が、市有形民俗文化財に指定されました(PDF:76KB)

NEWS RELEASE
春日部市
記者会見資料
平成27年4月14日
春日部市有形民俗文化財の新指定について
・市内に所在する「水角神社の富士塚」が、市有形民俗文化財に指定さ
れました。
市の文化財保護審議会は、春日部市水角地内に所在する「富士塚」を、市の有形民俗文
化財に指定するよう建議し、平成 27 年 3 月 25 日(水)開催の市教育委員会の審議により、
同日をもって指定となりました。これにより、市指定文化財は 41 件となります。
名 称:水角神社の富士塚
員 数:1 基
所在地:春日部市水角 1477 番地
所有者:水角神社
概 要:富士塚は、庶民の信仰である富士信仰に基づいて築かれた、円形の石積み型の
塚である。塚の表面は玄武岩質溶岩で覆われ、塚上には 48 基の石碑が建ち、
その大半が富士講一派の丸岩講に関わるものである。築造年代は石神碑や修復
碑などから、万延元年(1860)とされる。
近世後期、江戸を中心に富士信仰が盛んになり、関東地方の村々に富士講が結
成され、多くの講員が富士登山を行った。富士塚は、富士山まで行くことが出
来ない人々が登拝できるよう、富士山を模して築造したもので、市域では 29
基が確認されている。中でも宝珠花神社と浜川戸浅間社の塚は、高さが 10mを
超える大型の富士塚である。水角神社の富士塚は、高さが約 5.17mであり、そ
れらと比較すると小規模であるが、山容は良好に保たれている。
このように本資料には、富士講に関わる石碑が多く残され、それらの石碑から
築造・修復年代や寄進者名などが確認できる。特に、明治 13 年の再興に際し
て寄進された富士講碑から、市域にとどまらず広域におよぶ信仰の範囲を知る
ことができる。
以上のことから市域にとって貴重な有形民俗資料に位置付けられ、本資料を有
形民俗文化財として高く評価できる。
《問い合わせ先》
文化財保護課
担当:長谷川
内線 4834