(平成26年度~29年度)の策定方針について(案)(PDF:214KB)

資料1-1
千葉市財政局
千葉市財政健全化プラン(平成26年度~29年度)の策定方針について(案)
1
財政健全化プランとは
平成4年の政令市移行を契機に都市基盤整備に積極的に取り組んだ結果、市債
残高の増加や基金の枯渇といった財政の硬直化を招くとともに、景気の急激な悪
化による市税収入の大幅な減少も重なり多額の収支不足が見込まれた中で、これ
までのような財政運営を続けると、実質公債費比率が早期健全化基準の25%を
超える可能性があるなど、本市財政は危機的な状況に直面した。
この状況を乗り越えるために、平成21年10月に「脱・財政危機宣言」を発
し、平成22年度~25年度を計画期間とする「財政健全化プラン(以下「現プ
ラン」という。)」を策定し、全庁一丸となって取り組むこととし、また、平成
23年度には、財政収支見通しやそれまでの取組結果を踏まえ、新たな取組みや
既存の項目を強化するなど、プランの中間見直しを実施した。
「財政健全化プラン」は、このような財政危機から脱するために、財政健全化
への取組みを示し、今後の財政運営の指針とするものである。
2
現プランの評価
財政健全化に向けた様々な取組みを行った結果、平成22年度~24年度は、
予算編成時に見込まれていた収支不足を解消するとともに、市債発行を抑制した
ことにより市債残高を平成21年度から680億円圧縮した。また、財政健全化
判断比率のうち実質公債費比率や将来負担比率は継続して改善しており、全体と
しては着実に取組みの効果が得られた。
3
新プラン策定の考え方
現プランは本年度が最終年度となることから、平成26年度~29年度を計画
期間とする新たな財政健全化プラン(以下「新プラン」という。)を策定し、よ
り一層財政健全化に努めていく。
新プランにおいては、財政健全化判断比率の改善や市債残高の圧縮、徴収率の
向上などによる市税等の歳入確保などに取り組んでいく。
千葉市財政局
4 新プラン(案)
(1)構成
○財政健全化プランについて
・策定の趣旨
・現プランの総括
○本市財政の現状と課題
○財政収支見通し
○財政健全化の対策
・歳入確保対策
・歳出削減対策
・将来に向けた財政健全化への取組み
・数値目標
・取組みによる効果
○将来にわたり自立し持続可能な都市となるために
(2)財政健全化の対策
財政健全化に向けた対策として、歳入確保や歳出削減に努めるともに、将来
に向けた財政健全化へ取り組む。
<歳入確保対策>
・市税等の歳入確保 新規に「介護保険料の徴収率向上」
・公共料金の見直し
・市有資産の効果的な活用
・その他の自主財源の確保
<歳出削減対策>
・人件費の削減
・事務事業の見直し
・公営企業等の経営健全化
・その他の歳出削減 新規に「情報システムの最適化」
<将来に向けた財政健全化への取組み>
・市債残高の圧縮と適正規模の市債発行
・財政健全化判断比率の改善
・効率的な資産経営 新規
・基金の適切な活用
・財務書類の有効活用
千葉市財政局
左記のとおり、現プランにおける財政健全化の対策について継続して取り組
むとともに、新プランにおける対策として、次の取組みを新たに追加する。
・介護保険料の徴収率向上
現プランにおいては、歳入確保対策として市税、国民健康保険料、保育料、
住宅使用料及び下水道使用料の徴収率向上に数値目標を設定して取り組ん
できたが、新たに滞納額が多額である介護保険料を追加する。
・情報システムの最適化
介護保険、税務、住民記録などの古くから使用しているシステムを標準的
かつ効率的なシステムに転換するとともに、各部門が個別に構築してきたシ
ステムを統合サーバに集約することにより、情報システムを最適化し、維持
管理経費の削減を図る。
・効率的な資産経営
現プランにおいては、公共施設の長寿命化計画を策定し、施設の修繕及び
更新に係る費用の縮減を図ってきたが、新プランでは長寿命化にとどまら
ず、施設の再配置などを含め、総合的な資産経営の効率化に取り組むことと
する。
(3)数値目標の設定
新プランにおいては、次の項目を数値目標とする。なお、具体的な目標値に
ついては今後定める。
<現プランの進捗状況>
H21
H24
H25目 標
○ 市税徴収率
92.3%
93.6%
94.5%
○ 国民健康保険料徴収率
69.3%
71.6%
72.2%
○ 保育料徴収率
93.1%
94.4%
94.8%
○ 住宅使用料徴収率
78.1%
77.1%
83.0%
○ 下水道使用料徴収率
93.9%
94.5%
95.0%
6,166人
(H22.4.1)
5,937人
(H25.4.1)
5,916人
(H26.4.1)
241億円
176億円
各年度
190億円以内
9,310億円
8,631億円
8,510億円
○ 実質公債費比率の抑制
21.1%
19.5%
25.0%を
確実に下回る
○ 将来負担比率の低減
306.4%
261.1%
230.0%
○ 介護保険料徴収率 新規
○ 定員の削減
○ 適正規模の市債発行
○ 市債残高の圧縮
千葉市財政局
5
新プラン策定スケジュール(予定)
平成25年
9月
平成24年度取組結果
10月23日
行政改革推進委員会
公表
策定業務(~平成26年1月)
平成26年
2月
パブリックコメント実施
3月
行政改革推進委員会 報告
新プラン 策定・公表