平成27年3月27日 柔道整復施術療養費の受領委任の取扱いの中止について 近畿厚生局奈良事務所と奈良県が柔道整復師に対して監査を実施した結果、不正な請求を 行っていたことが判明したため、下記のとおり柔道整復施術療養費(以下「療養費」という。 ) の受領委任の取扱いの中止を決定しましたのでお知らせします。 記 1 受領委任の取扱いの中止となる柔道整復師 氏 名 施術所名称 寺井 保雄(てらい やすお)29 歳 てらい鍼灸整骨院 所 在 地 大阪府堺市北区中百舌鳥町6-998-8サンキャッスルなかもず1階 開 設 者 寺井 保雄 2 受領委任の取扱いの中止年月日 平成 27 年3月 27 日 (当該柔道整復師は、以後、原則として5年間療養費の受領委任の取扱いができない。 ) 3 受領委任の取扱いを中止とする根拠となる規程 柔道整復師の施術に係る療養費について (平成 22 年5月 24 日付保発 0524 第2号厚生 労働省保険局長通知 最終改正:平成 25 年4月 24 日付保発 0424 第2号厚生労働省保 険局長通知) 4 受領委任の取扱いの中止に至った主な事由 後記5のとおり、 「榛原長井整骨院」 (元施術管理者:寺井 保雄)における柔道整復 師の施術に係る療養費について、 奈良事務所と奈良県が元施術管理者に対して監査を実 施した結果、不正な請求を行っていた事実が認められ、その事実が、前記3の通知の別 添2「受領委任の取扱規程」の第2章 13(3) ( 「その他、受領委任の取扱いを認める ことが不適当と認められるとき。 」 )に該当するため。 5 奈良事務所及び奈良県における対応 奈良事務所及び奈良県が、下記(1)の柔道整復師に対し、下記(2)により監査を実 施したところ、下記(3)のとおり療養費の不正な請求が認められたため、平成 27 年3月 27 日付けで療養費の受領委任の取扱いの中止相当を決定しています。 (1)中止相当となる柔道整復師 氏 名 寺井 保雄 施 術 所 名 称 榛原長井整骨院 所 在 地 奈良県宇陀市榛原区萩原 2843-23 開 設 者 長井 恭孝 ※ 当該柔道整復師は、平成 23 年1月 21 日をもって、受領委任の取扱いを辞退してい ることから中止相当としている。 (中止相当については、後記(参考)欄を参照) (2) 「榛原長井整骨院」に対して監査を行うに至った経緯 当該施術所の元施術管理者及び被保険者から療養費の請求内容に疑義があるとの情報 提供があったため、情報内容を精査したところ、療養費を不正に請求していることが強 く疑われたことから、当該柔道整復師及び当該開設者に対して監査を実施した。 (3)受領委任の取扱いの中止相当に至った主な事由 ① 不正事項 施術管理者不在での施術を療養費として請求することが不正な行為であることを認 識したうえで、施術管理者として施術所に勤務する意思がないにもかかわらず受領委 任の取扱いの届出を行い、また、施術管理者として施術所に勤務していないにもかか わらず、すべての療養費を不正に請求していた。 ② 監査時に判明した不正請求額 平成 22 年3月から平成 22 年 10 月施術分 32 名分 金額 1,414,611 円 (参考) 「柔道整復施術療養費の受領委任の取扱い」とは ・ 施術を受けた患者は、 施術に要した費用のうち一部負担金のみを柔道整復師に支払い、 残りの費用は患者から療養費の受領の委任を受けた柔道整復師が保険者に請求できる取 扱いのことです。 ・ 受領委任の取扱いの中止措置を受けた柔道整復師は、原則として中止後5年間は受領 委任の取扱いができません。 ・ 受領委任の取扱いの中止措置を受けた柔道整復師が施術管理者となっていた施術所の 開設者に対しては、原則として中止後5年間は新規の承諾等をしません。 「受領委任の取扱いの中止相当」とは ・ 本来中止措置とすべきであるが、既に受領委任の取扱いを辞退しており中止ができな いため、中止となった場合と同等の措置(原則として5年間は受領委任の取扱いを認め ない)を行うものです。
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