事 業 報 告 - 北海道でんき保安協会;pdf

平 成 25 年 度
事
業
報
告
平 成 25 年 4 月 1 日 か ら
平 成 26 年 3 月31日 ま で
一般財団法人北海道電気保安協会
目 次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
1.業務実施状況
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
2.重点実施項目
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
1.保安管理業務受託数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
事業報告の概要
Ⅰ.調査事業
Ⅱ.保安事業
2.需要設備業務実施状況
3.重点実施項目
Ⅲ.公益広報事業
Ⅳ.評議員会及び理事会
1.評議員会
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
2.理事会
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
・・・・・・・・・・・・・・・
7
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
・・・・・・・
8
3.評議員及び役員
Ⅴ.その他
1.組織(職制・機構)の変更
2.要員
3.土地・建物の取得、売却及び新増築など
4.登記事項
Ⅵ.業務の適正を確保するための体制に関する基本方針
事業報告の概要
1.事業環境
平成 25 年度の国内経済は、デフレからの脱却を目指して行われた強力な財政・
金融政策を背景に公共投資が伸び、住宅投資も好調に推移する中、耐久財に消費増
税前の駆け込み需要の動きが加わるなど、景気が緩やかに回復しました。
また、北海道経済は、国内外の景況回復を背景とした消費者マインドの改善や、
消費増税を見据えた駆け込み需要などから、一部の耐久財を中心とした個人消費や
住宅投資に持ち直しの動きがみられ、さらに公共投資の増加や好調な観光需要など、
道内景気は緩やかに持ち直しました。
このような状況の中、電力のピークカット、ピークシフト、省エネルギー対策、
太陽光を含む再生可能エネルギーの開発の動きがさらに加速しました。
2.事業運営の状況
自家用電気工作物の保安管理業務の分野においては、近年価格競争が激しさを増
し、お客さまからの手数料引き下げ要請が強まるなど、厳しい事業環境にあります。
当協会は、これらの事業環境に的確に対応し、保安管理業務の外部委託を必要と
される多くの事業者の皆さまに当協会の技術をご提供できるよう、平成 25 年度は、
以下の経営方針のもとで事業運営を行いました。
1.経営基盤の強化
2.お客さまにご満足いただけるサービスの実現と営業活動の実施
3.業務の再構築と経営効率化の推進
4.安全の確保と快適な業務環境の形成
当協会は、道内 85 の自治体と災害時協力協定を締結(平成 25 年度末時点)して
おります。災害時の対応をはじめ、今後とも組織力・技術力を活かして公益的使命
を果してまいります。
3.調査事業
一般用電気工作物の定期調査(一般家庭の電気設備の定期点検)は順調に推移し、
平成 25 年度は約 97 万件(計画の 99.8%)を実施しました。
また、平成 24 年度から 4 ヵ年の予定で、北海道電力株式会社よりタイムスイッ
チ接続調査業務を受託しており、
平成 25 年度は 11 万 8 千台の調査を実施しました。
1
4.保安事業
(保安管理業務)
自家用電気工作物を設置しているお客さまから受託した保安管理業務の軒数は、
平成 25 年度末で 20,933 軒(計画の 100.9%)となりました。また、再生可能エネル
ギーの宝庫である北海道の潜在能力が注目され、道内外の企業による大規模太陽光
発電設備の設置が進み、保安管理業務受託軒数は 84 軒となりました。
当協会の保安管理業務は、24 時間フルタイムの事故応動、組織力を必要とする大
規模な保安管理業務、迅速な事故分析や復旧への技術力を特徴としております。平
