うるま市農水産業振興戦略 拠点施設事業概要 平成26年10月 うるま市経済部農政課 1. 計 画 はじめに・・・事業の背景、目的、 取組み方などについて ■うるま市農水産業の現状と課題~本事業が必要とされる理由について~ ◆担い手不足・・・うるま市農水産業の担い手を確保する必要がある ●現状⇒本市の第 1 次産業就業者数は平成7年度から 1,392 人減少しており、特に農業の年 2. 施 設 齢構成では 60 歳以上の就業者数が全体の 66%を占めています。 ●課題⇒こういった傾向から、担い手不足等を要因とした産業の低下が懸念されます。 地元農 水産物の販路拡大による所得向上等を図り担い手を確保する必要があります。 3. 運 営 ◆生産高の減少・・・うるま市農水産業の生産高を向上させる必要がある 4. 効 果 ●現状⇒本市の第一次産業の市内純生産額は平成17年度から減少傾向にあり、特に農業にお いては 7 億 8,300 万円減少しており、耕作放棄地も 170 万㎡増えています。 ●課題⇒安定的な地元農水産物の出荷先を構築し経営耕作地、生産量の拡大を図り市内純生 産額を向上させる必要があります。 5. 取 組 ◆うるまブランドの確立・・・うるま市農水産業の価値を上げる必要がある ●現状⇒本市は沖縄県の拠点産地として認定された9品目(グァバ、 オクラ、 にんじん、小菊など) のほか、い草、山城茶、豚、肉用牛などといった農産物や、全国シェアの約 4 割の収穫量 を占めるモズクや沖縄ミーバイ(養殖)などといった水産物があります。 ●課題⇒農水産物は豊富だが、うるまブランドとしての定着化は十分ではありません。地元農水 産物の価値を高めて販売促進し、うるまブランドを確立させる必要があります。 ■本事業の目的 ~本施設を整備して事業を実施する目的について~ 上記の課題に対応するため、うるま市農水産業振興戦略拠点施設整備事業は、本市農水 産物に特化した農水産物直売所等を設置して、市生産品のブランド化による販路拡大・地産 地消・地産外商・6 次産業化の推進や経営耕作地・生産量の拡大、そして担い手の育成な どといった事業を展開し、うるま市第一次産業の持続的振興に寄与することを目的としてい ます。 ■本事業の取組み~事業計画や施設設計の作成について~ 事業計画や施設設計にあたって、ワークショップやヒアリングなどを通じて多くの市民や関係 者などにご協力いただいて基本理念や基本方針などを作成し、施設を設計しました。 市民参 画によって作成された事業実施計画と基本設計にもとづいて本事業を展開していきます。 1 うるま市農水産業振興戦略拠点施設事業概要 建設予定地 1. 計 画 施設概要 1.施設の名称 うるま市農水産業振興戦略拠点施設 2.建設予定地 うるま市前原地内 3.開設時期 平成 29 年度 2. 施 設 4.施設規模 全体敷地面積 13,206㎡ 直売所棟 1,790.93㎡ 産直レストラン棟 1F 864.12㎡ 産直レストラン棟 2F 470.02㎡ 駐車場 6,185㎡ 3. 運 営 (232 台分 ) 5.構造 鉄骨造 直売所棟 平屋 産直レストラン棟 地上 2 階 4. 効 果 基本理念/指針(施設コンセプト) 理 念 5. 取 組 「食」を通じてうるま市を元気にする (うるま市成長のエンジン) 基本方針 1.やりがいと収入が連動し、次世代が積極的に参入する農水産業の実現 2.農水産業の六次化推進とブランド力強化によるうるま市産業の活性化 3.農水産物による賑わいと地域コミュニティの創出 4.豊富な農水産物を活かした観光客の誘致と周辺観光地との連動 5.地元農水産物の魅力を集積し、スケールメリットを活かした地産地消の推進 目 標 沖縄NO .1 の直売所になる キャッチフレーズ 『リトル沖縄、うるま』 ~うちなーの食はうるまにあり~ 指針=施設コンセプト 1.食の様々な情報に触れることの できる施設。 2.うるま市の持つポテンシャルを引き 出すための施設。 3.市を代表する生産者のサポート& 育成拠点。 4.市民の愛着心を育てる生活者のコ ミュニティ拠点となる施設。 5.