平成26年における労働災害発生状況(速報値) - 長野労働局;pdf

長野労働局発表
(26-97)
担
平成 27 年 3 月 27 日
当
労働基準部健康安全課
健 康 安 全 課 長
滝口和博
主任産業安全専門官
尾関栄二
電話 026-223-0554
Fax 026-223-0591
平成26年における労働災害発生状況(速報値)
~死傷災害は2,100人を超え5年連続の増加、死亡災害は減少~
長野労働局(局長 高森洋志)では、長野県における平成26年1月~12月の労働災害発生状況(速
報値)を取りまとめましたので、公表します。
■ 労働災害発生状況の概要
死傷災害発生状況
休業4日以上の死傷者数(死亡災害を含む。)
、増加率ともに前年を上回る【図1】
全産業の死傷者数は2,113人で、前年に比べて113人(5.7%)増加し、5年連続の増加
その他の業種(主に第三次産業)
、建設業、運輸業で増加【図2】
増加した業種は、
「その他業種(主に第三次産業)」が987人(前年比52人、5.6%増)、「建設業」
が319人(同41人、14.7%増)
、
「運輸業」が219人(同44人、25.1%増)
転倒災害が最も多く、件数、割合ともに増加【図3、図4】
・ 「転倒災害」が570人(前年比55人、10.7%増)で構成比 27.0%(前年比 1.2 ポイント増)
、高所
からの「墜落・転落災害」が318人(同14人、4.6%増)で構成比 15.0%(同 0.2 ポイント減)
、機
械等による「はさまれ・巻き込まれ災害」が298人(同 25 人、9.2%増)で構成比 14.1%(同 0.4 ポ
イント増)
、
「動作の反動・無理な動作(腰痛等)」が265人(同41人、18.3%増)で構成比 12.5%
(同 1.3 ポイント増)
約3分の2は労働者数50人未満の事業場で発生【図5、図6】
・ 50人未満の事業場が全体の 65.0%を占めており、特に建設業では、63.6%が 10 人未満で発生
死亡災害発生状況
死亡者数は、3人の減少【図7、図8】
・
全産業の死亡者数は17人で、前年同期に比べて3人(15.0%)の減少
■ 今後の取組方針
第12次労働災害防止推進計画の目標達成に向けて、関係団体との連携・協働により効果的な取組を強化
します。
信州・危険の「見える化」推進運動の更なる定着を進めるため、危険の「見える化」の好事例の収集、
「安
全宣言」活動の奨励などの取組を積極的に推進します。
墜落・転落災害やはさまれ・巻き込まれ災害など重篤度の高い災害のほか、すべての業種に共通する課題
である転倒災害や交通労働災害にも力点を置いて、第三次産業、陸上貨物運送事業、建設業など災害が増
加している業種を重点に指導を行います。
災害発生リスクの高い小規模事業場や労働災害防止団体のアウトサイダーに対する指導を強化します。
■ 平成 26 年における労働災害発生状況(資料1~資料4参照)
■ 「STOP!転倒災害プロジェクト2015」(厚生労働省ホームページ参照)
(http://anzeninfo.mhlw.go.jp/information/tentou1501.html)
■ 長野県における第12次労働災害防止推進計画(長野労働局ホームページ参照)
( http://nagano-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/hourei_seido_tetsuzuki/anzen_eisei/hourei_seido/
anzen/_113596.html)
■ 危険有害性の「見える化」等の普及促進を目指して(長野労働局ホームページ参照)
( http://nagano-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/hourei_seido_tetsuzuki/anzen_eisei/hourei_seido/
anzen/_119937.html)
1
労働災害の推移
平成 26 年の労働災害による休業4日以上の死傷者数(死亡を含む。)は2,133人で、前
年に比べて133人(5.7%)増加し、平成 22 年から5年連続の増加となりました。
