ユー・エス・エス 伪中古車オークション運営最大手;pdf

Company Research and Analysis Report
FISCO Ltd.
http://www.fisco.co.jp
ユー ・ エス ・ エス
4732 東証 1 部
伪伪中古車オークション運営最大手、 15 期連続増配を予想
ユー ・ エス ・ エス <4732> は中古自動車のオークション運営事業で市場シェア 32% とトップ。
2015 年 3 月 23 日 (月)
子会社で中古自動車買取販売事業やリサイクル事業なども手掛ける。 営業利益率で 50% に
迫る高い収益性と、 400 億円を上回る潤沢なネットキャッシュ (現預金+有価証券−有利子
負債) を背景に、 株主還元に積極的 (連結配当性向 45% 以上) な企業として注目される。
Important disclosures
and disclaimers appear
at the back of this document.
2015 年 3 月期第 3 四半期累計 (2014 年 4 月 -12 月期) の連結業績は、 売上高が前年
同期比 0.5% 減、 営業利益が同 2.6% 増とほぼ前年同期並みの水準となった。 オークション出
品台数が前年同期比 2.6% 増と堅調に推移したことに加え、 減価償却費や販促費、 人件費、
租税公課などの減少が増益要因となった。
企業調査レポート
執筆 客員アナリスト
佐藤 譲
2015 年 3 月期通期の業績予想は、 売上高が前期比 0.7% 減の 67,500 百万円、 営業利益
が同 1.0% 増の 33,000 百万円と前回会社計画を据え置いている。 オートオークションの出品
台数がやや低調なものの、 成約台数や手数料単価が想定を上回っており、 会社計画は達成
可能とみられる。
中期戦略として、 オークション会場の出品台数シェア 35% を当面の目標としている。 シェア
拡大策として、 オークション会場の利便性向上に向けた設備投資を強化している。 2014 年 8
月に岡山会場の新築移転を行ったのに続き、 2016 年初頭には札幌、 静岡会場も建替えによ
るリニューアルオープンを計画している。 このため、 減価償却費は若干増加するものの、 出
品台数を拡大していくことで、 増収増益を目指していく。
同社は株主還元策に積極的で、 配当金に関しては連続増配を続けている。 連結配当性向
基準では 45% 以上を基本方針としており、 2015 年 3 月期の 1 株当たり配当金は前期比 2.3
円増配の 37.0 円 (連結配当性向 45.0%) を予定している。 来期以降も業績拡大が続くようで
あれば連続増配が期待できよう。
伪伪Check Point
・ 出品台数シェアは 2 位以下を大きく引き離し業界最大手
・ 第 3 四半期累計業績は、 ほぼ会社計画どおりの進捗で着地
・ 上場来 15 期連続増配を予想、 株主優待制度も今期より拡充
本資料のご利用については、 必ず巻末の重要事項 (ディスクレーマー) をお読みください。
1
売上高と営業利益の推移
(百万円)
売上高(左軸)
㻟㻞㻘㻢㻤㻜㻌
㻤㻜㻘㻜㻜㻜
㻞㻣㻘㻥㻡㻞㻌
ユー ・ エス ・ エス
㻢㻜㻘㻜㻜㻜
(百万円)
営業利益(右軸)
㻟㻟㻘㻜㻜㻜㻌
㻟㻡㻘㻜㻜㻜
㻞㻥㻘㻟㻜㻠㻌
㻟㻜㻘㻜㻜㻜
㻞㻠㻘㻟㻟㻞㻌
㻞㻡㻘㻜㻜㻜
4732 東証 1 部
㻞㻜㻘㻜㻜㻜
㻠㻜㻘㻜㻜㻜
㻢㻠㻘㻜㻜㻥㻌
㻢㻝㻘㻠㻝㻣㻌
2015 年 3 月 23 日 (月)
㻢㻟㻘㻞㻠㻟㻌
㻢㻣㻘㻥㻠㻥㻌
㻢㻣㻘㻡㻜㻜㻌
㻝㻡㻘㻜㻜㻜
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
㻞㻜㻘㻜㻜㻜
㻡㻘㻜㻜㻜
㻜
㻜
㻝㻝㻛㻟期
㻝㻞㻛㻟期
㻝㻟㻛㻟期
㻝㻠㻛㻟期
㻝㻡㻛㻟期予
伪伪事業概要
出品台数シェアは 2 位以下を大きく引き離し業界最大手
同社の事業セグメントは、 オートオークション事業、 中古自動車等買取販売事業、 その他
事業 (リサイクル事業等) と 3 つに区分されており、 このうちオートオークション事業が売上
高の 74.6%、 営業利益の 96.5% を占める主力事業となっている。
売上高・営業利益の構成比(㻞㻜㻝㻡㻛㻟期第㻟四半期)
リサイクル等
㻝㻜㻚㻣㻑
中古自動車等
買取販売 リサイクル等
㻝㻚㻟㻑
㻞㻚㻞㻑
中古自動車等
買取販売
㻝㻠㻚㻣㻑
オートオークション
㻣㻠㻚㻢㻑
売上高
オートオークション
㻥㻢㻚㻡㻑
営業利益
(1) オートオークション
オートオークション事業では、 運営会場を国内 17 ヶ所で展開している。 主な収入は出品会
員から徴収する出品手数料及び成約手数料、 落札会員から徴収する落札手数料からなる。