沖縄観光の話題拠点となる施設。 2 1. 計 画 事業の概念について・・・基本理念、 基本方針など 基本理念~事業の継続的な発展を目指して~ 2. 施 設 食を通じてうるま市を元気にする (うるま市成長のエンジン) 理念設定の考え方 「食」 を通じてうるま市を元気にする ●基本理念の 「食」 が指すものは、「うるま市の 市民の元気 (うるま市成長のエンジン) 農水産物」、「食を扱ううるま市の農水産業」 であり、これらの 「食」 が持つ魅力を集積し情 3. 運 営 報発信・6 次産業化の拠点となる「うるま市 農水産業振興戦略拠点施設」です。 ●この 「食」を通じて、うるま市産農水産物の地 農水産業従事者の元気 ◆新しい産品の開発 ◆担い手の増加 ◆参入者の増加 ◆販売ルートの拡大 ◆所得の向上 エンジン て、更に、生産者と消費者とを繋ぐコミュニティ 農水産業振興 戦略拠点 4. 効 果 の場としての役割を果たすことで、うるま市成長 ●うるま市農水産業振興戦略拠点施設が、第一 次産業を主軸にうるま市全体の好循環・活力向 5. 取 組 上に貢献するエンジンとなり、うるま市を一層元 加工・ 製造業 農水産業 産地消を始め、6 次産業化への取組みの場とし の中核を担う施設となることを目指します。 産業の元気 ◆やりがいのある、 魅力ある農水産業 観光業 地域の元気 流通業 経済の元気 ◆農水産業の観光化 ◆新しい流通拠点 ◆うるま市観光の拠点化 ◆新しい流通ルートの開発 ◆うるま市ブランド力成長 気にすることを目指します。 基本方針と施策について~基本理念を果たすための事業の展開について~ 基本方針は基本理念を実現するための指針として設定しました。また、それぞれの基本方針に対 応して設定した施策の例を挙げています。 基本方針 1 基本方針 2 基本方針 3 3 やりがいと収入が連動し、次世代が積極的に参入する農水産業の実現 (生産者の収入増、生産意欲の向上、新規参入者の増加を目指します) ●広報の強化による販売ルートの確立 ●農業生産者の利益が上がるシステム作りの早急な整備 農水産業の六次化推進とブランド力強化によるうるま市産業の活性化 (農水産物の付加価値を高め、販路拡大、産業の活性化を目指します。) ●豊富な農水産物を活用した、うるまブランド力強化 ●新加工品開発によるブランド力強化 農水産物による賑わいと地域コミュニティの創出 (地元コミュニティによる集客、誘客力のある施設づくりを目指します。) ●地元客が地元産品を買いやすい直売所の設置 ●子供たちにも喜ばれるイベントの展開 うるま市農水産業振興戦略拠点施設事業概要 4 ●観光案内拠点としての施設の活用 ●飲食施設による郷土料理の提供および紹介 地元農水産物の魅力を集積し、 スケールメリットを活かした 地産地消の推進 (地元産品の消費増加と、給食への提供及び食育を目指します。) ●生産者との連携によって商品量を確保し、集客力を高める ●沖縄ならではの農水産物の生産を促進する 3. 運 営 5 (観光客を誘客し、経済的な効果とともに知名度の向上を目指します。) 2. 施 設 基本方針 豊富な農水産物を活かした観光客の誘致と周辺観光地との連動 1. 計 画 基本方針 施設コンセプト~施設の方向性について~ 4. 効 果 ●利用者の設定~各利用者に対する方針について~ 施設コンセプトの策定にあたって、施設利用者別に求められるポイントを整理しました。 ①基本的な利用者・・・地元客(うるま市民・沖縄県民) 5. 取 組 地元客のために、地元客がうるま市を知り、市産品を手ごろな価格で購入でき、交流の場と して利用できる施設が求められます。 ②拡充した利用者・・・観光客(国内)&外国人観光客 観光客のために、観光情報を発信し、食文化を伝え、沖縄を楽しむことができ、観光拠点 となり得る施設が求められます。 ③内なる利用者・・・うるま市農水産物・加工品生産者 生産者のために、生産者にとって利益があり、生産者同士や生産者と消費者の交流ができ、 うるま市のブランド価値を上げることができ、次世代の参入を促す施設が求められます。 ①『食の様々な情報に触れることのできる施設』 うるま市農水産物の販売促進のために地産品のアピールや、地産品を使用したレシピを紹介す ることにより地産地消を促進する施設となります。 ②『うるま市の持つポテンシャルを引き出すための施設』 うるま市農水産業の潜在力を引き出すため、加工品開発やブランド化などといった事業展開に よって地産品の消費拡大を図り、耕地面積の拡大や生産高の向上などに役立つ施設となります。 ③『市を代表する生産者のサポート&育成拠点』 農業経営や生産技術などに役立つ事業を展開し、生産者のスキル及び農水産業全体の質の向 上を図り、担い手の確保と育成に資する施設となります。 ④『市民の愛着心を育てる居住者のコミュニティ拠点となる施設』 市民や付近住民、および生産者などによる地域づくり事業を促進し、コミュニティ機能をもち、 市への愛着心を育てることのできる施設となります。 ⑤『沖縄観光の話題拠点となる施設』 産直レストランなど集客性のある施設づくりやイベント開催などにより、うるま市の観光拠点とし て話題性をつくり、市内観光地などに関する県内外への広報を強化する施設となります。 4 1. 計 画 うるま市農水産業振興戦略拠点施設レイアウト 2. 施 設 3. 運 営 4. 効 果 5. 取 組 配置図兼 1 階平面図 5 うるま市農水産業振興戦略拠点施設事業概要 1. 計 画 2. 施 設 3. 運 営 4. 効 果 5. 取 組 2 階平面図 6 1. 計 画 施設の主な機能・役割 ❶ 直売所 ●農産物・水産物・加工品・特産品等の販路拡大 2. 施 設 ●商品開発プロデュース・テストマーケティング ●うるまブランドの確立と発信 ●共同出荷における規格外品作物の販売 ●生産者と消費者の交流促進 3. 運 営 ●レストランと連動した地元産品の情報提供 ❷ 産直レストラン 4. 効 果 ●地元産品を活用したグルメの提供による産品普及 ●生産品の有効活用による出荷量の拡大 ●規格外品や市場に出ない生産品の付加価値化 ●直売所と連動した地元産品の情報提供 5. 取 組 ●うるま市農水産物を使用した新しいメニューの提案 ●集客力の強化 ❸ 産直加工品販売ブース ●地元産品を活用したグルメの提供による産品普及 ●生産品の有効活用による出荷量の拡大 ●規格外品や市場に出ない生産品の付加価値化 ●直売所と連動した地元産品の情報提供 ●新しく開発された商品を販売するチャレンジブース ●集客力の強化 ❹ 農水産業多目的センター ●農家の取組の発表 ●地元産品の品評会、地元産品を活用した料理コンテ ストの開催 ●加工所・キッチンスタジオと連動した商品開発発表会 ●農水産業に関する研修やセミナー、会合、会議など ●県内外 MICE の誘致・開催 7 うるま市農水産業振興戦略拠点施設事業概要 1. 計 画 ❺ キッチンスタジオ ●加工所と連動した 6 次産業化を推進する商品開発・ 2. 施 設 研究 ●地元産品を活用したレシピ考案 ●地産地消を意識した料理教室の開催 ●教育機関との連携した食育活動 3. 運 営 ●生産者と消費者の交流促進 ●子ども達に対しての食育の取り組み ❻ イベント広場 4. 効 果 ●地元産品朝市など、各種屋外イベント開催による賑 わいづくり ●生産者と消費者の交流促進 ●ファミリー層の集客(子供向けの遊具の配置等) 5. 取 組 ●地域の住民が集まるコミュニティ機能 ❼ 加工施設 ●地元産品を活用した加工品開発・製造・販売 ●販売実績をもとにした商品改良 ●うるま市ブランドの確立と発信 ●キッチンスタジオと連動した 6 次産業化の推進 ●地元産品レシピの考案と提供 ❽ 情報センター(情報エリア) ●うるま市特産物の情報提供 ●うるま市農水産物を使用したレシピの提供 ●体験交流等告知(農業・漁業体験・加工体験・民 泊体験など) ●うるま市の観光情報提供(伝統・文化・自然等) 8 1. 計 画 うるま市農水産業振興戦略拠点施設完成予想図 2. 施 設 3. 運 営 農水産業多目的センター 4. 効 果 5. 取 組 レストラン・ 産直加工ブース イベント広場 ポケットパー レストラン・ 産直加工ブース 9 1. 