第144回 15-03-04 JO出場を逃した選手へ

★☆JO出場を逃した選手へ☆★
平成26年度の秋田県主要競技大会はすべて終了しました。皆さんはどのような1年間
だったのでしょうか。
競泳は「年度」で1年を追うというよりも、9月の国体終了後から1年を追う形が標準
的な考えですから、現在もシーズン真っ只中といったところです。この時期では半期を振
り返るといったところでしょうか。
さて、話はジュニアスイマーにとって年に2回あるビッグイベント「JOCジュニアオ
リンピックカップ」へ。春季JOの出場を決めた選手の皆さん、本戦出場おめでとうござ
います。日ごろの努力の成果をワンランク上のフィールド「聖地・辰巳」で十二分に発揮
してください。
そして、残念ながら本戦に出場できなかった選手、これからがあなたの実力の見せどこ
ろです。まずは半期を振り返ってみましょう。練習ノートでも試合結果でも試合の映像で
もなんでも構いません。自分がどのくらい成長したか、どんな欠点があったのか、なぜJ
O本戦出場がかなわなかったのか―など、自分自身を分析することから始めてみよう。
また、本戦に出場できなかった皆さんは現段階をこのように考えることが重要です。
「JOに出場するライバルは3月末まで短水路シーズンが終わらない。僕は
(私は)すでに短水路シーズンが終わっているから、もう一度泳ぎ込んで長水
路で大ベストを出してライバルに勝つぞ!」
少し考え方を変えるだけでその後の行動が180度変わるのです。今回の考え方では、
後半のシーズンに向けた泳ぎ込みが全国大会出場者よりも1カ月多くできるということを
利点ととらえた考え方です。「JO切っていれば今ごろはスピード練習して、レースペース
やって…」なんて考えるでしょうが、これは自分にとってすでに終わったことです。心も
体も先を見て行動しなければ、夏の成果も同じような結果が待っていることでしょう。同
じ失敗を繰り返すことは選手にとってとてももったいないことです。
「今回のJOに出場できなかった―」「今シーズンはベスト更新できなかった―」などに
一喜一憂(ちょっとしたことで喜んだり、不安になったりすること)するようでは世界で
戦うトップスイマーになれません。結果には必ず良いものと悪いものの両面があるかと思
いますので、結果が良い時は一方で悪い面を探す。悪い時は一方で良い面を探す。うまく
使い分けて自分の心のコントロールしてみてください。
今回のお話は秋田県水泳連盟で競技者登録をしている選手のほとんどが今回のケースに
当てはまるかと思います。落ち込む必要は一切ありません。あなたの考え方次第でこの先
の競技者人生が大きく変わるのですから。