2,381
2,328
2,480
2,171
2,276
829
813
788
3.8
▲3.2
▲3.4
▲7.1
▲6.9
▲9.6
▲4.4
▲2.6
▲0.5
6.0
6,048
6,343
▲295
▲4.7
8,443
8,088
2,006
1,951
2,096
1,815
1,920
702
690
669
3.1
▲4.2
▲4.4
▲8.5
▲8.3
▲10.8
▲4.3
▲1.7
0.9
8.3
5,094
5,343
▲249
▲4.7
1,334
1,364
338
342
350
320
322
114
112
108
7.8
2.3
1.7
0.3
1.9
▲4.2
▲4.9
▲7.9
▲6.9
▲5.8
861
907
▲46
▲5.0
15,578
16,645
4,245
4,065
3,936
4,546
4,508
1,435
1,447
1,311
6.2
6.8
7.7
7.2
5.6
3.4
6.2
15.9
13.6
1.3
11,812
11,210
602
5.4
＜産業機械＞
○11 月の受注は前年同月比 5.1％減と２ヵ月ぶりの減少。
・内需は、民需（11.9％増）が２ヵ月連続で増加した一方、官公需（12.4％減）は４ヵ月ぶりに
減少し、外需（17.8％減）も２ヵ月ぶりに減少に転じた。外需の内訳をみると、工作機械（25.5％
減）が７ヵ月連続で減少したほか、ウェイトの高い産業機械（2.8％減）に加えて原動機（49.8％
減）も２ヵ月ぶりに減少に転じた。
○11 月の生産は前年同月比 2.1％減と３ヵ月連続で減少。
・機種別にみると、運搬機械（8.8％増・５ヵ月連続）
、化学機械（約 2.2 倍・７ヵ月ぶり）、冷凍
機同応用製品（2.8％増・14 ヵ月ぶり）が前年水準を上回ったものの、ボイラー・原動機（14.1％
減・８ヵ月連続）
、土木・建設機械（16.4％減・４ヵ月連続）
、金属加工工作機械（3.4％減・４
ヵ月連続）は前年割れが続いた。
＜電気機械＞－11 月の生産は前年同月比 1.0％増と４ヵ月ぶりに増加－
・重電機は、開閉制御装置（16.3％増、８ヵ月連続）の増加が続いた一方、回転電機（11.7％減・
５ヵ月連続）
、静止電機（6.9％減・９ヵ月連続）の減少が続き、全体では 0.8％増と４ヵ月ぶ
りに前年水準を上回った。
・家庭用電気機器は、民生用電子(6.2％増・２ヵ月連続)が前年を上回ったほか、エアコンの増加
等から民生用電機（9.2％増・４ヵ月連続）の増加が続き、全体でも 8.2％増と４ヵ月連続で増
加した。
＜造船＞－輸出船契約量は８ヵ月連続で増加、手持ち工事量は５ヵ月連続で増加－
○10 月の起工量（速報）は前年同月比 44.8％増の 159 万 G/T と３ヵ月連続で増加した。
○12 月の輸出船契約量は前年同月比 86.3％増の 226 万 G/T と８ヵ月連続で増加した。船舶からの
窒素酸化物（NOx）排出規制が 2016 年 1 月に強化されることに伴う駆込み需要の影響が出てい
ると見られている。2015 暦年では前年比 49.7％増の 2,222 万 G/T と、３年連続で前年実績を上
回った。
○12 月末の手持工事量は前月末比 5.1％増の 3,899 万 G/T と５ヵ月連続で増加した。
〔表４〕　産　業　機　械　活　動　水　準
（単位：億円、ＩＩＰ＜10年＝100＞、％）
合計
受　注　額
民需
官公需
ＩＩＰ
はん用・
外需
生産用・
業務用機械
2013年度
2014年度
2014年 7- 9月
10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
2015年 9月
10月
11月
2013年度
2014年度
2014年 7- 9月
10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
2015年 9月
10月
11月
4月からの累計
前年同期
増減量
前年同期比
110,554
126,672
29,988
26,430
36,875
27,927
28,028
10,126
9,658
7,349
9.8
14.6
5.0
5.1
14.0
▲16.3
▲6.5
▲8.4
18.7
▲5.1
72,962
79,244
▲6,283
▲7.9
48,054
53,792
13,329
11,441
17,889
12,926
12,876
4,887
4,618
3,418
16.0
11.9
9.0
5.7
23.6
16.1
▲3.4
▲14.2
39.1
11.9
33,837
30,836
3,002
9.7
6,310
7,031
1,773
1,331
1,971
1,605
1,761
917
538
279
5.1
11.4
▲1.7
▲12.0
▲2.3
▲17.9
▲0.7
23.4
3.5
▲12.4
4,183
4,567
▲384
▲8.4
51,757
61,406
13,754
12,512
15,896
12,311
12,245
3,910
4,116
3,261
6.8
18.6
2.5
7.3
8.0
▲36.0
▲11.0
▲7.7
4.9
▲17.8
31,933
40,888
▲8,956
▲21.9
107.8
115.2
116.5
113.7
120.5
112.7
113.7
116.8
109.4
104.9
5.6
6.8
8.3
5.2
2.1
2.4
▲2.4
▲6.0
▲5.1
▲2.1
111.7
112.8
▲1.0
ボイラ・
原動機
117.6
119.7
131.3
123.0
107.7
107.8
112.6
122.7
103.1
88.4
15.2
1.8
▲0.6
3.8
▲9.6
▲7.6
▲14.2
▲12.6
▲14.4
▲14.1
106.6
120.9
▲11.8
（出所）経済産業省、内閣府
（注）受注額は内閣府「機械受注実績」の原動機＋産業機械＋工作機械。
7
土木
化学機械運搬機械農業機械金属加工冷凍機同
建設機械
工作機械応用製品
163.0
178.7
180.6
188.0
179.6
174.5
169.1
166.2
166.3
147.0
14.7
9.6
10.0
8.3
4.4
4.8
▲6.4
▲16.4
▲19.5
▲16.4
168.0
178.0
▲5.6
65.3
106.2
82.5
76.3
154.6
76.8
55.5
49.8
49.6
134.7
▲16.0
62.6
8.7
63.5
122.6
▲30.9
▲32.8
▲41.8
▲41.5
117.6
72.7
91.0
▲20.2
110.1
117.3
129.5
117.3
128.8
107.4
123.4
156.0
111.5
128.2
3.2
6.5
18.2
2.8
▲2.0
14.9
▲4.7
23.8
0.7
8.8
116.5
112.2
3.9
96.7
89.5
101.8
74.5
79.9
103.0
98.7
88.9
75.5
57.5
6.1
▲7.5
▲6.8
▲15.2
▲14.2
1.3
▲3.0
▲6.8
▲7.4
▲16.2
92.3
95.1
▲2.9
122.3
163.5
169.6
157.5
183.1
159.8
160.8
161.1
146.5
145.7
▲11.8
33.7
43.1
34.8
21.3
11.2
▲5.2
▲18.1
▲4.7
▲3.4
156.8
155.6
0.8
89.0
87.2
90.0
81.0
79.7
84.6
78.5
81.0
83.5
81.4
▲2.8
▲2.0
4.2
▲7.5
▲12.1
▲13.8
▲12.8
▲3.9
▲4.0
2.8
81.8
91.3
▲10.5
〔図１５〕産業機械受注向け先別推移
〔図１６〕はん用・生産用・業務用機械生産指数（2010年＝100）
（前年同期・月比寄与度％）
40
30
20
10
0
▲ 10
外需
▲ 20
内需
▲ 5.1
▲ 6.5
合計
Ⅳ
Ⅰ
12年度
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
14年度
13年度
2013年
2014年
2015年
104.9
（▲2.1）
1
▲ 30
Ⅲ
145
140
135
130
125
120
115
110
105
100
95
90
85
80
Ⅰ
9
Ⅱ
10
2
4
3
5
6
7
8
9
10
11
12 月
11 月
15年度
〔図１８〕造船輸出船契約・通関・手持工事量
〔図１７〕電気機械生産指数（2010年＝100）
（万G/T）
3,899
4,000
105
手持工事量
3,500
100
3,000
95
2,500
500
90
85
80
輸出船契約量
400
88.2
(＋1.0）
輸出通関量
226.4
300
2013年
200
2014年
100
2015年
0
12
75
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12 月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
月
2014年 2015年
〔表５〕　電　気　機　械　、　造　船　活　動　水　準
（単位：ＩＩＰ＜10年＝100＞・％、千G/T、％）
造　船
Ｉ　Ｉ　Ｐ
電気機械
重電機
2013年度
2014年度
2014年10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2015年 10月
