平成27年3月号

・残食が減った。食べる量が増えた
→秋ごろから食べる量が増え始め、今では残食がほとんどありません。
体が大きくなるとともに食事量も増えたのでしょう。
子どもたちの食べる量にビックリすることも・・・
NO.11-1
H27.3
栄養士 辰巳
1年をふりかえって
今年度も終わりを迎えようとしています。
この1年で体も心もひとまわり大きくなったことでしょう。
今号は給食時間の1年を振り返ってみます。
★成長
・スプーンやフォークが正しく持てるようになった
→園ではスプーンやフォークの持ち方を「バキューン」と教えています。
2歳児だけでなく1歳児でも正しく持てる子がたくさんいます。
・箸が使えるようになった
→入園した頃はスプーンやフォークを使っていた子も箸を使えるようになり
ました。
・苦手なものや家庭で食べないものも食べられるようになった
→園の給食で使われる食材は幅広くあります。最初は初めて経験する食材や
食べ慣れないものを敬遠する子も多くいましたが、食べ慣れてきて残さず
食べることができるようになりました。
・姿勢がよくなった。食べこぼしが減った
→食べこぼしがなくなるということは姿勢が良くなったということです。
食育指導では食事の姿勢についても話をします。意識をしていても継続が
なかなか難しいようでしたが、日々の積み重ねや先生、友達の声かけで姿
勢がよくなり、食べこぼしが減ったようです。
・友達同士で確認しあう姿
→「これ○○だよね」
「○○回噛むといいよね」などと友達同士で声をかけあ
えるようになりました。
・食への意欲や関心が強くなった
→とても嬉しいです。食への意欲が高まるということは食べることが楽しく
なります♪おなかのすくリズムがきちんとできているからですね。
・食事のマナーを意識できるようになってきた
→茶碗を持つ、かき集めながら食べる、三角食べを意識してできるようにな
ってきました。今後も取り組んでいきたいですね。
★今後も取り組んでいきたいこと
・箸の持ち方
食事マナーの中で一番難しいことですが、身につけたい
マナーです。大人になったら正しく持てるわけではありま
せんので箸を持ち始めて癖がつく前に正しい持ち方を
身につけていきたいですね。
お子さんにあった長さの箸を使っていますか?
適切な箸の長さは・・・
右の図のように手のひらのつけ根から中指+3cmです。
長い箸を使っている子が多く見られます。
素材はすべりにくい木がいいですね。
握りやすいのは角のある四角形や六角形です。
箸を選ぶときに握りやすい箸か確認してください。
素材は木製を
形は四角形か六角形のものを
家庭の食事においても1年間で成長したことが多く見られることでしょう。
成長したことをふりかえってほめ、喜び合いたいですね。
NO.11-2
H27.3
栄養士 辰巳
第3回食育チェックリスト
②ご飯のお手伝いができましたか
7日
6日
全 体 42,2%
全 体
5歳児 40,3%
5歳児
4歳児 52,4%
4歳児
3歳児 47,2%
3歳児
未満児 14,3%
未満児
14,2%
17,9%
12,7%
13,2%
10,7%
5日
全 体
5歳児
4歳児
3歳児
未満児
14,2%
11,9%
11,1%
17,0%
21,4%
お手伝いは家庭の都合もあり、なかなかできない子もいました。
第3回食育チェックリストにご協力いただきましてありがとうございました。
多くの方が食育に関心をもっていただきましたことを大変嬉しく思います。
今回は食育チェックリストの集計を報告させていただきます。
できあがった料理を食卓に運ぶ、食べた食器を下げるのもお手伝いです。「お手伝いを
進んでするようになった」「お手伝いが習慣化している」「お手伝いすることで食も進み会
話も弾む」「取組後も手伝ってほしい」というコメントがありました。
★集計
市内6園の集計結果です。全体と年齢別に集計しました。
7日間のうち達成できた日数の割合を示しました。
①楽しくご飯が食べられましたか
7日
6日
全 体 91,9%
全 体
5歳児 91,0%
5歳児
4歳児 92,1%
4歳児
3歳児 92,5%
3歳児
未満児 92,9%
未満児
3,3%
3,0%
4,8%
3,8%
0%
5日
全 体
5歳児
4歳児
3歳児
未満児
2,4%
3,0%
1,6%
3,8%
0%
9割以上の子が毎日楽しく食事ができているようです。「細かく注意をしてしまいがち」
③茶碗や皿を持って食べましたか
7日
6日
全 体 65,4%
全 体 11,8%
5歳児 73,1%
5歳児
6,0%
4歳児 69,8%
4歳児
9,5%
3歳児 69,8%
3歳児 18,9%
未満児 28,6%
未満児 17,9%
5日
全 体
5歳児
4歳児
3歳児
未満児
9,0%
13,4%
12,7%
1,9%
3,6%
前回より好結果でした!
お子さんの意識や家族の方が声をかけていただいたことが好結果の要因でした。
基本的な食事のマナーを幼児期から身につけていきたいですね。
「おしゃべりに夢中になり過ぎるときがある」というコメントもありましたが「楽しく食事がで
きた」というコメントが多くありました。
幼児期の食事において一番大切なことは「楽しい食事」です。
『食』という字は人を良くすると書きますが、栄養バランスのとれた食事をすることが健康
に良いのはもちろんですが、食事の時間を誰かと過ごすことで会話などのコミュニケーシ
ョンを図り、豊かな人間になる=人を良くするということでしょう。
これからも楽しい食事を続けていきましょう♪
④「ごちそうさま」をするまで座っていましたか
7日
6日
全 体 54,5%
全 体 10,0%
5歳児 62,7%
5歳児
6,0%
4歳児 61,9%
4歳児 14,3%
3歳児 50,9%
3歳児
9,4%
未満児 25,0%
未満児 10,7%
5日
全 体 12,3%
5歳児 16,4%
4歳児
4,8%
3歳児 17,0%
未満児
10,7%
年齢が上がるにつれ達成率が上昇していますが、全体では2人に1人が食事中に席を
3回にわたる食育チェックリストにご協力いただきましてありがとうございました。
立っているようです。「食事中に気になることがあると立ち歩いてしまう」「食べたくないと
回を重ねるごとにお子さんの取組に対する意識が高まり大変嬉しいです。
席を立つ」「食べて、遊んでの繰り返し」といったコメントが多くありました。座る時間を決
今後も園と家庭で協力して食育を進めていきましょう。
める、食事時間を短くするなどして、決まった時間座る習慣をつけていきたいですね。