H24中心市街地活性化に関するデータ

中心市街地活性化に関するデータ
<参考資料>
平成24年10月
国土交通省
都市局 まちづくり推進課
第Ⅰ部
中心市街地の現状分析について
資料1
1.中心市街地問題をどう見るか
(1)中心市街地で何が起こっているのか
① 中心部における居住人口、事業所数、従業者数の減少
ア 居住人口の減少
ア.居住人口の減少
都市の人口規模に関わらず、市中心部(3km× 3km。以下同じ)における人口は、実数・シェアともに一
貫して減少している。
都市人口規模別の中心部の人口の推移(平均)
万人
10
30%
9
25%
8
7
20%
6
5
15%
4
10%
3
2
5%
1
0
S50
S55
S60
20~30万人
30~50万人
20~30万人
万人
30~50万人
万人
H2
0%
H12
H17
50万人以上 (実数)
(市全体に対する割合)
(市
体 対する割合)
50万人以上
万人以
H7
※三大都市圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県)以外の地域における人口20万
人以上の都市(新潟市、静岡市、浜松市、岡山市、熊本市以外の政令指定都市を除く)を対象として国勢調査を集計。
資料2
イ.事業所数、従業者数の減少
市中心部における事業所数は、都市の人口規模に関わらず、実数・シェアともに一貫して減少している。
従業者数については、シェアは一貫して減少、実数は特に小規模都市で減少している。
都市人口規模別の中心部の事業所数の推移(平均)
都市人口規模別の中心部の従業者数の推移(平均)
事業所
12,000
50%
10,000
8 000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
S56
S61
H3
H8
H13
20~30万人
20~30万人
万人
10
50%
45%
9
45%
40%
8
40%
35%
7
35%
30%
6
30%
25%
5
25%
20%
4
20%
15%
3
15%
10%
2
10%
5%
1
5%
0%
0
H18
30~50万人
30~50万人
0%
S56
S61
H3
H8
50万人以上 (実数)
50万人以上 (市全体に対する割合)
※三大都市圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県)以外の地域における人口20万人以上
の都市(新潟市、静岡市、浜松市、岡山市、熊本市以外の政令指定都市を除く)を対象として事業所・企業統計調査を集計。
H13
H18
資料3
ウ.中心市街地への来街者の減少
典型的地方都市の中心市街地における歩行者通行量には減少傾向が見られる。
典型的地方都市における中心市街地における歩行者通行量の推移
2002年を1.00として指数化
4.0
3.5
3 0
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0 5
0.5
0.0
1990
91
92
93
94
95
96
秋田
97
98
99
福井
2000
01
02
富山
03
04
05
06
高知
※各市の中心市街地の歩行者通行量は以下の通り。
秋田市:駅前広小路商店街(休日)【市内主要商業地通行量調査(秋田市)】
福井市:駅前電車通りハニ 前【歩行者通行量調査(まちづくり福井(株))】
福井市:駅前電車通りハニー前【歩行者通行量調査(まちづくり福井(株))】
富山市:マリエとやま西側【歩行者通行量調査(富山市・富山商工会議所)】
高知市:中心商店街【商店街歩行者通行量調査(高知県・県商振連)】
07
08
09
2010
11
エ.オフィスビルの空室率の増加
資料4
地方都市において 近年オフィスビルの空室率はおおむね横ばい傾向にある
地方都市において、近年オフィスビルの空室率はおおむね横ばい傾向にある。
地方都市におけるオフィス空室率の推移
空室率
30%
28%
26%
24%
22%
20%
18%%
16%
14%
12%
10%
2008
2009
2010
2011
2012
旭川
青森
秋田
新潟
金沢
富山
熊本
鹿児島
※空室率=(ゾーン内空室面積/ゾーン内貸室総面積)×100
※ゾーンはシービーアールイー株式会社が設定した範囲
※新潟は新潟駅北口ゾーンの空室率
※対象ビルは、延床面積500坪以上の賃貸オフィスビル
※空室率の調査時点は各年12月時点のデータ(2012は6月末時点)
出典:ジャパンオフィスマーケットビュー(シービーアールイー株式会社)
②
資料5
中心商業地の機能低下
ア.中心部の売上高、売り場面積のシェア低下
中心部 売 高 売
積
低
市中心部における小売販売額は、都市の人口規模に関わらず、市全体に対する中心部のシェアが一貫
して低下している 典型的地方都市における 売り場面積の中心市街地のシ アは 総じて減少傾向に
して低下している。典型的地方都市における、売り場面積の中心市街地のシェアは、総じて減少傾向に
ある。
億円
3,000
都市人口規模別の中心部の販売額の推移
(平均)
都市人口規模別の中心部の売場面積の推移
(平均)
60%
2,500
50%
2,000
40%
万㎡
25
60%
20
50%
1,500
30%
1,000
20%
10
500
10%
5
0%
0
0
S54 S57 S60 S63 H03 H06 H09 H11 H14 H16 H19
20~30万人
20~30万人
40%
15
30%
20%
10%
0%
S54 S57 S60 S63 H03 H06 H09 H11 H14 H16 H19
30~50万人
30~50万人
50万人以上 (実数)
50万人以上 (市全体に対する割合)
※三大都市圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県)以外の地域における人口20万人以上
の都市(新潟市、静岡市、浜松市、岡山市、熊本市以外の政令指定都市を除く)を対象として商業統計調査を集計。
※過年度の販売額データについては、平成14年度の消費者物価指数を100として補正。
資料6
イ.空地・空き店舗等の拡大