本資料のご利用については、 必ず巻末の重要事項 (ディスクレーマー) をお読みください。
2
■事業概要
■
同社グループのオークション出品台数シェアは、 2014 年実績で 32.3% と 2 位以下を大きく
引き離し、 業界最大手となっている。 現車会員数は 46,105 社 (2014 年 12 月末) と圧倒的
な数を誇っている。 東京会場や名古屋会場など大規模会場を利便性の良い郊外に立地し、
良質な中古車を大量出品することで集客力を高め、 成約台数を増やす (=さらに出品台数
が増加する) ビジネス戦略をとっているのが特徴だ。
ユー ・ エス ・ エス
オートオークション出品台数シェア
(㻞㻜㻝㻠年暦年)
4732 東証 1 部
2015 年 3 月 23 日 (月)
㻟㻞㻚㻟㻑
㻟㻞㻚㻡㻑
㼁㻿㻿
㼀㻭㻭
㻶㻭㻭
㻯㻭㻭
アライ㻭㻭
ホンダ
㻷㻯㻭㻭
㻟㻚㻝㻑
その他
㻟㻚㻞㻑
㻥㻚㻥㻑
㻠㻚㻥㻑
㻤㻚㻞㻑
㻡㻚㻥㻑
出所:㻔株)ユーストカー
地域別出品台数シェア (2014 年実績) で見ると、 同社グループは北海道、 関東・甲信越、
中部、中国・四国、九州・沖縄地区でトップシェアとなっており、東北、近畿地区では 2 位となっ
ている。 近畿地区では JAA の 100% 子会社である HAA 神戸が 33.8% と強い。
地域別出品台数シェア
(%)
㻞㻜㻝㻞年
㻞㻜㻝㻟年
㻞㻜㻝㻠年
㻢㻜㻚㻜 㻡㻢㻚㻤 㻡㻢㻚㻥 㻡㻢㻚㻣
㻟㻥㻚㻝
㻟㻥㻚㻟 㻟㻥㻚㻠 㻟㻥㻚㻜 㻟㻤㻚㻢 㻠㻜㻚㻢
㻠㻜㻚㻜
㻟㻟㻚㻜 㻟㻟㻚㻟 㻟㻞㻚㻥
㻞㻠㻚㻠 㻞㻟㻚㻡
㻞㻞㻚㻡
㻞㻜㻚㻜
㻝㻝㻚㻟
㻝㻣㻚㻣 㻝㻣㻚㻜 㻝㻣㻚㻢
㻝㻟㻚㻝
㻝㻝㻚㻤
㻜㻚㻜
北海道
東北
関東・甲信越
中部
近畿
中国・四国
出所:㻔株㻕ユーストカー
本資料のご利用については、 必ず巻末の重要事項 (ディスクレーマー) をお読みください。
3
九州・沖縄
■事業概要
■
中古車の買取チェーン店を全国 171 店舗に展開
(2) 中古自動車等買取販売
2014 年 7 月に同社子会社の ( 株 )R&W から会社分割して設立した ( 株 ) ラビット ・ カーネッ
ユー ・ エス ・ エス
4732 東証 1 部
トワークで中古車の買取チェーン店 「ラビット」 を全国に 171 店舗 (うちフランチャイズチェー
ン店 148 店舗) 展開している。 また、 R&W は 2015 年 1 月 1 日付で商号を ( 株 ) リプロワー
ルドに変更し、 引き続き事故現状車の買取販売を行っている。 いずれの子会社も買い取った
中古車両に関しては、 大半を同社グループのオークション会場に出品しており、 オートオーク
ション事業の補完的事業の位置付けとなっている。
2015 年 3 月 23 日 (月)
リサイクル事業のほか、 中古自動車の輸出手続代行サービスを
行う
(3) その他
その他事業では、 子会社の ( 株 ) アビヅや ( 株 ) カークエスト東洋事業部でリサイクル事業
を展開しているほか、 ( 株 )USS ロジスティクス ・ インターナショナル ・ サービスで、 中古自動
車の輸出手続代行サービスを行っている。
アビヅは廃自動車の解体などによって生じる鉄スクラップや中古パーツなどの販売、 カーク
エスト東洋事業部では廃タイヤなどを原料とした弾性舗装用ゴムなどの製品化を行っている。
また、USS ロジスティクス・インターナショナル・サービスは、東京会場と横浜会場の 2 拠点で、
両会場で成約した輸出業者向けのサービスを提供している。
伪伪決算概要
第 3 四半期累計業績は、 ほぼ会社計画どおりの進捗で着地
(1) 2015 年 3 月期第 3 四半期累計業績概要
2 月 9 日付で発表された 2015 年 3 月期第 3 四半期累計の連結業績は、 売上高が前年同
期比 0.5% 減の 49,013 百万円、 営業利益が同 2.6% 増の 24,055 百万円、 経常利益が同 2.6%
増の 24,518 百万円、 四半期純利益が同 9.9% 増の 15,759 百万円となった。 売上高は中古自
動車等買取販売事業の低迷により微減収となったものの、 利益ベースではオートオークション
事業やその他事業が堅調に推移したことで増益を維持し、ほぼ会社計画どおりの進捗となった。
2015 年 3 月期第 3 四半期連結業績
14/3 期 3Q 累計
実績
対売上比
49,249
19,195
39.0%
6,597
13.4%
23,455
47.6%
23,889
48.5%
-389
-0.8%
14,345
29.1%
売上高
売上原価
販管費
営業利益
経常利益
特別損益
四半期純利益
(単位 : 百万円)
15/3 期 3Q 累計
実績
対売上比
前年同期比
