ダンロップスポーツ(7825) - 株式会社ウォールデンリサーチジャパン

URL: www.walden.co.jp
文責: 室谷吉行
E-mail: [email protected]
電話番号:03 (3553) 3769
ダンロップスポーツ(7825)
連結通期
(百万円)
FY12/2013
FY12/2014
FY12/2015会予
FY12/2014
FY12/2015会予
連結半期
(百万円)
1Q-2Q FY12/2014
3Q-4Q FY12/2014
1Q-2Q FY12/2015会予
3Q-4Q FY12/2015会予
1Q-2Q FY12/2015会予
3Q-4Q FY12/2015会予
売上高
前年比
前年比
前年比
前年比
営業利益 経常利益
66,571
2,800
3,118
70,898
2,090
3,059
79,000
2,000
2,500
6.5%
(25.4%)
(1.9%)
11.4%
(4.3%)
(18.3%)
売上高 営業利益 経常利益
32,854
38,044
38,500
40,500
17.2%
6.5%
860
1,230
(300)
2,300
87.0%
1,170
1,889
200
2,300
(82.9%)
21.8%
純利益
1,453
1,081
700
(25.6%)
(35.3%)
純利益
166
915
(700)
1,400
53.0%
EPS
DPS
BPS
(円) (円) (円)
50.1
40.0 1,277.1
37.3
30.0 1,308.6
24.1
EPS
DPS
BPS
(円) (円) (円)
-
出所:会社データ、弊社計算
1.0 エグゼクティブサマリー(2015 年 3 月 19 日)
北米市場の開拓と新規事業
ゴルフ・テニス用品の製造・販売を展開するダンロップスポーツは、北米市場の開拓を進める一方、新規事業へ
の関与を深めることを通して、中長期的な利益成長を達成することを計画している。同社は、北米を含む海外で
のウッド及びアイアンなどのブランド戦略の転換に既に着手しており、今後に向けては、短期的にも一定の成果
が得られる見通しである。一方、同社は、新規にフィットネス事業を開始しており、5 年後に当たる 2019 年 12
月期に対して、既存のゴルフ及びテニススクールと併せて売上高 10,000 百万円を達成する計画を明らかにして
いる。また、以上を指揮するのは、2015 年 3 月 24 日に代表取締役社長に就任する木滑和生氏である。木滑氏は、
同社の企業理念「卓越した技術力で、お客様のスポーツライフをもっと豊かに。」に基づいた経営戦略を着実に
打ち出していく見通しである。また、2015 年秋を目途として、中長期的な業績見通しに関しての数値的な目標
を明らかにすることを計画しているとのことである。
2014 年 12 月期は、売上高 70,898 百万円(前年比 6.5%増)、営業利益 2,090 百万円(25.4%減)
、営業利益率
2.9%(1.3%ポイント低下)での着地となった。事業セグメント別では、
「スポーツ用品」が売上高 63,669 百万
円(3.3%増)
、セグメント利益 1,818 百万円(30.3%減)と、同社のセグメント利益合計の 87.8%を占めた。ま
た、同社の減益は同事業セグメントでの減益で実質的にすべて説明される。ここでの中核を形成するゴルフ用品
に関しては、売上高 56,900 百万円(4%増)での着地となった。ゴルフクラブ 34,500 百万円(4%増)、ゴルフ
ボール 14,500 百万円(1%増)
、ゴルフ用品その他 7,900 百万円(7%増)が内訳である。同社の損益動向に対し
て特に大きな影響を及ぼすとされるゴルフクラブに関しては、前年に対して 1,400 百万円増収である。地域別で
は、国内で 900 百万円減収、海外で 2,300 百万円増収(為替影響を除くと 1,000 百万円増収)である。国内の小
売販売においては、前年に対してほぼ横ばいの推移が続いている模様ではあるものの、ディーラー在庫の水準が
1
低く抑えられていたため、同社としての国内でのゴルフクラブの売上高は調整せざるを得なかったとのことであ
る。また、先述の通り、同社としての売上高は着実に増加したのだが、損益面では、為替が円安に振れたことが
大きなマイナス要因となった。弊社が推定するところによれば、ゴルフクラブの主要部材のひとつであるヘッド
を中国から輸入していることなどに起因して、同社では、年間ベースで米ドル建て費用が米ドル建て売上高を
7,000 百万円(60 百万米ドル)以上に及んで超過している模様である。
2015 年 12 月期に対する会社予想では、売上高 79,000 百万円(前年比 11.4%増)
、営業利益 2,000 百万円(4.3%
減)、営業利益率 2.5%(0.4%ポイント低下)が見込まれている。事業セグメント別売上高では、
「スポーツ用品」
66,900 百万円(5.1%増)、
「サービス・ゴルフ場運営」4,000 百万円(11.3%減)、
「ウェルネス」8,000 百万円(194.1%
増)である。「スポーツ用品」に関しては、ゼクシオ及びスリクソンのゴルフボールやゴルフクラブの売上高が
海外で伸長することに大きな期待が寄せられている。特に、本来、上級者向けであるスリクソンのゴルフクラブ
に関して、一般的なゴルファー向けのモデルが新規投入されることが大きく寄与する見通しである。また、「ウ
ェルネス」に関しては、2014 年 12 月期末に向けて買収したフィットネス事業が通年寄与する。一方、損益面で
は、為替が更に円安に振れることが織り込まれており、これが同社の減益の主因となる。2015 年 12 月期に向け
ての前提レートは、1 米ドル=120.0 円(2014 年 12 月期:105.8 円)で、為替の円安が営業利益に対して 900
百万円(上半期 600 百万円、下半期 300 百万円)の減益要因となることが想定されている。
IR窓口:広報部 課長 平川 義和(078 265 3139 [email protected])
2
2.0 会社概要
ゴルフ・テニス用品を製造・販売
商号
ダンロップスポーツ株式会社
Web サイト
IR情報
株価情報
設立年月日
2003 年 7 月 1 日
上場年月日
2006 年 10 月 13 日:東京証券取引所 1 部(証券コード:7825)
資本金
9,207 百万円(2014 年 12 月末)
発行済株式数
29,000,000 株、自己株内数 183 株(2014 年 12 月末)
特色

2003 年 7 月、住友ゴム工業株式会社のスポーツ事業部門が分社独立して誕生

ゴルフクラブ及びゴルフボールが最大の収益源

北米に大きな市場シェア拡大余地
事業内容
Ⅰ.「スポーツ用品」
Ⅱ.「サービス・ゴルフ場運営」
Ⅲ.「ウェルネス」
代表者
代表取締役社長 野尻 恭
主要株主
住友ゴム工業 60.4%、東郷産業 2.8%、日本マスター信託口 1.9%(2014 年 12 月末)
本社
神戸市中央区
従業員数
連結 1,871 名、単体 361 名(2014 年 12 月末)
出所:会社データ
3
3.0 業績推移
2014 年 12 月期実績
2014 年 12 月期は、売上高 70,898 百万円(前年比 6.5%増)、営業利益 2,090 百万円(25.4%減)
、経常利益 3,059
百万円(1.9%減)
、純利益 1,081 百万円(25.6%減)での着地となった。また、営業利益率 2.9%(1.3%ポイン
ト低下)である。当初の会社予想との比較では、売上高で 3,398 百万円(5.0%)の上振れとなったものの、営
業利益で 1,110 百万円(34.7%)
、経常利益で 441 百万円(12.6%)、純利益で 419 百万円(27.9%)の下振れと
なった。
営業利益増減分析:2014 年 12 月期実績
連結通期
(百万円)
FY12/2013
FY12/2014
FY12/2014当初会予
(実績との差異)
営業利益
2,800
2,090
3,200
(1,110)
対前年
( 純増減)
(1,011)
(710)
400
-
量・構成
( 純増減)
(600)
(400)
900
(1,300)
材料価格
( 純増減)
(300)
(200)
(500)
300
原価改善
( 純増減)
700
300
300
0
為替
( 純増減)
(800)
(600)
(200)
(400)
経費
( 純増減)
0
200
(100)
300
残差
( 純増減)
(11)
(10)
0
(10)
出所:会社データ、弊社計算
同社が説明会(2015 年 2 月 10 日開催)で開示した資料によれば、営業利益の減益に対して最も大きな影響を及
ぼしたのは、
「為替」が円安(1 米ドル=97.7 円→1 米ドル=105.8 円)に振れたことである。当初の会社予想で
は、2014 年 12 月期に対して 1 米ドル=100.0 円が見込まれていたため、これが当初の会社予想に対しての下振
れ要因のひとつにもなった。当初の会社予想では、
「為替」の円安が減益要因 200 百万円とされていたものの、
実績としては減益要因 600 百万円での着地となった。
セールスミックス及び数量(「量・構成」)の変化も減益の要因となった。また、これが営業利益の下振れの主因
である。当初の会社予想では、増益要因 900 百万円とされていたものの、実績としては、減益要因 400 百万円で
ある。当初の会社予想には織り込まれていなかった企業買収で獲得したフィットネス事業を中核とする「ウェル
ネス」の売上高利益率がのれんの償却負担を主因として低く留まっていることに加えて、ゴルフクラブなどのセ
ールスミックス及び数量の変化による影響が当初の期待値を下回る水準での貢献に留まった模様である。
2014 年 12 月期においては、2 年に一度のゼクシオゴルフクラブの新製品の発売(2013 年 12 月、国内)からの
好影響に加えて、スリクソンゴルフクラブの新製品の発売(2014 年 9 月、グローバル)があったものの、国内
においては、第 1 四半期(1-3 月)における大雪の影響や第 2 四半期(4-6 月)以降における消費増税に伴う影
響が長引いた結果、数量的に大きな拡大が達成できなかった模様である。また、ウッドやアイアンの売上高構成
比に変化が発生した模様である。
「材料価格」の変化が減益要因をもたらしたのは、中国から輸入しているクラブヘッドの調達価格の上昇による