松江市の中心市街地の一部における空地、空き店舗、空家、平置き駐車場の分布を見ると、昭和63
年から平成17年にかけて大幅に増加している。
出典:松江市中心市街地活性化基本計画(平成24年改訂)
(2)
①
都市全体で何が起きているか
資料7
人口増加の停滞と市街地拡大の継続
ア.人口推移(都市圏、地方圏)
1970年代には都市圏を中心として、全国で毎年約130万人ずつ人口が増加したが、2006年にはピークを迎
え、人口増加は停滞局面を迎えている。
増
停滞
を
将来推計人口によると、今後は人口減少に転じる予測になっている。
都市圏・地方圏別人口の推移
140 000
140,000
120,000
100,000
80,000
地方圏
都市圏
60,000
40,000
20,000
0
都市圏:三大都市圏(首都圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)、中京圏(岐阜県、愛知県、三重県)、
近畿圏(京都府 大阪府 奈良県 兵庫県))
近畿圏(京都府、大阪府、奈良県、兵庫県))
地方圏:その他
※2015年は推計人口
出典:(1920~2010年人口) 総務省「国勢調査」
(2015年推計人口)社会保障・人口問題研究所 「都道府県の将来推計人口(平成19年5月推計)」
資料8
イ.人口増加と市街地の拡大
増加する人口に対して、既成市街地だけでは収容できず、郊外住宅地開発により市街地が拡大した。
人口の推移とDID面積の拡大
(k㎡)
(千人)
14,000
140,000
高度経済成長期
12,000
120,000
’68 都市計画法制定
10,000
100,000
’74
74 港北ニュ
港北ニュータウン
タウン
8,000
80,000
’65 多摩ニュータウン
DID面積
6,000
60,000
’60 千里ニュータウン
4,000
40,000
2 000
2,000
20 000
20,000
0
0
1960
1965
1970
1975
1980
都市圏
1985
1990
地方圏
1995
2000
2005
2010
人口
出典:総務省統計局「国勢調査」
資料9
ウ.出生数及び合計特殊出生率の推移
1970年代後半から続く長引く少子化の影響等により、人口増加は停滞している。
300
(万人)
5.00
第1次 ビ ブ ム
第1次ベビーブーム
270万人
4.50
ひのえうま
136万人
250
4.00
第2次ベビーブーム
209万人
人口置換水準:2.07
(2005年現在)
200
3.50
3.00
150
2010年
年
107万人
2.14
2 50
2.50
2.00
100
1.50
1.39
1.58
1.00
50
0.50
0
0.00
1947 50
53
56
59
62
65
68
71
74
出生数
77
80
83
86
89
92
95
98 2001 04
07
10
合計特殊出生率
※合計特殊出生率:女性がその年齢別出生率にしたがって子どもを生んだ場合、生涯に生む平均の子ども数
※人口置換水準:長期的に人口を維持できる水準
出典:「人口動態統計」厚生労働省統計情報部
②
資料10
モータリゼーションの進展
ア.モータリゼーションの進展
ア.モ
タリゼ ションの進展
自動車保有台数及び運転免許保有者数は一貫して増加している。
自動車保有台数(
百万台)
運転免許保有者数(
百万台)
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
68.6
60.9
70.1
52.3
21.2
33.5
76.5
77.5
78.8
80 8
80.8
81 0
81.0
75.5
76.9
77.4
79.0
78.7
78.7
H12
H14
H15
H17
H21
H22
60.5
43.0
26.4
74.7
48.2
39.0
29 1
29.1
18.9
8.1
S40
S45
S50
S55
S60
H2
自動車保有台数
H7
運転免許保有者数
出典: 国土交通省「陸運統計要覧」
警察庁交通局運転免許課
資料11
イ.自動車利用の増加
自
増
自動車利用の目的は、買い物・家事等が一貫して増加しており、約2割に達している。
自動車利用目的の推移
350
300
百万トリップ /日
250
200
150
100
50
0
昭和52年 昭和55年 昭和60年
出勤・登校
業務
平成2年
平成6年
家事・買物・社交・娯楽
平成11年 平成17年
帰社・帰宅
営業用
※平成6年度から「家事・買い物・社交・娯楽」には「送迎、観光・行楽・レジャー」を含む。
※「帰社・帰宅」には「目的不明」を含む
※「帰社
帰宅」には「目的不明」を含む
出典:国土交通省「道路交通センサス」
資料12
ウ.地方中核都市圏での自動車分担率の増加
公共交通の分担率は地方中核都市圏で低い。また、自動車の分担率は増加している。
代表交通手段構成の推移
平日
休日
(%)
鉄道
バス
自動車
二輪車
鉄道
徒歩
20.3
28.0
20.7
28.1
S62
3.0
三大都市圏
H04
23 2
23.2
31 1
31.1
17 9
17.9
24 7
24.7
H04
22.0
H11
2.5
H11
21.3
鉄道
地方都市圏
2.4 3.7
S62
2.9 3.7
H04
2.9 3.0
H11
自動車
二輪車
( )
(%)
徒歩
2.7
2.9
S62
バス
35.2
バス
44.6
19.0
自動車
二輪車
24.0
(%)
徒歩
25.3
52 7
52.7
20 1
20.1
20 6
20.6
54.0
19.0
21.1
13.0
39.4
2.2
13.5
2.3
11.7
21.3
45.5
23.6
18.2
54.1
20.6
15.7
16.2
(%)
鉄道
2.9
2.0
S62
1.7 2.4
H04
2.0 1.6
H11
バス
自動車
56.0
63 8
63.8
69.6
二輪車
徒歩
21.1
18.0
17 5
17.5
13.8
14 6
14.6
13.0
出典:全国都市パーソントリップ調査
③ 公共公益施設の移転
ア.病院の郊外立地の増加
資料13
延べ床面積3千㎡以上の病院は、地方圏では約4割が用途地域外に立地している。