49,013
-0.5%
18,803
38.4%
-2.0%
6,155
12.6%
-6.7%
24,055
49.1%
2.6%
24,518
50.0%
2.6%
204
0.4%
15,759
32.2%
9.9%
本資料のご利用については、 必ず巻末の重要事項 (ディスクレーマー) をお読みください。
4
■決算概要
■
営業利益の増減要因を見ると、 主な増益要因としてはオートオークション事業における出品
台数の増加や廃自動車リサイクル事業の増益、 商品売上原価や減価償却費の減少に加え
て、 販促費や人件費、 租税公課を中心とした販管費の減少が挙げられる。 一方、 減益要因
としては、 オークションの成約率低下や中古自動車等買取販売事業の減益、 原材料費の上
昇などとなっている。
ユー ・ エス ・ エス
営業利益の主な増減要因
(百万円)
4732 東証 1 部
㻝㻘㻜㻜㻜
㻣㻢㻜㻌
2015 年 3 月 23 日 (月)
㻡㻝㻜㻌
㻟㻠㻜㻌
㻡㻜㻜
㻝㻡㻜㻌
㻥㻜㻌
㻝㻝㻜㻌
㻝㻞㻜㻌
減
価
償
却
費
減
人
件
費
減
販
売
促
進
費
減
租
税
公
課
減
㻜
㻙㻝㻡㻜㻌
㻙㻡㻜㻜
㻙㻡㻞㻜㻌
㻙㻝㻘㻜㻜㻜
㻙㻝㻘㻞㻡㻜㻌
㻙㻝㻘㻡㻜㻜
出
品
台
数
増
成
約
率
減
中
古
車
買
取
販
売
減
廃
自
動
車
リ
サ
イ
ク
ル
増
原
材
料
費
増
商
品
売
上
原
価
減
中古車オークションの出品 ・ 成約台数は、 前年同期並みの水準に
(2) 市場環境
2014 年 4 月 -12 月の市場環境を見ると、 新車販売に関しては消費増税後の反動減により
前年同期比では 3.4% 減の 371 万台と減少しているものの、 2 年前の水準と比較すると上回っ
ており、 堅調に推移していると言える。 一方、 中古車登録台数は新車販売減少の影響を受
けて、 同 5.3% 減の 467 万台となった。 一方、 中古車輸出台数については円安を背景に、 同
9.5% 増の 100 万台と拡大基調が続いている。 仕向地別ではロシア向けが落ち込んだものの、
アフリカやミャンマーなどアジアの新興国向けが好調だった。
新車・中古車登録台数及び輸出台数
(千台)
新車登録台数
中古車登録台数
中古車輸出台数
㻢㻘㻜㻜㻜
㻠㻘㻥㻠㻞
㻠㻘㻥㻟㻢
㻠㻘㻢㻣㻤
㻡㻘㻜㻜㻜
㻠㻘㻜㻜㻜
㻟㻘㻤㻠㻣
㻟㻘㻢㻤㻞
㻟㻘㻣㻝㻤
㻟㻘㻜㻜㻜
㻞㻘㻜㻜㻜
㻝㻘㻜㻜㻡
㻥㻝㻣
㻣㻤㻝
㻝㻘㻜㻜㻜
㻜
㻝㻟㻛㻟期
㻟㻽累計
㻝㻠㻛㻟期
㻟㻽累計
㻝㻡㻛㻟期
㻟㻽累計
本資料のご利用については、 必ず巻末の重要事項 (ディスクレーマー) をお読みください。
5
■決算概要
■
こうしたなかで、 中古車オークション市場全体の出品台数は、 消費増税前に発生した下取
り車両が当期に流入したこともあり前年同期比 1.0% 増の 537 万台に、また、成約台数は同 0.5%
減の 327 万台とほぼ前年同期並みの水準となった。
中古車オークション市場の動向
ユー ・ エス ・ エス
4732 東証 1 部
(千台)
オークション出品台数
㻢㻘㻜㻜㻜
㻡㻘㻟㻣㻢
㻡㻘㻟㻞㻟
㻡㻘㻞㻡㻡
2015 年 3 月 23 日 (月)
オークション成約台数
㻠㻘㻜㻜㻜
㻟㻘㻞㻥㻜
㻟㻘㻜㻜㻤
㻟㻘㻞㻣㻡
㻞㻘㻜㻜㻜
㻜
㻝㻟㻛㻟期
㻟㻽累計
㻝㻠㻛㻟期
㻟㻽累計
㻝㻡㻛㻟期
㻟㻽累計
オートオークション事業は、 増収効果に加えて販管費が減少
(3) 事業セグメント別動向
○オートオークション事業
2015 年 3 月期の第 3 四半期累計の売上高は前年同期比 1.9% 増の 37,102 百万円、 営業
利益は同 3.2% 増の 23,104 百万円となった。 オートオークション出品台数が同 2.6% 増の 1,709
千台、 成約台数が同 0.1% 増の 1,109 千台となった。 計画対比では新車販売減少の影響を受
けて、 出品台数が若干下回ったものの、 成約台数は堅調に推移した。 会場別の出品台数を
見ると、 主力拠点である東京会場が前年同期比 3.6% 増、 名古屋会場が同 6.0% 増となるなど
大都市部での出品台数が堅調に推移したのが特徴となっている。 営業利益は増収効果に加
えて、 販促費や租税公課など販管費が減少したことが増益要因となった。
オートオークション事業
(百万円)
売上高(左軸)
㻠㻜㻘㻜㻜㻜
営業利益(左軸)
㻟㻢㻘㻠㻝㻜
利益率(右軸)
㻟㻣㻘㻝㻜㻞
㻢㻟㻚㻜㻑
㻢㻞㻚㻟㻑
㻢㻞㻚㻡㻑
㻟㻟㻘㻤㻡㻝
㻟㻜㻘㻜㻜㻜
㻞㻞㻘㻟㻣㻣
㻞㻜㻘㻠㻤㻞
㻞㻟㻘㻝㻜㻠
㻢㻝㻚㻡㻑
㻞㻜㻘㻜㻜㻜
㻢㻞㻚㻜㻑
㻢㻝㻚㻡㻑
㻢㻝㻚㻜㻑
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
㻢㻜㻚㻡㻑
