株主通信Vol.4

カイオムからあなたへ
株主通信 Vol.4
2014年4月1日~2014年12月31日
証券コード:4583
100%の治療効果を追求するヘルスケア・イノベーター
株式会社カイオム・バイオサイエンス
CHIOME
Bioscience
トップインタビュー
しました。
代表取締役社長
リード抗体ライセンスアウト事業では、横浜市立大学
農学修士・獣医師
完全ヒトADLib®システムの
構築から1年経ちましたが、
完全ヒトADLib®システムの現況と
2014年度の総括をお願いします。
医薬品市場の状況とカイオムの
市場戦略について教えてください。
五嶋研との共同研究の成果である抗セマフォリン3A抗
既存の医薬品の治療効果改善や、有効な新薬
体の炎症性疾患モデルとがん領域における有用性の検
がない難易度の高い疾患への対応、そしてさら
証試験が進行中です。
さらに、名古屋市立大学植村研、
に高い安全性へのニーズが高まる中、新薬研究開発の
横浜市立大学竹居研との新規抗体作製のための共同研
成功確率は低下傾向にあると言われています。
そうした
究も開始しました。
状況において近年は、従来の低分子医薬品 (注2)とは異
基盤技術ライセンス事業では、完全ヒトADLib®シス
なる、
ヒトの免疫機能を利用した抗体医薬品に注目が集
テムの改良を行うと同時に候補企業への営業活動を開
まり、多くの製薬企業がこの分野に参入してきています。
始したことに加え、
オリジナルADLib®システムの技術導
世界の医薬品市場の規模はおおよそ100兆円ですが、
そ
出先である富士レビオ㈱からADLib®システム由来の抗
の中で抗体医薬品の市場規模は約6兆円、ほぼ6%を占
当期は、完全ヒトADLib システムの完成度を
体を用いた診断キットの販売に伴うロイヤルティを受領
めています。世界の医薬品売上高の上位10品目を見て
ライセンス候補企業の期待に胸を張って応えら
することができました。同社では新たな診断キット創出
も、抗体医薬品は5品目を占め、
中には年間1兆円を超え
れるレベルまで向上させるため、
ライブラリの多様性向
に向けた研究開発が継続しているため、
さらなるロイヤ
る売上をあげているものもあります。
また、現在市場で販
上などに注力しました。
システム改良により今後も継続
ルティの増加が期待できます。
売されている抗体医薬品は50品目程度しかありません
®
的に完成度を高めていきますが、
すでにリード抗体ライ
が、開発途上のものが300から400品目あると言われて
センスアウト事業に投入してパイプライン(注1)拡充のた
おり、
これらが順次市場に出てくると考えると、抗体医薬
めの抗体作製プロジェクトを進めているほか、候補企業
品市場はこれまでの年2桁の成長をさらに将来に向けて
への技術導出活動も精力的に開始するなど、本格的な
も継続していくものと見込まれます。
事業化への新たな一歩を踏み出しています。
しかし、実は従来の抗体作製技術で医薬品として開発
創薬アライアンス事業では、中外製薬グループとのビ
されているターゲットはせいぜい数10種類にすぎませ
ジネスが順調に推移しているほか、㈱リブテックが創生
ん。つまり、従来の技術では抗体が作製できないター
したがん治療用抗体「LIV-2008」について共同研究先
ゲットが数多くあるということです。ADLib®システムで
の㈱ヤクルト本社と各種の非臨床試験を実施しており、
は、従来技術では作製できない抗体が創生できるため、
Chiome Bioscience Inc.
マイルストーン達成に伴うマイルストーン料を受領いた
2
Top Interview
リード抗体の付加価値を高められるような先鋭技術を
これまでにない全く新しい市場を創り出すことが可能で
人口増加によって人間の活動範囲がどんどん広がって
す。私たちは、他社が既に対応している疾病分野ではな
行くなかで、
今後も全く未知のウイルスが出てくることは
持つ複 数の機 関と積 極 的にアライアンスを組んで、
く、他の誰も着手していない新たな医薬品分野でビジネ
想像に難くありません。
しかも、
ウイルスは年々変化してい
ADLib®システムを核とした創薬ネットワークを構築す
スを展開していこうと考えています。
くものもあるため、
今年開発した薬品が来年も効くとは限
ることを目指しています。
りません。
迅速に抗体を作製できる当社の技術があれば、
パンデミック感染症対策については、
「感染症
Chiome Bioscience Inc.
