ビジネスニュースレター 2015 年 2 月号 日 頃 は「ビジネスニュースレター」をご愛 読 いただき、誠 にありがとうございます。 今月号は、【公的補助金の活用ポイント】 と 【地方企業の「底力」を引き出す!】 をテーマにとりあげています。 公 的 補 助 金 の活 用 ポイ ント ～国 や公 的 機 関 が掲 げる中 小 企 業 支 援 制 度 ～ 政府は、日本経済を支える中小企業の活力を引き 出すために中小企業政策の目標を設定し、その目標を 実現するための各種支援策を用意しています。閣議決 定された平成 26 年度補正予算、平成 27 年度予算に ２．「省エネルギー設備導入補助金」 次の 2 つに分類されます。 Ａ類型 おいても、各種の中小企業支援のための予算が編成さ れ、その中には一定の申請要件を満たした上で審査等 を通過すれば支給される補助金も含まれます。 主な補助金の内容及び概要は以下のとおりです。 機器・設備単位での省エネ投資の促進（最新モデル の省エネ機器の導入） 工場・オフィス・店舗等の丸ごと省エネ投資の促進 Ｂ類型 （既存設備の改修・更新）（既存設備等の入れ替え による工場・ 事業所全 体の エネ ルギー使用量の “1％”削減） 対象企業は中小企業・エネルギー多消費企業で、補 １．「ものづくり・商業・サービス革新補助金」 新製品・サービスの開発、生産プロセスの改善(省 人化、納期短縮等)を行う中小企業の“試作品開発” 助率は 2 分の 1 以内です。公募開始時期は、発行日現 在未定です（前年度は 1 次公募が 2/25 開始、2 次公募 が 6/9 開始）。 や“設備投資(機械装置）”を支援する制度であり次の 3 タイプに分類されます。 一般型 コンパクト 型 試作開発や設備投資(機械装置)を行う事業 (上限 1,000 万円、補助率 3 分の 2 以内) 試作開発のみを行う事業(上限 7,000 万円、 同 3 分の 2 以内) 複数の企業が共同で取り組む試作開発や設 共同設備 備投資(上限 5,000 万円/共同体[500 万円 投資型 /１社]、補助率 3 分の 2 以内) 公募開始時期は、発行日現在未定です（前年度は ３．「創業・第二創業促進補助金」 新商品・サービスを提供する「創業希望者」や「創業 創業者 者」に対して、店舗借入資金や設備資金等を補助 向け (上限 200 万円、補助率 3 分の 2 以内） 第二 事業承継を契機に、既存の不採算部門を廃業し新分 創業者 野に挑戦する等の第二創業者に対し人件費や設備資 向け 金等を補助(上限 1,000 万円、補助率 3 分の 2 以内） 公募開始時期は、発行日現在未定です（前年度は 2/28 開始）。 1 次公募が 2/17 開始、2 次公募は 7/1 開始）。補助 これら補助金の給付にあたっては、申請時に事業・設 金の申請には認定支援機関の「確認書」が必要となり 備等の概要や経費を明らかにした事業計画書や設備投 ます。 資計画等の提出が必要となります。さらに、補助金は計 画に基づいた実績が確認されたあと支給されることになり ます。このため、事業や設備投資に関する資金が受給前 に必要になることから、つなぎ融資が必要となり、金融機 関との連携も求められることになります。 みらいコンサルティンググループでは、上記のような補助 金活用の取組みに対して、事業計画策定・実行の支援や 金融機関等関係者との調整の支援を行っております。 詳しくは、弊社担当者へお問い合わせ下さい。 地方企業の「底力」を引き出す！ 安倍政権が重点政策に掲げる「地方創生への動き」 が、2015 年に入りいよいよ活発化してきました。 日本経済は長く続いたデフレからの脱却が近づき、 大手企業だけでなく、成長を目指す中小企業にも十 分な資金を供給することが必要な時期となってきてい ます。日本政策投資銀行は、東京都民銀行などと共 同でリスクマネーを供給するファンドを中小企業向けに 設立しました。地域経済活性化支援機構は、3 メガバ ンクや有力地方銀行などと年度内に、正常債権先とし ている企業向けに 300 億円規模の基金を新設する予 定です。また各行の銀行員を対象に「債務超過」や 「連続赤字」といった情報のみで「融資の可否」を判断するのではなく、「事業の将来性」を見極めて融資 をする手法を身につける「トレーニー制度」を創設するなど、地方の中核企業を支援する新たな動きを見 せています。 また、常陽銀行が日本政策投資銀行と共同で 30 億円規模の「いばらき創生ファンド投資事業有限責 任組合」を設立したことや、阿波銀行や百十四銀行などの四国の地方銀行も地域密着型金融を進める ために、「6 次産業化」を支援するファンドを設立しています。このように、地方銀行が地域活性化のために リスクマネーの供給を拡大しようとする動きが盛んになっています。 政府や金融機関がこうした地方企業を支える動きを加速させている背景には、地方での雇用環境の改 善を通し、地方から東京への人口の一極集中を防ぐことで、人口の減少によって衰退・消滅することを防 ぐことが狙いにあります。 地域に根ざす地方企業の底力を引き出すために、2015 年は「ローカルアベノミクス」で重視される地方 創生において、「地域金融機関がどのような役割を果たしていくか」の重要な時期にさしかかっていると言 えるでしょう。 みらいコンサルティンググループも金融機関の皆さまと連携をとりながら、地方企業の皆さまのさらなる 発展のため、「チームコンサルティング」を提供し、お役に立ちたいと考えております。 弊社ビジネスニュースレターでは、毎号、ビジネスシーンで欠くことのできない 法制度や海外進出などの最新動向、及び対応手法などを発信しております。 本書がビジネスの最新情報入手のための一助になれば幸いです。 ◆◆ ニュースレター編集委員会 ◆◆ 東･高島･立石･増田･高橋(洋)･松本(佑)･山本 この内容についてのお問い合わせはこちらへ Address：[email protected]
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