国府 俊一郎 ゼミ

国府 俊一郎 ゼミ 1.研究テーマ 日本企業における人的資源管理の研究〜国内外における日本企業の採用と能
力開発について〜 2.研究内容 まず、教官の背景からお話しさせていただきます。2005 年の 3 月に日本の
大学で博士号を取得して、そのまま台湾へ渡り、台湾の大学で約 10 年間教
鞭をとって参りました。外国での生活は私に日本人としての民族性や文化に
ついて再認識させる契機になりました。日本の経営、特に人的資源管理は日
本的文化や民族性に深く根ざしています。それが日本企業の強みにもなり、
また、弱みにもなっています。現在、海外に進出している日本企業は切に国
際人材を求めています。皆さんを国際的に通用する人材に育て上げることも
このゼミのミッションです。 さて、人的資源が他の資本、原料や機械などと異なる点はどこでしょうか。
一つはそれぞれの従業員(労働者)が主体性をもつ「人間」であるというこ
と。簡単に言えば、その日の気分によって出てくる結果が異なってくると言
うことです。よって、従業員のやる気を出させ、気持ちを良い方向に向かわ
せる方策「動機付け」が重要になります。もう一つの人的資源の特徴は「成
長する」ということです。日本的人的資源管理は、長期の雇用を前提として
いるために、従業員の能力を伸ばすための方策が豊富に組み込まれています。
本ゼミでは日本の企業が人的資源管理を通じてどのような人材を育成してい
こうと考えているのか、学習して行きます。この研究がゼミの皆さんが企業
を研究し、面接を受ける際の一助になることを期待しています。 3.2年間の予定 [3年次前期]日本的人的資源管理論の基礎 第1回〜第3回 :自己紹介、自己分析、グループ・メイキング 第4回〜第9回 :日本的人的資源管理概論 (教科書①2章ずつ輪読と発表、討論) 第10回〜第15回 :英語能力を向上させる (教科書②日本企業に関する部分を選んで発表) (TOEIC に関する訓練も行う) (夏休みの課題:TOEIC の試験を受けること) [3年次後期]日本的人的資源管理論ケーススタディ 第1回 :後期の目標、成長の確認(ゼミ旅行参加者の決定) 第2回〜第4回 :卒業論文のテーマ決定、発表。 第5回〜第9回 :英語で卒業論文のテーマについてプレゼンを行う。 (英語縛りの1ヶ月) —12 月にゼミ旅行(台湾)を予定— 第10回〜第15回:自己分析と企業研究:就職活動の方向性を定める [4年次前期]卒業論文個人指導 第1回〜第15回 :卒業論文と就職活動についての経過報告、発表。 (夏休みの課題:卒業論文を書き上げること) [4年次後期]卒業論文発表と就職活動シェアリング 第1回〜第5回 :卒業論文の発表、修正 第6回〜第9回 :卒業論文発表にむけての準備 -­‐12 月に台湾ゼミ旅行(3 年次に参加していない学生は必ず参加すること) 第10回〜第11回 :卒業論文発表会 第12回〜第15回:就職活動経験発表、シェアリング 4.選抜方式 ①1、2年生時の成績 ②面接 5.面接参加者への条件 ①1、2年で十分な単位を取得していること。取得単位の少ない者について
は、その理由を説明する文書(学校で勉強する代わりに何をしていたのかを
説明)を提出することも可能です。 ②語学(英語、日本語:留学生)が堪能である必要はありませんが、現在、
すでに語学の習得について何らかの努力を始めていること。中国語について
は加点項目とする。 ③二年間を通じて、最低一度はゼミ旅行(台湾)に参加してもらいます。予
算はプランにもよりますが7〜10万円程度必要になります。(費用の一
部:飛行機のチケット代など、は後期授業が始まるときに徴収します。)ま
た、パスポートを申請したことがない場合、その申請にも別途お金(+時間)
が必要になります。心得ておいてください。 6.教科書等 ①今野浩一郎・佐藤博樹著『人事管理入門』、日本経済新聞出版社、2009 年。 ②Peter F. Drucker, Management: Tasks, Responsibilities, Practices, Collins Business, 1973. 参考資料:日経新聞、Economists、Harvard Business Review 7.その他 ■ゼミ活動スケジュール■ ①新歓ゼミコンパ(第二回ゼミ終了後を予定) ②学期末コンパ(前学期ゼミ最終日を予定) ③台湾ゼミ旅行(12 月中を予定) 台湾に進出している日本企業の訪問(新竹)、歴史認識観光(台南)、台湾
の大学生との交流、発表会(中華大学)。4泊5日を予定。 ④卒業・学年末コンパ(卒業式前後あるいは学年末) お問い合わせは、メールアドレス [email protected] まで。