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5章
第
サービス事業量と保険料
61
1 サービス事業量と保険料の算定方法
以下のような流れに沿って、平成27年度から平成29年度までの介護保険料を算出します。
■サービス見込み量・保険料の算定フロー
① 被保険者数の推計
平成 27 年度~平成 29 年度までの3か年と、平成 32 年度、平成 37 年度の男女別5歳
区切りの人口推計(住民基本台帳をベースとして、コーホート変化率法※で推計)
② 要介護認定者数の推計
男女別、年齢別、要支援・要介護度別の認定率をもとに、推計人口を掛け合わせて算出
③ 施設・居住系サービスの利用者数の推計
介護保険3施設+地域密着型施設サービス+居住系サービスの利用者数見込みを算出(市
内の施設整備動向やアンケートからの市民ニーズ等を踏まえ、調整)
④ 居宅サービス利用者数の推計
認定者推計から施設・居住系サービス利用者数推計を引いて、居宅サービス受給率を掛け
合わせて算出
⑤ 総給付費の推計
利用者数推計にサービス別・要介護度別の一人当たり給付額(実績からの推計)を掛け合
わせて算出
⑥ 第1号被保険者保険料額の設定
総給付費に諸費用を加算し、所得段階別被保険者数で割って、第1号被保険者保険料額を
算出
62
2 介護保険の総事業費等の見込み
①介護給付費の推計
(単位:千円)
平成27年度
区分
平成28年度
平成29年度
居宅サービス
280,767
288,613
309,458
訪問入浴介護
15,150
15,372
16,021
訪問看護
78,449
80,376
82,875
訪問リハビリテーション
35,156
37,347
39,148
居宅療養管理指導
34,148
38,174
44,392
通所介護
801,955
720,093
784,712
通所リハビリテーション
232,045
234,631
242,225
短期入所生活介護
478,585
506,988
559,477
31,352
30,925
31,855
2,693
2,727
2,530
126,430
128,186
132,497
3,557
4,020
3,901
23,055
26,556
27,789
133,583
154,295
183,948
7,624
21,829
30,641
夜間対応型訪問介護
0
0
0
認知症対応型通所介護
0
0
0
小規模多機能型居宅介護
152,755
163,371
174,662
認知症対応型共同生活介護
453,806
475,160
481,644
0
0
2,004
107,676
107,468
115,091
0
0
0
147,489
160,724
訪問介護
短期入所療養介護(老健)
短期入所療養介護(病院等)
福祉用具貸与
特定福祉用具購入費
住宅改修費
特定施設入居者生活介護
地域密着型サービス
定期巡回・随時対応型訪問介護看護
地域密着型特定施設入居者生活介護
地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
複合型サービス(看護小規模多機能型居宅介護)
地域密着型通所介護(仮称)
施設サービス
介護老人福祉施設
1,013,849
1,018,071
1,034,640
介護老人保健施設
714,489
785,094
842,804
85,118
84,954
84,954
232,048
240,417
257,103
5,044,290
5,312,156
5,645,095
介護療養型医療施設
居宅介護支援
介護給付費合計
注):端数処理の関係で、各年度の値の合計が一致しない場合があります。
63
②介護予防給付費の推計
(単位:千円)
平成27年度
区分
平成28年度
平成29年度
居宅サービス
40,705
介護予防訪問介護
地域支援事業へ移行
0
0
0
介護予防訪問看護
2,545
2,798
3,325
介護予防訪問リハビリテーション
3,655
4,261
5,136
介護予防居宅療養管理指導
2,352
2,863
3,234
介護予防訪問入浴介護
108,785
介護予防通所介護
地域支援事業へ移行
34,749
37,433
40,242
6,959
8,162
8,943
介護予防短期入所療養介護(老健)
0
0
0
介護予防短期入所療養介護(病院等)
0
0
0
14,377
16,188
17,510
2,119
2,571
2,770
介護予防住宅改修
13,521
14,480
15,209
介護予防特定施設入居者生活介護
34,594
41,370
51,525
0
0
0
介護予防小規模多機能型居宅介護
4,662
4,692
5,542
介護予防認知症対応型共同生活介護
