報道発表資料(PDF:432KB)

平成27年2月27日
産業競争力強化法に基づく「創業支援事業計画」の認定をしました(第4回)
~創業支援に熱心に取り組む市区町村を応援します~
関東経済産業局では、昨年1月20日に施行された産業競争力強化法に基づき、
地域における創業の促進を目的として、市区町村が創業支援事業者と連携して
策定する「創業支援事業計画」を、本日付けで16件(16市区町村)認定し
ました。
1.創業支援事業計画の概要
先般成立した「産業競争力強化法」において、市区町村が民間の創業支援事業者
(地域金融機関、NPO 法人、商工会議所・商工会等)と連携し、ワンストップ相談窓
口の設置、創業セミナーの開催、コワーキング事業等の創業支援を実施する「創
業支援事業計画(最長5年間)」について、国が認定することとしています。
法律認定を受けた創業支援事業者は、国の補助金を受けられるほか一般社団法
人、一般財団法人及び NPO 法人においては融資の際の信用保証枠の拡大等の
支援策を活用することができます。
また、本制度では、創業者の経営、財務、人材育成、販路開拓等の知識習得を目
的として継続的に行う創業支援の取組を「特定創業支援事業」と位置づけ、本支援
を受けた創業者には、登録免許税の軽減措置、信用保証枠の拡大等の支援策が
適用されることになります。
2.認定自治体
第4回として今回認定するのは、全国で60件(67市区町村)、うち関東経
済産業局管内では以下の16件(16市区町村)です。
茨城県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
神栖市
太田市、みなかみ町
熊谷市、春日部市
館山市、成田市
文京区、日野市
鎌倉市
新潟県
長野県
静岡県
柏崎市
小諸市、塩尻市、下諏訪町、白馬村
掛川市
*上記に加えて計画変更認定が11件
茨城県
埼玉県
千葉県
東京都
長野県
静岡県
つくば市、潮来市
さいたま市、越谷市
銚子市
板橋区、武蔵野市、町田市
岡谷市、諏訪市
藤枝市
*第1回・第2回・第3回認定申請と合わせて、全国273件(301市区
町村)、うち関東経済産業局管内106件(110市区町村)の認定をし
ています。
詳細はこちら(管内認定一覧)
http://www.kanto.meti.go.jp/seisaku/sogyo/sogyoshien_jigyokeikaku.html
3.今後の予定
引き続き、市区町村からの認定申請の募集を行い、5月中をめどに第5回認
定を行う予定です。
(本発表資料のお問い合わせ先)
関東経済産業局地域経済部新規事業課長 長嶋
担当者:西井、池田、大門
電 話:048-600-0275(直通)
繁
1.認定(16件)
都県
市区町村
概 要
茨城
神栖市
市においては、神栖市商店街活性化事業補助金、神栖市地域特産品開発事業補助金といった取組をしてきたが、本計画により、この取組を強化、体制整備をする。
平成27年~平成32年にかけて、創業希望者に対して、窓口相談、起業実践塾による支援を実施する。
群馬
太田市
市においては、これまで創業支援事業を実施していなかったが、本計画によりインキュベーション施設を中心とした創業環境を整備し、(一財)産学官連携ものづくり研究機構や太田
商工会議所と連携する。
平成27年~32年にかけて、創業希望者に対して、窓口相談、創業スクール、インキュベーション事業等による支援を実施する。
群馬
みなかみ町
埼玉
熊谷市
埼玉
春日部市
市では、春日部商工会議所において創業塾の開催等の取り組みをしてきたが、本計画により、取り組みを強化、体制整備し、創業者ニーズの掘り起こしを行う。また、支援機関と緊
密な連携を行うことで創業後の安定経営を支援する。
具体的には、平成27年度~29年度にかけて、創業希望者に対して、窓口相談、創業塾、インキュベーション事業等による支援を実施する。
千葉
館山市
市では、平成24年11月に起業支援事業補助金を施行し、地域産業の振興及び雇用の創出を図る取り組みを行ってきた。そのような状況の中、創業に関する情報やノウハウを豊
富に有する商工会議所や金融機関等と連携し,市もさらに創業支援に向けた取組を行う。
千葉
成田市
市と成田商工会議所、成田市東商工会が連携し、また、千葉県産業振興センター、千葉県信用保証協会、日本政策金融公庫千葉支店、市内金融機関等の協力を得て創業前から
創業後のフォローまで、創業者を一貫して支援する体制を整備する。ワンストップ窓口や創業セミナー、起業塾の開催を通じて創業を目指す。
東京
文京区
区においては、創業相談や起業家支援セミナーといった取組をしてきたが、本計画により、この取組を強化、体制整備する。
平成27年~30年にかけて、創業希望者に対して、創業相談、創業支援セミナー等による支援を実施する。
東京
日野市
市においては、これまで地域金融機関や東京都中小企業振興公社や商工会が行う自治体横断的な創業支援事業への誘導等を実施してきた。本計画により平成27年に開設予定