ところが大きい。原材料であるチタンなどの価格が上昇したというよりも、現地での加工賃(人件費)の高騰が
大きく影響した模様である。一方、「原価改善」及び「経費」の変化が増益要因をもたらした。前者は、各種の
製品を生産する工場での効率化の進捗に起因するものである。一方、後者は、一般的な経費の削減の進捗による
ものである。
4
損益計算書(四半期累計、四半期)
損益計算書
( 百万円)
売上高
売上原価
売上総利益
販売費及び一般管理費
営業利益
営業外損益
経常利益
特別損益
税金等調整前純利益
法人税等合計
少数株主利益
純利益
売上高伸び率
営業利益伸び率
経常利益伸び率
純利益伸び率
売上総利益率
販管費売上高比率
営業利益率
経常利益率
純利益率
法人税等 / 税前利益
損益計算書
( 百万円)
売上高
売上原価
売上総利益
販売費及び一般管理費
営業利益
営業外損益
経常利益
特別損益
税金等調整前純利益
法人税等合計
少数株主利益
純利益
売上高伸び率
営業利益伸び率
経常利益伸び率
純利益伸び率
売上総利益率
販管費売上高比率
営業利益率
経常利益率
純利益率
法人税等 / 税前利益
出所:会社データ、弊社計算
連結実績
1Q
12/2013
14,116
連結実績
2 Q累計
12/2013
32,889
連結実績
3 Q累計
12/2013
47,721
連結実績
4 Q累計
12/2013
66,571
連結実績
1Q
12/2014
15,703
連結実績
2 Q累計
12/2014
32,854
連結実績
3 Q累計
12/2014
49,812
連結実績
4 Q累計
12/2014
70,898
前年比
純増減
+4,327
6,754
7,361
7,027
334
(98)
236
(59)
177
127
140
16,333
16,555
14,902
1,653
(76)
1,577
(76)
1,501
717
333
24,342
23,378
21,725
1,652
24
1,676
(406)
1,270
(29)
372
34,655
31,916
29,115
2,800
318
3,118
(418)
2,700
1,024
221
7,805
7,897
7,583
314
57
371
1
372
284
191
16,927
15,926
15,066
860
310
1,170
3
1,173
689
316
26,337
23,475
22,449
1,025
513
1,538
(124)
1,414
875
380
38,738
32,159
30,069
2,090
969
3,059
(146)
2,913
1,482
349
+4,083
+243
+954
(710)
+651
(59)
+272
+213
+458
+128
(91)
(4.4%)
(73.8%)
(83.4%)
52.1%
49.8%
2.4%
1.7%
(0.6%)
71.8%
450
+3.3%
(44.8%)
(48.7%)
(73.3%)
50.3%
45.3%
5.0%
4.8%
1.4%
47.8%
927
+3.7%
(52.5%)
(53.2%)
(47.2%)
49.0%
45.5%
3.5%
3.5%
1.9%
-
1,453
+7.9%
(26.5%)
(26.2%)
(9.8%)
47.9%
43.7%
4.2%
4.7%
2.2%
37.9%
(104)
+11.2%
(5.9%)
+56.9%
50.3%
48.3%
2.0%
2.4%
(0.7%)
76.3%
166
(0.1%)
(48.0%)
(25.8%)
(63.0%)
48.5%
45.9%
2.6%
3.6%
0.5%
58.7%
159
+4.4%
(37.9%)
(8.2%)
(82.8%)
47.1%
45.1%
2.1%
3.1%
0.3%
61.9%
1,081
+6.5%
(25.4%)
(1.9%)
(25.6%)
45.4%
42.4%
2.9%
4.3%
1.5%
50.9%
(372)
(2.6%)
(1.3%)
(1.3%)
(0.4%)
(0.7%)
+12.9%
連結実績
1Q
12/2013
14,116
6,754
7,361
7,027
連結実績
2Q
12/2013
18,773
9,579
9,194
7,875
連結実績
3Q
12/2013
14,832
8,009
6,823
6,823
連結実績
4Q
12/2013
18,850
10,313
8,538
7,390
連結実績
1Q
12/2014
15,703
7,805
7,897
7,583
連結実績
2Q
12/2014
17,151
9,122
8,029
7,483
連結実績
3Q
12/2014
16,958
9,410
7,549
7,383
連結実績
4Q
12/2014
21,086
12,401
8,684
7,620
前年比
純増減
+2,236
+2,088
+146
+230
334
(98)
236
(59)
177
127
140
1,319
22
(1)
100
1,148
294
314
57
371
1
372
284
191
546
253
165
203
1,065
456
(91)
(4.4%)
(73.8%)
(83.4%)
52.1%
49.8%
2.4%
1.7%
(0.6%)
71.8%
1,341
(17)
1,324
590
193
541
+9.9%
(23.3%)
(18.8%)
(37.0%)
49.0%
41.9%
7.0%
7.1%
2.9%
44.6%
99
(330)
(231)
(746)
39
477
+4.8%
(80.4%)
+581.4%
46.0%
46.0%
(0.0%)
0.7%
3.2%
-
1,442
(12)
1,430
1,053
(151)
526
+20.1%
+246.8%
+124.6%
45.3%
39.2%
6.1%
7.6%
2.8%
73.6%
(104)
+11.2%
(5.9%)
+56.9%
50.3%
48.3%
2.0%
2.4%
(0.7%)
76.3%
799
2
801
405
125
270
(8.6%)
(58.6%)
(40.4%)
(50.1%)
46.8%
43.6%
3.2%
4.7%
1.6%
50.6%
368
(127)
241
186
64
(7)
+14.3%
+271.7%
44.5%
43.5%
1.0%
2.2%
(0.0%)
77.2%
1,521
(22)
1,499
607
(31)
922
+11.9%
(7.2%)
+5.5%
+75.3%
41.2%
36.1%
5.1%
7.2%
4.4%
40.5%
(83)
+162
+79
(10)
+69
(446)
+120
+396
(4.1%)
(3.1%)
(1.0%)
(0.4%)
+1.6%
(33.1%)
5
報告セグメント(四半期累計、四半期)
報告セグメント
( 百万円)
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
売上高
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
売上高( 前年比)
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
売上高( 構成比)
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
セグメント利益
調整額
営業利益
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
セグメント利益( 前年比)
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
セグメント利益( 構成比)
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
営業利益率
報告セグメント
( 百万円)
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
売上高
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
売上高( 前年比)
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
売上高( 構成比)
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
セグメント利益
調整額
営業利益
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
セグメント利益( 前年比)
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
セグメント利益( 構成比)
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
営業利益率
出所:会社データ、弊社計算
連結実績
1Q
12/2013
13,624
-
連結実績
2 Q累計
12/2013
30,789
-
連結実績
3 Q累計
12/2013
44,348
-
連結実績
4 Q累計
12/2013
61,619
4,149
802
連結実績
1Q
12/2014
15,115
-
連結実績
2 Q累計
12/2014
30,845
-
連結実績
3 Q累計
12/2014
45,950
-
連結実績
4 Q累計
12/2014
63,669
4,508
2,720
前年比
純増減
+2,050
+359
+1,918
14,116
(4.8%)
-
32,889
+2.6%
-
47,721
+3.6%
-
66,571
+8.3%
-
15,703
+10.9%
-
32,854
+0.2%
-
49,812
+3.6%
-
70,898
+3.3%
+8.6%
+238.8%
+4,327
-
(4.4%)
96.5%
-
+3.3%
93.6%
-
+3.7%
92.9%
-
+7.9%
92.6%
6.2%
1.2%
+11.2%
96.3%
-
(0.1%)
93.9%
-
+4.4%
92.2%
-
+6.5%
89.8%
6.4%
3.8%
-
100.0%