㻢㻜㻚㻡㻑
㻜
㻢㻜㻚㻜㻑
㻝㻟㻛㻟期
㻟㻽累計
㻝㻠㻛㻟期
㻟㻽累計
㻝㻡㻛㻟期
㻟㻽累計
本資料のご利用については、 必ず巻末の重要事項 (ディスクレーマー) をお読みください。
6
■決算概要
■
1台当たり手数料の推移
(円)
出品手数料
成約手数料
落札手数料
㻝㻠㻘㻜㻜㻜
㻝㻝㻘㻝㻜㻥
㻝㻝㻘㻝㻤㻤
㻝㻝㻘㻝㻜㻠
㻣㻘㻤㻜㻤
㻣㻘㻤㻠㻡
㻣㻘㻤㻤㻟
㻡㻘㻠㻟㻜
㻡㻘㻠㻟㻢
㻡㻘㻠㻥㻟
㻝㻟㻛㻟期
㻟Q累計
㻝㻠㻛㻟期
㻟Q累計
㻝㻡㻛㻟期
㻟Q累計
㻝㻞㻘㻜㻜㻜
ユー ・ エス ・ エス
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
4732 東証 1 部
㻤㻘㻜㻜㻜
2015 年 3 月 23 日 (月)
㻢㻘㻜㻜㻜
㻠㻘㻜㻜㻜
手数料売上高内訳
(百万円)
出品手数料
成約手数料
㻝㻠㻘㻜㻜㻜
落札手数料
㻝㻞㻘㻟㻥㻡
㻝㻞㻘㻟㻝㻜
㻝㻝㻘㻞㻞㻞
㻝㻞㻘㻜㻜㻜
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
㻥㻘㻟㻞㻡
㻥㻘㻜㻜㻜 㻤㻘㻢㻞㻠
㻤㻘㻣㻤㻢
㻤㻘㻢㻣㻠
㻣㻘㻤㻞㻣
㻤㻘㻜㻜㻜
㻢㻘㻜㻜㻜
㻠㻘㻜㻜㻜
㻞㻘㻜㻜㻜
㻜
㻝㻟㻛㻟期
㻟Q累計
㻝㻠㻛㻟期
㻟Q累計
㻝㻡㻛㻟期
㻟Q累計
USSの会員数と外部落札比率
(社)
㻡㻜㻘㻜㻜㻜
現車会員
㻠㻡㻘㻜㻝㻣
CIS会員
衛星テレビ会員
㻠㻡㻘㻡㻞㻡
㻡㻜㻚㻡㻑
外部落札比率
㻢㻜㻚㻜㻑
㻠㻢㻘㻝㻜㻡
㻡㻜㻚㻞㻑
㻠㻤㻚㻢㻑
㻠㻜㻘㻜㻜㻜
㻟㻜㻘㻜㻜㻜
㻞㻢㻘㻢㻤㻢
㻞㻣㻘㻣㻟㻞
㻞㻤㻘㻢㻢㻜
㻠㻜㻚㻜㻑
㻞㻜㻘㻜㻜㻜
㻞㻜㻚㻜㻑
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
㻟㻘㻣㻟㻞
㻟㻘㻡㻠㻢
㻟㻘㻟㻞㻣
㻜
㻜㻚㻜㻑
㻝㻟㻛㻟期
㻟Q累計
㻝㻠㻛㻟期
㻟Q累計
㻝㻡㻛㻟期
㻟Q累計
本資料のご利用については、 必ず巻末の重要事項 (ディスクレーマー) をお読みください。
7
■決算概要
■
手数料単価の動向を見ると、 1 台当たり出品手数料は 5,493 円と前年同期比で若干上昇し
た。 手数料単価の低い大口会員の出品割合が増加したものの、 一部の会場で手数料割引イ
ベントを抑制したことがプラス要因となった。 また、成約手数料も 7,883 円と若干上昇している。
一部の会場で大口会員の割戻制度や手数料の見直しを実施したことが要因だ。 一方、 落札
手数料に関しては 11,104 円と唯一下落している。 これは手数料の高い外部落札の比率が前
ユー ・ エス ・ エス
4732 東証 1 部
年同期の 50.2% から 48.6% に低下した影響による。 円安を追い風に取扱台数を拡大している
輸出業者が、 コスト削減のため直接会場に来場して落札するケースが増えたことが、 外部落
札率低下の主因となっている。 ただし、 今後の外部落札比率は現在の水準を維持するものと
みられている。
2015 年 3 月 23 日 (月)
この結果、 手数料売上高は、 出品手数料が前年同期比 3.6% 増、 成約手数料が同 0.6% 増、
落札手数料が同 0.7% 減となった。
中古車オークション市場における同社の競争力は、 引き続き強さをキープしている。 これ
は同社グループのオークション会場と他会場での成約率の差、 また、 1 台当たり成約車両金
額の差からみてとれる。 同社が進める 「オークション会場としての質を維持しながら、 出品台
数シェアの拡大を図る」 戦略は順調に進んでいると言えよう。
オークション成約率の推移
㼁㻿㻿成約率
市場平均成約率(㼁㻿㻿除く)
㻣㻡㻚㻜㻑
㻢㻥㻚㻜㻑
㻣㻜㻚㻜㻑
㻢㻟㻚㻥㻑
㻢㻡㻚㻜㻑
㻢㻜㻚㻜㻑
㻢㻤㻚㻜㻑
㻢㻢㻚㻟㻑
㻢㻡㻚㻞㻑
㻢㻡㻚㻢㻑
㻢㻠㻚㻞㻑
㻢㻟㻚㻥㻑
㻡㻥㻚㻠㻑
㻡㻜㻚㻜㻑
㻢㻢㻚㻢㻑
㻢㻞㻚㻢㻑
㻡㻣㻚㻤㻑
㻡㻡㻚㻜㻑
㻢㻣㻚㻤㻑
㻢㻡㻚㻟㻑
㻡㻢㻚㻡㻑
㻡㻢㻚㻥㻑
㻞㻽
㻟㻽
㻢㻜㻚㻟㻑
㻡㻥㻚㻞㻑
㻡㻥㻚㻤㻑
㻢㻜㻚㻠㻑
㻞㻽
㻟㻽
㻡㻣㻚㻞㻑
㻡㻞㻚㻟㻑
㻠㻡㻚㻜㻑
㻝㻽
㻠㻽
㻝㻽
㻝㻟㻛㻟期
㻞㻽
㻟㻽
㻠㻽
㻝㻽
㻝㻠㻛㻟期
㻝㻡㻛㻟期
㻝台当たり成約車両金額の推移
(千円)
㻣㻜㻜
㼁㻿㻿
市場平均(㼁㻿㻿除く)
㻢㻟㻝
㻢㻜㻜
㻡㻤㻢
㻡㻥㻡
㻢㻜㻤
㻢㻜㻟
㻠㻢㻣
㻠㻡㻤
㻠㻽
㻝㻽
㻢㻝㻟
㻢㻝㻡
㻢㻠㻢
㻢㻟㻢
㻠㻥㻝
㻠㻤㻠
㻞㻽
㻟㻽
㻡㻥㻡
㻡㻡㻜
㻡㻜㻜
㻠㻠㻢
㻠㻝㻝
㻠㻣㻟
㻠㻡㻞
㻠㻠㻤
㻠㻠㻤
㻟㻽
㻠㻽
㻝㻽
㻠㻞㻠
㻠㻜㻜
㻟㻜㻜
㻝㻽
㻞㻽
㻟㻽
㻝㻟㻛㻟期
㻞㻽
㻝㻠㻛㻟期
㻝㻡㻛㻟期
本資料のご利用については、 必ず巻末の重要事項 (ディスクレーマー) をお読みください。
8
■決算概要