11月
12月
2013年度
2014年度
2014年10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2015年 10月
11月
12月
1月からの累計
前年同期
増減量
前年同期比
90.4
90.8
92.0
93.6
89.4
91.5
92.1
88.2
4.8
0.5
1.1
0.8
3.2
0.5
▲1.3
1.0
91.2
90.2
1.2
100.0
104.0
103.1
114.3
95.9
100.4
96.2
95.8
2.6
3.9
4.4
2.4
▲0.8
▲1.3
▲7.5
0.8
102.2
102.7
▲0.5
家庭用通信機械
電気機器
民生用電機
民生用電子
71.5
65.2
60.9
60.1
76.4
63.7
66.0
62.9
4.9
▲8.9
▲13.7
▲14.6
▲1.6
2.9
4.3
8.2
66.3
68.3
▲2.9
112.8
104.0
92.3
91.7
132.6
100.5
98.8
96.9
14.1
▲7.8
▲12.0
▲18.2
▲1.9
3.5
4.2
9.2
106.4
110.6
▲3.8
41.1
36.5
37.9
36.8
35.1
36.7
41.8
37.8
▲9.8
▲11.1
▲16.6
▲7.0
▲0.8
1.9
4.5
6.2
36.9
37.2
▲0.8
72.4
60.0
53.0
74.6
49.6
54.4
50.9
51.4
▲8.3
▲17.2
▲34.7
11.0
▲6.2
▲8.4
▲4.0
2.4
58.0
58.3
▲0.5
電子
部　品
95.0
108.0
116.8
110.2
112.5
117.2
132.5
122.5
6.3
13.7
18.4
21.9
16.2
8.2
11.0
9.1
115.9
101.7
14.0
起工量
11,682
11,690
3,079
3,120
3,032
2,886
1,586
▲6.5
0.1
▲4.4
9.4
▲1.3
19.3
44.8
10,624
9,438
1,186
12.6
竣工量
13,043
11,813
2,270
3,887
2,449
3,150
852
▲17.3
▲9.4
▲19.3
▲8.9
▲11.7
9.3
▲22.2
10,338
11,020
▲681
▲6.2
輸出船
契約量
16,491
12,882
2,774
3,329
7,510
4,529
6,853
3,494
1,095
2,264
75.9
▲21.9
▲39.4
▲37.1
41.1
211.1
147.0
186.4
223.2
86.3
22,222
14,843
7,378
49.7
輸出通関
実績
12,000
11,765
2,393
3,926
2,280
3,176
1,622
709
540
373
▲19.3
▲2.0
▲7.1
5.5
▲13.7
13.3
▲32.2
▲50.8
▲12.6
11.6
11,004
11,560
▲556
▲4.8
（出所）経済産業省、国土交通省、日本船舶輸出組合
（注）1.電気機械工業IIPは、電気機械工業＋情報通信機械工業＋電子部品・デバイス工業を加重平均したもの。
（注）2.造船起工量、竣工量は速報で主要工場ベース。
（注）3.手持ち工事量は前月（期）末比増減率。
8
手持ち
工事量
27,717
27,642
28,273
27,642
32,752
33,737
38,992
36,561
37,104
38,992
8.5
▲0.3
▲0.6
▲2.2
18.5
3.0
15.6
8.4
1.5
5.1
-
－11 月の普通鋼鋼材受注、内需は前年同月比 1.4％減の
353 万トンと 16 ヵ月連続の減少－
３．鋼材受注
○11 月の普通鋼鋼材受注（内需計）は、前年同月比 1.4％減の 353 万トンと 16 ヵ月連続の減少
・建設用（3.7%減）は、土木（11.9％減・15 ヵ月連続）
、建築（0.4%減・5 ヵ月連続）、その他建設
用（3.5％減・14 ヵ月連続）がいずれもマイナスとなったことから、全体では 14 ヵ月連続の減少
となった。
※その他建設用：建築金物、建築用付属資材（配管・配線用、サッシ、シャッター等）、仮設材（足場鋼管、メタルフォーム等）など。
・製造業用（0.3％増）は、自動車（0.2％減・3 ヵ月連続）
、産機（12.0％減・12 ヵ月連続）がマイ
ナスとなったものの、電機（8.5％増・2 ヵ月連続）
、造船（10.3％増・2 ヵ月ぶり）がプラスとな
ったことから、製造業全体では僅かながら 13 ヵ月ぶりの増加となった。
・建設向けのウェイトが高い販売業者向け（1.9％減）は 17 ヵ月連続の減少となった。
・内需全体では 1.4％減の 353 万トンと 16 ヵ月連続の減少となった。
・輸出向け（2.1％減）は 4 ヵ月連続の減少となった。
○11 月の特殊鋼鋼材受注（内需計）は、前年同月比 1.2％減の 100 万トンと 6 ヵ月連続の減少
・製造業用（2.5％減）は、自動車（4.2％増・2 ヵ月連続）がプラスとなった一方、産機（18.2％減・
7 ヵ月連続）
、次工程（4.0％減・6 ヵ月連続）がマイナスとなったことから、製造業全体では 6 ヵ
月連続の減少となった。
・内需全体（1.2％減）では 6 ヵ月連続の減少となった。
・輸出向け（27.4％増）は 13 ヵ月ぶりの増加となった。
〔表６〕鋼材受注総括表
(単位：千トン，％)
建設計
2013年度
2014年度
2014年 7- 9月
10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
2015年 9月
10月
11月
2013年度
2014年度
2014年 7- 9月
10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
2015年 9月
10月
11月
4月からの累計
前年同期
増減量
前年同期比
12,158
11,807
3,056
2,874
2,806
2,836
2,714
902
941
902
6.5
▲2.9
0.3
▲13.8
▲4.5
▲7.7
▲11.2
▲16.2
▲10.1
▲3.7
7,393
8,110
▲717
▲8.8
普　通　鋼　鋼　材
製造業計
販売業者内需計
土　木建　築その他建設
造　船自動車産　機電　機
19,927
3,815
9,215
1,661
1,525
14,022
46,106
2,559
6,871
2,727
1,594
1,547
13,239
44,501
2,492
6,613
2,702
19,455
4,123
8,801
11,313
4,947
1,059
2,245
422
368
3,311
651
1,704
700
688
2,155
414
369
3,387
11,154
614
1,571
4,893
1,094
399
3,168
10,620
4,646
941
2,141
359
574
1,616
616
1,031
2,042
356
352
3,163
10,548
552
1,715
570
4,548
366
3,100
10,644
510
1,593
611
4,829
1,051
2,242
363
212
1,591
344
727
123
113
1,036
3,530
173
518
123
1,141
3,640
188
552
200
1,559
316
718
129
182
507
213
1,545
341
686
118
130
1,078
3,525
2.7
6.5
10.1
5.0
0.5
5.2
12.0
4.6
5.8
5.6
▲2.6
▲3.8
▲0.9
▲2.4
8.1
▲4.5
▲4.0
1.4
▲5.6
▲3.5
16.0
▲4.8
2.0
3.3
▲3.6
▲1.1
0.8
▲2.2
6.5
▲0.3
▲9.2
▲14.9
▲15.4
▲8.6
▲6.2
6.2
▲10.0
▲0.4
▲6.8
▲9.5
▲4.6
▲0.0
▲14.5
▲5.8
▲6.4
▲3.9
▲10.6
▲5.3
▲10.7
▲7.0
▲15.4
▲0.4
▲18.3
▲8.5
0.2
▲9.6
▲10.7
▲14.3
▲6.2
▲7.6
▲21.7
▲6.5
▲12.7
▲2.4
▲0.8
▲0.2
▲14.0
▲0.5
▲6.4
▲5.9
▲3.5
▲9.1
▲5.8
▲7.2
▲7.1
▲24.6
▲14.6
▲12.2
▲1.0
10.3
▲18.8
▲1.0
▲22.1
▲6.1
▲18.6
▲0.0
▲11.9
2.6
▲3.0
▲6.2
0.3
10.3
▲0.2
▲12.0
8.5
▲1.9
▲1.4
▲11.9
▲0.4
▲3.5
1,431
4,368
1,594
12,481
2,739
5,688
966
971
8,483
28,358
1,742
4,493
1,875
13,116
2,785
5,911
1,101
1,018
8,960
30,185
▲223
▲135
▲47
▲477 ▲1,827
▲310
▲125
▲281
▲634
▲46
▲5.3
▲6.1
▲17.8
▲2.8
▲15.0
▲4.8
▲1.7
▲3.8
▲12.3
▲4.6
（出所）日本鉄鋼連盟
9
輸出
25,767
25,665
6,369
6,680
6,385
6,757
6,384
1,971
2,122
2,063
▲5.2
▲0.4
▲4.8
3.1
6.5
8.4
