“苛政…”は、杞憂か

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戦 国 時 代。
中 国 地 方 の 覇 者 と な っ た 毛 利 元 就 は、 三 人 の 息
子 た ち の 前 に 三 本 の 矢 を 置 き、 結 束 を 示 し た と い
時 は 流 れ て 、四 百 六 十 余 年 後 の 今 。ま た ま た 、「 三
う。
本 の 矢」 が 放 た れ て …。
こんしん
そ の 現 代 の 〝 矢 〟 の 中 身 は 、「 財 政 ( 出 動 )・ 金
融( 緩 和 )
・経 済( 成 長 )」。 政 府 が〝 渾 身 〟の パ ワ ー
で 打 ち 出 し た そ れ な の だ が、 果 た し て、 一 般 庶 民
に は 近 く て 遠 い 代 物 だ。
そ ん な 中、 震 災 復 興、 原 発 問 題 な ど を 忘 れ た か
の よ う に、 国 民 の 忙 し さ が ピ ー ク 時 の 師 走、 総 選
挙 に 打 っ て 出 た セ ン セ イ た ち。 文 字 通 り、 声 を か
まんえん
ら し な が ら 走 り 回 っ て い た も の だ。
か せい
結 果、 全 国 津 々、 悲 喜 が 蔓 延 し た の は ご 承 知 の
たけ
き ゆう
通 り だ が、 今 般 の 政 治 社 会、 と か く 「苛 政 は 虎 よ
り も 猛 し 」の 懸 念 が 先 立 つ 。 杞 憂 だ と い い の だ が 。
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矢が三本
東日本大震災、原発事故で未曽有の被害
を受けた、いわき地域。総選挙の掲示板に
張られた候補者たちのその目に「復興」は、
どう映っただろう=写真は合成
“苛政…”は、杞憂か