授業科目名 科目番号 標準履修年次 担当教員 授業概要 備考 授業形態 科目群 水準・区分 教育目的 到達目標 キーワード 各回授業計画 変動する地域を捉える 1E02011 3・4 年次 単位数 時間割 1.0 単位 春 AB 月 2 木村 周平 いつの時代・社会においても, 人々の生活はそれぞれの地域のなかで, その地域をとりまく環境と のかかわりのなかで営まれてきた。しかし現代, 政治や経済, あるいは文化の枠組みは大きく変 動しつつある。そのような状況においては, 地域というものも固定的に捉えるのではなく, 問題 に応じた時間的・空間的広がりを設定し, そのなかでそれぞれの営為を追いかけていく必要があ るだろう。本講義では, 主に日本とアジアを中心とする具体的な事例をもとにしつつ, 変わりつ つある地域を捉えるための地理学・民俗学・文化人類学・歴史学からの捉え方を紹介し, 現代社 会に対する学際的な理解を深める。 (比文開設) 西暦奇数年度開講。 【受講制限数 120 名】 講義 E 現代, 政治や経済, あるいは文化の枠組みは大きく変動しつつある。そのような状況においては, 地域というものも固定的に捉えるのではなく, 問題に応じた時間的・空間的広がりを設定し, その なかでそれぞれの営為を追いかけていく必要がある。本講義では, 変わりつつある地域を捉える ための地理学・民俗学・歴史学・文化人類学からの捉え方を紹介し, 現代社会に対する学際的な 理解を深める。 1 人間の営みと地域, 環境とのかかわりを理解するための地理学・民俗学・歴史学・文化人類学 の方法を学び, 自ら実践できる。 2 身近な現代社会, とくに環境をめぐる諸問題に対して自らの意見を積極的に発言できる。 地域, 環境, 社会, 歴史, 文化, 生業 第 1 回【4 月 13 日 木村周平 人文社会系】 [イントロダクション] 本講義全体について ——————————————————————————————————————— 第 2 回【4 月 20 日 塩谷哲史 人文社会系】 [グローバル化する社会と地域 1] 歴史学の視点から地域について概観する ——————————————————————————————————————— 第 3 回【4 月 27 日 塩谷哲史 人文社会系】 [グローバル化する社会と地域 2] 変動する中央アジアを事例として取り上げて論じる ——————————————————————————————————————— 第 4 回【5 月 11 日 木村周平 人文社会系】 [グローバル化する社会と地域 3] 文化人類学の視点から地域について概観する ——————————————————————————————————————— 第 5 回【5 月 18 日 木村周平 人文社会系】 [グローバル化する社会と地域 4] 移動する人や物から地域を見る ——————————————————————————————————————— 第 6 回【5 月 25 日 森本健弘 生命環境系】 [地域社会の変容 1] 地理学の視点から地域について概観する ——————————————————————————————————————— 第 7 回【6 月 1 日 森本健弘 生命環境系】 [地域社会の変容 2] 農村の変容、とくに農業の縮小と農村の商品化を取り上げて論じる ——————————————————————————————————————— 第 8 回【6 月 8 日 徳丸亞木 人文社会系】 [地域社会の変容 3] 民俗学の視点から地域について概観する ——————————————————————————————————————— 第 9 回【6 月 15 日 徳丸亞木 人文社会系】 [地域社会の変容 4] 信仰と伝承から見る地域の変容 ——————————————————————————————————————— 第 10 回【6 月 22 日 全員】 [異なる方法をつなぐ] 講師全員で、受講者を交えてディスカッションする ——————————————————————————————————————— 第 11 回【6 月 29 日 木村周平 人文社会系】 [期末試験] 履修条件 成績評価方法 授業外における 学習方法 教材・参考文献 オ フ ィ ス ア ワー・連絡先 履修者へのメッ セージ とくになし。 学期末試験および出席票により, 総合的に評価する。 学期末試験 (60%)... 課題に対しての理解力と展開能力・独創性 出席票 (40%)... 各回の論点に対する理解力 ただし、出席回数が全体の 2/3 に満たない場合、欠格とする。 授業内容について復習するとともに, 各講義担当者が紹介した参考文献を精読すること。 講義時に資料を配付する。参考文献は各講義担当者から適宜紹介する。 火曜 4 限 (事前連絡のこと) 木村 周平 [email protected] 内線 4045 単に授業を聞き流すのではなく, 受講者自らが問題意識を明確に持ち, 独自に考察を進めてもら いたい。 