対応に向けた抗体作製プロジェクト」を立ち上
3
特定のターゲットを攻撃する、既存の低分子化合物に比
用いた診断キットを上市したことで、
この成功事例が業
べても毒性が低く安全性が高い抗体医薬品を早期に投入
界でも注目され、複数の照会が入って来ています。
これ
することができるので、
こうした緊急時には特に、大いに
社会に貢献できるものと考えています。
らをしっかりと実績に結びつけ、
カイオムと一緒にやり
収益化に向けたADLib システム
など導出促進のための取組みを
教えてください。
®
たい、
カイオムの存在が欠かせない、
と言われるようにな
るよう鋭意努力しています。
げ、
ADLib®システムの感染症に対する対応能力を証明す
まずはライブラリの多様化、高品質化などによ
るための取組みを強化しています。昨年10月には複数の
り完全ヒトADLib ®システムを一流の製薬企業
インフルエンザウイルスの抗原に、
そして12月には西アフ
に導出するレベルまで完成度を高め、技術導出を目指し
リカの一部の地域において感染者が急激に増大したエボ
ます。高品質化ということでは、作製した抗体を分析して
ラウイルス病のウイルス抗原に結合する抗体の作製を短
最適化する体制も整ってきました。
こうした技術により
中期経営計画では、2016年度において完全ヒト
期間で実現しました。
今後は既に獲得できた抗体をリード
付加価値の高い抗体作製にも取り組んでいきます。
さら
ADLib ®システムの技術導出が本格化し、基盤
候補抗体として開発を行うとともに、
さらに新たな抗体作
に、
そのほかの先鋭的な周辺技術を持った企業との提携
技術ライセンス事業からの収入が飛躍的に増加するも
製プロジェクトを順次実施してパイプラインの拡充を積
にも注力しています。2年前から始まったBiotecnol
のと見込んでいます。昨年来、完全ヒトADLib®システム
極的に進めます。
また、
こうした成果を受けて国内外の公
Ltd. との提携では、抗原を認識する手を3つ持つ分子を
のレベルアップを重ねながら、基盤技術ライセンスに興
的機関等とも交渉が始まっており、共同研究などの可能
作製できるというTribody™技術を取り入れることで、
味を持つ国内外の企業との間で技術ライセンススキー
性も模索しているところです。
当社のビジョン実現にむけ
例えば、がん細胞を特異的に認識して、攻撃能力を高め
ムの交渉を始めていますが、大手製薬企業に使っていた
ての取組みを成功させる鍵となる米国を中心とした事業
るような高機能な抗体医薬品の開発が期待できます。
こ
だくことができれば、安定収入の確保が可能になると同
展開を加速させていきます。
のようにADLib システムと組み合わせることでさらに
時にADLib®システムの性能が広く認知されることにも
®
中期経営計画の進捗は
いかがでしょうか。
Chiome Bioscience Inc.
次のマイルストーンである
パンデミック感染症への
対応の状況はいかがですか。
昨年富士レビオ㈱がADLib ®システム由来の抗体を
4
ADLib system
®
Top Interview
ADLib システムとは?
Ⓡ
繋がり、事業拡大を加速することができると考えていま
す。
また、
当社独自での抗体作製も進め、
パイプラインを充
株主の皆様へメッセージを
お願いします。
抗体医薬品は、
ヒトの身体にもともと備わっている免疫
に取り組んでいますが、
当社の基盤技術であるADLib®
システムを利用して、がん細胞など特定の細胞を狙い
システムは世界初の遺伝子組換え促進技術による画期
撃ちにする画期的な医薬品です。
ヒト由来の安全性の
的な抗体作製技術です。
これまでの抗体作製法のボト
高さ、そしてこれまで治療法がなかった病気への対応
ルネックとなっていた課題の数々をクリアし、最短10日
®
可能性などから、医薬品市場でも熱い注目を浴びてい
程度で迅速な抗体作製が可能です。特に、取得困難な
を実施し、一部に有望な成果を得ることができました。
システムの事業化とさらなる発展を担い、
この10年全力
ます。現在では数多くの製薬企業が抗体医薬品の開発
抗原に対する抗体の作製に強みを持つ技術です。
2015年度は引き続きこれらの活動を継続し、年度内に
で走ってきました。
実させるべく力を入れています。
当期は炎症性疾患及び
