事 務 連 絡 平 成 2 7 年 3 月 4 日 一般社団法人全国旅行業協会 御中

事
務
連
絡
平成27年3月4日
一般社団法人全国旅行業協会
御中
観光庁観光産業課
募集型企画旅行におけるウェイティングの取扱いについて
標記について、募集型企画旅行の申込みについては、旅行者からの申込みを受けた時点
で、航空座席に空きがなくキャンセル待ちや申込み旅行者のために増員の手配をする必要
があるなど、その旅行者のための手配が可能かどうか不明確であるとの理由で当該旅行者
のための手配が確実になるまで契約締結の承諾通知を保留する取扱い(いわゆる「ウェイ
ティング」扱いのこと。以下「ウェイティング」という。)が見受けられる。
「ウェイティング」の取り扱いについては、標準旅行業約款募集型企画旅行契約の部で
の明確な規定はないが、旅行業者は「ウェイティング」として申込を受けた場合は、航空
座席のキャンセルが発生するなどして旅行契約の締結が可能になり次第申込み順に契約を
成立させるため、申込時に申込金相当額を「預り金」として収受することとしている。
このような取扱いについて、旅行者への説明の不足や用語の不適切な使用により、トラ
ブルの要因となっているケースが散見され、トラブル防止の観点から、取引条件説明書面
等に明確に記載することとして、標準旅行業約款募集型企画旅行契約の部第1条第2項の
規定に基づく書面による特約とすることが望ましい。そこで、その取扱いについて、下記
の事項に留意して取引条件の説明書面等に記載する必要があること等につき、適宜、傘下
会員に対して周知をされたい。
【留意事項】
(1)取引条件説明書面に記載する場合、「特約事項」であることが明確であること。
(2)
「ウェイティング」の状態では、契約が成立しておらず、手配を確約するものでない
ことを明確にすること。
(3)旅行者から預かる申込金相当額は「申込金として受理したものではない」ことを明
確にすること。
(4)申込金相当額の預り金を申込金に充当する時期及び旅行契約の成立時期について、
明確にすること。
(5)
「旅行者がキャンセル待ち解除」又は「手配ができなかったとき」の預り金の払戻し
について、取消料収受期間内においても、取消料を課すことなく、預り金の全額を払
い戻すことが明確であること。
(6)旅行者が募集型企画旅行契約の部第6条の予約と混同することがないよう、適切に
特約条項を作成すること。