0.2
▲1.1
▲4.7
▲2.1
17,326
16,935
391
2.3
〔図１９〕普通鋼鋼材受注推移（季節調整済指数、2010 年＝100）
120
（内需計）
110
110
100
100
90
90
80
130
120
110
100
90
80
100
90
80
70
60
50
120
80
1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11月
2013年
2014年
2015年
1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11月
2013年
2014年
2015年
（土木）
1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11月
2013年
2014年
2015年
（造船）
130
120
110
100
90
80
（建築）
1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11月
2013年
2014年
2015年
（自動車）
120
110
100
90
80
70
1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11月
2013年
2014年
2015年
（産業機械）
1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11月
2013年
2014年
2015年
（電気機械）
120
110
110
100
100
90
90
80
80
70
（輸出）
120
70
1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11月
2013年
2014年
2015年
1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11月
2013年
2014年
2015年
(単位：千トン，％)
特　殊　鋼　鋼　材
製造業計
販売業者
内需計
産機
自動車
次工程
2013年度
9,996
1,387
4,061
4,067
1,388
11,908
2014年度
10,285
1,498
4,161
4,086
1,376
12,122
2014年 7- 9月
2,622
386
1,074
1,028
344
3,085
10-12月
2,641
398
1,062
1,045
336
3,081
2015年 1- 3月
2,456
353
1,001
964
333
2,899
4- 6月
2,520
361
1,026
1,008
340
2,966
7- 9月
2,464
327
1,051
941
338
2,894
2015年 9月
832
118
350
317
114
975
10月
866
116
370
335
119
1,021
11月
844
110
348
334
122
995
2013年度
7.5
12.2
7.4
6.5
0.7
6.5
2014年度
2.9
8.0
2.5
0.5
▲0.8
1.8
2014年 7- 9月
5.9
12.4
5.0
3.5
4.2
5.0
10-12月
2.9
14.8
0.5
0.9
▲5.1
0.9
2015年 1- 3月
▲1.0
4.3
1.2
▲6.6
▲13.4
▲3.2
4- 6月
▲1.8
▲0.2
0.2
▲3.9
▲6.3
▲2.9
7- 9月
▲6.0
▲15.2
▲2.2
▲8.5
▲1.8
▲6.2
2015年 9月
▲4.9
▲6.5
▲2.2
▲9.0
0.0
▲5.0
10月
▲3.8
▲12.4
1.6
▲7.0
2.6
▲3.1
11月
▲2.5
▲18.2
4.2
▲4.0
9.9
▲1.2
4月からの累計
6,693
914
2,795
2,619
919
7,877
前年同期
6,953
1,014
2,797
2,786
934
8,203
増減量
▲259
▲100
▲2
▲167
▲15
▲327
前年同期比
▲3.7
▲9.9
▲0.1
▲6.0
▲1.6
▲4.0
10
輸出
6,809
6,673
1,799
1,593
1,604
1,539
1,589
503
546
556
7.4
▲2.0
8.4
▲1.0
▲8.7
▲8.2
▲11.7
▲18.5
▲11.4
27.4
4,231
4,528
▲297
▲6.6
鋼　材　合　計
内需計
輸出計
58,015
56,623
14,399
14,235
13,518
13,514
13,538
4,505
4,661
4,521
5.8
▲2.4
0.1
▲7.2
▲6.2
▲6.6
▲6.0
▲6.7
▲5.6
▲1.4
36,234
38,388
▲2,154
▲5.6
32,575
32,338
8,168
8,273
7,990
8,296
7,973
2,474
2,668
2,620
▲2.9
▲0.7
▲2.1
2.3
3.0
4.9
▲2.4
▲5.2
▲6.1
2.9
21,557
21,463
93
0.4
－11 月の粗鋼生産は前年同月比 4.7％減の 874 万トン、
４．鉄鋼需給（生産・出荷・在庫）
15 ヵ月連続の減少－
○粗鋼生産・普通鋼鋼材生産、普通鋼鋼材出荷・在庫動向
・ 11 月の粗鋼生産は、前年同月比 4.7％減の 874 万トンと 15 ヵ月連続の減少となった。
・ 11 月の普通鋼鋼材生産は、前年同月比 3.8％減の 597 万トンと 13 ヵ月連続の減少となった。
・ 11 月の普通鋼鋼材国内向け出荷は、
前年同月比 6.2％減の 372 万トンと 13 ヵ月連続で減少した。
輸出向け出荷は、同 4.0％増の 216 万トンと 2 ヵ月連続で増加した。
・ 11 月末の普通鋼鋼材国内向け在庫は、前月末比 2.8 万トン増の 568 万トンと 3 ヵ月ぶりに増加
した。なお、在庫率は同 12.5 ポイント上昇し、152.7％となった。
29,000
〔図２０〕粗鋼生産推移（四半期）
10,500
〔図２１〕粗鋼生産推移（月次）
28,500
（
（
）
千
ト
ン
2015年
10,000
28,000
27,500
2014年
9,500
千
ト
26,213 ン 9,000
27,000
）
26,500
26,000
8,743
8,500
25,500
8,000
25,000
（
）
前
年
同
期
比
・
％
20
47.0
7,500
15
1
前年
2
3
4
5
6
7
8
9
10 11 12月
10
5
0
▲5
▲ 10
▲ 6.0
2015年 7～9月
2015年 10～12月
2016年 1～3月
需要見通し生産計画
26,576
26,180
26,530
26,610
26,310
実　績
26,213
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ
10年度
11年度
12年度
13年度
14年度
15年度
〔表７〕鉄鋼需給総括表
2013年度
2014年度
2014年 7- 9月
10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
2015年 9月
10月
11月
2013年度
2014年度
2014年 7- 9月
10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
2015年 9月
10月
11月
4月からの累計
前年同期
増減量
前年同期比
合計
111,524
109,844
27,891
27,537
26,745
25,855
26,213
8,575
9,007
8,743
3.9
▲1.5
0.6
▲2.1
▲3.0
▲6.6
▲6.0
▲7.3
▲3.8
▲4.7
69,817
74,100
▲4,283
▲5.8
粗鋼生産
鋼材生産
転炉鋼電炉鋼普通鋼特殊鋼
86,102
25,422
75,923
19,105
84,585
25,259
74,961
19,468
21,814
6,076
18,942
5,121
20,986
6,551
18,710
4,855
20,700
6,045
18,654
4,563
19,613
6,242
18,005
4,413
20,451
5,762
18,189
4,368
6,604
1,972
5,856
1,507
6,907
2,100
6,058
1,489
6,698
2,045
5,974
1,464
3.9
3.9
3.3
4.5
▲1.8
▲0.6
▲1.3
1.9
0.2
1.9
0.7
7.8
▲3.2
1.5
▲2.1
1.7
▲1.9
▲6.5
▲3.1
▲6.1
▲7.0
▲5.2
▲3.5
▲10.4
▲6.2
▲5.2
▲4.0
▲14.7
▲7.1
▲8.1
▲7.1
▲14.4
▲3.2
▲5.6
▲6.2
▲13.1
▲3.1
▲9.6
▲3.8
▲9.3
53,669
16,147
48,226
11,734
56,952
17,148
50,264
13,377
▲3,282 ▲1,001 ▲2,038 ▲1,643
▲5.8
▲5.8
▲4.1
▲12.3
普通鋼鋼材出荷
計
国内
輸出
75,682
49,200
26,482
74,722
48,200
26,523
18,893
12,085
6,809
18,478
11,982
6,496
18,843
11,934
6,909
18,100
11,188