計 画 2. 施 設 直売所 3. 運 営 イベント広場・ ポケットパーク 4. 効 果 5. 取 組 場・ ーク うるま市農水産業振興戦略拠点施設事業概要 直売所 直売所 10 1. 計 画 運営について・・・運営者の選定、 収支、 役割など 運営方式~本事業の運営主体の選定について 本事業は民間企業及び団体等によって施設全体 を一括管理する方式を採用します。 収益事業と公益 2. 施 設 事業を一括して運営することで、収益事業で得られ た利益で公益事業も運営する仕組みを整備します。 指定管理者制度にもとづいた公募によって運営 主体を選定することで、 公平性・競争性が担保さ 3. 運 営 れます。 本事業に適した運営者選定と管理のため、公募 条件や選定基準、管理体制などを設けることが必要 です。 4. 効 果 収支計算~収益の活用方法について 公益事業、直売所、レスト 5. 取 組 ランの各個別の試算と各施設 を含めた施設全体の試算を 行いました。 試 算 結 果として、 公 益 事 業は黒字転換しませんが、運 営主体は施設全体を一括管 理し、直売所やレストランなど の収益によって公益事業も運 営します。 項目 営業収入 公益事業 営業支出合計 営業利益 営業収入 直売所 営業支出合計 営業利益 営業収入 レストラン 営業支出合計 営業利益 産直販売ブース その他収入 総合営業利益 1 年目 4,248 18,557 -14,309 588,000 568,170 19,830 64,355 71,795 -7,441 1,920 0 2 年目 4,248 24,331 -20,083 672,000 651,407 20,593 73,548 75,978 -2,430 1,920 0 3 年目 4,248 41,773 -37,525 756,000 722,975 33,025 82,742 80,162 2,580 1,920 0 4 年目 4,248 46,515 -42,267 840,000 794,543 45,457 91,935 84,345 7,590 1,920 12,701 5 年目 4,248 46,515 -42,267 840,000 794,543 45,457 91,935 84,345 7,590 1,920 12,701 公益事業~運営主体が実施する公益事業について 運営主体は直売所やレストランなどと いった収益事業によって得られた利益を原 資として地域活性化や農水産業振興など を目的とした公益事業を実施することが義 運営主体 地域の生産物や 賑わいによって 公益事業として①農水産業活性化事 収益を得る 業(地域活性化に資するイベント開催な ど)、②販売促進事業(県内外における、 =利益を原資と うるま市産品の販路拡大や知名度向上な した地域活性化 や農水産業振興 ど)、③生産振興事業(生産基盤や出荷 などを実施 体制の支援など)が挙げられます。 務付けられます。 生産量の増加や賑わいづくりなどは運 営主体の収益向上に繋がるので、公益事 業と収益事業の好循環が期待されます。 11 地域や農水産 業者など 利益 還元 収益 向上 地域の賑わいづ くりや生産量向 上などのために 必要な支援を受 ける =生産量増加や 地域の賑わいな どに資する うるま市農水産業振興戦略拠点施設事業概要 1. 計 画 運営者の役割について~運営主体がおこなう業務 施設運営における一般的な業務 施設運営における一般的な業務とは、直売所や産直レストランなどが公共施設か民間施設かを問 わず、運営者が担う業務です。 2. 施 設 (1) 直売・物販部門 ●農水産物や加工品等の販売 ●売場やインターネットを通じた催事や新商 品等の企画と販売促進 3. 運 営 ●生産者組織の管理運営や商品の品質管理 ●生産計画や作付計画の管理指導 (2)飲食(加工)部門 4. 効 果 ●地域素材を活用した食の提供 ●一次加工や受託加工を通じた地域の 6 次産業化推進 ●地産地消の推進、郷土食に通じた地域食 5. 