5,170
5,160
5,160
27,345
29,248
31,031
301,538
169,226
189,627
介護予防通所リハビリテーション
介護予防短期入所生活介護
介護予防福祉用具貸与
特定介護予防福祉用具購入費
地域密着型サービス
介護予防認知症対応型通所介護
介護予防支援
予防給付合計
注):端数処理の関係で、各年度の値の合計が一致しない場合があります。
③標準給付費の推計
(単位:円)
区分
平成27年度
平成28年度
合計
平成29年度
総給付費(一定以上所得者負担の調整後) 5,314,339,289 5,433,187,243 5,782,758,716 16,530,285,249
特定入所者介護サービス費等給付額
271,332,782
291,713,513
322,795,974
885,842,269
高額介護サービス費等給付額
101,708,000
111,915,000
123,726,000
337,349,000
17,547,000
20,392,000
22,966,000
60,905,000
5,897,640
6,273,120
6,726,720
18,897,480
5,710,824,711
5,863,480,877
6,258,973,410
17,833,278,998
高額医療合算介護サービス費等給付額
審査支払手数料
標準給付費見込額
注):端数処理の関係で、各年度の値の合計が一致しない場合があります。
【参考】平成 32 年(2020 年)度及び平成 37 年(2025 年)度の標準給付費の推計
平成32年度
平成37年度
区分
標準給付費見込額
7,830,988,528
64
10,260,388,433
④地域支援事業費の推計
第5期計画までは、地域支援事業※の事業規模が、介護保険事業計画に定める保険給付見込
額に対して上限3%と定められていました。第6期計画では「介護予防・日常生活支援総合事
業費」と「包括的支援事業・任意事業費」でそれぞれに上限管理を行うこととなり、地域支援
事業全体の上限については設定しないこととなります。
(単位:千円)
平成27年度
区分
平成28年度
平成29年度
155,556
332,276
369,239
51,919
222,405
237,278
0
167,313
173,949
生活支援サービス(訪問型サービス)
0
44,730
46,815
生活支援サービス(通所型サービス)
0
121,203
124,814
その他の生活支援サービス
0
980
1,460
介護予防ケアマネジメント
0
400
860
51,919
55,092
63,329
0
300
300
12,680
8,792
9,232
9,300
14,400
16,900
0
100
150
24,728
26,000
31,247
5,211
5,500
5,500
103,637
109,871
131,961
74,266
78,230
98,780
68,174
70,000
90,000
地域ケア会議の充実
60
100
100
権利擁護の体制整備
300
300
300
20
20
20
1,955
1,880
1,090
548
2,550
3,890
3,209
3,380
3,380
29,371
31,641
33,181
2,589
2,319
2,319
家族介護支援事業
16,312
17,272
18,312
その他事業
10,470
12,050
12,550
地域支援事業費
介護予防・日常生活支援総合事業費
介護予防・生活支援サービス事業
一般介護予防事業
介護予防把握事業
介護予防普及啓発事業
地域介護予防活動支援事業
地域リハビリテーション活動支援事業
地域包括支援センター委託分
その他事業
包括的支援事業・任意事業費
包括的支援事業
地域包括支援センター運営・総合相談
ケアマネジメント支援
在宅医療・介護連携推進
認知症施策の推進
生活支援サービスの体制整備
任意事業
介護給付費適正化事業
⑤介護給付の総事業費
標準給付費と地域支援事業費を合わせた、第6期計画期間中の総事業費は次のとおりです。
(単位:円)
区分
総事業費
平成27年度
5,866,380,711
平成28年度
6,195,756,877
65
平成29年度
合計
6,628,212,410 18,690,349,998
3 第1号被保険者の保険料
①負担割合
介護保険事業に必要な費用は、公費(国・県・市)と65歳以上の第1号被保険者の保険料、
40~64歳の第2号被保険者の保険料で負担します。65歳以上の第1号被保険者の負担割合は、
第5期計画期間(平成24~26年度)は全体の21%でしたが、第6期計画期間(平成27~29
年度)では22%となります。