492
326
7
334
(66.2%)
(73.8%)
150.9%
100.0%
3.6%
2.4%
100.0%
1,701
1,644
9
1,653
(45.1%)
(44.8%)
103.5%
100.0%
5.5%
5.0%
100.0%
1,625
1,638
14
1,652
(54.0%)
(52.5%)
99.2%
100.0%
3.7%
3.5%
100.0%
2,608
162
11
2,782
18
2,800
(29.9%)
(26.5%)
93.7%
5.8%
0.4%
100.0%
4.2%
3.9%
1.4%
4.2%
100.0%
459
313
0
314
(6.7%)
(6.0%)
146.6%
100.0%
3.0%
2.0%
100.0%
959
855
5
860
(43.6%)
(48.0%)
112.2%
100.0%
3.1%
2.6%
100.0%
974
1,013
12
1,025
(40.1%)
(38.0%)
96.2%
100.0%
2.1%
2.1%
100.0%
1,818
243
10
2,071
18
2,090
(30.3%)
+50.0%
(9.1%)
(25.4%)
87.8%
11.7%
0.5%
100.0%
2.9%
5.4%
0.4%
2.9%
(790)
+81
(1)
(711)
0
(710)
(1.4%)
+1.5%
(1.0%)
(1.3%)
連結実績
1Q
12/2013
13,624
-
連結実績
2Q
12/2013
17,165
-
連結実績
3Q
12/2013
13,559
-
連結実績
4Q
12/2013
17,271
-
連結実績
1Q
12/2014
15,115
-
連結実績
2Q
12/2014
15,730
-
連結実績
3Q
12/2014
15,105
-
連結実績
4Q
12/2014
17,719
-
前年比
純増減
+448
-
14,116
(4.8%)
(4.4%)
96.5%
100.0%
492
-
18,773
+9.3%
+9.9%
91.4%
100.0%
1,209
-
14,832
+6.1%
+4.8%
91.4%
100.0%
(76)
-
18,850
+22.7%
+20.1%
91.6%
100.0%
983
-
15,703
+10.9%
+11.2%
96.3%
100.0%
459
-
17,151
(8.4%)
(8.6%)
91.7%
100.0%
500
-
16,958
+11.4%
+14.3%
89.1%
100.0%
15
-
21,086
+2.6%
+11.9%
84.0%
100.0%
844
-
+2,236
(139)
-
326
7
1,318
2
(6)
5
1,144
4
313
0
542
5
158
7
1,058
6
(86)
+2
334
(66.2%)
-
1,319
(26.4%)
-
(1)
-
1,148
+428.5%
-
314
(6.7%)
-
546
(58.6%)
-
165
-
1,065
(14.1%)
-
(83)
-
(73.8%)
150.9%
100.0%
3.6%
-
(23.3%)
91.7%
100.0%
7.0%
-
(0.6%)
-
+246.8%
85.9%
100.0%
5.7%
-
(6.0%)
146.6%
100.0%
3.0%
-
(58.6%)
92.3%
100.0%
3.2%
-
9.5%
100.0%
0.1%
-
(7.2%)
79.8%
100.0%
4.8%
-
(0.9%)
-
2.4%
7.0%
(0.0%)
6.1%
2.0%
3.2%
1.0%
5.1%
(1.0%)
6
「スポーツ用品」売上高内訳(四半期累計、四半期)
「 スポーツ用品」 売上高内訳
( 百万円)
(ゴルフクラブ)
(ゴルフボール)
(ゴルフ用品その他)
ゴルフ用品
テニス用品
ライセンス収入
「 スポーツ用品」
(ゴルフクラブ)
(ゴルフボール)
(ゴルフ用品その他)
ゴルフ用品
テニス用品
ライセンス収入
「 スポーツ用品」 ( 前年比)
(ゴルフクラブ)
(ゴルフボール)
(ゴルフ用品その他)
ゴルフ用品
テニス用品
ライセンス収入
「 スポーツ用品」 ( 構成比)
「 スポーツ用品」 売上高内訳
( 百万円)
(ゴルフクラブ)
(ゴルフボール)
(ゴルフ用品その他)
ゴルフ用品
テニス用品
ライセンス収入
「 スポーツ用品」
(ゴルフクラブ)
(ゴルフボール)
(ゴルフ用品その他)
ゴルフ用品
テニス用品
ライセンス収入
「 スポーツ用品」 ( 前年比)
(ゴルフクラブ)
(ゴルフボール)
(ゴルフ用品その他)
ゴルフ用品
テニス用品
ライセンス収入
「 スポーツ用品」 ( 構成比)
出所:会社データ、弊社計算
連結実績
1Q
12/2013
7,400
3,100
1,600
12,100
1,400
100
13,600
(8%)
+15%
(12%)
(4%)
(15%)
(3%)
連結実績
2 Q累計
12/2013
16,500
7,100
3,700
27,300
3,300
200
30,800
+2%
+14%
(8%)
+4%
(5%)
(3%)
連結実績
3 Q累計
12/2013
23,000
10,900
5,400
39,200
4,800
300
44,400
+2%
+19%
(7%)
+5%
(3%)
(1%)
連結実績
4 Q累計
12/2013
33,200
14,400
7,400
55,000
6,300
400
61,600
+11%
+18%
(6%)
+10%
(3%)
+6%
連結実績
1Q
12/2014
8,500
3,200
1,900
13,600
1,400
100
15,100
+15%
+2%
+22%
+13%
(4%)
+30%
連結実績
2 Q累計
12/2014
16,500
7,000
4,100
27,500
3,100
200
30,800
(0%)
(2%)
+10%
+1%
(6%)
+28%
連結実績
3 Q累計
12/2014
24,700
10,500
5,800
41,100
4,600
300
46,000
+8%
(3%)
+6%
+5%
(6%)
+16%
連結実績
4 Q累計
12/2014
34,500
14,500
7,900
56,900
6,300
400
63,700
+4%
+1%
+7%
+4%
+1%
+11%
(5%)
54%
23%
12%
89%
10%
1%
+3%
54%
23%
12%
89%
11%
1%
+4%
52%
25%
12%
88%
11%
1%
+8%
54%
23%
12%
89%
10%
1%
+11%
56%
21%
13%
90%
9%
1%
+0%
54%
23%
13%
89%
10%
1%
+4%
54%
23%
13%
89%
10%
1%
+3%
54%
23%
12%
89%
10%
1%
前年比
純増減
+1,400
+100
+500
+2,000
+100
0
+2,100
-
100%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
-
連結実績
1Q
12/2013
7,400
3,100
1,600
12,100
1,400
100
連結実績
2Q
12/2013
9,100
4,000
2,100
15,200
1,900
100
連結実績
3Q
12/2013
6,500
3,800
1,700
11,900
1,500
100
連結実績
4Q
12/2013
10,200
3,500
2,000
15,800
1,500
100
連結実績
1Q
12/2014
8,500
3,200
1,900
13,600
1,400
100
連結実績
2Q
12/2014
8,000
3,800
2,200
13,900
1,700
100
連結実績
3Q
12/2014
8,200
3,500
1,700
13,600
1,500
100
連結実績
4Q
12/2014
9,800
4,000
2,100
15,800
1,700
100
前年比
純増減
(400)
+500
+100
0
+200
0
13,600
(8%)
+15%
(12%)
(4%)
(15%)
(3%)
17,200
+12%
+11%
(5%)
+9%
+6%
+0%
13,600
+2%
+36%
(6%)
+7%
+0%
+0%
17,200
+40%
+9%
+0%
+26%
+0%
+0%
15,100
+15%
+2%
+22%
+13%
(4%)
+30%
15,700
(12%)
(5%)
+5%
(9%)
(11%)
+0%
15,200
+26%
(8%)
+0%
+14%
+0%
+0%
17,700
(4%)
+14%
+5%
+0%
+13%
+0%
+500
-
(5%)
54%
23%
12%
89%
10%
1%
100%
+10%
53%
23%
12%
88%
11%
1%
100%
+6%
48%
28%
13%
88%
11%
1%
100%
+22%
59%
20%
12%
92%
9%
1%
100%
+11%
56%
21%
13%
90%
9%
1%
100%
(9%)
51%
24%
14%
89%
11%
1%
100%
+12%
54%
23%
11%
89%
10%
1%
100%
+3%
55%
23%
12%
89%
10%
1%
100%
-
7
地域別売上高(四半期累計、四半期)
地域別売上高
( 百万円)
日本
北米
欧州
アジア
豪州・南ア他
海外合計
売上高
日本
北米
欧州
アジア
豪州・南ア他
海外合計
売上高( 前年比)
日本
北米
欧州
アジア
豪州・南ア他
海外合計
売上高( 構成比)
地域別売上高
( 百万円)
日本
北米
欧州
アジア
豪州・南ア他
海外合計
売上高
日本
北米
欧州
アジア
豪州・南ア他
海外合計
売上高( 前年比)
日本
北米
欧州
アジア
豪州・南ア他
海外合計
売上高( 構成比)
出所:会社データ、弊社計算
連結実績
1Q
12/2013
7,700
2,500
1,300
2,100
600
6,400
連結実績
2 Q累計
12/2013
19,300
5,100
2,500
4,900
1,100
13,600
連結実績
3 Q累計
12/2013
29,100
6,700
3,400
6,800