6,912
18,140
11,224
6,916
6,179
3,851
2,328
6,212
4,029
2,183
5,871
3,716
2,155
2.9
6.5
▲3.2
▲1.3
▲2.0
0.2
▲0.3
▲0.3
▲0.2
▲3.0
▲5.0
1.0
▲2.1
▲6.7
7.0
▲2.2
▲8.3
9.6
▲4.0
▲7.1
1.6
▲6.5
▲7.3
▲5.3
▲0.7
▲5.1
8.4
▲2.7
▲6.2
4.0
48,322
30,156
18,166
49,694
32,491
17,204
▲1,372 ▲2,335
963
▲2.8
▲7.2
5.6
（出所）経済産業省、日本鉄鋼連盟（注）在庫は前月（期）末比増減量
11
(単位：千トン、％）
普通鋼鋼材在庫
計
国内
在庫率
6,544
5,687
126.5
6,783
5,835
137.4
6,739
5,911
146.7
6,971
5,940
148.7
6,783
5,835
146.7
6,688
5,725
153.5
6,737
5,787
154.7
6,737
5,787
150.3
6,583
5,647
140.2
6,686
5,675
152.7
241
273
238
148
49
82
233
29
▲189
▲105
▲95
▲110
49
62
▲323
▲72
▲154
▲140
104
28
-
〔図２２〕普通鋼鋼材需給
産
生
（四半期）
（月次）
7,000
6,800
6,600
千 6,400
ト
ン 6,200
6,000
18,189
5,800
5,600
5,400
5,200
5,000
20,000
2015年
2014年
（
19,500
（
）
千 19,000
ト
ン 18,500
）
18,000
17,500
17,000
ⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡ
10年度
11年度
12年度
13年度
14年度
15年度
1
国内向け出荷
2
3
4
5
4,600
（四半期）
13,000
5,974
（
（
12,500
11,224
7
8
9
10
11
12
2015年
（月次）
2014年
4,400
千 4,200
ト
ン 4,000
）
）
千 12,000
ト
ン 11,500
6
11,000
3,800
10,500
3,600
3,716
3,400
10,000
1
ⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡ
10年度
12年度
13年度
14年度
15年度
11年度
輸出向け出荷
（四半期）
8,000
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
3,000
2015年
（月次）
2,800
2014年
（
（
7,500
12
）
6,916
6,000
2,600
千
ト 2,400
ン
2,200
）
千 7,000
ト
ン 6,500
2,155
2,000
5,500
1,800
5,000
1,600
1
ⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡ
10年度
11年度
12年度
13年度
14年度
15年度
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
国内向け在庫
国内向け在庫量
(月次）
6,000
170
5,900
（
）
千
ト
ン
国内向け在庫率
(月次）
160
5,800
152.7
5,675
5,700
(%) 150
5,600
140
5,500
5,400
130
5,300
5,200
12.4 7
10 13.1 4
7
10 14.1 4
7
10 15.1 4
7
10 11月
12
120
12.4 7
10 13.1 4
7
10 14.1 4
7
10 15.1 4
7
1011月
特殊鋼鋼材需給
－11 月の特殊鋼鋼材生産は前年同月比 9.3％減の 146 万トン、12 ヵ月連続の減少－
○生産、出荷、在庫動向
・11 月の特殊鋼鋼材生産は、前年同月比 9.3％・15 万トン減の 146 万トンと 12 ヵ月連続のマイナ
スとなった。鋼種別には、機械構造用炭素鋼（0.1％増）、ステンレス鋼（1.8％増）が増加した一
方、構造用合金鋼（11.6％減）
、ばね鋼（8.0％減）
、軸受鋼（11.4％減）
、高抗張力鋼（21.9％減）
等は減少が続いた。
・11 月の特殊鋼鋼材出荷は、
国内向け
（前年同月比 4.1％減）
は 13 ヵ月連続で減少、
輸出向け（24.7％
減）も 11 ヵ月連続で減少し、出荷計（11.5％減）でも 11 ヵ月連続で前年を下回った。
・11 月末の特殊鋼鋼材在庫は、前月末比 5 万トン増の 162 万トンとなった。なお、在庫率は 12.2
ポイント上昇し 114.4％となった。
〔図２３〕特殊鋼鋼材生産推移
〔図２４〕特殊鋼鋼材生産推移
【四半期】
(千トン)
【月次】
(千トン)
1,760
5,121
5,108
5,000
1,700
4,368
4,000
20
4,111
(前年同期比％)
1,500
10
1,464
0
2013年度
2014年度
▲ 10
▲ 20
2015年度
▲ 14.7
1,300
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ
10年度
11年度
12年度
13年度
14年度
4
15年度
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2 3月
〔表８〕特殊鋼鋼材需給表
生産
出荷
計
2013年度
2014年度
2014年 7- 9月
10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
2015年 9月
10月
11月
2013年度
2014年度
2014年 7- 9月
10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
2015年 9月
10月
11月
4月からの累計
前年同期
増減量
前年同期比
19,105 18,837
19,468 19,284
5,121
5,027
4,855
4,795
4,563
4,645
4,413
4,338
4,368
4,284
1,507
1,512
1,489
1,534
1,464
1,415
4.5
3.8
1.9
2.4
7.8
5.5
1.7
3.8
▲6.1
▲5.4
▲10.4
▲9.9
▲14.7 ▲14.8
▲14.4 ▲17.9
▲13.1
▲5.9
▲9.3 ▲11.5
11,734 11,571
13,377 13,073
▲1,643 ▲1,502
▲12.3 ▲11.5
国内
(単位：千トン，％）
鋼種別生産
在庫
輸出
12,260
6,577
12,362
6,922
3,146
1,880
3,061
1,734
3,084
1,561
2,916
1,422
2,869
1,415
1,025
487
1,031
503
980
436
5.5
0.8
0.8
5.2
3.2
9.4
▲1.7
15.0
▲2.4 ▲10.7
▲5.0 ▲18.6
▲8.8 ▲24.8
▲8.5 ▲32.5
▲1.8 ▲13.3
▲4.1 ▲24.7
7,795
3,776
8,287
4,786
▲493 ▲1,010
▲5.9 ▲21.1
在庫率工具鋼
1,581
1,561
1,685
1,670
1,561
1,619
1,620
1,620
1,567
1,619
▲96
▲20
75
▲15
▲109
58
*
▲24
▲53
52
-
89.1
96.6
100.6
104.5
100.8
112.0
113.5
107.1
102.2
114.4
-
211
219
53
55
52
49
49
15
16
16
10.7
3.7
▲0.5
4.0
▲2.3
▲16.2
▲9.0
▲14.8
▲20.7
▲10.5
130
150
▲20
▲13.5
ＳＣ
ＡＬ
4,718
4,765
1,233
1,178
1,168
1,166
1,126
380
399
387
7.7
1.0
4.1
▲1.1
▲2.5
▲1.6
▲8.7
▲8.8
▲2.9
0.1
3,078
3,216
▲137
▲4.3
3,689
3,702
944
944
884
854
799
266
278
282
7.5
0.4
2.4
3.8
▲5.7
▲8.1
▲15.3
▲18.9
▲13.6
▲11.6
2,213
2,514
▲300
▲12.0
ばね鋼軸受鋼
436
438
116
106
108
112
108
36
38
32
4.3
0.3
6.0
▲2.0
▲1.5
3.8
▲6.7
▲5.3
1.7
▲8.0
289
295
▲6
▲2.0
975
1,010
250
259
246
256
235
83
83
77
11.1
3.5
4.9
2.9
0.7
0.8
▲6.1
▲6.9
▲6.4
▲11.4
652
681
▲29
▲4.3
ステンレス高抗張力鋼
2,631
2,712
723
641
658
597
635
222
185
197
4.1
3.1
12.5
▲2.8
▲4.9
▲13.5
▲12.2
▲9.1
▲25.4
1.8
1,614
1,855
▲241