一方、死亡者数は17人で、前年に比べて3人(15.0%)の減少となっています。
図1 労働災害の推移
死亡者数
2,042 2,046
32
平成16年
2
24
17年
2,133 2,096
23
18年
2,067
20
19年
(単位:人)
死傷者数
1,890 1,903
1,821 1,864
16
18
20年
21年
25
25
20
13
22年
23年
2,113
2,000
24年
17
25年
26年
死傷災害の業種別発生状況
休業4日以上の死傷者数は、前年と比べて「その他の業種(主に第三次産業)」、「建設業」、
「運輸業」で増加し、
「製造業」
、
「鉱業」、
「林業」では減少となりました。
図2 死傷災害の業種別発生状況
(単位:人)
2,133(+5.7%
2,000
1,903
987(+5.6%)
935
883
509
542 526(-3.0%)
276
2
製造業
6 5(-16.7%)
鉱業
278
319(+14.7%)
219(+25.1%)
173175
60 64 57(-10.9%)
建設業
運輸業
1
林業
その他の業種
全業種
3
主な事故の型別構成比の推移
主要な事故の型の中では、近年、転倒災害の増加が目立っています。
転倒
570 人、27.0%
図3 主な事故の型別構成比の推移
墜落・転落
318 人、15.0%
はさまれ・巻き
込まれ
298 人、14.1%
平成16年
17年
18年
19年
平成
事故の型
16 年
20年
21年
22年
23年
24年
25年
26年
17 年 18 年 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年
転倒災害
343
376
377
378
450
356
369
418
419
515
570
墜落・転落
351
354
411
393
327
335
332
301
342
304
318
はさまれ・巻き込まれ
381
331
347
316
328
244
271
278
262
273
298
(単位:人)
図4 事故の型別構成比(平成 26 年)
交通事故
112人
5.3%
飛来・落下
125人
5.9%
転倒
570人
27.0%
その他
271人
12.8%
切れ・こすれ
154人
7.3%
墜落・転落
318人
15.0%
動作の反動・
無理な動作
265人
12.5%
はさまれ・巻き
込まれ
298人
14.1%
2
4
死傷災害の規模別発生状況
全産業における規模別の状況をみると、50 人未満の事業場が 64.4%を占めています。特に、
建設業における労働災害の 63.6%は、10 人未満の事業場で発生しています。
図5 全産業(平成 26 年)
図6 建設業(平成 26 年)
300人~
7.1%
100人~299
人
13.5%
~9人
23.8%
50人~99人
14.4%
10人~29人
28.2%
~9人
63.6%
10人~29人
26.6%
30人~49人
14.6%
5
100人~299
人
0.9%
50人~99人
2.2%
30人~49人
5.0%
死亡災害の業種別発生状況
死亡者数は17人で、前年と比べ3人(-15%)の減少となっています。業種別の状況を
みると、
「建設業」が10人で前年に比べて2人増加したほか、運輸業が3人(前年比3人増)
、
鉱業が1人(同1人増)となっています。また、製造業では1人(同1人減)、林業では1人(同
3人減)
、その他の業種では1人(同5人減)となっています。
図7 死亡災害の業種別発生状況
(単位:人)
平成24年
平成25年
平成26年
20
17
13
10
7
2
2
8
6
4
3
1
製造業
0
0
鉱業
1
0
建設業
0
運輸業
3
1
3
1
林業
1
その他の業種
全産業
6
死亡災害の事故の型別発生状況
死亡災害の事故の型別の状況をみると、
「墜落・転落」が6人、
「激突され」が3人、
「転倒」、
「はさまれ、巻き込まれ」及び「交通事故」がそれぞれ2人、
「崩壊・倒壊」及び「その他」が
それぞれ1人となっています。
図8 死亡災害の事故の型別構成(平成26年)
その他, 1人, 5.9%
