釜石市子ども・子育て支援事業計画 釜石市子ども・子育て応援プラン (概要版) 計画策定の趣旨および期間 釜石市では、少子化の流れを変える総合的な取組を推進するために制定された次世代育 成支援対策推進法に基づき、安心して子どもを産み育てることができるまちづくりを目指 し取り組んできました。 しかし、少子化の進行は続き、平成 23 年3月 11 日に発生した東日本大震災の影響も あって、子育ての負担感や孤立感が強まり、子ども・子育て支援が質・量ともに不足して いる状況がうかがえます。 このような中、平成 27 年 4 月から幼児期の学校教育や保育、地域の子育て支援の量の 拡充や質の向上を進めていく「子ども・子育て支援新制度」が始まることから、質の高い 幼児期の教育・保育の総合的な提供や、待機児童の解消、地域での子ども・子育て支援の 充実を図ることを目的に、 平成 27 年度から平成 31 年度までの 5 か年を計画期間とした、 「子ども・子育て支援法」に基づく事業計画「釜石市子ども・子育て応援プラン」を策定 しました。 計画の基本理念 すべての子どもの誕生が家庭や地域から祝福され、すべての家庭が安心して楽しく子育てができ、 一人ひとりの子どもを取り巻くすべての人や地域が結びつくことによって、地域社会全体で子どもを 見守り、子どもの最善の利益が確保されるとともに、子どもが自分らしく成長できる、子ども・子育 てにやさしいまち「釜石」をめざします。 生まれる喜び 育てる楽しさ 絆と笑顔あふれるまちづくり 計画の基本的な視点 ★子どもの幸せと命の大切さを考える視点:子どもの視点 ★子育ての楽しさと幸せを感じられる視点:親の視点 ★地域社会みんなで子育てを支援する視点:地域の視点 基本目標と施策 基本目標Ⅰ 安心して妊娠・出産・子育てがで きる保健医療体制の充実 基本目標Ⅱ 安心して子どもを産み育てられるよう、母子の健 康保持・疾病の予防や早期発見に対する取組の充実 を図るとともに、適切な医療を受けられるよう体制 の充実に努めます。 さらに、すべての子育て家庭が育児に関する情報 を得ることができるように、各種情報の収集や発信 の充実を図ります。 安心して子育てできる豊かで安 全な地域づくり すべての子育て家庭が安心して子育てできるよ う、妊娠から子育てまでの一貫した相談や情報提供 の充実、子育て家庭のニーズに応じた保育サービス の充実、地域における子育て支援の充実に向けて取 組を進めます。 また、障がい、疾病、虐待、貧困など社会的な支 援の必要性が高い子どもやその家族に対し、相談・ 情報の提供を含め総合的な支援に努めます。 さらに、地域の中で子どもたちが安心して、のび のび遊べるように、交通事故や犯罪などに巻き込ま れないよう、関係機関や団体と連携した取組を推進 します。 (1)母と子への切れ目のない健康支援 ①妊娠・出産・育児に関する相談・指導・講座の充実 ②疾病の予防・早期発見 ③育児に関する情報提供の充実 (2)医療等の支援 ①医療費等助成の充実 ②周産期医療・小児医療の充実 (1)地域における子育て支援 ①地域子育て支援センターの充実 ②地域で子育て応援 (2)幼児期の教育・保育サービスの充実と質の向上 ①保育サービスの充実 ②幼児期の学校教育・保育の一体的提供 ③産休・育休明けの支援の充実 (3)放課後児童の健全育成の推進 ①放課後児童の健全育成の推進 ②放課後子供教室 (4)援助を必要とする家庭への支援 ①児童虐待対策の充実 ②ひとり親家庭の自立支援 ③障がい・発達に心配のある子どもの支援 (5)子どもの安全の確保 ①子どもを犯罪や事故から守るための活動の推進 ②防災教育の推進 1 基本目標Ⅲ 生きる力・創造性・社会性を育む 教育環境づくり 基本目標Ⅳ 生活も仕事も充実し両立する環 境づくり 子どもの基本的な生活習慣や他人に対する思いや り、社会的なマナーなど、「生きる力」の基本的な 資質や能力を育むために、家庭における教育力の向 上、様々な体験の機会を提供する地域活動への支援 など社会全体で子どもを育む環境づくりを充実しま す。 男女がともに仕事と子育てを両立できる社会づく りを進めるため、すべての企業の制度や環境の充実 と、男女の固定的な役割分担意識の解消に向けて積 極的に働きかけるとともに、地域住民への啓発など 社会全体が仕事と生活の調和に関する理解を深めら れるよう取り組みます。 (1)思春期の心と身体の健康づくり ①子どもを生み育てること及び生命の大切さの意義 に関する教育支援 ②発達段階に応じた食育の推進 (2)子どもの居場所づくり ①子どもの活動の支援 (3)子どもを取り巻く有害環境への対応 ①子どもを取り巻く環境浄化 (4)子どもの生きる力を育成する教育環境の整備 ①学校教育の充実 ②高等教育修学のための支援 ③家庭教育に関する学習機会の充実 ④子どもの健やかな成長を見守る地域づくり (1)ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の 推進のための環境づくり ①仕事と生活の調和の啓発 ②仕事と生活の調和の自主的な取組に向けた企業への 支援 重点施策 重点施策1 仕事と家庭生活の両立 「仕事と家庭生活の両立」については、子育て支援、商工業の振興、政策の企画や立案を行う多部署 間の連携を密にし、子育てしやすい環境整備が進むように連携会議の場を設置し、取組を推進します。 重点施策2 地域における子育て支援の充実 子育て支援センターの周知を進め、誰もが気軽に利用できるように取り組むとともに、必要な情報提 供や助言ができる体制づくりを進めます。利用者の視点から支援内容の改善、充実を行います。 重点施策3 情報提供方法・内容の充実 市ホームページを活用し総合的な情報提供を進めるとともに、メールでの情報提供サービスの検討、 子育て支援センターなどの関係機関における情報提供についても充実を図ります。 2 目標事業量 各年度における教育・保育の量の見込みと確保内容、及び地域子ども・子育て支援事業の量の見込 みと確保内容は次のとおりです。 H27 年度 1号・2号(幼稚園) 教 育 2号(上記以外) ( 人・ ) 保 3号(1・2歳) 育 3号(0歳) 利用者支援事業(か所) 地域子育て支援拠点事業(人回、か所) H28 年度 H29 年度 H30 年度 H31 年度 278(410) 275(410) 283(410) 272(417) 262(417) 400(438) 387(438) 407(438) 391(445) 376(445) 308(221) 294(235) 290(292) 287(302) 286(302) 103(65) 101(70) 101(108) 101(113) 101(113) 1 1 1 1 1 20,059(4) 21,815(4) 23,572(4) 25,328(5) 27,084(5) 妊婦健診(人) 199 195 195 194 195 乳児家庭全戸訪問事業(人) 199 195 195 194 195 20 20 20 19 20 0 0 0 0 0 21,504 20,793 21,785 20,961 20,233 352 353 355 356 358 601(1,470) 868(1,470) 1,135(1,470) 1,403(1,470) 1,670(1,470) 540 552 563 575 586 養育支援訪問事業(人) ファミリー・サポート・センター事業(就学児)(人日) 一時預かり事業(人日) 延長保育事業(人) 病後児保育事業(人日) 放課後児童健全育成事業(人) ○「教育・保育」の各年度の(数値)は、幼稚園・保育園等の定員を示します。量の見込みが定員 を上回っている部分は、平成 29 年度末までの待機児童解消を念頭に、保育士の確保や小規模保 育事業に取り組みます。 ○利用者支援事業により、関係機関と連携を図ることによるワンストップ型の相談支援に努めます。 ○平田・唐丹地区に子育て支援拠点がないため、状況を見ながら設置を促進することとし、開設ま での間は出張広場等で対応します。 ○妊婦健診、乳児家庭全戸訪問事業、養育支援訪問事業は、対象者への 100%実施を目指します。 ○就学児のファミリー・サポート・センター事業量の見込みは把握していませんが、ゆいっこサポ ートセンターの利用が可能なため、事業の周知に努めます。 ○一時預かり事業と延長保育事業は、利用者のニーズに応えられるよう適切な提供体制の確保を図 ります。 ○病後児保育は 1 か所実施中で提供体制はおおよそ確保されているため、事業の周知を進めます。 ○放課後児童健全育成事業は、全ての小学校区に学童育成クラブを開設しています。仮設施設の本 設整備を推進するとともに、基準に合った適切な保育を提供できるよう取り組みます。 計画の推進 本計画の推進にあたっては、主管課や庁内関係課との検討に加え、 「釜石市子ども・子育て会議」を 活用することとします。 計画の進行管理にあたってはPDCAサイクル( 「Plan(計画) 」 「Do(実施・実行)」 「Check(検 証・評価)」「Action(改善)」 )のプロセスを踏まえて行うとともに、実施した評価については、広く 市民に周知するために公表します。 釜石市子ども・子育て応援プラン(釜石市子ども・子育て支援事業計画) 発行:釜石市 保健福祉部子ども課 〒026-0025 釜石市大渡町3-15-26 3 電話:0193-22-5121 FAX:0193-22-6375
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