がん領域における抗セマフォリン3Aの有効性検証試験
当社社外取締役の太田邦史(くにひろ)
が発明
した、極めて高いポテンシャルを有するADLib
も技術導出及びリード抗体の導出を実現できるよう努
お陰さまで2013年度の完全ヒトADLib ®システム構
めます。
そのほか新たに始まった共同研究や照会をいた
築の成功に続き、
ライブラリの多様化、高品質化などの
だいている案件についても、適切な経営資源の投下によ
改良、
さらに複数のパートナーとの共同研究進展と、私
りこれを強力に推し進め、連続的なパイプライン創出に
たちは目の前の課題に取り組み、次々と、
そして着実にそ
つなげていきます。
の成果は上がってきています。
2015年度は高付加価値ビジネスへの転換期、
当社に
とっても正念場との認識に立ち、全社一丸となってビ
ジョンの達成に邁進します。
ADLib®システムの概要
①TSA
(トリコスタチンA)
という薬剤を用いて抗体
遺伝子組換えを促進し、多種多様な抗体遺伝子配
列を持つDT40細胞のライブラリを作製する
ADLibⓇ
システム
②ターゲットとなる特定の抗原を結合させた磁気
ビーズを投入し、
これに結合する特定の抗体をも
つ細胞を回収する
トリの細胞
③DT40細胞を培養し、培養液中に分泌された抗体
を遠心分離等により回収する
トリ抗体
トリ抗体
完全ヒトADLibⓇ
システム
トリ抗体の遺伝子配列を
ヒト抗体の配列に置換え
トリ抗体
完全ヒト抗体
完全ヒト抗体
完全ヒト抗体
ADLib®システムの進化の歩み
5
主に化合物を化学的に合成して作製される比較的分子の小さい医薬品。
従来の医薬品の殆どがこれにあたる。
オリジナル
ADLib®
ADLib®
combo
2003.07
2008.04
ADLib®
axCELL
2009.10
lgGキメラ
ADLib®
完全ヒト
ADLib®
プロトタイプ
2011.09
2013.06
完全ヒト
ADLib®
2014.03
Chiome Bioscience Inc.
Chiome Bioscience Inc.
低分子医薬品(注2)
継続的な技術改良・
先鋭技術との融合
製薬企業において、開発から販売までの一連の流れの途上にある
薬剤(化合物)群。
技術価値レベル
パイプライン(注1)
完全ヒトADLib®システムの構築
事業化フェーズへの移行開始
6
Alliance
Corporate governance
コーポレートガバナンス
アライアンス
当社は通常の創薬ベンチャーとは異なり、世界の主要市場で特許が成立している
医 療 変 革 の 極 めて大きなポテンシャルを有 する
とを通じ全てのステークホルダーから信頼される企
ADLib®システムという画期的な独自の抗体創出技術を保有しています。
ADLib ®システム。
この画期的な知的資産を事業化
業を目指しています。
そのため、健全性と透明性が確
この技術を核としてアカデミアやグローバル製薬企業、
バイオベンチャーなど
し、
さらに社会が広く利用できるよう社長の藤原正明
保された迅速な意思決定を可能とする体制の整備を
多数の提携先とアライアンスを組むことで、効率的なターゲット抗原の獲得や高機能抗体の獲得、
を中心として、高い専門性をもつ経営陣がその任にあ
進めるとともに、
コンプライアンスの徹底を含む内部
たっています。
統制の強化を図ることを、
コーポレート・ガバナンス
同時に、
当社は創業以来、経営陣を厳格に監視するこ
の基本的な考え方としています。
経営体制図
株主総会
創薬にかかる長い時間と多大な費用の軽減など、
リスクの低減を図りつつ抗体医薬品の開発を行うことが可能となっています。
製薬企業との
アライアンス
アカデミア等との
アライアンス
抗体医薬開発に関わる
アライアンス
ADLib システムを利用した創薬
アカデミアの持つ特異的な抗原遺
ADLib システムに関わる基礎的
支援、及び自社での研究開発に
伝子情報に基づき抗体を作製し、
かつ高度に専門的な分野での技
よる抗体医薬品の創出
主な提携先:
アカデミアなどでの研究に供する
術提携により、効果的かつ効率的
な抗体医薬品開発を追求
共同で事業化の権利を獲得
・ 富士レビオ㈱
など
®
と共に、疾患に対する効果が確認
された場合にはその発明について
・ 中外製薬グループ
・ 理研
・ 東京大学
・ 横浜市立大学
Chiome Bioscience Inc.