授業科目名 科目番号 標準履修年次 担当教員 授業概要 備考 授業形態 科目群 水準・区分 教育目的 到達目標 キーワード 各回授業計画 日本とは何か III 1E03011 3・4 年次 単位数 時間割 1.0 単位 春 AB 月 2 清登 典子 「日本とは何か III」では、現代の私たちが自明のものとしている、 「日本語」 「日本文化」の概念 について、近年の研究動向を紹介しつつ再検討を加えることで、 「日本とは何か」を考える。前半 5 回は「日本語の再検討」につき講義し、後半 5 回は「日本古典文学の再検討」につき講義する。 (日日開設) 日本語・日本文化学類学生の履修を認めない。 【受入上限数 120 名】 講義 E 「日本とは何か III」では、現代の私たちが自明のものとしている「日本語」 「日本文化」の概念 に、近年の研究動向を踏まえつつ再検討を加えることで、「日本とは何か」を考えていく。 「日本語」や「日本文化」についての近年の研究動向を理解し、自分自身の考えを深めることを 目標とする。 日本語・日本文化・品詞論・オノマトペ・文法・主語論争・日本古典文学・カノン 1 回目から 5 回目までを竹沢幸一 (文芸・言語専攻)、6 回目から 10 回目までを清登典子 (文芸・ 言語専攻) が担当する。 第 1 回【4 月 13 日 竹沢幸一 人文社会系】 [日本語の再検討 1] 【日本語研究と言語学研究】日本語という個別言語の研究を言語学の学問的コンテクストの中に どう位置づけるかを考える。 ——————————————————————————————————————— 第 2 回【4 月 20 日 竹沢幸一 人文社会系】 [日本語の再検討 2] 【品詞論と分類】 「形容動詞」など他言語の記述には見られない日本語に特殊な品詞とは何か。分 類という作業自体も含め、品詞分類について言語学的に考える。 ——————————————————————————————————————— 第 3 回【4 月 27 日 竹沢幸一 人文社会系】 [日本語の再検討 3] 【オノマトペと文法】日本語に豊富に存在するオノマトペ (擬音語・擬態語) と呼ばれる語群を 文法的に観察し、日本語の文法体系の中にどのように位置づけられるか考える。 ——————————————————————————————————————— 第 4 回【5 月 11 日 竹沢幸一 人文社会系】 [日本語の再検討 4] 【語順と構造】語順は言語によりかなり異なる。日本語の語順に関わる現象を観察しながら、語 順という表面現象の背後にある人間言語の構造的特徴を考える。 ——————————————————————————————————————— 第 5 回【5 月 18 日 竹沢幸一 人文社会系】 [日本語の再検討 5] 【主語論争】日本語には「主語」が存在しないという主張がしばしばなされてきた。その主張が 一体何を意味するのか、本当に日本語に「主語」はないのかを言語学的に考える。 ——————————————————————————————————————— 第 6 回【5 月 25 日 清登典子 人文社会系】 [日本古典文学の再検討 1] 近代以降、学ぶべき「古典 (カノン)」として発見された作品とその背景について検討を加える。 (1) ——————————————————————————————————————— 第 7 回【6 月 1 日 清登典子 人文社会系】 [日本古典文学の再検討 2] 近代以降、学ぶべき「古典 (カノン)」として発見された作品とその背景について検討を加える。 (2) ——————————————————————————————————————— 第 8 回【6 月 8 日 清登典子 人文社会系】 [日本古典文学の再検討 3] 近代以降、近代的な新たな価値を付与されることで、学ぶべき「古典 (カノン)」とされた作品と その背景につき検討する。 ——————————————————————————————————————— 第 9 回【6 月 15 日 清登典子 人文社会系】 [日本古典文学の再検討 4] 近代以前には、最も重要な古典の一つとして位置づけられていながら、近代以降に切り捨てられ た古典作品を取り上げ、その背景について検討する。 ——————————————————————————————————————— 第 10 回【6 月 22 日 清登典子 人文社会系】 [日本古典文学の再検討 5] 近代以降に切り捨てられた古典ジャンルを取り上げ、その背景について検討する。 ——————————————————————————————————————— 第 11 回【6 月 29 日 竹沢・清登 人文社会系】 履修条件 成績評価方法 授業外における 学習方法 教材・参考文献 オ フ ィ ス ア ワー・連絡先 履修者へのメッ セージ 期末試験 日本語・日本文化学類生は受講できない。 定期試験:課題に関する理解度と論理性・創造性 出席状況:三分の二以上の出席 授業で紹介した文献を積極的に読むこと。 授業時に適宜紹介する。 