市街化調整区域における医療施設の立地は、拡大の歯止めがかかっているものの
、依然として郊外部への立地が続いている。
地方圏における病院施設(延べ床面積3千㎡以上)
確認時期別立地状況
0%
20%
40%
S60以前
S61~H7
H8~H16
60%
80%
65%
8%
57%
17%
54%
100%
19%
7%
34%
19%
7%
43%
22%
17%
7%
46%
H17 H19
H17~H19
63%
18%
15%
4%
17%
3%
37%
H20~H21
67%
13%
33%
住居系用途地域
調整区域
非線引き白地
都計外
※地方圏は、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県以外の地域。
※建築基準法上の延べ面積3,000㎡以上の病院、診療所について集計。
※平成21年末現在。国土交通省 都市局 参考資料
④
資料14
大規模商業施設等の郊外立地
ア 大規模商業施設の出店状況
ア.大規模商業施設の出店状況
(旧)大店法に関する運用の規制緩和(90年)以降、大規模商業施設の出店が顕著である。
件数
1000
大規模商業施設(
大規模商業施設(3,000㎡以上)の立地動向
㎡ 上) 立地動向
900
800
700
600
500
400
300
200
100
1974
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
95
96
97
98
99
2000
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
0
届出年度
※大規模小売店舗立地法第5条1項に基づく店舗新設届出で作成。
ただし、2000年5月以前は大規模小売店舗法第3条第1項に基づく第一種大規模小売店舗の届出件数。
資料15
イ 90年代以降の大型化
イ.90年代以降の大型化
大規模商業施設店舗面積は増加傾向にあり、大型化が進んでいる
売り場面積規模別にみた大規模商業施設数の推移
施設数
20,000
18,000
16,000
14,000
6,0000㎡~
12,000
3,000~6,000㎡
10,000
1,500~3,000㎡
8,000
1,000~1,500㎡
6,000
4,000
2,000
0
H6
H9
H11
H14
H16
H19
出典:経済産業省「商業統計」
資料16
ウ.SCの郊外立地割合の増大、超巨大SCの郊外立地
SCの郊外地域への立地は増加傾向にあり、90年代~00年代は6割を超えている。
10~11年は周辺地域への立地が増加している。
グラフ1 SCの地域別立地割合
~69年(124)
49.2
70~79年
(429)
38 5
38.5
25.9
10,000㎡未満(1472)
12.9
26 1
26.1
28.0
24.3
10000~30000㎡未満(1291)
18.3
30000~50000㎡未満(222)
16.7
46.1
50000㎡以上(105)
90~99年
(1009)
14.2
00~09年
(849)
13.2
10~11年
(111)
14.4
23.1
12.4
)の数値はSC数
27.8
48.0
22.1
59.6
20.7
62.6
11.4
76.2
62.7
0%
0%
(
37.9
35 4
35.4
80~89年
(568)
グラフ2 SCの店舗面積別 地域別立地割合(2011年12月末現在)
19.9
66.9
39.6
20%
中心地域
(
45.9
40%
周辺地域
60%
80%
20%
)の数値はSC数
40%
中心地域
60%
周辺地域
80%
100%
郊外地域
出典(グラフ1、2):「我が国SCの現況」(一社)日本ショッピングセンター協会ホームページ
100%
グラフ3 SCの規模別立地割合
郊外地域
2000(149)
注1 SCとは、一つの単位として計画、開発、所有、管理運営される商業・サービス施設の
集合体 で、駐車場を備えるものをいう。その立地、規模、構成に応じて、選択の多
様性 利便性 快適性 娯楽性等を提供するなど 生活者
様性、利便性、快適性、娯楽性等を提供するなど、生活者ニーズに応えるコミュニ
ズに応える ミ
ティ施設として都市機能の一翼を担うものである。
注2 中心地域:当該市・町・村の商用機能が集積した中心市街地
周辺地域:中心地域に隣接した商業・行政・ビジネス等の都市機能が
適度に存在する地域
郊外地域:都市郊外で住宅地・農地等が展開されている地域
33.6
2001(38)
50.0
2002(55)
49.1
2003(47)
29.8
0%
注3 SC数は2011年12月末現在営業中のSC(グラフ1、2)
SC数は2003年12月末現在営業中のSC(グラフ3)
(
44.3
)の数値はSC数
20%
13.4
26.3
10.5
36.4
25.5
40%
15,000㎡未満
30,000~45,000㎡
13.2
7.3 7.3
31.9
60%
8.7
12.8
80%
100%
15,000~3,000㎡
45,000㎡以上
出典(グラフ3):「わが国のSCの現況2004」(一社)日本ショッピングセンター協会
資料17
エ.総売場面積の拡大を牽引する少数の大規模商業施設
小売店舗の売場面積は一貫して増加しており、売場面積の大きな店舗がこの増加を牽引している。
小売店舗の累積売場面積の店舗面積規模別推移
H23小売店舗の累積売場面積の
店舗面積規模別構成
万㎡
16,000
100%
14,000
12,000
10,000
8,000
1,877
1,635
918
1 029
1,029
7,651
8,084
2,996
1,996
1,328
,
722
1,488
2,220
921
1,645
2,794
2,420
2,598
1,092
1,159
1,323
1,861
2,058
2,351
80%
3万㎡以上
60%
1万㎡~3万㎡未満
40%
3千㎡~1万㎡未満
20%
3千㎡未満
6,000
4,000
8,539
8,552
8,601
8,689
8,598
8,499
2,000
0
S63
H3
H6
H9
H11
H14
H16
H19
店舗面積規模の分類
1,000㎡未満
