2015 年 3 月 18 日 450kW 高効率ガスコージェネレーションシステムの新製品を開発 ~出力 400kW 級ガスコージェネレーションシステムで世界最高クラスの 発電効率 42.0%を実現~ 三菱重工業株式会社(社長:宮永 俊一、以下「三菱重工業」)と東邦ガス株式会社(社長:安井 香一、以下「東邦ガス」)は、発電出力 450kW のガスエンジンコージェネレーションシステム(以下、 「ガスコージェネ」)の新製品(以下、「本製品」)を共同開発しました。両社は 2015 年 4 月 1 日か ら本製品の販売を開始します。 本製品は、380kW ガスコージェネ(以下、「従来品」)をベースに開発した製品で、燃焼の最適 化や高効率部品の採用等により、450kW に高出力化するとともに、出力 400kW 級ガスコージェ ネで世界最高クラスの発電効率 42.0%、総合効率 81.5%※1 を実現しました。 また、高効率化や高出力化に加えて脱硝設備を不要とすることで、イニシャルコストの削減とラ ンニングコストメリットの増大を図り、従来品に比べて投資回収年数の短期化を実現しました。さら に、製品本体をコンパクト化したことで従来品に比べて設置スペースを約 20%削減しました。 ガスコージェネは、エネルギー利用効率が優れたシステムとして、東日本大震災以降は、事業 継続計画(BCP)を目的とした電力セキュリティ確保や節電などの観点からも、お客さまからの期 待が高まっています。 三菱重工業と東邦ガスは、本製品を病院や商業施設、オフィスビル、工場などに提案し、ガスコ ージェネの更なる普及促進をはかり、省エネルギー、環境への貢献に積極的に取り組んでいきま す。 ※1 回収した熱を全て温水として利用する『全温水回収仕様(SGP M450-W)』の場合。回収 した熱を温水と蒸気として利用する『蒸気・温水仕様(SGP M450-S)』の場合は、80.5%。 1.本製品のガスエンジン外観 2.特長 (1)出力 400kW 級で世界最高クラスの発電効率 42.0%を実現 今回開発したガスエンジン(出力 450kW)は、燃焼の最適化や、水冷ターボチャージャ、高効率 発電機等を採用することで、従来品に比べて約 20%の高出力化を達成するとともに、世界最高 クラスの発電効率 42.0%を実現しました。また、混合気を冷却し空気密度を高めるためのインタ ークーラを従来品の 1 段から 2 段に増やした 2 段インタークーラを採用し、熱回収を行うことで総 合効率を 81.5%まで向上させました。 (2)投資回収年数の短期化を実現 高効率化、高出力化、脱硝設備が不要となるレベルの低 NOx 化※2 を同時に実現したことで、イ ニシャルコストの削減とランニングコストメリットの増大をはかり、従来品に対して投資回収年数の 短期化を実現しました。 (3)設置スペース約 20%削減を実現 パッケージ内レイアウトを見直し最適な機器レイアウトとしたことで、従来品に対して設置スペー スを約 20%削減しました。 3.仕様 ※2 設置する地域によって規制値が異なり、脱硝設備が必要となる場合もあります。 ※3 都市ガス 13A 低位発熱量 41.65MJ/Nm3 の時の換算値で裕度は+5%とします。 以 上
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