崩壊・倒壊, 1人,
5.9%
墜落・転落, 6人,
35.3%
交通事故, 2人,
11.8%
はさまれ、巻き込
まれ, 2人, 11.8%
激突され, 3人,
17.6%
転倒, 2人, 11.8%
4
平成26年 労働災害発生状況
資料 1
長野労働局
区
休業4日以上の死傷災害
分
死亡災害
対前年増減
平成26年
平成24年 平成25年 平成26年
業
製
種
件数
食 料 品 製 造 業
181
184
繊維・繊維製品製造業
対前年
平成24年 平成25年 平成26年
増減率(%)
166 ▲ 18
構成比(%)
増減件数
▲ 9.8
7.9
0
0
0
0
3
6
2
▲4
▲ 66.7
0.1
0
0
0
0
木材・木製品、家具・装備品
製
造
業
22
29
24
▲5
▲ 17.2
1.1
0
0
0
0
パルプ・紙・紙加工品製造、
印
刷
製
本
業
17
25
18
▲7
▲ 28.0
0.9
0
0
0
0
業
22
15
34
19
126.7
1.6
1
0
0
0
窯業・土石製品製造業
33
31
25
▲6
▲ 19.4
1.2
0
0
0
0
造 鉄鋼・非鉄金属製造業
18
19
14
▲5
▲ 26.3
0.7
0
0
0
0
金 属 製 品 製 造 業
76
71
76
5
7.0
3.6
0
0
0
0
一般機械器具製造業
49
56
57
1
1.8
2.7
1
1
0
▲1
電気機械器具製造業
37
53
39 ▲ 14
▲ 26.4
1.8
0
1
0
▲1
業 輸送用機械器具製造業
26
19
30
11
57.9
1.4
0
0
0
0
電気・ガス・水道業
5
2
2
0
0.0
0.1
0
0
0
0
そ の 他 の 製 造 業
39
7
21.9
1.8
0
0
1
1
526 ▲ 16
▲ 3.0
24.9
2
2
1
▲1
化
学
工
小
鉱
20
32
計
509
542
業
2
6
5
▲1
▲ 16.7
0.2
0
0
1
1
土
木
工
事
業
80
82
109
27
32.9
5.2
4
4
5
1
建 建
築
工
事
業
159
161
163
2
1.2
7.7
2
4
1
▲3
内 数 ( 木 造 家 屋 建 築 工事 業)
55
63
58
▲5
▲ 7.9
2.7
1
3
0
▲3
業 そ の 他 の 建 設 業
37
35
47
12
34.3
2.2
1
0
4
4
計
276
278
319
41
14.7
15.1
7
8
10
2
道 路 貨 物 運 送 業
126
110
148
38
34.5
7.0
0
0
2
2
その他の運輸交通業
47
64
70
6
9.4
3.3
0
0
1
1
陸 上 貨 物 取 扱 業
設
小
運
輸
0
1
1
0
0.0
0.0
0
0
0
0
計
173
175
219
44
25.1
10.4
0
0
3
3
業
60
64
57
▲7
▲ 10.9
2.7
1
4
1
▲3
卸 売 業 又 は 小 売 業
245
258
266
8
3.1
12.6
0
1
0
▲1
保
業
176
201
218
17
8.5
10.3
0
0
0
0
旅館 その 他の 宿泊 所の
業
そ 事
56
63
73
10
15.9
3.5
0
1
0
▲1
19
13
16
3
23.1
0.8
0
0
0
0
32
45
39
▲6
▲ 13.3
1.8
0
0
0
0
業
小
林
健
衛
生
の
ゴ ル フ 場 の 事 業
他
の
ビルメンテナンス業
業
種
警
備
業
19
17
19
2
11.8
0.9
0
0
0
0
そ
の
他
336
338
356
18
5.3
16.8
3
4
1
▲3
計
883
935
987
52
5.6
46.7
3
6
1
▲5
2,113
113
5.7 100.0
13
20
17
▲3
小
合
計
1,903
2,000
5
平成26年
業種、事故の型別 労働災害発生状況
0
資料 2
長野労働局 事故の型
転
倒
激
突
崩
壊
・
倒
壊
激
突
さ
れ
製造業
鉱業
建設業
運輸・貨物取扱業
林業
その他
318
570
15.0% 27.0%
踏
み
抜
き
お
ぼ
れ
