制度も社風もよくわかる!女活のススメ~女性活躍

記者発表資料
2015年3月12日
大阪経済記者クラブ会員各位
制度も社風もよくわかる!女活のススメ
~女性活躍推進に取り組む大阪の企業事例集~ の発行について
【お問合せ先】
大阪商工会議所
人材開発部(松井・高田・吉田)
TEL:06-6944-6421
○ 大阪商工会議所 人材育成委員会(委員長:長谷川惠一・学校法人エール学園理事長)は、女性
の活躍推進に積極的に取り組んでいる在阪企業19社(大企業9社、中小企業10社)にインタ
ビューを行い、その内容を取りまとめた『制度も社風もよくわかる!女活のススメ ~女性活躍
推進に取り組む大阪の企業事例集~』を発行した。
○ 本会議所では、2014年度からスタートした「千客万来都市OSAKAプラン」第二期の戦略
プロジェクトの1つとして、
「企業における女性の発掘・戦力化支援事業」に取り組んでいる。今
年度はその初年度にあたり、7月にキックオフ事業として「成長企業に学ぶ戦略的人材活用フォ
ーラム」を実施した後、8月には「企業における女性の活躍推進研究会」
(座長:佐藤友美子・学
校法人追手門学院成熟社会研究所長)を発足。同研究会では、女性の活躍に関する問題や課題の
整理、成功事例の研究を行い、その成果として本事例集を作成した。
○ 本事例集は、A4判、4色印刷、41ページ。本会議所・人材開発部研修担当(大阪市中央区本
町橋2-8、TEL 06-6944-6421)とOSAKAしごとフィールド(大阪市中央区北
浜東3-14 エル・おおさか本館3F、TEL 06-6910-3765)で、無料配布するほ
か、大阪商工会議所のホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/b/kigyou_josei/)から PDF
ファイル形式でダウンロードすることもできる。
○ 本会議所は次年度、本事例集をもとにした女性活躍フォーラムや企業で働く女性や男性上司を対
象にした研修を開催する予定。
<掲載企業一覧>
※ ○印は、各企業の特長的な制度・取り組みが該当する分類
※ 中小企業は、資本金3億円以下、または従業員数300人以下の企業
規
模
大
企
業
中
小
企
業
企業名
頁
業種
働く女性を増やす取り組み
~就業促進・離職防止~
採用
①グンゼ株式会社
②ダイキン工業株式会社
③帝人株式会社
④日立造船株式会社
⑤参天製薬株式会社
⑥象印マホービン株式会社
⑦株式会社マンダム
⑧大和ハウス工業株式会社
⑨大阪信用金庫
⑩クリロン化成株式会社
⑪サラヤ株式会社
⑫株式会社天彦産業
⑬ワンゲイン株式会社
⑭株式会社モトックス
12
14
16
18
21
22
23
30
34
10
20
24
26
28
製造
製造
製造
製造
製造
製造
製造
建設
金融
製造
製造
卸売
卸売
卸売
両立支援
○
働く女性を伸ばす取り組み
~活躍支援~
育成
○
○
○
登用
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
企業名
中
小
企
業
頁
業種
働く女性を増やす取り組み
~就業促進・離職防止~
採用
⑮コーナン建設株式会社
⑯株式会社アルメディア・ネットワーク
⑰株式会社プロアシスト
⑱株式会社インターフォワードシステムズ
⑲学校法人エール学園
29
32
33
36
37
建設
情報通信
情報通信
運輸
サービス
両立支援
働く女性を伸ばす取り組み
~活躍支援~
育成
○
○
○
○
登用
○
○
<事例に見る“女活”の課題・留意点>
※ (例:)に記載する番号は、<掲載企業一覧>にある企業名の番号を示す
1.トップの決意と活動継続の“しかけ”づくり
○ 事例企業の多くが、女性の活躍推進を会社の方針として掲げ、経営トップの主導で取り組んでい
る。その取り組みを継続させるために、社内の「女性活躍委員会」のメンバーに幹部候補者を指
名している企業がある。将来にわたって女性活躍推進の旗振り役を育てる “しかけ”づくりが必
要である。
(例:③)
2.待機児童問題の解消
○ 育児休業からの復職支援のため、社員の子どもの保育所探し(保活)をバックアップしている企
業もある(例:②、⑰)が、それでも子どもが保育所に入れない場合がある。企業側の努力には
限界があり、一日も早い待機児童問題の解決が望まれている。
3.働き方改革の推進
○ 女性活躍推進に取り組む事例企業では、ノー残業や変形労働時間制の導入により「働き方改革」
が同時に進んでいる。
(例:⑨、⑬、⑱)こうした取り組みは、女性だけではなく男性や外国人、
また子育てだけでなく親の介護が必要な人など、誰にとっても働きやすい環境の整備にもつなが
る。それゆえに、女性の活躍推進は「働き方改革」や「ダイバーシティ経営」ひいては企業のさ
らなる成長・発展につながる第一歩であると言える。
<事例に見る“女活”の秘訣>
1.制度も社風も充実
○ 育児休業や育児短時間勤務をはじめとした両立支援制度は、企業規模を問わずどの事例企業でも
概ね整っている。あわせて、
「コミュニケーションが取れている」
「風通しがよい」
「お互いに助け
合う」など、制度を利用しやすい社風も醸成されている。
○ 社風づくりの取り組みとして、中小企業では社員の誕生日会や子連れOKの経営会議等を開催し、
社員同士が交流する機会を設けている。
(例:⑫、⑮、⑰、⑱)一方、大企業では育成と意識啓発
を兼ねた研修やダイバーシティ推進に関する講演会等を実施している。
(例:①、②、③、④、⑧)
2.男性上司を巻き込んだ育成研修
○ 女性が企業で活躍するにあたって、上司の理解や協力が不可欠であるとして、女性本人だけでな
く上司を対象とした研修を行う企業も多い。(例:①、②、④、⑧、⑪)特に、育休復職者セミ
ナーに上司と部下がペアで参加する企業では、両者の相互理解を深めるとともに、子どもを理由
に出張や残業をさせない「良かれの配慮」をせず、遠慮なく仕事を命ずるよう徹底している。
(例:
②)また、産休・育児休業取得にあたり、本人と上司に人事部を加えた三者面談を行うことで、
両者(本人と上司)のコミュニケーション促進を図っている企業もある。(例:⑦)
3.適性を活かした職域拡大
○ 語学やきめ細かな顧客対応など女性社員の適性を生かして、WEBによる海外営業部隊や投資信
託アドバイザーなどの職域拡大に取り組み、業績を向上させている企業がある。(例:⑨、⑫)
以上
【添付資料】
・
『制度も社風もよくわかる!女活のススメ ~女性活躍推進に取り組む大阪の企業事例集~』
・[参考]フォーラム「女性の能力を活用した市場創造について考える」広報チラシ
(3 月 18 日開催。参加無料。本事例集を配布の上、事例を紹介する)