第 15-001 号 2015 年 4 月 1 日 2015 年 3 月に新小金井駅と西武園駅のバリアフリー化が完成しました。 ~お客さまの“快適”のための取り組みをご紹介~ 西武鉄道株式会社(本社:埼玉県所沢市、社長:若林 久)では、お客さまに「より快適」に鉄 道をご利用いただくために、さまざまな取り組みを実施しています。 2015 年 3 月に新小金井駅と西武園駅のバリアフリー化が完成しました。また 2016 年度完成に向 けて中井駅でもバリアフリー化を進めてまいります。 このたび、当社における「より快適」にご利用いただくためのⅠ駅施設 Ⅱ情報提供 Ⅲ車両 Ⅳ 沿線環境の各種取り組みをまとめましたのでご紹介します。 今後も、お客さまから寄せられたご意見やご要望を参考に、より多くのお客さまに「快適」にご 利用いただけるよう更なる努力を実行してまいります。 詳細は、別紙のとおりです。 スマイルトレイン(30000 系) 【別紙】 Ⅰ.誰もが利用しやすい駅施設を目指して 1.中井駅改良(2016 年度完成予定) 新宿区が行う南北自由通路の整備により、現在線路で分断されてい る南北の行き来がスムーズになります。また改札口を地下へ移設し、 エレベーター4 基・エスカレーター4 基を設置することにより、中 井駅がバリアフリー化されるとともに、今回の事業にあわせてトイ レのリニューアルを行い、新しい中井駅が誕生します。完成は 2016 年度末を予定しております。 中井駅イメージ 2.池袋駅リニューアル(2016 年春完成予定) 1 日約 48 万人のお客さまにご利用いただいている当社最大のターミナル、池袋駅のリニューア ル工事に着手し、2016 年春完成を目指しています。希望と感動があふれる駅にしていくため、 太陽をモチーフに、自然と都市の二面性をコンセプトに掲げ、内外装を一新し、安全性・利便 性・快適性などを大きく向上させ魅力的な駅を目指します。 ○トイレ全面改装 男性用・女性用ともに、身だしなみを整えることができるフィッティングスペースを設置。女 性トイレには充実したパウダーコーナーも設置します。さらにトイレブースの増設、温水洗浄 便座の完備、香りの演出、小さなお子さまが使いやすい器具の設置など通勤・通学のお客さま をはじめ、お子さま連れのお客さまにも便利にご利用いただける設備といたします。 ○授乳室の新設 お子さま連れのお客さまにもご利用しやすい駅を目指して、新たに授乳室を設置します。 ○新たな待ち合わせスポット設置 1 階コンコースにこもれびあふれる木をイメージしたデザインに 特徴のある柱を中心に太陽の光・自然・あたたかみを感じていた だける空間を設置します。 ○防災・防犯設備を強化 大規模災害の発生時の防災対策として、スプリンクラー の増設、非常照明・誘導灯・屋内消火栓・排煙設備の更 新などを実施。また、駅構内の防犯カメラを増設し、防 池袋駅 1 階改札口付近 完成イメージ 犯対策も強化します。 3.所沢駅改良(2013 年 6 月完了) 「駅が広場になる。街になる。 」をコンセプトに行ってきた改良工事 が 2013 年 6 月に完了しました。授乳室やキッズトイレなど当社初と なる設備や屋上庭園「トコニワ」や「とこてらす」を設置。2013 年 10 月には、それらの取り組みが評価され、鉄道建築協会賞「作品部 門」において、 「停車場建築賞」を受賞しました。今後「所沢エリア 開発全体の基本方針」および「所沢駅東口ビルの計画基本方針」を 所沢駅トコニワ 推進し、よりお客さまが利用しやすい駅を目指していきます。 4.バリアフリー化 国・自治体の補助を受けて、段差解消、多機能トイレの整備だけでなく点 字案内・音声案内などのきめ細やかなバリアフリー化を進めています。 ・新小金井駅(2015 年 3 月 13 日より使用開始) 2 ヵ所のスロープと多機能トイレを新設、階段の手すりも 2 段にしまし た。また、目の不自由なお客さまのホーム下転落防止対策として、内方 線付き点状ブロックを整備、階段の位置や駅の改札口を知らせるための 誘導チャイムによる音声案内、点字案内板なども整備しました。さらに、 バリアフリー化工事に合わせて案内看板表示の更新、男女トイレをリニ ューアルしました。 新小金井駅スロープ ・西武園駅(2015 年 3 月 17 日より使用開始) ホームエレベーターを1基、南口にスロープを 1 ヵ所設置。 1 番ホームと 2・3 番ホームとの間に連絡通路も新設しました。 また階段の手すりを 2 段にした他、目の不自由なお客さまのホ ーム下転落防止対策として、内方線付き点状ブロックを整備し、 点字案内板・誘導チャイム・音声誘導装置も設置しました。 さらに、男女トイレの便器の洋式化を行ないました。 西武園駅エレベーター 5.ホーム待合室 静かで快適な空間で電車をお待ちいただくため、所沢駅など 38 駅にホーム待合室を設置しています。 所沢駅待合室 6.ベンチ増設 2014 年度は保谷・高田馬場・花小金井の 3 駅に、荷物を置くス ペースを設けた座り心地の良い新しいベンチを設置しました。 高田馬場駅ベンチ 7.授乳室 当社としては初めて所沢駅の駅事務室内に授乳室を設置しました。