3,000㎡以上
6,000㎡以上
0%
1,000㎡以上~3,000㎡未満
3,000㎡以上~6,000㎡未満
件数
売場面積合計
売場面積10,000㎡以上の店舗は、件数では4%にすぎない
が、売場面積の20%を占める。
出典:商業統計
資料:大規模小売店舗立地法第5条第1項に基づく店舗
新設届出ベース(店舗面積1,000㎡以上)で作成。
⑤
資料18
工場跡地、耕作放棄地の増加
ア 高度情報 サ ビス産業の増加
ア.高度情報、サービス産業の増加
国内生産額は鉱業、建設業、製造業などの第2次産業、情報・サービス産業などの第3次産業の比率も低
下している
下している。
産業構造の変化(国内生産額の推移)
産業構造の変化(国内
産額の推移)
産業別就業者数の変化
万人
兆円
7000
600.0
その他
6000
500.0
サ ビス業
サービス業
金融・保険業・不動産業
5000
卸売・小売業・飲食店
400.0
331.4
300 0
300.0
234
255.4
第3次産業
365.4
351 8
351.8
200.0
第2次産業
第1次産業
182
138.9
0.0
電気・ガス・熱供給・水道業
3000
製造業
建設業
2000
112.7
100.0
運輸業・通信業
4000
鉱業
86.8
48.4
32.7
21.2 20.6 36.3
11.4
69
85 6
85.6
106 1 126.4
106.1
165.8 172.2 162.2
55 60 65 70 75 80 85 90 95
0
129.1 120.3
120 3
5
10
1000
漁業
農林業
0
30 35 40 45 50 55 60
2
7
12 17 21
※分類変更により、H17からサービス業データに飲食店を加えた。
出典:内閣府「国民経済計算年報」
出典:総務省「労働力調査報告」
資料19
イ 生産拠点の海外立地
イ.生産拠点の海外立地
海外への生産拠点の移転が進み、製造業の海外生産比率(国内全法人ベース)は1980年度には
2.7%であったが、2007年度には19.1 %にまで上昇
海外生産比率(国内全法人ベース)
25.0
20.0
15.0
18.1
14.3
14.6
15.6
16.2
19 1
19.1
18.1
17.0
16.7
17.0
10.0
5.0
海外生産比率
(国内全法人ベース)(%)
0.0
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
出典:経済産業省「海外事業動向調査」
資料20
ウ.農地総面積等の推移
農地の総面積は一貫して減少しており、耕作放棄地率は一貫して増加している。
農地総面積と耕作放棄地率の推移
千ha
6,000
8.0%
7.0%
5,000
6.0%
4 000
4,000
5.0%
3,000
4.0%
3.0%
2,000
2.0%
1,000
1.0%
0.0%
0
S50
S55
S60
H2
総面積
H7
H12
H17
H22
耕作放棄地率
※耕作放棄とは過去1年間作付けをせず今後作付けをする意志のない土地。
農 総 積
農地総面積とは、耕作放棄地面積+経営耕地面積。
耕作放棄
積 経営耕
積
耕作放棄地率とは、耕作放棄地面積÷農地総面積×100。
資料:農林水産省「農林業センサス」より作成
資料21
エ.農地転用面積の推移
農地転
積 推移
農地転用面積は全体として減少している。
農地転用面積の推移
面積(ha)
積
30,000
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
0
H9
H10
H11
H12
H13
H14
H15
田
H16
畑
H17
H18
H19
H20
H21
年度
出典:農林水産省経営局構造改善課 「農地の移動と転用」
2.具体事例の分析
資料22
(1)「活性化している都市」の事例分析
(1)
活性化している都市」の事例分析
①
「活性化している都市」とは
ア.地方圏の県庁所在地における中心市街地の基本指標
中心市街地の
市全体に対する小売販売額シェア(%)
青森市
盛岡市
秋田市
山形市
福島市
水戸市
宇都宮市
前橋市
富山市
金沢市
福井市
甲府市
長野市
岐阜市
津市
大津市
和歌山市
鳥取市
松江市
山口市
徳島市
高松市
松山市
高知市
佐賀市
長崎市
大分市
宮崎市
鹿児島市
那覇市
H19
18.30
22.27
15.34
14.03
7.05
18.68
30 66
30.66
18.17
11.91
H14
増減
26.68
17 20
17.20
18.04
20.55
-4.40
16.73
14.21
31.82
27 76
27.76
9.87
20.26
25.54
17.37
-2.70
-7.16
-13.13
2 90
2.90
中心市街地の
市全体に対する事業所数シェア(%)
H18
10.23
26.80
H13
11.02
28.01
増減
-0.79
-1.20
中心市街地の
市全体に対する人口シェア(%)
H22
1.18
18.50
-5.21
-7.38
-5.47
5.27
13.48
13.80
-0.31
29 42
29.42
31.29
31
29
13.98
-1.87
1 87
3.01
2.59
2.61
26.78
11.20
22.00
27.30
19.32
15.22
22.07
20.54
49 00
49.00
1.73
5.64
5.60
13 18
13.18
H17
1.07
4.37
0 98
0.98
3.61
5.23
4.38
1.82
5.69
5.72
13 79
13.79
1.77
3.04
2.60
2.73
3.46
3.00
8.17
7.82
1.97
1.46
6.05
5 31
5.31
37.72
22.64
9.53
17.41
30.18
3.43
16.47
19.32
0.55
33.97
-2.85
17.90
19.96
24.35
25.08
-2.06
2.77
2.44
4.52
増減
0.11 青森市
盛岡市
秋田市
山形市
0.04 福島市
水戸市
-0.09 宇都宮市
-0.05 前橋市
-0.12 富山市
-0.62
0 62 金沢市
