ニッセイ インターネットアンケート

平 成 27年 3月 31日
日本生命保険相互会社
ニッセイ インターネットアンケート
~3月:「教育資金の準備」について~
日本生命保険相互会社(社長:筒井義信)は、「ずっともっとサービス」のサンクスマイルメニューの
ひ と つ と し て、ホ ー ム ペ ー ジ( http://www.nissay.co.jp ) 内 の 「 ご契 約 者 さま 専 用 サ ー ビ ス」 に て、
「教育資金の準備」に関するアンケート調査を実施いたしました。
来 月 は「女 性 活 躍 推 進 」に関 するアンケート調 査 結 果 を発 表 いたしますので、ご期 待 ください 。
≪調査概要≫
■調査期間
■実施方法
■調査対象
■回答者数
:
:
:
:
平成27年2月1日(日)~2月20日(金)
インターネット(PC・携帯電話モバイルサイト)による回答
「ずっともっとサービス」のサンクスマイルメニューアンケートへの訪問者
10,899名(男性:6,059名、女性:4,840名)
-うち、就学前・就学中のお子さま・お孫さまのいらっしゃる方(ご予定ありの方含む)
6,221名(男性:3,568名、女性2,653名)
<年代別回答者数>
[名]
年代
~20 代
30 代
40 代
50 代
60 代
70 代~
合計
男性
138
711
1,265
935
362
157
3,568
女性
202
340
614
1,325
906
2,171
508
1,443
294
656
129
286
2,653
6,221
占率
5.5%
21.3%
34.9%
23.2%
10.5%
4.6%
100%
合計
【質問はすべて、お子さま・お孫さまのいらっしゃる方を対象としています】
質問1
お子さま・お孫さまの教育資金準備に不安を感じることはありますか?
質問2
お子さま・お孫さまにどの段階まで進学してほしいとお考えですか?
質問3
質問2の回答どおりに進学された場合の教育費の総額がどの位になるかご存知
ですか?
質問4
お子さま・お孫さまの教育資金の準備はしていますか?
質問5-1 (質問4で「準備しない(準備する予定はない)」以外の回答をされた方へ)
教育資金の準備を考え始めたのはいつ頃からですか?
質問5-2 実際に教育資金の準備を始めたのはいつ頃からでしたか(いつ頃から始める予定
ですか)?
質問6
準備する教育資金目標額はいくら位ですか?
質問7
教育資金として今年1年でいくら位準備する予定ですか?
また、その準備額について、昨年に比べて増減は?
質問8
教育資金をどのような方法で準備していますか?
1
質問1
お子さま・お孫さまの教育資金準備に不安を感じることはありますか?(回答者数:6,221 名)
○ 「(少し)不安を感じている」方は全体で 64.6%。世代別に見ると若い世代ほど不安を感じている方が多く、
子育て世代ともいえる 40 代以下層では、72.9%にまで達する
○ お子さま・お孫さまの人数別に見ると、子育て世代ではお子さまの人数に比例して、不安を感じる方が多く
なっている
■「(少し)不安を感じている」と回答した方の割合(世代別)
世代別内訳
64.6
全世代
22.6
42.0
25.6
9.8
72.9
~40代
27.4
0%
45.5
21.4
20%
40%
不安を感じている
あまり不安を感じていない
[%]
70代~
37.7
60代
44.4
50代
56.8
40代
70.8
30代
74.8
~20代
79.4
低
5.7
60%
80%
少し不安を感じている
まったく不安を感じていない
100%
高
■「(少し)不安を感じている」と回答した方の割合(お子さま・お孫さまの人数別)
1人
2人
3人以上
~20代
78.8
85.0
66.7
30代
74.2
73.9
80.2
40代
64.5
73.6
76.6
50代
51.7
62.7
62.5
60代
40.1
41.6
50.4
[%]
70代~
35.7
34.6
41.0
合計
61.7
68.0
64.9
40代未満
70.3
74.2
77.5
※「1人」には「これから予定あり」を含む
<ニッセイ基礎研究所 久我尚子 准主任研究員のコメント>
高学歴化の進行により家計の教育費負担は増しています。足元、春の労使
交渉は景気の良い話がメディアを賑わせていますが、近年、日本経済の低迷と
ともに世帯年収は減少傾向にあります。また、高齢化の進行により若い世代
ほど年金不安が強く、将来の生活設計に強い不安を感じています。これらの
状況が、子育て世代、年齢が若いほど教育費の不安が強いことに表れているの
でしょう。
2015 年度予算案では、第三子以降の保育料を無償化とするなど、幼児教育
無償化対象を拡大する取組は見送られましたが、40 歳未満では子どもの人数が
多いほど不安が強まることからも、今後に期待したいものです。
質問2
お子さま・お孫さまにどの段階まで進学してほしいとお考えですか?(回答者数:5,968 名)
○ 大学(院)までの進学を希望される割合が8割近くを占める。また、性別・世代別に見ると、70 代以上を除く
すべての世代で、男性の方が女性よりも大学(院)までの進学を希望される割合が高い
高校まで
8.5
短大・専門学校まで
■年代別 お子さま・お孫さまへの「大学(院)」進学希望
13.3
大学(院)まで
[%]
~20代
30代
40代
50代
60代
70代~
男性
65.7
76.1
80.9
86.0
81.9
76.4
女性
61.2
73.8
75.4
79.4
75.1
80.2
78.2
[%]
2
質問3
質問2の回答どおりに進学された場合の教育費の総額がどの位になるかご存知ですか?