▲13.0
（出所）経済産業省、日本鉄鋼連盟
（注）１．在庫は前月（期）末比増減。
（注）２．生産は最終鋼材生産、出荷・メーカー在庫は外販用鋼材販売在庫調査、在庫はメーカー及び市中在庫合計。
（注）３．ＳＣは機械構造用炭素鋼、ＡＬは構造用合金鋼。
13
5,087
5,298
1,466
1,353
1,125
1,060
1,087
388
383
366
▲1.4
4.2
15.5
7.1
▲11.9
▲21.8
▲25.8
▲24.2
▲19.2
▲21.9
2,896
3,764
▲867
▲23.0
〔図２５〕特殊鋼鋼材需給
国内向け出荷
4,000
国内向け出荷
【四半期】
(千トン)
1,200
(千トン)
【月次】
1,121
3,420
3,500
1,095
1,100
1,000
3,000
980
2 ,869
2,728
2,500
900
2,686
2014年度
2015年度
2,000
800
11年度
12年度
輸出向け出荷
2,000
4
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ
10年度
13年度
14年度
5
6
7
8
9
輸出向け出荷
【四半期】
800
(千トン)
11
10
12
1
2
3月
15年度
【月次】
(千トン)
1,880
721
1,800
2014年度
2015年度
700
1,600
600
1,400
1 ,415
1,433
500
1,200
400
1,000
4
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ
10年度
11年度
鋼材在庫
1,800
4 36
12年度
13年度
14年度
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
15年度
【在庫量／月次】
(千トン)
130
3月
【在庫率／月次】
（％）
125.0
1,765
120
1 14.4
110
1,700
100
1 ,619
90
1,600
89.1
80
1,561
70
1,500
14.1
4
7
10
鋼種別生産
1,400
15.1
4
7
10
14.1
月
4
7
【四半期】
10
15.1
4
7
10
月
【四半期】
300
(千トン)
1,200
1 ,126
1,000
1 ,087
800
(千トン)
2 35
軸受鋼
ばね鋼
工具鋼
200
1 08
7 99
100
600
6 35
400
機械構造用炭素鋼
高抗張力鋼
構造用合金鋼
ｽﾃﾝﾚｽ鋼
49
200
0
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ
10年度
11年度
12年度
13年度
14年度
15年度
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ
10年度
14
11年度
12年度
13年度
14年度
15年度
５．鋼材輸入、鋼材流通
－11 月の鋼材輸入は 45 万トン、前年同月比では 7.9％増と 3 ヵ月ぶりの増
加、前月比では 7.9％減と 4 ヵ月ぶりの減少－
〇 11 月の鋼材輸入の動向
・ 11 月の鋼材輸入（普通鋼・ステンレス鋼・その他合金鋼の合計）は、前年同月比 7.9％増の 45
万トンと 3 ヵ月ぶりの増加となった。一方、前月比では 7.9％減と 4 ヵ月ぶりの減少となった。
・国別では、中国（前年同月比 32.8％増）が 2 ヵ月ぶり、台湾（20.8％増）が 4 ヵ月連続の増加と
なった。一方、韓国（5.2％減）は 3 ヵ月連続の減少となった。
・鋼種別では、普通鋼（前年同月比 3.3％増）が 3 ヵ月ぶりの増加となった。また、特殊鋼（31.9％
増）は 2 ヵ月ぶりの増加となった。このうち、ステンレス鋼（5.6％減）が 2 ヵ月ぶりに減少した
一方、その他合金鋼（42.4％増）が 2 ヵ月ぶりの増加となった。
700
〔図２６〕鋼材輸入国別推移（普通鋼＋特殊鋼）
（千トン）
その他
600
台湾
中国
韓国
500
448
400
104
300
（+ 7.9％）
合計
（+ 20.8％）
台湾
114 （+32.8％）
中国
200
224 （▲5.2％）
100
韓国
0
11
12
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
2015年
2014年
2013年
（注）棒グラフ上の数値は、普通鋼と特殊鋼の輸入量計。
（）は前年同月比。
〔表９〕普通鋼鋼材輸入
鋼材輸入
合計
(普通鋼+特殊鋼）
2013年度
2014年度
2014年 7- 9月
10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
2015年 9月
10月
P 11月
2013年度
2014年度
2014年 7- 9月
10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
2015年 9月
10月
11月
4月からの累計
前年同期
増減量
前年同期比
5,429
5,600
1,429
1,380
1,315
1,251
1,343
475
486
448
12.4
3.1
21.6
▲4.7
▲22.5
▲15.3
▲6.0
▲1.4
▲3.3
7.9
3,528
3,823
▲295
▲7.7
(単位：千トン、％）
国　別
普通鋼鋼材輸入
合　計
4,595
4,627
1,188
1,109
1,090
1,025
1,087
375
402
361
7.5
0.7
16.5
▲11.3
▲20.5
▲17.4
▲8.5
▲7.8
▲1.3
3.3
2,875
3,186
▲311
▲9.8
線　材
130
99
21
23
22
26
31
7
15
7
▲31.8
▲23.7
▲31.0
▲29.4
▲30.1
▲18.2
45.9
▲33.0
103.6
▲16.1
79
69
10
14.6
厚中板
551
629
142
139
152
154
129
43
59
41
17.1
14.1
52.6
▲10.1
▲24.3
▲21.8
▲9.0
▲11.6
29.8
▲6.2
383
427
▲45
▲10.5
熱延薄板類冷延薄板類
1,699
1,635
449
384
387
394
427
150
158
142
▲1.9
▲3.8
16.8
▲14.0
▲19.1
▲4.9
▲5.0
▲0.4
10.3
16.5
1,121
1,129
▲8
▲0.7
（出所）財務省貿易統計
15
1,022
970
218
241
248
206
197
64
62
65
9.0
▲5.0
▲10.5
▲11.7
▲12.2
▲21.9
▲9.5
▲7.5
▲29.5
▲20.2
530
650
▲121
▲18.6
亜　鉛
めっき鋼板
611
777
220
197
170
147
200
73
77
68
18.1
27.2
56.0
12.2
▲16.4
▲22.9
▲8.8
▲4.0
▲0.9
19.8
492
544
▲52
▲9.6
その他
583
518
139
125
110
98
103
37
32
39
36.0
▲11.2
8.3
▲25.2
▲36.6
▲31.9
▲25.9
▲26.9
▲31.0
2.2
272
367
▲96
▲26.0
韓　国
3,141
3,046
757
724
746
683
726
255
267
211
4.1
▲3.0
8.1
▲16.5
▲20.1
▲16.7
▲4.1
▲4.2
▲6.3
▲4.5
1,888
2,083
▲195
▲9.4
台　湾
1,030
973
259
243
235
244
242
83
82
101
24.6
▲5.6
7.5
▲11.3
▲14.6
3.9
▲6.6
3.4
4.7
22.2
670
655
14
2.2
中　国
368
543
156
124
97
86
108
34
50
46
▲1.4
47.8
136.7
34.7
▲34.7
▲48.5
▲30.7
▲40.1
22.0
9.4
289
405
▲116
▲28.6
その他
56
65
16
18
12
11
10
3
3
3
▲6.0
16.4
27.4
12.1
▲9.5
▲41.6
▲37.8
▲19.3
▲4.4
▲19.7
27
42
▲15
▲35.1
○１１月における鋼材流通の動向
・市中販売は、前年同月比では 1.6％減の 260 万トンと 14 ヵ月連続の減少となった。前月比では
2.1％減と 3 ヵ月ぶりの減少となった。
・市中在庫（自社所有分）は、前月末比では 0.2 万トン増の 219 万トンと微増ながら 8 ヵ月ぶりの
増加となった。
〔図２７〕鋼材輸入鋼種別推移
60.0
〔図２８〕市中鋼材数量調査の推移
30
3,000
20
2,900
普通鋼
（
50.0
36.1
40.0
30.0
20.0
2,800
在庫量(右目盛）
2,700
0
千
ト
-1.6 2,600
ン
0.0
）
）
10.0
販売量
10
▲ 10
11
2
5
12.0
8
11
2
5
8
11
2,500
その他合金鋼
ステンレス
10.0
▲ 20
2,400
7.3
8.0
▲ 30
2,300
6.0
4.0
▲ 40
2,200
1.4
2.0
▲ 50
0.0
11
2
5
8
2013年
11
2
2014年
5
8
11
11
12
1
2
3
4
5
6
7
2014年
2015年
特殊鋼鋼材輸入