1,700
18,600
連結実績
4 Q累計
12/2013
43,600
8,300
4,200
8,000
2,500
23,000
連結実績
1Q
12/2014
9,100
2,000
1,200
2,900
500
6,600
連結実績
2 Q累計
12/2014
19,500
4,000
2,700
5,600
1,000
13,300
連結実績
3 Q累計
12/2014
30,700
5,800
3,700
7,900
1,600
19,100
連結実績
4 Q累計
12/2014
45,300
8,300
4,800
9,800
2,600
25,600
前年比
純増減
+1,700
(0)
+600
+1,900
+100
+2,600
14,100
(16%)
+4%
+30%
+31%
+20%
+16%
32,900
(6%)
+9%
+14%
+44%
+10%
+20%
47,700
(6%)
+16%
+17%
+39%
+21%
+22%
66,600
+2%
+20%
+20%
+25%
+25%
+22%
15,700
+18%
(20%)
(8%)
+38%
(17%)
+3%
32,900
+1%
(22%)
+8%
+14%
(9%)
(2%)
49,800
+5%
(13%)
+9%
+16%
(6%)
+3%
70,900
+4%
+0%
+14%
+23%
+4%
+11%
+4,300
-
(5%)
55%
18%
9%
15%
4%
46%
+3%
59%
16%
8%
15%
3%
41%
+4%
61%
14%
7%
14%
4%
39%
+8%
65%
12%
6%
12%
4%
35%
+11%
58%
13%
8%
18%
3%
42%
+0%
59%
12%
8%
17%
3%
41%
+4%
62%
12%
7%
16%
3%
38%
+6%
64%
12%
7%
14%
4%
36%
-
100%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
-
連結実績
1Q
12/2013
7,700
2,500
1,300
2,100
600
6,400
連結実績
2Q
12/2013
11,600
2,600
1,200
2,800
500
7,200
連結実績
3Q
12/2013
9,800
1,600
900
1,900
600
5,000
連結実績
4Q
12/2013
14,500
1,600
800
1,200
800
4,400
連結実績
1Q
12/2014
9,100
2,000
1,200
2,900
500
6,600
連結実績
2Q
12/2014
10,400
2,000
1,500
2,700
500
6,700
連結実績
3Q
12/2014
11,200
1,800
1,000
2,300
600
5,800
連結実績
4Q
12/2014
14,600
2,500
1,100
1,900
1,000
6,500
前年比
純増減
+100
+900
+300
+700
+200
+2,100
14,100
(16%)
+4%
+30%
+31%
+20%
+16%
18,800
+2%
+13%
+0%
+56%
+0%
+24%
14,800
(4%)
+45%
+29%
+27%
+50%
+28%
18,900
+20%
+45%
+33%
(20%)
+33%
+22%
15,700
+18%
(20%)
(8%)
+38%
(17%)
+3%
17,200
(10%)
(23%)
+25%
(4%)
+0%
(7%)
16,900
+14%
+13%
+11%
+21%
+0%
+16%
21,100
+1%
+56%
+38%
+58%
+25%
+48%
+2,200
-
(5%)
55%
18%
9%
15%
4%
46%
100%
+11%
62%
14%
6%
15%
3%
38%
100%
+4%
66%
11%
6%
13%
4%
34%
100%
+20%
77%
8%
4%
6%
4%
23%
100%
+11%
58%
13%
8%
18%
3%
42%
100%
(9%)
60%
12%
9%
16%
3%
39%
100%
+14%
66%
11%
6%
14%
4%
34%
100%
+12%
69%
12%
5%
9%
5%
31%
100%
-
8
貸借対照表(四半期)
貸借対照表
(百万円)
現金及び預金
受取手形及び売掛金
たな卸資産
その他
流動資産
有形固定資産
無形固定資産
投資その他の資産合計
固定資産
資産合計
支払手形及び買掛金
短期借入金
その他
流動負債
長期借入金
その他
固定負債
負債合計
株主資本
その他合計
純資産
負債純資産合計
自己資本
有利子負債
ネットデット
自己資本比率
ネットデットエクイティ比率
ROE (12ヶ月)
ROA (12ヶ月)
当座比率
流動比率
出所:会社データ、弊社計算
連結実績
1Q
12/2013
2,440
13,348
12,807
3,572
連結実績
2Q
12/2013
2,703
15,387
12,015
3,433
連結実績
3Q
12/2013
2,437
13,382
12,066
5,400
連結実績
4Q
12/2013
1,752
16,100
11,794
3,904
連結実績
1Q
12/2014
2,608
14,726
13,382
4,683
連結実績
2Q
12/2014
2,867
13,447
13,468
4,127
連結実績
3Q
12/2014
3,147
14,567
14,491
4,601
連結実績
4Q
12/2014
2,534
16,285
14,526
4,276
前年比
純増減
+782
+185
+2,732
+372
32,167
7,933
8,682
6,199
22,815
54,983
5,998
3,500
6,237
33,538
7,842
8,511
6,230
22,584
56,122
5,497
4,077
6,466
33,285
7,522
8,313
4,229
20,065
53,351
4,447
1,949
7,198
33,550
7,581
8,197
4,835
20,615
54,166
5,155
1,489
6,716
35,399
7,518
8,017
4,948
20,483
55,883
4,894
4,266
6,945
33,909
7,426
7,739
4,989
20,155
54,065
4,642
3,219
6,137
36,806
7,536
7,688
4,856
20,081
56,887
5,642
2,145
7,302
37,621
10,867
10,337
6,415
27,621
65,242
6,422
6,955
7,733
+4,071
+3,286
+2,140
+1,580
+7,006
+11,076
+1,267
+5,466
+1,017
15,735
3,147
16,040
3,124
13,594
2,819
13,360
2,820
16,105
2,877
13,998
2,888
15,089
1,500
2,922
21,110
1,595
3,440
+7,750
+1,595
+620
3,147
18,882
34,804
1,297
36,101
54,983
35,239
3,500
1,060
64.1%
3.0%
2.0%
5.5%
100%
204%
3,124
19,165
35,346
1,610
36,956
56,122
35,943
4,077
1,374
64.0%
3.9%
1.1%
5.0%
113%
209%
2,819
16,414
35,242
1,694
36,936
53,351
35,877
1,949
(488)
67.2%
(1.4%)
2.2%
4.4%
116%
245%
2,820
16,181
35,769
2,215
37,984
54,166
37,036
1,489
(263)
68.4%
(0.7%)
4.0%
5.8%
134%
251%
2,877
18,983
35,084
1,815
36,899
55,883
36,020
4,266
1,658
64.5%
4.7%
4.0%
5.9%
108%
220%
2,888
16,887
35,355
1,823
37,178
54,065
36,170
3,219
352
66.9%
1.0%
3.2%
4.9%
117%
242%
4,422
19,511
34,768
2,607
37,375
56,887
36,248
3,645
498
63.7%
1.4%
1.9%
5.4%
117%
244%
5,035
26,146
35,690
3,406
39,096
65,242
37,950
8,550
6,016
58.2%
16.9%
2.8%
5.1%
89%
178%
+2,215
+9,965
(79)
+1,191
+1,112
+11,076
+914
+7,061
+6,279
(10.2%)
+17.6%
(1.2%)
(0.7%)
-
連結実績
2 Q累計
12/2014
1,264
(961)
303
849
連結実績
3 Q累計
12/2014
na
na
na
na
連結実績
4 Q累計
12/2014
3,987
(8,347)
(4,360)
4,976
前年比
純増減
+3,338
(6,435)
(3,097)
+7,492
キャッシュフロー計算書(四半期累計)
キャッ シ ュ フロー計算書
(百万円)
営業活動によるキャッシュフロー
投資活動によるキャッシュフロー
営業活動CF+投資活動CF
財務活動によるキャッシュフロー
出所:会社データ、弊社計算
連結実績
1Q
12/2013
na
na
na
na
連結実績
2 Q累計
12/2013
(2,330)
(1,105)
(3,435)
737
連結実績
3 Q累計
12/2013
na
na
na
na
連結実績
4 Q累計
12/2013
649
(1,912)
(1,263)
(2,516)
連結実績
1Q
12/2014
na
na
na
na
9
2014 年 12 月期に対する会社予想と実績
連結通期
(百万円)
FY12/2014会予
FY12/2014会予
FY12/2014会予
FY12/2014会予