の産業支援施設を中心とした総合的・主体的な創業支援を行う。
神奈川
鎌倉市
市においては、「鎌倉市商工業元気アップ事業」、「創業者向け融資制度」や「信用保証料補助」の実施といった取組をしてきたが、本計画により、市内関係機関と連携し、強化する。
平成27年度~29年度にかけて、市、鎌倉商工会議所及び湘南信用金庫が連携し、創業希望者に対して、窓口相談、経営・事業拡大支援など、創業段階のニーズに合わせた体系
的かつ総合的な支援を行う。
新潟
柏崎市
市においては、柏崎商工会議所と連携し、専門家による創業相談などの取り組みをしてきたが、本計画により、柏崎信用金庫を連携体に加えることで、この取り組みを強化する。
平成27年度から、ワンストップ相談窓口、(仮称)かしわざき創業挑戦塾、個別特定創業支援による実技支援、広告宣伝費補助、資金借入時の負担軽減策などの支援を新設する。
長野
小諸市
起業支援事業として市が補助金を交付し商工会議所が行っている「チャレンジ起業相談室事業」を本計画により拡充、強化することと、新たに実践創業塾を実施する。平成27年度
から平成29年度にかけて、創業希望者に対しワンストップの相談窓口、実践創業塾等による支援を行う。
長野
塩尻市
市では、創業支援として塩尻商工会議所、一般財団法人塩尻市振興公社(塩尻インキュベーションプラザ)、そして「女性の社会的な活躍の場を増やす」をミッションとしている任意
団体、ココノチカラと体制を固め、さらに金融機関や国・県などの関係機関とも連携し、創業実現を目指す。
長野
下諏訪町
町は、各種相談、制度融資あっせん、チャレンジ起業支援事業などの取組みをしてきたが、本計画により、下諏訪商工会議所、ものづくり支援センターしもすわ、下諏訪町金融団等
と連携し、ワンストップ相談窓口、創業塾、創業体験談セミナーなどの各種支援を実施する。
長野
白馬村
村における冬のスキー産業の不振は、宿泊業をはじめとする関連産業に大きな影響を与え、業績不振やこれに伴う後継者不在により廃業や休業等を選択せざるを得ない事業者が
多くなっている。他方、大手情報通信企業やスポーツ・アウトドア関連企業が白馬村に進出する例もあり、また、長野県の山岳高原を活かした世界水準の滞在型観光地づくり構想に
おいて白馬村が重点支援地域に指定されるといった明るい話題もある。
こうした状況を好機ととらえ、地域として創業支援事業(若者・女性等の創業・企業を支援する事業)に取り組むことで、地域の活性化、活力向上を目指す。
静岡
掛川市
従来、市における創業支援事業は、商工団体(商工会議所・商工会)、金融機関(地方銀行・信用金庫)など中小企業支援機関が個別に実施してきた。
今回、各支援機関参加のもと「掛川版地域プラットホーム」を組織し、ワンストップ相談窓口を新設するとともに、各機関の特徴(ノウハウ)を活かした総合的創業支援活動を展開す
る。また、創業セミナーや起業家交流会の開催、各種パンフレット等の作成など通じて、起業意欲の向上と事業継続に向けた支援を実施する。
町においては、本計画により、町が総括的な役割を担いながら支援体制を構築し、さらに関係機関との連携強化を図る。
平成27年度~29年度にかけて、創業や新分野への進出希望者に対して、窓口相談、創業支援塾等による支援事業を実施する。
市においては、これまで各支援機関が創業支援セミナー等の取組をしてきたが、本計画により、創業に対する取組を強化、体制整備する。
平成27~29年度にかけて、創業希望者に対して、窓口相談、創業支援セミナー、ビジネスプランコンテスト等による支援を実施する。
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2.変更(11件)
都県
市区町村
概 要
茨城
つくば市
つくば市は「やる気応援!!産業創造都市つくば」をスローガンとしたつくば産業創出支援事業を展開しており、今般第2次つくば市産業振興マスタープランの具現化の一環として、創
業支援機関の連携を強化したネットワークを再構築し、市、商工会、(株)つくば研究支援センター、日本政策金融公庫の4者による連絡会を軸に、技術系ベンチャー創出と一般創業
に向けた取組を強化した事業を展開する。平成26年度~29年度にかけて、創業希望者に対して、窓口相談、創業塾(セミナー)、インキュベーション、資金調達コーディネート事業等
による支援を実施する。
茨城
潮来市
市においては、これまでも潮来市商工会及び潮来市立図書館と連携し、起業・経営相談会や、起業セミナーなどを開催してきた。本計画により、この取組を発展させ、連携強化、体
制整備する。
平成26年~31年にかけて、潮来市、潮来市商工会、市立図書館が核となり、創業希望者に対して、窓口相談、セミナー、インキュベーション事業等による支援を行う。
さいたま市
本地域においては、各支援機関がそれぞれの強みを生かしながら創業に関する様々な支援を実施している。創業に関する支援メニューについては、各機関ともに重複しないように