■
○中古自動車等買取販売事業
2015 年 3 月期第 3 四半期累計の売上高は前年同期比 14.8% 減の 7,192 百万円、 営業利
益は同 44.0% 減の 307 百万円と減収減益となった。 このうち中古自動車買取販売事業は、
売上高が同 16.0% 減の 4,746 百万円、 営業利益が同 34.9% 減の 249 百万円に、 事故現状車
買取販売事業は売上高が同 12.5% 減の 2,446 百万円、 営業利益が同 65.0% 減の 58 百万円
ユー ・ エス ・ エス
4732 東証 1 部
となった。いずれも、新車販売の減少による買取台数の減少が収益悪化の要因となった。また、
中古自動車買取販売事業では、 低額車両の買取比率が上昇し、 販売単価が低下したことも
影響した。
中古自動車等買取販売事業
2015 年 3 月 23 日 (月)
売上高(左軸)
(百万円)
㻥㻘㻜㻜㻜
営業利益(左軸)
利益率(右軸)
㻤㻘㻠㻠㻟
㻤㻘㻞㻡㻣
㻣㻚㻜㻑
㻢㻚㻡㻑
㻣㻘㻝㻥㻞
㻢㻚㻜㻑
㻡㻚㻜㻑
㻢㻘㻜㻜㻜
㻠㻚㻟㻑
㻠㻚㻞㻑
㻠㻚㻜㻑
㻟㻚㻜㻑
㻟㻘㻜㻜㻜
㻞㻚㻜㻑
㻟㻠㻣
㻡㻠㻤
㻟㻜㻣
㻜
㻝㻚㻜㻑
㻜㻚㻜㻑
㻝㻟㻛㻟期
㻟Q累計
㻝㻠㻛㻟期
㻟Q累計
㻝㻡㻛㻟期
㻟Q累計
○その他事業
2015 年 3 月期第 3 四半期累計の売上高は前年同期比 8.5% 増の 5,239 百万円、 営業利
益は同 22.6% 増の 527 百万円と増収増益となった。 このうち、 廃自動車等のリサイクル事業
を手掛けるアビヅは、 売上高が同 9.9% 増の 3,834 百万円、 営業利益が同 14.9% 増の 376 百
万円となった。 廃自動車等の取扱量が増加したことに加え、 期の前半まで鉄スクラップ相場
が堅調だったことが収益拡大要因となった。 ただ、 第 3 四半期だけで見ると、 鉄スクラップ市
況の相場下落により、 営業利益は前年同期比 38.2% 減の 81 百万円と減益に転じている。
廃ゴムのリサイクル事業を手掛けるカークエスト東洋事業部は、 売上高が前年同期比 7.0%
減の 874 百万円、営業利益が同 29.8% 減の 41 百万円となった。 弾性舗装用ゴム製品のうち、
収益性の高いカラー着色タイプの販売量が第 3 四半期以降減少したことが影響した。
中古自動車の輸出手続代行サービス事業を手掛ける USS ロジスティクス ・ インターナショ
ナル ・ サービスは、 売上高が前年同期比 19.9% 増の 464 百万円、 営業利益が同 112.8% 増
の 86 百万円と好調に推移した。 輸出業者の取扱台数が増加していることに加えて、 検査業
務の内製化を進めたことが増収増益要因となった。
本資料のご利用については、 必ず巻末の重要事項 (ディスクレーマー) をお読みください。
9
■決算概要
■
その他事業
(百万円)
売上高(左軸)
営業利益(左軸)
㻢㻘㻜㻜㻜
4732 東証 1 部
㻝㻞㻚㻜㻑
㻡㻘㻞㻟㻥
㻠㻘㻤㻟㻜
ユー ・ エス ・ エス
利益率(右軸)
㻝㻜㻚㻝㻑
㻝㻜㻚㻜㻑
㻠㻘㻝㻣㻣
㻤㻚㻥㻑
㻠㻘㻜㻜㻜
㻤㻚㻜㻑
㻢㻚㻜㻑
2015 年 3 月 23 日 (月)
㻞㻘㻜㻜㻜
㻠㻚㻜㻑
㻝㻚㻞㻑
㻠㻟㻜
㻡㻞㻣
㻞㻚㻜㻑
㻠㻥
㻜
㻜㻚㻜㻑
㻝㻟㻛㻟期
㻟Q累計
㻝㻠㻛㻟期
㻟Q累計
㻝㻡㻛㻟期
㻟Q累計
伪伪2015 年 3 月期業績見通し
業績進捗は例年並みだが計画から上振れの可能性も
(1) 業績概要
2015 年 3 月期の連結業績は、 売上高が前期比 0.7% 減の 67,500 百万円、 営業利益が同
1.0% 増の 33,000 百万円、 経常利益が同 0.7% 増の 33,500 百万円、 当期純利益が同 6.7% 増
の 21,300 百万円と前回予想を据え置いた。
第 3 四半期までの通期業績に対する平均進捗率は、 直近 5 期間の平均で売上高が
72.9%、 営業利益が 71.6% となっているのに対して、 2015 年 3 月期は売上高が 72.6%、 営業
利益が 72.9% となっており、 ほぼ例年並みのペースで推移していることがわかる。
セグメント別の売上見通しは、 オークション事業が前期比 0.9% 増の 49,919 百万円と微増収
となる見通し。 オークション出品台数は前期比 4.5% 増の 2,408 千台、 成約台数は同 1.4% 減
の 1,519 千台を見込んでいる。 手数料単価に関しては、 出品手数料が販促施策の抑制等に
より、 前期比で若干の上昇を見込んでいる以外は、 前期並みの水準を想定している。
足元の月次状況を見ると、 1 月は出品台数が前年同月比 0.1% 減、 成約台数が同 0.8% 減
となり、 出品台数は引き続き計画を下回るペースとなっている。 同社では 2 月、 3 月にキャン
