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普及進むか、Wi-Fi 自販機
キャリア問わず無料接続、各地で設置進む
地域情報発信や防災にも活用
外国人観光客の持つスマートフォンやタブレット端末は、日本国内の通信会社と契約していな
いケースが多く、外国人観光客が気軽にネット接続できる公衆無線 LAN「Wi-Fi」整備が求めら
れている。そのような中、Wi-Fi 機能を搭載した自動販売機が増えている。
宮城県塩竈市は6月、市有地の駐車場に Wi-Fi
搭載自販機を 1 台設置した。導入には自販機を
管理するアサヒ飲料が全面協力。半径 50 メート
ル程度のエリアで無料高速ネット接続が可能に
なった。自治体での導入は宮城県内で初めてと
なる。来年3月には仙台で国連防災世界会議が
開かれ、外国人観光客の増加が予想される。市
観光交流課は「今後は本塩釜駅から鹽竈神社ま
での通りに計画的に Wi-Fi ポイントを設置し、
塩竈に足を運んでいただけるような環境を整え
塩竈市に設置した Wi-Fi 搭載自販機
ていきたいと考えています」と話す。
Wi-Fi 搭載自販機は通信キャリアを特定しない「キャリアフリー」が特長。接続時に最初に表
示されるリダイレクト画面を使って広告や地域情報を配信することもでき、市観光交流課は「多
言語化への対応に向け、現在リダイレクト画面を作成しています。画面を活用した市の情報発信
も計画しています」と言う。既に広島駅南口地下広場で運用しているサービスでは、Wi-Fi 接続
時に自動的に端末言語に対応したリダイレクト画面が表示され、対応言語も日・英・中・韓の4
カ国語に及ぶ。
和歌山城内の市観光案内所前にも Wi-Fi 搭載自販機が6月にお目見えした。和歌山市観光協会
などが共同で設置し試験運用を始めた。この Wi-Fi 搭載自販機もキャリアを問わず、1 日最大 60
分までの無料ネット接続が可能で、大災害時には 1 日当たりの利用回数の制限をなくして通信の
確保に役立てる。この試験運用では外国人観光客向けの Wi-Fi サービスのあり方について検討す
るためフィールド・トライアルを実施している。
東日本大震災の教訓から塩竈市観光交流課も「携帯電話がつながらない状態でも Wi-Fi 搭載自
販機が通信手段となることが設置の決め手になりました」と言う。緊急時を想定して電源供給方
法を増やす試みや太陽光パネルを装備した Wi-Fi 搭載自販機の実証実験も始めている。Wi-Fi 搭
載自販機には観光をはじめ、災害時の活用にも大きな期待が寄せられている。
問い合わせ先
部 署 名 : (1)宮城県塩竈市観光交流課
T E L :
022-364-1165
(2)和歌山市観光協会
073-433-8118