(回答者数:5,968 名)
○ 「イメージはあるが、具体的には知らない」「わからない」の合計が昨年同様、6割を超える
○ お子さま・お孫さまの人数が3人以上の方は2人以下の方に比べて「具体的に知っている」と回答した方の
割合が低くなっている
■教育資金総額への具体的なイメージ
昨年
34.5
52.5
13.0
お子さま・お孫さま人数別の回答
65.5
[%]
今年
33.3
55.4
具体的に
わからない
知っている
11.3
66.7
0%
20%
40%
具体的に知っている
60%
80%
100%
イメージはあるが、具体的には知らない
わからない
2人以下
34.1
10.5
3人以上
29.3
15.0
※「2人以下」には「これから予定あり」を含む
<ニッセイ基礎研究所 久我尚子 准主任研究員のコメント>
30 代以上では男女とも7割以上が子どもに大学(院)までの進学を望んでいます。文部科学
省「学校基本調査」によれば、2014 年の大学・短大進学率は男性 57.0%、女性 56.5%ですか
ら(過年度高卒者等を含む値)、自分が受けた以上の教育を子どもには受けて欲しいという親
の気持ちの強さがうかがえます。また、60 代まではいずれの年代でも男性の方が女性より
も大学(院)までの進学を希望する割合が高いですが、年齢が若いほど男女差は小さくなる
傾向があります。より若い世代ほど、女性の大学進学率が高く、男性の進学率に追随している
ために、男性と女性で子に望む進学の希望度合いが似通ってくるのでしょう。
質問4
お子さま・お孫さまの教育資金の準備はしていますか?(回答者数:5,985 名)
○ 「準備するつもりはあるが、まだ準備していない」と回答した層が昨年と比べ約4%増加
○ 年代別に見ると、60 代以上で「準備している」と回答した方が約3割を占め、「準備するつもりはある」と回答
した方と合わせて約4割の方が教育資金を用意する意識がある
■教育資金の準備状況
昨年
56.1
今年
18.3
56.5
0%
20%
■年代別 教育資金準備状況
22.4
40%
準備している
60%
~20代 30代
40代
50代
60代 70代~
44.3
61.7
63.9
61.2
28.1
27.5
準備するつもりはあるが、
34.0
まだ準備していない
27.0
23.7
16.5
19.4
12.2
準備していない
18.2
9.0
9.0
11.7
21.3
26.0
準備しない
(する予定はない)
3.5
2.3
3.4
10.6
31.2
34.3
10.7 14.9
準備している
12.1 9.0
80%
100%
準備するつもりはあるが、
まだ準備していない
準備していない
[%]
準備しない(する予定はない)
3
(質問4で「準備しない(準備する予定はない)
」以外の回答をされた方へ)
質問5-1
教育資金の準備を考え始めたのはいつ頃からですか?
質問5-2
実際に教育資金の準備を始めたのはいつ頃からでしたか?
(いつ頃から始める予定ですか)?