授業担当教員―竹沢幸一 [email protected] ―清登典子 [email protected] 火 3 (要予約) 人文社会学系棟 A604 内線 4140 kiyoto.noriko.fn at u.tsukuba.ac.jp ステレオタイプな思考に陥らないで、独自の見解を展開するように努めてほしい。 授業科目名 科目番号 標準履修年次 担当教員 授業概要 備考 授業形態 科目群 水準・区分 教育目的 到達目標 キーワード 各回授業計画 経済学入門 III 1E17011 3・4 年次 単位数 時間割 1.0 単位 秋 AB 金 4 木島 陽子 世の中の動きや社会の仕組みを理解し考えるツールとして、経済学は不可欠です。社会工学類の 学生以外を対象として、市場と均衡などミクロ経済学の基礎的概念と分析枠組みを紹介します。 (社工開設) 社会工学類生は履修不可 【受入上限数 120 名】 講義 E 社会との接点がより身近になった高年時学生 (経済学を学んだことがない他学類 3・4 年生) が、 経済学の分析枠組みを使い、社会経済に関する理解を深めることができるようになること 市場や均衡の概念を理解し、経済学の分析枠組みを使って、市場価格がどのように決定されるか を分析できるようになること 市場, 均衡, ミクロ経済学 第 1 回【10 月 2 日 木島陽子 システム情報系】 [希少性と資源配分] 経済学とはどのような学問か説明する。 ——————————————————————————————————————— 第 2 回【10 月 9 日 木島陽子 システム情報系】 [需要と価格] 需要とは何か、どのような要因によって決まるかを説明する。 ——————————————————————————————————————— 第 3 回【10 月 16 日 木島陽子 システム情報系】 [供給と価格] 供給とは何か、どのような要因によって決まるかを説明する。 ——————————————————————————————————————— 第 4 回【10 月 23 日 木島陽子 システム情報系】 [弾力性] 需要の価格弾力性とは何か、その大きさの違いが与える影響について説明する。 ——————————————————————————————————————— 第 5 回【10 月 30 日 木島陽子 システム情報系】 [価格の変化] 市場均衡とは何か。価格がどのように決まるかを説明する。 ——————————————————————————————————————— 第 6 回【11 月 13 日 木島陽子 システム情報系】 [価格の変化] 価格がどのようなときに変化するのかを説明する。 ——————————————————————————————————————— 第 7 回【11 月 20 日 木島陽子 システム情報系】 [消費者余剰と生産者余剰] 政策の効果をどのように分析するかを説明する。 ——————————————————————————————————————— 第 8 回【12 月 4 日 木島陽子 システム情報系】 [交易の利益] 消費者余剰と生産者余剰とは何かを説明する。 ——————————————————————————————————————— 第 9 回【12 月 11 日 木島陽子 システム情報系】 [所得分配] 政策導入が経済に与える影響について説明する。 ——————————————————————————————————————— 第 10 回【12 月 18 日 木島陽子 システム情報系】 [まとめ] 授業内容のまとめをし、応用力をつけるために現実的な問題との関連を説明する。 履修条件 成績評価方法 授業外における 学習方法 ——————————————————————————————————————— 第 11 回【12 月 25 日】 [期末試験] 社会工学類以外の 3・4 年生 宿題 (40%)、期末試験 (60%) なし 教材・参考文献 オ フ ィ ス ア ワー・連絡先 履修者へのメッ セージ 教科書は指定しない オフィスアワーは授業第一回目に連絡する 経済学の基本的な考え方を身につけて、世の中の動きを別の角度から見てみよう。 授業科目名 科目番号 標準履修年次 担当教員 授業概要 備考 授業形態 科目群 水準・区分 教育目的 到達目標 キーワード 各回授業計画 言語と社会 1E01011 3・4 年次 単位数 時間割 1.0 単位 秋 C 月 1,2 廣瀬 幸生 我々は言語によって世界を捉え、思いを表現しながら社会生活を営んでいる。言語と社会の関係 に関わるさまざまな側面について、とくに、教育・文化・情報等の学際的な視点から考察する。 (人文開設) 西暦奇数年度開講。 【受入上限数 120 名】 講義 E 精神、文化、社会、歴史に関わる総合科目 人間の様々な活動に深く関わる言語の諸相をとくに社会との関係において広く考察することで、 幅広い視野と学際的なものの見方を涵養する。 1. 言語と社会の関係を学際的視点から捉え、言語に関わる研究領域の広がりを認識する。 2. 言語使用と言語使用者の観点から、言語と人間生活に関わる諸問題について考察する。 