FY12/2014会予
発表日
2014年2月12日
2014年5月7日
2014年8月6日
2014年11月5日
2015年2月9日
FY12/2014実績
2015年2月10日
FY12/2014会予
FY12/2014実績
2014年2月12日
2015年2月10日
連結半期
(百万円)
1Q-2Q FY12/2014会予
1Q-2Q FY12/2014会予
発表日
2014年2月12日
2014年5月7日
1Q-2Q FY12/2014実績
2014年8月6日
1Q-2Q FY12/2014会予
1Q-2Q FY12/2014実績
2014年2月12日
2014年8月6日
連結半期
(百万円)
3Q-4Q FY12/2014会予
3Q-4Q FY12/2014会予
2014年2月12日
2014年5月7日
3Q-4Q FY12/2014会予
2014年8月6日
3Q-4Q FY12/2014会予
3Q-4Q FY12/2014会予
2014年11月5日
2015年2月9日
3Q-4Q FY12/2014実績
2015年2月10日
3Q-4Q FY12/2014会予
3Q-4Q FY12/2014実績
2014年2月12日
2015年2月10日
出所:会社データ、弊社計算
発表日
イベント
売上高
営業利益 経常利益
純利益
4Q決算発表
1Q決算発表
2Q決算発表
3Q決算発表
業績予想修正
増減額
増減率
4Q決算発表
増減額
増減率
4Q決算発表
4Q決算発表
増減額
増減率
イベント
67,500
3,200
3,500
67,500
3,200
3,500
67,500
3,200
3,500
67,500
3,200
3,500
70,800
2,000
3,000
3,300
(1,200)
(500)
4.9%
(37.5%)
(14.3%)
70,898
2,090
3,059
98
90
59
0.1%
4.5%
2.0%
67,500
3,200
3,500
70,898
2,090
3,059
3,398
(1,110)
(441)
5.0%
(34.7%)
(12.6%)
売上高 営業利益 経常利益
1,500
1,500
1,500
1,500
1,000
(500)
(33.3%)
1,081
81
8.1%
1,500
1,081
(419)
(27.9%)
純利益
4Q決算発表
1Q決算発表
増減額
増減率
2Q決算発表
増減額
増減率
4Q決算発表
2Q決算発表
増減額
増減率
イベント
34,000
2,200
2,400
34,000
2,000
2,200
0
(200)
(200)
0.0%
(9.1%)
(8.3%)
32,854
860
1,170
(1,146)
(1,140)
(1,030)
(3.4%)
(57.0%)
(46.8%)
34,000
2,200
2,400
32,854
860
1,170
(1,146)
(1,340)
(1,230)
(3.4%)
(60.9%)
(51.3%)
売上高 営業利益 経常利益
900
700
(200)
(22.2%)
166
(534)
(76.3%)
900
166
(734)
(81.6%)
純利益
4Q決算発表
1Q決算発表
増減額
増減率
2Q決算発表
増減額
増減率
3Q決算発表
業績予想修正
増減額
増減率
4Q決算発表
増減額
増減率
4Q決算発表
4Q決算発表
増減額
増減率
33,500
33,500
0
0.0%
34,646
1,146
3.4%
34,646
37,946
3,300
9.5%
38,044
98
0.3%
33,500
38,044
4,544
13.6%
1,000
1,200
200
20.0%
2,340
1,140
95.0%
2,340
1,140
(1,200)
(51.3%)
1,230
90
7.9%
1,000
1,230
230
23.0%
1,100
1,300
200
18.2%
2,330
1,030
79.2%
2,330
1,830
(500)
(21.5%)
1,889
59
3.2%
1,100
1,889
789
71.7%
600
800
200
33.3%
1,334
534
66.8%
1,334
834
(500)
(37.5%)
915
81
9.7%
600
915
315
52.5%
10
2015 年 12 月期会社予想
2015 年 12 月期に対する会社予想では、売上高 79,000 百万円(前年比 11.4%増)
、営業利益 2,000 百万円(4.3%
減)、経常利益 2,500 百万円(18.3%減)、純利益 700 百万円(35.3%減)が見込まれている。また、上半期(第
2 四半期累計期間)に向けては、売上高 38,500 百万円(17.2%増)
、営業損失 300 百万円(前年:営業利益 860
百万円)、経常利益 200 百万円(82.9%減)
、純損失 700 百万円(前年:純利益 166 百万円)が見込まれている。
上半期(第 2 四半期累計期間)においては、2 年に一度のゼクシオゴルフクラブの新製品の発売(2013 年 12 月、
国内)からのセールスミックス及び数量(
「量・構成」)の変化への好影響が前年同期との比較で一巡することに
加えて、前年同期に対する為替の円安の度合いが特に大きくなることから、同社は、一時的に営業損失の計上を
余儀なくされる。
営業利益増減分析:2015 年 12 月期会社予想
連結半期
(百万円)
1Q-2Q FY12/2014
3Q-4Q FY12/2014
1Q-2Q FY12/2015会予
3Q-4Q FY12/2015会予
連結通期
(百万円)
FY12/2014
FY12/2015会予
営業利益
860
1,230
(300)
2,300
営業利益
2,090
2,000
対前年
( 純増減)
(793)
83
(1,160)
1,070
対前年
( 純増減)
(710)
(90)
量・ 構成
( 純増減)
(1,300)
900
(700)
1,200
量・構成
( 純増減)
(400)
500
材料価格
( 純増減)
(100)
(100)
0
(100)
材料価格
( 純増減)
(200)
(100)
原価改善
( 純増減)
300
0
100
200
原価改善
( 純増減)
300
300
為替
( 純増減)
0
(600)
(600)
(300)
為替
( 純増減)
(600)
(900)
経費
( 純増減)
300
(100)
100
0
経費
( 純増減)
200
100
残差
( 純増減)
7
(17)
(60)
70
残差
( 純増減)
(10)
10
出所:会社データ、弊社計算
また、2015 年 12 月期に対する 1 株当たり配当金は、現状、未定とされている。その理由は、短期的な資金需要
動向及び上半期(第 2 四半期累計期間)における業績推移の実績を見極めたいためとされている。2006 年 10 月
13 日、東京証券取引所 1 部に上場した同社は、2013 年 12 月期に至る経緯において 8 期連続で 1 株当たり配当
金 40.0 円を実施してきた。ただし、2014 年 12 月期には、為替が円安に振れたことを主因とした(配当原資で
ある)純利益の調整を受けて、減配を余儀なくされている。2014 年 12 月期は、2013 年 12 月期の 1 株当たり配
当金 40.0 円(配当性向 79.8%)に対して 10.0 円減配となる 1 株当たり配当金 30.0 円(配当性向 80.4%)の実
施である。2014 年 12 月期に対して 1 株当たり配当金 40.0 円(配当性向 107.3%)とする余裕資金が無い訳で
はないものの、新規事業への投資を検討している同社は、純利益額を上回る配当金の拠出を躊躇した模様である。
同社は、2014 年 12 月期末に向けて、企業買収を通してフィットネス事業への関与を開始している。現状におい
ては、総計 27 拠点を運営するに至っているとのことである。また、同社は、ゴルフスクール総計 113 拠点及び
びテニススクール総計 19 拠点を運営している。そして、以上の事業を構成要素として新規に事業セグメントと
して創設されたのが「ウェルネス」である。フィットネス事業の総計 27 拠点に関しては、拠点毎に損益状況や
設備の老朽化の度合いなどが大きく異なっているとのことである。また、全般的なフィットネス事業の損益向上
に向けては、拠点数の増加を通した管理費用拠出の効率化が必須であるとのことである。以上に鑑みた同社は、
老朽化が進む既存拠点の設備の更新や新規拠点の設置に向けて、期待リターンに鑑みつつ積極的に投資を進めて
いきたいとしている。また、同社は、「ウェルネス」を「スポーツ用品」に次ぐ第 2 の収益源として育成してい
くことを計画している。
11
四半期売上高及び営業利益率
売上高(百万円)
25,000
5.7%
5.1%
5.7%
(0.8%) (0.8%)
10.0%
15,703
17,151
16,958
21,086
19,250
19,250
20,250
20,250
1Q FY12/2014
2Q FY12/2014
3Q FY12/2014
4Q FY12/2014
1Q FY12/2015
2Q FY12/2015
3Q FY12/2015
4Q FY12/2015
0.0%
18,850
1.0%
4Q FY12/2013
3.2%
14,832
2.0%
3Q FY12/2013
0
(0.0%)
18,773
5,000
6.1%
2Q FY12/2013
10,000
7.0%
14,116
15,000
2.4%
20.0%
1Q FY12/2013
20,000
営業利益率(%)
(10.0%)
(20.0%)
出所:会社データ、弊社計算(2015 年 12 月期の四半期予想:半期会社予想を均等に按分)
2015 年 12 月期に対する会社予想では、ゴルフクラブに関して売上高 36,000 百万円(4%増)が見込まれている。
また、地域別では、北米で売上高 9,200 百万円(11%増、77 百万米ドル)が見込まれている。一方、弊社が推
測するところによれば、下記の通りである。ゴルフクラブの部材のひとつであるクラブヘッドの中国からの輸入
額が 5,000 百万円(42 百万米ドル)前後に及ぶことに加えて、これ以外にも一定水準以上の米ドル建て費用が
存在する。また、以上の米ドル建て費用の合算値と北米での売上高を比較した場合、前者が 7,000 百万円(60