○ 教育資金の準備を考え、実際に準備を始めるのは、「お子さま・お孫さまが生まれてから幼稚園・保育園
入園前」が最も多く、7割を超える方が小学校入学までに準備を始めている
<年代別>
・30 代以下層では、約4割の方がお子さまが生まれる前から教育資金の準備を考え始めるが、実際に
お子さまが生まれる前から教育資金の準備を始める方は3割未満となっている
・40 代以上層では、お子さま・お孫さまの中学進学を機に教育資金の準備を考え始め、実際に準備も
始める方も多くなっている
・70 代以上の方は幼稚園・保育園入園前までに準備を始められる方がやや多いものの、お子さま・お孫
さまが進学されるにつれて準備を始める方も多い
■全年代
[%]
【質問5】 【質問6】
考え始め 実際に準備
お子さま・お孫さまが生まれる前から
生まれてから幼稚園・保育園入園前
72.9
小学校入学前
小学校低学年頃
小学校高学年頃
中学生頃
高校生になってから
特に考えていない
20.0
44.3
8.6
4.4
3.7
4.6
2.6
11.8
13.9
51.7
75.6
10.0
6.4
4.6
7.2
6.2
-
■質問5-1 年代別 教育資金の準備を考え始めるタイミング
~20代
お子さま・お孫さまが生まれる前から
生まれてから幼稚園・保育園入園前
小学校入学前
小学校低学年頃
小学校高学年頃
中学生頃
高校生になってから
特に考えていない
30代
42.2
35.0
5.4
1.2
0.3
0.6
0.3
15.0
31.9
47.4
6.3
2.7
1.6
1.5
0.8
7.8
■質問5-2 年代別 実際に教育資金の準備を始めるタイミング
~20代
お子さま・お孫さまが生まれる前から
生まれてから幼稚園・保育園入園前
小学校入学前
小学校低学年頃
小学校高学年頃
中学生頃
高校生になってから
<ニッセイ基礎研究所 久我尚子
30代
29.5
54.9
6.9
3.4
1.3
2.2
1.8
19.3
61.2
8.0
4.0
2.7
3.2
1.6
(回答者数:5,586 名)
40代
16.1
47.2
10.6
5.5
4.9
5.0
2.5
8.2
50代
12.3
44.8
9.0
4.9
3.9
6.9
5.1
13.1
[%]
60代
12.8
35.5
8.5
4.0
4.7
5.4
1.6
27.5
(回答者数:5,467 名)
40代
11.1
50.8
11.1
7.5
5.1
7.9
6.5
50代
9.9
50.3
9.9
6.0
4.8
10.1
9.0
70代~
14.4
24.7
4.0
7.5
5.8
10.9
6.3
26.4
[%]
60代
11.8
38.3
13.7
10.2
7.8
9.5
8.7
70代~
13.9
28.5
7.9
9.1
10.3
10.9
19.4
准主任研究員のコメント>
60 代以上でも教育資金の準備意識がある方は4割を超えて高くなっています。
この背景には、
少子化で数少ない孫のために惜しまずお金を出す祖父母も増えていることに加え、2013 年度
税制改正にて教育資金を目的とした贈与を 1500 万円まで非課税にする措置が取られ、祖父母
から孫へ教育資金を出しやすい環境が整っていることがあるでしょう。また、共働き世帯の
増加や保育園待機児童問題を背景に、孫育てに奮闘する祖父母「育ジイ」「育バア」も増えて
おり、孫の教育への関心も高まっているようです。このほか、現在の 30 代を中心とした子育て
世代は、就職氷河期世代であり非正規雇用者率も比較的高く、経済的に厳しい層も多いために、
親から子どものための教育費の援助を受けるケースもあることなどもあるでしょう。
4
質問6
準備する教育資金目標額はいくら位ですか?(回答者数:5,475 名)
○ 「300~500 万円未満」と回答された方が全年代を通じて最も多く、「200~300 万円未満」と続く
[%]
■教育資金目標額
目標額
全年代
~20代
年代別
40代
50代
30代
60代
70代~
お子さま・お孫さまの人数別
1人
2人
3人以上
100万円未満
100-200万円未満
200-300万円未満
3.4
9.6
15.7
4.3
11.2
17.1
2.9
9.9
16.9
2.9
9.3
15.3
3.5
8.8
15.5
4.0
10.5
16.7
7.2
10.1
7.2
3.4
8.0
15.0
2.8
10.5
16.0
2.7
6.2
12.0
300-500万円未満
500-700万円未満
700-1000万円未満
1000-1500万円未満
21.2
10.4
10.5
10.5
20.7
6.2
11.2
8.9
22.0
10.0
10.7
9.6
22.0
11.3
10.3
11.6
21.8
11.6
12.0
10.7
15.3
6.1
8.8
10.2
16.8
11.2
5.6
7.8
20.7
11.6
12.1
11.1
23.3
11.3
10.0
10.3
17.0
7.7
12.1
11.0
決めていない・わからない
18.7
20.4
18.0
17.3
16.1
28.4
34.1
18.1
15.8
31.3
質問7
教育資金として今年1年でいくら位準備する予定ですか?(回答者数:3,634 名)
また、その準備額について、昨年に比べて増減は?(回答者数:3,511 名)