福井市
-0.03 甲府市
-0.01 長野市
-0.12 岐阜市
津市
大津市
和歌山市
鳥取市
松江市
山口市
徳島市
高松市
松山市
高知市
佐賀市
長崎市
大分市
宮崎市
鹿児島市
那覇市
※中心市街地は、中心市街地活性化計画における中心市街地
※地方圏における県庁所在地とは、三大都市圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県)、政令市を除く
出典:総務省統計局「国勢調査」、 経済産業省「商業統計」等より国土交通省作成
②
資料23
中心性がどの程度確保されているか
ア.商業機能
1)空き店舗等の状況
空き店舗率は、鹿児島市、B市で高い。
店舗率 、鹿児島市、 市 高 。
各市 主な商店街 空き店舗率( )
各市の主な商店街の空き店舗率(%)
15.6
鹿児島市(天文館本通り商店街)
静岡市(呉服町商店街)
3.6
7.1
A市(H商店街)
17.1
B市(F商店街)
0.0 %
5.0 %
10.0 %
15.0 %
20.0 %
出典:平成21年各市資料。
イ.業務機能と公共公益施設立地
1)従業者数の推移と主要公共施設の移転
資料24
静岡市、鹿児島市の従業者数は高い水準で維持されているが、鹿児島市では県庁等の移転を背景に減
少している。
各市の中心市街地従業者数の推移
80,000
● 主要公共施設の地区外移転(静岡市)
・保健所の移転(2005)
70,000
従事者数(人)
60,000
● 主要公共施設の地区外移転(鹿児島市)
・県庁の鴨池地区への移転(1996)
・県警察本部、県自治会館(1996)
・鹿児島税務署(2001)
50,000
40,000
● 主要公共施設の地区外移転(A市)
・県庁の移転、(1959)
・市役所の移転(1965)
・病院閉鎖(1986)
・県立図書館移転(1993)
・病院移転(1998)
30,000
20,000
10 000
10,000
●主要 公共施設の地区外移転(B市)
・病院移転(1993)
0
1986
1991
B市
静岡市
1996
2001
2006
A市
鹿児島市
出典:事業所・企業統計調査、各市資料
2)主な公共公益施設の分布及び近年の主な移転
資料25-1
鹿児島市は中心市街地外に公益公共施設の多くが立地している
鹿児島市は中心市街地外に公益公共施設の多くが立地している。
鹿児島市
出典:鹿児島市中心市街活性化基本計画
資料25-2
静岡市は中心市街地に様々な施設が集積している
静岡市は中心市街地に様々な施設が集積している。
静岡市
出典:静岡市(静岡地区)中心市街活性化基本計画
資料25-3
Aは中心市街地外に公益公共施設が立地している
Aは中心市街地外に公益公共施設が立地している。
A市
出典:A市中心市街活性化基本計画
資料25-4
B市は中心市街地外に公益公共施設の多くが立地している
B市は中心市街地外に公益公共施設の多くが立地している。
B市
出典:B市中心市街活性化基本計画
ウ.居住機能
1)郊外化と中心部の居住人口
資料26
中心部人口郊外開発に抑制的な鹿児島市及び静岡市では、A市及びB市と比べ、中心部の人口が大き
い。
市街化調整区域における住宅地開発に
対するスタンスと実績
各市の中心部の人口密度(3kmメッシュ)
鹿児島市
100
89
90
人口
口密度(人/ha)
80
70
60
60
53
55
静岡市
50
40
A市
B市
県の住宅供給公社による宅地開発や区画
整理事業が積極的に実施された。これまで
のところ、市街化調整区域において、計5
件、99.5haの住宅団地開発が実施さ
れている。
10
0
鹿児島市
静岡市
A市
B市
出典:人口は2005年国勢調査。国土交通省資料
条例上 上位計画 の適合を許可要件と
条例上、上位計画への適合を許可要件と
しており、上位計画においては郊外低未利
用地の保全を打ち出している。許可実績は
1件のみ(9.4ha ※特殊法人)。
現行の総合計画では住宅地系市街地は拡
大しないことと明示されているものの、こ
れまでのところ、市街化調整区域におい
て、計10件、161.4haの住宅団地
開発が実施されている。
30
20
原則認めていない これまでの許可実績
原則認めていない。これまでの許可実績
は、既存ニュータウンの拡張のための1件
(14.5ha)のみ。
資料27
2)中心市街地居住人口の推移と街なか居住施策
鹿児島市では街なか居住施策の推進により、近年中心市街地居住人口が増加している。
マンション累積供給戸数
35,000
マンション累積供給戸数
30,000
25,000
20,000
15 000
15,000
(
人 10,000
H20
H21
H22
20,000
15 000
15,000
5,000
0
H23
)
H19
ン
累
積
3,000 供
給
2,000 戸
数
1,000
戸
0
4,000
(
H18
25,000
人 10,000
)
H17
30,000
)
0
中
心
市
街
地
人
口
A市
(
)
5,000
6,000 マ
ン
5,000 シ
35,000
(
ン
累
積
3,000 供
給
2,000 戸
数
1,000
戸
0
4,000
中心市街地人口
ョ
6,000 マ
ン
5,000 シ
鹿児島市
ョ
中
心
市
街
地
人
口
中心市街地人口
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
●鹿児島市における街なか居住施策
鹿児島市
・ 市街地再開発事業2地区で271戸の住宅供給/・優良建築物等整備事
業1地区で50戸の住宅供給/・特定優良賃貸住宅1件24戸
マンション累積供給戸数
中心市街地人口
6,000 マ
ン
5,000 シ
35,000
静岡市
30,000
ョ
25 000
25,000
(
人 10,000
H18
H19
H20
H21
H22
H23
ン
3,000 戸 累
積
供
2,000
給
戸
1,000
数
15,000
人 10,000
)
H17
4,000
20,000
5,000
)
0
25 000
25,000
(
)
5,000
0
マ
ン
シ
5,000
)
15,000
30,000
B市
(
20,000
6,000