百万米ドル)以上に及んで後者を超過している。従って、1 米ドルに対する 1 円の円安は、同社の通期営業利益
に対して 60 百万円以上の減益要因となる。
12
中長期業績見通し
現在、新経営体制への移行に向けての準備が進められている同社においては、対外的に中長期的な経営計画を開
示する準備も進められている模様である。弊社が推測するところによれば、既存事業の延長線上において、売上
高 90,000 百万円前後、営業利益率 5.0%前後が中期的な業績水準として視野に入っている模様である。例えば、
「ウェルネス」に関しては、5 年後を目途として売上高 10,000 百万円(2015 年 12 月期会社予想:8,000 百万円)
の達成を目指すことが明確に示されている。また、いまひとつの成長ドライバーとして大きな期待が寄せられて
いるのがゴルフクラブを中核とした北米での市場開拓の奏功である。
中長期業績見通し
売上高(百万円)
100,000
7.9%
4.9%
6.2%
10.0%
4.2%
2.9%
58,695
61,702
66,571
70,898
79,000
FY12/2012
FY12/2013
FY12/2014
FY12/2015
0.0%
FY12/2011
5.0%
63,584
2.5%
FY12/2010
50,000
0
営業利益率(%)
(5.0%)
出所:会社データ、弊社計算
現在の同社において相当に大きな収益源であるとされる国内のゴルフクラブ及びゴルフボールに関しては、市場
が成熟化の過程にあること、そして、既に同社がリーディングカンパニーであることに鑑みて、基本的に中長期
的な成長ポテンシャルが限定的であると考えられている。これに対して、国内との比較で 2 倍程度の規模がある
とされ、また、世界最大市場であるとされる北米における同社の市場シェアは、ゴルフクラブで 3.3%、ゴルフ
ボールで 3.5%に過ぎない(出所:Golf Datatech, LLC、2014 年、金額ベース)。正に、今後に向けてのプレゼ
ンス拡大余地が未だ大きく残されていると考えられよう。
上述のプレゼンス拡大余地の追求をひとつの大きな目的として、2014 年 9 月に行われたのが北米を含む世界各
地域で同時に行われたスリクソンゴルフクラブの新製品発売である。北米では、ゴルフクラブの売上高の 60%
近くがクリーブランドのウエッジで占められてきた。残る 40%弱は、クリーブランドのウッド、アイアン、パ
ターなどによって占められてきた。即ち、2014 年 9 月に先んじては、スリクソン及びゼクシオのゴルフクラブ
の北米へのエクスポージャーは実質的に皆無であった。
2007 年 12 月、同社は、米国のゴルフクラブメーカーであるクリーブランド社を買収し、クリーブランドブラン
ドを用いて北米での拡販活動を積極的に進めてきた。当初は、ウッドやアイアンなど含む各種のゴルフクラブの
拡販が試みられたものの、現状にいたる経緯においては、高い競争力を保つことができたウエッジに実質的に特
化した販売が行われるに変遷してきた。クリーブランドのウエッジに関しては、北米で販売されているウエッジ
の 25%前後を占めるほどの競争力があるとのことである。
13
以上に鑑みれば、ウッドやアイアンなどが充実しているスリクソンの新製品の投入は、北米での同社の事業展開
において、大きな転換点を生み出す可能性があるといえよう。同社は、今後に向けて、スリクソンでの事業展開
に加えてゼクシオに関しても北米での投入に注力していくことを計画している。ゴルフクラブやゴルフボールに
関しては、ブランドの確立に時間がかかるものではあるが、スリクソンは、ゴルフボールのブランドとして北米
で既に一定水準以上認知されているため、これがゴルフクラブの販売にも有利に働くことが見込まれている。
一方、同社は、2014 年 10 月 1 日を株式譲渡実行日として、総合フィットネスクラブなどを関東圏並びに宮城県
で総計 22 拠点に及んで運営する株式会社キッツウェルネス(資本金 300 百万円)の全発行株式を株式会社キッ
ツより取得し子会社化している。同社としては、既存のゴルフ、テニスなどに加えてフィットネスクラブへの関
与を開始することになったが、これによって「既存事業の基盤強化を図り、幅広い顧客、幅広いニーズに対応す
る企業への発展を遂げていく」とのことである。
株式会社キッツウェルネスは、2014 年 3 月期に対して売上高 5,513 百万円(前年比 1.5%減)、営業利益 326 百
万円(6.9%増)を計上している。一方、同社による全発行済み株式の取得に当たっては、2014 年 3 月期末の純
資産 3,556 百万円に対して 4,200 百万円が拠出されたことに加えて、アドバイザリー費用などが拠出されている
とのことである。また、以上に起因して発生するのれんに関しては、15 年で均等償却していくとのことである。
更には、2014 年 11 月 7 日、同社は、フィットネスクラブを運営する株式会社サッポロスポーツプラザ(資本金
10 百万円)の株式を取得し、これを子会社化している。ここでは、上述の事例と併せて、同社がフィットネス
事業領域に対するエクスポージャーを積極的に引き上げつつあることが示唆されている。同社は、これにゴル
フ・テニススクール事業を加えて、新事業セグメント「ウェルネス」を創設したことは、既に述べた通りで
ある。
同社は、上述の両事例で認められるゴルフ及びテニスを主軸としたスポーツ業界における水平的な拡大に加えて、
ゴルフ及びテニスを主軸とした垂直的な拡大も視野に入れているとのことである。例えば、ゴルフ・テニス用品
の素材の調達先といった上流、逆に、ゴルフ・テニス用品の卸売・小売業者などの下流に関しても、将来に向け
ての企業買収の対象となり得るとのことである。
14
4.0 ビジネスモデル
ゴルフ・テニス用品を製造・販売
同社の事業は、
「スポーツ用品」、
「サービス・ゴルフ場経営」、
「ウェルネス」
、以上の 3 事業セグメントから構成
されている。ただし、現在の同社の損益動向を説明するのは、基本的に「スポーツ用品」である。2014 年 12 月
期においては、売上高 63,669 百万円(前年比 3.3%増)、セグメント利益 1,818 百万円(30.3%減)と、同社の
セグメント利益合計の 87.8%を占めた。
売上高
(百万円)
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
80,000
60,000
40,000
20,000
0
FY12/2013
FY12/2014
FY12/2015
セグメント利益
(百万円)
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
15
3,000
2,000
1,000
0
FY12/2013
FY12/2014
FY12/2015
出所:会社データ、弊社計算
また、同社の損益を決定する度合いが大きい「スポーツ用品」の中核を形成しているのが、ゴルフクラブ及びゴ
ルフボールである。2014 年 12 月期の実績においては、前者で同事業セグメントにおける売上高構成比 54%、
後者で 23%、両者合計で 77%である。また、同社は、両者に関して、売上高の過半を占めるとされる国内で、
市場シェアナンバーワンを誇るリーディングカンパニーである。ゴルフクラブに関して国内シェア 20.0%、ゴル
フボールに関して国内シェア 30.1%とのことである(出所:矢野経済研究所
小売店実売動向調査「YPSゴル
フデータ」、2014 年、金額ベース)。同社は、両者に関して相当に競争力が高い一方、売上高利益率も相当に高
いとされている。
「スポーツ用品」売上高
12,000
(百万円)
10,000
ゴルフクラブ
8,000
ゴルフボール
6,000
ゴルフ用品その他
テニス用品
4,000
ライセンス収入
2,000
4Q FY12/2014
3Q FY12/2014
2Q FY12/2014
1Q FY12/2014
4Q FY12/2013
3Q FY12/2013
2Q FY12/2013
1Q FY12/2013
4Q FY12/2012
3Q FY12/2012
2Q FY12/2012
1Q FY12/2012
0
出所:会社データ、弊社計算
また、ゴルフ用品その他には、シューズに関して高い技術開発力を持つとされる株式会社アシックスと業務提携
して、2014 年 1 月 25 日より日本での独占販売を開始した「アシックス」ブランドのゴルフシューズが含まれて
いる。ここでの付加価値創造は限定的とされているが、これを含む各種のゴルフ用品には、必需品として一定の
市場規模があるため、同社としては、ゴルフの総合メーカーとして積極的にここでの売上高の拡大を目指してい
きたいとしている。
16
一方、同社は、硬式テニスラケット及び硬式テニスボールから構成されるテニス用品に関しても、ゴルフクラブ
及びゴルフボールと同様に、国内市場におけるリーディングカンパニーである。ただし、ここでの付加価値創造
の度合いは、市場規模の大きなゴルフクラブ及びゴルフボールと比較した場合、相対的に低く留まっている模様
である。また、先述の通り、「スポーツ用品」における売上高構成比としては、ゴルフクラブ及びゴルフボール
が合算で 77%に及んでいるため、テニス用品が同社の損益に対して与える影響は、限定的であると考えられる。
以上に鑑みれば、同社の損益は、ゴルフクラブ及びゴルフボールの損益動向に大きく依存していると考えられる。
また、ゴルフボールに対する需要が安定的に推移する特性を持っている一方、ゴルフクラブに対する需要は短期
的にも大きく変動する。前者は、基本的に消耗品である一方、後者は、性能に優れた新製品の投入に際する代替
需要の発生及びその一巡、ないしは、新製品投入前の買い控えなど、多様な要因によって需要が決定されるから
である。また、ゴルフクラブの主要構成要素となるのは、ウッド及びアイアンであるが、前者は、後者との比較
で売上高利益率が相対的に高いため、セールスミックスの変化がゴルフクラブの損益面では大きく影響する。従
って、極論すれば、同社の損益動向は、ゴルフクラブの損益動向に大きく依存していることになる。
同社は、ゴルフクラブに関して、ゼクシオ、スリクソン、クリーブランド、以上の 3 ブランドをもって、グロー
