地産地消推進サポーター通信 「和食;日本人の伝統的な食文化 」 平成25年12月 ユネスコ無形文化遺産に登録 H27.10.31 ~11.15 平成27年 2月号 12月にサポーターの皆様へ情報提供した「よい食・環境 鹿児島県民フォーラム」 主催のイベントにおいて,「和食」の無形文化遺産登録に向けて申請に深く携わり, 「一般社団法人 和食文化国民会議(略称:和食会議)」の会長を務める熊倉功夫氏 が来鹿し,和食についての講演をされましたので,内容の一部を紹介するとともに, 登録内容の概要をあわせて紹介します。詳しくは農林水産省HPを御覧ください。 熊倉功夫 氏 静岡文化芸術大学学長。著書に「日本料理の歴史」「茶の湯と いけばなの歴史 日本の生活文化」「文化としてのマナー」等があります。 演題 「 世 界 の 無 形 文 化 遺 産 と な っ た 和 食 文 化 」 主催:よい食・環境 鹿児島県民フォーラム 庶民の食卓 「和食」文化を考えるセミナー 和食の基本 ①ご飯 ②汁 ③お菜 ④漬けもの ④漬けもの 現在 は食べられなくな ってきている。し かも本来の発酵食 品ではなく,調味 液漬けが多い。 一汁三菜と言われるが 「ご飯と漬けもの」は必 須であり,あえて表示さ れていないのです。 ③お菜(おさい) 主食に対して 副食といわれるもの。 ※同じ料理(例;刺身)でも ご飯と一緒に食べると →「お菜」 酒と一緒に食べると →「肴(さかな)」 ②汁 昔の汁は具だくさんで 「お菜」に近かった。 ※調味料や具材が同じでも ご飯と一緒にとると →「汁」 酒とともにとると →「吸物」 ①ご飯 和食はご 飯をおいしく食べ ること。 考えたことありますか? 花見をするのは,なぜ「桜」?? 「桜」は,御神木。 さ:さの神。農耕の神様。 冬は山にいるが,春になって里へ。 くら:坐。座る。 「さの神」がいますところが , 「さくら」 日本の神様は目に見えません。日本人は 桜が咲くことで神様が山からおりてきたと感じ ます。豊作を祈り,神様に御馳走を食べても らうのですが,『神様一人では寂しいでしょう から,我々人間も一緒に食べましょう』という ことが,お花見の意味だそうです。 発行:鹿児島県農政部農政課 食育・地産地消推進係 電話:099-286-3093 日本人は自然を尊重します。日本人 の心の中にある自然は「神」であり,日 本の食は神と共にあります。 また,特定の神ではなく,多くの神(八 百万の神)とともに食事をするのです。 【神人共食(しんじんきょうしょく)】 農林水産省HP http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/index.html 《登録内容》 南北に長く,四季が明確な日本には多様で豊かな自然があり そこで生まれた食文化もまた,これに寄り添うように育まれてきました。 このような,「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わ し」を,「和食;日本人の伝統的な食文化」と題して,ユネスコ無形文化遺産に 登録されました。 無形文化遺産に登録された「和食」とは何か? 個々の食(料理)ではなく,「和食文化」。 食べ方が重要。 「和食」の4つの特徴 (1)多様で新鮮な食材とその持ち味 の尊重 地域に根差した多様な食材。素材の 味わいを活かす調理技術・調理道具。 (2)栄養バランスに優れた健康的な 食生活 一汁三菜を基本。「うま味」を使うこと により動物性油脂の少ない食生活。 (3)自然の美しさや季節の移ろいの 表現 季節の花や葉などで料理を飾りつけ たり,季節に合った調度品や器を利用。 (4)正月などの年中行事との密接な 関わり 「食」を分け合い,時間を共にすること で,家族や地域の絆を深めてきた。 熊倉会長を中心にした和食会議では,今後も将来に渡って,安定的かつ継続的 に「和食」の保護・継承を行い,国内外に「和食」の素晴らしさを発信する活動を展 開していきます。関係資料やHP等が多数ありますので是非御覧ください。 ●和食ガイドブック,日本食文化テキスト http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/culture/index.html ●「和食」文化の保護・継承プロジェクト http://washokujapan.jp/ 私たち一人一人も,日本食文化全体や地域に伝わる食文 化について興味関心をもち,次世代へ継承していけるよう に,できることから取り組みましょう! 12月号に引き続き,食育及び地産地消活動に取り組む先進的な団 体等を表彰した「平成26年度かごしまの“食”活動表彰」の受賞団 体を紹介します。今回は,優秀賞を受賞した団体の紹介をします。 詳細については県HPをご覧ください。 http://www.pref.kagoshima.jp/ag01/sangyorodo/nogyo/syokuiku/katudouhyousyou/h26_hyousyoukettei.html 泊野女性林産グループ (さつま町) さつま町では,10月の超早掘筍から6月 まで,季節に応じた筍の出荷が続きます。 《 活動の概要 》 さつま町泊野地区特産の「早掘筍」をメインに 地域と連携して,地域に根付いた食の伝承や,地域食材の紹介・加工等を行 い,食育を通じて,泊野地区の活性化に繋げています。 泊野観光たけのこ園での食育活動 交流イベントにおいて,竹林の散策,早掘筍 掘取体験,竹の器による郷土料理の提供。 メニュー:筍(煮しめ,刺身,きんぴら,からあげ) 山菜の天ぷら,がね,手づくり芋こんにゃく 地元産米のおにぎり,筍のみそ汁 H4年から毎年実施,H26年度の参加者:151人 地元小学生への食の伝承活動 イベント情報 篤姫のひなまつり 南九州に春の訪れを告げる「篤姫の ひなまつり」。 今年度も,大河ドラマで脚光を浴び た薩摩の姫君「篤姫」をマスコットキ ャラクターに,2月1日~3月31日 の2か月間,開催されます。 期間中,県内の様々な地域や施設で, ひな飾りが飾られるほか,ホテルやレ ストランでは,ひなまつりにちなんだ 「ひな御膳」や「ひなスイーツ」が提 供され,施設ごとにお得な特典も多数 準備されています。 また参加施設提供の素敵な賞品が用意されたスタンプラリーも 実施。各地域で春を呼ぶ多彩なイベントも多く開催されます。 雅で楽しい「篤姫のひなまつり」へぜひお出かけください! 詳しくは,篤姫のひなまつり2015デジタルブックを御覧ください。 各地域の情報が掲載されています。 http://www.kagoshima-kankou.com/bookdata/ 家族に小学生がいなくても,PTAの準会員と なり,小学生と一緒に活動し指導。 筍収穫体験,あくまき作り,学校農園の野菜 栽培,さつまいも栽培,シイタケ栽培,米作り, 餅つき等の実施。 地域イベントとの連携 地域イベントにて,芋こんにゃく・よもぎ餅・ 小麦団子などの手作り加工品等を販売。 地元で栽培しているこんにゃく芋とグループ員手 づくりのアクを使った「こんにゃく」は自慢の一品 ■期間:平成27年2月1日(日)~3月31日(火) ■場所:鹿児島県内各地のホテル・旅館や観光施設ほか ■お問合せ:観光かごしま大キャンペーン推進協議会 事務局(鹿児島県観光課) 担当:村田 TEL:099-286-3008
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