35,000
中
心
市
街
地
人
口
(
ン
累
積
3,000 供
給
2,000 戸
数
1,000
戸
0
4,000
中心市街地人口
ョ
中
心
市
街
地
人
口
マンション累積供給戸数
0
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
出典:中心市街地人口及びマンションともに各市資料
(2)分析結果とそれが示唆すること
① 「歩いて暮らせるまちづくり」
資料28
ア.主要都市機能への徒歩によるアクセシィビリティ
主要都市機能
徒歩による クセ
ビリ
1)公共交通機関の利用状況
鹿児島市では公共交通に関して 多様な対策が講じられており利用者が多い
鹿児島市では公共交通に関して、多様な対策が講じられており利用者が多い。
各市中心市街地を通るバス路線数
年間の市電(路面電車)・バスの利用者数(千人)
10,799
鹿児島市
静岡市
27,684
静岡市
B市 543
0
市電
5,821
5,000
47
61
A市
8,449
A市
158
鹿児島市
11,231
10,000
15,000
20,000
*A市はH17年度データ、それ以外の市はH23年度データ
*市電(路面電車)は鹿児島市とA市のみ
鹿児島市における公共交通手段の利用増進策
●公共交通基盤の充実
・ 西鹿児島駅総合交通ターミナルの整備(2003年度完成)
・西鹿児島駅前広場整備と市電停の移設(2003年度)
西鹿児島駅前広場整備と市電停の移設(2003年度)
●市電・バス利用環境の向上
・市電運行情報システム導入(2002年度)
・市電超低床電車の導入(2001年度から)
・市電160円一律料金化
・IC乗車カード導入(2004年度から)
・公共車両優先システム導入(2003年度)
公共車両優先システム導入(2003年度)
注:鹿児島市のバス利用者数は市バス利用者数のみ。
なお、鹿児島市には全部で5事業者がバス事業を展開し
ている。
25,000
B市
バス
30,000
年間利用者数(千人)
38
0
50
100
150
*A市はH18年データ、それ以外の市はH24年データ
200
路線数(線)
静岡市における公共交通手段の利用増進策
●公共交通基盤の充実
・静岡駅北口広場整備事業(2002~2007年度)
・静岡駅南口広場整備事業(2002~2008年度)
静岡駅南口広場整備事業(2002 2008年度)
●市電・バス利用環境の向上
・バス利用促進等総合対策事業(2000年度から)
(出典)
鹿児島市 鹿児島市
鹿児島市:鹿児島市交通局、鹿児島交通(株)、
鹿児島
(株)
南国交通(株)、いわさきバスネットワーク(株)資料
静岡市:しずてつジャストライン(株)資料
A市:市交通局、A中央交通(株)資料
B市:B鉄道、乗り合いバス利用者資料
イ.交通手段分担
資料29
1)買い物目的の交通手段分担率
徒歩分担率は全体的に減少傾向にある、鹿児島市、静岡市(葵区、駿河区)はバス・電車分担率が高い、自
動車分担率はA市で約72.1%と高い。
各市の交通分担率(%)
徒歩
H23
バス・電車
19.8%
その他
自動車
43.6%
18.3%
9.4%
54.7%
18.3%
鹿児島市
H11
27.8%
0%
H19
静岡市
(葵区、駿河区)
10%
8.1%
20%
6.0%
H11
H17
40%
50%
44.0%
20.2%
0%
30%
2.4%
10%
11.6%
20%
4.3%
60%
70%
90%
100%
80%
90%
100%
80%
90%
100%
15.0%
35.0%
28.1%
30%
80%
40%
49.2%
50%
12.0%
60%
70%
72.1%
A市
H11
14.4%
0%
10%
3.5%
20%
20.7%
30%
61.4%
40%
50%
60%
70%
出典:平成11年全国都市パーソントリップ調査。
鹿児島市H23 平成23年度 鹿児島市中心市街地来街者満足度調査報告書
鹿児島市H23:平成23年度
静岡市H19:静岡市中心市街地活性化基本計画(静岡地区) H21.3月
A市H17:秋田市総合交通戦略 H21.3月
B市はデータなし。
資料30
2)自家用乗用車保有台数
1世帯当たりの自家用乗用車の保有台数は、県庁所在都市のなかで、鹿児島市が1.06台、静岡市が1.11台
と比較的低く、B市は1.69台と最も多くなっている。
(平成23年3月末時点)
自家用乗用車
乗用車数
普通車
小型車
軽自動車
計
県庁所在都市順位
(自家用乗用車(台)・計)
1世帯当たりの 1世帯当たりの
車両数
車両数(順位)
世帯数
乗用車計
鹿児島市
66,591
120,159
186,750
108,549
295,299
8位
279,652
1.06
26位
静岡市
93,071
129,866
222,937
101,933
324,870
6位
293,282
1.11
24位
A市
40,566
75,728
116,294
54,976
171,270
19位
138,648
1.24
19位
B市
41,605
65,793
107,398
52,516
159,914
23位
94,392
1.69
1位
県庁所在都市平均
1 17
1.17
※県庁所在都市は、三大都市圏を除く
(出典)
乗用車、軽自動車は、市区町村別 自動車保有車両数(国土交通省 自動車局)の自家用乗用車数
軽自動車は、市区町村別 軽自動車車両数((社) 全国軽自動車協会連合)の乗用車数
世帯数は、住民基本台帳人口要覧(平成23年3月31日現在)総務省自治行政局
3.中心市街地再生を阻む要因
(1)中心市街地の中に関する課題
① 中心市街地における構造的な要因
ア.街なか居住の現状と課題
1)中心部の人口密度と販売額
資料31
市中心部の人口密度が低いほど、販売額が小さい。また、都市人口が大きい都市、都市圏人口の大き
い都市圏の核都市では、人口密度が高く、販売額も大きい傾向。
三大都市圏以外の都市における中心部(3km四方の範囲)の人口密度と販売額
2,500
都市圏人口
100万人
以上
2,000
松山
鹿児島
金沢
1,500
那覇
四日市
長野
八戸
高崎
高知
宇都宮
徳島
盛岡
)
和歌山
宮崎
長崎
沼津
秋田