する等ネットワークの連携により、創業を目指す方、創業間もない方への効果的な支援や創業後のフォローアップを実施しており、創業後の進捗状況等の情報共有も行っていく。本
計画により、この取組を強化、追加、体制整備する。
具体的には、平成26年度~30年度にかけて、さいたま市、公益財団法人さいたま市産業創造財団、さいたま商工会議所、公益財団法人埼玉県産業振興公社、株式会社日本政
策金融公庫が連携し、創業希望者・創業間もない方に対して、個別相談、セミナー等の支援メニューを提供する。
埼玉
越谷市
市においては、創業者等育成支援事業として、創業相談、セミナー開催、インキュベーション施設の提供のほか、市内創業者向けの家賃補助、商店街の空き店舗出店者向けの改
装費及び家賃補助、融資斡旋などを行ってきた。
本計画により、創業相談窓口の強化や創業支援セミナーの充実を図り、越谷市・越谷市商工会・民間の創業支援事業者・株式会社日本政策金融公庫越谷支店を中心とした創業支
援体制を整備する。さらに、金融機関等をはじめとする市内認定支援機関や市外の支援機関との連携強化を図り、創業者を輩出する。
千葉
銚子市
市では、平成25年4月に施行した地域産業振興条例で位置付ける、産業基盤の安定と強化、民間投資の喚起と雇用機会の創出を図る取組を検討してきた。今回、本計画を策定
し、これまで商工会議所や金融機関等が行ってきた創業支援に関する取組を連携することに加え、市も新たに創業支援に取組むこととした。
平成26~28年度にかけて、創業希望者への窓口相談、創業セミナー&スクール、市内外での地域資源活用セミナー、U・I・Jターン創業セミナー、個別相談、創業関連融資等を行
う。
板橋区
区においては、①創業融資にかかる相談窓口の設置、②創業支援融資のあっせんを実施し、板橋区立企業活性化センターにおいては、①創業全般にかかる相談窓口の設置、②
インキュベーション施設の提供、③各種セミナーの開催を実施していた。
本計画において、平成26年4月1日~平成28年3月31日にかけて、板橋区と板橋区立企業活性化センター、公益財団法人板橋区産業振興公社が連携をし、創業者への支援体
制を強化しながら、特定創業支援事業を含んだ新たなる事業を実施する。
東京
武蔵野市
市においては、各事業者が個別に創業支援を行ってきたが、創業希望者に対するワンストップ窓口、及び各事業の連携拠点となる「むさしの創業支援コーナー」を設置し、市全体で
の創業支援体制を整備し、取組を強化することで、市内で創業を希望する者の創業の実現をめざす。
具体的には、平成26年度~30年度にかけて、むさしの創業支援コーナーを核として各創業支援事業者が連携し、創業希望者に対して、窓口相談、創業塾、セミナー事業、インキュ
ベーション事業等による支援を実施する。
東京
町田市
市、町田商工会議所、町田新産業創造センター、金融機関の4者で創業者の支援を連携して行う組織「町田創業プロジェクト」を構築し、相談者の創業の実現を図る。
具体的に、創業者より相談を受けた際、各機関は当該相談者の情報を「起業家カード」に記入し、町田創業プロジェクト内で共有し、連携の特長を最大限に活かした、適切な支援を
行っていく。
岡谷市
市は、基幹産業である製造業を積極的に支援しているが、事業所数の減少により、各種基盤技術が集積した精密機械工業都市として、この集積を維持・向上していくことが課題と
なっている。
平成26年度~平成30年度を計画期間とする本計画により、市と岡谷商工会議所を中心に、創業支援に携わる地域の各機関との連携を強化し、創業者に対する窓口相談や創業塾
などの各種支援策を充実させた地域プラットフォームを構築することで、ものづくり分野を中心として創業の実現を目指す。
長野
諏訪市
本地域においては、市、認定支援機関(諏訪商工会議所、金融機関、税理等)がそれぞれに創業者に対して支援を行ってきたが、本計画により各支援の連携・協力をより一層深め
強化することで継続性の高い創業と創業後の経営を実現する。
具体的には、総合相談(ワンストップ相談)窓口を諏訪商工会議所に設置し、経営指導員による窓口相談や支援、さらに商工会議所会員と協力した専門的支援を実施、スキルアッ
プ研修等集団指導会を開催する。あわせて創業喚起事業も実施する。
静岡
藤枝市
市は、商業振興においては、「開業しやすさを実感する」を方向性の柱とし、施策の展開を進め、また、産業全体の振興としては、あらゆるビジネス分野において、事業者、企業等が
起業し、成長しやすい環境づくりを目指す「エコノミックガーデニング」を推進している。本計画により、これら行政の取組と地域経済団体、民間等の取り組みの連携強化を図る。
具体的には、平成26年~27年にかけて、市と藤枝商工会議所、岡部町商工会、藤枝市農商工連携・6次産業化ネットワーク運営委員会、㈱まちづくり藤枝、㈱小杉苑等が連携
し、創業希望者に対して、起業支援セミナー、窓口相談、相談会開催、チャレンジスペース活用等による支援を実施する。
埼玉
東京
長野
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