合　計
2013年度
2014年度
2014年 7- 9月
10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
2015年 9月
10月
11月
2013年度
2014年度
2014年 7- 9月
10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
2015年 9月
10月
11月
4月からの累計
前年同期
増減量
前年同期比
834
973
241
272
225
226
257
100
84
87
50.7
16.6
55.7
36.7
▲31.1
▲4.0
6.7
32.8
▲11.6
31.9
654
637
17
2.6
221
187
46
43
41
41
43
13
18
14
24.7
▲15.5
▲7.3
▲21.0
▲33.7
▲27.4
▲6.8
▲25.1
2.4
▲5.6
116
135
▲19
▲14.2
613
786
195
229
184
185
214
88
66
73
63.0
28.1
85.6
58.3
▲30.4
3.4
9.9
49.5
▲14.8
42.4
538
502
36
7.1
317
347
86
104
81
73
101
42
27
23
47.1
9.4
36.8
41.1
▲34.0
▲3.2
18.0
91.3
▲27.9
▲7.0
224
223
1
0.4
鋼板
その他
143
272
67
83
69
76
71
34
23
36
211.3
89.4
369.7
187.7
▲20.6
43.6
7.0
88.2
▲15.1
195.7
207
159
48
30.0
（出所）財務省貿易統計
153
167
42
41
34
35
41
12
16
14
33.4
9.5
50.5
▲0.9
▲38.1
▲29.0
▲2.0
▲35.1
21.8
▲4.4
107
120
▲13
▲10.9
10
2,100
11 月
市中鋼材数量調査
国　別
線材
9
〔表１１〕
鋼材流通動向
〔表１０〕特殊鋼鋼材輸入
ｽﾃﾝﾚｽ
8
2015年
(単位：千トン、％）
その他
合金鋼
韓　国
227
187
43
47
43
42
49
15
19
13
20.9
▲17.7
▲16.4
▲19.3
▲28.2
▲20.5
12.7
▲5.9
1.5
▲15.9
123
130
▲8
▲5.8
台　湾
31
34
10
7
8
9
10
3
5
3
30.7
8.7
65.0
▲11.1
▲23.3
6.6
▲2.3
▲12.3
141.0
▲12.0
27
24
3
10.9
中　国
539
718
178
209
166
165
190
80
59
68
82.0
33.2
104.0
68.5
▲32.5
0.6
7.0
50.8
▲18.5
55.2
483
459
24
5.3
その他
37
34
9
8
8
9
8
2
2
2
▲18.6
▲7.9
0.2
▲1.5
▲22.4
▲1.2
▲16.9
▲21.4
▲24.5
▲17.8
21
24
▲3
▲12.0
販売量
31,956
31,517
7,911
8,021
7,835
7,620
7,592
2,556
2,654
2,598
3.4
▲1.4
▲0.3
▲2.1
▲3.4
▲1.7
▲4.0
▲5.7
▲4.6
▲1.6
20,464
21,081
▲617
▲2.9
在庫量
2,354
2,360
2,407
2,292
2,360
2,265
2,197
2,197
2,190
2,192
107
6
▲9
▲115
68
▲95
▲68
▲2
▲7
2
-
（出所）日本鉄鋼連盟
（注）在庫は前月（期）末比
16
（
前
年
同
月
比
・
％
－11 月の全鉄鋼輸出は前年同月比 1.8％減の 324 万トンと 4 ヵ月連続の減少－
６.鉄鋼輸出
○ 11 月の全鉄鋼輸出は、前年同月比 1.8％減の 324 万トンと 4 ヵ月連続の減少となった。仕向け
先別にみると、韓国向け（14.9％減）が 9 ヵ月連続、中国向け（0.4％減）が 15 ヵ月連続、台
湾向け（43.6％減）が 8 ヵ月連続、米国向け（3.0％減）が 2 ヵ月ぶりの減少となった。一方、
ASEAN 向け（6.4％増）が 4 ヵ月ぶり、インド向け（14.3％増）が 15 ヵ月連続で増加した。
○ 11 月の普通鋼鋼材輸出は、前年同月比 1.9％増の 217 万トンと 2 ヵ月連続の増加となった。品
種別にみると、熱延薄板類（18.5％増）が 16 ヵ月連続、厚板（7.4％増）が 2 ヵ月連続の増加
となった。一方、亜鉛めっき鋼板（14.0％減）が 21 ヵ月連続、冷延鋼板類（16.0％減）が 3
ヵ月連続で減少した。
○ 11 月の輸出平均単価は、全鉄鋼ベースで 717 ドルと前月比で 2 ヵ月連続の下落となった。
〔図２９〕全鉄鋼仕向先別輸出推移
中国
米国
その他
アジア(除く中国)
合計
15
10
5
0
▲5
▲ 1.8
▲10
▲15
11
12
1
2
3
4
5
6
2014年
7
8
9
10
11
2015年
〔表１２〕鉄鋼輸出総括表
金　額（FOB）
輸出数量（千トン）
全鉄鋼
2013暦年
2014暦年
2014年 7- 9月
10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
2015年 9月
10月
11月
2013暦年
2014暦年
2014年 7- 9月
10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
2015年 9月
10月
11月
1月からの累計
前年同期
増減量
前年同期比
43,456
42,087
10,627
10,686
10,584
10,514
10,299
3,334
3,433
3,237
2.3
▲3.2
▲2.1
4.5
1.9
1.3
▲3.1
▲10.9
▲4.3
▲1.8
38,067
38,284
▲217
▲0.6
銑鉄
284
48
19
19
42
3
2
1
1
2
▲29.5
▲83.0
1,011.1
233.1
858.1
▲39.8
▲88.6
124.8
▲90.4
▲77.1
50
46
4
9.8
鋼塊・半製品
5,966
5,330
1,240
1,346
1,312
1,123
1,111
414
410
380
8.1
▲10.6
▲20.4
3.5
▲4.4
▲18.1
▲10.4
3.8
▲16.5
▲12.4
4,336
4,910
▲574
▲11.7
鋼材
百万ドル
36,123
35,582
9,093
9,018
8,922
9,086
8,913
2,834
2,916
2,754
1.7
▲1.5
0.7
4.6
2.2
4.0
▲2.0
▲12.7
▲2.4
▲0.3
32,591
32,313
278
0.9
42,149
40,440
10,220
9,919
9,186
8,318
7,892
2,596
2,605
2,320
▲11.0
▲4.1
▲1.8
▲3.7
▲9.5
▲18.1
▲22.8
▲26.8
▲24.6
▲24.1
30,322
37,030
▲6,707
▲18.1
平均単価
ド　ル
億円
全鉄鋼
鋼材
40,879
969.9
964.9
42,559
960.9
952.7
10,523
961.7
954.8
11,195
928.3
921.7
10,942
868.0
861.8
10,048
791.2
783.9
9,684
766.3
760.2
3,140
778.6
772.8
3,126
758.9
753.6
2,816
716.8
710.5
8.5
▲13.0
▲13.1
4.1
▲0.9
▲1.3
2.4
0.3
0.3
9.0
▲7.8
▲7.6
4.5
▲11.1
▲11.0
▲3.1
▲19.1
▲19.0
▲8.0
▲20.3
▲20.4
▲15.7
▲17.9
▲17.9
▲16.4
▲21.2
▲21.2
▲17.5
▲22.7
▲23.1
36,616
796.6
790.1
38,515
967.3
959.2
▲1,899
▲170.7
▲169.1
▲4.9
▲17.6
▲17.6
（出所）財務省貿易統計（注）平均単価欄の鋼材は全鉄鋼から銑鉄、ﾌｪﾛｱﾛｲを除いたベース。
17
千円
円／ドル
鋼材
換算ﾚｰﾄ
93.6
96.99
100.3
105.24
98.3
102.97
104.0
112.86
102.6
119.11
94.7
120.80
93.3
122.71
93.5
120.94
90.4
119.96
86.2
121.38
6.0
21.9
7.1
8.5
4.6
4.3
4.6
13.2
2.8
15.5
▲4.2
18.2
▲5.1
19.2
▲5.3
15.3
▲12.7
10.8
▲16.4
8.7
95.4
99.8
▲4.4
▲4.4
-
〔図３０〕普通鋼鋼材品種別輸出推移（前年同月比寄与度・％）
20
(%)
15
その他
亜鉛めっき鋼板
冷延鋼板類
熱延鋼板類
厚中板
合計
1.9
10
5
0
▲5
▲10
▲15
11
12
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
2015年
2014年
〔図３１〕全鉄鋼輸出・平均単価推移
(㌦/t)
1,200
（全鉄鋼平均単価・ドル）
1,011
1,100
1,000
900
717
800
（千トン）
4,500
700
4,000
