2015年03月18日 - りんかい日産建設株式会社

平成 27 年 3 月 18 日
各
位
会 社 名 りんかい日産建設株式会社
代表者名
管財人
山口
竹彦
問合せ先 経営企画部長
村崎
善道
TEL:03-5476-1703
スポンサーの決定,シンジケートローン契約の締結
及び更生手続終結(予定)に関するお知らせ
当社は,平成 21 年 9 月 18 日の更生計画の認可決定以降,自力による再建の道を進み,
平成 25 年 6 月より更生債権の弁済を行う等,
更生計画の履行を順調に進めて参りました。
この間,金融面において,株式会社日本政策投資銀行様から全面的な支援を受け資金面
での不安なく事業運営にあたり,折柄の市場環境の好転も相まって,これまでの当社業
績は順調に推移して参りました。
当社の更生計画は,自主再建を基本方針とし,更生債権等の弁済は平成 31 年 6 月まで
に完了する計画となっておりますが,平成 21 年 9 月の更生計画の認可以降,特に平成 23
年度以降業績が順調に推移したことから,事業環境も好転したこの機に更生手続の早期
終結を図る途を模索して参りました。
その結果,このたび,当社はアスパラントグループ株式会社様(以下「AG」といい
ます。)が無限責任組合員として管理・運営する AG 投資事業有限責任組合(以下「AG
ファンド」といいます。)と大和PIパートナーズ株式会社様(以下「DPIP」といい
ます。)との間で平成 27 年 3 月 4 日にスポンサー契約を締結し,更生手続の早期終結の
ため必要となる更生債権等の繰上げ弁済の原資を確保できる見込みとなりました。その
資金をもとに本年 3 月 25 日(水)に更生債権の一括繰上げ弁済を行い,同年 3 月 31 日
までに東京地方裁判所より更生手続終結決定をいただくべく手続を進めております。ま
た,終結後の運転資金につきましては,平成 27 年 3 月 17 日に株式会社三菱東京UFJ
銀行及び株式会社日本政策投資銀行様を共同アレンジャーとし,株式会社福岡銀行様を
中心に各行様の参加を受け融資枠総額 60 億円のシンジケートローン契約を締結し,当面
の事業運営に関わる資金についてご支援をいただけることになっております。
1
更生手続の終結がなされますと裁判所の監督下を離れ,新生りんかい日産建設として
再スタートすることとなりますが,これまでの間の皆様からのご支援への感謝の気持ち
を忘れず,今後もこれまで同様,当社が得意分野としております海上土木をはじめ陸上
土木,建築事業の維持,発展に役職員一丸となって邁進する所存でございます。
つきましては,今後とも倍旧のご支援並びにご指導,ご鞭撻を賜りますようお願い申
し上げます。
以
2
上
1.スポンサー契約の締結と第三者割当による新株発行について
1)スポンサー会社概要(別紙参照)
今回,当社のスポンサーとなりましたAGファンドは,無限責任組合員であるAGが
運営管理する「投資事業有限責任組合に関する法律」に基づく投資事業有限責任組合で
す。AGは,国内外の運用会社,金融機関,政府機関,国際機関で経験を積んだ専門家
で構成された,企業価値の向上を目指す投資運用会社であります。
一方,DPIPは,大和証券グループの一員として,プライベート・エクイティ投資,
金銭債権投資,及びエネルギー投資を中心とした投資ビジネスを展開し,様々なサポー
トを通じて国内外の企業の価値向上に豊富な実績をもつ会社であります。
今後,AG及びDPIPには,当社の共同スポンサーとして更生手続終結後の当社の
事業運営全般に亘り支援をいただくこととなりました。
2)第三者割当による新株発行について
募集の概要
・発行期日及び払込期日
平成 27 年 3 月 23 日
・発行新株式数
普通株式 600 株
・発行価格
1 株につき 3,000,000 円
・発行価格の総額
1,800,000,000 円
・資本組入額
1 株につき 1,500,000 円
・資本組入額の総額
900,000,000 円
・割当方法
