小学校国語 第4学年 平均正答率 2年 3年 4年 5年 6年 10月 76.6% 60.2% 44.4% 63.5% 70.3% 11月 74.5% 79.3% 60.2% 57.9% 73.5% 問題結果から見られる強みと弱み 強み 10月 弱み 11月 10月 11月 4年 ○ 登 場 人 物 の 心 ○ 報 告 書 と し て ◎ 場 面 の 変 化 を ☆ ア ン ケ ー ト 結 情を捉えるこ より分かりや 捉えること 果の表を読み と すいものにす 取り、分かった るための工夫 ☆文章の内容を を理解してい 捉えること ること 【問題①】 ことを文章に まとめること ☆呼びかける文 としてふさわ しい形で、2 文 を 1 文にまとめ て書くこと 【問題②】 ◎詩の内容を読 み取ること (ひばりのすの 中に何があっ たかを抜き出 して書く) ○詩の内容を読 み取ること (詩の内容をま とめた【表】の 空欄にあては まる内容を選 ぶ) ○:選択 ◎:短答 ☆記述 設問別平均正答率 10 月(共通問題のみ) 問 題 の 概 要 問 題 番 号 一 1 □ 2 □ 出 題 の 趣 旨 場面を三つに分け、二つ目と三つ目の場面の 場面の変化を捉える はじめの五字を書く 正答率 24.2% 二 文章の空欄にあてはまる言葉の正しい組み合 登場人物の心情を捉える わせを選ぶ 80.9% 三 父は、だれが何をしたことがえらいと言って 文章の内容を捉える いるのかを書く 26.3% 一 【話し合いの内容】で、記事について提案さ 話し合いの内容を正確に捉える れている内容の数を答える 49.2% 二 【話し合いの内容】の空欄に当てはまる言葉 空欄の後の部分から、空欄に当てはまる内容 を書く を捉える 45.8% 三 【話し合いの内容】の空欄に当てはまる文を 空欄の後の部分から、空欄に当てはまる内容 書く を捉える 40.2% 11 月(共通問題のみ) 問 題 の 概 要 問 題 番 号 1 □ 2 □ 出 題 の 趣 旨 正答率 一 【上川さんのグループからの報告】 〈調べて分 アンケート結果の表を読み取り、分かったこ かったこと〉の空欄にあてはまる文を書く とを文章にまとめる 54.0% 二 〈アンケート結果〉をより分かりやすく伝え 報告書としてより分かりやすいものにするた る工夫として最も適切な工夫を選ぶ めの工夫を理解する 84.1% 三 2 文を 1 文にまとめ、みんなに呼びかける文 呼びかける文としてふさわしい形で、2 文を にして書く 1 文にまとめて書く 51.9% 一 ひばりのすの中に何があったかを抜き出して 詩の内容を読み取る 書く 84.6% 二 詩の内容をまとめた【表】の空欄にあてはま 詩の内容を読み取る る内容を選ぶ 24.1% 三 詩の内容をまとめた【表】の空欄にあてはま 詩の内容を読み取り、作者が感じたことを言 る内容を書く 葉に書くことができる 62.5% 【問題①】 大問1 一の解答類型別正答率 類型1 正答 24.2% 二つ目を「仕事を終え」 、三つ目を「その夜、 仕」と解答しているもの 類型2 16.5% 2つのうち 1 つを誤っているもの 類型3 49.2% 上記以外の解答 類型0 10.1% 無解答 大問2 三の解答類型別正答率 (正答の条件) 次の条件を満たして解答している。 ① 「だれが」の部分に「喜兄ちゃんが」を書 いている。 ※「喜三郎が」でも可。 ② 「何をした」の部分に「よし坊をかばって、 自分がガラスを割ったと言った」を書いて いる。 ※「よし坊をかばった」または「自分は割って ないのに自分が割ったと言った」という内容が あれば可。 ③ 35 字以内で書いている。 類型1 正答 26.3% 条件①、②、③を満たしているもの 類型2 13.6% 条件②、③は満たしているが、条件①を満た していないもの。 