連携
取締役会
連携
監査
社長室
内部監査
(5名のうち社外取締役2名)
報告
指示
選定・解職
代表取締役社長
報告
指示・助言
各部門
取締役会
・ ㈱リブテック
など
・ 国立がん研究センター
など
今後もさらにアライアンス戦略を推し進め、ADLib®システムを核とした創薬プラットフォームを構築し、
より付加価値の高い
抗体の創生に取り組んでいきます。
監査役会
(3名のうち社外監査役3名)
査役は定期的な監査役会開催、取締役会への出席により迅速かつ公正な監査を行っています。
・ 静岡がんセンター
7
監査
選任・解任
当社は監査役制度を採用しています。取締役は、定時及び臨時取締役会を通じて迅速かつ効率的な経営監視を行う一方、監
主な提携先:
・ Biotecnol Ltd.
主な提携先:
会計監査人
選任・解任
連携
当社の取締役会は、代表取締役1名、取締役4名
(うち社
監査役会
当社の監査役会は、監査役3名
(うち社外監査役3名)
で
外取締役2名)
の5名で構成され、当社の業務執行を決
構成され、
ガバナンスのあり方とその運営状況を監視
定し、取締役の職務の執行を監督する義務を有してい
し、取締役の職務の執行を含む日常的活動の監査を
ます。社外取締役としては、ADLib ®システムの発明者
行っています。社外監査役は、元研究者、証券取引所出
である太田邦史と、大手製薬企業での抗体医薬品開発
身者、公認会計士であり、それぞれの識見、職業倫理の
などの豊富な経験を有する川口勉を選任し、より広い
観点より経営監視を実施しています。
視野に基づいた経営意思決定と社外からの経営監視を
可能とする体制となっています。
Chiome Bioscience Inc.
®
選任・解任
8
会社概要・株式の状況
当期の事業開発活動については、主に中外製薬グループと
ともに、感染症領域でのウイルスに対する抗体作製プロ
の契約に基づく研究開発活動を中心に、複数の企業やアカ
ジェクトを含むリード抗体作製に関する研究開発活動につ
デミアとのプロジェクトについて順調に事業を推進してき
いても継続的に取り組みました。
ました。また、診断薬分野の大手企業である富士レビオ㈱
以上の結果、当期における売上高は277,759千円、営業損
がADLib ®システム由来の抗体を使用した診断薬キットを
失は865,583千円、経常損失は883,352千円、当期純損
販売したことに伴い、当社は売上高に応じたロイヤルティ
失は863,269千円となりました。
収益を計上したほか、連結子会社の㈱リブテックが㈱ヤク
なお、2014年12月、主に感染症領域での研究開発費や事
ため、マイルストーン料を受領することができました。さら
業資金として増資により2,023百万円の資金調達を行いま
に、完全ヒトADLib®システムの多様性の向上に引き続き取
した。これにより、健全な財務基盤を維持しつつ2017年度
り組み、国内外の製薬企業に対して営業活動を開始すると
までの上記費用を確保することができました。
(千円)
発行可能株式総数
発行済株式総数
株主数
社
名
株式会社カイオム・バイオサイエンス
英 語 表 記
設
資
本
Chiome Bioscience Inc.
2005 年 2 月 8 日
4,434,685 千円
〒151-0071
東京都渋谷区本町三丁目 12 番 1 号
住友不動産西新宿ビル 6 号館
TEL : 03-6383-3561( 代表)
46 名
独自の創薬基盤技術であるADLib ® シス
立
金
本 社・研 究 所
第10期
2014年3月
事 業 内 容
テムを核とした抗体医薬品の研究開発支
援及び研究開発等
役員一覧(2015年3月30日現在)
第11期
2014年12月
(9カ月間)
代表取締役社長
藤原 正明
研究開発担当
農学修士・獣医師
取
締
役
清田 圭一
経営管理・財務担当
経営学修士
取
締
役
小 林 茂
事業担当
工学修士
社 外 取 締 役
太田 邦史
理学博士
社 外 取 締 役
川 口 勉
薬学博士
工学博士
434,962
277,759
営業損失(△)
△ 413,160
△ 708,815
△ 865,583
経常損失(△)
△ 424,813
△ 706,340
△ 883,352
社外常勤監査役
逵 保 宏
△ 426,890
△ 757,554
△ 863,269
社 外 監 査 役
朝日 義明
当期純損失(△)
社 外 監 査 役
岡村憲一郎
総資産
1,296,734
5,012,804
6,257,267
純資産
1,037,894
4,559,143
5,839,466
76.3
89.8
92.9
自己資本比率(%)
※第10期より連結決算
Chiome Bioscience Inc.