成 25 年度は、絶縁監視装置の設置や停電を伴わない法定点検(無停電年次点検)
の促進など、お客さまの利便性向上と設備の監視強化、サービス品質の一層の向上
に取り組みました。
(省エネルギー)
平成 25 年度は「電力量削減キャンペーン」を展開して、数多くのお客さまに「デ
マンド監視装置」をお勧めしてその有効性をご確認いただきました。
また、北海道電力株式会社の企画による「新たな需要抑制事業プラン」に対応し、
当協会の保安管理業務のお客さまに、デマンド監視装置を活用した電力のピークカ
ット、ピークシフトへのご協力をお願いし、冬季の電力需要抑制に取り組みました。
今後とも、お客さまへのサービスの一層の向上を目指し、保安の確保と省エネル
ギーの推進に取り組んでまいります。
5.公益広報事業
電気の適切かつ安全な利用及びエネルギーの合理的な使用の促進を図り、啓発・
周知活動、電気・省エネ相談、講習会・講演会の開催、各地域のイベントへの参加、
月間行事・キャンペーンの実施、調査研究など、さまざまな公益広報事業を行いま
した。
その結果、平成 25 年度の公益目的支出額は、節電対策並びに省エネルギー対策
の一層の推進に伴い、計画の 123.7%となりました。
6.決算の概要
以上の事業活動により、経常収益は 64 億 80 百万円、経常費用は 62 億 37 百万円
となりましたが、有価証券の評価による評価損益等が 62 百万円の減少になったた
め、当期経常増減額は、1 億 81 百万円の増加になりました。
この結果、法人税等を差し引いた当期一般正味財産増減額は、20 百万円の増加に
なりました。なお、当期の設備投資額は 82 百万円でした。
2
Ⅰ.調査事業
1.業務実施状況
調査実施状況は、次のとおりです。
(1) 竣工調査
該当事項はありません。
(2) 定期調査
ア.定期調査実績(一次調査)
項
(単位:口、%)
目
調査口数
参考(各比率) 970,092
調査予定お客さま数 〔a〕
968,567
一次調査訪問お客さま数 〔b〕
調査結果が良好なお客さま数 〔c〕
953,569
調査結果が不良なお客さま数 〔d〕
10,837
注)
調査不能などのお客さま数 〔e〕 4,161
訪問実施率
(b/a)×100
99.8
不良通知率
{d/(c+d)}×100
調査不能率
(e/b)×100
1.12
0.43
注)調査拒否のお客さま88口を含む。
イ.定期調査実績(再調査)
項
(単位:口、%)
目
調査口数
参考(各比率) 1,801
再調査お客さま数 〔f〕
26
再調査不良通知お客さま数 〔g〕
不良通知率
(g/f)×100
1.44
2.重点実施項目
・お客さまサービスの向上と業務効率化を図るため、「調査PDAシステム」の機能改
良を図りました。
・電気安全パンフレットなどを用いて居室内における電気機械器具の安全確保のポイ
ントなど、電気の使用に伴う危険の発生を防止するための説明を行いました。また、
問診によるお客さま施設の状況に応じた電気安全の助言を行うとともに、関連する
要望、電気に関する相談などに対処しました。
・目視などによる破損や異臭その他の施設状況について確認しました。特に単相三線
式の分電盤においては、中性線の欠相による事故を防止するため、重点的に端子部
の目視点検と端子ネジの増し締めを行いました。
3
Ⅱ.保安事業
1.保安管理業務受託数
(単位:軒、%)
項 目
受 託 数
自家用規模
需
要
設
備
低 圧
高 圧
小 計
電
電
線
発
配
818
20,076
20,894
375
32
21,301
20,933
所
路
合計 (需要設備+発電所+配電線路)
お
客
さ
ま
軒
数
構 成 比
3.91
96.09
100.00
注)お客さま軒数は、事業場の数を示す(需要設備、発電所、配電線路を単独又は併設している
場合も1軒とする)。
2.需要設備業務実施状況
(単位:件)
保安管理業務点検種別
定
期
点
検
臨
時
点
検
手
続
指
導
工
事
中
点
検
竣
工
検
査
事
故
処
理
合
計
延べ実施件数
145,077
3,884
6,186
1,092
1,043
4,490
161,772
3.重点実施項目
・保安管理業務の的確な実施をはじめ、お客さま設備の長期安定運用や省エネルギー
