様式第6号(第17条) 会 議 録 (20―1) 会議の名称 平成26年度第2回春日部市情報公開・個人情報保護審議会 開 催 日 時 平成27年2月12日(木) 開 催 場 所 春日部市役所第2別館 議長(会長)氏名 志村 1階 開 会 午前10時00分 閉 会 午後0時10分 103会議室 信太郎 (出席人数:6人)志村信太郎、林昭男、高橋寿子、山口玲子、 出 委員氏名 犬塚実、成瀬敏之 説 明 者 (出席人数:3人) そ の 他 席 市民生活部 市民課 受付担当主幹 小林 博人 総合政策部 情報システム課 基幹システム担当主幹 中山 祥一 情報システム課 基幹システム担当主査 小泉 勝美 (出席人数:4人)市民生活部次長 野口 晴男 者 事 務 局 市民生活部 参事兼市民生活相談課長 本田次男 市民生活部 市民生活相談課 市民相談・情報公開担当主幹 澤田洋幸 市民生活部 市民生活相談課 市民相談・情報公開担当主査 伊原芳幸 次第及び公開、一部 1 マイナンバー法に関する特定個人情報保護評価(全項目評価) 公開、非公開の区分 について (諮問)[公開] 2 春日部市個人情報保護条例の改正方針について (諮問) [公 開] □ 一部公開・非公開の □ 場合はその理由 □ □ 配 布 資 料 会議録の作製方法 議録署名の指定 要綱第3条第1号該当: 要綱第3条第2号該当: 要綱第3条第3号該当: 要綱第3条第4号該当: ・諮問書及びその説明資料 □ 録音テープ等を使用した全文記録 ■ 録音テープ等を使用した要点記録 □ 要点記録 会長が署名する。 - 1 - (20―2) 発 言 者 発言内容 ・ 決定事項 《開会》 事 務 局 本日は、たいへんお忙しいところ春日部市情報公開・個人情報 保護審議会にご出席をいただき厚く御礼申し上げます。 進行を務めます市民生活相談課長の本田と申します。よろしく お願いいたします。 それでは、ただいまから、平成26年度第2回春日部市情報公 開・個人情報保護審議会を開催させていただきます。 本日の出席委員数は、委員定数7名のうち、6名のご出席をい ただいています。審議会条例第5条第2項の規定により、本会議 が成立していることをご報告申し上げます。 なお、本日所要のため、田中委員から欠席のご連絡をいただい ています。 それでは、会議に先立ち、志村会長よりご挨拶を申し上げます。 よろしくお願いいたします。 《会長あいさつ》 事 務 局 ありがとうございました。 次に、野口市民生活部次長よりご挨拶を申し上げます。 よろしくお願いいたします。 《次長あいさつ》 事 議 務 局 ありがとうございました。 それでは、議事に移らせていただきます。春日部市情報公開・ 個人情報保護審議会条例第4条第2項の規定により、議長は会長 にお願いいたします。会長よろしくお願いいたします。 長 それでは議長を務めさせていただきますので、ご協力の程、よ ろしくお願い申し上げます。当審議会では、すべての審議事項を 原則公開とするところであります。 本日の議題は、諮問事項が2件です。 「春日部市附属機関等の会 議の公開に関する要綱」第3条、ただし書きに規定されています 「非公開情報が含まれている会議」には該当しておりませんので、 公開といたします。 - 2 - (20―3) 発 言 議 者 長 発言内容 ・ 決定事項 本日の議題は、情報システム課から依頼のありました「マイナ ンバー法に関する特定個人情報保護評価(全項目評価)について」 と、市民生活相談課から発案のありました「春日部市個人情報保 護条例の改正方針について」のあわせて、諮問が2件でございま す。 では、次第にしたがいまして、議事を進めさせていただきます。 それでは、 「 諮問第1号 マイナンバー法に関する特定個人情報 保護評価(全項目評価)について」を議題といたします。 春日部市情報公開・個人情報保護審議会条例第6条の規定に基 づき、実施機関の職員の出席を求め、説明を求めたいと思います が、よろしいでしょうか。 《委員 議 長 異議なし》 それでは、関係職員を会場へ誘導して下さい。 《情報システム課、市民課職員を会場内へ誘導》 議 長 関係職員の方は、自己紹介をお願いいたします 《情報システム課、市民課職員 議 長 ありがとうございました。 それでは、諮問第1号を事務局から説明願います。 《事務局 議 説 議 明 自己紹介》 諮問書に基づき、概要を説明》 長 ありがとうございました。 諮問第1号について担当課から補足説明はありますか。 者 特にありません。 長 それでは、ただいま説明のありました、諮問第1号について、 何かご質問はありますか。 まず、スケジュールとして、パブリックコメントは終わってい ますか。 - 3 - (20―4) 発 言 者 発言内容 ・ 決定事項 説 明 者 パブリックコメントは、1月5日から2月3日まで行い、その (情報システム課) 結果、ご意見の提出はありませんでした。 事 務 議 事 務 議 事 務 議 事 務 委 事 務 局 補足ですが、国のルール上、本審議会に上程する前にパブリッ クコメントをかけることになっています。 長 本日の審議を踏まえて、評価書が国に提出されるのですか。 局 そのようになります。 長 本日の審議の結果、変更が加えられることはありうるわけです か。 局 そのようになります。なお、審議会で承認され、国に提出した 後は、国や市のホームページに公表するようになっています。 長 一部自治体では既に、全項目評価書は公表されていますか。 局 公表しています。他の自治体の評価内容を参考にしながら、春 日部市も評価書を作成しています。電算システムに関する部分に は、専門的な記述を含んでいる一方、人的な運用の部分について は、一般の方にも分かりやすい記述になっていると思われます。 員 先日の報道では、足立区で戸籍に関する事務処理を外部委託し ていたことが問題になっていました。他にもそのような自治体が あるようですが、春日部市でも外部委託されていますか。 市民課では、戸籍と住民票は同じ窓口で交付していますが、マ イナンバー制度を運用開始するにあたり、正規の職員、外部委託 の職員及び嘱託職員等など様々な職員がいるなか、どのような管 理体制になりますか。 局 個人情報を扱う外部委託については、個人情報保護条例の中で 「外部委託をする場合は審議会に諮らなければならない」と規定 されています。これに伴い、当審議会として予め承認基準を設け ており、当該外部委託をするには、基準に合致していることが前 提となります。基準に合致していない場合は、審議会に改めて諮 る必要があります。 これに関し、三点説明をいたしまいす。 一点目は、 「個人情報だからと言って、外部委託が一律に否定さ - 4 - (20―5) 発 言 者 事 務 局 れるものではない」ことです。一定の基準の枠中において、認め られます。 二点目は、次のとおりです。 「戸籍など、他の個人情報とはセン シティブの度合いが異なるものについてその取り扱いを、外部委 託してそもそもよいのか」と思われるかもしれませんが、 「国の法 律(競争の導入による公共サービスの改革に関する法律)におい て、外部委託が可能な事務が限定列挙されており、その中に戸籍 事務が入っており、法的には許容される」ことになります。 三点目は、次のとおりです。 「報道によると、以前には足立区で は管理体制の在り方が問われていました。区の職員が外部委託業 者の各職員に直接指示をしないよう求められていました。また最 近では、外部委託すること自体の妥当性が問われている」ようで す。 春日部市の個人情報保護条例においては、「委託業者の職員が、 故意に個人情報を漏えいした場合、公務員と同程度の罰則が適用」 されます。この罰則は、地方公務員法の守秘義務違反の罰則より 重いものとなっています。 また、マイナンバー制度についてですが、マイナンバー法にお いても、マイナンバーに関する事務処理を外部委託することは許 容されています。実際に、電算システムの管理は、専門の民間会 社となります。また、マイナンバーの事務処理などを取り扱う各 課の窓口においても外部委託することは可能です。ただし、故意 の漏洩などに対しては、同法により、やはり公務員と同程度の罰 則が適用されます。罰則自体は、個人情報保護条例よりも、重い ものとなっています。 次に、実務的な説明を市民課にお願いします。 説 (市 明 民 者 課) 住民票や戸籍を業務については、正規職員、嘱託職員、臨時職 員が申請の受付及び交付を行っています。 ただし、戸籍の編集作業については、委託業者で行っています。 委 説 (市 委 員 明 民 者 課) 員 発言内容 ・ 決定事項 入力作業は庁外で行っているのですか。 入力作業は市民課の執務室内で行っています。また、委託業者 だけに、全てを任せて行っているものではありません。 市民課内で継続的な研修は行っているのですか。 - 5 - (20―6) 発 言 者 説 (市 明 民 者 課) 市民課では、定例で毎月一回、窓口の改善等の研修を行ってい ます。 事 務 局 平成27年10月にマイナンバーが各人に通知され、平成28 年1月に個人番号カードが交付できるようにますが、その点も説 明をお願いします。 説 (市 明 民 者 課) 今後、春日部市市民課で、今年の10月に各人にマイナンバー を通知します。その後、翌年1月に随時、申込により個人番号カ ードの交付を行います。 