○ 全年代では「100 万円以上」と回答した層が 17.0%と最多となっている
○ 年代別に見ると、40 代以上層が「100 万円以上」と回答した方が多くなっている一方、30 代以下では8割
以上の方が 50 万円未満と回答している
○ 今年1年の準備額について、40 代以下層では、昨年と比べて「増やす予定」と答えた方が増加した
■今年1年の準備額
今年1年の準備額
[%]
全年代
~20代
年代別
40代
50代
30代
60代
70代~
お子さま・お孫さまの人数別
1人
2人
3人以上
5万円未満
5-10万円未満
10-15万円未満
15-20万円未満
20-30万円未満
30-50万円未満
50-70万円未満
70-100万円未満
6.1
7.4
13.0
9.1
12.6
14.4
9.3
11.1
9.7
13.8
18.9
16.3
16.8
11.7
5.6
4.1
5.9
11.8
19.4
12.8
15.4
15.9
6.4
7.1
4.2
5.5
12.4
8.5
13.8
15.8
10.8
11.7
6.7
4.1
6.2
5.3
7.7
12.1
11.4
16.1
11.3
9.3
15.7
8.8
9.3
11.8
6.9
9.3
15.0
10.4
8.0
4.6
11.5
10.3
8.1
10.3
6.4
7.2
12.1
9.9
12.9
12.9
10.1
11.4
5.7
6.0
12.8
8.4
12.6
15.2
9.5
12.1
5.9
8.8
15.2
8.5
11.3
15.6
7.5
9.0
100万円以上
17.0
3.1
5.3
17.3
30.4
17.6
21.8
17.1
17.7
18.2
■今年1年の準備額について、昨年との増減
全年代
40代以下
[%]
対前年
増やす予定
20.0
20.7
+0.4
同じくらい
75.5
76.2
-2.4
減らす予定
4.5
3.1
-2.7
<ニッセイ基礎研究所 久我尚子
准主任研究員のコメント>
質問3で6割の方が教育資金総額のイメージを持っていないようですが、8割の方は準備す
る教育資金の目標額を持っています。総額は把握できていなくとも目標金額は、年代や子ども
の人数によらず、おおむね 300~500 万円が共通認識として強いようです。
今年1年の準備額は 20~30 代では比較的少なく、40 代以上では 100 万円以上が多くなって
います。若い年代では世帯年収が少なく、そもそもまとまった資金をすぐに必要とするわけで
はないこと、40 代以上では比較的世帯年収が多く、近い将来に大学入学資金などまとまった
資金を必要とすることが背景にあるのでしょう。70 代以上で 100 万円以上が2割を超えて多い
ことは、子育て世代にとって心強いことですが、それだけ子育て世代の経済状況が厳しいと
いうことかもしれません。
5
質問8
教育資金をどのような方法で準備していますか?(回答者数:5,704 名)
○ 全年代では「預貯金」(41.9%)、「学資保険・こども保険」(33.3%)の割合が高い
-40 代以上層では「預貯金」の割合が高まっているのに対し、30 代以下層では「学資保険・こども保険」
の占率が高くなっている
○ 「祖父母からの支援」については、60 代以上層では約8%が準備方法として認識しているのに対し、全体
では約 3.5%と世代間で認識差がある
■教育資金の準備方法
※複数回答可
全年代
[%]
30代
39.3
年代別
40代
50代
39.8
45.5
預貯金
41.9
~20代
39.1
学資保険・こども保険
財形貯蓄
パートやアルバイト等による所得増
教育費以外の支出削減
祖父母からの支援
株式
投資信託
ジュニアNISA
33.3
5.6
5.2
3.6
3.5
3.0
2.8
0.6
40.1
5.7
5.3
4.2
2.8
1.1
1.1
0.2
40.5
5.4
4.2
2.5
2.7
1.9
2.3
0.8
32.4
6.4
6.5
3.9
3.4
3.2
3.1
0.8
28.6
5.3
4.7
4.5
3.3
4.4
3.1
0.2
28.8
2.3
3.7
2.1
7.2
3.3
2.8
0.4
19.4
4.7
2.4
2.8
8.5
2.4
3.8
0.5
0.5
0.4
0.4
0.5
0.4
1.0
1.9
公社債
<ニッセイ基礎研究所 久我尚子
60代
48.4
70代~
53.6
(参考)昨年の調査結果
株式
4.7
祖父母からの支援
投資信託
4.0
7.6
財形貯蓄
公社債
1.1
9.6
預貯金
67.8
学資保険・こども保険
53.8
准主任研究員のコメント>
教育資金の準備手段は圧倒的に「預貯金」と「学資保険・こども保険」の割合が高いですが、
20~30 代では「学資保険・こども保険」の高さが目立ちます。質問5で、20~30 代では8割
が幼稚園・保育園入園前までに教育資金の準備をはじめていたことから、
「学資保険・こども
保険」の加入タイミングも就学前までに集中していることが予想されます。
また、質問5をみると、教育資金を考えるタイミングは、就学前以外では中学生頃が多く
なっています。義務教育を終えて高校進学を目前にして、まとまった教育資金の必要性が見え
てくる頃に再び準備をはじめる方が多いのでしょう。
以
6
上
H27-3G,広報部