株式会社 日立製作所

株式会社 日立製作所
所在地 〒100-8280 東京都千代田区丸の内一丁目 6 番 6 号
ホームページ URL
http://www.hitachi.co.jp
1.会社概要
設立
1920 年(創業 1910 年)
資本金*
4,587 億 9,000 万円(2014 年 9 月末日現在)
業績*
売上高:9 兆 6162 億 200 万円(2014 年 3 月期・連結)
従業員数*
33,500 名(2014 年 3 月末日現在・単体)
事業内容
情報・通信システム、社会・産業システム、電力システム、電子装置・システム、建設機械、高機能材
料、オートモーティブシステム、生活・エコシステム、金融サービス、物流・サービス他
*2014 年 3 月末日現在
2.会社の特色
「優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する」
。1910 年の創業以来、日立が貫いてきた企業理念です。2010
年に創業 100 周年を迎えた日立。その間、時代や社会は大きく変化しましたが、日立は「和」
「誠」
「開拓者精神」とい
う創業の精神を常に発揮し、お客さまとともに、社会とともに、飛躍する企業グループをめざしてきました。
「和」
充分に議論を尽くし、ひとたび決まれば、ことに当たって一丸となってまい進すること。さらにこの
「和」は、日立グループ内と、日立グループと社会の調和の 2 つを意味しています。
「誠」
グローバル社会の一員として、日立の一人ひとりが、誠実さ、高潔さをもってものごとに当たり、一
時の利益や損得ではなく、善悪の観点からものごとを判断して行動すること。
「開拓者精神」 地球社会の基本的課題の解決のために、社会やお客さまの期待に対して積極的に応え、イノベーショ
ンを生み出していくこと。
3.先端研究・技術開発・製品開発例の紹介
1.遠心ポンプ(図 1)
羽根車におけるキャビテーション起因のトルク変動の高精度予測手法を開発しました。この手法は,強非線形かつ
106 倍のスケール差がある流れと気泡の運動を同時計算可能な気泡流モデルを特徴としています。この新しい解析手
法と溶接部の疲労データに基づく強度信頼性技術の融合により、大型ポンプの強度設計基準を構築しています。
2.生活家電(図 2)
業界最大容量のドラムを高剛性構造で支持するドラム式洗濯乾燥機や 2 段階加速の強力なサイクロンとごみの捨
てやすさを実現した「2 段ブーストサイクロン」搭載のサイクロン式クリーナーなど、シミュレーションや機械・電
気・化学など幅広い技術を用いて魅力的で環境に配慮した商品を世に送り出すための研究開発を進めています。
塗料のはく離
強度解析
流体解析
キャビテーション強さ大
トルク変動
1回転
流体解析によるトルク変動予測
羽根壊食位置の
実際(上)と予測(下)
図 1 遠心ポンプ
ドラム式洗濯乾燥機
サイクロン式クリーナー
図 2 生活家電(製品:日立アプライアンス株式会社)
3.高速鉄道車両(図 3)
乗客と運転手の安全性を追及する衝突解析技術、車体周りの圧力変動を低減する流体解析技術、車内外騒音の低減
技術などを開発し、より安全・省エネルギーで快適な高速車両の開発を進めています。
4.金融機関向け現金自動取引装置(ATM)(図 4)
国内 ATM の他、金融インフラの整備が急務となっている中国のリサイクル ATM、グローバル紙幣リサイクルモジ
ュールを開発しています。ATM での本人確認において、偽造や成りすましが極めて困難な指静脈のパターン認証を
採用しました。指静脈認証は、耐偽造性が高く非接触で衛生面にも優れた生体認証方式です。また、世界各国の異な
る寸法・セキュリティ情報を持った紙幣に幅広く対応するための紙幣搬送技術や高精度識別技術を開発しています。
指静脈認証システム
英国向けclass395車両(英仏海峡トンネル連絡線用)
2009年12月営業運転開始
実際の紙幣挙動
シミュレーション結果
ATM
衝突解析
紙幣挙動シミュレーション
圧力解析
図 3 超高速鉄道車両およびその解析事例
図 4 金融機関向け現金自動取引装置
(製品:日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社)
5.超高速エレベータ(図 5)
2016 年の全面開業に向けて、中国・広州市に建築中の超高層複合ビル「広州周大福金融中心」(地上 530m)に、
世界最高速となる分速 1,200m(時速 72km)の超高速エレベータを納入します。このエレベータには、世界最高の速
度を生み出す駆動・制御技術に加え、安全・快適な走行を支える技術を適用することで、高速走行でも快適な乗り心
地を実現します。
6.データセンタの空調制御技術(図 6)
データセンタにおいて、室内温度をリアルタイムに空調制御に反映する最適省エネ運転システムを開発しています。
流れ場のデータベースに基づく温度場高速シミュレータの構築が重要です。
運転状況
空調データベース
 風速分布
 空調機諸元
空調機
室内流れ場
の情報
フィジカルセキュリティ
データセンタ
運転指令
5 分間隔
広州周大福金融中心の
完成予想図
図5
アクティブガイド装置
超高速エレベータ
お問合せ先:Tel:03-3258-1111(大代表)
リアルタイム運用
 空調最適制御
システム
解析結果
温度分布
高
低
温度場シミュレーション
図 6 データセンタの空調制御技術