高
温
・
低
温
物
と
の
接
触
有
害
物
等
と
の
接
触
感
電
爆
発
破
裂
火
災
交
通
事
故
交
通
事
故
道
路
そ
の
他
)
全産業
(構成比)
切
れ
・
こ
す
れ
)
業種
は
さ
ま
れ
・
巻
き
込
ま
れ
(
飛
来
・
落
下
(
墜
落
・
転
落
動
作
の
反
動
・
無
理
な
動
作
そ
の
他
分
類
不
能
合
計
72
125
32
83
298
154
4
1
41
8
2
2
0
0
112
0
265
19
7
2,113
3.4%
5.9%
1.5%
3.9%
14.1%
7.3%
0.2%
0.0%
1.9%
0.4%
0.1%
0.1%
0.0%
0.0%
5.3%
0.0%
12.5%
0.9%
0.3%
100.0%
38
104
13
43
15
16
163
54
2
0
16
4
1
1
0
0
4
0
49
2
1
526
1
2
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
5
103
32
15
30
5
22
45
25
0
1
4
1
0
1
0
0
10
0
23
2
0
319
61
61
12
10
2
10
18
4
0
0
2
0
0
0
0
0
13
0
24
2
0
219
5
8
0
11
0
8
2
17
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
6
0
0
57
110
363
32
31
10
27
69
54
2
0
19
3
1
0
0
0
85
0
162
13
6
987
6
平成26年
業種、事故の型別 死亡労働災害発生状況 0
資料 3
長野労働局 事故の型
転
倒
激
突
崩
壊
・
倒
壊
激
突
さ
れ
(構成比)
6
2
35.3% 11.8%
1
0.0%
0.0%
5.9%
3
高
温
・
低
温
物
と
の
接
触
有
害
物
等
と
の
接
触
感
電
爆
発
破
裂
火
災
2
17.6% 11.8%
交
通
事
故
交
通
事
故
道
路
そ
の
他
動
作
の
反
動
・
無
理
な
動
作
2
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
11.8%
そ
の
他
1
0.0%
0.0%
5.9%
1
5
1
2
1
1
1
1
林業
合
計
17
0.0%
100.0%
1
1
運輸・貨物取扱業
分
類
不
能
1
鉱業
その他
お
ぼ
れ
1
製造業
建設業
踏
み
抜
き
)
全産業
切
れ
・
こ
す
れ
)
業種
は
さ
ま
れ
・
巻
き
込
ま
れ
(
飛
来
・
落
下
(
墜
落
・
転
落
10
1
3
1
1
1
7
平成26年における死亡災害事例
整理
番号
事故の型
発生月
災害の概要
事業の種類
起因物
転倒
1
資料 4
1月
鉄道・軌道業
その他の
乗り物
午前1時頃、被災者は1人でスノーマシン(人工降雪機)の稼働状況
を確認するため、スノーモービルに乗って詰所を出発した。午前2時頃
になっても被災者が詰所に戻って来なかったため、班長が1人で被災
者を探しに行ったところ、ゲレンデのリフト山頂付近に固定設置してあ
るスノーマシンの近くでスノーモービルの下敷きになり、頭を麓に向
け、あおむけに倒れている被災者を午前2時20分に発見した。
斜面の落石防止網設置工事において、斜面上部に足場を組むため
2
1月
その他の
土木工事業
墜落、転落 の単管パイプを斜面下部からウィンチで輸送する作業を行っていた際
地山、岩石
交通事故
3
2月
建築設備工事業
トラック
その他
4
2月
道路貨物運送業
分類不能
に、斜面下部からウインチ操作で送られてくる単管パイプを受け取る
ため、被災者が斜面上部の林道からさらに高さ約5mを登った場所に
位置して、声を掛け合いながら単管パイプを受け取り、林道へ下ろそう
としていた際、斜面から滑落して約5m下の林道へ墜落した。
住宅の改築工事現場で作業を行っていたところ、工具を事業場に忘
れたため、トラックを運転して現場を離れ、事業場で必要な工具等を積