長 全項目評価書の中では、特定個人情報の漏えいの対策として、 どのような記載となっていますか。 議 発言内容 ・ 決定事項 説 (市 明 民 者 課) 例えば、全項目評価書P95の中段に「従業員に対する教育啓 発」として記載しています。 事 務 局 また、「従業員に対する教育啓発」のみならず、「審議会(第三 者点検)の前の自己点検」としても行っていくことになります。 員 評価書にあるチェック項目数の過不足についても、審議対象と なりますか。 局 評価書の様式は、国がマイナンバー制度運用の一環として定め ているものであり、全国一律となっています。ただし、チェック 項目として足りないところがあれば、ご意見をお願いいたします。 また、審議会としては、記載内容の妥当性を指摘いただくことが 主な役割となります。 員 「特定個人情報保護評価において、参考にした他の自治体があ る」と言っておりましたが、春日部市と他の自治体とで、評価に 違いはあるのですか。 委 事 委 務 基本的に、大きな違いはないよう努めています。各電算システ 説 明 者 (情報システム課) ムにおいてリスク対策を行った上で、情報提供ネットワークシス テム内で連携を行っていくことになっています。当然、一定のセ キリュティ水準を備えないと、情報漏洩のリスクが高まるため、 著しく低いセキリュティとならないよう努めています。 - 6 - (20―7) 発 言 者 発言内容 ・ 決定事項 説 明 者 リスク対策としては、全項目評価書P66(特定情報ファイル (情報システム課) のプロセスにおけるリスク対策)にも記載があります。なお、同 内容の記載が他の頁にもあります。その理由は、対象データごと にチェック表を作成するように国からの指示があり、それぞれ作 成しているからです。 (P66(1)住民基本台帳ファイル、P7 7(2)本人確認情報ファイル、P86(3)送付先情報ファイ ル)。 リスク対策として、取扱っている情報、研修の内容や窓口に関 すること、申請書の取扱いの関することなどを、それぞれを分析 の上、対策を記載しています。 議 事 務 長 住民基本台帳以外の事務については、特に評価書は作成しない のですか。 局 市民課の「全項目評価」については、第三者点検として審議会 の承認が必要なものとなっていますが、 「重点項目評価」や「基礎 項目評価」は承認に代わり、審議会に報告を行うことを考えてい ます。 マイナンバー用の電算システムを立ち上げる前に、国(特定個 人情報保護委員会)へ報告しなければならないため、厳しいスケ ジュールとなっています。 想定としては「完成した『重点項目評価書』『基礎項目評価書』 は、委員の皆様へ取り急ぎ郵送させていただき、事後に審議会開 催し改めて報告をしたい」と考えています。郵送時期については 二段階に分け、第一期では4月∼6月、第二期では7月∼9月を 考えています。 説 明 者 マイナンバー制度では「リスクを予め把握し、対策を取った上 (情報システム課) で使用する」という考え方があります。リスク把握の側面として も、本審議をしていただいていています。ご指摘に基づき、シス テムを構築する前に改善策を取り入れ、リスク対策をします。 議 事 長 務 局 「住民基本台帳に関する事務は、そのデータ量により、しきい 値フロチャートから全項目評価に該当するということ」ですか。 「その他の事務については、重点項目評価・基礎項目評価となり、 本日の審議会では、住民基本台帳に関する事務に対する法律上必 要な手続きとして第三者点検を行うということ」ですか。 そのようになります。 - 7 - (20―8) 発 言 議 者 発言内容 ・ 決定事項 長 評価書については、リスク管理のところが、関心のあるところ だと思われます。そのような観点から実務の取り扱いを含めて、 ご意見ご質問があればお願いいたします。 事 務 局 先ほど委員から「他の自治体と評価に違いはあるか」というご 質問をいただきましたが、住民基本台帳の主な事務は住民基本台 帳法で定められており、各自治体で著しい違いがあるものではあ りません。「住民基本台帳事務が全項目評価の対象となるか」は、 国の定めている、しきい値フロチャートにより判断されるもので あり、各自治体で違いがあるものではありません。そして、当該 事務を評価する、評価書の様式も国の方で定められていることか ら、記載内容に著しい違いが生じるようなものではないと思われ ます。 従来であれば、このような「制度運用の準備作業」については、 職員間のみで調整されていたのかもしれませんが、現在では「個 人情報に関わる制度運用の更改については、審議会やパブリック コメントなどを通して、庁外にも公にして進めていくことが社会 的に求められている」と思われます。 