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PRESS RELEASE
報道関係者各位
平成 27 年 3 月 13 日
スパイバー株式会社
鶴岡高専とスパイバーの連携講座 4 月スタート
全国 51 校の国立高等専門学校において初の試み
全国の国立高等専門学校の中でも特に優れた研究成果を多く発表している鶴岡工業高等専門学校
と、次世代バイオマテリアル QMONOSTM の開発を行うスパイバー株式会社は、「先進素材講座」を 2015
年 4 月 1 日より鶴岡高専内に開設します。世界初となる構造タンパク質材料の実用化を目指すスパイ
バーと、材料化学・高分子化学に関する知識・技術に優れた鶴岡高専が連携することで、超高機能構
造タンパク質による素材産業革命を加速させるとともに、科学技術の力で未来を切り拓く気概と能力
を持った学生を社会に送り出すことを目的とした、国立高等専門学校初の取り組みです。
1. 背景
研究機能を持つ大学や高等専門学校などの公的教育機関と企業が密な連携を行い、イノベーション
を加速することは、社会にとって極めて有意義かつ重要なことですが、これらの公的教育機関におけ
る秘密情報の取り扱いを企業側が厳密に管理することが現実的に困難であるため、連携密度を深める
ことが難しい場合が現実に存在しています。そのため、表向きは共同研究という名目で連携しながら、
実際は分析や評価の受託など、企業側が公的教育機関の施設・設備を活用することのみが目的となっ
ているケースが多く見られます。
一方、これらの公的教育機関における目的のひとつは、真に社会で活躍できる研究者や技術者を輩
出することです。これを実現するためには、教員(研究者)自身が企業の内部に入り込み、実際の企
業がどのような理念と事業戦略、最前線の現場における取り組み方やスピード感を深く理解する機会
を設けることが非常に重要です。しかし、公的機関の研究者が長期にわたって企業に出向することは
これまで現実的に困難でした。
2. 取り組み内容
今回、鶴岡工業高等専門学校とスパイバーで3年間の実験的な取り組みとしてスタートする「先進
素材講座」は、上記の課題や問題意識を踏まえて双方が連携方法を模索することで生まれたこれまで
にない画期的なプログラムです。本講座のポイントは、全国の 51 校の国立高等専門学校の中でも研
PRESS RELEASE
究に最も特化している鶴岡高専の研究者(教員)が長期(現段階では 3 年間を予定)にわたりスパイ
バーの内部に常駐し、スパイバーの研究員として次世代バイオマテリアルの高機能化に必要な研究開
発を行うという点であり、国立高等専門学校の中でも初の試みです。
鶴岡高専の強みやインフラを熟知した高分子・材料化学を専門とする若手トップクラスの研究者
(教員)が長期に渡りスパイバーのインサイダーとして研究活動に携わることで、世界初の超高機能
構造タンパク質の実用化を大きく加速させることが期待されます。また、常駐の研究者(教員)がス
パイバーの技術的ニーズを適時的確に把握することで、鶴岡高専の強みを活かした効果的なコラボレ
ーションの提案が可能になります。
一方、常駐の研究者(教員)は、最先端の技術系ベンチャー企業の考え方、事業戦略を踏まえた知
的財産戦略や研究開発戦略、スピード感を、実際の現場を通じて学ぶことができ、それをリアルタイ
ムに学内の教育現場に反映させることで、鶴岡高専の使命である「イノベーションを支える次世代の
研究者・技術者の輩出」に向け、より効果的で実践的な教育プログラムの提供が可能になります。さ
らに、スパイバーの研究員が最先端の事例や取り組みを紹介する学生向けのレクチャーを定期的に実
施する機会を設けることや、学生が先進素材に関して自由に調査・研究できるスペースを学内に設置
することで、先端素材に関する学生の興味を引き出す機会を提供する画期的なプログラムとなります。
----------------------------------------------------------------------------------------代表からのコメント:
鶴岡高専とスパイバーの両者にとって大きなシナジーを生み出す画期的な実験プログラムです。相
互に連携して継続的にプログラムのブラッシュアップを図り、地域の中小企業やベンチャー企業の研
究開発と、地域高等教育の相互の相乗的なレベルアップを図ることができる次世代イノベーション人
材育成のモデルにしたいと思います。
代表執行役
関山和秀
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【スパイバー株式会社について】
スパイバー株式会社は、2007 年 9 月に慶應義塾大学の学生らによって設立された研究開発型ベン
チャー企業です。クモ糸由来のタンパク質をベースに、そのアミノ酸配列、遺伝子配列情報を自由
自在に改変または人工合成する技術を確立。さらに、高効率発酵生産技術、紡糸技術を独自に開発
し、次世代バイオマテリアル QMONOSTM を 2013 年に発表しました。「会社」は「社会」のためにあ
る。という会社理念のもと、革新的バイオマテリアルである超高機能構造タンパク質の世界初の実
用化を目指しています。
社
名:スパイバー株式会社
代 表 者:代表執行役 関山和秀
所 在 地:山形県鶴岡市覚岸寺字水上
設
立:
年
資 本 金:
億
社 員 数:
名
月
番地
日
万円
ホームページ :
【鶴岡工業高等専門学校について】
全国の
校の国立高等専門学校の中で研究に最も特化した高等専門学校である鶴岡工業高等専
門学校は、『自学自習・理魂工才』をモットーに、豊かな人間性と創造力に富んだ技術者および研
究者の育成を目指す教育機関であり、科学技術立国日本にふさわしい人材を輩出することを目的と
しています。
学 校 名:独立行政法人国立高等専門学校機構
代 表 者:学校長
加藤
靖
所 在 地:山形県鶴岡市井岡字沢田
設
立:
学 生 数:
教 員 数
年
名
名
ホームページ :
月
日
鶴岡工業高等専門学校