17 17 公共経営学科必修科目 公 共 経 営 学 科 必 修 科 目 (2014年以前入学者対象) 公共経営学基礎A (2014年以前入学者対象) 塚 本 一 公共経営学基礎B 郎 [特設] 単位 春学期 塚 本 一 郎 [特設] 年次 単位 和泉キャンパス 1.授業の概要・到達目標 秋学期 年次 和泉キャンパス 1.授業の概要・到達目標 〈概要〉 〈概要〉 公共経営学基礎 A・Bでは「公共経営」(public management)と 公共経営学基礎 B では,新しい公共サービスの担い手としての いう概念を,①「新しい公共」として注目される非営利組織(NPO) NPO に焦点をあて,NPO の経営特性や経営課題に関する理解を深め のマネジメント,②行政組織のマネジメント,そして,③ NPO・政 るために,NPO のガバナンスやマネジメントに関する基礎的な理論 府・企業セクターなど,多様な主体の連携・協働のマネジメントと やケースを中心に講義を行う。NPO と行政・企業との協働について して,広義にとらえている。公共経営学基礎 A では, 「公共経営」に も扱う。適宜,グループディスカッションも実施する。 関する基礎的な知識を提供した上で,特に NPO に焦点をあて,NPO の組織特性に関する理解を深めるために,NPO をめぐる基礎的な経 済理論や法制度などを中心に講義を行う。適宜,グループディス カッションも実施する。 一部メディア授業を導入する。 〈到達目標〉 NPO と行政・企業の協働の意義や課題について理解を深め,NPO の法制・税制に関する基本的知識を習得する。 〈到達目標〉 行政改革や NPO に関する基本的な概念や理論を修得する。 2.授業内容 .ガイダンス 2.授業内容 .NPO と経営:なぜ NPO に「経営」の発想が必要なのか? .ガイダンス .NPO の経営的特性:営利企業との比較 .「公共経営」とは何か①:政府の役割の変化と「公共経営」 .NPO と経営管理・NPO と資金調達 .「公共経営」とは何か②:行政改革をめぐる理論 .NPO とマーケティング .NPO とは何か:NPO の定義とセクターとしての特徴 .NPO と行政との協働 .NPO の組織的特性:営利企業・公的組織との比較 .NPO と企業との協働 .NPO をめぐる経済理論・組織論 .NPO の経済規模の国際比較 .NPO と法制・税制① .NPO と法制・税制② 10.NPO と行政との協働① 11.NPO と行政との協働② 12.NPO と企業との協働① .メディア授業① 地域再生と NPO .メディア授業② 若者支援と NPO 10.メディア授業③ 地域再生と NPO(英国) 11.メディア授業④ 地域再生と社会的企業(英国) 12.メディア授業⑤ 被災地復興と NPO 13.メディア授業⑥ 就労支援と社会的企業 14.NPO と社会的企業 13.NPO と企業との協働② 15.まとめ 14.NPO と社会的企業 15.まとめ 3.履修の注意・準備学習の内容 〈履修上の注意〉 3.履修の注意・準備学習の内容 特別な理由のない限り,遅刻は厳禁とする。 〈履修上の注意〉 〈準備学習〉 特別な理由がない限り,遅刻は厳禁とする。 前回講義の内容を十分に復習すること。 〈準備学習〉 前回講義の内容を十分復習すること。 4.教科書 毎回,レジュメを配布する。 4.教科書 特に用いない。レジュメなどを毎回配布する。 5.参考書 5.参考書 初回の授業で指示する。参考文献をレポートの課題図書とする。 塚本一郎編著『社会貢献によるビジネス・イノベーション』丸善。 6.成績評価の方法 6.成績評価の方法 定期試験(70点),レポート(20点),小テスト( 師感想( 7.その他 点)の成績を総合的に評価し決定する。 点),ゲスト講 定期試験(40点),メディア授業提出レポート(60点)を総合的に 評価し決定する。 7.その他 ─ 314 ─ 公共経営学A 単位 春学期 小 関 隆 公共経営学B 志 年次 和泉キャンパス 単位 1.授業の概要・到達目標 〈概要〉 国や地方自治体の財政難の下,地方分権や民営化,公務員制度改 革,公会計改革などさまざまな行政改革が行われ,公共サービスの 効率化が進められています。しかし,効率化を過度に進めると,住 民の生活に必要な公共サービスが悪化する恐れもあり,効率性と公 共性のバランスが重要な課題となります。 NPOや地域住民は,公共サービスの受益者としてだけでなく,公 共の担い手として,行政の意思決定に参画,あるいは行政を監視・ 評価するなど,活動に積極的に参加することが求められています。 本講義では,主に行政の側面に焦点を当てて,公共経営のあり方を 考えます。 〈到達目標〉 民営化や地方分権,住民参加をはじめとした行政改革の諸問題を 理解し,公共経営のあり方について自らの意見を述べることができ る。 2.授業内容 この授業は以下のような内容で進められます。 第1講 オリエンテーション 第2講 行政経営論とは 第3講 行政改革の歴史と現状 第4・5講 民営化政策 第6・7講 地方分権 第8・9講 公会計改革 第10・11講 公務員制度改革 第12講 公益法人制度改革 第13講 行政改革の効果と影響 第14講 行政への監視 第15講 まとめ 3.履修の注意・準備学習の内容 〈準備学習〉 予習は不要ですが,復習として,毎回の授業時に示される「調べ る・考える」の課題に取り組むことで,授業への理解が深まります。 〈履修上の注意〉 この講義は公共経営学科の学生にとって, 「公共経営学基礎 A・B」 に引き続き受講する,2年次の必修であり, ・ 年次の専門科目履 修に向けての導入部として位置づけられています。 秋学期 小 関 隆 志 年次 和泉キャンパス 1.