平成26年火災概要

平成26年(1月~12月)における火災の概要
前年と比較すると、火災件数と火災による死傷者数ともに減少しています。
1 火災件数は194件、前年より37件の減少
(1) 火災件数
平成26年の火災件数は194件で、前年231件に比べ37件(16.0%減)減
少しています。これは、過去10年間の年間火災件数の平均値(208.4件)より少
ない件数となっています。
(2) 火災種別
火災件数194件を火災種別で見ると、「建物」81件(前年94件)、「林野」1
0件(前年30件)、「車両」18件(前年23件)、「航空機」1件(前年同期0件)
「その他」(ゴミや雑草など)84件(前年84件)となっています。
前年より「建物」13件、「林野」20件、「車両」5件と減少、「航空機」1件、
と増加、「その他」は同数となっています。「建物」81件のうち、住宅火災の件数は
44件で、前年(43件)と比べ1件増加しています。
「火災件数(194 件)の火災種別」
種別
2
H26
H25
増減
建 物 火 災
81
94
△ 13
車 両 火 災
18
23
△ 5
林 野 火 災
10
30
△ 20
航空機火災
1
0
1
その他火災
84
84
0
合計
194
231
△ 37
出火原因の第1位は「たき火」、第2位は「放火の疑い」です。
火災件数を出火原因別にみると「たき火」が28件(前年32件)(14.4%)、「放火
の疑い」が23件(前年23件)(11.9%)、「火入れ」が15件(前年25件)(7.7%)
「たばこ」が13件(前年25件)(6.7%)の順となっています。
火災種別の中で最も多い建物火災81件を出火原因別にみると、「こんろ」が11件
(13.6%)、「放火の疑い」が7件(8.6%)「放火」が6件(7.4%)の順となっています。
全ての火災(194件)の出火原因別件数/割合
建物火災(81件)の出火原因別件数/割合
※小数点以下を四捨五入しているため、合計と一致しない場合があります。
3
火災による死傷者数は25人、前年より7人の減少
火災による死傷者数は25人で、前年32人に比べ7人減少しています。
そのうち、火災による負傷者は、20人で前年に比べ7人減少しています。死者は5人
で、前年と同数です。
死傷者の多くは、建物火災で発生しています。
負傷者
4
火災種別
建物
車両
林野
航空機
その他
合計
H26 H25
15
20
3
1
0
3
0
0
2
3
20
27
増減
△5
2
△3
0
△1
△7
死者
火災種別
建物
車両
林野
航空機
その他
合計
H26 H25
3
5
0
0
0
0
0
0
2
0
5
5
増減
△2
0
0
0
2
0
各地区の火災件数
火災件数は多くの地区で減少しています。
地区名 火災種別 H26 H25 増減 地区名 火災種別 H26 H25 増減 地区名 火災種別 H26 H25 増減
挙母地区 建物
23 36 △ 13 猿投地区 建物
12 13 △ 1 足助地区 建物
2
3 △1
車両
2
5 △3
車両
3
8 △5
車両
0
1 △1
林野
1
3 △2
林野
4
4
0
林野
1
6 △5
航空機
0
0
0
航空機
1
0
1
航空機
0
0
0
その他
21 12
9
その他
18 21 △ 3
その他
1
1
0
高橋地区 建物
13
7
6 松平地区 建物
3
2
1 下山地区 建物
2
0
2
車両
2
1
1
車両
1
0
1
車両
1
0
1
林野
0
2 △2
林野
0
4 △4
林野
2
2
0
航空機
0
0
0
航空機
0
0
0
航空機
0
0
0
その他
8
8
0
その他
3
2
1
その他
2
2
0
上郷地区 建物
4
9 △ 5 藤岡地区 建物
5
6 △ 1 旭地区
建物
0
1 △1
車両
3
3
0
車両
0
1 △1
車両
0
1 △1
林野
0
0
0
林野
0
6 △6
林野
2
1
1
航空機
0
0
0
航空機
0
0
0
航空機
0
0
0
その他
7 10 △ 3
その他
6
6
0
その他
4
1
3
高岡地区 建物
16 17 △ 1 小原地区 建物
1
0
1 稲武地区 建物
0
0
0
車両
5
3
2
車両
1
0
1
車両
0
0
0
林野
0
0
0
林野
0
1 △1
林野
0
1 △1
航空機
0
0
0
航空機
0
0
0
航空機
0
0
0
その他
10 18 △ 8
その他
2
0
2
その他
1
3 △2
※みよし市からの延焼火災 1 件を除く。
5
主な対策
○「放火(疑いを含む。)」
放火による火災は全国的に多数発生しています。放火は自分自身が注意しても防ぎきれ
ないこともありますが「放火されない」「放火させない」環境を作ることで放火を少なく
できます。地域住民みんなで放火による火災を防ぎましょう。
・燃えやすいものを家の周囲に放置しないようにしましょう。
・照明灯を設置するなど、暗い場所を少しでもなくしましょう。
○「たき火」、「火入れ」
・乾燥注意報等が出ている時や風の強い時はやめましょう
・たき火等をする前は、水バケツや消火器などで消火の準備をしましょう
・火の粉が飛ばないように少しずつ燃やしましょう
(火入れに適した気象条件 相対湿度50~60%、風速2~5m/秒 出典「火入れ作業の手
引き」
林野庁補助事業
森林火災対策協会作成)
○「たばこ」
・寝たばこは絶対にしない
・たばこの投げ捨てはしない
○「こんろ」
・こんろのまわりに燃えやすい物を置かない
・調理油加熱防止装置、立ち消え安全装置などの安心センサーのあるコンロを使う
・換気扇や壁などは、こまめに掃除する
○「ストーブ」
・必ず火を消してから給油する
・ストーブに近づきすぎない
・外出や就寝前には必ず火を消す
・ストーブの周りに燃えやすい物やスプレー缶等を置かない
「住宅火災について」
平成26年中に死者が発生した住宅火災は、全ての事例で住宅用火災警報器が設置され
ていませんでした。また、初期消火が行われていない火災では、死傷者が発生する割合が
高くなっています。住宅火災から、大切な生命、財産を守るために、火災を早く知らせる
住宅用火災警報器、初期消火に効果的な住宅用消火器の設置、維持管理が大変有効です。
火災に対する正しい知識、いざという時の心構えを普段から身につけておきましょう。