条件①、③は満たしているが、条件②を満た していないもの。 条件①、②は満たしているが、条件③を満た していないもの。 類型3 47.2% 上記以外の解答 類型0 12.9% 無解答 ※ 掲 載 し て い る 問 題 に つ い て は 著 作 権 の 都 合 に よ り 一 部 を 省 略 し て い ま す 。 問 題 の 内 容 に つ い て は 、 十 月 実 施 問 題 で 確 認 し て く だ さ い 。 学習指導に当たって 結果から見えてきた課題 ・文学的な文章における情報の取出しとそれらを関係付けて読むこと 課題解決に向けた指導のポイント 文学的な文章(特に物語の場合)の授業においては 〇全体の展開を押さえた上で、時間の推移や場面の変化と、主人公の心情とを関係づ けて捉えるようにすることを指導する。 ・各場面の様子に気をつけながら場面と場面とを関係付けて読むことを指導する。 ・各場面を構成する要素である登場人物の行動や会話に即しながら、それぞれの登場 人物の性格を押さえ、登場人物同士がどのような関係にあるか、物語の上でどのよ うな役割を担っているかなどを考えながら、それらの人物像を中核に読むことを指 導する。 ・叙述を基に、それぞれの登場人物の性格や境遇、状況を把握し、場面や情景の移り 変わりとともに変化する気持ちについて、地の文や行動、会話などから関連的にと らえていくことを指導する。その際、自分を取り巻く現実や経験と照らし合わせて 物語の世界を豊かにかつ具体的に感じ取ったり、そこから感じ取った感想や感動を 大切にしたりすることが必要である。 学習指導要領における領域・内容 [第3学年及び第4学年]A 読むこと ウ(文学的な文章の解釈) 場面の移り変わりに注意しながら、登場人物の性格や気持ちの変化、情景などに ついて、叙述を基に想像して読むこと 教科書との対応 ※指導事項と対応している教材名を記載しています。 光村図書(4年) ・ 「一つの花」 「ごんぎつね」 「3つのお願い」 (平成26年度) ・ 「白いぼうし」 「ふるやのもり」 「一つの花」 (平成27年度~) 東京書籍(4年) ・ 「走れ」 「ごんぎつね」 (平成26年度) ・ 「走れ」 「ごんぎつね」 「木竜うるし(人形げき)」 (平成27年度~) (「全国学力・学習状況調査の4年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ~児童生徒への学習指導の 改善・充実に向けて~小学校編」 文部科学省国立教育政策研究所教育課程研究センター作成 より) 物語における登場人物の実体的な関係や構造的な関係をとらえる授業例 物語の構成上の工夫をとらえる授業例 ワークシートの活用 今回紹介したワークシートは、三重県教育委員会事務局小中学校教育課のホームページに掲載 しています。また、各学校において是非ご活用ください。 ※パスワード(半角小文字)「shochu」 ※検索キーワード 「みえの学力向上 小中学校教育課」 【問題②】 大問1 三の解答類型別正答率 (正答の条件) 次の条件を満たして解答している。 ① アとイの文を「ので」や「から」など文脈に沿った適切な接続語を用いて二文を一文にして 書いている。 ② みんなに呼びかける文にして書いている。 類型1 正答 46.1% 条件①、②を満たしているもの 類型2 正答 5.8% 条件①、②を満たしているが、ア、イの文が正しく書かれていないもの (例)本を読んでいる人が少ないので、本をたくさん読もう。 →イの文の「もっと」が抜けており、イの文が正しく書かれていない。条件①、②のうち、 どちらか 1 つを満たしていないもの 類型3 20.8% 条件①を満たしているが、条件②を満たしていないもの 類型4 21.0% 上記以外の解答 類型0 6.4% 無解答 学習指導に当たって 結果から見えてきた課題 ・文と文との意味のつながりを理解し、文の論理を考えて書くこと ・接続助詞を使って二文を一文にして書き換えること 課題解決に向けた指導のポイント 〇学年の段階に応じた、文や文章の構成についての指導を充実する。 ○文の定義を理解し、構成に注意して書くことを指導する。 ・主語と述語の関係、修飾と被修飾との関係などに着目しながら、文の構成を整えるこ とを指導する。 ・必要に応じて適切な接続語を使って、文と文の意味のつながりに注意することを指導 する。 各学年の発達段階に応じた指導 【第1・2学年】 文の定義を確実に指導し、文章を読んだり書いたりする際に、文を単位として論理的に関係付け ることができるようにする必要がある。 例えば・・・ ・1つの段落の中にいくつの文が含まれているかを捉えさせる。 ・1文の中の主語や述語に印を付けるなどの指導を繰り返し行う。 【第3・4学年】 修飾と被修飾との関係をはっきりさせ、文の構成について初歩的な理解ができるようにする必要 がある。 例えば・・・ ・文の中に含まれる「だれが」 「どこで」 「なにを」 「どのように」 「なぜ」などといった観点に基 づいて、文を分析的に捉える指導を行う。 【第5・6学年】 文の中での語句の係り方や照応の仕方に気付き、いろいろな文の構成があることについて理解で きるようにする必要がある。 例えば・・・ ・単文・重文・複文に分けたり、性質や機能からみて、平叙文、呼びかけや疑問、応答を表す文、 命令や承諾を表す文、推定や伝聞を表す文、感動や感嘆を表す文に分けたりする。 重文や複文などの指導について ・2つ以上の内容を必要に応じて1つの文に書き換える。 ・2つ以上の内容が含まれた1文を内容ごとに複数の文に分けて書く。 ・箇条書きにする。 など、言語を操作する指導も大切である。 学習指導要領における領域・内容 [第3学年及び第4学年]B 書くこと ウ(記述) 書こうとすることの中心を明確にし、目的や必要に応じて理由や事例を挙げて書 くこと。 オ(推敲) 文章の間違いを正したり、よりよい表現に書き直したりすること。 言語活動例 イ 疑問に思ったことを調べて、報告する文章を書いたり、学級新聞などに表した りすること。 [第3学年及び第4学年]伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 イ(言葉の特徴やきまりに関する事項) ク 指示語や接続語が文と文との意味のつながりに果たす役割を理解し、使うこと。 教科書との対応 光村図書 「読書生活について考えよう」 (平成26年度) 「新聞を作ろう」 (平成26年度) 調べたことを整理して書こう「新聞を作ろう」(平成27年度~) 本で調べて、ほうこくする文章を書こう「わたしの研究レポート」 (平成27年度~) 東京書籍 「わたしの考えたこと」 (平成26年度、平成27年度~) 取材したことをもとに学級新聞を作ろう「みんなで新聞を作ろう」(平成26年度) 「みんなで新聞を作ろう」 (平成27年度~) 「文と文をつなぐ言葉の働きを考えよう」 (平成26年度、平成27年度~) 「文の組み立てを考えよう」 (平成27年度~) 「漢字を使って読みやすい文を書こう」 (平成27年度~) 課題解決に向けた授業例の紹介 文の定義を理解し、構成に注意して書く授業例 (平成21年度 全国学力・学習状況調査小学校の結果を踏まえた授業アイデア例 国立教育政策研究所教育課程研究センター作成 より) ワークシートの活用 今回紹介したワークシートは、三重県教育委員会事務局小中学校教育課のホームページに掲載 しています。また、各学校において是非ご活用ください。 ※パスワード(半角小文字)「shochu」 ※検索キーワード 「みえの学力向上 小中学校教育課」 全国学力・学習状況調査問題の活用
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