3,500
3,237
3,000
2,500
2,000
1,500
11
12
1
2
3
4
5
6
7
8
2013年
9
10
2014年
11
12
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
2015年
11 月
〔表１３〕国別品種別輸出推移
普通鋼鋼材計
全鉄鋼計
米国
2013暦年
2014暦年
2014年 7- 9月
10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
2015年 9月
10月
11月
2013暦年
2014暦年
2014年 7- 9月
10-12月
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
2015年 9月
10月
11月
1月からの累計
前年同期
増減量
前年同期比
2,355
2,559
650
729
591
647
562
181
212
203
▲3.7
8.6
1.4
26.4
▲5.0
16.1
▲13.5
▲26.3
5.7
▲3.0
2,216
2,240
▲24
▲1.1
厚中板
アジア韓　国中　国 ASEAN10 台　湾香　港インド
34,380
32,516
8,202
8,069
8,099
7,975
7,878
2,625
2,591
2,446
2.7
▲5.4
▲4.8
2.0
0.2
▲2.3
▲3.9
▲8.9
▲4.6
▲4.5
28,989
29,722
▲733
▲2.5
（出所）財務省貿易統計
（注）アジアは中東を除く。
7,853
7,297
1,879
1,782
1,741
1,551
1,684
593
586
545
▲4.4
▲7.1
▲6.8
▲4.0
▲7.4
▲11.7
▲10.4
▲12.1
▲3.2
▲14.9
6,107
6,761
▲654
▲9.7
6,100
5,909
1,490
1,411
1,288
1,489
1,288
417
462
413
0.3
▲3.1
▲2.3
▲10.3
▲12.8
▲2.8
▲13.6
▲18.2
▲9.5
▲0.4
4,940
5,423
▲483
▲8.9
13,612
12,826
3,208
3,199
3,172
3,052
3,148
1,058
1,052
1,003
5.7
▲5.8
▲7.2
5.0
▲0.9
▲5.2
▲1.9
▲2.7
▲8.4
6.4
11,426
11,718
▲292
▲2.5
3,855
3,444
810
871
905
757
630
191
212
175
9.2
▲10.6
▲8.8
▲1.1
11.5
▲20.4
▲22.3
▲27.6
▲21.3
▲43.6
2,679
3,153
▲474
▲15.0
18
388
373
91
111
117
127
108
41
33
30
▲0.7
▲3.7
▲9.1
4.7
36.7
46.3
18.6
20.9
14.1
▲28.3
414
334
81
24.1
1,638
1,618
458
435
593
656
657
248
158
140
7.0
▲1.2
22.5
42.8
87.6
60.3
43.5
13.9
67.2
14.3
2,204
1,400
804
57.4
28,464
26,742
6,833
6,770
6,849
7,155
7,056
2,266
2,270
2,170
2.8
▲6.1
▲3.7
2.5
4.3
8.8
3.3
▲6.6
4.1
1.9
25,499
24,283
1,217
5.0
3,281
2,816
696
772
799
831
716
234
258
245
▲9.5
▲14.2
▲9.6
5.4
13.0
29.8
2.9
▲15.8
7.0
7.4
2,849
2,512
337
13.4
(単位：千トン，％）
熱　延冷　延亜鉛めっ
鋼板類鋼板類き鋼板
11,557
11,405
2,947
2,973
2,990
3,298
3,481
1,076
1,048
1,096
12.2
▲1.3
3.1
12.6
9.7
19.5
18.1
8.2
14.1
18.5
11,914
10,275
1,639
15.9
3,228
2,837
695
717
667
710
709
217
238
192
▲0.7
▲12.1
▲11.7
▲3.9
▲5.4
▲1.3
1.9
▲10.8
▲6.4
▲16.0
2,517
2,604
▲87
▲3.3
4,215
3,767
933
890
825
843
766
257
256
232
▲8.7
▲10.6
▲10.7
▲12.7
▲15.2
▲13.2
▲17.9
▲20.2
▲19.3
▲14.0
2,922
3,465
▲543
▲15.7
7.海外市場－中国の 2015 年通年の粗鋼生産は 34 年振りの前年割れも、
鋼材輸出は史上初の 1 億トン突破－
1.概況
世界経済を概観すると、米国では、昨年 12 月に 9 年半振りに政策金利引き上げが決定さ
れるなか、景気は個人消費等を中心に引き続き安定した回復基調で推移している。欧州経済
は、個人消費主導による内需の堅調な推移に支えられ、緩やかながらも回復過程を辿ってい
る。中国では、不動産投資が低迷し、対外貿易でも前年割れが続くなど、景気は全般的に減
速が持続、15 年通年の GDP 成長率は前年比+6.9％と 7％台を割り込んだ。ASEAN 諸国は、製
造業を中心に内需は堅調に推移しているものの、輸出の停滞等から景気持ち直しの動きに鈍
化が見られる。
鉄鋼需給では、11 月の粗鋼生産は日本、中国、韓国、インド、米国、ブラジル、EU 等で
前年を下回り、世界計では前年比 4.1％減と、減少傾向が続いている。なお、中国の 12 月
の粗鋼生産は前年比 5.2％減と減少幅が更に拡大した。一方、中国の 12 月の鋼材輸出は前
年比 4.8％増の 1,066 万トンと過去 2 番目の高水準を記録、2015 年通年では同 19.9％増の 1
億 1,240 万トンと史上初の 1 億トン突破となった。
〔表１4〕主要国の粗鋼生産
2015 年 11 月
前年同月比
8,743
▲ 4.7
63,315
▲ 1.6
5,851
▲ 1.1
1,615
▲ 22.8
7,140
▲ 0.2
6,428
▲ 19.2
2,548
▲ 4.4
13,160
▲ 7.5
5,715
▲ 3.1
1,884
3.1
126,826
▲ 4.1
(注)米国はネットトン
日本
中国
韓国
台湾
インド
米国
ブラジル
ＥＵ
ロシア
ウクライナ
66 ヵ国・地域計
(出所)世界鉄鋼協会他
US$/NT
（単位：1,000ＭＴ、％）
〔図32〕米国中西部市中価格
ユーロ/MT
2015 年 1～11 月
96,561
738,378
63,743
19,833
82,092
80,337
30,784
154,482
65,164
21,033
1,471,403
〔図33〕欧州市中価格
950
※亜鉛メッキの2014年9～12月は未公表
5,000
850
亜鉛ﾒｯｷ
4,500
750
500
472(▲13)
熱延ｺｲﾙ
650
415(▲11)
554(▲27)
550
400
亜鉛ﾒｯｷ
484(▲27
450
350
14.12 15.2
4
6
8
10
14.12 15.2
12
4
378(▲24)
冷延ｺｲﾙ
熱延ｺｲﾙ
358(▲19) 300
〔図34〕中国市況
元/MT
5,500
600
冷延ｺｲﾙ
前年同期比
▲ 5.0
▲ 2.2
▲ 3.1
▲ 5.9
2.8
▲ 10.0
▲ 1.6
▲ 1.5
▲ 0.2
▲ 16.8
▲ 2.8
319(▲8)
厚板
6
8
10
冷延ｺｲﾙ
熱延ｺｲﾙ
厚板
4,000
3,500
3,000
3,045(▲155)
2,500
2,589(+45)
2,000
2,085(+86)
1,958(▲28)
1,500
14.12 15.2
12
亜鉛ﾒｯｷ
4
6
8
10
12
２.主要国の鉄鋼需給動向
○中国対外貿易は前年割れが持続、投資も引き続き伸びが鈍化するなど、依然下振れ圧力
に直面しており、2015 年通年の GDP 成長率は前年比+6.9%と、14 年通年実績(同+7.3%)から
0.4pt 鈍化、7%台を割り込んだ。鉄鋼需要産業では、11 月の自動車生産が政府による自動
車取得税減税を追い風に前年同月比 16.0％増の 255 万台と 2 ヵ月連続でプラス、伸び率も
二桁台に拡大し、月間過去最高となった。1～11 月累計(同 1.4%増の 2,224 万台)も僅かな
がらプラスに転じている。鉄鋼需給では、12 月の粗鋼生産は前年同月比 5.2％減の 6,437
万トンと前年割れが持続、
1 日当たり生産量は 208 万トンと 3 ヵ月連続で前月を下回った。
また、
2015 年通年では前年比 2.3％減の 8 億 383 万トンと 34 年振りに前年水準を下回った。
一方、12 月の鋼材輸出は前年同月比 4.8％増の 1,066 万トンと 9 月(1,125 万トン)に次ぐ
過去 2 番目の高水準を記録、2015 年通年では前年比 19.9％増の 1 億 1,240 万トンと史上初
の 1 億トン突破となった。
〔図35〕鋼材生産
万ﾄﾝ
10,000
9,500
9,000
8,500
8,000
7,500
7,000
6,500
6,000
5,500
万ﾄﾝ
(15年1-12月・前年同期比 +0.6%)
※1,2月単月の数値は、日産量に基づき推計
