学校において予防すべき感染症

学校において予防すべき感染症
学校保健安全法(学校保健安全法施行規則 第18条)で定めている下記の感染症に罹患した場合は、保健センターに「感染症報告書」を提出してください。
その後、治癒した時点で医療機関に「感染症治癒後登校許証明書」を持参して医師に記載してもらい、保健センターに提出してください。
病名
出席停止の期間
エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱、急性灰白髄炎、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(SARSコ
第一種 ロナウイルスによるもの)、中東呼吸器症候群(MERSコロナウイルスによるもの)、特定鳥インフルエンザ
完全に治癒するまで
病名
インフルエンザ
(特定鳥インフルエンザを除く)
主要症状
発熱(通常38℃以上の高熱)、頭痛、咽頭痛、全身倦怠感、関節痛、筋肉痛
百日咳
けいれん性の咳が特徴
新生児や小児では重症化することあり。成人では咳が長期間続くも軽い症状で
経過することが多く、受診・診断が遅れることがある。
麻疹(はしか)
発熱とともに鼻水、結膜充血。その後発疹、コプリック斑
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
耳下腺の腫脹・圧痛、嚥下痛、発熱
第二種 風疹 (三日はしか)
発熱、発疹、リンパ節腫脹(耳介後部、後頭部、頚部)
感染経路
飛沫
接触
潜伏期間
1~4日
飛沫
接触
7~10日
特有の咳が消失するまで、または5日間の適正な抗菌
性物質製剤による治療が終了するまで
空気(飛沫核感染)
飛沫
8~12日
解熱したあと3日を経過するまで
飛沫
接触
2~3週間
耳下腺、顎下腺または舌下腺の腫脹が発現したあと5
日を経過し、かつ、全身状態が良好になるまで
16~18日
発疹が消失するまで
14~16日
すべての発疹が痂皮化するまで
2~14日
主要症状が消退した後2日を経過するまで
飛沫
接触
空気
接触
飛沫
水痘 (水ぼうそう)
発熱、発疹 咽頭結膜熱 (プール熱)
発熱、頭痛、食欲不振、全身倦怠感とともに咽頭痛、結膜充血、眼痛、羞明(ま
ぶしさ)、流涙、眼脂(めやに)
結核
咳、倦怠感、痰、微熱
髄膜炎菌性髄膜炎
発熱、頭痛、おう吐、意識障害 飛沫
接触
4日以内
コレラ
下痢が主症状
軽症の場合は軟便の場合が多い。重症の場合は突然の下痢と嘔吐が始まる。
経口
1~3日
細菌性赤痢
全身の倦怠感、悪寒を伴う急激な発熱、水様性下痢
経口
1~3日
腸管出血性大腸菌感染症
(O157他)
無症候性
軽度の下痢、激しい腹痛、頻回の水様便、血便
経口
10時間~6日
発熱で発症、腹痛、関節痛、頭痛、食欲不振、咽頭痛、下痢、血便
パラチフスもほぼ同様の症状だが、腸チフスに比較して一般的に症状は軽い
経口
7~14日
流行性角結膜炎
まぶたの浮腫、流涙、耳前リンパ節の腫脹
飛沫
接触
2~14日
急性出血性結膜炎
眼の痛み、めやに、眼の充血、まぶたの腫れ、結膜下出血(白目にポツポツとし
た点状の出血)
全身症状:頭痛、発熱、呼吸器症状
接触
経口
1~3日
その他の感染症
溶連菌感染症、マイコプラズマ肺炎、手足口病、EBウイルス感染症など
第三種 腸チフス・パラチフス
出席停止の期間
発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過
するまで
飛沫
接触
空気(飛沫核感染)
2年以内
接触
症状により学校医その他の医師が感染の恐れがないと
(特に6ヵ月
経口
認めるまで
以内が多い)
経胎盤
症状により学校医その他の医師が感染の恐れがないと
認めるまで
症状により学校医その他の医師が感染の恐れがないと
認めるまで
2015.3.10