取 組 文化の発信と継承 (3)交流・情報発信(施設管理)部門 ●施設内の機能を活用した地域交流促進事業 ●観光資源を含めた多彩な地域情報発信 ●地域コミュニティ形成及び自己啓発活動の促進 ●視察等の受入れと運営 ●貸館催事、会議や研修等の営業受入れと運営 ●利用者情報等の管理 ●広報及び販売促進業務 農水産業及び地域振興拠点として期待される業務 公 共 施 設である農 水 産 業 及び 地 域 の 振 興 拠 点 施 設として運 営 者に期 待される公 共 的な 業 務です。 ●商品開発プロデュース ●地域連携によるニューツーリズム等の企画造成運営 ※ニューツーリズムとは、これまで観光資源としては気付かれていなかったような地域固有の資 源を新たに活用し、体験型・交流型の要素を取り入れた旅行の形態です。活用する観光資 源に応じて、エコツーリズム、グリーンツーリズム、ヘルスツーリズム、産業観光等が挙げられ、 旅行商品化の際に地域の特性を活かしやすいことから、地域活性化につながるものと期待さ れています(観光庁ホームページ参照)。 ●地域の農水産業担い手育成 ●農水産業生産者に対する経営支援業務 ●物流集荷 / 配送機能 ●地域一次加工拠点機能 ●行政連動や産学官連携による地域農水産業振興政策の推進 12 収益を活用した主な農水産業振興事業 1. 計 画 運営者は本事業の収益を原資とした農水産業活性化活動費および生産振興費、販売促進費 によって市の第一次産業や地域を活性化するための公益事業を展開します。 公益事業を通じて、本市生産品のブランド化による販路拡大・地産地消・地産外商・6 次産 2. 施 設 業化の推進や経営耕作地・生産量の拡大、そして担い手の育成などといった事業(1頁、本事業 の目的を参照)を運営者が実施することになります。 農水産業活性化活動費を活用した農水産業の振興 3. 運 営 運営者は、一次産業の活性化につながる催事や公共の利益に通じる地域活性化のためのイ ベントを積極的に展開します。 【想定されるイベントの例】 ①大型ステージもつくる大々的なもの・・・春、秋 年 2 回程度 4. 効 果 例として、大型ステージ設置、ゲストに著名な料理研究家などを呼び、司会も入れて進行を 行うエンターテインメント性のあるコンテスト、味比べ大会を盛り込んだイベントなど ②中規模なもの・・・祝祭日などに年 5 回程度 例として、収穫祭、うるま茶会など 5. 取 組 ③小規模なもの ・・・月1回(12 回 / 年) 例として、新農作物研究発表会、開発加工品品評会、地産地消推進のための市民ワークショッ プ、農業体験ツアーなど 販売促進費を活用した農水産業の振興 運営者は県内外及び国外にうるま市産品の知名度を上げ、新規販路の開拓・拡大を目指す ために、戦略的且つ継続的にマーケティング・プロモーション・セールスを行い、都心部での販 促イベントや展示会出展など積極的に展開します。 【販売促進活動の例】 ①新聞折り込みチラシ ②店頭チラシ ③インターネットによる情報提供 ④誘導看板などの継続メンテナンス ⑤季節のイベントに合わせた施設の装飾 ⑥県内外及び国外の食品展示会や物産展への出店等 生産振興費を活用した農水産業の振興 農水産業振興戦略拠点施設の維持と効果を拡大させていくための費用として、生産性の向 上や新規生産品の拡大のための支出を運営者には義務づけます。 【生産振興費の運用例】 ①肥料補助やビニールハウスの設置補助 ②多様な商品提供に向けた供給体制づくりのため補助 ③市場のニーズに対応するための種苗買い付けための補助 ④集荷サービスの実施や商品開発の補助 などを想定 13 うるま市農水産業振興戦略拠点施設事業概要 1. 計 画 事業の効果〜本事業によって期待される効果について〜 施設設立の効果〜本施設が整備されることで発生する効果について〜 ◆直売所におけるうるま市産品のアピールや産直レストランにおいて市農水産物の魅力を味 2. 施 設 わってもらうなど、食に関する情報を発信することで、本市農水産物の知名度向上が期待 される。 ◆農水産業多目的センターにおいて農水産業技術や農産品栽培研修などを実施することで、 農水産業の効率化が期待される。 