浸水想定区域内の地下街等及び要配慮者利用施設の 所有者または管理者の皆さまへ 4 千代田区地域防災計画で指定する施設 (1)地下街等 消防法第8条第1項の規定により防火管理者を定めなければならない防火対象物のうち次の①から⑤のいず れかに該当する施設。 ① 延べ面積が千平方メートル以上の地下街 避難確保・浸水防止計画の作成について ② 地階を消防法施行令別表第1(一)項から(四)項まで、及び(九)項イに掲げる用途に供していて、 かつ、地階の床面積の合計が5千平方メートル以上の施設。ただし、施設関係者のみが利用する施設は除 く。 1 はじめに 近年、都市部の河川流域において、台風や集中豪雨等により地下街等の浸水被害が多発しております。地下空 間においては、地上に比べ気象状況の把握が困難であることや、地上の冠水が浅い場合でも、地下では深刻な被 害が出る可能性があるなど、危険性が高いことから、利用者の安全確保が必要です。 このため、平成 25 年7月に水防法が改正され、浸水想定区域内に、地下街等、大規模工場等又は主として高齢 ③ 地階に駅舎を有するもの ④ 一般利用の駐車場で、50 台以上地下駐車場で収容する施設 ⑤ その他、区長が必要と認めるもの(※) ※建築物の地階が、地下街、地階の駅舎又は大規模地下道などに接続している施設 (2)要配慮者利用施設 者、障害者、乳幼児、その他特に防災上の配慮を要する者が利用する施設で、当該施設の利用者の洪水時の円滑 要配慮者利用施設の範囲は、概ね次のとおりとする。 かつ迅速な避難を確保する必要があると認められるものがある場合にあっては、これらの施設の名称及び所在地 ① 高齢者施設、保護施設、児童福祉施設、障害児・者等の社会福祉施設 を区の地域防災計画において定めることとなりました。 具体的な施設の種類は概ね次のとおりとする。 地域防災計画において定められた地下街等の施設については、避難確保計画及び浸水防止計画の作成、訓練の 施 設 種 類 実施、自衛水防組織の設置が水防法において義務づけられます。また、要配慮者利用施設については、避難確保 特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、軽費老人ホーム、ケアハウス、老人短期入所 計画の作成、訓練の実施、自衛水防組織の設置が努力義務となります。 施設、老人福祉センター、介護老人保健施設、介護療養型医療施設、有料老人ホーム、 浸水想定区域内の地下街等及び要配慮者利用施設の所有者または管理者の皆さまにおかれましては、計画作成 高齢者施設 及び届出をお願いいたします。 高齢者保養研修施設、認知症高齢者グループホーム、小規模多機能型居宅介護施設、 通所介護(デイサービス)施設、認知症対応型通所介護施設、通所リハビリテーショ ン(デイケア)施設 2 浸水想定区域とは 保護施設 千代田区内の水防法に定める「浸水想定区域」とは、荒川流域で 200 年に1回程度発生が予想される大雨が降 救護施設、更生施設、医療保護施設 認可外保育施設、助産施設、乳児院、母子生活支援施設、児童養護施設、情緒障害児 り、荒川の下流域で堤防が決壊した場合に浸水する範囲及び浸水深を想定したものです。 児童福祉施設 短期治療施設、児童自立支援施設、子ども家庭支援センター、学童クラブ、盲ろうあ 詳細につきましては千代田区ホームページにてご確認ください。 児施設、児童厚生施設、放課後子どもひろば http://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kurashi/bosai/suigai/documents/haza-doarakawa.pdf 生活介護事業所、自立訓練事業所、就労移行支援事業所、就労継続支援事業所、施設 入所支援事業所、地域活動支援センター、障害者小規模通所施設、身体障害者福祉セ 3 ンター、障害者更生センター、補装具製作施設、点字図書館、聴覚障害者情報提供施 避難確保・浸水防止計画とは 障害児・者施設等 避難確保・浸水防止計画は水防法第 15 条の2に基づき、浸水想定区域内の地下街等及び要配慮者利用施設の所 有者または管理者が、単独または共同で作成するもので、下記の事項について定めてください。 