岐阜
久留米
呉
前橋
青森
佐賀
郡山
福島
福井
津
伊勢木
旭川
いわき
太田
函館
富士
松本
富山
長岡
500
鳥取
水戸
大津
つくば
下関
倉敷
0
0
2
4
6
人口(万人)
50万人
以上
30~50
万人
20~30
万人
1,000
山形
佐世保
上越
50万人
未満
(
高松
販
売
額
億
円
大分
都市人口
福山
50~
100万
人
都市圏内
に他の核
都市を有
するもの
8
10
※三大都市圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、京都府、
大阪府、兵庫県、奈良県)以外の地域における人口20万人以上の
都市(政令指定都市を除く)を対象として集計。
※市中心部(3km四方)の人口と販売額を集計。
※都市と都市圏の人口はH17年の国勢調査のデータを集計。
※販売額は、平成19年度の商業統計のデータを集計。
※核都市とは政令指定都市及び、対象地域を有するもの。
資料32
2)街なかにおける魅力的な住宅ストックの不足
全ての建設時期において、人口集中地区内の住宅の平均延べ床面積はそれ以外の地区よりも小さい。
人口集中地区とそれ以外の地区の1住宅当たりの延べ床面積
140.0 120 0
120.0 100.0 80.0 60 0
60.0 40.0 20.0 00
0.0 人口集中地区
人口集中地区以外
※2003年は1月~9月データ
平成20年調査(2008年)では、人口集中地区の結果表を作成していないため、データは存在しません。
出典:総務省「住宅・土地統計調査」
イ.地権者による積極的対応の欠如
資料33
1)地方部と都心部の賃料比較(1ヶ月当たりの坪単価)
地方部は、地価の下落に比べて、賃料は下がっていない。
地方部と都心部の賃料と公示地価
(単位:円/坪)
秋田広小路
家
賃
新橋
赤坂見附
上野御徒町
最低
2,296
38%
3,223
54%
9,422
157%
8,265
138%
5,992
100%
最高
8 027
8,027
33%
7 263
7,263
29%
18 681
18,681
76%
18 926
18,926
77%
24 647
24,647
100%
平均
4,685
46%
6,083
60%
14,088
140%
13,865
138%
10,077
100%
秋田市
公
示
地
価
東京
高松丸亀町
高松市
港区
台東区
最低
17,490
2%
108,570
11%
2,910,600
304%
957,000
100%
最高
653,400
3%
1,435,500
6%
25,278,000
111%
22,737,000
100%
平均
229,680
7%
512,820
15%
10,541,850
313%
3,371,940
100%
※ 家賃の比率は上野御徒町を、公示地価の比率は台東区を100%とした場合のもの。
出典:
家賃:民間不動産会社のHPより。
公示地価:国土交通省土地・水資源局。各市区とも、商業地域に限定し集計。
(2)中心市街地の外に関する課題
① 大規模集客施設の郊外立地・郊外移転
ア 大規模商業施設の郊外立地による中心市街地の商業販売額減少
ア.大規模商業施設の郊外立地による中心市街地の商業販売額減少
資料34
秋田市では、郊外部における巨大SCの出店と連動して、中心市街地の年間販売額等が減少している。
年間販売額の都市圏におけるシェア
年間販売額と売り場面積の推移
秋田市中心市街地
秋田市中心
(市街地を除く)
秋田都市圏全体
(秋田市を除く)
中心市街地の
年間販売額
都市圏全体年間販売額
(中心市街値を除く)
秋田都市圏に対する
秋田市中心市街地
のシェア
秋田都市圏に対する
秋田市シェア
(中心市街地を除く)
秋田都市圏に対する
秋田市を除いた
都市圏全体のシェア
中心市街地の
売場面積
都市圏全体売場面積
(中心市街値を除く)
700,000
600,000
都 市圏全 体
(秋田 市を除 く)の
販 売額シ ェアの 拡大
秋 田市
(中心 市街地 を除く )の
販 売額シ ェアの 転換期
800,000
800,000
都市圏全体売場面積
91年 99年を境 に
91年、
シ ェアの 減少傾 向が
増 してい る。
400,000
30%
300,000
22.5% 21.7% 中心部減少
19.7%
16.4%
20%
13.9% 13.8%
11.1%
100,000
10%
7.4%
700 000
700,000
700 000
700,000
600,000
600,000
都市圏全体年間販売額
年間販売額(百万円
年
円)
40%
年間
間販売額の都市圏シェア
500,000
年間販売額(百万円)
年
900,000
60%
50%
200,000
900,000
70%
500,000
500,000
400,000
400,000
A店立地
300,000
300,000
中心市街地
200,000
売場面積(㎡)
800,000
200,000
100,000
100,000
中心市街地
0
0%
1985
1988
1991
1994
1997
1999
2002
2004
0
0
1985 1988 1991 1994 1997 1999 2002 2004
93年A店立地 95年B店立地
出典:経済産業省「商業統計」
資料35
イ.大規模商業施設の撤退による中心市街地の衰退
秋田広小路商店街では平成7年の大規模商業施設閉鎖によって衰退(販売額低下及び来街者減少)が加速度
路
び
が
的に進行。
秋田広小路商店街における年間販売額の推移
㎡
百万円
12,000
18000
10,000
14000
8,000
12000
10000
6,000
4,000
2,000
大規模商業施設
撤退跡地
16000
8000
6000
大規模商業
施設の閉鎖
4000
2000
0
0
平成6年
平成9年 平成14年 平成16年 平成19年
秋田広小路商店街における従業者数の推移
450
秋田広小路商店街の平均歩行者数(休日)
400
8,000
350
7,000
300
250
6,000
200
5,000
150
100
50
4,000
大規模商業
施設の閉鎖
3,000