バルベースで事業を展開してきた。現在の同社のゴルフクラブの中核を占めるのは、ゼクシオである。一般的な
ゴルファーを対象としているゼクシオに関しては、例えば、ウッドのスイートスポットが大きく設定してあるた
め、一般的なゴルファーが安定的に一定の飛距離を維持したプレーを行うことに大きく寄与するとのことである。
ゼクシオに関しては、2014 年 12 月期におけるゴルフクラブの売上高に占める比率が 60%を超過している一方、
海外売上高比率が 40%前後に及んでいる。また、2015 年 12 月期に向けては、海外売上高比率が徐々に上昇し
ていく見通しである一方、地域的には、韓国を中核とするアジアへのエクスポージャーが相当に大きいとされて
いる。
一方、スリクソンは、上級者及びプロゴルファー向けのゴルフクラブである。また、売上高構成比 10%強、海
外売上高比率 15%前後と、売上高構成比及び海外売上高比率においてゼクシオを大きく下回っている。ただし、
2015 年 12 月期に向けては、一般的なゴルファー向けのモデルが海外で新規投入されることを契機として、海外
売上高の急拡大が見込まれており、ゴルフクラブにおける売上高構成比も大きく拡大する。2015 年 12 月期の海
外売上高比率は、35%前後にまで上昇することが見込まれている。特に同社が注力する北米におけるスリクソン
ゴルフクラブの売上高は、前年に対して 3 倍増前後にまで拡大することが見込まれている。また、クリーブラン
ドに関しては、売上高構成比 25%前後であるが、その内容としては、既に述べた通り北米でのウエッジが中核
を占めている。
ゴルフクラブ国内市場シェア(2014 年)
DUNLOP
20.0%
26.8%
TITLEIST
CALLAWAY
TAYLORMADE
11.7%
3.0%
3.5%
4.1%
8.8%
11.5%
10.5%
BRIDGESTONE
MIZUNO
YAMAHA
PRGR
その他合計
ゴルフボール国内市場シェア(2014 年)
1.4%
1.6%
DUNLOP
12.7%
7.0%
30.1%
BRIDGESTONE
TITLEIST
CALLAWAY
TAYLORMADE
22.1%
25.1%
MIZUNO
その他合計
出所:矢野経済研究所 小売店実売動向調査「YPSゴルフデータ」
(金額ベース)
17
ゼクシオ及びスリクソンでゴルフクラブの事業が展開されてきた国内においては、先述の通り、同社は、市場シ
ェア 20.0%を有するリーディングカンパニーである。また、直近の海外市場での状況に鑑みれば、韓国及び南ア
フリカにおいて、国内に次ぐ高い水準の市場シェアが確保されている。
特に、韓国に関しては、国内と同等以上の売上高利益率がある模様である。韓国におけるニーズは、日本におけ
るニーズと類似性が高く、プレミアムがあるゴルフクラブに対しては、それに見合うプレミアムを支払うことを
辞さない傾向が強いとのことである。これに加えて、飛距離に対する執着に関しては、日本国内以上に強いため、
より機能性の高いゴルフクラブが常に求められている。従って、ゴルフクラブの買い替えサイクルが国内以上に
短いとのことである。
上記に鑑みた同社では、
2013 年 12 月に国内で発売されたゼクシオのゴルフクラブの新製品に関して、
韓国では、
現地でのニーズにより適合した韓国限定モデルの開発及び投入を実行した。そして、これの拡販に努めた結果、
韓国では大幅増収が達成されたとのことである。ただし、韓国での事業は、現地メーカーと共同出資した同社の
連結子会社(持株比率 50%)で行われている。これを主因として、同社の損益計算書上においては、少数株主
利益が発生する。2014 年 12 月期においては、少数株主利益 349 百万円が計上された。
18
各地域でのゴルフクラブ市場シェア(2014 年)
日本
韓国
南アフリカ
中国
オーストラリア
フランス
タイ
マレーシア
UK
インドネシア
北米
ドイツ
0.0%
20.0%
15.9%
15.9%
12.0%
10.7%
9.1%
8.2%
4.7%
3.7%
3.6%
3.3%
2.2%
5.0%
10.0%
15.0%
20.0%
25.0%
各地域でのゴルフボール市場シェア(2014 年)
南アフリカ
日本
オーストラリア
マレーシア
UK
フランス
インドネシア
タイ
韓国
中国
ドイツ
北米
0.0%
35.0%
30.1%
24.2%
24.0%
21.3%
16.4%
14.4%
10.8%
8.0%
5.0%
4.3%
3.5%
10.0%
20.0%
19
30.0%
40.0%
出所:会社データ(フランス及びドイツに関しては、2014 年 1 月∼11 月のデータ)
以上のように、同社は、日本、北米、韓国、南アフリカなどを含む世界の各地域で、ゴルフクラブ及びゴルフボ
ールの事業を展開している。一方、世界各地域での市場規模の総計に対して、北米が占める比率が概算で 50%、
日本が 25%に及んでいるとのことである。また、残る 25%に関しては、その他の地域の合算によって説明され
るとのことである。
同社の北米でのゴルフクラブの事業に関しては、先述の通り、ゴルフクラブにおけるウッド、アイアン、ウエッ
ジなどのクラブの種類別売上高構成比率がいびつである一方、総合的な市場シェアが低く留まっている。即ち、
販売網としては、全般的なカバレッジが達成されている模様である一方、極論した場合、売れるのがウエッジの
みであり、主力となるべきウッドやアイアンが余り売れていない状態が続いてきた。
ここでの非効率が北米における損益面でも問題を発生させてきた模様である。ただし、この問題を解決するため
の戦略が既に実行されているのは、先に述べた通りである。一定水準以上の競争力を有しているものの、スリク
ソン及びゼクシオのウッドやアイアンは、北米には実質的に投入されていなかった。ただし、同社は、これらを
北米に積極的に投入する経営政策を既に実行するに至っている。
主力製品(イメージ画像)
ゴルフクラブ「スリクソン(SRIXON)」
ゴルフクラブ「ゼクシオ(XXIO)」
テニスボール
テニスラケット
20
出所:会社データ
5.0 財務諸表
損益計算書
損益計算書
( 百万円)
売上高
売上原価
売上総利益
販売費及び一般管理費
営業利益
営業外損益
経常利益
特別損益
税金等調整前純利益
法人税等合計
少数株主利益
純利益
売上高伸び率
営業利益伸び率
経常利益伸び率
純利益伸び率
売上総利益率
販管費売上高比率
営業利益率
経常利益率
純利益率
法人税等 / 税前利益
出所:会社データ、弊社計算
連結実績
通期
12/2010
63,584
連結実績
通期
12/2011
58,695
連結実績
通期
12/2012
61,702
連結実績
通期
12/2013
66,571
連結実績
通期
12/2014
70,898
連結会予
通期
12/2015
79,000
前年比
純増減
+8,102
30,889
32,695
27,668
5,026
(329)
4,697
128
4,825
1,956
26
2,843
(3.1%)
+36.4%
+27.3%
+144.9%
51.4%
43.5%
7.9%
7.4%
4.5%
40.5%
28,873
29,821
26,965
2,855
(349)
2,506
(344)
2,162
219
52
1,890
(7.7%)
(43.2%)
(46.6%)
(33.5%)
50.8%
45.9%
4.9%
4.3%
3.2%
10.1%
30,940
30,762
26,951
3,811
412
4,223
(961)
3,262
1,423
227
1,611
+5.1%
+33.5%
+68.5%
(14.7%)
49.9%
43.7%
6.2%
6.8%
2.6%
43.6%
34,655
31,916
29,115
2,800
318
3,118
(418)
2,700
1,024
221
1,453
+7.9%
(26.5%)
(26.2%)
(9.8%)
47.9%
43.7%
4.2%
4.7%
2.2%
37.9%
38,738
32,159
30,069
2,090
969
3,059
(146)
2,913
1,482
349
1,081
+6.5%
(25.4%)
(1.9%)
(25.6%)
45.4%
42.4%
2.9%
4.3%
1.5%
50.9%
2,000
500
2,500
700
+11.4%
(4.3%)
(18.3%)
(35.3%)
2.5%
3.2%
0.9%
-
(90)
(469)
(559)
(381)
(0.4%)
(1.2%)
(0.6%)
-
21
報告セグメント
報告セグメント
( 百万円)
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
売上高
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
売上高( 前年比)
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
売上高( 構成比)
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
セグメント利益
調整額
営業利益
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
セグメント利益( 前年比)
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
セグメント利益( 構成比)
「スポーツ用品」
「サービス・ゴルフ場運営」
「ウェルネス」
営業利益率
出所:会社データ、弊社計算
連結実績
通期
12/2010
63,584
(3.1%)
100.0%
5,001
24
5,026
+36.4%
100.0%
7.9%
連結実績
通期
12/2011
58,695
(7.7%)
100.0%
2,834
21
2,855
(43.2%)
100.0%
4.9%
連結実績
通期
12/2012
61,702
+5.1%
100.0%
3,795
16
3,811
+33.5%
100.0%
6.2%
連結実績
通期
12/2013
61,619
4,149
802
66,571
+7.9%
92.6%
6.2%
1.2%
100.0%
2,608
162
11
2,782
18
2,800
(26.5%)
