都民の声(教育・文化)について[平成26年度下半期(10月~3月)] 1 都民の声 (1) 受付件数の推移 25年度 24年度 2,500 26年度 2,271 1,913 2,000 1,706 1,612 1,490 1,500 1,456 1,000 500 0 24年度 上半期 24年度 下半期 25年度 上半期 25年度 下半期 26年度 上半期 上半期: 4月~9月 下半期:10月~3月 (2) 性質別 件数内訳 24年度 分 類 上半期 苦情 847 (割合) 要望 (割合) 提言 (割合) 意見 (割合) 計 26年度 下半期 下半期 25年度 計 上半期 876 1,723 1,775 下半期 26年度 計 上半期 989 2,764 1,186 下半期 計 932 2,118 52.5% 58.8% 55.5% 78.2% 51.7% 66.1% 69.5% 64.0% 67.0% 361 288 649 272 684 956 262 307 569 22.4% 19.3% 20.9% 12.0% 35.8% 22.8% 15.4% 21.1% 18.0% 66 80 146 99 67 166 65 33 98 4.1% 5.4% 4.7% 4.4% 3.5% 4.0% 3.8% 2.3% 3.1% 338 246 584 125 173 298 193 184 377 21.0% 16.5% 18.8% 5.5% 9.0% 7.1% 11.3% 12.6% 11.9% 1,612 1,490 3,102 2,271 1,913 4,184 1,706 1,456 3,162 26年度下半期の性質別件数では、「苦情」が最多で932件(64.0%)である。 主なものは、「教職員の服務・接遇等に関するもの(体罰等を除く。)」(211件)、 「教職員による児童・生徒への体罰、不適切な指導等」(119件)である。 2番目は「要望」が307件(21.1%)であるが、件数は25年度下半期684件の半分以 下に減少している。25年度下半期には、「『はだしのゲン』の撤去又は自由な閲覧を求めるもの」 (152件)など、特定の事案について多数の要望が寄せられたためである。 1 (3) 分野別 件数内訳 24年度 分 類 上半期 教 職 員 (割合) 生徒指導 (割合) 学校運営 (割合) 教育施設 (割合) 社会教育 (割合) 健康管理 (割合) 福利厚生 (割合) そ の 他 (割合) 計 539 下半期 25年度 計 上半期 662 1,201 965 下半期 26年度 計 上半期 653 1,618 624 下半期 計 650 1,274 33.4% 44.4% 38.7% 42.5% 34.1% 38.7% 36.6% 44.6% 40.3% 252 212 464 448 509 957 388 316 704 15.6% 14.2% 15.0% 19.7% 26.6% 22.9% 22.7% 21.7% 22.3% 208 143 351 112 127 239 177 112 289 12.9% 9.6% 11.3% 4.9% 6.6% 5.7% 10.4% 7.7% 9.1% 47 35 82 39 32 71 72 36 108 2.9% 2.3% 2.6% 1.7% 1.7% 1.7% 4.2% 2.5% 3.4% 126 65 191 94 67 161 47 93 140 7.8% 4.4% 6.2% 4.1% 3.5% 3.8% 2.8% 6.4% 4.4% 21 23 44 17 8 25 12 9 21 1.3% 1.5% 1.4% 0.7% 0.4% 0.6% 0.7% 0.6% 0.7% 6 3 9 1 1 2 0 2 2 0.4% 0.2% 0.3% 0.0% 0.1% 0.0% 0.0% 0.1% 0.1% 413 347 760 595 516 1,111 386 238 624 25.6% 23.3% 24.5% 26.2% 27.0% 26.6% 22.6% 16.3% 19.7% 1,612 1,490 3,102 2,271 1,913 4,184 1,706 1,456 3,162 26年度下半期の分野別件数では、「教職員」に関するものが最多で650件 (44.6%)である。 主なものは、「教職員の服務・接遇等に関するもの(体罰等を除く。)」(248件)、 「都立高等学校実習船の船員募集に関するもの」(131件)である。 2番目は「生徒指導」に関するものが316件(21.7%)である。 主なものは、「行事・部活動・生活指導等に関するもの」(143件)である。これら上位 2分野で全体の6割以上(66.3%)を占めている。 3番目は、他の分野に該当しないものである「その他」が238件(16.3%)で ある。 2 (4)多数を占めたテーマ・特徴的なテーマの件数及び内容 テーマの概要 教職員の服務・接遇等に関す 件 数 内 248件 容 教員が未成年者の買春行為で逮捕された るもの(体罰等を除く。) というニュースを見た。生徒や保護者の心 〔分野:教職員〕 痛はいかばかりかと思う。厳しい処分をお 願いしたい。 都立高校の窓口で、管理職への取次ぎを お願いした後、何の声掛けもなく、立った まま待たされた。対応した職員だけでなく 周囲の職員も気配りに欠ける。 