宮廷人 ベラスケス物語

 世界史・美術
宮廷人 ベラスケス物語
西川和子著 四六判上製 236 頁(口絵 4 頁、図版多数)2015 年 3 月刊 予価本体 2200 円
著者紹介:スペイン史研究 ・ 著述家『スペイン宮廷画物語』
、
『狂女王フアナ──スペイン王家の伝説を訪ねて』
『オペラ「ドン・カルロ」のスペイン史』他(彩流社)
、
『スペイン謎解き散歩』
(中経文庫)
ベラスケスは「画家の中の画家」と呼ばれ、スペイン王家の人たちは、
彼によって現代に生き生きと蘇っている。また、
「真実を描く画家」とも
言われ、描かれた人物の内面に宿る思いや、本人も気づかない個性までを、
描き出すスペインを代表する画家だ。
本書は、画家としての歩みだけでなく、宮廷人としての 「 出世」の階段
を昇り、王宮配室長になるまでの姿を追いながら、単なる「宮廷画家」と
は異なる相貌(歴史画・神話画・宗教画)にも光を当てる楽しい読み物。
<ベラスケス出世物語2・王の側に仕える編>
第5章 歴史画・神話画・宗教画
[収録目次]
はじめに
第1章 駆け出しセビーリャ時代
1 セビーリャの繁栄とベラスケス
2 最初の絵の師匠は、誰?
3 長く師事したのは、画家で文化人のパチェーコ
4 セビーリャ時代の絵は
<ベラスケス出世物語3・多忙編>
第6章 今度は絵画の買い付け──第二回イタリア旅行
1 旅立ち
2 教皇の肖像画
3 次々と肖像画の依頼が
4 秘め事
第2章 絵を携えマドリッドへ
1 一旦マドリッドに出たのだけど
2 マドリッド宮廷
3 ベラスケスの絵が宮廷人の前に
4 絵画コンクール
5 ルーベンスとの出会い
6 マドリッドでの代表作は
第7章 王家の肖像
1 王宮配室長ベラスケス
2 新しい肖像画
3 エル・エスコリアル
<ベラスケス出世物語1・始まり編>
第3章 修行と勉学──第一回イタリア旅行
<ベラスケス出世物語4・上り詰め編>
第8章 貴族への道
1 いざ、イタリアへ
2 何を勉学? 3 メディチ家の別荘
4 イタリアではさらに重要な絵が描かれた
第4章 大量の絵を必要とした 1630 年代のマドリッド
1 宮廷はベラスケスを待っていた
2 ブエン・レティーロ宮殿
3 トーレ・デ・ラ・パラーダ
4 輝かしき歴史画「ブレダの開城」
1 王家の様子 2 道化師や矮人たち
3 神話画も 4 美しい宗教画
5 ほかにもあります
1 サンティアゴ騎士団
2 「鏡の間」
3 王女マリア・テレサの結婚
<ベラスケス出世物語5・完結編>
第9章 謎多き二枚の大作
1 「織女たち」 2 「ラス・メニーナス」
執筆を終えて
西川和子著
予価(本体 2200 円+税)
宮廷人 ベラスケス物語
ISBN978-4-7791-2100-5 C0023