2014年
2015年
1
3
5
7
(注) 全て速報ベース、輸出入は半製品を除く
(出所)中国国家統計局および中国海関総署
9
11
1,200
1,100
1,000
900
800
700
600
500
400
300
200
100
〔図36〕鋼材輸出
〔図37〕鋼材輸入
(15年1-12月・前年同期比 +19.9%)
万ﾄﾝ
200
(15年1-12月・前年同期比 ▲11.4%)
150
100
2014年
2015年
2014年
2015年
50
1
3
5
19
7
9
11
1
3
5
7
9
11
0
○韓国足下では民間消費の回復並びに建設投資の拡大等、内需に回復が見られる一方で、
景気牽引役の外需は不振が続いている。しかしながら、韓国銀行は 2016 年には、輸出が小
幅な伸びではあるものの、回復が見込まれるほか、内需が拡大することから、同年の経済
成長率を＋3.2％と予測している。鉄鋼需要産業では、12 月の自動車生産台数は、前年同
月比 5.6％減の 41.1 万台と 2 ヵ月連続で減少した。鉄鋼需給では、11 月の粗鋼生産は前年
同月比 1.1％減の 585 万トンと 3 ヵ月連続の前年割れ、11 月の鋼材輸出は同 5.7％減の 251
万トンと 5 ヵ月連続で前年水準を下回った。
〔図38〕粗鋼生産
万ﾄﾝ
〔図39〕鋼材輸出
万ﾄﾝ
(15年1-11月・前年同期比 ▲3.1%)
700
650
万ﾄﾝ
(15年1-11月・前年同期比 ▲2.2%)
300
250
〔図40〕鋼材輸入
(15年1-11月・前年同期比 ▲3.7%)
270
600
550
240
500
210
200
150
450
2014年
400
180
2014年
2015年
150
350
1
3
5
7
9
(出所)世界鉄鋼協会、韓国鉄鋼協会他
2014年
2015年
2015年
100
1
11
3
5
7
9
11
1
3
5
7
9
11
○タイ政府の経済見通しによれば、民間消費や企業の設備投資の低迷、輸出の減少により、
2015 年通年の実質 GDP 成長率は＋2.9％にとどまる見込みである。一方、2016 年には政府
の景気対策等により、+3.0～4.0％に回復すると予測されている。鉄鋼需要産業では、11
月の自動車生産台数は輸出向けが 5 ヵ月振りに前年割れとなったものの、全体では前年同
月比 3.2％増の 16.3 万台と 6 ヵ月連続でプラスとなった。鋼材生産をみると、9 月の棒鋼
は前年同月比 12.0％増の 16.4 万トンと増加に転じる一方、鋼管は同 44.0％減の 1.9 万ト
ン、亜鉛めっき鋼板は同 13.8％減の 2.9 万トンと減少傾向が続いている。また、11 月の
鋼材輸入は前年同月比 23.1％減の 104.5 万トンと 4 ヵ月連続の前年割れとなった。
〔図42〕亜鉛めっき鋼板生産
〔図41〕棒鋼生産
万ﾄﾝ (15年1-9月・前年同期比▲11.4%)
25
万ﾄﾝ
5
〔図43〕鋼材輸入
(15年1-9月・前年同期比 ▲16.1%)
180
4
20
万ﾄﾝ (15年1-11月・前年同期比 ▲4.7%)
150
3
120
2
15
90
1
2014年
2014年
2014年
2015年
2015年
2015年
10
60
0
1
3
5
7
9
(出所)工業経済事務局、通関統計
11
1
3
5
7
9
1
11
3
5
7
9
11
○インドネシア輸出の 5 割強を占める一次産品市況の下落等を背景に、景気は依然力強さ
を欠いており、2015 年通年では政府目標の＋5.7％を下回る 6 年振りの低水準にとどまる
見込みとなっている。鉄鋼需要産業では、11 月の自動車販売台数は前年同月比 4.8％減の
8.7 万台、自動車生産台数も同 10.9％減の 8.8 万台とともに前年を下回った。鉄鋼需給で
は、10 月の鋼材輸入は前年同月比 2.0％増の 91.1 万トンと 3 ヵ月連続で増加となった。
また、同月の中国のインドネシア向け鋼材輸出をみると、同 43.4％増の 43.2 万トンと、
増加傾向が続いている。
〔図44〕鋼材輸入
万ﾄﾝ
160
〔図45〕中国からの鋼材輸入
(15年1-10月・前年同期比 ▲3.4%)
80
万ﾄﾝ
〔図46〕韓国からの鋼材輸入
20
60
120
50
100
(15年1-10月・前年同期比 ▲20.1%)
25
70
140
万ﾄﾝ
(15年1-10月・前年同期比+55.7%)
15
40
10
30
80
2014年
60
2015年
40
20
2014年
10
0
1
3
5
7
9
(出所)ISSB、中国・韓国の通関統計
11
5
2014年
2015年
2015年
0
1
3
5
20
7
9
11
1
3
5
7
9
11
○インド政府は外需が停滞していること等を背景に 2015 年度の経済成長率を前年度比＋
7.0～7.5％と見通しを下方修正しているが、内需下支えを背景に 7～9 月期の実質 GDP 成長
率が前年同期比＋7.4％と回復傾向を辿る等、依然高成長での推移が見込まれる情勢となっ
ている。鉄鋼需要産業では、11 月の自動車国内販売は前年同月比 10.9％増の 28.8 万台と
5 ヵ月連続で増加している。鉄鋼需給では、11 月の粗鋼生産が前年同月比 0.2％減の 714
万トンと前年水準を下回るも、
2015 年通年では過去最高の更新がほぼ確実と見られている。
また、10 月の鋼材輸入は引き続き中国材、韓国材等の流入が続き、前年同月比 27.2％増の
135.4 万トンと二桁増となり、数量では 4 ヵ月連続の 100 万トン超えとなった。
〔図47〕鋼材生産
850
万ﾄﾝ
〔図48〕鋼材輸入
万ﾄﾝ
(15年1-11月・前年同期比▲1.1%)
140
〔図49〕鋼材輸出
万ﾄﾝ
(15年1-10月・前年同期比+49.0%)
140
120
120
100
100
750
80
80
700
60
800
650
60
2014年
40
2014年
40
2014年
2015年
20
2015年
20
2015年
600
0
1
3
5
7
(15年1-10月・前年同期比▲22.0%)
9
11
0
1
3
5
7
9
11
1
3
5
7
9
11
(注) 鋼材生産は合金鋼を含む、輸出入は半製品を含む
(出所）Steel Scenario、通関統計
○米国米国では 7～9 月期の実質 GDP 成長率の確定値が+2.0％(季調済・前期比・年率換算
値)と好調を維持、また 11 月の雇用統計が労働市場の一層の改善を示したこともあり、12
月中旬の FOMC で 9 年半振りとなる政策金利引き上げが行われた。鉄鋼需要産業では 12 月
の自動車販売は前年同月比 9.0％増の 163 万台と好調を維持、15 年通年では 1,739 万台に
達し、過去最高(2000 年の 1,735 万台)を更新した。鉄鋼需給をみると、11 月の粗鋼生産
は前年同月比 19.2％減の 643 万ネット･トン(以下、米国ではトンと表記)と前年割れが続
き、縮小幅が拡大している。また、11 月の鋼材輸入は前年同月比 33.6％減の 245 万トン
と 8 ヵ月連続の前年割れとなり、2013 年と同水準の輸入が定着しつつある。
〔図51〕鋼材輸出
〔図50〕鋼材出荷
9.0
〔図52〕鋼材輸入
100万NT (15年1-11月・前年同期比 ▲16.8%)
100万NT (15年1-11月・前年同期比 ▲11.4%)
1.5
4.5
100万NT (15年1-11月・前年同期比▲10.9%)
4.0
8.0
3.5
7.0
3.0
1.0
6.0
2.5
2.0
2014年
2014年
2015年
2015年
5.0
0.5
1
3
5
7
9
11
2014年
1.5
2015年
1.0
1
3
5
7
9
11
1
3
5
7
9
11
(出所)米国鉄鋼協会
○欧州 7～9 月期のユーロ圏実質 GDP 成長率(改定値)は速報値から変わらず、民間消費と政
府消費支出に牽引され、前期比+0.3％となった。鉄鋼需要産業では、11 月の EU 域内の乗
用車登録台数は主要国で軒並み前年水準を上回り、全体でも前年同月比+13.7％の 109 万
台と 27 ヵ月連続の前年比増加となった。鉄鋼需給をみると、11 月の粗鋼生産は前年比
7.5％減の 1,316 万トンと 3 ヵ月連続の前年割れとなった。また、10 月の鋼材輸入は、前
年同月比 57.4％増の 250 万トンと、5 ヵ月連続で鋼材輸出量を上回って推移している。
〔表１5〕EU主要国の粗鋼生産
〔図53〕ＥＵの粗鋼生産
万ﾄﾝ
1,800
〔図54〕ＥＵの鋼材輸入
(15年1-11月・前年同期比 ▲1.5%)
万ﾄﾝ
250
2015年11月
(15年1-10月・前年同期比 +22.4%)
200
1,600
150
1,400
100
1,200
2014年
2015年
1,000
50
2014年
2015年
0
1
3
5
7
9
11
1
3
5
7
9
万t
21
万t
前年比%
ドイツ
348
▲ 3.1
3,969
0.0
イタリア
186
0.4
2,051
▲ 7.8
スペイン
121
▲ 2.9
1,382
3.7
フランス
118 ▲ 14.7
1,401
▲ 6.8
67 ▲ 32.6
1,018
▲ 9.6
15,448
▲ 1.5
英
国
11
EU計
（出所）世界鉄鋼協会、欧州鉄鋼協会
（出所）世界鉄鋼協会
2015年1～11月
前年比%
1,316
▲ 7.5

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