事 務 局 ところで、特定個人情報保護評価については、オンラインで庁 外と結合していくことが背景となっています。オンライン結合に ついての説明をお願いします。 説 明 者 「マイナンバー制度には、市民の方の負担軽減だけではなく、 (情報システム課) 行政手続きやサービスをより利便性のあるものにしていこう」と いう考えがあります。 例えば、 「転入により新たに春日部市民になった方で、前住所地 の所得情報が分からない場合、前住所地で所得証明を取らなけれ ばならない」といったことを解消できるよう目指しています。 LGWAN回線(総合行政ネットワーク)という住基ネットと 接続されている行政用の専用回線を用いて、国の機関を経由して 地方公共団体以外の他の機関と平成29年1月より情報連携をし ていきます。 その際に、「『国は、個人情報を一元管理するのではないか』と 危惧される」と思うのですが、各自治体の持っているマイナンバ ーを用いて情報をそのままやり取りするわけではなく、マイナン バーを変換して暗号化した符号により、各機関が法律に基づいた 照会に応じてやり取りを行う仕組みになっています。 また、 「 市民の方ご自身が自分の情報を自治体がどのように扱っ - 8 - (20―9) 発 言 者 発言内容 ・ 決定事項 ているのか」をご自身の目で確認できる、マイポータルという仕 説 明 者 (情報システム課) 組みをつくることになっています。 それから、特定個人情報保護評価書の提出先である、特定個人 情報保護委員会でマイナンバー制度の運営を監視することによ り、情報漏洩について対策を取ることになります。 委 員 市民各人にカードが配布されるのですか。 平成27年10月に通知カードが各人宅に届きます。平成28 説 明 者 (情報システム課) 年1月以降に、希望者はそのカードと本人確認ができるものを市 民課の窓口に持参し、通知カードと交換して、即日ではありませ んが、個人番号カードを交付できる予定です。 委 員 個人番号カードは、本人確認書類となりますか。 顔写真が個人番号カードに貼付されており、本人確認ができる 説 明 者 (情報システム課) ものになります。 委 説 (市 員 明 民 委 者 課) 員 乳幼児はどうなるのですか。顔写真が入るのですか。 乳幼児は個人番号カードを作れません。個人番号カードがつく れるのは、15歳以上になっています。 ただし、マイナンバーは国民全員が所持することにはなります。 高額療養費の手続きはどうなるのですか。 また、印鑑登録カードの代わりにもなるのですか。 事 務 局 報道によると、 「国は『個人番号カードを無料で配布したり、個 人番号カードに健康保険証の機能を持たせる』などの考えがある」 ようです。 個人番号カードにはICチップがあり、マイナンバー関連の事 務以外に使えないわけではなく、空いている容量を自治体の裁量 で使用できるようになっています。例えば、図書館カードの機能 を組み込むことなどが例示されています。印鑑登録カードの機能 を組み込むことについては、不明です。 自治体によってサービスに違いがでてくるものと思われます。 説 (市 明 民 者 課) 詳細な点は、まだ不明です。現在、住民基本台帳カードで住民 票のコンビニ交付ができるので、同様のサービスを検討していく - 9 - (20―10) 発 言 者 説 (市 明 民 者 課) ものと思われます。 員 個人番号カードには、顔写真は必ず貼付しないとなりませんか。 住民基本台帳カードのように、顔写真のあるものとないもの、そ れぞれ作成できないでしょうか。 委 説 (市 委 明 民 者 課) 員 発言内容 ・ 決定事項 顔写真を貼付するものだけです。 もしマイナンバーを悪用された場合、付番された番号を一生使 い続けなくてはならないのでしょうか。 説 明 者 原則は、一人に対して番号はひとつで使い続けるものとなって (情報システム課) います。 ただし、悪用されるおそれがある場合には、変更できることに なっています。マイナンバーについては、今年の6月∼7月頃に 住基ネットを介して、全国民に一斉に付番し、重複がないように します。 委 員 例えば、全国民のマイナンバーが流出し、全国民に番号を振り 直すことはないのですか。 説 明 者 マイナンバーのデータは国が一元管理せずに、それぞれの行政 (情報システム課) 機関が保有し続けることになります。また、マイナンバーそのも のを用いて直接照会するのではなく、いったん暗号化し、対外的 には分からないようにして照会する仕組みになります。 委 員 やり取りする時に暗号化は分かりますが、市が保有している時 に暗号化はされるのでしょうか。