設、知的障害児施設、知的障害児通園施設、盲児施設、難聴幼児通園施設、肢体不自 由児施設、肢体不自由児通園施設、重症心身障害児施設、知的障害者小規模通所授産 施設、福祉ホーム、障害者ショートステイセンター、中途障害者地域活動センター、 ① 浸水時の防災体制に関する事項 障害者地域活動ホーム、日中一時支援事業所、共同生活介護施設、共同生活援助施設、 ② 浸水時の避難の確保及び浸水の防止を図るための情報収集・伝達、警戒活動及び施設・資器材の整備に関 児童デイサービス事業所 する事項 ③ 浸水時における利用者の避難誘導に関する事項 ④ 浸水時を想定した防災教育及び訓練の実施に関する事項 ⑤ ①から④に掲げるもののほか、利用者の浸水時における円滑かつ迅速な避難の確保を図るために必要な措 置に関する事項 ※千代田区ホームページに計画の作成例及び届出様式を掲載いたします。 詳細につきましては千代田区ホームページをご確認ください。 ② 病院・診療所の医療施設(有床に限る。ただし、従業者のみによる誘導で同一建物内の避難が可能な少 ない有床数の診療所については該当しないものとする。 ) ③ 幼稚園、こども園、保育園、小学校、中学校、中等教育学校、特別支援学校 5 千代田区地域防災計画に指定された施設について 《参考》水防法抜粋 千代田区地域防災計画に指定された施設については下記事項の実施が必要となります。 事業所等 措置の義務付け 地下街等 義 要配慮者利用施設 務 ・避難確保計画の作成 措置の内容 ・避難確保計画の作成 ・浸水防止計画の作成 ・訓練の実施 ・訓練の実施 自衛水防組織 6 努力義務 (区長からの指示に従わない場合、公表の措置あり) 自衛水防組織の設置義務あり、構成員の区長への報告 自衛水防組織を設置した場 合、構成員の区長への報告 避難確保・浸水防止計画の報告と公表 千代田区地域防災計画に指定された施設で、避難確保・浸水防止計画を作成したときは、報告書様式を活用し、 区災害対策・危機管理課へ報告(提出)してください。また、当該計画を変更したときも同様です。 また、作成した避難確保・浸水防止計画は各施設ごとに、利用者に向けて次のとおり公表してください。 ① 避難経路図等に浸水時の避難経路及び避難先を明示し掲示する。 ② 避難確保・浸水防止計画や取組み事項についてホームページ等で公開する。 7 その他 地域防災計画における地下街等、要配慮者利用施設の指定に関すること、計画作成に関すること等、本事業全 般についてご不明な点等ございましたら、下記までお問い合わせください。 また、浸水想定区域内に新たに地下のある施設を建築した、または地域防災計画に指定されている施設の取り 壊しを行う場合につきましてもご連絡ください。 【お問い合わせ】 千代田区 政策経営部 災害対策・危機管理課 〒108-8688 千代田区九段南1-2-1 電 話:03-5211-4187 FAX:03-3264-1673 メール:[email protected] (浸水想定区域における円滑かつ迅速な避難の確保及び浸水の防止のための措置) 第十五条 市町村防災会議(災害対策基本法第十六条第一項 に規定する市町村防災会議をいい、これを設置しない 市町村にあつては、当該市町村の長とする。次項において同じ。)は、前条第一項の規定により浸水想定区域の指 定があつたときは、市町村地域防災計画(同法第四十二条第一項 に規定する市町村地域防災計画をいう。以下同 じ。)において、少なくとも当該浸水想定区域ごとに、次に掲げる事項について定めるものとする。 一 洪水予報等の伝達方法 二 避難場所その他洪水時の円滑かつ迅速な避難の確保を図るために必要な事項 三 浸水想定区域内に次に掲げる施設がある場合にあつては、これらの施設の名称及び所在地 イ 地下街等(地下街その他地下に設けられた不特定かつ多数の者が利用する施設をいう。