3. 運 営 ◆農水産業多目的センターにおける新規就農者への支援による農家数の増加や農業規模の 拡大が期待される。 ◆キッチンスタジオ及び加工施設を多くの市民などが利用することで、加工開発や情報交換 の促進が期待される。 4. 効 果 ◆うるま市内の各観光施設との連携による、観光産業の活性化が期待される。 ◆産直レストランや産直加工品販売ブースにおいて、新しいメニューや食べ方を企画・開発す ることで、地元食材の潜在能力を引出し、新たな需要を生むことが期待される。 5. 取 組 経済的効果〜本事業を実施することで発生する経済的効果について〜 ◆直売所における地元農水産物の売上は、第一次産業従事者の所得を向上させ、 農水産 業の新規参入者を増加させる効果が期待される。 ◆産直レストランや産直加工品販売ブースにおいて直売所で販売されている地元農水産物を 利用することで、消費を拡大する効果が期待される。 ◆直売所や産直レストランなどにおける安定した雇用を創出することが期待される。 ◆加工施設で開発された商品の人気が高めることができれば、うるま市の加工産業の収益向 上に資することが期待される。 社会的効果~本事業を実施することで発生する社会的効果について~ ◆日常的な買物や飲食、定期的な講習やイベントなどを通して、地域住民の集まるコミュニ ティスポットとなることが期待される。 ◆市民向けの健康によい食生活やメニューの提案などによって、市民の健康意識を増進する 効果が期待される。 ◆各施設において施設の雇用者へ研修等を実施し、 地域の人材を育成することが期待さ れる。 ◆子供たちへの食育事業を通じて食べ物の知識や食習慣に関する意識などを向上する効果 が期待される。 ◆本施設における各事業によって、うるま市産品のブランド力を向上させることで、観光客誘 致の促進や市産品の優位性向上などといった効果が期待される。 14 1. 計 画 事業への取組み~これまでの取組みや今後の取組みについて~ 事業実地計画策定までの取組み~市民参画による歩みについて~ 1. 市民参画の取組み(計 6 回) 市民の施設への意識向上と、市民意見を取り入れた施設コンセプト 2. 施 設 策定のため、ワークショップ及び県内外先進施設視察を実施しました。 ①うるま市農水産業振興戦略拠点施設事業計画キックオフ記念 講演会 ②市民ワークショップ (全4回) 3. 運 営 ③県内先進施設視察及び県外先進施設視察 ④うるま市 農 水 産 業 関 係 者 及び 飲 食 業 関 係 者グループ インタビュー 2. うるま市庁内幹事会(計 4 回) うるま市庁内での本事業における情報共有と事業計画の検討のた 4. 効 果 め、副市長及び関連部長で構成された庁内幹事会を開催しました。 3. 事業推進協議会(計 4 回) 市長の諮問機関として、外部有識者及び市内関連団体で構成された事業推進委員会を起ち上げ、 より多角的な視点から事業の整合性や事業計画について検討をしました。 5. 取 組 今後の取り組み予定~指定管理者決定後の運営者による取組み予定について~ 市が指 定 管 理 者 制 度に基づいて本 施 設の運 営 者を決 定 後、 以 下の通り運 営 者が取 組む 予定です。 ①商品を安定供給するための契約農家の確保、及び組織作り ②レストランの業態設定・メニュー構成、及び直売所からの仕入れ計画 ③季節ごとの農作物などに合わせた年間営業展開計画の策定 ④道路サインや誘導看板計画、及び宣伝・販売促進計画の策定 ⑤うるま市内の各観光施設、及び旅行会社などと連携しての誘客 ⑥各地域の団体や学校などと連携した商品開発、及び地域活性化 今後のスケジュール(予定)~本施設の供用開始までの取組み予定について~ 編集・発行 / うるま市経済部農政課 〒 904-1104 沖縄県うるま市石川石崎一丁目 1 番 TEL:098-965-5607 FAX:098-964-4155 E-mail:[email protected] 15
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