行事・部活動・生活指導等に 143件 都立高校の部活動について、毎日の練習 関するもの で帰宅時間が遅く、大学受験のことを考え 〔分野:生徒指導〕 ると心配でなりません。別の都立高校は部 活終了時間を学校として早くに設定してい ます。 危険ドラッグをはじめとする薬物の害を 学校教育の中で繰り返し教えていくべきで ある。専門家に説明してもらいながら教育 すれば、効果が上がるのではないか。 都立高等学校実習船の船員募 131件 大島海洋国際高校の実習船の船員が集ま 集に関するもの るように臨機応変に対応して頂きたいと切 〔分野:教職員〕 体罰・不適切な指導等に関す 望します。 124件 担任の先生は、廊下に正座させたり、壁 るもの 際におしつけておどしたり、まわりの子が 〔分野:教職員〕 嫌な気持ちになることを繰り返してきまし た。子供は先生が大嫌いと毎日のように言 います。 「暴力」には「言葉の暴力」は含まれな いのでしょうか。朝礼で先生が怒鳴りなが ら生徒たちをののしっていたという話を聞 いて驚きました。 3 2 請願 (1) 分野別 件数内訳 24年度 分 類 上半期 教 職 員 上半期 下半期 計 上半期 下半期 計 4 1 5 1 2 3 (割合) 100.0% 100.0% 100.0% 3.5% 0.4% 1.3% 7.1% 33.3% 15.0% (割合) 学校運営 (割合) 教育施設 (割合) 社会教育 (割合) 健康管理 (割合) 福利厚生 (割合) そ の 他 (割合) 計 2 計 26年度 3 生徒指導 1 下半期 25年度 0 0 0 108 201 309 12 3 15 0.0% 0.0% 0.0% 95.6% 74.7% 80.9% 85.7% 50.0% 75.0% 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.4% 0.3% 0.0% 0.0% 0.0% 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0 0 0 1 66 67 1 1 2 0.0% 0.0% 0.0% 0.9% 24.5% 17.5% 7.1% 16.7% 10.0% 1 2 3 113 269 382 14 6 20 26年度下半期の分野別件数は、「教職員」に関するものが2件、「生徒指導」に関 するものが3件、「その他」が1件である。 件数は25年度下半期269件から大幅に減少している。25年度下半期には、 「『はだしのゲン』の撤去又は自由な閲覧について」(119件)、 「都立高校日本史教科書採択について」(74件)、 「東京都教育委員会請願処理規則の一部改正について」(65件)など、 特定の事案について多数の請願が寄せられたためである。 4 (2)分野別の事例 分 野 概 要 【国旗掲揚・国歌斉唱と教員の処分について】2件 ○ 10・23通達を撤回すること。一切の懲戒処分・厳重注意等を取 り消すこと。最高裁判決で「違法」とされた減給・停職処分を行った 責任を取り、原告らに謝罪すること。再処分を撤回すること。職務命 令を発出しないこと。新たな懲戒処分を行わないこと。「服務事故再発 防止研修」を行わないこと。非常勤教員等の合格取消、採用拒否等を 撤回すること。3・13通達を撤回すること。教育委員会において本 請願書及び関係資料を配布し、慎重に審議して回答すること。(1件) 教職員 ○ 2015年1月16日東京地方裁判所は、 「裁量権の逸脱・濫用」と して減給・停職処分を取り消しました。「違法」とされた減給・停職処 分を行ったことは、教育行政として重大な責任が問われる許し難い行 為です。今すぐ原告らに謝罪し、その責任の所在を都民に明らかにし、 再発防止策を講じなければなりません。10・23通達に係わる諸問 題について教育委員会で真摯かつ慎重に議論し、これまでの教育行政 及び10・23通達を見直すことを強く求めます。(1件) 【都立高校宿泊防災訓練について】 ○ 国の集団的自衛権行使容認という新たな情勢を考慮するなら、20 12年2月に作成された「都立高校改革推進計画第一次実施計画」で 自衛隊を連携先に加えたことは将来にわたり、大きな禍根を残すこと になり、これを早急に外すことをあらためて要求し、あわせて11月 の大島高校による防災訓練の中止を求めます。私たちはあくまで教育 と軍事の一体化に反対します。 生徒指導 【中学校歴史・公民教科書採択について】2件 ○ 「総合教育会議」の意義を十分に生かし、特に教科書採択に関して も、教育委員会におかれては、首長(都知事)の意図を能く体され、 意思の統一を図ることにより、首長・教育委員会の主体性が倍旧に確 保され、先に改正された教育基本法の本旨を内容的に、具体的に遵守 した教科書が採択される態勢(システム)が構築されるよう、準備を お進め下さることを要請いたします。 5 【新教育委員会制度について】 ○ その他 地教行法改正に伴う新たな教育行政の組織と運営について、首長と 教育委員会が対等な執行機関として十分に協議を尽くし、それぞれの 権限(地教行法第21・22条)を相互に発揮して学校教育と社会教 育の充実のために教育行政を推進することができる制度となるよう真 摯な検討が行われることを求めます。 