セキュリティは、どのようにな りますか。 行政機関ごとのデータ保管となりますので、全国民の情報が一 説 明 者 (情報システム課) 度に漏えいされることはないです。 また、春日部市の管理体制ですが、実際に職員がマイナンバー 業務に携わり操作をするようになった時には、指の認証(静脈を 使った認証)で、システムに入るようになります。コンピュータ の設置してあるマシン室の入退室も指認証により、管理していま す。 - 10 - (20―11) 発 言 者 発言内容 ・ 決定事項 説 明 者 もし仮に内部の者が悪意を持って個人情報を漏えいしようとし (情報システム課) た場合に、その防衛策として、①「契約上、情報漏洩に対して遵 守することになっており、法的責任を明示することで心理的抑制 をかける」とともに、また、②「誰がどういう情報を持ち出しか、 市が分かるようになっており、悪意者を追及できる」ことになっ ています。さらに、③「マイナンバー法においても、従来の個人 情報の法規以上の罰則を設けており、抑止をかけている」ところ です。 委 員 市が保有している情報が暗号化されていない情報であれば、外 部から侵入し漏洩も起こりうるのではないですか。保有情報を暗 号化しなければ、外部侵入による被害を防ぐことはできないと思 いますが、いかがですか。 説 明 者 データベース自体の暗号化は、現在のところ行っておりません。 (情報システム課) ただし、職員が悪意を持ってデータを抜かないよう対策は講じて います。①「全職員向けにセキュリティポリシーの研修を毎月行 い、意識啓発に努めているところです。例えば、USBメモリー など外部媒体を不当に持ち込まないことなどを指導しています。」 また、②「不当にUSBメモリーを持ち込んだ場合には、検知す るシステムもあり、対策を取っています。」 議 長 春日部市の住民基本台帳サーバーは、一般回線と接続していま すか。 説 明 者 システム上は切り離され、完全に独立したものになっています。 (情報システム課) 外部からの侵入はできないようになっています。 議 長 説 明 者 (情報システム課) 委 員 マイナンバーの連結は、専用回線になるのですか。 LGWAN回線という、国が維持管理する専用回線になります。 春日部市のサーバーにUSBメモリーを差し込むことはできる のですか。 説 明 者 基幹系システムの端末にUSBメモリーを接続しても反応しな (情報システム課) いようになっています。どうしてもUSBメモリーを使用しなけ ればならない時には、情報システム課内にある特定の端末で、帳 - 11 - (20―12) 発 言 者 発言内容 ・ 決定事項 説 明 者 簿に記入の上、使用してもらいます。 (情報システム課) 委 員 帳簿管理ではなく、機械に登録して、USBメモリーの使用者 を管理することはできないのですか。 「帳簿に記入しなければ、U SBメモリーでデータを抜かれても、分からない」ことにならな いのですか。 説 明 者 職員には、業務上で仕様する情報以外にアクセスできないよう、 (情報システム課) アクセス権限を限定的に与えています。 「権限を越えたものはアク セスできない」という点でも防止策を講じています。 委 員 マイナンバーのデータファイルには、所得情報も含まれますか。 毎年変わる所得情報を税情報と一体化して更新するのですか。 説 明 者 税情報には所得情報も含まれます。市民税課で確定申告データ (情報システム課) の入力等を行うと、そのデータが、例えば介護保険料算定など必 要な部分のデータと連携を行います。 委 員 説 明 者 (情報システム課) 事 委 務 個人番号カードの顔写真のデータの更新はどうなりますか。 現時点では、不分明なところがあります。 なお、通知カードのみ保持し、個人番号カードを取得しない場 合は、通知カードには顔写真は載らないものとなっております。 局 個人番号カードは、住所・氏名・性別・生年月日を表面に掲載 し、マイナンバーは裏面に掲載される予定となっています。マイ ナンバー法で利用を認められていない事務で、マイナンバー(裏 面)をコピーした場合、罰則の対象になりかねないものとなって います。 員 通知カードのみで、個人番号カードを取得しない場合、窓口に 行って今までどおり住民票の交付などの手続きを取るのですか。 個人番号カードを取得している人は、他の自治体でも、住民票交 付の手続きができるのですか。 「個人番号カードを市役所窓口に持っていくと住民票をすみや かに取得でき、個人番号カードを取得しないでマイナンバーのみ だと、本人確認書類が求められる」ことになりますか。 - 12 - (20―13) 発 言 者 説 (市 明 民 者 課) 現行の住民基本台帳カードでも、広域交付制度と言って、住所 地以外の自治体で、住民票が取れるものとなっております。 本人確認書類としては、運転免許証を求めます。顔写真のない 保険証などで本人確認を行う場合は、別にもう一点、本人確認書 類を求めます。 また現在、住民基本台帳カードを所持している方であれば、コ ンビニでも住民票の取得が可能となっています。 長 「個人番号カード積極的に活用すれば、行政手続きが簡便にな る。ただし、個人番号カードを活用しなくても、現行の手続き方 法で、必要な書類を取得できる」という認識でよいですか。 局 マイナンバー制度では、「マイナンバーのみで本人確認を行わ ず、四点情報(住所、氏名、性別、生年月日)と併せて、確認し、 必要な行政手続きを行うもの」とされています。 員 仮に、個人番号カードを紛失して、ICチップを解析された場 合、第三者に悪用されることがあるのですか。通知カードを紛失 しても、マイナンバーが知れられることにより悪用されることは ないのですか。 議 事 務 委 発言内容 ・ 決定事項 マイナンバー制度においては、 「国がデータベースを一元化して 説 明 者 (情報システム課) 管理するものではない」こともあり、悪用の対策も講じています。 委 事 務 委 事 務 員 マイナンバーの番号の振り方では、ゼロが続いたり、分かりや すい番号が振られることはあるのですか。 局 マイナンバーは、 「住民票コードを復元することのできる規則性 を備えるものでない番号を生成する」とされています。 員 アメリカでは社会保障番号はなりすましが多く、被害が出てい ます。「番号のみでいろいろな手続きができる」とのことです。 局 その点も考慮して、日本のマイナンバー制度は整備されていま す。国では、本人確認方法について詳細を規定しています。仮に マイナンバーが漏えいしても、マイナンバーだけでは行政手続き は受け付けできないことになっています。 - 13 - (20―14) 発 言 委 事 務 委 事 議 務 者 発言内容 ・ 決定事項 員 マイナンバー制度では、個人番号の他に、法人番号が付番され ますが、個人の事業者はどのように付番されますか。 局 個人事業者には、私人用の個人番号と事業所用の法人番号の二 つが付番されることになります。 員 個人事業所で、税の申告を個人として申告している場合はどう なるのでしょうか。 局 法人番号は国税庁が付番することから、納税主体単位で整理さ れるものになると思われます。税申告を個人として行っているの であれば、法人として番号は付番されないと思われます。 長 それでは、ご質問もおおむねいただいたと思われますので、以 上で諮問第1号を終了いたします。 担当職員の方は、退席していただいて差し支えありません。 たいへんご苦労様でした。 《情報システム課、市民課職員は、退席》 議 長 それでは、諮問第1号につきまして、答申案を事務局と調整さ せていただきますので、休憩とさせていただきます。 《休憩(調整)》 議 長 議 長 それでは、会議を再開いたします。 諮問第1号の「マイナンバー法に関する特定個人情報保護評価 (全項目評価)について」は内容が適正であるということ、当審 議会の意見としては、 「①『電子的なシステムでセキュリティが担 保されること』と、②『人的な運用においてもセキリュティが担 保されていること』、③『答申にセキュリティの向上を継続的に目 指すこと』」を付帯条件とすることにより、原案を認める方向で審 議会の意見を集約し、市長あて答申したいと思いますが、よろし いでしょうか。 《委員 異議なし》 - 14 - (20―15) 発 言 議 者 長 発言内容 ・ 決定事項 それでは続きまして、諮問第2号「春日部市個人情報保護条例 の改正方針について」を議題といたします。 それでは、発案者である市民生活相談課による説明をお願いし ます。 《事務局 諮問書に基づき、概要を説明》 局 補足いたします。 開示請求権については、マイナンバー法により特定個人情報(マ イナンバーを含む個人情報)に対しては任意代理人による請求を 広く認めています。 一方で、特定個人情報以外の、従来措定していた個人情報に対 してはカルテなどの情報が含まれることから、セキリュティを確 保するため、現行の運用を変更せず、任意代理人による請求は限 定的にしていく方針です。 また、国は特定個人情報の開示にあたり、手数料を減免しうる ようにしています。減免の具体的な基準等は、今後政令で公表さ れる見込みです。 「春日部市においては、個人情報の開示にあたり、手数料では なく、実費しか求めていませんが、国の減免規定と著しく乖離が 生じない運用を想定している」という趣旨で改正方針案を整えて います。 