また、第1号被保険者の保険料は、3年間を通じ財源の均衡が図られるように設定します。
■介護保険給付費の財源構成
<居宅給付費>
<施設等給付費>
調整交付金
5.0%
調整交付金
5.0%
国
15.0%
1号被保険者
22.0%
国
20.0%
1号被保険者
22.0%
県
17.5%
県
12.5%
2号被保険者
28.0%
2号被保険者
28.0%
市
12.5%
市
12.5%
■地域支援事業費の財源構成
<介護予防・日常生活支援総合事業費>
国
25.0%
<包括的支援事業・任意事業費>
1号被保険者
22.0%
1号被保険者
22.0%
国
39.0%
県
12.5%
市
19.5%
2号被保険者
28.0%
県
19.5%
市
12.5%
66
②所得段階別の保険料
第1号被保険者の介護保険料は、所得段階に応じて異なります。本市では、第5期計画にお
いてこの保険料段階を11段階(特例段階を含めて13段階)としていました。第6期計画にお
いては、所得の低い被保険者への配慮を行ったうえで、被保険者の負担能力に応じたきめ細か
い保険料負担段階の設定を行うため、さらなる多段階化(17段階)を行います。
※国の政令により低所得者の保険料軽減制度が実施されます。平成27年度からは第1段階にお
いて基準額に対して5%の保険料軽減を実施します。また、消費税の引き上げが予定されてい
る平成29年度には、さらなる軽減措置として第1段階から第3段階までの「基準額に対する
比率」の引き下げが予定されています。
*
■所得段階内訳・保険料率
所得段階
所得等の条件
第1段階
生活保護受給者、世帯全員が住民税非課税で老齢福祉年金
受給者、世帯全員が住民税非課税で「合計所得金額※+課
税年金収入額」が 80 万円以下
第1段階の( )内は、軽減後の金額です。
基準額に
対する比率
保険料年額
保険料月額
×0.50
31,200 円
2,600 円
(×0.45)
(28,080 円)
(2,340 円)
第2段階
世帯全員が住民税非課税で「合計所得金額+課税年金収入
額」が 80 万円を超え 120 万円以下
×0.65
40,560 円
3,380 円
第3段階
世帯全員が住民税非課税で「合計所得金額+課税年金収入
額」が 120 万円を超える
×0.70
43,680 円
3,640 円
第4段階
住民税課税世帯で、本人は住民税非課税で「合計所得金額
+課税年金収入額」が 80 万円以下
×0.85
53,040 円
4,420 円
第5段階
(基準)
住民税課税世帯で、本人は住民税非課税で「合計所得金額
+課税年金収入額」が 80 万円を超える
×1.00
62,400 円
5,200 円
第6段階
本人が住民税課税で、合計所得金額 125 万円未満
×1.10
68,640 円
5,720 円
第7段階
本人が住民税課税で、合計所得金額 125 万円以上 200
万円未満
×1.20
74,880 円
6,240 円
第8段階
本人が住民税課税で、合計所得金額 200 万円以上 290
万円未満
×1.45
90,480 円
7,540 円
第9段階
本人が住民税課税で、合計所得金額 290 万円以上 400
万円未満
×1.50
93,600 円
7,800 円
第 10 段階
本人が住民税課税で、合計所得金額 400 万円以上 500
万円未満
×1.65
102,960 円
8,580 円
第 11 段階
本人が住民税課税で、合計所得金額 500 万円以上 600
万円未満
×1.70
106,080 円
8,840 円
第 12 段階
本人が住民税課税で、合計所得金額 600 万円以上 700
万円未満
×1.80
112,320 円
9,360 円
第 13 段階
本人が住民税課税で、合計所得金額 700 万円以上 800
万円未満
×1.85
115,440 円
9,620 円
第 14 段階
本人が住民税課税で、合計所得金額 800 万円以上 900
万円未満
×1.90
118,560 円
9,880 円
第 15 段階
本人が住民税課税で、
合計所得金額 900 万円以上1,000
万円未満
×1.95
121,680 円
10,140 円
第 16 段階
本人が住民税課税で、合計所得金額 1,000 万円以上
1,500 万円未満
×2.00
124,800 円
10,400 円
第 17 段階
本人が住民税課税で、合計所得金額 1,500 万円以上
×2.20
137,280 円
11,440 円
67
【参考】平成32年(2020年)度及び平成37年(2025年)度の介護保険料の推計
平成32年度及び平成37年度の介護保険料(基準所得段階の保険料月額)を推計すると、平
成32年度で6,507円、平成37年度で8,028円となることが見込まれます。
68