ヤブカンゾウ NPO 法人カンゾウを育てる会会報誌第 7 号（2013 年 6 月発行）広報・編集大神國裕和田穂積《恒例の春の草刈！》５月１２日近隣の人々にご協力戴き総勢５２名の方々により恒例の草刈を行う事が出来ました。行事に先駆け４月末から代表による下準備、役員それぞれが A 地区の手入れを行い、６月の開花に備える事が出来ました。最大の課題＜サテライト＞の草刈も５月１９日、２６日に会員及び一般の人の参加を得て無事終了させる事が出来ました。紙面を通じ心からお礼申し上げます。予てから現地視察や好事家の手を経て入手、栽培してきた＜ヒメカンゾウ><トビシマカンゾウ><ニッコウキスゲ＞の開花を見る事が出来ました。下の写真はそれぞれの開花の様子です。違いがお分かりいただけると思います。残念ですが、トビシマカンゾウの花はこころ無い人間に持ち去られてしまいました。ヒメカンゾウ 5/2 ニッコウキスゲ 5/18 トビシマカンゾウ 5/18 《ムサシキスゲを訪ねて》多摩の小高い丘に咲く＜ニッコウキスゲ＞に似たムサシキスゲ。浅間山自然保護会の会員約３０名が関係機関と協力して保護活動に従事。5 月 4 日都立浅間山公園に自生するキンラン・ギンランと合せての鑑賞会に有志が参加。見事な光景でした。《桜まつり》４月７日に予定されていた恒例の＜桜まつり＞は急激な気温上昇から、急遽前倒しで 3 月３１日に行う事となり、設営面で協力する当会も準備に翻弄されました。この行事は管理地域の歩行者天国～遊歩道化を推進する活動に始まり、与野駅東側に所在する「木崎自治協力会」「上木崎自治連合会」「大原１,２丁目自治会」「皇山自治会」などによるお祭りで当地区一番の行事です。今年も大原１丁目地区から１２７名の参加を得て盛大に祝うことが出来ました。当会も甘酒の提供や野草類の写真展示で協力しました。《その他の行事》 ○ ３月７日、D 地区テニスコート南側の斜面の整備に入り、将来シャガで埋め尽くされた斜面とする予定。 ○ 3 月９日、さいたま市緑推進課主催による＜見沼の一斉清掃＞が実施され、当会も自治会の人々と共に三崎地区の清掃を行いました。 ○ ４月２０日、生活協同組合「コープみらい」から助成を受けた団体との交流会の案内を受け、当会としてもトンボ池、ホタル池の修復改良に助成を受けた団体として小野、室が出席いたしました。 ○ ５月９日、 JR 東日本大宮支社社内報「駅からさんぽ」欄に与野駅周辺の見どころのひとつとして「カンゾウの土手を歩くコース」が紹介されました。掲載は６月号の予定です。 ○ ５月２４日～２７日の４日間、さいたま市サポートセンターの呼びかけにより、見沼田んぼの環境保全にかかわる他の１１団体と共に「未来の子どもに、残したいもの、伝えたいこと」のテーマの交流会・パネル展示に参加。《ホタル池プロジェクト》３月 10 日（日）にゲンジボタルの幼虫を放流しました。第 2 回目の今年放流したのは木崎地区の子供たちを含む総勢 30 名。ホタルが飛び交う時期を予測し、カンゾウを育てる会は交通遮断等の役割を分担して「ホタル観賞会」を下記にて実施します。日時：第一回 6月 8 日（土）／6 月 9 日（日）20 時～22 時：第二回 6 月 15 日（土）／6 月 16 日（日）20 時～22 時なお、当該ホタル発生場所は警察署のご了解をえて予定日に限り交通遮断をしますが、「お子様単独での参加は避けて戴きご家族同伴にてお願いする。」旨を記載してご案内をさせて戴いております。《カンゾウの仲間たちの見本園を開設》 5 月に入ってから、大原 1 丁目にある団地入口の花壇（以前は芝桜が咲いていた）にカンゾウの仲間たちを植え「見本園」を作りました。その種類はヤブカンゾウ、ニッコウキスゲ、ハマカンゾウ、トウカンゾウ、ユウスゲの 5 種類。今後は、更にノカンゾウやトビシマカンゾウ、ヒメカンゾウなどを逐次植えていく予定です。ムサシノキスゲの種が今秋入手できればやがてこの見本園にデビューするかもしれませんのでご期待下さい。《2013 年自生地で開花した植物》調査：室和成さん 3月シュンラン（斜面林）、タチツボスミレ（Ｃ，Ｂ地区，斜面林）シロバナイカリソウ（Ｃ，Ｄ）、ソラリア・プリセアナ（Ｃ）、ニオイタチツボスミレ（Ｃ，Ｄ）、アマナ（Ｃ） 4月ニリンソウ（斜面林）、ウラシマソウ（（斜面林）、スミレ（Ｄ）、アリアケスミレ（Ｄ）、ケマルバスミレ（Ｄ）、ヒメウズ（Ｃ）、赤花イカリソウ(斜面林)、シロバナイカリソウ（斜面林）、ムラサキケマン（Ｃ），シャガ（サテライト、Ｃ，Ｄ，斜面林）、チゴユリ（斜面林）ホウチャクソウ（斜面林、Ｃ，平地林）、サクラソウ（Ｂ）、アマドコロ（Ｄ，Ｃ．平地林）、ムサシアブミ（斜面林）、エビネ（斜面林）、ジュウニヒトエ（斜面林）、キショウブ（Ｃ，Ａ，Ｄ）、シラン（Ｄ）キンラン（斜面林） 5月ヒメカンゾウ（Ｄ）、ギンラン（斜面林）ノイバラ（Ｃ）、フタリシズカ（斜面林）ノハナショウブ（Ｄ）、トビシマカンゾウ（サテライト）、ニッコウキスゲ（Ｄ）、ムサシアブミ（斜面林、平地林）、太字：今年初めて確認した花赤：他地区では確認すみだが当該地区で初めて確認した花Ｂ地区のジュウニヒトエ、アジュガの発芽が何故か今年は見られない《6,7,8 月の主な活動予定》 ● 清掃活動 6 月９日（日）集合：三崎公園で 9:00 受付開始作業時間：9:30～11:30 雨天決行 ● ホタル観賞会 6 月 8～9 日、15～16 日（詳細上記） ● 尾瀬大江湿原でニッコウキスゲ観賞研修（7 月 11,12 日）