6 3 陳情等(団体要請) (1) 分野別 件数内訳 24年度 分 類 上半期 教 職 員 (割合) 生徒指導 (割合) 学校運営 (割合) 教育施設 (割合) 社会教育 (割合) 健康管理 (割合) 福利厚生 (割合) そ の 他 (割合) 計 下半期 25年度 計 上半期 下半期 26年度 計 上半期 下半期 計 20 9 29 11 22 33 26 34 60 29.0% 16.1% 23.2% 12.8% 44.9% 24.4% 37.7% 52.3% 44.8% 16 31 47 49 7 56 9 12 21 23.2% 55.4% 37.6% 57.0% 14.3% 41.5% 13.0% 18.5% 15.7% 18 13 31 19 15 34 25 15 40 26.1% 23.2% 24.8% 22.1% 30.6% 25.2% 36.2% 23.1% 29.9% 1 0 1 2 3 5 1 3 4 1.4% 0.0% 0.8% 2.3% 6.1% 3.7% 1.4% 4.6% 3.0% 3 1 4 0 1 1 2 1 3 4.3% 1.8% 3.2% 0.0% 2.0% 0.7% 2.9% 1.5% 2.2% 4 1 5 3 1 4 4 0 4 5.8% 1.8% 4.0% 3.5% 2.0% 3.0% 5.8% 0.0% 3.0% 2 1 3 0 0 0 0 0 0 2.9% 1.8% 2.4% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 5 0 5 2 0 2 2 0 2 7.2% 0.0% 4.0% 2.3% 0.0% 1.5% 2.9% 0.0% 1.5% 69 56 125 86 49 135 69 65 134 平成26年度下半期の分野別件数では、「教職員」に関するものが34件(52.3%) であり、そのうち「国旗掲揚・国歌斉唱と教員の処分について」が28件を占めている。 2番目は「学校運営」に関するものが15件(23.1%)であり、そのうち「学校の教育 の充実について」が12件を占めている。 3番目は「生徒指導」に関するものが12件(18.5%)であり、そのうち「都立学校 宿泊防災訓練について」が5件を占めている。 7 (2)分野別の事例 分 野 概 要 【国旗掲揚・国歌斉唱と教員の処分について】28件 ○ 10・23通達を撤回すること。同通達に基づく一切の懲戒処分等 を取り消すこと。再処分を撤回し、該当者に謝罪すること。同通達に 基づく職務命令を発出しないこと。新たな懲戒処を行わないこと。服 務事故再発防止研修を行わないこと。3・13通達を撤回すること。 「入学式、卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱について」の平成 24年1月24日の「議決」を撤回すること。 教職員 ○ 判決を受けて減給・停職処分を取り消された原告に直ちに謝罪し、 二度と「違法な」処分をすることがないように再発防止策を明らかに すること。処分を取り消された原告の名誉回復・権利回復のための措 置を早急に講じること。都教育庁の責任ある職員との話合いの場を早 期に設定すること。教育委員会で慎重に検討、議論すること。 ○ 3月の卒業式の「君が代」処分のための事情聴取を即刻止めてくだ さい。「君が代」不起立による処分を中止してください。「君が代」不 起立者に対する過酷な研修は、個人の思想転向をせまる人権侵害です。 この計画を見直すように求めます。 【学校教育の充実について】12件 ○ 義務教育の質を保証・向上させることは保護者の共通の願いです。 昨今の経済状況等により、各区市町村間における教育予算には格差が あります。東京都の全ての子供たちの学力を伸ばし、健やかな心身を 育むために、東京都独自の施策、予算措置、人的措置をはじめ、施設 学校運営 整備や教職員の人材育成等について、新たな施策や措置を要望します。 ○ 東京都特別支援教育推進計画も第三次実施計画までが策定・実施さ れ、学校・地域社会、幼児・児童・生徒を取り巻く社会環境の改善に 大きな期待を寄せております。厳しい財政状況の中ですが、緊急の対 策を必要とする課題も多くございます。具体的な検討と支援をお願い します。 8 【都立高校宿泊防災訓練について】5件 ○ 都立高校生が陸上自衛隊駐屯地で宿泊防災訓練を予定しています。 地元住民などから反対の声が上がっていると聞きます。集団的自衛権 の閣議決定の実施を下支えする若年層の自衛隊員つくり、愛国青年つ くりにつながり、決して許されるものではありません。 生徒指導 【教科書採択について】3件 ○ 教科書検定に合格した教科書であれば、全て文科省により学習指導 要領に適合していると判断されたものである。教科書採択においては、 子供の学習権の保障のために、教師及び学校の意思を十分に尊重する ことを求める。 9 4 公益通報制度 (1) 窓口別 件数内訳 24年度 分 類 上半期 下半期 25年度 計 上半期 下半期 26年度 計 上半期 下半期 計 教育庁等窓口 0 0 0 1 0 1 0 0 0 弁護士窓口 - - - 21 20 41 16 19 35 計 0 0 0 22 20 42 16 19 35 ※ 弁護士窓口は平成25年4月から受付を開始したため、平成24年度までの実績はない。 10
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