み込み、工事現場へ戻る途中、踏切に進入したが、積雪等の影響に
よりトラックが立ち往生し、普通列車と衝突した。被災者は、衝突前に
避難していたが、衝突したトラックが踏切脇の電柱を倒し、その電柱の
下敷きとなった。
被災者は積雪のためコンビニの駐車場においてトラックのタイ
ヤにチェーンを装着する作業を行っていたところ、突然その場
に倒れたもの。
墜落、転落 土砂崩れによって損傷した電柱の交換及び電線を張り替える工事に
5
4月
電気通信工事業
地山、岩石
交通事故
6
5月
道路貨物運送業
トラック
おいて、被災者は工事終了後の写真撮影を行っていた。この写真撮
影が終わった後、被災者の姿が見えないことに気付いた同僚らが探し
たところ、斜面の下方で倒れている被災者を発見した。
国道交差点で、赤信号のため停車していた大型トラックに、被
災者が運転する中型トラックが追突した。
追突したトラックのドライバーが死亡したもの。
伐木作業現場において、機械集材装置を設置したところ先柱
部分に不具合が生じたため、いったん据え付けた台付索を付
け替える作業を行っていたとき、突然台付索のワイヤーロープ
機械集材装置 が張線器から外れ、えい索と台付索が撥ね、付近にいた被災
者に激突したもの。
激突され
7
8
5月
木材伐出業
7月
その他の
土木工事業
墜落、転落 ドラグ・ショベルを使用して、林道に堆積していた土砂、枝葉
等を除去していたところ、ドラグ・ショベルごと林道脇の谷へ約4
2m下に転落し、転落中にドラグ・ショベルから谷へ投げ出され
掘削用機械 て死亡した。
崩壊、倒壊 自動車修理工場内で、自動車の前部をジャッキアップし、受
9
7月
自動車整備業
け架台をかませたうえ自動車下部にもぐり修理作業を実施して
いたところ、受け架台が外れ、修理作業をしていた被災者が自
その他の用具 動車の下敷きになった。
8
整理
番号
事故の型
発生月
災害の概要
事業の種類
起因物
墜落、転落
10
8月
電気通信工事業
その他の仮設
物、建築物、
構築物等
ケーブルテレビ線からのアース線の接地作業において、被災
者が電柱上でアース線の取付作業を行っていたところ、高さ6.
5mの柱上から地面に墜落した。
墜落、転落 高さ約6.8メートル、胸高直径48センチメートル程のカシワ
11
9月
農業
立木等
の庭木に登り、剪定作業を行っていた被災者が、剪定していた
枝に安全帯のロープを巻きつけた状態のまま、当該枝とともに
墜落した。
電線の引き込み工事を行うにあたり、被災者が高所作業車の
12
9月
電気通信工事業
はさまれ、巻き 運転席のドアを開けて高所作業車の外から上半身のみ運転席
込まれ
高所作業車
に入ってエンジンをかけたところ、高所作業車が前方に動き出
し高所作業車のドアが電柱に衝突し、衝撃で閉じたドアと高所
作業車の間に挟まれた。
はさまれ、巻き
事業場敷地内のプラントにおいて、トラクター・ショベルを用い
込まれ
13
10月
砂利採取業
て砂利等の運搬作業を行っていたところ、通路上にいた被災者
整地・運搬・積 に接触した。
込用機械
ラフタークレーンのアウトリガーの調整作業を行っていたとこ
ろ、当該クレーンが転倒し、クレーンに積まれていた鉄板(約1
移動式クレーン 70kg)3枚が被災者の頭部に落下し被災したもの。
転倒
14
10月
橋梁建設工事
墜落、転落
15
11月
電気通信工事業
開口部
排水処理施設増設工事において、電気工事を請け負ってい
た事業場の労働者が、沈殿槽(深さ約4m)に転落したもの。
被災者は災害当日に初めて現場に入場し、当日の作業内容
及び作業場所について説明を受けていた際に被災した。
激突され
16
12月
道路建設工事業
自動車道SA進入減速車線において、融雪溝に堆積していた
土砂の清掃作業を開始するため路肩規制を行おうしていたとこ
乗用車、バス等 ろ、侵入してきた普通乗用車にはねられた。
激突され
17
12月
道路建設工事業
立木等
積雪により木が道路上に傾き除雪工事に支障が生じたため、
道路管理者から支障木の伐採を請け負った現場での災害。
支障木の伐採を開始し、幹の半分程度までチェーンソーで切
断したところ、支障木が裂け、伐採者が裂けた幹の下敷きに
なった。
9