次条において同じ。) でその利用者の洪水時の円滑かつ迅速な避難の確保及び洪水時の浸水の防止を図る必要があると認められる もの ロ 要配慮者利用施設(主として高齢者、障害者、乳幼児その他の特に防災上の配慮を要する者が利用する施設 をいう。第十五条の三において同じ。)でその利用者の洪水時の円滑かつ迅速な避難の確保を図る必要がある と認められるもの ハ (略) 2 市町村防災会議は、前項の規定により市町村地域防災計画において同項第三号に掲げる事項を定めるときは、当 該市町村地域防災計画において、次の各号に掲げる施設の区分に応じ、当該各号に定める者への洪水予報等の伝達 方法を定めるものとする。 一 (略) 二 (略) 三 (略) 3(略) (地下街等の利用者の避難の確保及び浸水の防止のための措置に関する計画の作成等) 第十五条の二 前条第一項の規定により市町村地域防災計画にその名称及び所在地を定められた地下街等の所有者 又は管理者は、単独で又は共同して、国土交通省令で定めるところにより、当該地下街等の利用者の洪水時の円滑 かつ迅速な避難の確保及び洪水時の浸水の防止を図るために必要な訓練その他の措置に関する計画を作成しなけ ればならない。 2 前項の地下街等の所有者又は管理者は、同項に規定する計画を作成したときは、遅滞なく、これを市町村長に 報告するとともに、公表しなければならない。当該計画を変更したときも、同様とする。 3 市町村長は、第一項の地下街等の利用者の洪水時の円滑かつ迅速な避難の確保及び洪水時の浸水の防止を図る ため必要があると認めるときは、前条第一項の規定により市町村地域防災計画にその名称及び所在地を定められ た連続する二以上の地下街等の所有者又は管理者に対し、第一項に規定する計画を共同して作成するよう勧告を することができる。 4 市町村長は、第一項の地下街等の所有者又は管理者が同項に規定する計画を作成していない場合において、当 該地下街等の利用者の洪水時の円滑かつ迅速な避難の確保及び洪水時の浸水の防止を図るため必要があると認 めるときは、当該地下街等の所有者又は管理者に対し、必要な指示をすることができる。 5 市町村長は、前項の規定による指示を受けた第一項の地下街等の所有者又は管理者が、正当な理由がなく、そ の指示に従わなかつたときは、その旨を公表することができる。 6 第一項の地下街等の所有者又は管理者は、同項に規定する計画で定めるところにより、同項の地下街等の利用 者の洪水時の円滑かつ迅速な避難の確保及び洪水時の浸水の防止のための訓練を行わなければならない。 7 第一項の地下街等の所有者又は管理者は、国土交通省令で定めるところにより、同項の地下街等の利用者の洪 水時の円滑かつ迅速な避難の確保及び洪水時の浸水の防止を行う自衛水防組織を置かなければならない。 8 第一項の地下街等の所有者又は管理者は、前項の規定により自衛水防組織を置いたときは、遅滞なく、当該自 衛水防組織の構成員その他の国土交通省令で定める事項を市町村長に報告しなければならない。当該事項を変更 したときも、同様とする。 (要配慮者利用施設の利用者の避難の確保のための措置に関する計画の作成等) 第十五条の三 第十五条第一項の規定により市町村地域防災計画にその名称及び所在地を定められた要配慮者利用 施設の所有者又は管理者は、国土交通省令で定めるところにより、当該要配慮者利用施設の利用者の洪水時の円滑 かつ迅速な避難の確保を図るために必要な訓練その他の措置に関する計画を作成するとともに、当該計画で定める ところにより当該要配慮者利用施設の利用者の洪水時の円滑かつ迅速な避難の確保のための訓練を実施するほか、 当該要配慮者利用施設の利用者の洪水時の円滑かつ迅速な避難の確保を行う自衛水防組織を置くよう努めなけれ ばならない。 2 前項の要配慮者利用施設の所有者又は管理者は、同項の規定による計画を作成し、又は自衛水防組織を置いた ときは、遅滞なく、当該計画又は当該自衛水防組織の構成員その他の国土交通省令で定める事項を市町村長に報 告しなければならない。当該計画又は当該事項を変更したときも、同様とする。
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