2,000
0
平成6年
平成9年
従業員数(人)
売場面積(㎡)
平成14年 平成16年 平成19年
場 積( )
年間販売額(百万円)
資料:商業統計調査
1,000
大規模商業
施設の閉鎖
0
平成5年
平成8年
平成11年
平成14年
平成17年
平成20年
平成23年
資料:平成23年度市内主要商業地通行量調査(秋田市)
資料36
ウ 病院移転と来街者の減少
ウ.病院移転と来街者の減少
郊外地域への病院移転後に、もともと病院が立地していた近隣の商店街における歩行者通行量の大き
な減少が見られる
な減少が見られる。
秋田赤十字病院(秋田県秋田市)
人
7,000
秋田赤十字病院移転
6,000
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
0
平成5年
平成8年 平成11年 平成14年 平成17年 平成20年 平成23年
仲小路( 曜 )
仲小路(日曜日)
仲小路(月曜 )
仲小路(月曜日)
平成10年7月秋田市中心部(中通)から郊外(上北手猿田)に移転。
旧病院が立地していた商店街(仲小路)の歩行者量が減少。
資料:平成23年度市内主要商業地通行量調査報告書(秋田市)
②
資料37
郊外立地を促す要因
ア.農業者、事業者の土地活用希望
1)農業の経営環境
農
農業所得は総じて減少傾向にあり、厳しい経営環境となっている。また、農地を大型店に賃借
農
賃
した場合には約25~50倍の収入増が期待される。
農業所得の推移
千円
1,800
農業の
土地生産性
1,600
1,400
1,200
大型店に
賃借した場合の
土地の賃料
約25~50倍
1,000
一反(1,000㎡)
当り/年
800
63,000円
約1,725,000~
3,150,000円
600
400
200
0
H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22
農業所得
出典 : 農林水産省「農業経営動向統計」
※ 生産性:平成22年 農業経営動向調査による経営耕地10aあたりの農業純生産。
※ 土地の賃料は農業関係者の発言より農地を大型店に賃借した額
(
(月500円~1,000円/坪)を参考として算出。
坪)を参考と
算出
イ.税収、雇用等の期待
1)大規模商業施設立地に関する市長発言等
場所
発言者等
資料38
発言内容等
秋田湯沢市
市議会
産業建設委員長
A店出店で雇用創出や税収増も期待できるが、中心市街地の活性化は合併後も大きな課題だ。市はA店進出
を利用するなどして商店街振興を進めてほしい。
鳥取県堺港市
市長
景気の低迷や漁業不振の中、B店の進出で明るい展望が開けることを期待したい
出典 新聞報道
出典:新聞報道
大型店立地後 税収と雇用 推移
大型店立地後の税収と雇用の推移
167
160
150
下田町では、C店が立地後、税収、雇用共に大き
く増加している
く増加している。
150
140
130
120
110
100
124
110
100
112
108
109
108
106
103
99
95年C店立地
90
1992
1994
八戸市
130
地方税
税(2002年を100とした場合の値)
167
159
158
1995
1996
三沢市
十和田市
八戸市
おいらせ町
125
1997
1998
下田町
十和田市
118
115
118
115
110
114
105
100
100
98
100
102
98
114
110
103
105
2000
都市圏全体
三沢市
八戸都市圏全体
120
1999
113
109
101
98
95
※おいらせ町は2006年下田町と百石町新設合併
90
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
資料:市町村別決算状況調
小売従事
事者数(1991年を100とした場合の値
値)
地方税(1992年を100とした場
場合の値)
170
140
130
120
117.1
110
109.3
105.2
100
100.4
100.0
94.1
92.9
90
80
1999
2002
2004
2007
八戸中心市街地
三沢中心市街地
十和田中心市街地
3市中心市街地合計
おいらせ町
※おいらせ町は2006年下田町と百石町新設合併
資料:商業統計
第Ⅱ部 政策分析
1.政策目標
(1)現状のまま推移すると
① 続く都市の拡散
ア.本格的な人口減少社会への対応
1)市街地の人口減少、人口密度低下と郊外部の人口増加
資料39
人口密度は昭和45年から平成12年までの30年間に約1/4減少する一方、 DID(人口集中地区)の面
積は約9割増加した。
新潟県K市(非線引き都市計画区域)の人口は平成12年から平成22年までに、用途地域内で1,411人減
少し、用途地域外では50人減少した。
DID(人口集中地区)の面積と人口密度の推移(全国)
(人口集中地区)の面積と人口密度の推移(全国)
15000
K市
8000
人
7500 口
密
度
10000
(
(
面
積
都市計画区域全体
用途地域内
用途地域外
△1,461人
△1,411人
△50人
人
/
k
7000 ㎡
)
k
㎡
○H12 → H22人口比較
)
5000
0
6500
S50
S55
S60
H2
面積(k㎡)
H7
H12
H17
H22
人口密度(人/k㎡)
出典:国勢調査報告
出典:K市ホームページ、K市の都市計画より
資料40
イ.高齢者が暮らしにくい自動車依存の都市構造
1)高齢者の代表交通手段
高齢者の外出手段は、徒歩又は公共交通が中心であったが、近年では自動車に依存する高齢者も多くい
る。
一人暮らし高齢者の外出手段
0
10
20
30
40
50
60
58.7
徒歩
50.7
自分で運転する自動車
32 9
32.9
自転車
家族などの運転する自動車
23.4
20.8
電車
ス
バス
19.7
10.3
タクシー
4.4
バイク、スクーター
車いす
0.4
電動三輪車
0.2
その他
わからない
70 %
1.1
0.1
出典:(内閣府)平成22年度高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査結果【全体版】