水産加工業等海外展開取組事例集の公表について

平成27年4月13日
東 北 経 済 産 業 局
水産加工業等海外展開取組事例集の公表について
~被災地域で海外展開に取り組む水産加工業10社の事例をご紹介します~
東日本大震災により甚大な被害を受けた東北地域の水産加工業者等は、公的支
援により設備の復旧が図られましたが、販路が十分に回復出来ていない状況とな
っています。
東北経済産業局では、昨年3月に水産加工業海外展開等支援プロジェクトチー
ムを発足し、当局、(独)日本貿易振興機構東北地域統括センター、(独)中小企
業基盤整備機構東北本部、自治体等が連携して、水産加工品の新製品開発、ブラン
ド確立、海外販路開拓等を集中的に支援しています。
その中で、いくつもの企業が、新たな販路を海外に求め、意欲的に輸出の取り
組みを開始、拡大しています。このたび、その中から10社の取組を水産加工業
等海外展開取組事例集として、初めてとりまとめました。
今後、この事例集を地域の企業や自治体等に配布し、東北地域の水産加工業の
復興に向けて、参考にしていただき、更なる挑戦者を増やし、東北地域一帯で、
水産加工業の活性化を推進していくこととしています。
1.特徴的な事例
①輸出するために必要な認証(HACCP:ハサップ)を取得して、輸出事業を拡大。
・武輪水産株式会社:米国HACCP取得済み、欧州HACCP申請準備中。しめ
鯖を米、カナダ、豪へ。
・共和水産株式会社:震災後の新工場でも米国HACCP取得を目指す。冷凍いか
そうめんを米へ。
・山菱水産株式会社:米国HACCP取得。北米へ冷凍マグロを展開。
②震災後に、初めて海外展開にチャレンジ。
・株式会社ひろの屋:平成26年「FOOD TAIPEI」に出展。ウニ、わか
め、アワビを台湾へ。
・末永海産株式会社:平成24年に「FOOD EXPO(香港)」に参加。ホタ
テ、牡蠣、わかめを香港、台湾へ
・株式会社ヤマトミ:平成25年に「日高見の国」グループで海外出展。煮焼穴子、
金華しめ鯖を香港、マレーシア等へ。
・株式会社おのざき:平成26年にタイ・バンコクの商談会に出展。煮魚をタイへ。
2.紹介企業一覧
【青森県八戸市】武輪水産株式会社(八戸前沖さばブランド推進協議会)
【岩手県洋野町】株式会社ひろの屋(東の食実行会議)
【岩手県宮古市】共和水産株式会社(宮古チーム漁火)
【宮城県気仙沼市】株式会社八葉水産
【宮城県石巻市】水月堂物産株式会社(日高見の国)
【宮城県石巻市】末永海産株式会社(日高見の国)
【宮城県石巻市】株式会社ヤマサコウショウ(日高見の国)
【宮城県石巻市】株式会社ヤマトミ(日高見の国)
【福島県いわき市】株式会社おのざき(ふくしま海援隊)
【福島県いわき市】山菱水産株式会社
3.入手方法
当局HPからファイルをダウンロードいただけます。
http://www.tohoku.meti.go.jp/s_cyusyo/topics/pdf/150413_2.pdf
(参考)
HACCP:食品の製造・加工工程のあらゆる段階で発生するおそれのある微生物汚染等の危害をあら
かじめ分析( Hazard Analysis ) し、その結果に基づいて、製造工程のどの段階でどの
ような対策を講じればより安全な製品を得ることができるかという 重要管理点
( Critical Control Point ) を定め、これを連続的に監視することにより製品の安全
を確保する衛生 管理の手法。この手法は 国連の国連食糧農業機関( FAO )と世界保健
機関( WHO )の合同機関である食品規格 (コーデックス) 委員会から発表され,各国
にその採用を推奨している国際的に認められたもの。
(本発表資料のお問い合わせ先)
東北経済産業局 東日本大震災復興推進室長 小林
担当者: 酒井原、西村、船田
電 話: 022-221-4813(直通)
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