会
324,127
売上高
9
株式の状況(2014年12月31日現在)
従 業 員 数
ルト本社との共同研究においてマイルストーンを達成した
第9期
2013年3月
会社概要(2014年12月31日現在)
大株主
持株数
持株比率
藤原正明
1,293,600
5.89
太田邦史
960,000
4.37
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)
653,600
2.97
松井証券株式会社
雨堤正博
463,600
418,400
2.11
1.90
富士レビオ株式会社
400,000
1.82
日本マスタートラスト信託銀行株式会社
柴田武彦
394,700
277,000
1.79
1.26
日本証券金融株式会社
258,800
1.17
株式会社SBI証券
219,500
1.00
株主名
(株)
※持株比率は小数点第3位以下を切り捨てて表示しております。
所有者別株式分布
■個人・その他
合計
21,945,800株
公認会計士
(%)
持株数(株)
17,729,330
■その他国内法人
688,500
593,299
■外国法人等
■証券会社
1,565,871
1,368,800
■金融機関
構成比(%)
80.78
3.13
2.70
7.13
6.23
※自己株式は
「個人・その他」
に含めております。
株主メモ
決算期
毎年12月31日
定時株主総会
毎年3月
中間配当金受領株主確定日 6月30日
期末配当金受領株主確定日 12月31日
注)第11期
(2014年12月期)
は、決算期変更にともなう経過期間として、2014年4月1日から2014年12月31日の9ヵ月間となっています。
66,144,000 株
21,945,800 株
17,543 名
1 単元の株式数
100株
証券コード
4583
株 主 名 簿 管 理 人 三井住友信託銀行株式会社
東京都千代田区丸の内一丁目4番1号
郵送物送付先及び 〒168-0063 東京都杉並区和泉二丁目8番4号
電 話 照 会 先 三井住友信託銀行株式会社 証券代行部
電話 0120-782-031(フリーダイアル)
公 告 方 法
電子公告により行います。
ただし、事故その他やむを得ない事由によって電子公告による公告
をすることができない場合は、
日本経済新聞に掲載して行います。
Chiome Bioscience Inc.
財務戦略・当期の業績
10
い ま さら 聞 け な い
バイオサイエンス 最前線
Q1
オーダーメイド医療って
何ですか?
Q2
再生医療と巷で耳にしますが、
再生医療って何ですか?
今、医療の世界では
「オーダーメイド医療」
や
「個別化
オーダーメイド医療にもさまざまなものがありますが、
医療」
と呼ばれる治療法が注目を集めています。
中でも患者さん自身の細胞を用いて、病気や事故で失
通常私たちが病気にかかった場合、
「 その病気に効
われたり機能不全に陥った臓器や組織を再生・回復する
果が期待できる治療」を行いますが、現在のオー
「再生医療」
は、拒絶反応の心配も少ない治療法と言われ
ダーメイド医療では、患者さん個人の特性を調べ、
ています。昨年には理化学研究所で患者さんの皮膚由
「その人に最も効果があり、安全と考えられる治療」
来のiPS細胞から網膜細胞を作り、患者さんに戻すという
を行います。
試みが成功し、その早期実現に期待が高まっています。
Q3
Q4
オーダーメイド医療が進化すると
どうなるのでしょう?
抗体医療って何ですか?
患者さん自身の病原体やがん細胞などをもとに作
当社が目指す究極のオーダーメイド医療が一般的
製した抗体医薬品を投与することで、副作用の心配
なものとして実現すれば、例えば病気にかかっても、
もなく病原を攻撃することが可能となりますが、
これ
まずはADLib®システムで迅速に自分に合った抗体
を抗体医療といいます。カイオムがビジョンとして掲
医薬品を作製・投与して病原を抑え、その間に必要
げている
「究極のオーダーメイド医療」
は、
この抗体
な細胞を培養し、損なわれた機能や組織の回復・再
医薬品
(前号をご参照ください)
を用いたものです。
生を図るといったことも可能になるかもしれません。
株式会社カイオム・バイオサイエンス
〒151-0071東京都渋谷区本町三丁目12番1号
住友不動産西新宿ビル6号館 TEL : 03-6383-3561
(代表)
http://www.chiome.co.jp
カイオム・バイオサイエンス
検索