に関する技術情報の提供により、お客さまへのサービス向上に努めました。
・デマンド監視装置の設置を促進し、省エネルギーの推進とお客さまのエネルギー
コスト削減に取り組みました。
・道内で設置拡大が著しい大規模太陽光発電設備について、効率的な点検方法や関
連技術の開発に取り組みました。
・当協会のサービスの特徴(厳格な品質管理、組織力と技術力を要する業務実績、
省エネルギー提案などの付加価値)をお客さまに的確にお伝えするために、提案
活動を積極的に進めるとともに広告を掲出するなどの営業活動を展開しました。
4
Ⅲ.公益広報事業
平成 25 年度は、電気の適切かつ安全な利用及びエネルギーの合理的な利用の促進
を図り、以下のような公益広報事業を実施しました。
実 施 事 業 の 概 要
1
2
3
4
5
各事業所で実施する広報(通年)
事業者の皆さんへの広報誌、パンフの配布、啓発・周知
お客さまを訪問しての対話活動や電話での相談対応
地域で実施する広報(随時)
当協会主催の講演会(自治体、町内会、事業者向け)
外部主催会議・講演会での講演
イベント等で実施する広報(イベント開催時)
交流会、フェアへの出展・参加
各地のお祭りへの出展・参加
広報媒体を通じて行う広報(通年)
広報誌や安全啓発カレンダーなどの印刷物作成
テレビによる広報
ラジオによる広報
新聞、雑誌等による広報
当協会 HP(総数 239 ㌻)への年間アクセス回数(参考)
実 績(単位)
121,335 回
328 回
278 回
4 回
7 回
8 回
281,340
0
785
56
139,760
部
回
回
回
回
月間行事による広報
電気使用安全月間(経済産業省主唱、毎年 8 月実施)
街頭キャンペーン
北海道産業保安監督部長メッセージの配布
電気使用安全月間ポスターの配布
移動相談所の開設、講演会の開催
37 箇所
19,290 回
15,430 回
6 回
ふれあい強調月間(毎年 2 月実施)
15 回
講演会・講習会の開催
6
7
8
人材育成(随時)
大学など教育機関への講師派遣
電気主任技術者会議などへの講師派遣
教育機関からの学生受け入れ
調査研究(随時)
電気事故事例分析及び専門家会議などでの公表
支援(随時)
公共施設や福祉設備の電気設備点検、手直し、清掃
災害時協力協定締結自治体の防災施設(避難所)特別点検
電気設備技術支援(公共施設を対象とした情報提供)
省エネ対策技術支援
自治体への防災協力及び災害復旧
防災訓練支援等
5
1 校
3 回
12 校
3 件
67
135
803
239
13
8
件
件
件
件
自治体
件
Ⅳ.評議員会及び理事会
1.評議員会
平成25年度は1回開催し、協会の業務運営上の重要案件について審議しました。
(単位:件)
評
議
員
会
第1回定時評議員会
開
催
日
平成 25年 6月 28日
審議件数
1
2.理事会
平成25年度は3回開催し、協会の業務運営上の重要案件について審議しました。
(単位:件)
理
事
会
第1回通常理事会
第2回通常理事会
第3回通常理事会
開
催
日
平成 25年 6月 6日
平成 25年 12月 5日
平成 26年 3月 28日
3.評議員及び役員
(1) 役員などの数(平成25年度末現在)
評議員
理 事
監 事
9
9
2
名
名
名
6
審議件数
4
0
1
Ⅴ.その他
1.組織(職制・機構)の変更
該当事項はありません。
2.要員(平成25年度末現在)
事業別の要員数は、次のとおりです。
要
一
調
保
広
合
員
般
査
安
報
区
管
事
事
事
(単位:人)
分
理
業
業
業
計
要 員 数
19
92
406
1
518
3.土地・建物の取得、売却及び新増築など
平成25年度における土地・建物の取得、新増築、賃借状況は、次のとおりです。
(1) 土地の取得及び売却など
ア.土地の取得
取 得
年 月 日
対象事業所
平成25年
5月30日
旭川支部
平成25年
10月31日
平成25年
10月31日
地 目
面積(㎡)
用 途
旭川市豊岡15条4丁目5番6
宅 地
300.71
車庫建設敷地
帯広支部
帯広市西4条南3丁目12番3
宅 地
69.42
車庫建設敷地
帯広支部
帯広市西4条南3丁目12番4