議 長 ただいま説明がありました、諮問第2号について、何かご質問、 ご意見はありますか。 委 員 今回の改正については、 「新しくできたマイナンバー法の規定に より、全国一律に条例を改正する」のではなく、 「春日部市個人情 報保護条例に、マイナンバー法の趣旨を反映させていく」という ことでしょうか。 局 そのようになります。例えば、春日部市とは異なり、東京都で は特定個人情報の運用に関し、新規条例を制定するようです。 また、平成27年10月に通知カードを住民一人ひとりに配布 するにあたり、その前に個人情報保護条例改正をすることが、各 自治体の時限的な課題となっています。国からは、現行の個人情 報保護条例を改正する標準例が示されており、東京都のような方 法は、現時点では少数派です。 なお、改正のスケジュールですが、平成27年6月にパブリッ 事 事 務 務 - 15 - (20―16) 発 言 者 事 務 局 クコメントをして、9月議会に上程をすることをご了解いただき たいと考えています。 員 「特定個人情報の外部提供については、仮に本人同意があった としても、マイナンバー法で定められた利用事務以外には、外部 提供できない原則があります」が、春日部市として市民にどうい うかたちでマイナンバー制度を周知していくのですか。周知をし ないと、市民も問題意識もなく、マイナンバーを提供してしまう のではないでしょうか。 民間業者が違法収集して問題が起きれば、むやみに外部提供し てはいけないことが分かりますが、そのようなことがない限り、 市民や業者に問題意識がないままになってしまうのではないでし ょうか。 局 マイナンバー法の周知については、国と一緒に努めてまいりた いと考えています。 員 携帯電話を購入する際にも、マイナンバーの提示は禁止される のですか。 局 マイナンバー法では、民間企業が自社の事業のためにマイナン バーを収集することができないことになっています。 なお、個人番号カードの裏面にはマイナンバーが記載されてい るのでそのコピーは認められません、住所・氏名・性別・生年月 日・顔写真のある表面であれば、本人了解の上、コピーは可能で す。 員 「マイナンバーに関し、民間業者への外部委託は基本的にない」 ということですか。 局 民間業者であっても、行政機関が外部委託しているのであれば、 その業務に関しては行政機関として行うことになります。外部委 託ができないものではありません。また、個人情報を故意に漏え いした場合には、公務員と同じ罰則が科せられます。なお現在、 法律上、マイナンバーの民間利用はできないことになっています。 員 マイナンバー法の制定時に、マイナンバーの民間利用を認める かどうか議論になりました。行政機関は「民間利用はできない」 ことを積極的に広報することが望ましいと思われます。 委 事 務 委 事 務 委 事 委 務 発言内容 - 16 - ・ 決定事項 (20―17) 発 言 者 事 務 局 現在、民間利用することは法に規定されていません。ただし、 マイナンバーの用途を民間利用にも拡張していきたいという議論 もあります。最近の報道では、金融機関の預金口座とマイナンバ ーを連携させていくなど、様々な活用が検討されています。 員 個人番号カード裏面に記載のマイナンバーは視認できるように なっていることから、紛失した場合、第三者に知られてしまうの ですか。 局 国の案では、マイナンバーは裏面に記載するようになっていま す。 議 長 マイナンバー自体は個人情報ですが、紛失して誰かが入手して も、顔写真・氏名・住所・性別・生年月日とあわせて、本人確認 することから悪用することはなかなか難しいのではないでしょう か。 委 員 通信販売では、本人になりすまし、クレジット番号さえあれば、 売買が可能なこともあるかと思われますが、個人番号カードにも 同様の問題は生じないでしょうか。 委 員 個人番号カードには顔写真もあり、マイナンバーだけでは利用 できないと思われます。 議 長 それでは、ご質問もおおむねいただいたと思われますので、以 上で諮問第2号を終了いたします。 マイナンバー法(マイナンバー法)の制定に伴う、個人情報保 護条例の改正についてです。 諮問第2号の「春日部市個人情報保護条例の改正方針について」 は、①「マイナンバー法の趣旨を反映したものであること」とも に、②「自治体の判断で設置する条項については、今後のパブリ ックコメント等を踏まえ、利便性とセキリュティとのバランスが より取れた改正案を継続的に練り上げていくこと」、③「改正案に 変更等が生じるときは、その内容により、当審議会に諮問または 報告が必要となること」を条件に、原案を認める方向で審議会の 意見を集約し、市長あて答申したいと思いますが、よろしいでし ょうか。 