授業の概要・到達目標 〈概要〉 本講義は,企業をめぐる公共経営の課題を考察します。営利企業 は私的利益を追求するだけでなく,公共性の高いサービスを提供す るとともに,責任ある社会の一員として,自らの行動を律すること が求められます。本講義では,「企業と社会」論や企業社会責任論・ 企業倫理の理論,雇用や環境などに関する企業社会責任,社会貢献 活動や社会的責任投資,企業と NPO との協働など,企業社会責任に 関する内容を幅広く取り上げます。 〈到達目標〉 企業社会責任の基礎を理解するとともに,自らの意見を述べるこ とができる。 2.授業内容 この授業は以下のような内容で進められます。 第 回 オリエンテーション,「企業と社会」論 第 ・ 回 企業社会責任の理論と動向 第 回 社会責任の中核主題⑴組織統治 第 回 社会責任の中核主題⑵人権 第 回 社会責任の中核主題⑶労働 第 回 社会責任の中核主題⑷環境 第 回 社会責任の中核主題⑸公正な事業慣行 第 回 社会責任の中核主題⑹消費者 第10回 社会責任の中核主題⑺コミュニティ 第11・12回 社会的責任投資 第13回 CSRの支援策 第14回 企業とNPOの協働 第15回 まとめ 3.履修の注意・準備学習の内容 〈準備学習〉 予習は不要ですが,復習として,毎回の授業時に示される「調べ る・考える」の課題に取り組むことで,授業への理解が深まります。 〈履修上の注意〉 この講義は公共経営学科の学生にとって, 「公共経営学基礎 A・B」 に引き続き受講する2年次の必修であり, ・ 年次の専門科目履修 に向けての導入部として位置づけられています。 4.教科書 毎回,講義時にレジュメを配布します。 4.教科書 毎回,講義時にレジュメを配布します。 5.参考書 山 怜・多 田 憲 一 郎 編『新 し い 公 共 性 と 地 域 の 再 生』昭 和 堂, 2006年 北川正恭・岡本正敏『行政経営改革入門』生産性出版,2006年 大庫直樹『人口減少時代の自治体経営改革』時事通信社,2013年 5.参考書 谷本寛治『CSR 経営──企業の社会的責任とステイクホルダー』 中央経済社,2004年 ジェームズ・E.ポスト,アン・T.ローレンス,ジェームズ・ウェー バー著,松野弘ほか監訳『企業と社会──企業戦略・公共政策・倫 理』(上巻・下巻)ミネルヴァ書房,2012年 6.成績評価の方法 レポート(30%),グループ・ディスカッション(30%),定期試 験(40%)の合計で成績評価します。定期試験を受験することが単 位認定の前提となります。 6.成績評価の方法 レポート(30%),グループ・ディスカッション(30%),定期試 験(40%)の合計で成績評価します。定期試験を受験することが単 位認定の前提となります。 7.その他 連絡先:研究室 7.その他 連絡先:研究室 TEL/FAX 03-3296-2085 [email protected] ─ 315 ─ TEL/FAX 03-3296-2085 [email protected] 2015年度以降入学者対象 行 政 経 営 論 ※2014年度以前入学者は 「公共経営学科専門科目」 単位 秋学期 石 見 豊 ・ ・ 年次 和泉キャンパス 1.授業の概要・到達目標 〈概要〉 行政経営論では,近年,諸外国やわが国で見られる行政改革や民 営化の動きについて具体的な改革事例を取り上げて説明する。一般 的にNPM(ニュー・パブリック・マネジメント)の考え方に基づ き,行政の運営に民間の管理手法を持ち込むことであると理解され ているが,その効果や課題などについて考える。 〈到達目標〉 行政を取り巻く社会変動の状況,行政と民間とのちがいと共通点, 民営化や民間委託の課題と問題点について考察し,それについて所 見を述べることができる。 2.授業内容 この授業は以下のような内容ですすめられる。 第 回 ガイダンス 第 回 行政経営論の対象と視角 第 回 日本における行政経営論の展開 第 回 行革と民営化の政策・思想・哲学 第 回 民間委託の歴史・現状・課題 第 回 第三セクターから学ぶべき点 第 回 日本のPFI,PPPの特徴と課題 第 回 日本における市場化テストの現状と課題 第 回 指定管理者制度の現状と課題 第10回 独立行政法人制度の現状と課題 第11回 道路公団民営化の顛末 第12回 郵政民営化の課題・問題点 第13回 日本における政策評価の動きと特徴 第14回 公務員制度改革と非正規公務員問題 第15回 まとめ 3.履修の注意・準備学習の内容 〈準備学習〉 ガイダンス時に授業予定を示すので,授業の前後に教科書の当該 章を学習する。また, 回の小レポートが課せられるので,講義内 容とレポート課題(テーマ)に基づいて,自ら情報収集し,その作 成を試みる。 〈履修上の注意〉 授業には必ず出席し,各回のテーマの探求に真剣に取り組むよう 要望する。また,レポートの課題は実践的な内容なので,将来公務 員試験の受験を考えている学生にとっては,論文試験準備のための 貴重な体験となるであろう。 4.教科書 外山公美ほか『日本の公共経営─新しい行政─』北樹出版,2014 年 5.参考書 土岐寛ほか『現代行政のニュートレンド』北樹出版,2011年 6.成績評価の方法 定期試験を80点満点, 回の小レポートについては各10点満点で 計20点とする。したがって定期試験80%,その他20%で評価する。 7.その他 基本的には座学形式の講義であるが,講師が終始一方的に講義す る形にならないように,適宜,グループワークやその成果発表など を入れ,双方向性の参加型講義を目指す。 ─ 316 ─
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