ペーンなどの施策を実施し、 出品台数のテコ入れを図っていくとしている。 一方で、 成約台数
や手数料単価については計画を上回って推移しており、 出品台数の未達分をカバーして、 全
体では計画を達成できる見通しだ。
中古自動車等買取販売事業の売上高は前期比 9.4% 減の 10,533 百万円を見込む。 ただ、
新車販売の回復時期がズレ込むなかで買取台数の低迷が続いており、 売上高は計画をやや
下振れする可能性があるとみられる。
本資料のご利用については、 必ず巻末の重要事項 (ディスクレーマー) をお読みください。
10
年 3 月期業績見通し
■2015
■
その他事業の売上高は、 前期比 2.9% 増の 7,047 百万円を見込んでいる。 このうち、 廃自
動車等のリサイクル事業に関しては、 鉄スクラップ市況の軟化により低迷が続きそうだが、 中
古自動車の輸出手続代行サービスの好調が持続するほか、 廃ゴムのリサイクル事業も第 4 四
半期は公共施設向けの需要増により回復が見込まれ、 全体では計画を上振れする見通しだ。
事業別売上高の推移
ユー ・ エス ・ エス
4732 東証 1 部
2015 年 3 月 23 日 (月)
オートオークション事業
出品手数料
成約手数料
落札手数料
商品売上高
その他営業収入
中古自動車等買取販売事業
中古自動車買取販売
事故現状車買取販売
その他事業
廃自動車等のリサイクル
廃ゴムのリサイクル
中古自動車の輸出手続代行サービス
その他
合計
12/3 期
45,840
12,154
10,984
15,026
805
6,869
12,476
8,535
3,940
5,692
4,275
1,250
166
64,009
13/3 期
45,909
11,817
10,873
15,626
624
6,967
11,545
8,106
3,438
5,789
4,016
1,335
437
63,243
14/3 期
49,479
12,241
11,958
17,190
905
7,184
11,621
7,867
3,754
6,848
4,816
1,498
500
32
67,949
(単位 : 百万円)
15/3 期予
伸び率
49,919
0.9%
12,941
5.7%
11,814
-1.2%
16,942
-1.4%
969
7.1%
7,250
0.9%
10,533
-9.4%
7,103
-9.7%
3,429
-8.7%
7,047
2.9%
5,002
3.9%
1,379
-7.9%
586
17.2%
78
143.8%
67,500
-0.7%
14/3 期
2,305
1,541
66.8
5,344
7,821
11,157
45,712
28,007
3,486
15/3 期予
2,408
1,519
63.1
5,408
7,838
11,155
46,300
28,700
3,300
オークション関連データ
12/3 期
2,252
1,414
62.8
5,432
7,832
10,626
44,796
25,957
3,921
出品台数 (千台)
成約台数 (千台)
成約率 (%)
1 台当たり出品手数料
1 台当たり成約手数料
1 台当たり落札手数料
現車会員
CIS (インターネット) 会員
TV (衛星) 会員
13/3 期
2,199
1,405
63.9
5,407
7,802
11,124
45,139
27,072
3,651
伸び率
4.5%
-1.4%
-3.7pt
1.2%
0.2%
-0.0%
1.3%
2.5%
-5.3%
㼁㻿㻿オークション出品台数・成約台数伸び率
(前年同月比)
(㻑)
出品台数
成約台数
㻞㻡㻚㻜
㻞㻜㻚㻜
㻝㻡㻚㻜
㻝㻜㻚㻜
㻡㻚㻜
㻜㻚㻜
㻙㻡㻚㻜
㻙㻝㻜㻚㻜
㻝㻜月 㻝㻝月 㻝㻞月 㻝月 㻞月 㻟月 㻠月 㻡月 㻢月 㻣月 㻤月 㻥月 㻝㻜月 㻝㻝月 㻝㻞月 㻝月 㻞月
㻞㻜㻝㻟年
㻞㻜㻝㻠年
本資料のご利用については、 必ず巻末の重要事項 (ディスクレーマー) をお読みください。
11
㻞㻜㻝㻡年
年 3 月期業績見通し
■2015
■
オークション会場の利便性向上に向けて積極的に投資する方針
(2) 拠点戦略
今期の設備投資額 (支出ベース) は 3,600 百万円を計画している。 このうち 3,400 百万円
ユー ・ エス ・ エス
4732 東証 1 部
は 8 月にオープンした岡山新会場の建設費用となっている。 新会場については、 交通の利
便性が向上したことで来場者数や出品台数が増加すると見込んでいたが、 第 3 四半期の出
品台数だけで見ると前年同期比で 9.3% 減と逆に落ち込んでいる。 このため、 今後も集客に
