ユニバーサルデザイン家具ユーザー参加による家具づくりヒューマンファニチャーデザインプロジェクト地域ユーザー参加型のユニバーサルデザイン家具開発ヒューマンファニチャーデザインプロジェクトは、家具産地と地域居住の様々な特性のユーザーが参加することで、使いやすく魅力的なユニバーサルデザイン家具を開発し、ネットワークを育むことを目的としました。プロジェクトは 2001 年から 2004 年にかけて実施し、地域ユーザー、家具メーカー３社、大学研究室、当所の連携により、複数の製品を開発しました。使い手の目線を大切に誰にでも、ドコニモ収納システムドコニモ収納システムは、使い手の目線を大切に開発した、プロジェクトを代表するプロトタイプです。すべての棚が引出式の構造であるため、体幹が不安定な頸髄損傷の車いすユーザーなどでも、安定した姿勢を保ったまま収納動作ができます。実際の車いすユーザーの反応は良好で、想定動作は全て行うことができました。ドコニモ収納システムと使用状況在宅就労者を支援パソコンデスクは障がい者の在宅での就労を支える重要なアイテムです。そこで、車いすユーザーがパソコンや周辺機器を使いやすくするため、高さ、スペース、配置を考慮したディスクを提案しました。木の素材を活かしながら、作業スペースやキーボードなどの小物類の収納も含めた総合的なデザインを工夫しました。製品発表・グッドデザイン賞受賞参加企業からプロトタイプ発表・商品化プロジェクトに参加している家具メーカーより、複数の収納家具やパソコンデスクのプロトタイプを提案し、展示会などで発表をしました。このうちダイニングボード等の一部は商品化され、日経バリアフリーガイドブックのユニバーサルデザインコンテスト 2001 において優秀賞を受賞しました。また、一連の“ヒューマンファニチャーデザインプロジェクト”の活動について、産学官+民連携のユニバーサルデザイン家具開発が評価され、 2002 年にグッドデザイン賞新領域部門を受賞しました。ダイニングボードシステム収納家具パソコンデスク岐阜県生活技術研究所（試験研究部：宮川） ●〒506-0058 岐阜県高山市山田町 1554●TEL:0577-33-5252●FAX:0577-33-0747 ●E-mail:[email protected] ●http://www.life.rd.pref.gifu.jp/