第三者割当による
・割当先
AGファンドに対して
333 株
DPIPに対して
267 株
3)資金使途
更生債権等の一括繰上げ弁済に使用する。
2.シンジケートローン契約の締結について
更生手続終結後の資金調達に関し,より一層の安定化と金融費用の圧縮を行い,中長
期的な経営基盤強化を図ることを目的にシンジケートローン契約を締結いたしました。
3
シンジケートローン契約の概要
コミットメントライン
タームローン
組成金額
40 億円
20 億円
契約期間
平成 27 年 3 月 31 日から
平成 27 年 3 月 31 日から
1 年間(延長条項付)
5 年間
株式会社三菱東京 UFJ 銀行
アレンジャー
株式会社日本政策投資銀行
エージェント
株式会社三菱東京 UFJ 銀行
参加金融機関
株式会社三菱東京 UFJ 銀行
株式会社日本政策投資銀行
株 式 会 社 福 岡 銀 行
株式会社東京スター銀行
株式会社東京都民銀行
株式会社七十七銀行
記載の通り,今回,三菱東京UFJ銀行と日本政策投資銀行に共同でアレンジャーを
担っていただき,地域金融機関が参加するシンジケートローンを組成していただいたも
のです。既存取引のあった東京スター銀行及び東京都民銀行に加え,福岡銀行及び七十
七銀行にも新たに加わっていただき,当社の事業資金のご支援をいただけることになり
ました。
3.更生手続の早期終結について
3 月 23 日にAGファンド及びDPIPから出資を受け,東京地方裁判所の許可を得て,
3 月 25 日に更生債権の一括繰上げ弁済を実施する予定でございます。当該繰上げ弁済実
施後,速やかに,東京地方裁判所に更生手続終結の申立てを行う予定でございます。
今後のスケジュール(予定)
3 月 25 日(水)
31 日(火)
更生債権等一括繰上げ弁済
更生手続終結決定
4.今後の事業運営について
今回のスポンサー契約の締結,シンジケートローン契約の締結及び更生手続の早期終
結を機に,以下の方針のもと事業運営を行って参ります。
4
① 海上土木,陸上土木,建築事業の深化
当社の得意分野であります海上土木を中心に,陸上土木,建築事業共に現状の受注規
模(500 億円~600 億円)を維持しながら,スポンサー等の支援を受け,より一層の
収益力の向上を図る。
② 海外事業の拡大
海外事業部門の強化(部門人員の増強,スポンサー及び金融機関等のネットワークを
活用)
③ 人材の確保
新卒,中途採用,中堅社員の育成強化を通じて人材の確保を行う。(更生手続終結に
よる採用活動への好影響を期待)
④ 平成 27 年度の事業計画数値
工事受注額 530 億円を確保し,収益向上に努め,営業利益 11 億円を達成する。
以
参考
過去3期の業績(H25.3 月期~H27.3 月期見込)
(単位:百 万円)
H25.3月期
H26.3月 期
H27.3月 期見込
受 注高
48,117
65,089
54,000
売 上高
52,238
53,416
55,000
売上 総利益
2,735
3,104
3,450
販 管費
2,132
2,299
2,400
営業 利益
603
805
1,050
率(%)
1.2%
1.5%
1.9%
5
上
別紙
スポンサー会社概要
(1)
名称
アスパラントグループ株式会社
(2)
所在地
東京都港区赤坂 2‐23‐1
(3)
代表者
代表取締役社長
(4)
主な事業内容
業績改善型投資を目的としたファンドの管理運営
(5)
運用ファンド
AG 投資事業有限責任組合
中村
彰利
※ AG 投資事業有限責任組合を無限責任組合員として管理運営するアスパラントグル
ープ株式会社の概要を記載しております。
(1)
名称
大和PIパートナーズ株式会社
(2)
所在地
東京都千代田区丸の内 1-9-1
(3)
代表者
代表取締役社長
(4)
資本金
120 億円(大和証券グループ 100%出資)
(5)
主な事業内容
プライベート・エクイティ投資,金銭債権投資,及びエネルギ
荒木
秀輝
ー投資を中心とした投資ビジネス
等
以
上