3. 専門教育を補うような、幅広く奥深い関心を身につける。 文化・社会, 英語教育, 中国語, 比喩, ドイツ語, 日常会話, 電子メディア, 人文情報学 第 1 回【1 月 19 日 (振替授業日)(火 1) 廣瀬幸生 (人文社会系)】 [言語・認知・文化] ことばは、それを話す人のこころや、それが話されている文化・社会のありようを映し出す。言 語から、認知や文化の問題に迫る方法について、具体的に論じる。 ——————————————————————————————————————— 第 2 回【1 月 19 日 (振替授業日)(火 2) 久保田章 (人文社会系)】 [第二言語習得研究への誘い] 「第二言語習得研究」が 50 年ほどの間に明らかにしてきたことをいくつか紹介し、日本の英語 教育との関連性について考察する。 ——————————————————————————————————————— 第 3 回【1 月 25 日 (月 1) 卯城祐司 (人文社会系)】 [英語リーディングの科学] 英文読解では「読めたつもり」でも、新たな問いを出されたとたん、理解できていないことに気 づくことがある。この謎を体感しつつ「英語リーディングの科学」を検証する。 ——————————————————————————————————————— 第 4 回【1 月 25 日 (月 2) 小野雄一 (人文社会系)】 [言語と ICT] 近年のコンピュータ技術、ICT 技術の発達が与えた衝撃に関して、音声認識、リアルタイム、授 業形態などのキーワードから考察する。 ——————————————————————————————————————— 第 5 回【2 月 1 日 (月 1) 大矢俊明 (人文社会系)】 [メタファー・メトニミー・シネクドキー] ことばの「彩」とされるメタファー、メトニミー、シネクドキーが我々の日常生活や概念体系と 密接に関連していることを考察する。 ——————————————————————————————————————— 第 6 回【2 月 1 日 (月 2) 池田晋 (人文社会系)】 [中国語の「繰り返し表現」] 中国語の様々な繰り返し表現を取り上げ、それらがどのような特徴を持っているのかを考える。 ——————————————————————————————————————— 第 7 回【2 月 8 日 (月 1) 住大恭康 (人文社会系)】 [日独語を使用した発話の特徴] 類似した場面で、あるいは類似した内容に関して発話する場合の、日独語における表現上の差異 を比較検討する。 ——————————————————————————————————————— 第 8 回【2 月 8 日 (月 2) 高木智世 (人文社会系)】 [日常会話の科学] 日常会話は、実は、「無秩序なおしゃべり」ではなく、極めて緻密に秩序立てられた社会的相互 行為である。日常会話の分析を通して、言語使用能力を含めた人間の相互行為能力の奥深さに 迫る。 ——————————————————————————————————————— 第 9 回【2 月 15 日 (月 1) 田川拓海 (人文社会系)】 [電子メディアと文章] 電子メディアの広がりは言語活動に様々な影響を与えている。電子メディア上の文章を取り上 げ、書き言葉と話し言葉の接近について考える。 ——————————————————————————————————————— 第 10 回【2 月 15 日 (月 2) 和氣愛仁 (人文社会系)】 [デジタル・ヒューマニティーズと言語研究] 人文科学と情報科学の学際領域として、デジタル・ヒューマニティーズ (人文情報学) という研 究分野がある。デジタル・ヒューマニティーズにおける言語研究の一例として、各種言語資料の 画像=テキスト連携データベースシステムの構築、データ共有等について述べる。 履修条件 成績評価方法 授業外における 学習方法 教材・参考文献 オ フ ィ ス ア ワー・連絡先 履修者へのメッ セージ ——————————————————————————————————————— 第 11 回試験は実施せず、レポートを課す。 総合科目 II の「言語の万華鏡 I,II」を受講しておくと、言語に関してより総合的な理解が得られ る。 出席と授業への参加度 (約 20%) ならびに課題に対するレポートの成績 (約 80%) を総合して評 価する。 毎回の授業で紹介された資料や文献を読み解き、幅広い関心と問題解決の方法を身につける。 教科書は使用しない。毎回の授業でハンドアウトを配布し、参考文献を紹介する。 科目責任者 廣瀬幸生 連絡先:人文社会系棟 5 階 A511 メール:[email protected] オフィスアワー:火 15:30˜17:00、その他メールで要予約。 何事も積極的な関心をもって取り組めば、何かが得られるはずです。総合科目もそのような姿勢 で臨んでください。
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