宅 地
69.42
車庫建設敷地
面積(㎡)
用 途
16.23
車 庫
面積(㎡)
用 途
86.12
事務所(移転)
所 在 ・ 地 番
イ.土地の売却
該当事項はありません。
(2) 建物の新増築及び取得、売却など
新 増 築 新増築な どの
月
日
などの別 年
増 築
平成25年
6月21日
事業所の名称
(対象物件)
弟子屈事業所
所 在 地
川上郡弟子屈町朝日1丁目6番10号
(3) 土地・建物の新たな賃借
土地・建物
賃貸借開始日
の 区 分
建 物
平成25年
12月1日
事業所の名称
(対象物件)
清水事業所
所 在 地
上川郡清水町南4条7丁目10番1
4.登記事項
平成25年度中に行った登記事項は、次のとおりです。
年
月
日
登 記 事 項
平成 25年 4月 5日
評議員の変更登記
7
Ⅵ.業務の適正を確保するための体制に関する基本方針
効率的かつ公正で健全な事業活動を推進するため、「一般社団法人及び一般財団法
人に関する法律」並びに同施行規則に基づき、「業務の適正を確保するための体制に
関する基本方針」を次のとおり定めました。
1.理事の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制
・定時理事会を6月、12月、3月に開催し、重要な業務執行に関する意思決定を行う。
・6月及び12月の定時理事会において、業務執行理事から業務状況の報告を受け、
理事の職務の執行を相互に監督する。
・コンプライアンスに関する行動基準を定め、理事自ら率先して実践する。
2.理事の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制
・理事の職務の執行に係る情報について、保存期間及び管理方法などを定めた法令
及び内部規程に基づき、文書又は電磁的記録により適切に保存・管理する。
3.理事の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制
・理事長、専務理事、常勤役員などで構成する総合戦略会議などにおいて、経営方
針を定め、方針管理サイクルのもとに業務を執行する。
・迅速な意思決定や効率的な業務執行を図るため、指揮命令系統や各職位の責任・
権限、業務処理手順などを内部規程において明確にするとともに、情報システム
を適切に活用する。
4.リスク管理に関する規程その他の体制
・総合戦略会議において、経営に重要な影響を及ぼすリスク及びその対応状況を把
握するとともに、対応策の立案、実施及びその確認を行う。
・社会的影響が大きい重大な不祥事などが発生した場合には、理事長、関係役員な
ど及び法務に関する外部有識者で構成するコンプライアンス委員会を開催し、適
切かつ迅速な対応を行う。
・非常災害などの発生に備え、対応組織、情報連絡体制などを内部規程に定めると
ともに、防災訓練などを実施する。
5.従業員の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制
・コンプライアンスに関する従業員教育、研修の実施などを通じて方針や行動基準
の徹底を図るとともに、法令及び一般財団法人としての倫理などの遵守、不正防
止の活動を推進する。また、コンプライアンスなどに関する相談窓口を設置し、
適切に運用する。
・業務の適確性及び効率性向上の観点から業務の執行状況を把握し改善を図るため、
内部監査を実施する。
6.監事がその職務を補助すべき従業員を求めた場合における当該従業員に関する事項
・補助する従業員に関する取扱いは監事と協議して定める。
7.監事の職務を補助すべき従業員の理事からの独立性に関する事項
・監事の職務を補助する従業員は、監事の指揮命令のもとで職務を行う。
8
8.理事及び従業員が監事に報告するための体制その他の監事への報告に対する体制
・法令に定められた事項のほか、重要な業務執行に関する事項について、監事に定
期的もしくは都度報告する。
9.その他監事の監査が実効的に行われることを確保するための体制
・監事から理事などの職務執行状況の聴取や重要な決裁書類の閲覧などを求められ
た場合は、速やかにこれに応じる。
・内部監査部門は、監査結果の報告など、監事への情報提供を適切に行う。
9