委 事 務 発言内容 《委員 異議なし》 - 17 - ・ 決定事項 (20―18) 発 言 議 者 長 発言内容 ・ 決定事項 それでは、配付しました答申の原案について、ご意見はござい ますか。 特に、ご異議がなければ、この答申案により会長名で市長あて 答申いたしますので、ご了承願います。 《委員 異議なし》 それでは、以上で本日の議事は終了いたしました。 〔 4.その他 〕 次に、次第の「4.その他」についてですが、委員の皆様から何 かご意見やご質問はありますか。 委 事 務 委 事 務 員 諮問第1号の資料にある、個人番号の利用例についてですが、 「民間事業所は、従業員やその扶養家族のマイナンバーを源泉徴 収票に記載する」とありますが、なぜ必要になるのですか。 局 マイナンバー法の制定趣旨には、国民の利便性向上が含まれて います。例えば、福祉関連の手当の申請時に所得証明書を添付し なければならなかったものを不要にしていくなど、マイナンバー 法で利用が認められているものについては、添付書類は不要にし、 行政機関の間で情報のやり取りを行い、国民の行政手続き負担を 減らしていく制度になっています。 従業員やその扶養家族のマイナンバーを源泉徴収票に記載する ことにより、行政機関は他の情報と照合しやすくなり、本人が準 備する書類を軽減することになります。 員 事務局の資料に、PIA(特定個人情報保護評価)の対象部署 として収納管理課が挙げられていますが、滞納者の情報もマイナ ンバー制度による情報交換に含まれることで、滞納者に対しての 行政サービスの低下が起こりうるのではないでしょうか。 保育園の先生は給食代を家庭に取りに行くこともあるらしいで すが、そのようなこともマイナンバー制度の運用でなくなるので しょうか。 局 今後、保育料の滞納情報が収納管理課に集約され、保育の部署 が徴収することがなくなるかは、現時点では不明です。 - 18 - (20―19) 発 言 者 事 務 局 議 事 議 長 務 発言内容 ・ 決定事項 また、市独自で行っている事業は、マイナンバーの利用業務と して法的に対象となっていません。市独自事業にマイナンバーが 利用できるようにするためには、その旨を定めた条例を制定する 必要があります。 なお、滞納情報について、部署間の連携が現行よりスムーズに なることで、例えば支給額が減額されるなら、 「多く支給し過ぎて、 後で返金していただく手続きがなくなる」ため、 「サービスが低下 する」というより「利便性が向上する」ことになると思われます。 事務局からはいかがですか。 局 平成27年3月市議会に上程する「春日部市情報公開条例の一 部改正の趣旨と内容」についてご説明します。 情報公開条例の改正趣旨ですが、独立行政法人通則法の一部改 正に伴う、用語の改正となります。情報公開制度の運用変更はあ りません。 独立行政法人においては、その法人の役割から、いくつかの種 別に分類されています。そのなかで、造幣局や国立印刷局など、 国との密接な連携の下で、事務・事業の確実な執行が期待される 法人を、独立行政法人通則法で「特定独立行政法人」と定義して いたところ、独立行政法人制度改革に伴う同法の一部改正により、 「行政執行法人」と定義し直されました。同法の改正内容を反映 するため、条例の一部改正をします。 具体的には、第6条第1項第2号ウにある「独立行政法人通則 法第2条第2項に規定する特定独立行政法人」を「独立行政法人 通則法第2条第4項に規定する行政執行法人」とします。 該当条文の趣旨は「情報公開において、個人に関する情報は非 公開としうる。ただし、公務員等の業務遂行情報は、個人情報の 要素があったとしても、公開とする。この場合、公務員等とは、 市職員のみならず、国家公務員や独立行政法人の職員も含まれる ため、その対象者を列挙したもの」となっています。 長 その他にご意見がなければ、以上で本日の日程は、すべて終了 いたしました。 それでは、これをもちまして議長の職を降ろさせていただき、 進行を事務局にお返しします。 - 19 - (20―20) 発 言 者 発言内容 事 務 局 最後に閉会のご挨拶を林副会長からお願いを申し上げます。 副 会 長 《 閉 副会長閉会あいさつ ・ 決定事項 》 会 議事の顛末・概要を記載し、その相違なきことを証するためここに署名する。 平成27年3月17日 署名者の職・氏名 会長 志村 信太郎 - 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