お子さま連れの方にも便利 にご利用いただけます。2015 年度には池袋駅にも設置する予定です。 8.トイレリニューアル ・便器の洋式化 2014 年度は東久留米・高田馬場・西武園・新小金井駅で便器を洋式 化し、温水洗浄便座を設置しました。 ・パウダーコーナー新設ほか 東久留米・高田馬場・新小金井駅では、女性用のトイレにパウダーコ ーナーを設置しました。また、バッグなどのすべり落ちを防ぐために 高田馬場駅パウダーコーナー 荷物置きカウンターの手前を立ち上げる配慮をいたしました。また、 男女トイレに車いすご利用のお客さまも利用できる手すり付きの広めのトイレ (簡易多機能トイレ)の設置を進めてまいります。2015 年度は飯能駅のトイレリ ニューアルに合わせて設置します。 9.多機能トイレ 車いすをご利用のお客さまや、手すりなどを必要とされるお客さまが利用しやす い多機能トイレを 79 駅に設置しております。 多機能トイレ Ⅱ.お客さまに分かりやすい情報提供 1.案内表示 ・乗車位置表示 西武新宿駅および小手指駅に「先発電車 乗車位置」と「次発電車 乗車 位置」を明確に表示し、お並びいただく場所を分かりやすくしました。 西武新宿駅 ・特急乗車位置案内表示 高田馬場駅の特急乗車位置の案内看板を増設し、駅係員の案内放送に加え、「のりば案内図」 の配布を行うなど、わかりやすいご案内ができるように改善しました。 2.列車運行情報提供システム導入 当社線および他社線で運転見合わせなど支障が生じた際には、文字情 報と路線図をモニターで表示。運転見合わせ区間や振替輸送経路など が一目でわかる最新のシステムです。大災害発生時にはNHKのニュ ースを放送することもでき、平常時には沿線のおでかけ情報などをお 知らせします。2015 年 4 月 1 日(水)より所沢駅改札口に設置し、 2015 年度中に主要駅 15 駅に順次導入予定です。 3.駅ナンバリング どなたでも分かりやすくご利用いただけるよう駅ナンバリングを 列車運行情報システム 導入しています。 4.公衆無線サービス 当社線全駅でスマートフォンなどのご利用にも快適な環境を整備しています。また本川越駅と 西武秩父駅に訪日外国人のお客さま向け「公衆無線 LAN(wi-fi)サービス」を開始し、訪日外 国人のお客さまにも快適な環境を提供しています。 Ⅲ.快適な電車を目指して 1.30000 系通勤車両新造 スマイルトレインの従来のデザインを活かし、さらに荷棚の高さ の変更や LED 照明を採用、使いやすさと快適さを向上させた車両 を 2014 年度に 28 両新造しました。なお、このグレードアップし た 30000 系は今後、全体で 10 編成 92 両の新造を予定しておりま す。 2.既存車両に熱線反射フィルムを導入 30000 系車両 2000 系ほか一部の車両において、窓ガラスに「熱線反射フィルム」を貼付する作業を進めて います。これにより夏は日差しによる車内の温度上昇や紫外線の透過を抑制、冬は暖気を逃さ ず暖かい車内を保つことができます。2014 年度末現在、384 両に導入しています。 3.特急チケットレスサービス「Smooz(スムーズ)」 スマートフォン・携帯電話・パソコンなどからインターネットを利用して、特急券が購入でき るサービスです。号車の指定ができるほか、窓口などで特急券を受け取ることなくチケットレス でご乗車いただけるため、お客さまからご好評をいただいています。 Ⅳ.快適な沿線環境を目指して 1.防音車輪・滑走防止装置の採用 カーブ区間において発生するきしり音を低減するため、防音車輪を導入しています。また、車 輪とレールの摩擦で出来る平らな傷(フラット)を防止し、騒音を低減するため、滑走防止装 置を取り付けています。 2.車両のシングルアームパンタグラフの採用 走行時の風切り音を低減するため、シングルアームパンタグラフを採 用しています。 3.電動発電機の静止型インバーター化 冷暖房や蛍光灯等の電源を作り出す発電機を回転式から静止型にする ことで騒音を低減しています。 シングルアームパンタグラフ 4.空気圧縮機の交流化 ブレーキ装置の動作や、ドアの開閉に使用する電動空気圧縮機のモーターを交流モーターに変 更。回転音の低減に努めています。 5.VVVFインバーター制御車両の導入 交流モーターを駆動制御することで、軽量化および回転音を低減。また、ブレーキのエネルギ ーを電気に変換し、他の電車の加速時に利用して省エネルギー化に貢献しています。 6.ロングレール化 レールの継ぎ目をなくすロングレール化を推進。騒音・振動の低減や 乗り心地の向上に取り組んでいます。 7.分岐器(ポイント)の改良 分岐器を弾性分岐器に交換し、継ぎ目を減らしました。これにより、 電車通過時の騒音・振動を軽減しています。 ロングレール 8.レールの重軌条化 レールの重さを1mあたり50kgから60kgのものに交換し騒音・振動を低減しています。 9.レールの定期的な削正 夜間に専用の機械(レール削正車)で削り、騒音の低減とレールの長寿命化、乗り心地の向上 を図っています。 以 上
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