向けた営業活動を強化していく方針としている。
2015 年 3 月 23 日 (月)
また、 その他の会場に関しても、 静岡、 札幌会場でオークション会場の建替えの検討に入っ
ている。 いずれの会場も同一敷地内での建て替えとなり、 2016 年初頭のオープンを予定して
いる。 老朽化したコンピュータシステムや設備を一新することによって、 オークション会場内で
の利便性や快適性を向上し、 来場者数の増加につなげていきたい考えだ。 設備投資額とし
ては静岡会場が 2,000 ~ 2,500 百万円、 札幌会場が 3,000 百万円程度となる見通し。 また、
その他の拠点に関しても、 設備の更新など利便性向上に向けた投資は積極的に行っていく
方針を示している。
設備投資と減価償却費の推移
(百万円)
設備投資(支出ベース)
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
減価償却費
㻤㻘㻤㻡㻤㻌
㻤㻘㻜㻜㻜
㻢㻘㻜㻜㻜
㻟㻘㻤㻤㻡㻌
㻠㻘㻜㻜㻜
㻟㻘㻠㻟㻞㻌
㻟㻘㻢㻣㻞㻌
㻟㻘㻢㻜㻜㻌 㻟㻘㻠㻢㻡㻌
㻝㻘㻢㻞㻜㻌
㻞㻘㻜㻜㻜
㻤㻜㻠㻌
㻜
㻝㻞㻛㻟期
㻝㻟㻛㻟期
㻝㻠㻛㻟期
㻝㻡㻛㻟期予
伪伪中期戦略
オークション市場の出品台数シェア拡大を目標として掲げる
中期戦略として、 同社はオークション市場の出品台数シェア拡大を目標として掲げている。
当面は既存会場だけで 35% まで引き上げ、 その後は M&A なども活用しながら、 更なるシェ
ア拡大を目指していく戦略だ。
シェア拡大施策としては、 成約率の高い良質のオークション会場であるという魅力を維持し
ていくと同時に、 会場内設備などの利便性向上、 並びに運営スタッフのスキル向上などを推
進していくことで、 来場者数を増やし、 出品台数シェアを拡大していく戦略だ。 また、 収益の
最大化につながる効果的なキャンペーン施策についても研究を進めている。
本資料のご利用については、 必ず巻末の重要事項 (ディスクレーマー) をお読みください。
12
■中期戦略
■
2016 年 3 月期については、 中古車オークション市場全体で 2 ~ 3% 程度の出品台数増が
見込まれ、 これにシェア拡大による効果を加えたとすると、 3 ~ 4% 程度の伸びが期待される。
新会場の稼働に伴い減価償却費が若干増えるものの、 増収効果により増益基調が続くもの
と予想される。
ユー ・ エス ・ エス
㼁㻿㻿の出品台数シェア(暦年)
㻠㻜㻚㻜㻑
4732 東証 1 部
2015 年 3 月 23 日 (月)
㻟㻡㻚㻜㻑
㻟㻟㻚㻠㻑
㻟㻠㻚㻝㻑
㻟㻠㻚㻣㻑
㻟㻟㻚㻤㻑 㻟㻟㻚㻤㻑
㻟㻞㻚㻟㻑
㻟㻟㻚㻜㻑
㻟㻞㻚㻟㻑
㻟㻝㻚㻡㻑 㻟㻝㻚㻤㻑
㻟㻜㻚㻝㻑
㻟㻜㻚㻜㻑
㻞㻢㻚㻤㻑
㻞㻡㻚㻜㻑
㻞㻜㻚㻜㻑
㻜㻟年
㻜㻠年
㻜㻡年
㻜㻢年
㻜㻣年
㻜㻤年
㻜㻥年
㻝㻜年
㻝㻝年
㻝㻞年
㻝㻟年
㻝㻠年
出所:㻔株㻕ユーストカー
○ヤフーと中古車オークション運営会社の提携について
2015 年 2 月 10 日付で、 ヤフー <4689> が中古車オークションの大手運営会社である
JAA、 HAA 神戸と業務提携を発表した。 提携内容は、 両オークション会場で出品する中古車
の一部を 「ヤフオク!」 で出品するというもの。 従来は、 オークションに参加する会員事業
者しか購入できなかった中古車が、 「ヤフオク!」 に出品することで個人でも従来より低い価
格で購入できる可能性があると言う。 従来もインターネットを介した中古自動車の BtoC、 ある
いは CtoC の取引は行われていたものの、 品質評価などに起因するトラブルが多かったこと、
車検証の名義変更など諸手続きを落札者側で行う必要があったことなどから、 普及はさほど
進んでいなかった。
ただ、 今回の提携では、 品質評価においてオークション運営会社の品質評価確認書が付
くこと、 また、 名義変更や輸送手続きなども、 業務提携先の 1 社であるライオンネットワーク
が一括して行うなど、信頼性の確保や利便性を向上させた仕組みとなっている。 出品者にとっ
ても日本最大のネットオークションである 「ヤフオク!」 に出品することで、 従来よりも販売機
会が高まるといったメリットが出てくる。
仮に 「ヤフオク!」 での流通市場が一定規模で拡大するようであれば (=競合運営会社
の成約率が上昇)、同社も何らかの対策を講じる必要が出てくるものと考えられる。 オークショ
ン会場における 「成約率の高さ」 が同社の強みとなっているためだ。 ただ、 現在の出品台
数は 200 台程度と僅少であり、 また、 個人向けの中古車ネットオークションが普及するかどう
かも懐疑的であることから、 同社では静観する構えだ。