93.7%
5.8%
0.4%
100.0%
4.2%
3.9%
1.4%
4.2%
連結実績
通期
12/2014
63,669
4,508
2,720
70,898
+3.3%
+8.6%
+238.8%
+6.5%
89.8%
6.4%
3.8%
100.0%
1,818
243
10
2,071
18
2,090
(30.3%)
+50.0%
(9.1%)
(25.4%)
87.8%
11.7%
0.5%
100.0%
2.9%
5.4%
0.4%
2.9%
連結会予
通期
12/2015
66,900
4,000
8,000
79,000
+5.1%
(11.3%)
+194.1%
+11.4%
84.7%
5.1%
10.1%
100.0%
2,000
(4.3%)
2.5%
前年比
純増減
+3,231
(508)
+5,280
+8,102
(90)
(0.4%)
連結実績
通期
12/2013
649
(1,912)
(1,263)
(2,516)
連結実績
通期
12/2014
3,987
(8,347)
(4,360)
4,976
連結会予
通期
12/2015
-
前年比
純増減
-
キャッシュフロー計算書
キャッ シュ フロー計算書
(百万円)
営業活動によるキャッシュフロー
投資活動によるキャッシュフロー
営業活動C F+投資活動C F
財務活動によるキャッシュフロー
出所:会社データ、弊社計算
連結実績
通期
12/2010
6,503
(1,795)
4,708
(7,184)
連結実績
通期
12/2011
1,123
(1,752)
(629)
(745)
連結実績
通期
12/2012
7,929
(1,401)
6,528
(2,894)
22
1 株当たりデータ
1 株当たり データ
( 株式分割調整前)
( 円)
期末発行済株式数 (千株)
純利益 / EPS (千株)
期末自己株式数 (千株)
1株当たり純利益
(潜在株式調整後)
1株当たり純資産
1株当たり配当金
配当性向
1 株当たり データ
( 株式分割調整後)
( 円)
株式分割ファクター
1株当たり純利益
1株当たり純資産
1株当たり配当金
出所:会社データ、弊社計算
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結会予
通期
12/2010
290
287
3
9,907.8
116,717.0
4,000.0
40.4%
通期
12/2011
29,000
28,697
300
65.9
1,184.4
40.0
60.7%
通期
12/2012
29,000
28,589
0
56.4
1,221.2
40.0
71.0%
通期
12/2013
29,000
28,990
0
50.1
1,277.1
40.0
79.8%
通期
12/2014
29,000
28,989
0
37.3
1,308.6
30.0
80.4%
通期
12/2015
24.1
-
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結会予
通期
12/2010
100
99.1
1,167.2
40.0
通期
12/2011
1
65.9
1,184.4
40.0
通期
12/2012
1
56.4
1,221.2
40.0
通期
12/2013
1
50.1
1,277.1
40.0
通期
12/2014
1
37.3
1,308.6
30.0
通期
12/2015
-
前年比
純増減
-
連結実績
通期
12/2012
5,213
12,702
10,455
2,644
31,014
7,798
8,830
6,065
22,695
53,709
5,869
2,334
6,159
14,362
3,150
3,150
17,512
35,475
721
36,196
53,709
35,413
2,334
(2,879)
65.9%
(8.1%)
4.6%
8.0%
125%
216%
連結実績
通期
12/2013
1,752
16,100
11,794
3,904
33,550
7,581
8,197
4,835
20,615
54,166
5,155
1,489
6,716
13,360
2,820
2,820
16,181
35,769
2,215
37,984
54,166
37,036
1,489
(263)
68.4%
(0.7%)
4.0%
5.8%
134%
251%
連結実績
通期
12/2014
2,534
16,285
14,526
4,276
37,621
10,867
10,337
6,415
27,621
65,242
6,422
6,955
7,733
21,110
1,595
3,440
5,035
26,146
35,690
3,406
39,096
65,242
37,950
8,550
6,016
58.2%
16.9%
2.8%
5.1%
89%
178%
連結会予
通期
12/2015
-
前年比
純増減
-
前年比
純増減
-
貸借対照表
貸借対照表
(百万円)
現金及び預金
受取手形及び売掛金
たな卸資産
その他
流動資産
有形固定資産
無形固定資産
投資その他の資産合計
固定資産
資産合計
支払手形及び買掛金
短期借入金
その他
流動負債
長期借入金
その他
固定負債
負債合計
株主資本
その他合計
純資産
負債純資産合計
自己資本
有利子負債
ネットデット
自己資本比率
ネットデットエクイティ比率
ROE (12ヶ月)
ROA (12ヶ月)
当座比率
流動比率
出所:会社データ、弊社計算
連結実績
通期
12/2010
3,837
12,950
8,378
1,877
27,042
8,586
10,830
6,693
26,109
53,152
5,363
2,868
6,583
14,814
3,320
3,320
18,134
33,971
1,046
35,017
53,152
33,497
2,868
(969)
63.0%
(2.9%)
8.7%
8.5%
113%
183%
連結実績
通期
12/2011
2,408
13,930
8,814
2,941
28,093
8,195
9,621
6,568
24,386
52,479
4,603
3,183
6,228
14,014
3,250
3,250
17,264
34,704
511
35,215
52,479
33,991
3,183
775
64.8%
2.2%
5.6%
4.7%
117%
200%
23
6.0 その他の情報
日本のゴルフ・テニス市場を開拓
同社は、「卓越した技術力で、お客様のスポーツライフをもっと豊かに。」を企業理念として掲げている。また、
同社の前身である英国ダンロップの日本支店が神戸に設置されたのは、1909 年 10 月である。その後、1917 年
に日本法人化し、ダンロップ護謨(極東)株式会社に改称されている。1930 年には、日本で初めてゴルフボー
ル、テニスボールの生産を開始した。そして、1960 年 4 月、住友グループによる資本参加が行われた。
また、ゴルフクラブの生産開始は、1964 年、現在の主力ゴルフクラブであるゼクシオの発売は、2000 年 2 月で
ある。そして、2003 年 7 月、生産から販売まで一体となった運営を行うことにより、
「事業規模や特性に応じた
自立経営」と「より市場に近いところで事業判断を行うスピーディーな経営」の徹底を図るべく、住友ゴム工業
株式会社のスポーツ部門から「SRIスポーツ株式会社」として独立した。
1930 年の日本初となるゴルフボール、テニスボールの生産開始以来、日本のゴルフ、テニス市場の開拓及び発
展に大きく貢献してきた同社は、2006 年 10 月、東証 1 部に株式を上場したのに引き続いて、2007 年 12 月、米
国のゴルフクラブメーカーであるクリーブランド社を買収し、海外市場の開拓に本格的に取り組み始めた。また、
2012 年 5 月、現在の社名である「ダンロップスポーツ株式会社」に社名変更するに至っている。
上述の企業理念を基礎とした経営ビジョンとして、「ブランド価値の向上に努め、世界中のお客様の信頼と期待
に応えます」、
「お客様の楽しさと喜びを追求し、グローバルに信頼される優れた商品・サービスを創出します」、
「チームワークを重視しながら、個人の能力も存分に発揮できる企業集団であり続けます」、以上の 3 項目が挙
げられている。日本のゴルフ・テニス市場の開拓及び発展に大きく貢献してきた同社は、上述の企業理念を基礎
とした以上の経営ビジョンをもって、北米を中心とした海外市場の開拓を進める一方、フィットネス事業などへ
の関与を深めて、中長期的な利益成長を達成することを計画している。
24
沿革
年月
事項
1909 年 10 月
英国ダンロップが神戸に日本支店を設置
1917 年
日本法人化し、ダンロップ護謨(極東)株式会社に改称
1930 年
日本で初めてゴルフボール、テニスボールを生産
1960 年 4 月
住友グループ資本参加
1961 年
テニスボール「ダンロップフォート」を生産開始
1964 年
ゴルフクラブの生産開始
1974 年 12 月
ダンロップフェニックストーナメントの開催を開始
1994 年 4 月
ゴルフ科学センター完成(兵庫県丹波市)
1995 年 1 月
阪神・淡路大震災で本社・工場が被災
2000 年 2 月
ゴルフクラブ「ゼクシオ(XXIO)」シリーズ発売
2003 年 7 月
住友ゴム株式会社のスポーツ事業が分社、SRIスポーツ株式会社設立
2006 年 10 月
東京証券取引所市場第 1 部に上場
2007 年 9 月
タイに合弁会社を設立し、テニスボールの生産を開始
2007 年 12 月
米国のゴルフクラブメーカーである「クリーブランド社」を買収
2008 年
世界的に販売ルートを再編し効率化を進める
2012 年 5 月
社名を「ダンロップスポーツ株式会社」に変更
25
Disclaimer
ここでの情報は、ウォールデンリサーチジャパンが当該事業会社の発信する「IR情報」を中立的かつ専門的な
立場から要約して、レポート形式にまとめたものである。
「IR情報」とは、すなわち当該事業会社に係る①弊社
との個別取材の内容、②機関投資家向け説明会の内容、③適時開示情報、④ホームページの内容等である。
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