本資料のご利用については、 必ず巻末の重要事項 (ディスクレーマー) をお読みください。
13
伪伪株主還元策
上場来 15 期連続増配を予想、 株主優待制度も今期より拡充
同社は株主還元に対して積極的な企業として評価されている。 配当金に関しては連続増配
ユー ・ エス ・ エス
4732 東証 1 部
を続けており、 連結配当性向基準で 45% 以上を基本方針として掲げている。 2015 年 3 月期
の 1 株当たり配当金は 37.0 円と前期比 2.3 円の増配を予定しており、 今後も連結配当性向
で 45.0% の水準を下回るようであれば増配を進めていく方針だ。 また、 個人安定株主の拡大
を目的に株主優待制度も 2015 年 3 月期中間配当から拡充した。 株主数では 2014 年 3 月期
2015 年 3 月 23 日 (月)
末の株主数 6,561 名を 1 万名程度まで増やすことを目標としている。
㻝株当たり配当金と連結配当性向の推移
㻝株当たり配当金(左軸)
(円)
㻠㻜㻚㻜
配当性向(右軸)
㻠㻠㻚㻟㻑
㻠㻟㻚㻝㻑
㻠㻜㻚㻝㻑
㻟㻡㻚㻜
㻠㻜㻚㻞㻑
㻠㻡㻚㻝㻑
㻠㻡㻚㻜㻑
㻠㻜㻚㻜㻑
㻟㻜㻚㻜
㻟㻜㻚㻡㻑
㻞㻡㻚㻜
㻞㻜㻚㻜
㻝㻥㻚㻣㻑
㻟㻜㻚㻜㻑
㻞㻞㻚㻠㻑
㻟㻜㻚㻣㻡㻌
㻝㻡㻚㻜
㻟㻠㻚㻣㻜㻌
㻟㻣㻚㻜㻜㻌
㻞㻜㻚㻜㻑
㻞㻠㻚㻠㻜㻌
㻝㻜㻚㻜
㻡㻚㻜
㻡㻜㻚㻜㻑
㻠㻜㻚㻜㻑
㻤㻚㻜㻜㻌
㻝㻜㻚㻜㻜㻌
㻝㻠㻚㻡㻜㻌
㻝㻢㻚㻤㻜㻌
㻝㻢㻚㻡㻜㻌
㻝㻥㻚㻞㻜㻌
㻝㻜㻚㻜㻑
㻜㻚㻜
㻜㻚㻜㻑
㻜㻢㻛㻟期 㻜㻣㻛㻟期 㻜㻤㻛㻟期 㻜㻥㻛㻟期 㻝㻜㻛㻟期 㻝㻝㻛㻟期 㻝㻞㻛㻟期 㻝㻟㻛㻟期 㻝㻠㻛㻟期 㻝㻡㻛㻟期
予
注:㻞㻜㻝㻟年㻝㻜月㻝日付で㻝対㻝㻜の株式分割を実施
㻝株当たり配当金は当該株式分割を遡及修正して表示
株主優待制度
所有株式数
100-500 株未満
変更前
( 新設)
500-1,000 株未満
( 新設)
1,000-10,000 株未満
10,000 株以上
USS オリジナルグルメギフト
3,000 円相当 (年 2 回)
USS オリジナルグルメギフト
10,000 円相当 (年 2 回)
変更後
500 円のクオカード (年 2 回)
三井住友 VJA ギフトカード
2,000 円分 (年 2 回)
USS オリジナルグルメギフト
5,000 円相当 (年 2 回)
(変更なし)
注 : 対象は 9 月末、 3 月末の株主
なお、 現在保有している自己株式 (発行株数の約 17%) に関しては、 消却や M&A での活
用を想定している。 オートオークション市場における圧倒的な競争力を維持し、 シェア拡大に
よる成長余地が見込めるなかで、 今後も安定配当成長銘柄として注目される。
本資料のご利用については、 必ず巻末の重要事項 (ディスクレーマー) をお読みください。
14
ディスクレーマー (免責条項)
株式会社フィスコ ( 以下「フィスコ」という ) は株価情報および指数情報の利用について東京証券取引所・
大阪取引所・日本経済新聞社の承諾のもと提供しています。 “JASDAQ INDEX” の指数値及び商標は、
株式会社東京証券取引所の知的財産であり一切の権利は同社に帰属します。
本レポートはフィスコが信頼できると判断した情報をもとにフィスコが作成 ・ 表示したものですが、 その
内容及び情報の正確性、 完全性、 適時性や、 本レポートに記載された企業の発行する有価証券の価値
を保証または承認するものではありません。 本レポートは目的のいかんを問わず、 投資者の判断と責任
において使用されるようお願い致します。 本レポートを使用した結果について、 フィスコはいかなる責任を
負うものではありません。 また、 本レポートは、 あくまで情報提供を目的としたものであり、 投資その他
の行動を勧誘するものではありません。
本レポートは、 対象となる企業の依頼に基づき、 企業との電話取材等を通じて当該企業より情報提供
を受けていますが、 本レポートに含まれる仮説や結論その他全ての内容はフィスコの分析によるもので
す。 本レポートに記載された内容は、 資料作成時点におけるものであり、 予告なく変更する場合があり
ます。
本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権はフィスコに帰属し、 事前にフィスコへの書面による承
諾を得ることなく本資料およびその複製物に修正 ・ 加工することは堅く禁じられています。 また、 本資料
およびその複製物を送信、 複製および配布 ・ 譲渡することは堅く禁じられています。
投資対象および銘柄の選択、 売買価格などの投資にかかる最終決定は、 お客様ご自身の判断でなさ
るようにお願いします。
以上の点をご了承の上、 ご利用ください。
株式会社フィスコ